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Daiei hakubutukan zo "Urasima" kaidai honkoku tuketari zuhan

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Academic year: 2021

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(1)Title Sub Title Author Publisher Publication year Jtitle Abstract Notes Genre URL. Powered by TCPDF (www.tcpdf.org). 大英博物館蔵『浦しま』解題・翻刻付図版 辻, 英子(Tsuji, Eiko) 慶應義塾大学国文学研究室 2003 三田國文 No.37 (2003. 3) ,p.16- 30 図削除 Departmental Bulletin Paper http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koar a_id=AN00296083-20030300-0016.

(2) ( ] り げ① じU﹁一 甘 一 ω げ 7臼二ω ①⊆ヨ ) 蔵. る 。 縁 起 式 怪 婚 謳 で、 ﹃ 万 葉 集 ﹄・﹃丹 後 風 土 記 ﹄ ﹁ 浦 嶋 子伝 ﹂等. ﹁浦 し ま ﹂ は御 伽 草 子 と し て も っと も 有 名 な 作 品 の 一つ で あ. 辻 英子. 欝 ヨ 内ΦΦO①き 智 Oき Φω Φ﹀昌鉱ρ巳鉱Φω) を は じ め 、 ω巴 帯 竃 ○詳○口. で 知 ら れ た古 伝 説 の御 伽 草 子 化 で あ る 。 伝 本 も 多 い が 、 大 英 博. 別 稿 で述 べる。. 大 英 博 物 館 蔵 ﹃浦 し ま ﹄ 解 題 ・ 翻 刻 付 図 版. 成 稿 に あ た って は 、 大 英 博 物 館 ﹃ 浦 し ま﹄ の観 覧 の 機 会 を 得 、 二〇 〇 二年 八 月 七 日付 で翻 刻 掲. 氏、 一 )四く置 勺①弓 氏 、 ℃鋤巳 ζ 碧 ユ昌 氏 に は 大 変 お 世 話 にな った 。. 載 許 可 を いた だ い た 。 ま た 、 同 館 の U﹁● ↓一 日 o夢 賓Ω 9蒔 ( ﹀ω ω凶 甲. は じ め に 記 し て 厚 く お礼 を 申 し あ げ る 。. 考 察 し て いく の が 本 稿 の目 的 で あ る 。 本 書 の 存 在 に つ い て は、. 位 置 を 占 め る の か に つ い て は は っき り し な か った が 、 そ れ ら を. 物 館 蔵 本 は これ ま で 翻 刻 は な く 、 諸 伝 本 に 照 ら し て ど の よ う な. 糎 。 一巻 。 所 蔵 番 号 甘 ● G。O一。 藍 色 地 に菊 花 や唐 草 の 模 様 を 織 り. 松 本 隆 信 氏 に よ って 、﹁調室 町 時 代 物 語 類 現 存 本 簡 明 目 録 ﹂ (﹃ 御. 写 絵 巻 。 一巻 。 縦 三 一 ・七 ×全 長 九 四 一 ・二. 出 し た 金 欄 表 紙 、 見 返 し は 金 紙 、 紫 色 の 平 打 紐 が つ い て い る。. 伽 草 子 の世 界 ﹄ 所 収. 江戸時 代初 期. 題 籏 は朱 地 ・短 冊 形 の紙 に ﹁浦 し ま ﹂ と 墨 書 し 、 表 紙 の 左 上 に. 告 され おり、伝本 系統 に ついては五 分類 をさ れて いる。 そ れ に. ( 六 六 頁 ) に報. 貼 る。 牙軸。 料紙 は金 泥霞 に四季 花本草 花 の下絵 の入 る上質 の. 対 し て 、 若 干 の 修 正 を 加 え た 四 分 類 が 林 晃 平 氏 によ って 発 表 さ. 三省 堂) の中. 鳥 の子 。 全 二 一紙 、 絵 は 五 図 。 錯 簡 は な く 善 本 で あ る 。 桐 素 箱. れた ( ﹁浦 嶋 伝 説 の資 料 と解 題 ・稿 ﹂ 苫 小 牧 駒 沢 短 期 大 学 紀 要 ・. 昭 和 57 年. 入 り 、 中 央 に ﹁御 巻 物 浦 嶋 之 縛 ﹂ と 墨 書 す る 。 本 書 に注 目 し た 動 機 は 、 同 時 に 調 査 し た ﹃伊 吹 と う し ﹄ 絵 巻. 第 21 号. 古. 平 成 1 ・3 )。 そ の説 は 、 近 年 刊 行 さ れ た 古 典 文 庫 ﹃奈. 良 絵 本 集 ・パ リ 本 ﹄( 小 杉 恵 子 / ジ ャ ック リ ー ヌ ・ピ ジ ョ ー 編. 平 成 七 年 五 月 ) 解 題 で ﹁も っ と も 適 当 ﹂ と. さ れ 、 松 浪 久 子 氏 の ﹁作 品 論 ﹃ 浦 島 太 郎 ﹄﹂ ( ﹃ 解 釈 と 鑑 賞 ﹄ ︼九. 典 文庫第 五 八二冊. 一巻 ( 甘. N。。ミ ) と と も に朝 倉 重 賢 の筆 に極 め てよ く 似 て い る か. = 二〇 頁 )と し て いる 。 ﹃伊 吹 と う し ﹄に つ い て は 、. ( 石 川 透 氏 の筆 者 分 類 を 適 用 )﹂ (お う ふ う. ら で あ った 。 ﹃浦 し ま ﹄に つ い て は 、 林 晃 平 氏 著 ﹃ 浦 島伝 説 の研. 平成十 三年. 究 ﹄ に ﹁朝 倉 重 賢 筆. 一16一.

