Kurin kaihatsu mekanizumu CDM gaidobukku
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(2) クリー ン 開 発 メカ ニ ズ ム(CDM). ガ イドブ ック. 慶應義塾大学未来開拓 プロジェク トCDM勉. No.G-125. 学 振 未 来 WG4-27. 強会.
(3) 次. 目. 京 都 メ カ ニ ズ ム(Kyoto. Mechanism)と. は?. の か?(CDMが. は?. 提 案 され た背 景 と経 緯). 4. 5.CDMと. 共 同実 施(JI)と の 共 通 点 と相 違 点 に つ い て. 6.C:DMと. 排 出権 取 引 市 場 との 関係 は?. 7.CDMに. お け る補 足 性 と追 加 性 の 問題 とは?. 8.CI)Mに. よ っ て 生 じ る 認 証 排 出 削 減 量(CER. 9.CI)Mに. お け る べ 一 ス ラ イ ン(Baseline)と. 7. 仕 組 み は?. 認 証 事 業 の対 象 とな るの か?. よ る 技 術 移 転 と は?. の メ リ ッ トは?(投. 資 プ ロジ ェ ク トの利 益 配分). 3 2. ロジ ェ ク ト候 補 の 事例 紹 介. APPENDIX. 2. Signatories&Tlatification. to the Kyoto. Protocol. 8 ∩ ﹂. 引. COUNTRIES. 5 3. ANNEX. 4 3. l. 22. 巡 る論 議 と今 後 の 動 向 につ い て. APPENDIX. 索. 対 す る認 識). 21. 17.C】)Mプ. ス ト国 のCI)Mに. 19. ホ ス ト国側 の メ リ ッ トは?(ホ. 17. 13.C:DMに. 式). 16. よ る資 金 フ ロー は?. 式 とFAO方. 14. 12.C:DMに. 6で のC:DMを. 13. 林 等 吸 収源 に関 す る問題 とは?(IPCC方. 16.COP. n. 11.森. 業)側. ■O. は9. ん な事 業 がC:DMの. 資 国(企. 8. s)と は?. 10.ど. 15.投. 6. 4.C:DMの. 14・. 3. 3・ なぜ 今CDMな. Mechanism)と. 2. 2・. (Clean:Development. 1. 1.CI)M.
(4) 1.CDM(Clean. CDM(ク. Development. Mechanism)と. は?. リ.._.ン 開 発 メ カ ニ ズ ム)と は 、1997年COP3(3「d. Conference Ofthe Parties;第3回 締 約 国. 会 議 、い わ ゆ る 京 都 会 議)に お い て 、各 国 の 温 暖 化 ガ ス 排 出 削 減 の数 値 目標 を達 成 す る た め の 柔 軟 性 措 置(「 柔 軟 性 メ カ ニ ズ ム 」或 は 「 京 都 メ カ ニ ズ ム 」と も呼 ぶ)と して 採 択 され た制 度 で あ る。 こ の 制 度 の も とで 、 先 進 国 は 自 国 の 資 金 ・技 術 を 利 用 して 開 発 途 上 国 に お け る温 室 効 果 ガ ス の 排 出 削 減 な ど に つ な が る事 業 を 実 施 し、 そ の 結 果 と して 生 じ る 削 減 量 の 全 部 ま た は 一 部 を 自国 の 排 出 枠 と して 獲 得 す る こ とが 出 来 る。他 の 柔 軟 性 措 置(共 同 実 施 、排 出 権 取 引 な ど)とは 異 な り途 上 国 を 取 り入 れ た 制 度 と して そ の 意 義 は 大 き い 。こ の よ うな 制 度 が 活 用 され る こ と に よ り、世 界 全 体 で 見 た 場 合 に排 出 削 減 費 用 を よ り低 減 させ る対 策 が 可 能 とな り、 ま た 途 上 国 で の 温 暖 化 対 策 に 必 要 な 資 金: 移 転 、 技 術 移 転 が 促 進 され る とい う利 点 が あ る。. 気 候 変 動 枠 組 条 約(Framework 1992年5月. Convention. on. Climate. Change;FCCC). 、ニューヨー クで開 催 され た気 候 変 動 枠 組 条 約 第5回 政 府 間 交 渉 会 艤(INC)で 採 択 され 、同 年6月 、. ブラジル の リオデ ジャネ イロで 開催 され た 「環 境 と開 発 に関 す る国 連 会 議(UNCED)=地 含 む155力 国 が 署 名(1998年1月. 現 在 」71力 国 署 名)し 、1994年3月. 球 サ ミット亅にお いて. 、日本 を. に発 効 した条 約。大 気 中 の温 室 効 果ガ ス濃. 度 の 安 定 化 を究極 的 な 自的 とし、地 球 温 暖 化 がもたらす 様 々な 悪 影 響 を防止 す るため の 国際 的な 枠 組 み を定 め て いる。 ま た、先 進 国 が温 室 効 果 ガス排 出量 を従 前 の 水 準(1990年. レベル)に 安 定 化 させ ること 、各 国 が排 出 量 の. 国 家 通 報 を行 い 、締 約 国 会議 でレビュー(審 査)を 行 うことな どが盛 り込 まれ てい る。しか し、r枠組 み 亅を規 定 す るの み に とどま り、気 候 変 動 を防 ぐた め の 具 体 的 な取 組 み に つい て は議 定 書 で決 め られ ることに なった oれ るため の 第3回. を論 議 す. 締 約 国会 議 くCOP3;通 称 京 都 会 議)が 京都 で 開 かれ 、その 議 定 書 が 京 都 議 定 書 と呼 ば れ るように. なった。. 京 都 議 定 書(Kyoto. Protocol). 1997年12月 の第3回 締約国会戡で採択された気候変動枠組条約 の議定書 。条約 に規定され た2000年 までの 温 室 効 果 ガス 排 出 安 定 化(1990年. 水 準 に戻 し、そ の 後 増 加 させ な い)で は 不 十 分 で あることが 確 認 され た ため. 、 2000年 以 降 の 先 進 国 の 排 出 削 減 目標 を盛 り込 ん だ議 定 書 を作 ることにな り、COP3が そ の 期 限だ った 。2008年 ∼ 2012年 の 間 に達 成す る 目標 に は 附属 書B国. 間 で差 異 を認 め 、EU896、アメ1丿 力7%、 日本696な ど、全 先 進 国 一 律. で は な く、各 国 毎 に 異 な る排 出 削 減 の 数 値 目 標 を定 め た 。これ を 「共 通 だ が 差 異 の あ る責 任(Common. but. Di仟erentiatedResponsibilities)」 と呼 ぶ 。全 体 で は少 なくとも596削 減 す るとした 法 的 拘束 力 を持 つ 数 値 目標 を設 定. し・国際的に温室効果ガス牽削減する方向性㌍ 亂 たという鰔. は岑きい・しカ・ し柔軟性 措置の黼. などについ. ては十分 議論する時間がなく・先送 りされている。また、森林 の吸収 を排出量から差 し引くことがでぎるr吸収源 」 も 認 め られ ・これ らは 「抜 け穴(1。 。phole)」 として 削減 を妨 げ るもの にな るとNGOは 議(2000年11月. 強 く反 対 して いる. ハ ー グ)では ・これ ら先 送 りとされ た柔 軟 性 措 置 につ し・て詳 細 に規 定聯. 害 が 対 立 し実 質 的な 進 展 は 得 られ なか った 。. 1. 0第6向. 定 だったが. 締約国会 、各 国 の 利.
