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Hishikaku joho o katsuyoshita atarashii intafesu no shisaku to hyoka

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(1)Title Sub Title Author. Notes. 吉田, 諒(Yoshida, Ryo) 安村, 通晃 慶應義塾大学湘南藤沢学会 2007-03 研究プロジェクト優秀論文 本研究では、ヒアリング調査やアンケート調査により視覚障害者が家電操作に対して抱えている 問題点を明確にし、視覚障害者向け音声リモコンと携帯電話リモコンの試作と評価を行った。ま た、その応用として対象に健常者を含めた視覚に依存しないで利用できる新しいインタフェース として、タッチパッドを用いたSunamojiと小型ジョイスティックとボタンを併用したUbimojiの試 作と評価を行った。 安村通晃研究プロジェクト2006年秋学期. Genre URL. 平成18年度慶應義塾大学卒業制作 Technical Report http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=0302-0000-0576. Publisher Publication year Jtitle Abstract. Powered by TCPDF (www.tcpdf.org). 非視覚情報を活用した新しいインタフェースの試作と評価.

(2) SFC-S. 2006-A-001. 視覚情報 を活用 した 新 しい イ ン タ フ ェ ー ス の 試 作 と評 価 2006年. 秋学期. AUTUMN. 吉田. 諒 環境情報学部4年. 安 村 通 晃 研究 プ ロジェクト. 慶應義 塾 大 学 湘 南 藤 沢 学 会 非.

(3) 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト優 秀 論 文 推 薦 の こ と ば. こ の研 究 プ ロ ジ ェ ク ト論 文 は 、 視 覚 障 害 者 の 家 電 利 用 調 査 か ら始 ま り、 視 覚 障 害 者 用 の 音 声 リモ コ ン の 試 作 、 お よ び 、 テ ンキ ー リモ コ ン な ど と の 比 較 評 価 、 さ ら に 、 音 声 とテ ン キ ー と統 合 し た 携 帯 電 話 型 リ モ コ ン の 試 作 と評 価 の 一 連 の研 究 成 果 を ま と め た も の で あ る 。 さ らに 、 著 者 の 独 自 の 発 案 で 、 ノ ー トパ ソ コ ン の タ ッ チ パ ッ ド上 で 手 書 き 簡 易 文 字 認 識 を行 うSunamojiと. そ の 発 展 系 で あ るUbimojiを. 新 規 開発 した内容. も含 まれ て い る 。 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト論 文 と して 、 き わ め て 秀 で た 内 容 で あ る の で 、 優 秀 論 文 と し て 強 く推 薦 す る。. 慶應義塾大学 環境情報学部教授 安村. 通晃.

(4) 平 成18年 度 義塾大学 慶應 卒業制作. 非 視 覚 情 報 を活 用 した新 しい イ ン タフ ェー ス の試 作 と評 価. 環境情報学部4年 吉田 諒. 安村 通晃 研究 プ ロジ ェク ト. 2007年1月.

(5) 卒業論文要 旨. 2006年. 度(平. 成18年. 度). 非 視 覚 情報 を活 用 した新 しい イ ン タフ ェー ス の試 作 と評 価. 情 報 技 術 の発 展 に よ り,家 電 製 品 を は じめ とす る あ らゆ る機 器 は デ ィス プ レイ 表 示 を 利 用 した, 視 覚 中 心 の もの へ と変 わ って きた.こ の こ とか ら,視 覚 障害 者 や 高 齢者 な どの 視 覚 に 制 限 の あ る ユ ー ザ ー が操 作 を 行 な う上 で 困難 を伴 っ て い る だ け で な く,今 後 の ユ ビキ タス 社 会 を 想 定 した場 合 に,視 覚 に 障 害 の な い 健 常 者 に と っ て も視 覚 を 占有 され,行 動 を 制 約 さ れ る要 因 に な る と考 え られ る. 本 研 究 で は,ヒ ア リ ン グ調 査 や ア ン ケー ト調 査 に よ り視 覚 障 害者 が 家電 操 作 に 対 して 抱 えて い る問 題 点 を 明 確 に し,そ れ を 改 善 す る ため に視 覚 障害 者 向 け音 声 リモ コ ン と携 帯 電 話 型 リモ コ ン の 二 つ の 試 作 と評 価 を 行 な っ た.ま た,そ の 応 用 と して,対 象 に健 常 者 を 含 め た,視 覚 に 依 存 し な い で 利 用 で き る新 しい イ ン タ フ ェー ス と して,タ ッチ パ ッ ドを 用 い たSunamojiと ス テ ィッ ク とボ タ ンを併 用 したUbimojiの. 小 型 ジ ョイ. 試 作 と評 価 を 行 な っ た.. 慶應義塾大学環境情報学部 吉田 諒. 2.

(6) 目 次 i ユ. 序論. 第1章. 本研究の目的. 1.3. 本論文の構成. 00. 1.2. りθ. 本研究の背景. 9向. 1.1. 4. 第2章. 情 報 化 社 会 に お け る 視 覚 偏 重 の 傾 向. 4. 2.1視. 覚 的 イ ン タ フ ェ ー ス の 発 展.. 4. 家 電 製 品 の 変 化.............. 2.1.2. CUIか. 4. 2.1.1. らGUIへ............ 5. 2.2. 視 覚 障 害 者 の 実 態.............. 5. 視 覚 障 害 者 に 関 す る 統 計... 22.2. 視 覚 障 害 者 に よ る コ ン ピ ュー タの 利 用. 5. 2.2.1. 5. 2.3. ... 6. 第3章. 本 章 の ま とめ. 視 覚 障害 者 の 家 電操 作 に関 す る調 査. ア ンケ ー ト調 査... 3.3. 本 章 の ま とめ. 1 1. 3.2. 7. ヒア リン グ調 査.. 7. 3.1. 2 1. 音 声 を用 い た視 覚 障 害 者 向 け リモ コ ン. 第4章. 3 1. 4.1. 音 声 リモ コ ン. 4.2. コ マ ン ド.. 4.3. シ ス テ ム 構 成-......... 4。4. 評 価 実 験,.. ... 3 1 3 1 3 1. 4.4.2. 通 常 リ モ コ ン,... 4.4.3. 実 験 前 の 説 明.... 4.4.4. 評 価 実 験1. 4.4.5. 評 価 実 験2. 4.4.6. 考 察......... 4 1. テ ン キ ー リ モ コ ン.. 4 1. 4.4.1. 5 1 5 1 6 1 7 1 8 1. 4.5. 本 章 の ま とめ 9 1. 第5章. 音 声 と テ ンキ ー を統 合 した 携 帯 電 話 型 視 覚 障 害 者 向 け リモ コ ン. 0 2. 音 声 リモ コ ン とテ ンキ ー リモ コ ン の 融 合. 5.2. コ マ ン ド.......... 5.3. シ ス テ ム 構 成.......... 0 2. 5.1. 0 2. 3.

(7) 5.5. 考 察..... 5.6. 本 章 の ま と め. .... 00 ∩∠. 評 価 実 験.......。-................................. -⊥ り乙. 5.4. _.. FO ∩∠. .. 6 2. 第6章. 新. しい イ ン タ フ ェ ー ス へ の 応 用. 7 2. 6.1視. 覚 に 依 存. し な い イ ン タ フ ェ ー ス の 必 要 性....................... 7 2. Sunamoji.........-......... ... 6.3. 操 作 コ マ ン ド. ... 6.4. シ ス テ ム 構 成................. 6.5. 考 察.......曹.............. 6.6. Ubimoji。................... 6.7. 操 作 コ マ ン. 6.8. シ ス テ ム 構 成.................. 6.9. 評 価 実 験.................... 8 2. 6.2. ................. 8 2. .... .... 8 2 .. 0 3. ..... 1 3. ド. ......,.......... ... 1 3 ... 1 3 .. 2 3. 察...................... .... 6.11本. 章 の ま と め................... 3 3. 6.10考. 4 3. 第7章. .. 関連 研 究. 4 3. 障 害 者 向 け リモ コ ン. .......................6...-....... 72. 実 世 界 指 向,ユ. 7.3. 文 字 入 力 イ ン タ フ ェー ス. 4 3. 7.1. ビ キ タ ス,ジ. ェ ス チ ャ 入 力.... ... 5 3 ... 6 3. 第8章. 結 論. 7 3. ま と め............................噂.............. 8.2. 今 後 の 展 望. 8 3. 8.1. .... 参考文献. 49. 4.

(8) 第1章. 序論. 概要 本 章 で は 本 研 究 の 背 景 と 目的,本 論 文 の 構 成 につ い て述 べ る.. 1.

(9) 1.1.本. 研 究の 背景. 情 報 技 術 の 発 展 に よ り,家 電 製 品 は ア ナ ロ グか らデ ジ タル へ と移 り変 わ っ て き た.し か し,そ れ ら の多 くは液 晶 デ ィ ス プ レイ に よ る表 示 を 用 い て お り,視 覚 情 報 以 外 の フ ィー ドバ ッ クが不 足 して い る ため に視 覚 障 害 者 や 高 齢 者 な どの視 覚 に 制 限 の あ るユ ー ザ ー が 操 作 を行 な う上 で,多 く の 困 難 を 伴 って い る と考 え られ る.近 年 で は ネ ッ トワー ク家 電 な ども登 場 しつ つ あ る が,こ れ ら は タ ッチ パ ネ ル 式 で画 面 上 の メニ ュー を直 接 操 作 を 行 な う もの が ほ とん どで あ る.こ の よ うな機 器 は 視覚 障害 者 に は ほ とん ど利 用 され て い な い.日 本 は5人 に1人 が65歳 以 上 の 高 齢者 とい う時 代 を 迎 え て お り,視 覚 障害 者 の み な らず 視 覚 機 能 の 低 下 す る高 齢 者 に と って も解 決 しな くて は な らな い 問題 で あ る. ま た,家 電 製 品 の み な らず,携 帯 電 話 を は じめ とす るあ ら ゆ る情 報 機 器 も画 面 を 利 用 した操 作 に よ り,視 覚 に大 き く依 存 して しま っ てい る.近 年,ユ ビキ タス コ ン ピュー テ ィ ン グや モバ イ ル コ ン ピ ュー テ ィ ン グに対 す る 注 目が 高 ま って い るが,多 数 の コ ン ピュー タ が さ ま ざ ま な 場 所 に 偏 在 して い て人 々 の生 活 に 溶 け 込 ん だ 状 況 や,小 型 の コ ン ピ ュー タ を持 ち歩 い て利 用 す る よ うな 社 会 を想 定 した場 合,デ ィス プ レイ を 用 い た視 覚 情 報 の み で は 視 覚 的 負 荷 が ま す ま す高 くな り,人 々 の行 動 に制 約 が か か っ て しま う.こ の よ うな状 況 下 で は 視 覚 に 障 害 の な い 健 常 者 に とっ て も,視 覚 に依 存 しな い,他 の モ ダ リテ ィを 活 用 した イ ン タ フ ェー ス が必 要 で あ る.. 1.2.本. 研 究 の 目的. 本 研 究 で は まず 視 覚 障 害 者 の 家 電 操 作 に 関 して の ア プ ロー チ か ら,視 覚 障 害 者 が 普 段 家 電 製 品 を どの よ うに 使 用 して るか や どの よ うな 問題 点 を抱 え て い る か を ヒア リ ン グ調 査 や ア ンケ ー ト調 査 に よ って 明 らか に す る と と も に,そ れ らを 参 考 に新 しい視 覚 障害 者 向 け 家 電 リモ コ ンの 提 案 と 試作 を 行 な い,評 価 実 験 で そ の 有 用 性 の 検 証 を行 な う. ま た,そ の 応 用 と して,対 象 に 健 常 者 を 含 め た視 覚 に依 存 しな い新 しい イ ン タフ ェー ス の 提 案 と試 作 を行 な い,評 価 実 験 で そ の 有 用 性 の検 証 を行 な う.. 2.