(3) 九 六 ・五) でも ﹁ 大 別 し て四系統 の本文 があ る﹂ ( 前 掲書 ﹃浦島 ︾刈①。 。 署︺. 赤 木文 庫. 百十 七). 絵巻. ︼巻. 三十 九冊本. 一巻. 一冊 ( 室物 五 ・. ( 大 成 二6 2) ︹斯道 文 庫 マ. E 禿氏 祐祥 旧蔵 ︹ 近世 中期︺胡 蝶装 写本. 伝説 の研 究﹄ 一二〇頁 )と され て いる。 そ の四分類 に つ いて は、 林 氏 が前掲書 で詳 し く述 べられ てお り (=二〇∼ = 二五頁 )、 大 英 博物 館蔵本 を ﹁流布 本 と考え られ るW類系統 ﹂ の ﹁ニー-そ の. 外題 ﹁浦罵太 郎. ロー1 ﹁あ かし くら し﹂ の付加 B御伽 文庫 本. 他 奈良絵 本写 本類 ( 未 詳)﹂ ( 前掲 書 =二五頁 ) に数 え て いる。. C 二十 三冊 本. 廿 一﹂ 一冊. 外題 ﹁う らし ま太郎 ﹂ 一冊. 昭 和 三七年) を 承け て、松本 隆信 氏 の ﹃ 中 世 に おける本 地. 絵巻. ( 板 本 )・禿 氏 祐 祥 旧 蔵 本 の 三 本 を 取 り 上 げ た 。. 子 本 に近 い 。 し か し 、 そ れ ら の刊 本 の本 文 よ り も 委 細 な と こ ろ. 時 代 の下 った 写 本 で、 本 文 は 寛 永 ご ろ の 丹 緑 本 や 流 布 の御 伽 草. の ﹁1類 イ ﹂・﹁n ﹂ に 当 る ) よ り は 叙 述 が 丁 寧 で あ り 、 本 書 は. 禿 氏祐祥 旧蔵 本 に ついて、松 本隆 信氏 は、 ﹁ 古 絵巻 ( 前 掲林 分類. 庫 本 ・御 伽 草 子. 大 英 博 物 館 本 と の対 比 に あ た って 、 近 似 性 の 見 ら れ る 赤 木 文. 大英 博. 二 そ の他奈 良絵 本写本 類 ( 未 詳). 伝 本研 究 とし ては、横 山重 編輯 ﹃室町時 代物語 集第 五﹄ ( 井上書 房 一九九六 年)の ﹁ 浦島 太郎 ﹂の項 に詳 し. い。 それ らに負 って大 英博 本 (以下、略 称を 用 いる) を検証 し. 物 の研 究﹄ ( 汲古 書院 た結果 、私 も ﹁W類系 統﹂ に属 する、 と考 えて いる。林 氏 の分 目を抽 出 すると、 次 のと おり である。 一巻. 類 の中 から、 今 回検証 の対象 とし て採 りあげ た作品 に関 す る項 1類 日本民藝 館 蔵 ( A本) ︹ 室町 後期︺ 絵巻前 半欠 ﹁室 町時代 物語 大成第 二60﹂所 収。. イ. 一冊. が 多 く 、文 章 も よ く 整 って い て、刊 本 を 写 し た と は 思 わ れ な い。. ︹ 寛 文前後 ︺奈良 絵本 特大. 横山 重編輯 ﹁ 室 町時 代物語 集第 五 ・ 百十 八﹂。( 戦災 焼失 ?). ロ 高 安六郎 氏 旧蔵. 一巻. 刊 本 系 に先 立 つ古 い形 を 伝 え た 本 であ る か も し れ な い﹂ ( ﹃中 世. 絵巻. 一巻 ( 大成 二61) 一巻 ( 室 物 五・百十 六). せる。. 小 学館. 大 島 建 彦 ﹃御 伽 草 子 集 ﹄ (日 本 古 典 文 学 全. 昭 和 五 九 ︿初 版 昭 和 四 九 ﹀ 年 。 市 古 貞 次 博 士 所. ﹁板 ﹂・﹁ 禿 ﹂ を 記 し 、 三 者 共 通 の場 合 は 、 赤 本 の 表 記 で 代 表 さ. 掛 け ﹂で 示 し 、続 い て カ ッ コ内 に 、異 同 のあ る 場 合 に限 り ﹁赤 ﹂・. 蔵 の板 本 を 底 本 と す る )を 使 用 す る 。 大 英 博 本 の 異 同 部 分 を ﹁網. 集 36. し て は、 校 注 ・ 訳者. に お け る 本 地 物 の 研 究 ﹄ 四 三 六 頁 ) と推 定 さ れ て い る 。 刊 本 と. 古 典文庫 五 八 ニ. パ フラ ン ス国 立図書 館蔵. ︹江戸初 ︺絵 巻. 日本 民藝館 蔵 ( B本 ) ︹ 室 町末︺ 絵巻. ー1 皿 古 梓 堂文庫 旧蔵 W A写本 ・絵 入本 ・絵巻. イ ー1 ﹁あ かし くら し﹂ ナ シ. 一17一.