(5) 2.京. 都 メカ ニ ズ 厶(Kyoto. Mechanism)と. 京 都 議 定 書 で は 、 附 属 書B国1(OECD諸 に 関 し2012年. は?. 国 、 東 欧 、 旧 ソ連)に 対 して 、 温 室 効 果 ガ ス の 排 出 削 減. ま で の 法 的 拘 束 力 の あ る 数 値 目標 の 達 成 を 義 務 づ け た 。 し か し 国 内 対 策(Domestic. Actions)の み で は 削 減 コ ス トが 非 常 に 高 く 、 削 減 目 標 の 達 成 が 困 難 と な る こ と が 予 想 さ れ る た め 柔 軟 性 措 置 と し て 、 排 出 権 取 引(Emissions. Trading;ET). 及 び ク リー ン 開 発 メ カ ニ ズ ム(Clean Development. 。そ の. 、 共 同 実 施(Joint Implementation;JI)、. Mechanism;CDM)と. い っ た 、市 場 メ カ ニ ズ ム を 用. い た 目標 達 成 オ プ シ ョ ン を 設 け た 。こ れ に よ り、温 室 効 果 ガ ス の 排 出 削 減 量 を 「ク レ ジ ッ ト(credit)」 2と し て 取 引 す る こ と で. 、 取 引 主 体 間 、 ひ い て は 世 界 規 模 で の温 室 効 果 ガ ス排 出 削 減 費 用 を 低 減 す. る こ とが 期 待 で き る。 これ ら の制 度 を 総 称 して 、 「 京 都 メ カ ニ ズ ム(Kyoto. Mechanism)」. と呼 ぶ 。 こ. の 他 に も バ ン キ ン グ3や バ ブ ル4と い っ た 柔 軟 性 措 置 が あ る が 、 一 般 的 に 「柔 軟 性 措 置(或 メカ ニズ ム. :Flexible Mechanism)」. は柔軟性. とい う際 は 、 この 京 都 メ カ ニ ズ ム を 指 す 場 合 が 多 い 。. ・ 共 同実 施(Joint Implementation;Jl》 は. 、気 候 変 動 枠 組 条 約 の 附 属 書1国 間 で、温 室 効 果 ガス 削減 プ ロジェクト. を通 して発 生す る排 出 削減 量 を取 引す るというもの であ る。削 減 コス トの 安 価 な 国 にお いて 、他 の 国 の事 業 者 が 省 エ ネル ギ ー や植 林 といった 温 室 効 果 ガス 排 出 量 削 減 プロジニクトを実 施 し 、そ の 事 業 に より削 減 され た排 出量 の 一 部 、もしくは 全 部 を出 資 者 が 得 て、自国 に お ける排 出 削減 の 数 値 目標(通 称Cap)を ことが 出 来 る。互 いに 数 値 目標 を有 す る先 進 国 間 で実 施 するとい う部 分 がCDMと ・ 排 出 権 取 引 《Emissionsτ'rading;ET)は. 達 成 す るため 排 出 枠 に加 え る は 異 なる。. 京 都 議 定書 にお いて排 出 削減 の 数 値 目標 を設 定 した附 属 書 B国 間. で、温 室 効 果 ガスの 排 出 権 の 取 引 を行 うというもの である。2008∼2012年 の 第1: コミットメント期 間 に. 、自国 内に お. ける温 室 効 果 ガ ス排 出量 が 目標 を上 回ってい る取 引 主 体(国 もしくは 事 業 者)が 》目標 排 出量 を下 回 った取 引 主 体 より温 室 効 果 ガス の 排 出 権 を購 入 し、排 出 目標 の 達 成 に供 することが できる。排 出 権 の 購 入 価 格 が 自 身 の 限界 削 減 費 用5を下 回っていれ ば 、目標 達 成 費用 が よ り少 なく済 む ことになる。将 来 的 な取 引形 態 として は 、国 や 事 業 者 間 の 相 対 取 引 や 、公 に認 め られ た 取 引 所 での 取 引 などが 考 え られ る他 、一 般 的な商 品 取 引 同様 、先 物 や様 々 なオ プ. シrンを譽委合わ竺:(.i丿 …ヨをできる莖サ1覃 準す尋ような取引量堵も磐竺亨塾る『とカ《 晝茎ら墾登 r 一. 1温 室効果ガス排出削減の数値 目標力淀 められた国. .気 候 変動枠組条約及 び京都議 定書 にお いて各条約 の附属書(そ れぞれ、附. 1飜 鬻黼 飜雛 鰈 ま 鰐 朧彦 鷹 櫻驪 織鶲 蠧 灘 髏鶚鱗 藤 講 糠 鎌 鮮 難鰡翻 響 飜 つ た 量 に. 4共 同達 成 と も言 う ・ 本 来1国 で 達 成 す べ き 目標 排 出 量 を 、 い くつ か の国 の合 計 排 出量 で対 応 す る とい うもの で あ り 、経済的な. 羅 聯 齢鑰繖 錨 驪嵳 牟 鷲 雛嬲 驪 難 徽 歪 あ 蠡 5限 界 削 減 費 用 :温 室 効 果 ガ ス の 排 出 量 を. 、 あ と1単 位 削 減 す る た め に 追加 的 に か か る 費 用。 厳 密 な 「 限 界 費 用 」 の 概 念 につ い て は 、 ミク ロ経 済 学 の テ キ ス ト等 を 参 照 の こ と。 2.
(6) 3.な ぜ 今CDMな. CDMに. の か?(CDMが. 提 案 され た 背 景 と経 緯). 関する条項は、京都会議の終了2日 程前、会議が最終段階を迎えた大混乱の中で突然米. 国 か ら提 案 され 通 過 し、議 定 書 の12条. と して 盛 り込 ま れ た 。 そ の 元 とな っ た の は 、京 都 会 議 以 前. か らブ ラ ジル が 提 案 して い た ク リー ン 開 発 基 金(Clean Development. Fund;CDF)で. 「2012年 に排 出 量 の 目標 を達 成 で き な か っ た 先 進 国 は 罰 金 を 支 払 い. ある. 。 この案 は. 、 任 意 の 拠 出金 と併 せ て 基 金. を つ く り途 上 国 の 対 策 に 充 て る」とい う主 旨 の も の で 、 法 的 拘 束 力 の あ る数 値 目標 を守 らせ る 「 遵 守 メ カ ニ ズ ム」と、途 上 国 へ の 資 金 援 助 メ カ ニ ズ ム の 両 方 の 機 能 を 備 え て い る も の と して 多 く の 途 上 国 に 支 持 され た が 、 先 進 国 が 遵 守 規 定 の 「 罰 金 」に 反 発 して 途 中 で 立 ち 消 え に な っ た れ を 踏 ま え 、 京 都 会 議 で 既 に 認 め られ て い た 先 進 国 間 の 共 同 実 施 に 機 能 を付 け加 え 、 新 た にCDMと. 。米国はこ. 、 途 上 国 に も利 益 が 発 生 す る. して 提 案 した 。 こ こで 、 途 上 国 相 手 の 共 同 実 施 が ほ しい 先 進 国. と、資 金 援 助 の 制 度 が ほ しい 途 上 国 の 思 惑 が 一 致 し、 この 修 正 版 ブ ラ ジル 案 が 議 定 書12条 導 入 され る こ と とな っ た 。CDM事. と して. 業 に よ っ て 得 られ た 利 益 の 中 か ら、特 に 脆 弱 な 途 上 国 の適 応 費. 用(cost of adaptation)1を賄 う こ とに な っ て い る が 、 この た め に 小 島 嶼 国 な ど共 同 実 施 で は 支 援 を得 る機 会 の な い 国 が 、CDMを. 支 持 す る側 に 回 っ た とい う事 情 も これ を 後 押 しす る 要 因 と な っ た. 。し か しな が ら、 途 上 国 が あ くま で新 た な 資 金 援 助 を 引 き 出 す 資 金 メ カ ニ ズ ム と して 捉 え て い た の に 対 し、 先 進 国 、 特 に 米 国 は 途 上 国 との 共 同 実 施 の 可 能 性 を 引 き 出 す こ とが 主 た る 目的 で あ っ た た め 、 議 論 が 進 む に つ れ 両 者 の 思 惑 の 違 い が あ ら わ に な り交 渉 は 難 航 した り行 き 着 い た 最 終 文 で は 、CDMの. 。 結局 、 時間 の制 約 に よ. 制 度 の概 念 や そ の 包 括 的 な 枠 組 み に 関 して は 書 か れ て い る もの. の 、 具 体 的 な 議 論 は す べ て 今 後 に 託 す も の とな っ た 。. このCDM成 立 の 背 景 に は ・共 同 琴 施 をめぐる先 準 国 一途 上 国 間 の 対 立 の 歴 史 が あ る。本 来 共 同 実 施 は ・主 として 先 進 国 と途 上 国 の 間 で行 わ れ ることが 想 4され ていた 。しか し、途 上 国(ホス ト国)は 「一. 袈 鸞 摩鬻齲製飜嬲 購隷轟芻1皇 楡 ご畿灘鷄 霧 に は 批 判 的 ・ない しは懐 疑 的 な立 塲 を取 るとこちが 多 が っY`。なぜ な ら途 上 国 に とつZ. めるととが将来自国も否嘩なUご 排出棚. 義瀬. 、共 同 実 施 を認. うことに?な がるのでは嫡 力・ 、先進国力1比較的. 縢 闘 黷 濃 鬣 嬲 鞴 紫繍 鑰総 脇 蒹 瀦鞴讐鑑讖縢驚鬻竃靉擁諦禁 鍔綴钁蠶灘灘 ご: の 点 に つ い で は 後 の 質 問14で. 述 べ ることに す る 。. 1気 候変動 による悪影響(小 島嶼国での海 水面上昇や乾燥地域. での砂漠化 の進行 な ど)に 対す る対策費用。 3.