(10) 1.3.本. 論文の構 成. 本 論 文 で は,ま ず第2章 に お い て 情 報 化 社 会 にお け る視 覚 偏 重 の 現状 や 視 覚 障 害 者 の 実 態 につ い て主 に コ ン ピュー タ機 器 を 中 心 に 取 り上 げ て 論 じる.. 次 の第3章 で は 視 覚 障 害 者 の 家 電 利 用. の現 状 や そ の 問題 点 につ い て,行 な っ た調 査 を 元 に述 べ る.第4章. で は 行 な った 行 な った 調査 を元. に試 作 した視 覚 障 害者 向 け 音 声 リモ コ ンの 実 装 とそ の評 価 実 験 に つ い て,第5章. ではそれを元 に. 改 良 を行 な っ た携 帯 電 話 型 視 覚 障 害 者 向 け リモ コ ン の実 装 とそ の 評 価 実 験 に つ い て 述 べ る.第6 章 で は これ ま で の 視 覚 障 害 者 向 け の リモ コ ン開 発 に お け る知 見 を 生 か し応 用 と して 開 発 を 行 な っ た健 常 者 を含 め て利 用 す る こ とを 想 定 した,視 覚 に 依 存 しな い 新 しい イ ン タフ ェー ス,Sunamoji とUbimojiの. 二 つ の実 装 と評 価 につ い て 述 べ る.第7章. で は本 研 究 と関 連研 究 との比 較 を 行 な い,. 第8章 で 本研 究 に よ って 得 られ た結 論 と,今 後 の 展 望 に つ い て 議 論 す る.. 3.

(11) 第2章. 情報化社会 における視 覚偏 重の傾 向. 概要 本 章 で は,家 電 や コ ン ピュ ー タ機 器 の イ ン タ フ ェー ス が 視 覚 中心 に な っ て き た様 子 や,視 覚 障 害 者 の 実 態 につ い て述 べ,そ の 問 題 点 に つ い て 述 べ る.. 2.1.視 2.1.1.. 覚 的 イ ン タ フ ェ ー ス の 発 展 家電製品の変化. 家 電 の イ ン タ フ ェー ス は,新 しい 家 電 製 品 や 情 報 機 器 の 登 場 と とも に,よ り視覚 中 心 の もの へ と変 わ っ て き た.レ ン ジ や エ ア コ ン,洗 濯 機 な どの 家 電 製 品 は かつ て,物 理 的 に ダイ ヤ ル や ス ラ イ ダー を動 か して値 を 設定 す る もの で あ った が,今 で は あ ら ゆ る家 電 製 品 に 液 晶 画 面 が 搭 載 され る よ うに な り,そ の 表 示 を 見 なが ら操 作 を行 な う もの が 主 流 とな っ た.最 近 で は複 数 の 家 電 を 同 時 に遠 隔 で操 作 で き る よ うな新 しい ネ ッ トワー ク家 電 も登 場 しつ つ あ る.こ うい った もの の 多 く は操 作 端 末 と して タ ッチ パ ネ ル 式 で メニ ュー を 操 作 す る よ うな もの が 多 い.. 2.1.2.CUIか. らGUIへ. コ ン ピュー タ機 器 に お け る イ ン タ フ ェー ス は,CUI(Character User. lnterface)へ. と変 化 し て き た. CUIは. は2次. イ コ ン を マ ウ ス な ど の 入 力 デ バ イ ス を 自 由 に 操 作,選 登 場 に よ り,コ. らGUI(Graphical. キ ー ボ ー ドか ら コ マ ン ドを 入 力 し て コ ン ピ ュ ー タ ー に. 指 示 を 行 な う イ ン タ フ ェ ー ス で あ っ た が,GUIで. る.GUIの. User Interface)か. 元 上 に 視 覚 的 に表 示 され た メニ ュー や ア. 択 す る こ とで操 作 す るイ ン タ フ ェー ス で あ. ン ピ ュ ー タ ー に 詳 しい 知 識 の な い ユ ー ザ ー に と っ て も 画 面 を 見 な が ら. ア イ コ ン な ど を 選 択 す る と い う だ け で 操 作 を 行 な う こ と が で き る た め,パ. ー ソナ ル コ ン ピ ュー タ. が 一 般 的 に 普 及 す る 大 き な き っ か け と な っ た. ま た,GUIの. 登 場 以 来,. GUIの. 次 を 担 う イ ン タ フ ェ ー ス の 研 究 が 盛 ん に 行 な わ れ て い る.ア. イ コ ン や メ ニ ュ ー な ど を 視 覚 中 心 で あ るGUIを フ ェ ー ス の 可 能 性 が 探 ら れ て い る.そ ア リ テ ィ ー)や. 超 え た,よ. の 例 と し て 例 え ば,没. 実 世 界 指 向 型 イ ン タ フ ェ ー ス,マ. り身 体 性 を伴 っ た 人 間 中心 の イ ン タ 入 型 イ ン タ フ ェ ー ス(バ. ー チ ャル リ. ル チ モ ー ダ ル イ ン タ フ ェ ー ス な ど が 挙 げ ら れ る.. 4.

(12) 2.2.. 視覚 障害者 の実態. 2.2.1.視. 覚 障害者に関する統計. 厚 生 労 働 省 の 調 査 に よ る と[2],平 あ る.そ. の う ち,50歳. 度 別 に 見 る と,最. 代 が15.6%,60歳. も 重 い1級. 成13年. 度 の20歳. 以 上 の 視 覚 障 害 者 の 合 計 は 約301000人. 代 が21.9%,70歳. が 最 も 多 く34.9%,次. に 多 い2級. 以 上 が51.5%を が24.6%で. 害 者 は 歩 行 や 読 書 な ど に 視 覚 を 使 用 す る こ と が 困 難 で あ る た め に,読 て お り,2級 ま た,点. 2.2.2.視. で. 占 め る.障 害 の 程 あ る.1級. の視覚 障. 書 に は点 字 や 音 声 を 利 用 し. は 拡 大 鏡 な ど を 使 え ば 一 部 の 視 覚 を 使 用 す る こ と が で き る. 字 を 利 用 で き る 視 覚 障 害 者 は10%程. 度 で あ る と言 わ れ て い る.. 覚 障 害 者 に よ る コ ン ピ ュー タの 利 用. 視 覚 障 害 者 が 情 報 機 器 を利 用 す る た め に は さ ま ざ ま な 困難 が 伴 う.コ ン ピ ュー ター 利 用 の 場 面 で は 点 字 デ ィ ス プ レイ や点 字 プ リ ン ター,触 覚 デ ィ ス プ レイ や ス ク リー ン リー ダー な どの技 術 が 開発 さ れ て きた.90年. 代 のWindowsの. 普 及 に よ り,そ れ までDOS用. ス ク リー ン リー ダ ー を用 い. て パ ソ コ ンが 利 用 して きた が,そ れ が で き な くな る とい う状 況 を 迎 え た.し か しそ の後Windows 用 ス ク リー ン リー ダ ー の 開 発 が 進 み,近 年 で は イ ン ター ネ ッ トの普 及 に伴 い,視 覚 障 害 者 は ウ ェ ブサ イ トを 音声 ブ ラ ウザ や ス ク リー ン リー ダ ー を 利 用 して 閲 覧 す る機 会 も増 え て い る.. 2.3.本. 章 の ま とめ. コ ン ピ ュー タ機 器 や 家 電 製 品 の操 作 が 視覚 中 心 へ と変 化 して い く中 で視 覚 障 害 者 は さ まざ まな 困 難 を 迎 え て き た.GUIの. 登 場 は 健 常 者 の ユ ー ザ ー に とって は画 期 的 な も の で あ っ た が,視 覚 障. 害 者 に と って は コ ン ピ ュー タ ーへ の ア クセ ス を 阻 止 され か ね な い もの とな って い た.本 章 で は主 に 視 覚 障 害 者 とコ ン ピ ュー タ機 器 につ い て述 べ て き た が,視 覚 障 害 者 の家 電 操 作 に 関 して 行 な っ た ヒ ア リン グ調 査 とア ンケ ー ト調 査 を 元 に,次 章 で述 べ る.. 5.

(13) 第3章. 視 覚障害者の家 電操作 に関する調査. 概 要 本 章 で は 視 覚 障 害 者 の 家 電 操 作 に 関 して,行 な っ た ヒア リン グ調 査 とア ン ケー ト調 査 の結 果 に つ い て 述 べ る.. 6.

(14) 3.1.. ヒア リン グ調 査. ヒ ア リン グ調 査 で は,視 覚 障 害者2名(40代. 男 性:強 度 弱 視,30代. 男性:全 盲)に 対 して. 日常 的 な家 電 操 作 の 様 子 や そ の 中 で 抱 え てい る 問題 な どに 関 す る質 問 を 行 な っ た. まず,対 象 者 らは 家 電 全 般 に対 し,リ モ コ ンの ボ タ ンの 場 所 を 覚 え る か 手探 りに よっ て,使 え る機 能 のみ を使 い,機 能 を 限定 して 使 用 して い る とい う こ とが分 か った.例 えば,ボ タ ンの 凹 凸 や 点 字 な どの 目印 を 頼 りに 目的 の ボ タ ンを 見 つ け た り,工 夫 され た報 知 音 や 音 声 の フ ィー ドバ ッ ク を頼 りに操 作 を行 な って い た. 両 者 と も特 に視 覚 以 外 の フ ィー ドバ ッ ク の欠 如 を指 摘 して い た.音 声 や 報 知 音 が あれ ば効 果 的 だ が,液 晶 の み に表 示 され て い る機 能 な どは 利 用 で きな い とい う こ とで あ った. ま た,記 憶 に対 す る 負荷 とい う 問題 点 も挙 が った.こ れ は ボ タ ンの 配 置 等 を記 憶 して操 作 す る た め に 起 こ って い るの だ と考 え られ る.例 え ば,夏 に エ ア コ ンを 使 って い て い くつ か の ボ タ ン の 操作 を 習 得 して も,半 年 後 に 冬 に な っ て使 お う と思 った と きに は も うそ の ボ タ ンの 位 置 や機 能 な どを ま った く忘 れ て しま っ て い る とい う.加 齢 に伴 い 次 第 に そ の よ うに 覚 え てい た操 作 方 法 を忘 れ て しま う状 況 が増 え る よ うで あ り,視 覚 障害 者 の多 くが50歳 以 上 で あ る とい う点 か ら も,改 善 す べ き問 題 で あ る.. 3.2.ア. ン ケ ー ト調 査. ま た,視. 覚 障 害 者 に 対 し て,ヒ. ア リ ン グ 調 査 と 同 様 の 内 容 で,日. 常 的 な家 電操 作 の様 子 や そ の. 中 で 抱 え て い る 問 題 な ど に 関 す る ア ン ケ ー ト調 査 を 行 な っ た.図3.1と. 図3.2に. そ の 回答 者 の 年. 齢 層 と視 覚 障 害 の 程 度 を 示 す. こ の ア ン ケ ー トで は,前 そ の 後,家. 半 部 分 で 回 答 者 の 年 齢 や 家 族 構 成,障. 電 全 般 の 使 用 に つ い て,電. そ し て リ モ コ ン の 操 作 に つ い て,音. 害 の 程 度 な ど に つ い て 質 問 し,. 子 レ ン ジ ・洗 濯 機 ・エ ア コ ン の3つ 声 認 識 の 利 用 に つ い て,最. の 家 電 の 使 用 に つ い て,. 後 に 今 後 の 家 電 に 対 す る希 望 につ. い て 自 由 回 答 形 式 で 質 問 し た. 今 回 選 択 肢 に 挙 げ た,電 の 予 約 の 中 で,良. 子 レ ン ジ,洗. 濯 機,炊. 飯 器,エ. く使 う 家 電 と して 家 庭 用 電 話 機. ア コ ン,家. テ レ ビ,エ. 庭 用 電 話 機,テ. ア コ ン の 順 に 挙 げ ら れ て お り,(図. 3.3)そ の 中 で も エ ア コ ン が 最 も 使 い づ ら い 家 電 と し て 挙 げ ら れ た(図3.4).家 は,音. 声 ガ イ ド,音 声 や 点 字 の 説 明 書 つ き,大. で あ る.そ. の 他 に も,マ. 電 を購 入 す る際 に. きい ボ タ ン とい うよ うな機 能 が選 ば れ て い る よ う. ニ ュ ア ル が ホ ー ム ペ ー ジ で 確 認 で き る も の,と. 個 々 の 家 電 に 対 す る 質 問 で は,ダ. レ ビ,お 風 呂. い う 回 答 も あ っ た(図3.5).. イ ヤ ル 式 の レ ン ジ や 二 層 式 洗 濯 機 を 利 用 して い る 回 答 者 も お. り,特 別 な 機 能 が 備 わ っ て い な い も の を 使 用 して い る 回 答 者 が 多 く,音 声 ガ イ ド,音 声 認 識 の 備 わ っ た も の は と も に ほ とん ど使 用 さ れ て い な い(図3.6,図3.8,図3.10).電 ン と も に,使. い づ ら い,非. 常 に 使 い づ ら い と 答 え た 回 答 者 が 多 く,特. ら い と答 え た 回 答 者 が 一 番 多 か っ た(図3.7,図3.9,図3.11).. 7. 子 レ ン ジ,エ. アコ. にエ ア コ ン は非 常 に使 い づ.