(4) 二. ( り). 毒零 な 鑓 な 奪 な 'や. (ナ シ ) 浦 く. 大 英博物 館蔵 本 ( 赤 本 ・板本 ・禿本) ・い て に け 番 議蚤. ( 1 ・12 ). ・こ の灘 鯵 灘 蓼 を 鶏 で かひ て いふやう. ( ナ シ) 麹. 塾ん 蓬濠. 纏争. ( 第 1紙 7行) (ナ シ) か め に む. ( 痛 は し け れ は ) (2 ・1. ・ 毒 獄 が (い の ち )久 し き ⋮ 今 ( ナ シ )た ち ま ち :・い の ち を た ﹀ んこ と鐙 ∼ 8). 難 穂ぢ ( 女 はう ) いひけ. (ナ シ) ⋮為纏総 ( ナ シ) のりて お、 鐘も. ( ﹁に て 坐 せ ば ﹂ ト ア リ ). ( 怪し みやす ら ひ見 れば) う つくし き女房 め. ・つり を せ ん と お も ひ 饗う み 働奪 (ナ シ) 鎗 轟 ' 浄 獄 魏 恥冒 纂や ( 見 け れ ば 、 か の海 上 に) ⋮ あ や し く 蕪 毒 か 穰. 偽蓬. 象 畿 轟 鑛奪. 鷲み、 嚢 馨. ( ナ シ) ⋮御身 いかな る 人叡轟 纏. 叢. ( 同 、 赤 ・板 。 禿 ﹁御 身 に ﹂ ト ア リ ) に あ ひ ( 次. 饗 ( 赤・ 板 ﹁はなさ れけり ﹂。禿 ﹁は なさ れ候な り﹂). 箏 妙轟獄 ( 候 へば ) ⋮纏な湊 れ. 嚢迄 ( 御入 り)候 やら んと⋮ 瀞婁 毒. るは ⋮ ひんせん申 てふ轟 塔 毒 ⋮ た ﹀今 人. (4 ・3 ∼ 17 ). 二、 赤 ・ 板 ﹁ま いら せ さ ふ ら ふ ﹂。 禿 ﹁ ∼ さ ふ ら ふ 事 ﹂ト ア リ )). ( 候 へ) さ れ は 転 夢 轟 す 欝 臼 へ・ 鱗は. い つく へ卿藻 鍵 勘. (ナ シ) は. (ナ シ) 何 と成 さ ふ ら ふ へき. こ れ に て 捨 ら れ ま いら せ 饗. ( 赤・ 板 ﹁送 ら せ給 ひ て﹂。 禿 ﹁を く り て ﹂ ト ァ リ ) た ひ 奪 謙. わらは ﹀. 爆 (ナ シ) 候 へか し. ( ナ シ ) そ つき に け 轟. (る ) ⋮ い. 妙 鰯灘 馨 紫 (ナ シ) す て 給 ( ﹁ひ候 ﹂ ア リ ) は ﹀⋮ あ は れ と お も ひて ( ナ シ ) ⋮ ふ る 郷 へ鶏. ( ナ シ) えん鞍轟 縁. ( 同 、 赤 ・板 。 禿. かな あ ん ( る )天 し や う の住 居 も ⋮ 此 女 房 の す み と こ ろ 毅 ( ナ シ) (8 ・1 ∼ 19 ). 叢. ( 赤・ 板 ﹁こ ま く. と﹂。 禿 ﹁し ほ く. ﹁ 女ほ. と ﹂). ﹁縁 そ か し ﹂) ⋮ お な し と こ ろ に て ( 同 、 赤 ・禿 。 板 、 ナ シ). ・ひ と へに た し や う のき. ⋮ 、婆 豊 解夢馨. (る ) (9 ・6 ∼ 9 ). 藷 羅魁 ⋮( ナ. ( さ て) 女 はう 申 し け る は ( 同 、 赤 ・板 。 禿. かたりけ拳 ・勘 葛 蕊 塾. う き い て、 そ も そ も ﹂ ト ア リ ) ⋮ 四 季 の 薯. 雛惑亀藻 糞. 繧藩 鶏. シ) さ う も く を 疹 鼠 、 な 論 (現 せ り )灘 姦 ︾ せ 給 へ ( 赤・ 板 ﹁い. ( も )春 風 にみ た. ( ナ シ ) (10 ・5 ∼ 15 ). ( 引 具 し て 出 で に け り ) ⋮ 柳 の いと 鐙. ら せ給 へ﹂。禿 ナ シ) みせ申 さ んと て 妙喚. れ て (ナ シ ) ⋮ のき ち か く 灘 ゆ. ん. ( 知. ・夏 と や ( 同 、 赤 。 板 ﹁は ﹂。 禿 ﹁を ﹂ ト ア リ ) 福 憲. ( 同、. 四方 の木 す. ( 同 、 禿 。 ナ シ赤 ・板 ) も み ち し て ⋮ き り 立 ち こ懸. ら せ け り ) ⋮ に し は 秋 離 (ナ シ ) と う ち み え て ゑ難. 真萩 か露 をわ け ⋮冬 のけ し. た ︾白 た への 雪 に む も る ﹀谷 の 戸 に⋮ す み か ま のも. ( と 打 ち ) み え て ⋮ か れ 葉 に 置 る は つ霜 霞 (や ) 山. 禿。 赤 ・ 板 ﹁も ﹂) る 野 への す ゑ き簸 澱響. ・御 え ん に て こそ 欝 多 み ウ轟. く. (ナ シ) ⋮ か く て お も. しろき事 とも鷺 みズ ( に ) こ ﹀ろ を な く さ み ( 同 赤 ・禿 。 ﹁め ﹂. 舞 の (ナ シ) 煙 に し る き し つ か わ さ嬢. や. そ し さ ふ ら へ (6 ・2∼ 12 ) あ はれ銭. 灘鑑 藻 響砿潔 ( ナ シ )と ら お ほ か みも ひ と を え ん と (﹁こ ﹂ア リ ). ( 島 ) 太 郎 ⋮ さ て 女 房 碗. 秘登 ( 申 し)け る は. ら (同 、 赤 ・板 。 禿 ﹁み つか ら ﹂) を ほ ん こく へ鞍 惹 鞍う 黛. ・浦 購. 一18一.