(7) 4.CDMの. 仕 組 み は?. 京 都 議 定 書 で は 、CDMに. つ い て 最 低 限 度 の 枠 組 み だ け が 定 め られ て お り、 具 体 的 な 仕 組 み に つ. い て は 今 後 の 交 渉 で の 検 討 課 題 と な っ て い る 。 これ に 対 す る 締 約 国 の ア プ ロ ー チ は 次 の 二 つ に 代 表 さ れ る 。 一 つ め は 、 「Bilateral approach」. で あ る 。 こ れ は 、 現 在 ほ と ん ど のAUKプ. 適 用 され て い る 「project-by-project bazis」 と 呼 ば れ る 形 態 で 、 附 属 書1国. ロ ジ ェ ク トに. と ホ ス ト国 問 で 直 接 事 業. を 行 う も の で あ る 。 こ の 場 合 、 多 数 の 投 資 プ ロ ジ ェ ク トの 中 か ら よ り魅 力 的 な 事 業 を 選 ぶ 側 と し て 、 附 属 書1国(先. 進 国)が 常 に 主 導 権 を 握 っ て い る 。 二 つ め は 、 「Portfolioapproach」. で あ る。 先 と. は 反 対 に 、 先 進 国 に よ る 多 数 の プ ロ ジ ェ ク トの 中 か ら ホ ス ト国 の 持 続 可 能 な 開 発 に っ な が る 事 業 を 選 択 す る こ と で 、 ホ ス ト国 が 主 導 的 な 役 割 を 果 た す 。 こ の 場 合 、 資 金 フ ロ ー と して は 先 進 国 に よ る 基 金 を 創 設 し(例 え ば 世 界 銀 行 に よ るPrototype 利 用 して 投 資 を 行 う こ と に な る が 、CDM実 れ る の で 、 独 自 にCDMへ. 1共同実. Fund;PCFが. 挙 げ られ る) 、 そ の 基 金 を. 施 に よ る 利 益 は 先 進 国 が 投 資 し た 金 額 に 応 じて 分 配 さ. の 投 資 を 行 う際 の リス ク を 回 避 す る こ とが 可 能 で あ る。. Bilateral. Bilateral. Carbon. ApproachとPoMolio. Approachの. Approach. 比 較. PorttoGO. Approach. プ ロ ジ ェク ト・バ イ ・プ ロ ジ ェ ク ト. 多 数 の フ ロジ ェクトで の ポ ー トフォ リオ. 投資側主導型. ホ スト国 主 導 型. 民間部門中心. 国 家 主 権(地 位)中心. 温 暖 化 ガス排 出量 の 削減 に貢 献. ホス ト国 の持 続 可 能な 発 展 と議 定 書 へ の 参 加 国 拡 大 に 貢 献. 削滅 目標 達 成 のた め の 追 加 的 費 用 に基 づき事 業 を選 択. ホスト国へ の 利益 発 生 の 多 少 に基 づ き事 業を 選択. 施 活 動(A. ctivities Implemented Joimly;AU)は 第1回 締 約 国 会 畿 に お い て 、 共 同 実 施 のpilo[phascと し てzooo ま での 実 施 が 定 め ら れ た 。AUに よ り達 成 さ れ た 排 出 削 減 伝 は ク レ ジ ッ ト と して 認 め な い こ と に な っ て い る プ 。現 在 実 際 に 行 わ れ て い るAll ロ ジェ ク トは .先 進 国 一 途 上 国 間 の も の が ほ と ん ど で あ る 。 そ の た め 、CDMプ ロ ジ ェ ク トの 先 行 プ ロ ジ ェ ク トと も捉 え る こ とが で き る 。. 4.
(8) CDMプ. ロ ジ ェク トの プ ロセ ス'ス テ ップ. 主唱者/関 係団体. 注)ERU,CERUに. つ い て は 、質 問8参. CDMに 運 営 機 関(Operational. プ ロジ ェク トの ア クシ ョン. 照. お け る運 営 機 関 と執 行 委 員 会 に つ い て. entities): 京 都 議 定書 で は.事 業 活 動 によって削 減 され る排 出 量 の 認証 が 主 な任 務 として定 め ら. れ てい る(塵2条5項)。 より積 極 的 に.自 ら途 上 国 にお いて有 望な事 業活 動 を発 掘 、計 画 して投 資 国 に 斡旋 した り、あ る程 度 の 資 金 を集 め て基 金 を創 り、それ により認証 され た事 業 活 動 を行 う途 上 国 に 対 して融 資 や 保 険 等 の 教 務 を行 うことも考 えられ る。反 面 、CDMの. 運 営 費用 が 高 くな り、排 出 削減 クレジットの 価 格 も上 が って 、投 資 国 にとってCDMの. メリットが小. さくなる恐れ もあるの で 、その 辺 のバ ランスを如何 に 取 るか が 課 題 であ る。 執 行 委 員会(Executive CDMへ. board[二京 都 議 定 書 では 、CDM運. 営 の監 督(12条4項). 、と私 的 主体 及 び/又 は 公 的 主 体 の. の参 加 に関 す る指導(同 条9項)を 担 当 する機 関 として位 置 付 け られ ている。執 行 委 員 会 の 役 割 はCOPIMOP1で. 決 め られ るべ きであ る。さらに具 体 的 な 業務 として は ,COP/MOPに 定 期 的 に報 告 す ると共 にCOP/MOPの. 対 してCDMの. 実 施状 況 を把 暹 す る上 で必 要 な情 報 を. 指 示 を仰 ぎな が ら運 営機 関 に対 す る監 督 や 助 言を与 えることが 考 えられ る。気候. 変 動 の 悪 影響 に対 して脆 弱 な途 上 国 の 適 用 費 用 支払 い の 支 援 を行 うことも考 え られ る。. 1COPIMOP(ConferenceofN e Parties/MeetingoftAe Parties)=議 定 書 の 運 営 や 改 正 に 闃 す る 最 高 意 思 決 定 機 関 畜 の 効 力 発 生 後 に 予 定 され る最 初 。 第 【回 会 合 は 議 定 の 条 約 の 締 約 国 会 議 と 併 せ て 開 催 さ れ 、 以 後 毎 年 併 せ て 開 か れ る.. 5.