(15) 図3.1回. 答者年齢分布. 図3.2視. 覚障害の程度. 図3.4:使. い づ らい 家 電. フ次にあげるもの のうちあなたが 艮く便う家 電は どれで す か?以 下の 中で 昨 日1日で 利 用した家電 製品を選ん でくだ さい(複救 回答 可) 14. i8 熈. 17 ㎜. 瓢 醸. 醸 醸. 懸 懸. 0 ハ ∠ 5 1. 1R. 0 1 5. コ. R 醸. -. 5. 0. 、 醸-懸1懸.醸 湘幅岬旺 圏條. \﹁口卜 H. 製虞. N、. 図3.3良. 4. ﹄ム恥. 、 醸.㎜. e. く使 用 す る 家 電. 9家 電 製品を買うときに音 声"イ トな ど特 殊な機 能が 備わっ た ものを選んで 購 入し ますか?す る場 合、そ れは どの よう な椴 能ですか?(複 数 回答 可) 2 0 8 6 42 0. 11. §. 1 ミ. 『 ・. 細 i懸 、 細,懸1灘. 7. 8. 灘 ㎜. 懸 懸. 灘. ハ ". →×1旨 二. . モ ・'﹂葡. O肺 懸. く 凪ゆ. エヤ .R凪 如. 図3.5:家. 灘 灘. 懸 ∪. 灘 、 灘,麟. 如∩伽 晋寵 ( ◎凪如 傘伸 癒. 「. ㎜5. 3. ㎜. e. 電 を 購 入 す る 際 に選 ぶ 特 殊. 機能. 8.

(16) 10あ なたの 家庭 にあ る電子 レンジは どのようなもの です か?(複 赦 回 答可) 11 R}(0 4-2 0. 二 麺二旨oρ撰 埜 還翠 鐙酸糞 U﹂ 弊. 用 して い る 電rレ. D9尊叫 V 捲 翠 e改遜 ρにU. 葡レ世 肇ゆ祇 麺. ゆ仁 ﹀ 旨⊃E殊 レ櫃惚. 峰二い二〇 ノ Q伸噂 Uてハ亀誓. ゆニ レ o牟狸る κ朕 凪畑 阜ゆ 、ーM 二極傘 ⊃灸禁. eρe叔 ミ レ ヤ黙e黙ロト臥. 図3.6:使. 図3.7電. ンジ の機 能. 子 レ ン ジ の評 価. 13あ な たが 使ってい る洗 濯 機の つか い やすさを5点 満 点で 評 価 すると何 点 になりますか? 隔-、魑、鴨、 '辱竃、、-い-いへ、い亀「、'、'亀'、 へ'nwい"鴨 ト 、謎. いこ 、 」い. 、1、 .置. 、. 黒. 、 .. 気、、、、. 、 、 ・、 、. L 、. 、 覧ミ、. w繍。 駅 鵠慰 、 ・:\ \. 臨濫盗羅 團 闘 邑 -… 聡 §鞭 一 鞭 蟹_一.__. 麟闘 圏 騨 園 響 ・ 饗;響'懸 一一.一 皿-一.-.. 9. '・ こ・'.♂ ・. 09∼. 図3.8使. 用 して い る 洗 濯 機 の 機 能. 20乾. 、ぐ\、. 、-・、 べ 減. 二・ .ミ さミ蕪 \ド、こ:繋 漣 ご き ・・ ミ 謎-、1港 ぐ 冨…・ ぐ". 40%. 図3.9洗. ■ 非常 に便 いにくい 團 やや 使い にくい ロふ つう. 3. ■、 、'N、 や、R"ミ .・、、 \、N・. \、 矯. ・. こ隔'寸 \ ∼\罫 § .ト・き 熟 \ ・㍉". \ 、、、. 雫. L'さ 、.、 漣 、 - -い 、主N '、. 1療:暴 こ 醸§. ε蒲. 60%. ロ 便い やすい 園 非常 に便 い やすい. 蒔. 濃 \:ミ. 、. 濫斌醸謡. 80瓢. 100%. 濯機の評価. 14あ なた の家 庭にあるエアコンは どの ようなもの ですか? (複数回 答可) 64つ愈)8塁. .14_ ㎜ 総 △. .. ;.. 総 ㎜ ミ 総. L. e ρ二建二 旨 o心膣套濃 継並 硬糞 U聾. 1㎜1. (U一 密 葦蝶 ) 迷翠 e遠套 ρ仁 U. 、. 鹸佃 粒世肇 レ俄如. ゆにVい ⊃{藤 ↑楓如. 1 置 ㎜1. ゆニレニ○ / Q伸呼、 昆ハ駄終. 図3.10使. 」 繭 、 ㎜. ゆ二い いρ 蝕 申委畑 、;コ ', 昼 傘⊃るな. 蝋. ハn卜 He耀 "ロ献. ∪. [ i巳. 一. 用 して い る エ ア コ ン の 機 能. 図3.11:エ. 9. ア コ ン の評 価.

(17) 1ブリモコンて操作す る時の 問題 φはなんて すか?(復 数 選 択 可). 16リモコン 操作に関す る質問 をさせて1目ぎます 。リモコンの ボタンを押す とき どのようにそのボタンを織別してい ます か?. li』i. 14 12. 2. 蕊 § 醸. §iミ. 6. .霧1.罎. .o. ,. 粕葡K e\燃`. 二蝕⊃ 掌黙 並 ↑$ 皿. 套. 毛 一. 早. 齢. 撫. 診. 霞 塁 餐. 裏墨. 図3.13:リ. モ コ ン で の ボ タ ン の識 別. リ モ コ ン の 操 作 に 関 し,ほ. 6. =鷹. 薯 世黙 旨凪伽. 図3-12:リ. 醸 ミ、. 1旨. やニレ⊃拳曝 け鳶 如伸 旧. ゆニ レK掴 レ咽騨. O. キ4. 16. モ コ ンで の 問 題 点. と ん ど す べ て の 回 答 者 は 位 置 を 記 憶 し て ボ タ ン を 識 別 して い る と い. う こ と が 分 か っ た(図3.12).ま. た,リ. モ コ ン 操 作 時 の 問 題 と して,機. 器 の 状 態 が 分 か ら な い とい. う 同 答 が 最 も 多 か っ た(図3.13).. 「 『.. .T.-. -一. -. 「. ﹁. 瞳 診. 18あ なたほ 音声.こよる 擬作を利用したことかありま言か つ けくノコノな ど も含 し) に ︻︻.. 冒4 .. .------一. 1. 19音 鯉. 用して艦.窃. るいは 利用嚇. ナた. --. い と思し、ま可り・マ. i二. ワ脳 二津二P. ﹁駅}b-側 ・ Q略 庵 働M﹂ ゼ o隊↑. 0二. ﹂ ρ田㍗、2蝦甑岨柵. …. ・. 隠 ゾε5. 邸0. 後の音声認識への期待. 声 認 識 の使 用. 盲声 認 識 技 術 の 使 用 に 関 し て は,使. っ た こ との あ る 回 答 者 が 約 半分 で 現 在 も 日常 的 に使 用 して. い る ユ ー ザ ー が そ の さ ら に 半 分 で あ っ た(図3.14).音 今 後 は 利 用 し て み た い か と い う質 問 し た 回 答 者(こ らYesと. 今酬. ;l. 図3.15:今 図3.14:音. 離. 声 認 識 を 今 後 も 利 用 し続 け た い,あ の 質 問 は17名. を 対 象)か. ら は,ほ. るいは ぼ全 員 か. い う 回 答 を 受 け ら れ た(図3.15).. 今 回 の ア ン ケ ー ト調 査 で は,特 多か っ た.リ. に 液 晶 に 表 示 さ れ て い る 内 容 を 読 み 上 げ て ほ し い と い う意 見 が. モ コ ン 操 作 時 の 問 題 と して 挙 が っ た,機. 器 の 状 態 が 分 か ら な い と い うの も,こ. に 表 示 さ れ て い る 内 容 が 分 か ら な い と い う 点 に あ る と思 わ れ る.特. に,エ. ア コ ン は 暖 房,冷. ど の 運 転 モ ー ドの 切 り 替 え,温. 度 や 風 量 な ど の 細 か い 設 定 を し て 使 用 す る た め,液. て い る 内 容 が 分 か ら な い と,現. 在 の 設 定 と,操. の液晶 房な. 晶に表示され. 作 し た 結 果 ど う な っ た の か が 分 か ら な い た め,使. 10.