(5) 板 )栄 華 にほ こ り ( 下 二続 イ テ 、 板 ﹁明 し 暮 し ﹂ト ア リ 。 赤 ・ と渉 翼 釦 望. し を 勘瓠 藁. ( 赤 ・板 ナ シ。 禿 ﹁そ れ よ り ﹂ ト ア リ ) 故 郷. ( 赤 ﹁ゆ く ﹂、 板 ﹁帰 る ﹂。 禿 ﹁か へ る ﹂) と て ⋮. ( ナ シ ) ⋮ た ひ績 へ 灘麹拶. こ は いか 成 こ と や ら ん と. ﹁思 ひ け る ﹂ ト ア リ ) 灘 あ か た は ら を. (こ れ を ) 見 て ( 同 赤 ・禿 。 板. ⋮うら 嶋翻も 菰癒. ﹁た ん こ の く に へ﹂ ト ア リ ) へか へり 饗 轟 轟 鷺 ( 見 てあ れは). ( 禿. (ナ シ) と し 月 を ふ る ま ︾ ( 程)にふ. 禿 ナ シ) 雛 療 葱 な く. 塾 砂爽 隷 夢 紘 鱗 鞭 妙 葛 稼. 蕎蓬濠 難瀞 す瓢 ( ナ シ )⋮ か ︾ 葛起 ζ ろ 驚 ( ナ シ ﹀ (11 ・5 ∼ 20 ). 警 超績滋豊藩 て ( 候 へかし) ⋮ かりそ めと獄寧 せ毒鶏. ・う ら し ま 太 郎. 勤鑑. みれ は ( 赤 同 。 板 ﹁あ る ﹂ ナ シ 。 禿 ﹁あ き れ は て た る は か り. ( 禿 ﹁も ﹀と せ は か. ( 赤 ・禿 ﹁た ち よ り ﹂、 板 ﹁た ち ﹂). な り ﹂﹀ ト ア リ ) ⋮ 寂 ぷ参. ( ナ シ)あ ひた てま. ( 禿 、 次 二 ﹁も ﹂ ア リ ) 八 十. ( 赤 ・板 ・禿 ナ シ ) 候. ( 赤 ・板. あ 謹 戴 ズ篭 轟 撫 診妙 篭. (14 ・1∼ 1 4). も綜 薪掻. ﹁い か に と お も ひ て 、 そ の い は れ を ﹂。. ・こ は 鱒 麟 な & こ 毎 轡 転 で. 竃. 板 ﹁候 へは ﹂ ト ア リ ) ⋮ は や 七 百 年 いせ ん の こ と ﹀申 つた へ. は ぬ か )⋮ い か な る 人 に て 謙勤 憲 嬉 敏 ( 禿 ﹁ま し ま せ は ﹂。 赤 ・. ト ア リ 。 禿 、 英 二同 ジ )う ら し ま の 行 ゑ は転 養 払 あ 磐 、 癒瀞 ( 候. り の﹂ ト ア リ ) は か り の お き な 出 て ( 赤 ・板 、 次 二 ﹁あ ひ ﹂. ⋮う ちより. (に出 で て ) は や (ナ シ ) ⋮ 頓 を 轟 費 ズ. ( 赤 ・板 ﹁お ほ せ け. ( ナ シ) 二世 の. 又 (ナ シ ). ( ナ シ)え んあ ふの ふすま. 女 房ゆ 驚繋、 か緯夢 麟う 砥. つり (﹁て ﹂ ア リ ) ⋮ ま いり 舞 参 ん ( 候 はん)と寧 す熱 嫉 ( 申 し ければ) る は ﹂。 禿 ﹁申 や う ﹂) ⋮漢 養鑑 雑. ( なば ) ⋮ふ葬 ふ嫁. 憲奨 な. (ナ シ) ⋮ 夫 婦 と. なら愛 ( 必ず 来世 にては) ⋮女 はう の. 勘竃讐 づ 豫 饗絃. の し た に勤 鷲 ( ナ シ)⋮ とや燈ん ( あ ら ん )⋮ 今 わ かれ. え んと⋮麟鷺 磯 纂馨 ( 申 し) ける は⋮浄参 織武 蓼ん 驚数拳. ( ﹁は ﹂ア リ )な り ま い ら 燭 籍 鋤 、 歎 ζ 憂 雄 ウ 漁し け 轟. 協登. 鮎象. 衛轟に. ( ナ シ)は ⋮. ふるき せき たう の. 欝 惹し甕 浄 毒灘纂蝿 ( 板 ﹁ 古 き 塚 ﹂、 赤 ﹁ふ る つか ﹂。 禿 ナ シ)鑑 灘 ウ 蜘な 轟. あ れ に 見 え て候. ( ﹁も ﹂ ノ 字 ア リ ) 毒 鷺 て (ナ シ) ⋮ 申 け る勘 多. はし め おはり を﹂ トア リ)あ り のまま にかた りけ れは おき な. ﹁い か な る 事 や ら ん 、 わ か み な か ら も 、 ふ し き な り と て、. 簑 て墓. 又 ﹂。 板 ﹁ ∼ し て 候 ふ 、 ま た ﹂。 ︿ 禿﹀﹁ ∼ せ. 鋤茜 ( 赤 ﹁せ て 候. 禿 ﹁う つく し き ﹂、 板 ﹁い つく し. ( 赤・ 禿. て候 そ や 、 ま た ﹂ ト ア リ ) こ れ は (﹁自 ら が ﹂ ア リ ) か た み に ⋮ひたり のわ きよ り. 欝 磁 象 晒あ 愛 苓. 返寄 に ( 赤 ・板 ナ. ( ナ シ) ⋮ ( 赤 ・板 ・禿 ﹁ゑ し や ち や う り の な. (ナ シ) あ ひ. き ﹂ ト ア リ ) は こを ⋮ ζ 轟 轟 か ま へて篭. ら ひ と て﹂ ト ア リ ) あ ふ も の は ⋮ う ら 嶋. ( 赤 ・ 板 ナ シ。 禿. 轟 え 舞 勢 縁 (ナ シ ﹁こ そ ﹂ ア リ )そ の 人 の ひ や う し よ ( 赤 ﹁ひ. 縫鞍 蓉. 無. ( 赤 ・板 ﹁ふ る き つか に ま い り ﹂。 禿 ﹁ふ る つか の ま. ﹁こ そ ﹂ ノ字 ア リ 。 禿 ﹁て ﹂ ナ シ ) さ ふ ら へと て ⋮ 糞 潔. ( ﹁赤 ・板 ・禿 ナ シ ﹂ 申 つた へて ( 次 二、 赤 ・板. ﹁あ と ﹂) 億 鮎 為 勧. や う 所 ﹂、 板 ﹁廟 所 ﹂。 禿. ( は). シ。 禿 ﹁か へし ﹂) ⋮ (﹁さ て ﹂ ト ア リ ) う ら 嶋 太 郎 庵. (ナ シ) お も ひ つ ﹀け て は る か の な み. アリ ) とこそ. たか ひに⋮ かた みの勤 紛 ( 赤 ﹁箱 ﹂、 板 ﹁ 筥 ﹂。 禿 ﹁は こ﹂)を ( 12 ・1∼ 19 ). ⋮行す ゑ のこと とも響. ・日 か す へて か さ ね し 夜 半 の た ひ衣 (禿 ﹁か ら こ ろ も ﹂ ト ア リ ). 一19一.