(9) 5.CDMと. 共 同実 施(Jl》との 共 通 点 と相 違 点 につ い て. CDMは. 附 属 書1国 間 の 共 同 実 施(JI)と実 質 的 に は 同 じで あ る との 見 方 が あ る。 確 か に 、 ホ ス ト. 国iに お け る プ ロ ジ ェ ク トベ ー ス で の排 出 削 減 を も た らす とい う点 に お い て 、CDMは 共 通 す る側 面 を 有 して い るの は 事 実 で あ る。 しか し、CDMは 別 され る 。第1に 、CDMに. 共 同実 施 と. い くつ か の 点 に お い て 共 同 実 施 と区. お い て は排 出 削 減 の 数 値 目標 を課 せ られ て い な い 途 上 国 で プ ロ ジ ェ ク. ト活 動 が 実 施 され る の に 対 し、 共 同 実 施 に お い て は 、 排 出 量 の数 値 目標 を課 せ られ て い る附 属 書 1国 間 で プ ロ ジ ェ ク ト活 動 が 実 施 され る。 第2に. 、 共 同 実 施 に お い て は 、 コ ミ ッ トメ ン ト期 間 内. に お け る排 出 削 減 の み を認 証 排 出 削 減 量 と見 な す の に 対 し、CDMに 現 す る 排 出 削 減 量 の 累 積 を 認 証 排 出 削 減 量 と見 な す 。第3に. お い て は 、2000年. 、CDMの. 以 降 に実. プ ロ ジ ェ ク ト活 動 に よ り得. られ た利 益 の 一 部 を 、気 候 変 動 に対 して 脆 弱 な 途 上 国(特 に小 島 嶼 国)の 適 応 費 用 に充 て る とい う点 も 、 共 同 実 施 に は な いCDMの. 特 色 の 一 っ に 数 え られ る。 従 っ て 、 CDMを. と して 扱 うわ け に は ゆ か ず 、CDM独. 自の 制 度 設 計 が な され な けれ ば な らな い 。. 共 同実 施 とCDMの. L. 共 同 実 施 の 特 殊 ケ,eス. 比較. 1. 共 同 実 施 類 : ぺ!似. クリー ン 開 発 メカニ ズ 厶. 点. 制度 の枠組み. 温室効果ガス排雌. が削減されるプ・..v・ クトを複 数国で実施 し、そのフ切 跡 の 当事者Tあ る投葹. 追加性. 承 認される削減■ は、当該制度による事業を行わなかった場 合に生ずるものに対して追加 的なもので房る三≡. とホ艮椢. (ま 二は 企 業 、環 境 保 護 団体 な どの 法 的 主 体)との 間 で、排 出 削 減 量 を分 配 す る. (J6条1項b、. CDM:12条5項C). 相 嚇. 附属舗(先. 対 象 とす るプ・..v・ クト4F出. 違. 進ョ.Aシア飆)の み. 煮 途上 国を含む全 締約国(原則として先進国 一途上 国 間を念 頭). …へ. クト 活 動(吸収源 に蘭 量 の 削減 および 吸 収 源 の 拡 大 に貢 献 す るプロ..v・ 排 出量の 削減に貢献するプロゾェ する記述なし). 対 象 プロシ● エ外 及 び 排 出削減量認証. 当事 国、当事者の 自由契約が原則. 運営機関の役割 一. 監 督に関しては特 に規 定 はなく、実施のため の指針 などは締約 国会 合にて決定される. 締約国会議の権限および指導 に従うとともに、執 行委 員会によって監督される. プロシ● エクトによ る排 出 削減 量 の 推 定方 法. 今 後 の 課 題 、但 し、当 事 国 が すべ て上 限 を設 定され て いる国 で あるた め 、厳 密 に定 義 す る必 要 は ない. 今後の 課題 、途上 国は上限 を設定 してないため、削 減量 が多め に見積られる恐れがある。AIJでの経験の 蓄積 が必要. 今 後 の課 題 、ただ し、当事 自が 全 て 上 限 を設 定 され て い る国 であ るため 、厳 密 に 定 義 する必 要 はな い. 特 に 規 定 無 し。ル ー ル つくりは制 度 の 実 施iこ不 可 欠T』. 特 に 規 定 は ない が 、問 題 ない と考 えられ る. 途 上 国 が 排 出 量 取 引 に参 加 できるか 否 か は 、排 出 量 取引制度の検討課題. 』. 監督. 一. 排出量の配分方法 生じた排出枠の排 出 量取引による転売. 『. 収益 の用途. 論 騨. プロ 外 か らの 収 益 の 一 部 を運 営 経 費 の 一 部 や 、気 候 シ'エ 変 動 の 悪 影 響 を受 けや す い途 上 国 の 適 応 費 用 に 充てる. 特に規定なし. 〒 ・{一. 出 所)川. 山己. 一 一・ γ一 _置. 鱇. 子・ 「 共 同 実 施 ・CDMの. は ない が 、重 要. 仕 組 み 」、 QIVIRA政. 策 研 究 』、11巻. 、1・ 号 、 p3・:1998年. ける 「 ホス ト国」 とは通 常市場経済移行国(東 欧・旧 ソ連邦諸 国)を 指 し・CDMで 6. 。. は非附属書B国(い. わゆ る途上国).
(10) 6.CDMと. 排 出権 取 引市 場 との 関係 は?. 京 都 メ カ ニ ズ ム の 中 で も 、排 出 権 取 引(ET)は シ カ ゴ の 先 物 取 引 市 場 な どで既 に 稼 働 して い る1。JI とCDMに. よ っ て 獲 得 され る 排 出 削 減 量 即 ち ク レジ ッ トは 、 最 初 は2ヶ 国 間 で 、 次 い で 排 出 権 取. 引 市 場 で 売 買 す る こ と が検 討 され る。JIの 場 合 、 排 出 枠 が 決 ま っ て い る先 進 国 間 の プ ロ ジ ェ ク ト な の で排 出 枠 の 総 量 は 一 定 で あ り、 ク レ ジ ッ トの 信 頼 性 は 保 証 され て い る とい え る。 一 方CDM で は 、 ホ ス ト国 側 に 削 減 目標 が 課 され て い な い た め 、 プ ロ ジ ェ ク トの 誘 致 な ど を 目的 に排 出 削 減 量 が過 大 評 価 され る 可 能 性 が あ り、 そ こ で 獲 得 され る 排 出 削 減 量 に対 す る信 頼 性 が 低 くな る怖 れ が あ る。 これ を 、CDMの. 「 不 確 実 性 」 の 問 題 と い う。 こ う した 不 信 感 が 高 ま る と、排 出 権 取 引 市. 場 で の 売 買 に規 制 が か か る 可 能 性 が あ る。 つ ま り、 個 々 のCDMプ. ロ ジ ェ ク トに 対 す る評 価 を 行. い 基 準 に適 して な い 場 合 は排 出 権 市 場 へ の 参 加 を拒 否 す る と か 、 或 い は そ う した 評 価 に 基 づ い て CDMの. 排 出 削 減 量 に 割 引 率 を適 用 し、実 質 的 な排 出 権 市 場 で の 取 引 を 制 限 す る とい っ た 事 態 が 考. え られ る 。 さ らに こ う した 手 続 き 自体 が コ ス ト高 と見 な され 、CDMを な い2。い ず れ に し ろ、CDMの うに な り、CDMの. 敬 遠 す る 要 因 と もな りか ね. 不 確 実 性 が 市 場 で 高 く評 価 され る と、先 進 国 はCDMを. 回避 す る よ. 持 つ 様 々 な 追 加 的 機 能(環 境 的 ・財 政 的 ・経 済 的 追 加 性 :質 問7参 照)を 期 待. す る途 上 国 に と っ て も 、 結 局 不 利 益 を も た らす こ と に な る だ ろ う。従 っ て 、CDMの. 不 確実 性 を解. 消 す る た め の 国 際 制 度 設 計 を行 うこ とが 非 常 に 重 要 な 課 題 で あ る と い え る3。. 国内対策及び京都メカニズ今IFタる接串削濠輩用にっい下, 以 下 で は 、国 内 対 策 と京 都 メカニズ ム に よる排 出 削 減 費用 に関 して発 表 され た研 究 の 一 部 を紹 介 す る. 。同 様 なプ ロジェク トであっても、前 提 とされ るモTル によって據 々な畢 な る限 界 削 減 費 用 の 結 果 が 得 られ るた め1こ れ を根 拠 にして各 メカニズ ム の優 劣を一 概 に議 論 するヒとはここでは 控 えたい 。