(18) う こ とが で きな い.レ ン ジや 洗濯 機 に つ い て も 「 あ た た め」 や 自動 モー ドしか 使 わ な い ユ ー ザ ー が 多 い よ うで あ る. 今 後 の 家電 に対 す る要 望 と して,音 声 ガイ ドの付 加,液 晶 に表 示 され て い る 内容 の 読 み上 げ,ボ タ ン を押 した とき の音 声 ・報 知 音,ボ タ ンを 大 き く分 か りや す く,墨 字 以 外 の説 明 書,説 明 書 を す べ て ホー ムペ ー ジ に掲 載 して ほ しい,な. どが 挙 げ られ た.. 視 覚 障 害 者 のユ ー ザ ー は家 電 操 作 に お い て,機 器 の 使 い方 や 設定 状 態 を 知 るた め の 手 段 が 少 な い た め,基 本 的 な機 能 の ボ タ ンの 位 置 を 記 憶 す る な ど して使 え る 機 能 だけ を 使 っ てお り,細 か い 設 定 な どは で き な い,と い う現 状 で あ る とい え る.. 3.3.本. 章の まとめ. 本 章 で は視 覚 障 害 者 の家 電 利 用 実 態 に つ い て 行 な っ た ヒア リン グ調 査,ア. ンケ ー ト調 査 の 結 果. を も とに,視 覚 障 害 者 が家 電 操 作 に 抱 え る問 題 点 につ い て述 べ た.視 覚 障害 者 は,電 源 ボ タ ンな ど基 本 的 な ボ タ ン の配 置 を記 憶 す る こ と に よ っ て,機 能 を 限定 して 使 用 して お り,細 か い 設定 は ほ とん ど行 な う こ とが で き て い な い こ とが わ か っ た.音 声 ガイ ドや 墨 字以 外 の 説 明 書 の提 供 な ど, 使 用 方 法 の 説 明 の提 供 と,使 用 す る際 の 音 声 や 報 知 音,ボ. タ ン の配 置 な どの 分 か りや す さ な ど,. 使 用 段 階 で の改 善 が必 要 で あ る. ま た,多 くの人 が音 声 認 識 に対 して 期 待 して い る こ とも今 回 の ア ン ケ ー トか ら分 か った.そ こ で今 回,音 声 認 識 を用 い た リモ コ ンの 試 作 と評 価 を行 な っ た.次 章 で そ の 詳 細 に つ い て述 べ る.. 11.

(19) 第4章. 音声 を 用 い た視 覚 障害 者 向 け リモ コ ン. 概 要 本 章 で は,音 声 認 識 を 用 い た視 覚 障害 者 向 け 音 声 リモ コ ンの 試 作 とそ の評 価 実 験 結 果 に つ い て 述 べ る.. 12.

(20) 〆 一. 一一. 『}一一一. …. ,、。,。、.,謹. 諏n. 脱 潟s. 》1§懸1{購. SAP i. ガ. サーハ㌔. 弊 一ション `. ㌧. ノ. Ju】ius:音. }アク瞬. イント. .⊥__. 寅 認識 工 ン ジ ン. 図4.1:音. 4.1.音. 畷 更]. 一. 声 リモ コ ン シ ス テ ム 構 成 図. 声 リモ コ ン. 音 声 リモ コ ン は音 声 コマ ン ドを 発 話 す る こ とで家 電 を操 作 す る リモ コ ン で あ る.自 然 言 語 を 用 い た 音声 コマ ン ドに よ る操 作 は 日常 的 に 発 す る言 葉 で の 操 作 が 可 能 な た め 非 常 に 直 感 的 で あ る. 今回 の 音 声 リモ コ ン で は 設定 の 変 更 と設 定 の 確 認 をす る た め の 基 本 的 な コマ ン ドを 用意 し,検 証 に あ た っ た。 また,今 回 は対 象 と して ネ ッ トワー クエ ア コ ン を 用 い て い る た め,従 来 の 赤 外 線 型 の リモ コ ン と違 い,エ ア コ ン の状 態,室 温 や 湿 度 な ど も ネ ッ トワ ー クを 通 して 取 得 す る こ とが で き る とい う 特 徴 が あ る.. 4.2.. コマ ン ド. 音 声 リモ コ ン を 操 作 す る 方 法 と し て,. 一 段 階 で 発 話 す る 方 式 と,機. 能 名 を発 話 しそ の 後 に 機 能. を どの よ う に 変 更 す る か を 発 話 す る 二 段 階 の 方 式 の 二 通 りを 用 意 し た.一 ば 「電 源 を 入 れ る 」 「温 度 を2度 す る と,「電 源 を ど う し ま す か?」. 段 階 の 例 と して,例. さ げ る 」 な ど で あ る..二 段 階 の 例 と して,例. え. え ば 「電 源 」 と 発 話. と シ ス テ ム が 応 答 す る の で,「 人 れ る 」 と発 話 す る も の で あ る.. ・ つ の 表 現 に 対 し て も,「電 源 」 と 「パ ワ ー 」 や,「 入 れ る 」 「つ け る 」 「オ ン に す る 」 な ど複 数 の パ タ ー ン を 用 意 し,「す る 」 「し て 」 「し ろ 」 「し て く だ さ い 」 な ど の 語 尾 の パ タ ー ン も 用 意 し た.ま た,エ. ア コ ン の 状 態 を 確 認 す る 方 法 と し て,「電 源 を 確 認 す る 」 と い う 一 段 階 の 方 法 と,二. 「電 源 」 → 「確 認 す る 」,あ. 4.3.シ Nlicrosoft. る い は 「状 態 確 認 」 → 「電 源 」 と い う よ う な 三 通 り の 方 法 を 用 意 し た,. ス テ ム 構 成 SAPI用. の 音 声 認 識 エ ン ジ ンJulills. 用 す る た め の ア プ リ ケ ー シ ョ ン をMicrosoft. 4.4.評. 段階で. for SAPIとNlicrosoft. Visllal. C#に. SAPIの. 音声 合 成機 能 を利. て 作 成 し た(図4-1).. 価 実 験. 音声 リモ コ ンの有 用性 を検 証す る ため に,評 価 実 験 を11名 の晴 眼 者 と8名 の 視覚 障害 者 の 合計 19名 の被 験 者 に 対 し行 な っ た.そ の うち晴 眼 者 に は 入室 前 に ア イ マ ス クを して も らい,視 覚 情 報. 13.

(21) 鋤鋤卸 図4.2:テ. を 遮 断 し た 状 態 で 行 な っ た.晴. 眼 者 に 対 し て 行 な っ た 評 価 実 験 を 評 価 実 験1,視. て 行 な っ た 評 価 実 験 を 評 価 実 験2と 今 回,音. 4.4.1.. 覚障害者 に対 し. す る.. 声 リモ コ ン と と も に,占. 属 して き た リモ コ ン(以. ンキ ー リモ コ ン レ イ ア ウ ト. 田 恵 ら が 開 発 を 行 な っ た テ ン キ ー リ モ コ ン[4]と エ ア コ ン に 付. 下 「通 常 リ モ コ ン 」)の3つ. に 関 し て 評 価 を 行 な っ た.. テ ン キ ー リモ コ ン. テ ン キ ー リモ コ ン と は,テ う も の で あ る.縦5列. 横4列. 憶 へ の 負 担 軽 減 を 考 慮 し,テ た(図4.2)ー. ン キ ー か ら 入 力 を 行 な い,音 の ボ タ ン を 持 つUSBテ. 声 合 成 を 用 い た フ ィ ー ドバ ッ ク を 行 な. ン キ ー を 用 い て 操 作 を 行 な う.ユ. ー ザ ー の記. ン キ ー の 特 性 で あ る 規 則 的 な 配 置 を 利 用 して 機 能 を 割 り 当 て を 行 っ. 右 ドに あ る エ ン タ ー キ ー は 他 の キ ー よ り も 大 き い 形 状 に な っ て い る の で,こ. 源 ボ タ ン と し,左 側1列 降 と し た.中. を 「設 定 」,右 側1列. を 「確 認 」,中. 央 の 列 は 上 を 温 度 上 昇,ド. れ を電 を 温度 下. 央 の 突 起 の あ る ボ タ ン は ヘ ル プ ボ タ ン と し た.. テ ン キ ー リモ コ ン に お い て,ヘ モ ー ドに 切 り替 わ り,そ. ル プ モ ー ドの 機 能 設 け た.5番. の ヘ ル プ ボ タ ン を 押 す とヘ ル プ. の 状 態 で ヘ ル プ ボ タ ン以 外 の キ ー を 押 す とそ の 機 能 を 音 声 で確 認 す る こ. とが で き る 機 能 で あ る. ま た,テ. ン キ ー リモ コ ン も 音 声 リ モ コ ン と 同 様 に す べ て の 操 作 に 音 声 フ ィ ー ドバ ッ ク を 設 け て. い る.. 4.4.2.通. 常 リモ コ ン. 使 用 した通 常 リモ コ ンの 電 源 ボ タ ン,運 転切 り替 え ボ タ ン は大 き な 円形 の 温 度 の ボ タ ン の周 り に丸 く配 置 され てお り,ま た ス ラ イ ド式 のふ た を 開 け る と風 量 切 り替 え の ボ タ ン な どの 設定 ボ タ ン が配 置 され た も の で あ る(図4-3).. 14.

(22) 図4.3:実. 4.4.3.実. 験 に 使 用 し た 通 常 リモ コ ン. 験前の説明. 通 常 リモ コ ン の実 験 に あ た って は,事 前 に実 験 で使 用 す るボ タ ン の位 置 と機 能,設 定 が 変 わ っ た場 合 に報 知 音が 鳴 る こ とを 説 明 した.音 声 リモ コ ン に 関 して は使 用 す る 音 声 コマ ン ドの 例 と発 話 方 法,テ ンキ ー リモ コ ン に 関 して は そ れ ぞ れ の ボ タ ン に対 す る機 能 の割 り当 て とヘ ル プモ ー ド の 使 用 方 法 につ い て説 明 した.. 4.4.4.評. 価 実 験1. エ ア コ ン の 初 期 設 定 は 以 下 の 通 り で あ る.. ・電 源:オ. フ. ・運 転 モ ー ド:自. 動. ・室 内 温 度:25度 ・風 量:自. 動. 被 験 者 に 実 行 し て も ら う タ ス ク は 以 下 の5つ ・タ ス ク1. 電 源 を 入れ る. ・タ ス ク2. 運 転 モ ー ドを 冷 房 に す る. ・タ ス ク3. 現 在 の 設 定 温 度 を確 認 す る. ・タ ス ク4. 設 定 温 度 を2度kげ. ・タ ス ク5:風. 評 価 実 験1で に お け る,そ. る風量. で あ る.. 自動. 量 を 強 風 にす る. は,晴. 眼 者 男 女 合 計11名(男. 性10名,女. れ ぞ れ の リ モ コ ン の 所 要 時 間 を 計 測 し た.図4. 性1名)に .4は. 対 し て 行 な っ た.各. タス ク. 各 タ ス ク達 成 に か か った被 験 者. の 平 均 時 間 を 示 す. タ ス ク4を. 実 行 す る こ と は 通 常 の リ モ コ ン で は 不 可 能 で あ る た め,所. 時 間 は 無 限 大 と し た.表4.1は. 要 時 間 に は 含 め ず,所. 要. 各 リモ コ ン に お い て 全 タ ス ク 達 成 に か か っ た 時 間 の 平 均 を 示 す 。. 15.