(6) へに 、 か し こ ま り ﹂ ト ア リ ) な み た を な か し 鷲 懸 薫 讐 驚藪 滋. ( 二 十 四 五 の ) よ は ひも. ( 禿 ﹁も ﹂ ナ シ 。 赤 ・板 、 次. 是 を見 て ( れば ). ( ナ シ)中 より. 饗難 ( 赤 ・板 ﹁か く な ん ﹂。 禿 ﹁ 申 や う ﹂ ト ア リ ) (16 ・1 ∼ 14 ) ・あ け て 見 は や と 思 ひ て (ナ シ). 繊. む ら さ き の雲 三 筋 の ほ り け り 塗 二 ﹁た ち ま ち に ﹂ト ア リ )か は り 果 て に け り (る) (17 ・2 ∼ 6 ). ( ナ シ) 欝 舞 ( あ りし. ( け る). ( 赤 ・板 ア リ 。 禿 ナ シ) こ の う ら し ま. (さ て ) 浦 嶋 太 郎 は ⋮ と ひ の ほ り け る 鑑 鷺 磁 鶏 濠 奪 轟 (ナ シ ) かとしを ⋮七百 年 のよ はひを たも ち霧 (ナ シ) を )あ け 瓢 鷺 藩 ( ﹁に け る﹂)こ そ. ﹁ 申 事、 ま ことな るかな﹂ ト アリ) あり かた き事共鞍 婁. ( か. ㎜例。. よは ひ ( 赤 ﹁い の ち ﹂・板 ﹁命 ﹂・禿 ﹁いの ち ﹂) ひ さ し (2 ・2 ). と ﹂). (9 ・9 ). いとむ つましく ( 赤 ﹁こ ま く 禿 ﹁し ほ く. そ の他. し 暮 し 。 禿 ﹁ゑ いく わ に ほ こ り ﹂). 9例. 5 ・ω 例. (11 ・18 ). 栄 華 にほ こ り ( 赤 ﹁栄 花 に ほ こ り ﹂。 板 ﹁ 栄 華 に誇 り 明. 英 ・赤 ・禿 本 が 共 通 で 、 板 本 が 異 な る 場 合. ( 13 ・12 ). ﹁重 ね し 夜 半 の旅 衣 ﹂。禿 ﹁か さ ね し 夜 半 の か ら こ ろ も ﹂). か さ ね し 夜 半 の た ひ衣 ( 赤 ﹁か さ ね し 夜 半 の旅 衣 ﹂。 板. 英 ・赤 ・板 本 が 共 通 で 、 禿 本 が 異 な る 場 合. と ﹂・ 板 ﹁こ ま ご ま と ﹂。. 大 英 博 本 は 赤 ・板 ・禿 本 に合 わ ず 、 し か も 赤 ・板 が 共 通. き. 赤 ・板 ・禿 本 が 共 通 で大 英 博 本 に合 わ な い場 合. ﹁い わ ひ﹂ のよ う な 表 記 の 異 同 を 示 す 。. 例. 例. 例. す る 場 合 。 16 ・ω 例. 例. 一. 二. 三. 四. 五. こ う 見 て く る と 、 大 英 博 物 館 蔵 本 は 、 右 の ﹁四﹂ の 例 か ら も. 絵 巻 ﹂ 系 統 に 該 当 し 、 五 首 の 和 歌 も 一致 す る 点 か ら 、 大 筋 で は. イ ー- ﹁あ か し く ら し ﹂ ナ シ ﹂ 写 本 。 絵 入 本 ・. 赤 木 文 庫 本 に 近 い と 言 え る 。 た だ し 語 句 に異 同 のあ る こ と は 、. 林 氏 分 類 の ﹁W. (ナ シ ). ﹁の ﹂ ア リ 。 禿 、. す で に 見 て き た と お り で あ る 。 同 分 類 の ﹁W E ﹂ に数 え ら れ る. の の、 和 歌 五 首 中 一首 に異 同 が 認 め ら れ る ( 前 掲 ﹁三 ﹂項 参 照 ). 禿 氏 祐 祥 旧 蔵 本 は 、 流 布 の御 伽 草 子 の本 文 に 近 い本 文 を も つ も. ほ か、 詞 章 の 叙 述 は 委 細 を 極 め る 。 ま た 板 本 は 、 同 分 類 の ﹁W. 一20一. し な け れ ) ⋮ 二 世 の契 と 申 蕪 撒 蕊撚 ( 赤 ・板 ﹁申 か 、 誠 に﹂。 禿. ( 赤 ・. な )⋮ う ら 嶋 太 郎 ( 赤 ﹁う ら し ま 太 郎 ﹂、 板 ﹁う ら 島 ﹂。 禿 ﹁う ら し ま ﹂) は 鶴 に な り て ( ナ シ )蓬 莱 の 山 に あ ひ を な 装. 板 ﹁な す ﹂。 ︿禿 ﹀ ﹁ほ う ら い に あ そ ひ け れ は ﹂) ⋮ 三 石 の 融 鷺. ょ く ﹂ ト ァ リ ﹀) を そ な へ (19 ・1∼ 18). 糠 ( 板 ﹁三 せ き の い わ ゐ﹂、 赤 ﹁三 せ き の いわ ひ ﹂。 ︿禿 ﹁三 き. ( 赤 ・板. ・ つる か め を こ そ 申 な れ ( 赤 ・板 ﹁申 候 へ﹂。 禿 ﹁つる か め を 、 いは ふ と か や ﹂ ト ア リ ) ⋮ な さ け. ( 禿 コ ノ句 ナ シ ) (21 ・1∼ 4 ). 対 応 語 ナ シ) な さ け あ る 人 は 行 す ゑ め て た き よ し を 申 つた へた り. 右 の結 果 を 整 理 す る と、 次 の よ う に な る 。 ( ) は ﹁い わ ゐ ﹂. 三.