まず 、国 内 対 策 に蘭 して、OECDの. 報 告 書 で は 、数 値 目標 を国 内 対 策 のみ で達 成 しようとす る際 の 炭 素 トン当 りの 費用 につ いて 、米 国 が38∼375ド ル 、EUが78∼773ド ル 、臼本 が77∼751ド ル と予 測 してい る(OECD・1998・EconomicModeling ofClimateChange ,h蛙pl〃www.oecd,Qr9/(齢v/ncws/emjronmc鋤modelling,htnD。 次 に、 排 出権 取 引制 度 につ いて米 国 の 環 境 市 場 の 技 術 開 発 等 を行 うCe加 ・eFinancial Products社1ま 、排 出 権 の 価絳 を炭 素 当 り 10∼90ド ル と予 想 して いる・その 他 の 文 献 でも、20∼120ド ル程 度 の 排 出桂 の価 格 を見 込 ん でい る。最 後 にCDMで ス ト国 の 事 情 とプロジェクトの 内容 によρて異 なるが 、AIJプQジ ェクトの 事 例 を参 考 に した顔 の ような試 算 が ある, AIJプ. ロジ エクトの 排 出丶削 減 費 甫 、剤 減 豊,1年 削 減 費 用(US$/t-C). 植林関連 一 バ イオマス発 電. 0.46^一 64.19 3.44∼. _プ. ロゼψ ト塑 塑. __ J. 当 りの 削 減 血 く. 総 削 減 量(なg) _. 1年 当 りの 削ice: 量(t-c/年). 57,640^21,776,749. 27.55. 22,000∼254. 一. ,000. は 、ホ. 2,306^871,070 『 L. “τ 一,. 1,833∼25,400. 」 ¶ 『 一吊一 一「一 一 一 一 T一. 省 エネ・ エネルギ ー効 率 改 善 〇.86∼270.40 3,300∼1 ,450,000 330∼241,667 出 所)川 島康 手 ・松 浦 利 恵 子,「クリ ーン開発 メカ ニズ ムの制 度 設 計 と効 果 分 析」 ,ヤ『 環 境 経 済 ・政 策 学 会 年報4号 』,p89,1999. 1米 国 で は ・199・ 年 に規 制 対象 とな る 電 気 事 業 会 社 にS・ 、排 出 枠 が割 り当 て られ 、 さ らに1993年 か らこれ に相 当す る排 出 権 に 対 してSO2排 出 権 取 引 が開 始 され て い る。 2こ うと た2次 的 な 負 担 は ・ い ず れCDMに 対 す る評 価 の 実 績 が 蓄 積 され 、地 棚 ・ 亅・プ ・ジ ェ ク ト別 の ラ ン ク付 け等 の デ_タ ベ ー ス が 整 備 され て これ ば 、 これ を利 用 す る こ とで 軽 減 され て ゆ く と考 え られ る。. 認. 谿. 中には・早い時期に削減 目標 を自発的 に受 け入れ ・附属 書1国 としてJIに 参加 す ることが望ま しい場合 もある・(質 7.
(11) 7.CDMに. お ける補 足性 と追 加 性 の 問 題 とは?. 補 足 性(Supplementarity》. 補足性 が提起 している問題 は、 「 京都 削減 目標 を達成す るために必要な温室効果ガスの削減量 の うち 、 どれ く らい を 京 都 メ カ ニ ズ ム で 賄 っ て も い い の か?」. とい う問 い で あ る 。 京 都 メ カ ニ ズ. ム が 導 入 され た こ とに よ り、 削 減 目標 を課 され て い る先 進 国 は 自国 内 だ け で な く. 、 援 助 を 通 じて. 得 られ た 削 減 量 を も京 都 議 定 書 の 遵 守 の た め に利 用 す る こ とが で き る。 しか し、 「 共 通だ が差異 の あ る 責 任 」 の原 則 が あ る以 上 、 京 都 議 定 書 を 遵 守 す る た め に行 う削 減 の 大 半 を 途 上 国 で 実 施 した とす れ ば 、 そ の 原 則 が 侵 害 され る恐 れ が で て く る。 補 足 性 の 厳 しい 解 釈 の必 要 性 を 説 く議 論 の も う一 つ の 根 拠 は 、 国 内 対 策 や 技 術 開 発 の遅 れ で あ る。 一 方 、 厳 しい 補 足 性 定 義 は 不 必 要 と説 く議 論 は 、(補 足 性 を厳 し くす る こ とが)コ ス ト上 昇 要 因 に な る こ と と、地 球 全 体 で の 経 済 不 合 理 性(経 済 厚 生 の 喪 失)を. 生 む とい う典 型 的 な 新 古 典 派 の 経 済 理 論 を根 拠 と して い る。. 追 加 性(Additionality). 「CDMプ. ロ ジ ェ ク トに よ る 削減 量 は 、プ ロ ジ ェ ク トが な か っ た 場 合 に 対 して 追 加 的 で な け れ ば. な ら な い 」 とい う レベ ル で の 共 通 理 解 が あ る。 しか し、 この 「 追 加 的 」 の 中 身 に 関 して は 様 々 な 考 え 方 が あ り、語 句 の 使 用 方 法 な どで も非 常 に 混 乱 して い る。 実 際 に は 、 先 進 国 の コ ミ ッ トメ ン ト、 取 引 コ ス トρ 大 き さ、 トロ ピ カル ・エ ア ー(Tropical Air)1な ど に影 響 す る た め 、 将 来 的 に も争 点 で あ りつ づ け る 。 追加 性 に 関 して 具 体 的 に 見 る と以 下 の よ うで あ る 。 レ環 境 的 追 加 性 《Environmental. Additionality》. これ は京 都 議 定 書 の 中 の カ ー ボ ン ・ク レジ ッ トに 関 す る 追 加 性 定 義 一 般 を 示 す 言 葉 と して 使 わ れ る 場 合 が 多 い 。 しか し、財 政 的 追 加 性 、 経 済 的 追 加 性 、 そ して 先 進 国 の コ ミ ッ トメ ン トな ど と密 接 な 関 係 を持 つ に も 関 わ らず 、 そ の 関係 の 大 き さ を 無 視 した り、 「 環 境 に や さ しけ れ ば よ い 」 とい っ た レベ ル の 解 釈 で 思 考 停 止 を して しま っ た 議 論 が 多 い 。 レ財 政 的 追 加 性(資 金 の 追 加 性)(Financial AIJで. Additionality). は財 政 的 追 加 性 が 明 文 化 され て い た も の の 、 京 都 議 定 書 に お い て は 明 文 化 され て い な. い 。 した が っ て 、CDMに. つ い て 「ODA使. 用 可 で あ る 」 と解 釈 とす る の か 、 そ れ と も 「ODA. 資 金 の 使 用 不 可 は 明 文 化 され て い な くて も、 追 加 的 で な いODA資 認 識 で あ りFCCCの 金 はCDMと. 金 の 使 用 不 可 はす で に 共 同. ス ピ リ ッ トとな っ て い る 」と解 釈 す る の か で 論 議 が 別 れ て い る。 「ODA資. い うメ カ ニ ズ ム が あ ろ う とな か ろ う と、 途 上 国 開 発 を 目的 とす る先 進 国 か ら途 上. 国 へ の 、 あ る 程 度 、 量 と質 が 安 定 した 既 存 の 資 金 フ ロー で あ る。 した が っ て 、CDMな ば』 … … の 解 釈 と して は 、量 的 か っ 質 的 に 追 加 的 なODA資. 金 だ け をCER獲. か りせ. 得 の た めに使用 可 と. す べ き で あ る 」 とい うの が 「 厳 しい(甘 くな い)」 解 釈 で あ る。. 1将 来途 上 国 が 削減 翻. を負 う際 に ・べ 一 ス ライ ン を高 く設 定 す る こ とで 、実 際 に1ま特 別 な対 策 な しで 自然 に抑 制 で き る1まず で あ った 排 出 量 を余 分 に削 減 目標 に組 み 入 れ て しま う問題 。 あ る い は そ の 余 分 の 排 出 量 の こ と。. 8.