(23) 140. '際. ヤや. と. 126. ; \. 112. 詣ミL' }. 057. 分. 騨轡. 043. _... . I-通 常 ロ音声. \". ・1庶. ミ. \、'. i型. ・. l トi li. 」・ ・. i. ,. 028. 1'奴. 014 000 「. -. . - →. i. ク21タ ス ク3タ ス ク4 タスク5 ... タス . -.-一-レ--.一_.. タス ク1 .. 趣 .-.. 035. 039. -音声 011 .テンキー-026 1. ㍍. 032. 1. 014 133. 12 0.34. ←. 059. 050. ... 018. 035. 1. 049. L-_---____」_-_-_----_. 図4.4:評. 表4-1:評. 価 実 験1に. 価 実 験1に. 通 常 リモ コ ン. お け る 各 タ ス ク 達 成 時 間(平. お け る タ ス ク 達 成 時 間(分)の 合 計(平 音 声 リモ コ ン テ ン キ 上 リ モ コ ン. 2:38. 4.4.5.評. 均). 1:55. 均). 3:59. 価 実 験2. 前 述 の 評 価 実 験1と 同 様 に,視 覚 障 害 者8名(男 この 評 価 実験2で は,評 価 実 験1の5つ. 性7名,女. 性1名)に. 対 して 実 験 を 行 な っ た。. の タ ス クに 加 え,「運 転 モ ー ドを 確 認 す る 」 とい う タス ク. を タス ク2と して 追 加 した. 評 価 実 験1と 同 様 に タ ス ク2と4を. 実 行 す る こ とは 通 常 の リモ コ ン で は不 可能 で あ る た め,所. 要 時 間 に 含 め ず,所 要 時 間 は 無 限 大 と した. 図4-5に 評 価 実験2に お け る各 タ ス ク達 成 時 間 を 示 す. 評 価 実 験2で は 晴 眼 者 を 対 象 に行 な っ た評 価 実 験1の 実 験 とほ ぼ 同 じ結 果 が 得 られ た.評 価 実. 224r 155 126. 分. i-} il. 1. 一. ,. 隆. 057 028 000. 馨. 、i 墜. 『i. 匿. 璽.. ・ 盤5・溢 ←. 5. 跨」 1. こ・. 蘇. 、 雁 腰. § 目 タス ク1タス ク タス ク 1タス ク タス ク タス ク 415 6 - 1 - 2 3 1031 032 ・26tb拓-吾 丁プ -. 藍蝿嘘 図4-5:評. 11. 一. ii `i 、i. 1. .職. 価 実 験2に. …. 1191036陛. 三」. お け る 各 タ ス ク 達 成 時 間(平. 16. 】. ll. 均).

(24) 表4.2:評 価 実 験2に お け る タス ク達 成 時 間(分)の 合 計(平 均) 通 常 リモ コ ン 音 声 リモ コ ン テ ン キ ー リ モ コ ン 410. 426. 346. 表4.3:主. 観 的 評 価(5段. 通 常 リモ コ ン. 音 声 リモ コ ン. 44. 29. 24. 階)の ス コ ア テ ン キ-リ モ コ ン. 験1の 実験 と比 べ 音 声 リモ コ ン の タス ク達 成 時 間 は長 か っ た が,3つ. の リモ コ ンの 中で は最 も短. か っ た.. 主観的評価 評 価 実 験2の て5段. 被 験 者 に 各 リモ コ ン に 対 し,同 様 の 形 態 の リモ コ ン を 将 来 的 に 使 用 し た い か に つ い. 階 で 評 価 し て も ら っ た.そ. 音 声 リ モ コ ン は2.9,通 を 行 な っ た 結 果,有. 4.4.6.考. の 結 果 は 平 均 値 で,テ. 常 リモ コ ン は2,4と. ン キ ー リ モ コ ン は4.4と. い う順 に な っ た(表4.5).こ. 最 も 高 く,つ. いで. の 値 は 分 散 分 析(ANOVA). 意 差 が 認 め ら れ た.. 察. 音 声 リモ コ ン に お い て は 認 識 誤 りが あ り,被 験 者 か らは 音 声 が 正 し く認 識 され れ ば よ い が 正 し く認 識 され な け れ ば使 い 物 に な らな い とい う意 見 が 聞 か れ た.ま た,音 声 に よ る コ マ ン ドを 記 憶 す る こ とが 困難 で あ る た め に,コ マ ン ドを知 る た め の 機 能 や よ り短 い コ マ ン ドを 望 む 被 験 者 もい た.他 に も認 識 に 失 敗 した ときの 対 処 が分 か りに くい,音 声 に よ る フ ィー ドバ ッ クに イ ラ イ ラす る,ス ム ー ズ に 利 用 で き るが 日常 的 で な い,操 作 性 は分 か りや す い,な どの 意 見 が 挙 が っ た. 他 の リモ コ ン との 比 較 で は,今 回行 な った実 験 で は通 常 リモ コ ン は視 覚 情 報 以外 の フ ィー ドバ ッ クが 不 足 して い る ため,操 作 時 間 も長 く,主 観 的評 価 も低 い とい う結 果 に な っ た.音 声 リモ コ ン よ り もテ ンキ ー リモ コ ン に対 す る評 価 が 高 か っ たが,音 声 リモ コ ンに よ る操 作 は早 く,今 後 改 良 を重 ね る こ とで ユ ー ザ ー に よ り受 け 入 れ られ て い く可 能 性 が あ る 。一 方 で操 作 時 間 が 長 か っ た テ ンキ ー リモ コ ン も,ヘ ル プ モ ー ドの 改 善 に よ り操 作 効 率 を 改 善 で き る と も考 え られ る.. 17.

(25) 4.5.本. 章 の ま とめ. ネ ッ トワー ク エ ア コ ンを 音 声 認 識 を 用 い た音 声 リモ コ ン方 式 で の 試作,検 証 を 行 な っ た.音 声 リモ コ ン方 式 は,う ま く認 識 され れ ば とて も素 早 い 操 作 が可 能 で あ っ た が,認 識 の 問 題 や,コ マ ン ドを知 る手 段 が な い こ とな どが 問 題 と して挙 が っ た. 一 方 で 同 時 に評 価 を 行 な っ た テ ンキ ー リモ コ ン は操 作 時 間 は 長 か った が,主 観 的 評 価 が 最 も高 い とい う結 果 が得 られ た.こ の こ とか ら,音 声 とテ ンキ ー それ ぞ れ の性 質 を 組 み 合 わ せ,統 合 し た方 式 の リモ コ ン を検 証 して み る必 要 が あ る と考 え られ る.次 章 で は そ の 具体 的 内 容 に つ い て 述 べ る.. 18.

(26) 第5章. 音 声 とテ ンキ-を 統 合 した携 帯 電話 型 視 覚 障害 者 向 け リモ コン. 概 要 本 章 で は,前 章 で述 べ た音 声 リモ コ ン とテ ンキ ー リモ コ ンの 統 合 を 行 な い,携 帯 電 話 型 リモ コ ン と して試 作,評 価 を 行 な った 内容 につ い て述 べ る..

(27) 図5,1:携. 5.1。. 帯 電 話 型 リモ コ ン ボ タ ン レ イ ア ウ ト. 音 声 リモ コ ン と テ ン キ ー リモ コ ン の 融 合. 前 章 の実 験 結 果 を 踏 まえ た ヒで,音 声 とテ ンキ ー を を統 合 さ せ た,よ り使 い や す い リモ コ ン の 検 討を 行 な った.音 声 とテ ンキ ー を併 用 す る こ とに よ り,ユ ー ザ ー が 音 声 とテ ンキ ー を状 況 に よっ て使 い 分 け て 操 作 を 行 な うこ とが で き,操 作 効 率 を 高 め る こ とが で き る と考 え た. ボ タ ン と音 声 の 入 出 力 を 持 つ 代 表 的 な も の と して,携 帯 電 話 を 選 び,携 帯 電 話 型 リモ コ ン と し て 統 合 を 行 な っ た.一 部 の 調 査 結 果 に よ る と,視 覚 障 害 者 の 携 帯電 話 型 普 及 率 は82%と. 高 く 圖,. 使 い 慣 れ たイ ン タ フ ェー ス で あ る と 言え る.. 5.2.. コマ ン ド. 以 前 の テ ン キ ー リモ コ ン で は,設. 定 状 態 確 認 用 の ボ タ ン を 設 け て い た が,ヘ. ボ タ ン の 機 能 名 と も に 設 定 状 態 を 読 み.Lげ る よ う に 変 更 した(図5.1).ま. ル プ モ ー ドの 中 で. た,ヘ. ル プ モ ー ドは0. 番 に 割 り 当 て た. 吝声 コ マ ン ドは,前 明で. 同 の 試 作 時 に は-一段 階 の 方 式 と 二段ll皆の 方 式 を 用 意 し て い た が,事. 一 段 階 の も の し か 紹 介 し て お ら ず,ユ. ー ザ ー が 言 い よ どん だ 際 に 二 段 階 の 方 式 の コ マ ン ド と. し て 認 識 さ れ て し ま う こ と も あ っ た た め,今 ま た,音 り,ヘ. 前の説. 回 は 一 段 階 の み を 用 意 し た.. 声 に よ る ヘ ル プ モ ー ドを 用 意 し た.「 ヘ ル プ 」 と 発 話 す る とヘ ル プ モ ー ドに 切 り 替 わ. ル プ モ ー ドで 何 か キ ー ワ ー ドを 発 話 す る と そ の キ ー ワ ー ドに 関 す る 機 能 と 設 定 状 態 を 音 声. で フ ィ ー ドバ ッ ク す る 機 能 で あ る 。. 5.3.シ. ステム構成. 携 帯 電 話 型 リモ コ ン の.一部 と して,本 Applicatioll. Progranl. シ ス テ ム で はSkypeを. 利 用 し た. VoiceXMLやTAPI(Telephony. IIlter食1ce)な ど の 技 術 を 利 用 した シ ス テ ム は 既 に 多 く存 在 す る が, Skypeを. 用 い た 理 由 と し て 従 来 試 作 し た シ ス テ ム の 継 承 が 容 易 で あ っ た 点 や,一 利 用 で き る と い う 点 な ど が あ る.特. に,Skypeの. よ うな. 般 の 電 話 回線 を 介 さ ず に. 一 般 的 に 普 及 して い る サ ー ビ ス を 利 用 す. る こ と で の シ ス テ ム の 有 効 性 の 検 証 を 行 な う こ と も で き る と 考 え た. Skypeと. 音 声 合 成,音. tllalAudioCableを. 用 い,. 声 認 識 を 行 な うSAPIの DTMF信. 音 声 の 受 け 渡 し に は 仮 想 サ ウ ン ドデ バ イ スVir上. 号 解 析 に はToneDeco(1er.Netを. 20. 用 い た.ア. プ リケ ー シ ョンは.

(28) 図5.2:試. 作 で 使 用 し たSkype端. ll鰍 懸 い 器. 図5.3:携. Microsoft. Visllal C#に. 今 回 は 都 合 に よ り,エ. 1. 糊 覇. 鵬 末. ㎜. い蕎. 謡. 躊鯉. 汐. ネツト ワーウ. ]勲_」. ・. 「孫主 ヨ懸 主 珊 _ユ._..㎜.工_... 帯 電 話 型 リモ コ ン シ ス テ ム構 成 図. て 作 成 し た(図5.3). ア コ ン と サ ー バ ー が 通 信 す る 部 分 が 使 用 で き な か っ た た め,前. 時 と 同 じ動 き を す る 仮 想 的 な エ ア コ ン を サ ー バ ー に 置 い て,実. 5.4.評. 末. 回の実験. 験 を 行 な っ た.. 価 実験. 携 帯 電 話 型 リモ コ ンを 用 い て,ボ タ ンの み を 用 い た 実 験,音 声 のみ を 用 い た実 験,そ ン と 音声 を 組 み 合わ せ た もの の,3回. して ボ タ. の評 価 実 験 を 行 な っ た.ボ タ ン の み の 実験 と音 声 の み の 実. 験 の 順 序 は 被験 者 ご とに ラ ン ダム に 行 な っ た.今 回 は晴 眼 者8名 に 対 して ア イマ ス クを して も ら っ た状 態 で実 験 を 行 な っ た. 以 前 の 評価 実 験 と同 様 の6つ の タス クを 行 な っ て も ら っ た. 図5.4は 各 タ ス ク達 成 に か か った 平均 時 間 とそ の 合 計 時 間 で あ る.合 計 時 間 は組 み 合 わ せ た も のが 最 も 短 く,次 に 音声 の み,そ. して ボ タ ン のみ とい う順 に な っ た.ボ タ ン の み の 実験 の タ ス ク. 2で は,シ ス テ ム エ ラ ー や タ ス ク 未達 成 の影 響 で3名 の み の 結 果 とな っ て しま った た め,タ ス ク 2を 除 い た 数 値 も計 算 したが,ほ ぼ 同 様 の 結 果 とな っ た. ボ タ ンの み の 操作 が 長 か った 原 因 と して,ヘ ル プ モ ー ドの使 用 で時 間 が か か った とい う点 や,始 め の ほ うで ヘ ル プモ ー ドの 使 い 方 に慣 れ て い な か っ た点 な どが あ る.タ ス ク2に お い て は状 態 の 確 認 を す る方 法 が 分 か らず に状 態 の 設定 を 行 な っ て しま っ た被 験 者 が 数 名 い た ため,タ ス ク達 成. 21.