(7) む か し た ん こ のく に ﹀浦 嶋 と い ふ も の. 大 英博 物館蔵 ﹃ 浦 しま﹄ 詞書. 侍 りし に. 以 上 の こ と か ら少 な く と も 大 英 博 物 館 本 は板 本 を 写 し た も の. ロ ー- ﹁あ か し く ら し ﹂ 付 加 ﹂ に 属 す。. と は考 え ら れ な い。 誤 脱 と 見 ら れ る 箇 所 も あ る が 、 赤 木 文 庫 蔵. と し のよは ひ二十 四五 のお のこあ り. ち ﹀ は ﹀を や し な ひ け る か. けり. そ の子 に う ら 嶋 太 郎 と 申 て. い。 ま た 、 大 英 博 物 館 蔵 本 ﹁ 第 5紙 ﹂ は わ ず か 五 ・五 糎 で あ る 。. 本 ・禿 氏 祐 祥 旧 蔵 本 と と も に、 版 本 系 に 先 立 つも の か も し れ な. 白 紙 の ま ま な の に 継 い だ 理 由 が あ る のだ ろ う か 。 大 英 博 物 館 蔵. あ る 日 の つれ. 明 暮 う み のう ろ く つを と り て. 本 ﹁た ﹀今 人 にあ ひ ﹂ ( 4 ・19 ) と ﹁こ の 世 な ら ぬ御 え ん に て こ. く. にう ら に出 て釣 を せんと て いて. そ﹂ ( 6 ・1 ∼ 4 ) と の 間 に、 三 本 と も に ﹁ま いら せ さ ひ ら ふ ﹂. か ひを. いり えく い た ら ぬ と こ ろ も な く つり を し. にけ る. しま く. と あ る と こ ろ を み る と 、 写 し落 し た句 を 補 筆 す べ く 紙 継 ぎ を し. さ て浦 く. た ま ま に 終 った の か も し れ な い。. 亀. みるめを かりな とし け ると ころ. あら. なんち. しや. な にとも なや. うら しま太 郎. え し ま か いそ と申 と こ ろ に て. ひろ ひ に. を ひ と つ つり あ け け る こ のあ り さ ま を 見 て. 万年 と て ( 第 1紙 ). 鶴 は千年 亀 は. かめ にむ かひて いふやう う あ る も の ︾中 に も. よ はひ久 しき. も のな り. 今 た ちま ち. こ ﹀に て. た ﹀ん. いのち を. こと の. 一21一.

(8) かく て. むさ ん さよ はや たす く る なり. しと て. おも ひ いたす へ. つね に こ の お ん を. 此 か めをは もと の. はな し. う み にそ. ける ( 第 2紙 ). う ら の か た へ いて ﹀. そ の日は くれ て. ( 第 3紙). う らし ま太郎. ︹ 絵 こ. 又 つき の 日. せ うせ ん. つり を せ ん と お も ひ て う み つら を は る. か へり ぬ. か にか いしやう を みわた せ は. あ やし く おも ひて みる. 女 し や う の身 と. 浦 嶋 太 郎 か申 け る は. し た いに太郎 か立 た る. う つく し き 女 房 の た ﹀ひ と り. 一そ う う か へり と ころ に 浪 にゆら れて と こ ろ へ つき に け り. か の女 しやう いひけ るは. され は. ふ ねに のりて おは しま し候 やら んと. か ﹀る お そ ろ し き 海 上 に た ﹀ 一. 御身 いかなる人 な れは して 人 申 けれ は. 心. 人あ. ひ ん せ ん 申 て ふ ね に のり け. おり ふし波 風 あらく し て. さる かた へ れは. ま た う み の中 へは ね いれ ら れ し を. こ のはし. 行. かな. ( 第 5紙 ). た ﹀今 人 に あ ひ ( 第 4紙 ). お に の し ま へや ゆ か ん と. は な た れ ま いら せ て. あ る 人 の あ り て身 つ か ら を は ふね にの せて しく おも ひ. かたし ら ぬおり ふし. こそ. にて. 御 えん. この世 なら ぬ. 侍ら ん つれ とら ふす. さ れは. 野 へには. と らおほ か みも. おそ ろし き. 人 をえん とそ. ( 第 6紙 ). とて. なき に. と. し さ ふら へ さ めく. けり. 一22一.