(12) レ 経 済 的 追 加 性. 《Economic. Additionality》. 「 収 益 を 得 る こ と を 目的 と した 民 間 投 資 は 、CDMと. い うメ カ ニ ズ ム の 存 在 とは 関 係 な く、収. 益 性 が 一 定 以 上 で あ れ ば 実 施 され る ビ ジ ネ ス ベ ー ス の 資 金 フ ロー で あ る。 した が っ て 、CDM な か りせ ば … … の 解 釈 と して は 、量 的 か っ 質 的 に 追 加 的 な 民 間 投 資 だ け をCERs獲. 得 のた めの. 使 用 可 とす るべ き で あ る 」 と い うの が 「 厳 しい(甘 く な い)」解 釈 で あ る。 「 量 的か つ質 的 に追加 的 」 の解 釈 を め ぐ っ て は 、上 記 の財 政 的 追 加 性 の 場 合 よ り も厳 しい 議 論 が あ る 。特 に途 上 国 に お い ては 「 先 進 国 側 が 収 益 と ク レ ジ ッ トの 両 方 を と る の は お か しい 」 と い う 「ク レ ジ ッ トの 実 質 的 タ ダ 取 り」 に対 す る批 判 や 、 「 途 上 国 が 将 来 排 出 削 減 を 行 う場 合 、 収 益 性 の低 い プ ロ ジ ェ ク トしか 残 らな くな る 」 とい う懸 念 が あ る。 ま た 、貨 幣 価 値 を持 つ ク レジ ッ トの 付 加 は 、輸 出 補 助 金: と同 じ効 果 を実 質 的 に もつ 。 した が っ て 、環 境 技 術 の 輸 出 競 争 力 とい う観 点 か ら、韓 国 な どは こ の 追 加 性 を 厳 し く定 義 す る こ とを 主 張 して い る。具 体 的 な 争 点 は 、① 収 益 性 が 高 く て も途 上 国 側 に何 らか の バ リア1が 存 在 す るた め に 実 施 され な い プ ロ ジ ェ ク ト(no regretpr(>ject)と 、 収 益 性 が 高 い た め にCDMと. い うメ カ ニ ズ ム が 存 在 しな くて も実 施 され る プ ロ ジ ェ ク ト(any. way pr(eject)と を 、 い か に 分 類 す る の か(分 類 で き る の か) 、 ② そ の バ リア を どの よ うに定 量 的 に 判 断 す る の か 、③ 収 益 性 の 定 量 的 指 標 で あ る投 資 収 益 率 な どが 、 ど こま で信 頼 性 を も ち 、 か つ 運 用 可 能 な 指 標 と して使 え る の か 、 ④ 甘 い 追 加 性 定 義 に な っ た 場 合 の 問 題 点(先 進 国 コ ミ ッ ト メ ン トの 後 退 、 悪 貨 に よ る 良 貨 の 駆 逐 、 一 部 のCERs供. 給 者 の 経 済 的 レン トの 喪 失 、 補 助 金 効. 果 な ど)を どの よ うに 解 決 す る の か 、 ⑤ 厳 しい 定 義 とな っ た 場 合 の 問 題 点(取 引 コ ス トの 増 大 、 排 出 削 減 量 や コ ス トな ど の 「 操 作 」 の 可 能 性 な ど)を どの よ うに 解 決 す る の か 、 な ど で あ る。 これ に は 、 技 術 的 追 加 性 も含 ま れ る。. 環境的追加性. → い艶 代表的な. /. →驤 蹄. 一1 L璧 欝1一1 〆<フ.\ F勲 一一]匳 ア 邏劉 隲 轡. 追加性の要素と代表的な判断基準. 1途 上 国 に お け る バ リア と して は 、 ① 政 治 的 経 済 的 不 安 定 性 、 ② 情 報 不 足 の 障 害 、 ③ 技 術 の 障 害 、 ④ 産 業 構 造 の 障 害 、 ⑤ 政 策. 規制の障害 、 ⑥ 初 期 コ ス トの障 害 、 が 挙 げ られ る。(参 考 :財 団 法 人 国際 開発 セ ン タ ー り方 』 ,『温 暖 化 対 策 に貢 献 す る 国際 協力 の あ ,2000年3,月,p81-83) 9.
(13) 8.CDMに. よって 生 じる認 証 排 出 削 減 量 《CERs》とは?. 京 都 議 定 書 で は 、CDMプ Baseline)と 比 べ て 、 CDMの. ロ ジ ェ ク トが な い 場 合 の 将 来 の 温 室 効 果 ガ ス 排 出 量(べ 一 ス ラ イ ン 実 施 に よ っ て 確 実 に 排 出 量 が 削 減 さ れ る こ と が 求 め ら れ て い る 。そ の. 際 削 減 され た 温 室 効 果 ガ ス 量 を. 「 認 証 排 出 削 減 量(Certified Emission. Reductions;CERs)」. さ ら に そ の 排 出 削 減 の 測 定 、 移 転 、 取 得 の 際 に 使 わ れ る 単 位(CO2換. と呼 び 、. 算 ト ン な ど)を ク レ ジ ッ ト. (credit)1と 呼 ぶ 。. プロジェクトによる排出削減量の考え方. 排. プロジェクトなしの 排 出 量. 出 量 ( ト ン). 排 出量. =べ 一 ス ラ イン). (レフ ァレ ンス ケ ー. プGジ ヱクトによる. 出削 減 暈(クレジット) 一 1一. プ ロジェクト (プ ロ ジ ェク トケ ー ス). 0. 時 間(年). プロジェクト開 始 日. 「CERs」 に 関 す る 用 語 の い ろ い ろ 「排 出 削 減 量(Emission. Reductions)」 :JlやCDMプ. ロジェクトの 実施 より削 減 され た温 室 効 果 ガスの 量 の ことを指 す. 「 排 出 削減 の 数値 目標 《Cap)」=京都 議 定 書 に定 め られ た 値 目標 の こと。日本 の 場 合1990年 r排 出 枠 《Emission. Permits. 「 黜. Allowance》1出. 権(Emissi。n. 、附属 書B国. の 排 出 量 の9490(318百. の2008∼2012年. 。. の 期 間 に おけ る排 出削 減 の 数. 万t-c2)に 抑 制 するとい う数 値 目標 を受 け入 れ ている。. or Limits》 亅:排 出 削 減 の 数 値 目標 ま セ の 排 出 許 容 量 の こと. 。. され る・温 室 効 果 ガス齢. 権 取 引 制 度 にお いて. ・各 国 の 排 出 枠 鱒. 不 足1二応 じて 排 出 権 取 引 市 場 で 売 買. 出 する権 利 の こと.PAA(P・rt・ofAssig・ed Am。unt)・と同義 。. 「 ク レジ ッ ト《credit)」=JlやCDMを. 行 った とき の 温 室 効 果 ガ ス 排 出 削 減 量 の 全 部 ま た は 一・ 部を. 内 排 出枠 に 加 える;とがAlbさ れt出. 肖嬾. 、資 金 ・ 技 術供 与 国 の 国. の ≒とをクレジットと呼 ぶ .〃 しジ ツトに は 再 擁. や 購 み ・売 却 が 想 定. され て ないが ・クレジットが ら排 出 権 へ の 、排 出権 市 場を通 して の転 換 は可 能 であ ると考 えられ る。' 附 属 書B国. 櫞 輪. の 削 減 目標 は 「 国 内対 策 措 置 ± 柔 軟 性 措 置(排 出 権 、クレジット)亅 となる。. 蕭 纛轜 誌. 朧 難裂臥驪. 出 難. 舗 糠 貔 黜 宵黒c驪 幽 欝. 「 排. 驪 嚢 ㎎s濺 嬲 谿 氈 黜 毳いう ・しかし・現状では明確に区男1亅 して使用されているわけではなく・今後の動 讖 講 驫 攤. 警糴 灘 書1義 囎 醐 である・(中 央環驪 会企画政策絵 「 地糶 化防止対策の. 』黜 鱸 黯 舞囎 糶 躍 鞴 慧齢 難1濫 鵝 さ煮驪 魏 瓣 叢 郵7鵡 塞1顰灘 驛 曲 ズる埜 10.