(29) 224. さ 、 ・ぐk\ 團ボ タン. 叢垂 議 灘 聾 懸羅". 155 126 分 057 028 000. 馨 灘難. ・N. ロ音 声. 壽. .組 み合 わ せ §. 論 繕 灘 織黛ご 灘 ミ憲 漁 、 藤 び怠 爵画' ミ 懸蕊 。瓢1膿 雛 蒸灘 誌 雛 瀧蔭 翻 國 醐 蔭薫 罫 \い. 避'. 讐. 醸'. タス ク 1. タス ク タス ク タス ク タスク 2 3 4 5. タスク 合計 2以 外. タス ク 6. 團 ボタン.. 026. 148. 039. 036. 025. 024. 418. 230. ロ音声 圏組み合わせ. 019. 048. 019. 02フ. 030. 019. 242. 154. 031. 020. 024. 227. 144. 014io431015. ・・. 、 、史. 図5.4:携 帯 電 話 型 リモ コ ン の評 価 実 験 に お け る各 タス ク達 成 時 間(平 均). 224 155 126 分 057 02B OOO. ロ音声 ロ音声(前 回). 蕪 §鑑 鐘 総懸謙1晶 声 。音 声 、前回、1. 欝驚響 轟i. 漏 \\懸 、. 、 、、 、 ・騨 "・,全 磁. 、. 憲懸 灘'. 欝 lq麟 瀞. タス ク 「. \'"l N. タス ク 2. ㌔x響'終. 、・ 、. "「導.・ 』」. 献、…. ㌦. 紳. タス ク. タス ク. タス ク. 3. 4. 5. 6. 、・ '. \、、. 欝 額総 タス ク. 合計. 019. 048. 019. 027. 030. 019. 242. 031. 122. 023. 026. 016. Q12. 310. 図5.5:音 声 にお け る各 タ ス ク達 成 時 間(平 均)と 合 計 時 間 の 比 較). に余 計 に時 間 が か か っ て し ま った. 音声 の み で 音声 ヘ ル プ を 利 用 した ユ ー ザ ー は2名 で,そ の うち1名 は コマ ン ドを確 認 す る た め で は な く,状 態 確 認 用 の コマ ン ドが分 か らず に,状 態 確 認 の す る 目的 で使 用 して い た. 組 合 わせ の実 験 で は,4名. が ボ タ ンの み で 行 な い,1名. が 音 声 の み,3名. が実 際 に組 合 わせ て. 使 用 して い た.組 み 合 わ せ た被 験 者 は,電 源 や 温 度 設 定 を ボ タ ン で行 な い,風 量 の 設定 や設 定 状 態 確 認 は音 声 で 行 な うよ うな 使 い 分 け を した り,音 声 が 認 識 され な か っ た ため に ボ タ ン操 作 に 切 り替 え て操 作 を行 な っ て い た.組 み 合 わ せ て 使 用 した3名 の タ ス ク達 成 時 間 は,残 りの5名 の 実 験 結 果 と比 較 して も ほ とん ど変 わ らな か っ た. 図5.5と 図5.6は 今 回 の 音 声 の み と前 回 の 音 声 リモ コ ン,今 回 の ボ タ ン の み と前 回 の テ ンキ ー リモ コ ン の操 作 の実 験 結 果 を そ れ ぞ れ 比 較 した もの で あ る. 音 声 のみ,ボ タ ン の み と もに 前 回 の 実験 よ り も操 作 時 間 は短 くな っ て い る.そ の 要 因 と して 音 声 フ ィー ドバ ッ クを簡 略 化 した 効 果 が 挙 げ られ る.ま た,ボ タ ンの 方 で は状 態 確 認 用 ボ タ ンを な く し,ヘ ル プ モー ドに統 合 した こ とで 操 作 す るボ タ ン数 が 減 っ た こ とに よ る効 果 もあ る と考 え ら れ る. ま た,組 合 わせ の実 験 で ボ タ ンの み を 使 用 して タス クを 行 な っ た ユー ザ ー が 多 か っ た た め,ボ タン を 用 い た実 験 と,2回 た(図5.7).2回. 目で ボ タ ンの み を 使 用 して 操 作 を 行 な っ た ユー ザ ー の デ ー タを 比 較 し. 目で は操 作 時 間 は短 縮 さ れ て お り,学 習 効 果 が あ っ た と考 え られ る.. 22.

(30) 図5.6:ボ. タ ン と テ ン キ ー に お け る 各 タ ス ク 達 成 時 間(平. 224. ,. こ'Nミ \、. \ 洗. 薄こ・-. \". § 蕪講1一 網叢 。 難 灘 灘. 126 分 057. 礫1. 028 000. タス ク. 繍 講締欝 鍮. タス ク タス ク タス ク タス ク. 1. 2. 3. 4. 5. タスク. タスク 2以 外6. ロ1回. 目. 026. 14B. O39. 036. 025. 024. 41B. 230. ロ2回. 目. OO7. 050. 015. 03日. Q18. 033. 241. 151. 図5.7:ボ. 合計. タ ン使 用 の 学 習 効 果. 験 後 に そ れ そ の 操 作 方 法 に つ い て 主 観 的 評 価 を し て も ら っ た(表5.1).平. 合 わ せ た 操 作 方 法 が3-8と た.ボ. 合 計 時 間 の 比 較). 試璽. 155. ま た,実. 'い 艮w. 均)と. 一 番 評 価 が 高 く,次. に ボ タ ン が3,1,そ. タ ン の 方 が よ り 好 ま れ た 傾 向 に あ っ た が,音. して 音 声 が2.9と. 均 で は組 み い う順 に な っ. 声 の ほ う が 評 価 が 高 か っ た 被 験 者 も い た.. 実 験 後 に 挙 げ ら れ た そ の 他 の 感 想 と し て は,「何 回 も 押 す よ う な 場 合 は 音 声 の ほ う が 良 か っ た 」, 「ボ タ ン が 小 さ く,位. 置 が 分 か り に く か っ た 」,「反 応 が 遅 か っ た 」,「音 声 フ ィ ー ドバ ッ ク を 聞 く た. め に 耳 に つ け な が ら や る の が 難 し か っ た 」,「音 声 フ ィ ー ドバ ッ ク が 聞 き 取 り に く か っ た 」 な ど が あ っ た.. 5.5.考. 察. 今 回の 評 価 で は,ボ タ ン と音 声 を 組 み 合わ せ た操 作 方法 が 最 も操 作 時 間 が 短 く,主 観 的 評 価 も 番 高い とい う結 果 に な っ た.組 み 合 わ せ た 操 作 方 法 で は,実 際 に組 み 合 わ せ た 使 い 方 を した 被 験 者 は3名 で,残. りの4名 は ボ タン の み,1名. は 音 声 の み を使 用 して操 作 を 行 な った.多 くの 被. 験 者 は 単.・の 方 式 を 使 っ て操 作 を行 な った が,中 に は音 声 とテ ン キー を組 み 合 わ せ て 使 用 す る 被 験 者 もい た.あ る被 験 者 は設 定 は ボ タ ンで 行 な い,状 態 の 確 認 は音 声 で行 な っ て い た.別 の ユ ー ザ ー は 音 声 が 認 識 され な か っ た た め,ボ タ ン操 作 に 切 り替 え て操 作 を行 な っ て い た.し か し,音 声 とボ タ ンを組 み合 わせ て使 用 した3名 の操 作 時 間 は,残 りの 被 験者 との 差 は ほ とん ど無 か っ た.. 23.

(31) 表5.1:主. 音声 2.9. 観 的(5段. 階)評. 価 のスコア. 組み合わせ. ボタン 3.1. 3.8. 主観 的 評 価 に 関 して は,ボ タ ンを 好 ん だ 被 験 者 は ボ タ ン の評 価 が 高 くて 音 声 の 評 価 が低 く,音 声 を 好 ん だ被 験 者 は音 声 の評 価 が 高 くて ボ タ ンが 低 い とい う傾 向 で あ っ た が,組 み 合 わ せ にお い て は 双 方 か ら 高 い点 数 を得 られ た. この こ とか ら,今 回の 実 験 で は 音 声 とボ タ ンを どち らで も利 用 で き る操 作 方 法 を 用 意 す る こ と に よ り,ユ ー ザ ー は 二 方 式 を 組 み 合 わせ た使 い 方 が で き る とい う点 だ け で な く,よ り好 ん だ 操作 方 法 を 選 択 す る こ とが で き る点 に お い て,操 作 時 間 短 縮. 高 評 価 につ な が っ た と考 え られ る.組. み 合 わ せ る こ とに よ る操 作 時 間 の短 縮 に は つ な が らな か っ たが,あ る方 法 で の操 作 が うま くい か な い 場 合 で も,別 の 方 法 を 利 用 す れ ば操 作 で き る とい う点 にお い て 良 い評 価 が得 られ た と考 え ら れ る. 今 回の 試 作 に用 い た音 声 ヘ ル プ は2名 の 被 験 者 が 利 用 し,使 った 被 験 者 か ら は分 か りや す か っ た とい う意 見 が 得 られ た.ボ タ ンを 利 用 して音 声 コマ ン ドを知 ろ うと した被 験 者 は今 回 は い な か っ た.以 前 行 な っ た実 験 で,コ マ ン ドが分 か らな い とい う意 見 が 多 く挙 が っ た た め,今 回 音 声 コマ ン ドに 関 す るヘ ル プを 用 意 した が,今 回 の実 験 を 通 して,ヘ ル プモ ー ドと して コ マ ン ドの 一 例 を 紹 介 す る だけ で な く,今 発 話 して い る コマ ン ドが なぜ 認識 され な い の か,ど. うい うよ うに コマ ン. ドが 誤 認 識 され て い るの か の 情 報 も提 供 した 上 で の コマ ン ドの 候 補 の 提 示 が必 要 で あ る と感 じ ら れ た. ま た,音 声,ボ タ ン とも に音 声 フ ィー ドバ ッ クを 簡 略 化 した こ とや,テ ンキ ー の 操 作 ボ タ ン数 を 減 ら した こ と に よ り,以 前 行 な っ た実 験 よ りも操 作 時 間 は 短 くな って い た.ま た,組 合 わ せ の 実験 で ボ タ ンの み を 使 用 した被 験 者 は1回 目よ り も操 作 時 間 は短 くな っ て お り,今 後 学 習効 果 に よ る操 作 時 間 の 変 化 につ い て も検 証 す る 必要 が あ る. 今 回 は シ ス テ ムの 一 部 で無 線LANを. 使 用 してい た ため,音 声 が 一 部 途切 れ て しま うよ うな 場 面. が あ った.ま た,利 用 した機 材 の 都 合.ヒDTMF音. の 音 量 が小 さ く,認 識 され な い こ と もあ った.. 使 用 した 機 材 の ボ タ ンの 小 さ さや 音 声 通 話 に よ る 反 応 の 遅 延 が 気 に な っ た被 験 者 も 多 か っ た.シ ス テ ム 面 で の 改 良 も今 後 行 な っ て い き た い と考 え て い る.. 24.