(9) ︹ 絵 二︺ ( 第 7紙 ) 浦 人 太 郎 も さ す か いは 木 にあ ら さ れ は. や う のき え ん な れ は. 何 か は く る し か る へき. 浦. あ かしく らし さふら. わ ら は と ふ う ふ の ち き り を な し給 ひ て おなし とこ ろ にて. は ん や と い と む つま し く か た り け り. あ はれ我 ら. つな を と り て 引 よ せ に. さ て女 房 の い ひ け る は. あ は れ と おも ひ けり. お ほせ に. れ ん り のえ た と な ら ん と. てん にあら は ひよく のとり. か ひ ら う と う け つの か た ら ひ も あ さから す. あ ると き. これ はりう宮 しや う. あ かしく らさせ給 ふに 女 はう申 け るは. す して. た か ひにあう ちやく のちきり を浅 から. 地 にあら は. さて. し た か ふ へし と そ 申 け る ( 第 9紙). とも かくも. 嶋太郎 申 け るは. い つく へや ゆ か ん. こ れ に て捨 ら れ ま いら せ て は. を ほ ん こ く へを く り つけ てた ひ た ま へ 候 へか し 何 と成 さ ふ ら ふ へき. わらは﹀. うら. か いし や う に て の も の. とな きけれ は おな. お き の か た へこ き い た す. あ はれと おも ひて. さ めく. お な し 事 に て こそ 候 は め と. こ Σにてす て給 は ン おも ひも かきく とき し ま太郎 も し ふね に のり. と申 と ころ なりと. このと ころ に四方 に. はる か. みき は ( 第 10 紙 ). 二人. さう もく をう へ. みせ申 さん とて. いさ ﹀せ 給 へ. たり. 四季 の て い を あ ら は し. いか. なひ. いけ のはち すは露 かけ て. 卯 の花 や ま つ咲. 春を へ. みな みおも てを見 てあ れは. い つれ の木 す ゑ も. うく ひす の音. みたれ て. 梅 や さくら の咲 き みたれ. 春 のけし き. ま つひかし の. ぬら ん. た つるか きほ には. な つのけ しきとう ち みえて. 花 なれ や. も のき ち かく聞 ゆ. く かす み のひまよ りも. 柳 の い と の春 風 に. と おほ え て. 戸 をあ け てみせけ れは. も ろ と も に立 出 け り. ふる郷 へ. 門. し ろかね の つ. さ て舟 よ り あ か り. ふ な ち を ﹀く り. か の女 房 の を し へ にし た か ひ て. こ そ つき に け れ. 十 日あ まり の. な る と こ ろ や ら ん と 思 へは. こ か ね の いら か を な ら へ. い か な ら ん 天 し や う の住 居 も. ゐ ち を つき をたて. ( 第 8紙). 此 女 房 のす み. 中く さ て女房 の申け るは. 言 葉 にもを よ はれす. こ れ に は い か て ま さ る へき. と ころは 申 もを う かなり. ひと へにたし. はる. みな こ れたしや う のえんそ. 一し ゆ の か け に や と り 一河 の な か れ を. とをく らせ給 ふ事. ま し て や は る か のな み ちを. くむ事 も かし. く. 一23一.

(10) 水 鳥あ またあ そ. 木 ﹀のこすゑ もし けり つ ﹀. 涼 し き さ ﹀な み に ひけり. 空 に. ゆ ふた ちすく る. こ ゑ た て と を る ほ と ﹀き す. な き ぬる せみ のこゑ 雲 間よ り. い そ き 行 てあ ひ た て ま つり. 心や すく. ひよく の. ま こと にえん. 女房 のたま ひ. 三と せ かほと は. ま いり 侍 ら ん と 申 す れ は け るやう は. あ ふ の ふ す ま のし た に し て. こ ︾ ろ を つく し. かた とき みえ させ給 はぬ さ へ かくや あら んと. 契 りを なし と やせ ん. にしは秋 か. 四方 の木す ゑもも み ち. 夏 とや しらせ けん. 今 又 わ か れ た て ま つり て は. ふう ふ は二世 のえ んと申 せは. た とひ. 来世 に てはかな らす. 夢 ま ほろし のちき り. つ ︾み. 又. ひ と つはちす のえ んと むまれ させ おはし. にてさ ふら ふとも. この世 にて こそ. や. い つ の世 に か は あ ひ ま いら せ さ ふら は ん. 申 せし に. 鹿 の音 に 四. 妹と. きり立. こゑも のす ごき. 真 萩 か露 を わ け. ま せ の う ち な る白 菊 や. とう ちみえ て. なきて. して. て. こ む る 野 への す ゑ. く さ て又きた をな かれ葉 に置 る. 冬 のけ しき も おり みえ て. のみ こそしら れ けれ かむれ は 方 のこすゑも 冬 かれ て. 今 は何 をか. とな き給 ひけり 女 はう の いひける は. ま せと て. さ めく. ご ﹀ろ ほ そ く も す み か. た ﹀白 た への雪 に. や. そ. 江 嶋 か いそ に て 御 身 に. かり に人. ひたり の. さ りな から. か く 夫 婦 と な り ま いら せ. あ ふも のは. あ ひかま へてく. これ は. み つか ら は こ の り う 宮 し や ( 第 12 紙 ). は つ霜 の山く. けり. か な ら す わ か る ︾と は. こ の は こ を あ け さ せ給 ふ な と て渡 し. これ を御身 にま いら す る. わ き よ り は こを ひ と つと り い た し. か た み に御 ら ん し 候 へと て. し こ と こ そ は つか し け れ. けん とな り. の御 おん はう し申 さんと て. いのちを たす けら れま いらせ て候. う の亀 に て 候 か. さ ふ ら ふ へき. む も る ﹀谷 の 戸 に. こ ﹀ろ を な く さ み. かく ておもし. ま の し た の煙 にし る き し つ か わ さ は. ろき事 ともを み て. 冬 とし らす るけし きか な. 三十. う らし ま ( 第 11 紙 ). 三と せ に. か ﹀る と こ ろ に. ふる さとを わ すれ. 栄華 にほこり いつとなく と し月を ふる ま ﹀に. われ に. かり. いとかり そめ に. か の女 は う に い ひ け る は. な るは ほとも なし 太郎. ふ る 郷 の父 は ﹀を 見 捨 て. 日 の い と ま を た ひ給 へ 立出 て. は や 三 と せ を ﹀く り ち ﹀母 の御 事 こ ﹀ う も と な く 候 へは. そ め と は申 せ と も 候 へは. 一24一.