(14) 9.CDMに. お け る ベ ー ス ラ イ ン(Baseline)と. CDMに. お け る ベ ー ス ラ イ ン(Beeline)と. は?. は 、対 象 プ ロ ジ ェ ク トが 実 施 さ れ な か っ た 場 合 の 温 室 効. 果 ガ ス の 排 出 量 ・吸 収 量 の 予 測 を 指 し 、 プ ロ ジ ェ ク ト実 施 に よ る 排 出 量 削 減 効 果 を 算 定 す る 際 の 基 準 と な る 。 他 に 、 レ フ ァ レ ン ス ケ ー ス 、BAU(Business. as usual)と. も 呼 ば れ る .ベ ー ス ラ イ ン で. の 排 出 量 と プ ロ ジ ェ ク ト実 施 に よ る 排 出 量 の 差 が 排 出 削 減 量 と な り 、 さ ら に 正 式 に 認 証 さ れ れ ば ク レ ジッ ト と な る 。た だ し 、べ ー ス ラ イ ン は 「 想 定 さ れ る 排 出 量 」で あ る た め 実 際 に 測 定 す る こ と は 不 可 能 で あ り 、設 定 の 仕 方 に よ っ て は 排 出 削 減 効 果 に 大 き な 差 が 生 じ る 可 能 性 が 懸 念 さ れ て い る 。 ま た 、 ホ ス ト国 と 投 資 側 が 実 際 よ り 多 く 見 積 る ゲ ー ミ ン グ(Gaming)の. 問題 が 生 じる 恐 れ が あ る 。. ベ ー ス ラ イ ン の 設 定 は 、プ ロ ジ ェ ク ト実 施 に よ る 排 出 削 減 量 を 決 定 づ け る 要 因 の 一 つ で あ る た め 、 プ ロ ジ ェ ク ト認 証 に お け る 非 常 に 重 要 な 手 続 き で あ る 。 ベ ー ス ラ イ ン の 設 定 方 法 に は 様 々 な 方 法 が 議 論 され て お り、 プ ロ ジ ェ ク トベ ー ス で 設 定 す る か (現 在 実 施 さ れ て い る 方 法)、 標 準 化 し た 方 法 で べー ス ラ イ ン を 設 定(今. 後 予 想 さ れ る 方 法)す. る. か に 意 見 が 分 か れ て い る。 さ ら に 、 時 間 の 経 過 に よ らず 最 初 設 定 したベ ー ス ライ ン で 一 定 と す る 考 え 方 と(静 的)、時 間 と と も に そ の 部 門 全 体 で の 排 出 量 あ る い は 排 出 原 単 位 の 変 化 を 反 映 して べ ー ス ラ イ ン を 変 え て い く と い う考 え 方(動 的)が あ る 。以 下 で は べ ー ス ラ イ ン の 設 定 方 法 の 一 部 を 紹 介 す る。. O現. 在AIJと. して 実 施 され て い る 方 法. ・プ ロ ジ ェク ト・ベ ー ス 方 式(ケ ー ス バ イ ケ ー ス). プ ロ ジ ェ ク ト個 々 の 事 情 に応 じて べ ー ス ラ イ ン を算 出 す る 方 法 。 理 解 しや す い が 、 客 観 性 に 欠 け る 恐 れ が あ り、他 の 部 門 や 地 域 へ の 波 及 効 果 を 評 価 しづ ら い点 が 疑 問 と され る 。ま た 標 準 化 され た ガ イ ドライ ン が な い た め 認 証 に 費 用 と手 間 が 掛 か る 。. O今 後 標 準 化 され る ことが 予 想 され る方 法 ・ベ ンチ マ ー ク方 式 プ ロ ジ ェ ク トの 内 容 と ホ ス ト国 の 経 済 的 発 展 度 に 応 じ て 基 準 値(ベ. ン チ マ ー ク)を. ジ ェ ク トの 効 果 が 基 準 値 よ り高 い 場 合 、 そ の 差 分 の 排 出 削 減 量 を付 与 す る方 法. 定 め 、プ ロ. 。 技 術 情 報 の標 準. 化 を進 め 、 次 の 技 術 マ トリク ス 表 の よ うな 詳 細 なベ ン チ マ ー クが 整 備 され る よ うに な れ ば 、 そ の 後 の 手 続 き は 簡 単 に な る こ とが 期 待 され る。. 出 所)”1-hc Policy. anO. Role PIanning. o「Bcnchmarks. in Asscssi皿g. ndditionality. 1998. lI. mid. Emission. Rodロclionロndcr【he. CDM;. ■U. .S.EPA.. Omce. of.
(15) レ地 域 ・ 技 術 マ トリクス 方 式 現 時 点 に お い て 、 ① 一 般 に 普 及 して い る技 術 、 ② 普 及 しつ つ あ る技 術 、③ これ か ら普 及 が 望 ま れ る高 効 率 技 術 、 を 分 類 し、 ② か ③ を べ 一 ス ライ ン技 術 に 設 定 す る。 これ よ り排 出 量 の 少 な い 技 術 で あれ ば 、 そ の 水 準 に 応 じて 削 減 量 が 決 定 され る。. 一. 地 域. 一}一 一. 発 電 施 設. A 国 全 体. 一. 薪 鑿. 『. 注)こ 出 所)川. P一. 部 門. 一』. 技術. 炭 素 排 出係 数. 一. ディー ゼ ル 発 電. 0.75. 0.35. 一. 石炭火力発電. 0.2s. 0.30. 石油火力発看. O.を5. 0.20. LNG複. 0.15. 0.10. 水 力発 電. 0.oo. 0.05. 太陽光発電. o.oo. 0.oo. 一. 一. ”. 一. 普 及 率. (t-C/MWh). 合発電. (%). ←. へ㌔ スラインに 設 定. こで 提 示 され て い るデ ー タな どは説 明 の た め に設 定 した架 空 の もの で あ る。. 島康 子 、 山形 与志 樹 著 、『CDM・ 共 同 実施 に お け る ベ ー ス ライ ン設 定 方 法 に関 す る議 論 の 概 要 』 、国立環境. 研 究 所 、1999年 。. レトップダ ウ ンア プ ロー チ 方 式 ホ ス ト国 の 政 府 が 自国 の排 出 目標 に 基 づ い て 、 セ ク タ ー/サ ブ セ ク タ ー ご と に べ 一 ス ラ イ ン と な る排 出 枠 を振 り分 け て い く方 法 。 排 出枠 の 基 準 と して は 、 附 属 書1国 の よ うな 絶 対 排 出 量 か 、単 位 生 産 あ た りの 排 出 量 の い ず れ か を 、 ホ ス ト国 が 選 択 す る こ と が で き る。 た だ 、 実 際 に は 削 減 義 務 と して 受 け取 られ や す く、 政 治 的 に 受 け入 れ に くい とい う意 見 も あ る。. A国 1990年. 全体 比. 1劑 卿 出 所)”(沁ti・n. Hargrave,. fo・Simplifyi・g. Helme,&Puhl,. Baseli・ ・S・tti・g. 一X%. 姦1タCq% for. J・i・t lmp1・m・. Nov.199$.. 12. ・…ion. and. Cl・an. D・v・1・pm・n・Mechani、 m. Projec、 、㍉.