(32) 5.6.本. 章 の ま とめ. 音 声 リモ コ ン とテ ン キ ー リモ コ ンを 統 合 した携 帯 電 話 リモ コ ンの 試 作 を行 な い,統 合 に よ る有 効 性 を 検 証 した.目 隠 しを した8名 の 被 験 者 に対 して 行 な った 評 価 実 験 で は,ボ タ ン と音 声 を 組 み 合 わせ た操 作 方 法 が 最 も操 作 時 間 が短 く,次 に音 声,ボ. タ ン とい う結 果 に な っ た.主 観 的 評 価. で も組 み合 わ せ た 操 作 方 法 が 最 も高 く,次 に ボ タ ン,音 声 の 順 に な っ た.組 合 わ せ の 実 験 で もボ タ ン の み,音 声 の み で 操 作 した被 験 者 が 多 く,二 つ の機 能 を 実 際 に組 み 合 わ せ て 操作 した被 験 者 の操 作 時 間 は 残 りの 被 験 者 の操 作 時 間 とほ とん ど変 わ ら なか っ た が,被 験 者 は 好 ん だ操 作 方 法 を 選 択 して 操 作 す る こ とが で き る た め に,全 体 と して 操 作 時 間 の短 縮 と高 評 価 に つ な が っ た と考 え られ る.今 後 は実 際 に視 覚 障害 者 を対 象 に した評 価 や,エ ア コ ン以 外 の 家 電 に 関 して も評 価 して い く必 要 が あ る.. 25.

(33) 第6章. 新 しい イ ン タ フ ェ ー ス へ の 応 用. 概要 本 章 で は 応 用 と し て,健 とUbimojiの2つ. 常 者 を 対 象 者 に 含 め た,視. の提 案 につ い て 述 べ る. 26. 覚 に 依 存 しな い イ ン タ フ ェ ー ス,Sunamoji.

(34) 6.1.視. 覚 に 依 存 しな い イ ン タ フ ェー ス の 必 要 性. 今 日の 情報 機 器 や 家 電製 品 は 多機 能 化 や 情 報 の複 雑 化 に よ り,そ の操 作 も複 雑 に な って お り,特 に情 報 機 器 を 操 作 す る 際 は そ の機 器 の 画 面 に 面 し作 業 に集 中 しな くて は な らな い こ とが 多 い.そ の 原 因 の 一つ と して,操 作 時 に視 覚 的 選 択 が 必 須 で あ る こ とが挙 げ られ る.情 報 機 器 は マ ウス や キ ー ボ ー ド,十 字 キ ー な どを 用 い て,画 面 上 の ア イ コ ン や メ ニ ュー を 操 作 す る方 式 が 主 流 に な っ て い る が,こ の 方 式 で は,ユ ー ザ は 画 面 内の メニ ュー の 中 か ら操 作 す べ き対 象 を 見 つ け,カ ー ソ ル の 位 置 を 確 認 しなが ら操 作 す る た め,画 面 を 注 視 し続 け な くて は な らな い.ま た,手 元 に 操 作 で 使 用 す る ボ タ ンが 多 い場 合 に は そ れ らを 目視 で 確 認 す る必 要 もあ る.こ の よ うな 視 覚 に依 存 す る よ うなイ ン タ フ ェー ス は ユ ー ザ ー に とって 高 い認 知 的 負荷 とな って い る と考 え られ る. ま た,現 状 で は情 報 に ア クセ ス す る際 に 画 面 上 の 一 覧 か ら探 して カ ー ソル で 選 択 を 行 な う よ う な 場 合 が 多 い.特 に,電 話 帳 や プ レイ リス ト,お 気 に入 りの サ イ トの 一 覧 な どはユ ー ザ ー が言 語 的 に把 握 して い る情 報 で あ る た め,文 字 を 用 い て絞 り込 む こ とに よ っ て 素早 く情 報 に ア クセ ス で き る.キ ー ボー ドや 携 帯 電 話 の 入 力 方 式 を 用 い る こ とは文 章 を入 力 す る 際 に は 適 した イ ン タ フ ェー ス であ る と言 え るが,多 くの ボ タ ン を操 作 しな くて は な らない ため,操 作 が 非常 に能 動 的 で あ る. この よ うに,視 覚 情 報 に依 存 せ ず に,簡 単 な 文 字 入 力 を用 い て情 報 に ア クセ ス す る の に 適 した 新 しい イ ン タ フ ェ ー ス が必 要 で あ る と考 え られ る.. 6.2.Sunam0ji そ こで,タ ッチ パ ッ ドを用 い て指 先 ジェス チ ャ入 力 を 行 な う,新 しい イ ン タ フ ェー ス,Sunamoji の 試 作 を行 な っ た.タ ッチ パ ッ ドに コマ ン ドと して文 字 や 記 号 を入 力 す る こ とで,複 数 の ボ タ ン を 操 作 す る よ りもユ ー ザ に とっ て の 負 荷 が 少 な い と考 え た.ま た画 面 で の情 報提 示 は 可 能 な 限 り 少 な くす る と とも に,サ ウ ン ドエ フ ェ ク トや 音 声 合 成 を 効 果 的 に利 用 す る こ とで 画 面 上 に 表示 す る情 報 を確 認 せ ず に利 用 で き る よ うに した.こ の よ うに,視 覚 的 に負 荷 の少 な い イ ン タ フ ェー ス と して,自 動 車 内機 器 や モ バ イ ル で の 利 用 の 可 能 性 が考 え られ る. ま た,Sunamojiで. は ジ ェ スチ ャ入 力 の一 部 と して,簡 単 な文 字 入 力 を行 な う こ とが で き る.文. 字 を 入 力 で き る こ とで,単 純 な ジ ェス チ ャ入 力 と比 較 して,操 作 の幅 が大 き く広 が る.特 に,音 楽 の プ レイ リス トや,ア. ドレス 帳 の 中 身,カ ー ナ ビゲ ー シ ョンの 行 き先 や お気 に入 りの ペ ー ジ の. タイ トル な どはユ ー ザ に とっ て 言 語 的 に把 握 して い る情 報 で あ る.そ の場 合,一 覧 か ら選 択 す る よ りも,文 字 で 直 接 入 力 した ほ うが 素 早 く,自 然 で あ る と考 え られ る. 既 に 行 な わ れ て い る文 字 入 力 の研 究 で は,文 字 の 入 力 に よ る文 章 や メー ル の作 成 とい う タス ク を 取 り扱 う場 合 が 多 か っ た.文 章 を作 成 す る 上 で は 認 識 率 の 高 さや 速 度 が非 常 に重 要 に な っ て く るが,Sunamojiで. は例 え ば キ ー ワ ー ドの 入 力 とい っ た よ うに,ア プ リケ ー シ ョ ンを 操 作 す る上. で ジ ェ スチ ャの 一 部 と して用 い て い る た め,先 頭 の 数 文 字 を 入 力 す る程 度 で あ り,間 違 え て も訂 正 で きれ ば さほ ど支 障 に は な らな い.音 声 認 識 と比 較 して も,操 作 の ため に声 を発 す る とい う こ. 27.

(35) そ 潔 、 玄 rご'琶. 図6.1:シ. ステ ム構 成. と に 抵 抗 の あ る ユ ー ザ に と っ て は よ り 日 常 的 で あ り,認. 識 率 も 音 声 合 成 よ り も 高 い こ と が チ想 さ. れ る.. 6.3.操. 作 コ マ ン. ド. Sl111a1110jiで試 作 し た 音楽 プ レ イ ヤ ー を 操 作 す る た め の コ マ ン ドを 表6.1に. 表6.1:音. 楽 プ レ イ ヤ ー の コ マ ン ド例. 操作 曲,. コマ ン ド. ア ー テ ィ ス トの 入 力 前,次. 小 文 字a上z 〈,〉. 停止. 目. …字 訂 正. 一. 全部訂正. フ ァベ ッ トの 入 力 や,再. 示 す. 小 文字 の ア ル. ぐち ゃ ぐち ゃ. 音量の調節. 長 押 し+上. -一個 前 の 曲. ド. ダブ ル タ ップ. 生 や 停 止 な ど の 基 本 的 な コ マ ン ドに 加 え,誤. 操 作 の 際 に 一 個 前 の状 態 に. 戻 る こ と の で き る コ マ ン ドを 設 け た.. 6.4.シ. ス テ ム 構 成. 今 回 試 作 した 音 楽 プ レ イ ヤ ー の シ ス テ ム 構 成 を 図6上1に 示 す.Synaptics チ パ ッ ドか ら の 座 標 を 手 書 き 認 識 エ ン ジ ン に 渡 し,C#とFLASHで 今 後 の 評 価,試. 6.5.考. SDKを. 利 用 し,タ. 処 理 を 行 な っ て い る.. 作 の た め に 外 付 け の タ ッ チ パ ッ ドを 利 用 し て い る.. 察. Sllnamojiの. 操 作 性 に 関 し て 数 名 か ら 意 見 を も ら っ た と こ ろ,以. ・ ポ ケ ッ トの 中 で も 操 作 で き る な ど,使. 下 の よ う な 意 見 が 得 ら れ た.. 用場 面 を絞 っ た ほ うが 良 い. 28. ッ.

(36) 図6.2:Sunmoji試. 作. ・ 誤 認 識 を 訂 正で き る よ う な 手段 が欲 しい ・ ジ ェ ス チ ャ だ け だ と難 しす ぎ る の で い くつ か だ け ボ タ ン を 併 用 す る べ き ま た,今. 回,"毛bを. 利 用 した ア ン ケ ー トシ ス テ ム で 調 査 を 行 な っ た,そ. レ イ ヤ ー の 操 作 に 関 し,ど. の よ う な こ と が 面 倒 だ と 感 じ る か,と. 中 か ら取 り 出 さ な い と い け な い と い う 回 答 が 最 も 多 く,そ. の 中 で,携. 帯型音楽 プ. い う質 問 に ポ ケ ッ トや カ バ ン の. うい う状 況 での ニ ー ズ が あ る こ と も分. か っ た.(図6.3,図6.4).. Q2.上 記 で答 えたもの の操 作 を行 なう際 、面 倒 だと思 うことが あ ります か?(5点 ([亘]答 総数32) [カテコリー]. [f牛数]. 15と ても思う. 4. 125. 15. 469. 1. 31. 6. 188. 2. 62. [%]. 24た まに思 う 03と ちらともいえない 42あ まり思 わ ない 」 51ま った く思 わ ない 無回答 一. 4. 125. ←100%. 〇魅→L --. 図63:携. 帯 型 畜楽 プ レイ ヤ ー の 操 作 が 面倒 だ と感 じ るか. 29. 評 価).