(11) ︹ ﹁ め﹂脱ヵ) と ︾かね て かく なん. しき にこそ候 へ. そ の浦嶋 と やらん は. は や 七 百 年 いせ ん の こ と ﹀申 つた へて. しりな から. ︹ 絵 三︺ ( 第 15 紙 ). ( 第 14紙 ). 日 か す へて か さ ね し 夜 半 の た ひ衣 候 と申 け れは. 返寄に. とそ とて. 太 郎 おほき に おとろ き. うら嶋 別れ行 う はの空 なる から ころも. し はし. さ ても. さら はそ のう らしま のし. あは. それ に. あ れ に見 え て候. す こし た か き と こ ろ こ そ つか な れ. る し を を し へま いら せ ん. れ の御 事 や な. み た を な か し て申 け る や う は. は. あ り て う ら し ま あ り の ま ︾に か た り け れ ( ﹁ き﹂脱力) おきな き ひて ふし のおも ひを なし な. あき れ てそ ゐたり ける. ちき りふ かく は又も き てみん. こ は い かな る こ. た ち わ か れ つ ︾ い つか き て み ん. かた みの. ふ る 里 へこ そ か へり. か く て あ る へき こ と な ら ね は. うら嶋 太郎 も たか ひに名 こりを お しみ つ︾. わす れも やら ぬ こしかた行 す ゑ の ( 第 13紙 ). も のをと りも ちて けれ は る か のな み ち. 浦 嶋太 郎 かくな ん. こ と ﹀も を お も ひ つ ﹀け て を か へる と て. ふる きせ きたう の みえけ るは. そ の人 の. かり そめ にちき りし人 のおも かけを. ゆ ひ を さ し て そ を し へけ る. ひ や う し よ の し る し と こ そ 申 つた へて. そ の つかにむ か ひ. なく く. な みたを な かし. 草 ふかき露 し けき 野 へを わけ. か り そ め に出 に し あ と を 来 て み れ は. と ら ふ す 野 へと成 そ か な し き. 太郎 思 ふ. 浦 嶋 太 郎 は 一も と の 松 の 木 か け に. あ ひ か ま へて ( 第 16 紙 ). あ き れ は て ﹀そ ゐ た り け る 亀 か あ た へし 形 見 の は こ. 今 は何 かせん. あけ て見 はやと 思 ひて みる こそく やし けれ. あ け さ せ 給 ふ な と いひ け れ 共. やう. 立より. さて. て か く そ つら ね け る. 太郎. さ ふ ら へと て. わ す れ も や ら ぬ身 を い か ﹀せ ん. こ は いか 成. とら ふす野 へ. ふ. お. あ るかた はら を みれは. う ら嶋 かし こを見 て. し んせき たえ て. さ て う ら し ま は と か く し て 故 郷 へか へり てみれ は と成 にけ り こと やら んと おも ひ. 物 いは ん. うち より 八十 はかり のおき. う らし ま. た れ人 に てわた り候そ と申 せは. と いひけ れは. 柴 の いほ り の あ り け る に立 よ り. な出 て. 此 と ころ に. 御 た つね 候 や ら ん. いかな る人 に てまし ませ は. 行 ゑ は し ろ し め さ ぬ か と いひ け れ は. うら しま申 け るは の. きな 申や う. うら しま の行 ゑをは. 一25一.

(12) 此 は こをあけ てみれ は. ふし きやな. よ り む ら さ き の雲 三 筋 の ほ り け り. 中 是を. さ てこそ. つる か め. た ﹀人 に は な さ け あ れ. め てたき ためし にも. を こそ申な れ. な さ け あ る 人 は行 す ゑ め て た き よ し を. し ゆし や. 亀 も おな しと ころ に. 夫 婦 の明神 とな り給 ふ. め てた かりけ るため しな り ( 第2 1紙 ). 神 とあら はれ. う さ い と し 給 へり. く にに浦嶋 の明神 とあ ら はれ. 其 後浦 嶋太 郎 はた ん この. 申 つた へた り. たち まち三十 五 のよは ひも かはり果. にけ り ( 第 17 紙 ). こ. 見て. うら嶋 太郎 は鶴 になり て. ︹ 絵 四︺ ( 第 18紙 ) と かく し て. は こ の 中 に た ﹀み いれ に. こ のうらし ま かとしを かめ か はか. くう にと ひのほりけ る こそふ しきな れ そもく. 一26一. ら ひとして. 48.0. さて こそ七百年 のよは ひをた も ち. 第15紙. けり. 48.7. あけ て みる こそくや しけ. 20. 第14紙. さ しもあ けて みるな とか めか. 20. 49.3. にけ り. 49.5. 第13紙. を し へけ る に. 第12紙. 君 にあ ふ よ は う ら し ま か 玉 手 筥. 18. 20. う らし ま. 絵三. 19. 49.3. れ. 16. 第11紙. しやう. 11. あけ てくやし き我 なみた かな. 絵二. 47.8. と寄 にもよ まれ てこそ さふら へ. 19. 第10紙. あ る も の い つれ も な さ け を し ら ぬ と い ふ こ と. な 19. 26.9. お んを み. 48.2. いは ん や 人 け ん の身 と し て. て お ん を し ら ぬ は 木 石 に た と へた り. 5.5 48.0. なし. う ら嶋太 郎 は. 19 47.2. 第2紙 第3紙 第4紙 第5紙 第6紙 第7紙 第8紙 第9紙. 42.4. さ け ふ か き ふ う ふ は 二世 の契 と 申 け る は. 941.2. 合 計. 絵一 第1紙. 48.6. 8. 31.3. 第21紙. 蓬 莱 の山 にあ ひをな し. 48.2. ま こ と にあ り か た き 事 共 な り. よう. 47.7. 第20紙. 鶴 になり て. ( 第 19 紙 ). 第19紙. 19. 48.2. 絵五. 第18紙. 6. 16.0. 絵四. 48.5. 15 31.7. 93.4. 19. 第16紙. 第17紙. 27.5. 見返 し. 48.5. 詞(行) 幅(糎) 横(糎). 紙数. 亀 は か う に 三 石 の いは ほ を そ な へ. ︹ 絵五︺ ( 第 20 紙 ). つ代 を へし と な り. 浦 しま 一 巻(所 蔵 番号Jp .301).

(13) 2. 1. 2. 3. 3. 4. 5. 6. 27.

(14) 7. 3. 11. 28. 8. 9. io.

(15) 12. 13. 3 14. 15. 17. 18. 29. is.

(16) 1. 19 zo 21. 付 け る にあ た って表 出 で き な か った行 数 を 示 す 。. *点 線 の 囲 み 部 分 は 、 翻 刻 には あ るが 、 スラ イ ド を 焼 き. 一30一.

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