(37) Q3.ど の ようなことが 面倒 だ と感 じます か?. 4 4 日 2 1 B ︻J. 自∪. 5 2 1. 0 0 8 8 5 2 1. 4. ⊆﹂ 2 1. Q Q. 0 FJ 2. 無回答 一. 4. 9操 作 に慣れるのに時間がかかる 一 紛 その他 一. 6. 8機 器の反応が遅い 一. 0. 7目 が疲れる. 4. 6利 き手でないと操作しにくい 一. 〇%→. 作,評. ρ∪. 5. 5運 転中に操作できない -. そ こ で,今. ﹁∪. 5. 4他 の作業を行ないながら操作できない 一. 図64:ど. 6 FJ. 0. 3聞 きたい曲を一覧から選ぷのに時間がかかる ー. 1. 2か ばんやポケットから取りさないといけない 一. 割 [. 蜘 5 牛. (回答総数32) [カテゴリー] 1操 作が複雑、わか りにくい -. ←100%. の よ う な こ と が 面 倒 だ と感 じ る か. 回 い くつ か の 点 で 改 良 を 行 な い,小. 型 ジ ョ イ ス テ ィッ ク を 用 い たubimojiと. して 試. 価 を 行 な っ た.. 6.6.Ubim0ji ubimOjiで SUIlamojiで. は ジ ョイ ス テ ィッ ク を 用 い て 簡 単 な 文 字 や 図 形 を 書 く こ と に よ っ て 操 作 を 行 な う. は タ ッ チ パ ッ ドを 用 い て 同 様 に 人 力 を 行 な っ て い た が,タ. る 面 積 が 少 な く,手 を 利 用 す る 際,固. ッチ パ ッ ドと比べ て操 作 す. を 大 き く 動 か さ ず に 操 作 を 行 な う こ とが で き る と 考 え ら れ る.タ. 定 す る た め に 両 手 を 必 要 と し て し ま う こ とや,面. ッチ パ ッ ド. 積 が広 い こ とで ノイ ズ が 多 く. 入 っ て し ま う な どの 問 題 も あ っ た. ジ ョ イ ス テ ィッ ク が 中 心 に 戻 ろ う と す る 性 質 が あ る た め,ジ 1よ. ョ イ ス テ ィッ ク を 利 用 し た 文 字 入 力. タ ッ チ パ ッ ドで 行 な っ た も の と 比 べ て 明 確 な 筆 跡 を 得 る こ と は で き な い が,文. 動 き の パ タ ー ン を 認 識 す る こ と で 行 な う.. 30. 字 を 書 く際 の.

(38) ま た,以. 前 は タ ッ チ パ ッ ドの み で の 入 力 を 行 な っ て い た が,今. 選 択 す る た め の ボ タ ン を3つ. 設 け た.ボ. 回 は モ ー ド変 更 や,次. タ ン を 利 用 す る こ と に よ っ て,よ. の候補を. り確 実 な 操 作 を 行 な う. こ と が 可 能 に な る と 考 え ら れ る.. 6.7.操. 作 コマ ン ド. 基 本 的 にUbimojiで 識 文 字 候 補 の 選 択,目 し た こ と で,候. ア プ リ ケ ー シ ョ ン を 操 作 す る こ と を 想 定 し た 場 合,文 的 候 補 の 選 択,モ. 回 は ボ タ ン を3つ. 併用. 補 の 選 択 や モ ー ドの 切 り替 え を ボ タ ン に 割 り 当 て る こ と が 可 能 で あ っ た.ボ. タン. 1に 認 識 文 字 候 補 の 選 択,ボ. タ ン2に. ー ド切 替 が 必 要 で あ る と 考 え,今. 字 や 記 号 の 入 力,認. 目 的 候 補 の 選 択,ボ. タ ン3に. モ ー ド切 り替 え を 割 り 当 て た. (図6-5).. ℃ 匙・遮. 図6,5:Ubimojiボ. モ ー ドに は 入 力 モ ー ド と 再 生 モ ー ドの2つ い,再. タ ン レイ ア ウ ト. を 用 意 し,人. 力 モ ー ドで は 検 索 や 候 補 の 選 択 を 行 な. 生 モ ー ドで は 音 量 の 調 節 や 次 の 曲 の 選 択 な ど を 行 な え る よ う に 設 定 し た.. 操 作 性 の 改 善 と し て,候. 補 に な い 文 字 が 入 力 さ れ て も マ ッチ し な い よ う に し,ま. と 再 生 モ ー ドを 区 別 し や す い よ う に,人. た人力モー ド. 力 モ ー ドで は 再 生 中 の 音楽 は 左 側 の ス ピ ー カ ー か ら の み. 流 れ る よ う に 設 定 し た.. 6.8.シ. ス テ ム構 成. 今[rliUbimojiで のTollchStykと. も, Sllllall1(λli同様 に 音 楽 プ レ イ ヤ ー の 試 作 を 行 な っ た.シ そ の 開 発 の た め のSynaptics. エ ン ジ ン 巴 を 利 用 し,ア. プ リ ケ ー シ ョ ン はVisual. ubimoliの. 試 作 と シ ス テ ム 構 成 図 を 図6-6と. 6.9.評. 価 実験. 試 作 し たUbilnojiを,3名 な い 状 態 でUbimojiを. SDK,音. の 被 験 者 を 対 象 に,評. 使 っ て も ら い,指. 声 合 成 部 分 にNlicrosoftSAPI,文. C#,. 図6.7に. 定 し た2曲. 31. ス テ ム に はSyllaptics. Macromedia. Flashを. 字 認 識. 用 い て 試 作 した. 示 す.. 価 を 行 な っ た.実. 験 内 容 と して は,画. 面を 見. を順 番 に探 して も ら う とい う タス クを 行 な っ.

(39) 譜 、. \. 図6-6:Ubimoliの. 試作 図6.7:Ubimojiの. た.ま. た,画. さ ら に,今. 面 を 見 た 状 態 で 同 じ タ ス ク をWindows 回,視. 示 さ れ た ら で き る 限 り は や くEnterキ 事 前 に 被 験 者 にubimojiの. 使 っ て 行 な っ て も ら っ た.. の タス クを 行 な い な が ら も うひ. ー を 押 し て 消 す と い う も の で あ る.. 使 い 方 を 説 明 し,自. 由 に 操 作 し て も ら っ た.ま. た,事. の 筆 跡 を 登 録 し た.Windows. 前 に被 験 者 に Media. Player. 準 的 な 使 い 方 の 説 明 を 行 な っ た.. こ の 実 験 の 結 果 を 表6-2と. 図6.8に. 示 す.. 表6.2:タ. ス ク 達 成 時 間(分). 被 験 者1 ubi WMP. 被験者3. 被験 者2. 3:00. 1:37. 2:35. 2:45. 0:33. 0:30. 察. ubimojiで. は,事. 前 に 筆 跡 の 登 録 を 行 な っ て い る に も か か わ ら ず,文. ス ク 達 成 に 時 間 が か か っ て し ま っ た 。Sunamojiに 一方 で. Playerを. シ ス テ ム構 成. 験 と は 別 の 画 面 に ラ ン ダ ム に 星 が 表 示 さ れ る の で,表. で の ア ル フ ァ ベ ッ トを 書 い て も ら い,そ. に 関 し て も,標. 6.10.考. Media. 覚 的 な 負 荷 を 与 え た 状 況 を つ く る た め に,こ. とつ の タ ス ク を 同 時 に 行 な っ て も ら っ た.実. 1度A∼Zま. 麺s∀・AP了lc§i. 醗 、. ㌔ 蝉. 舞 .. 圃. 想. 欝. 謹譜. 鋤 黙 \. 磁. ,1点. で の 入 力 に よ る 力 加 減 の 難 し さ か ら,認. 書 き 文 字 認 識 エ ン ジ ン を 用 い た が,他 Willdows. 比 べ,. Media. Ubimojiは. 字 が 認 識 さ れ に く く,タ. 操 作 す る面 積 が少 な くて 済 む. 識 率 は 低 下 す る よ う に 思 わ れ た.今. 回は手. の エ ン ジ ン に 変 更 す る 必 要 性 も あ る と 考 え ら れ る.. Pla}・erを 使 っ た 実 験 で 被 験 者1は,途. 中 ま で ソ ー トや 検 索 を. 無 作 為 の 順 番 に な らん だ 全 曲 の リ ス トの 中 か ら 曲 を 探 して い た た め,時. ・ 切行なわず に. 間 が か か っ た.残. り の2. 名 は ア ー テ ィ ス ト順 に ソ ー ト し て 探 し た. サ ブ タ ス ク に 関 して は,す. べ て の 被 験 者 に お い て,Windows. う が ボ タ ン を 押 す ま で に か か る 時 間 が か か っ た(平. 32. 均 値).し. Media か し,今. Playerを. 使 っ た場 合 の ほ. 回 は 被 験 者 数 が 少 な く,.

(40) 10 漁. 8. o. 6 寒 寒. 4. 1. 2i}ぞ. O. 奪事. x r "換. 書. L 2 UblMO川. 3 ;!宝. 工=. =熊. 一 一. 三二. -. 一散. ・盤ぐ. 諄∈聖. 軍汐. =IP. Medla. .. 円ayer. 、 一. Willdows. Media. は 言 え ず,今. Playerを. ♂6. .. 高駅. 一 蕃押. 図6.8:評. =⊃ 卜. ... 一. 且 一 風 、. 一. じ. o. 一 昔r. ら_. 価実験結 果. 使 っ た 実 験 で は 操 作 時 間 が 短 か っ た た め,サ. ン プ ル数 が 十 分 で あ る と. 後 も 継 続 し て 評 価 して い く必 要 が あ る.. 使 用 後 の 感 想 と し て は,特. の 認 識 が さ れ な か っ た こ と や,現. 在 の モ ー ドの 状 態 や. 何 文 字 目 を 入 力 して い る の か が わ か りづ ら い と い う よ う な 意 見 が あ っ た.音. 声 の フ ィ ー ドバ ッ ク. も 音楽 と か ぶ っ て ま い,聞 Media. Playerで. にUbimojiで. き 取 れ な か っ た 場 合 も あ っ た よ う で あ る.中. 操 作 す る 場 合 に 比 べ,今. は 向 い て い る と い う意 見 も 得 ら れ た.今. 回 の サ ブ タ ス ク の よ う に,別. に はUbimojiはWindows の 作 業 を しなが らの 操 作 に. 後 は 特 に 認 識 や フ ィ ー ドバ ッ ク の 部 分 の 改 善 を 行 な う 必. 要 が あ る と考 え られ る.. 6.11.本. 章 の ま とめ. 本 章 で は 視 覚 に 依 存 し な い 新 しい イ ン タ フ ェ ー ス と して タ ッチ パ ッ ドを 用 い たSUIlamojiと,小 型 ジ ョ イ ス テ ィッ ク と ボ タ ン を 併 用 し たUbimojiの 果 に つ い て 述 べ た.UbimojiとWilldo、ys な どか らubimojiの. Media. 二つ を 試 作 と, Ubimojiの Playerを. ほ う が 操 作 時 間 が 長 くな っ た が,サ. 早 い と い う 結 果 に な っ た.操. 比 較 し た 評 価 実 験 で は,認. 33. 識 率 の 問題. ブ タ ス ク で の 反 応 時 間 はUbimojiの. 作 性 や 認 識 の 面 を 改 善 し,さ. 有 用 性 を 証 明 して い く必 要 が あ る.. 評 価 を 行 な っ た結. 方が. ら に 評価 実 験 を進 め て い く こ とで そ の.

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