(16) 10.ど. ん な事 業 がCDMの. 認 証 事 業 の 対 象 とな るの か?. 京都議定書に定め られ た事業の条件は次の ようなものである。 ① 各関係締約国によって承認 された 自主的な参加 であること ② 現実的な排 出削減効果が期待でき、測定可能な長期的利益があること ③ 排出削減は、認証 されたプ ロジェク ト活動がない場合 に比較 して追加的1であること つ ま り、 一 般 的 な投 資 か ら考 え た 場 合 、 通 常 の 民 間 投 資 プ ロ ジ ェ ク トと して 十 分 経 済 性 が 見 込 ま れ る プ ロ ジ ェ ク ト(つ ま り、従 来 通 り ビ ジ ネ ス ベ ー ス で ホ ス ト国 へ 投 資 が 行 え る事 業)は 、CDM の 対 象 か ら は 除 外 され る と考 え られ る。 例 え ば 、 ホ ス ト国 に お い て 通 常 の ビ ジ ネ ス ベ ー ス で 行 わ れ て い る 民 間 プ ロ ジ ェ ク トの 投 資 収 益 率 が15%だ トはCDMと. と した 場 合 、そ れ を 上 回 る収 益 率 の プ ロ ジ ェ ク. して 認 証 され に くい と考 え られ る。 CDMプ. ロ ジ ェ ク トの 候 補 とな る の は. 、投 資 収 益 率 が ビ ジ ネ ス ベ ー ス に の る条 件 を 下 回 っ て お り、 そ れ に付 加 価 値 と して 「ク レ ジ ッ ト」をつ け る こ とで よ うや く事 業 に 乗 り出 す こ とが 可 能 と な る よ うな ケ ー ス で あ ろ う。ま た 、現 時 点 で は植 林 ・再 植 林 を 対 象 と したCDMは. 議 定 書 に 明 記 され て い な い が 、 比 較 的 安 い 費 用 で 実 施 で き る場 合 が 多. い とい う点 か ら も 、こ う した 活 動 もCDMプ. ロ ジ ェ ク トの 対 象 とす べ き で あ ろ う 。しか し な が ら、. 吸 収 源 と して の森 林 に よ る 吸 収 量 の推 計 は 不 確 実 性 が 高 い た め 、 吸 収 量 が 比 較 的 確 実 に 監 視 で き る場 合 に 限 られ る も の と考 え られ る。 現 在 進 行 して い るAIJプ. ロ ジ ェ ク トの 中 で 費 用 対 効 果 の 高. い 代 表 的 な 事 例 を 紹 介 す る。. AIJプAジ エクト¢代壅堕種顰と費用の試算(米国の事例) .. タイプ. 国 『. 植林. 概要. プ ロ ジ ェ ク ト名 眉. 期間 『. Rio Bravo Carbon Pilot Project. Belize. 一 」一、一. 森林 地域 を購入 し森林 管理 技術普及,吸収の研究を実施. 40年. 苒 植 林 に より木 材 プランテ ー ション を運 営. 25年. 削減量 。 垂 動_ 1,642,907. 削減 費用 US$/t-C 1.58. (41,072ノ. 年). Commercial. 再植林. Reforestation. Panama. the. in. Chiriqqui. Province. 風 力発電. Costa Rica. Tierras. デ ィー ゼ ル 発 電 施 設 廃 棄 に. Morenas. Windfarm. Project. 伴 う16MWの. }. 水力発電 {㍉. Costa Rica. Dona. デ ィー ゼ ル 発 電 施 設 廃 棄 に. Ju肺a. Project. EI. 地熱発 電. Nicaragua. 伴 う可6MWの 70MWの. Hoyo-Monte. Galan. Geothermal. 一. 一. 一. エネルキ」 転換. 一 一一一一.. 一 一. }与. Czech Republic. City. of Decin:. Fuel-Switching District. Heating. 水力発電建設. for. 235.37. 14年. 80,935. 389.20. (5,781ノ 年). 15年. 57,427. 487.57. (3,828/年). 地熱発電施設の権. 勢 ッ及 び 運 営 に より、デ ィー ゼ ル による発 電 を代 替. Project 『. 風 力発 電 建 設. 15,720 (629ノ年). 地 域 暖 房 用 プラントを石 炭 か らガ ス火 力 に転 換 。 コジェネ レ ー ション、熱 水 供 給 ネ ットワー. 38年. 3,850,764 (101,336ノ. 27年. 39.24. 年). 165,586 (6,133ノ. 48.31. 年). クの 改 良な どを実 施 出 所)US. Initiative. on. Joint. Implementation資. 料(1998年1月). i議 定 書 に は 明 記 され て い な い が 、 環 境 の側 面 に 限 らず 財 政(資 金)・ 経 済(技 術 を含 む)面 ク ト活 動 が な い 場 合 に比 較 して追 加 的 で あ る こ とが 望 ま しい 。(詳細 は 質 問8参 照) 13. において も. 、認 証 され た プ ロ ジ ェ.
(17) 11.森. 林 等 吸収 源 に関 す る問 題 とは?(IPCC方. 森 林 は 、 大 気 の2倍. 式). 、化 石 資 源 の1/7程 に も相 当す る炭 素 量1を 保 有 す る 巨 大 な炭 素 の 貯 蔵 庫 で. あ る 。 こ の 貯 蔵 庫 のCO2収 は 成 長 と共 にCO2を. 式 とFAO方. 支 に つ い て は 、 森 林 の 生 産 活 動 、 即 ち 成 長 と密 接 な 関係 が あ る。 森 林. 吸 収 し蓄 積 して ゆ き 、 よ く発 達 した 段 階 で はCO2収. 支 も定 常 状 態 に 達 す る も. の と考 え られ て い る。 従 っ て 、 「 新 規 植 林2」 が 吸 収 で 、 「 森 林 減 少(森 林 火 災 や 破 壊)」 が放 出 で あ る こ とに 疑 問 の 余 地 は な い が 、 「 再 植 林3」 と 「 保 全(森 林 火 災 や 破 壊 の 防 止)・ 管 理(間 伐 や 施 肥 活 動)」 に 関 して は 議 論 が 分 か れ て い る。 「 再 植 林 」に つ い て は 、十 分 に 発 達 した 森 林 を新 しい 樹 林 に 植 え 替 え れ ば 、確 か に そ こ で はCO2 を 吸 収 す る が 、 伐 採 した木 材 を燃 料 な ど と して 焼 却 して しま え ば 、 差 し引 き ゼ ロ で あ る。 そ れ ど こ ろ か 、 再 植 林 が うま くゆ か ず 完 全 に 元 の 森 林 に戻 らな けれ ば た だ の 伐 採 で 終 わ っ て しま う可 能 性 も あ る。 従 っ て 、 伐 採 され た 木 材 が ど の よ うに 利 用 され た か 、 さ ら に植 林 に よ っ て 森 林 が 完 全 に 再 生 した か をモ ニ タ リン グ して お か な い と正 確 に評 価 す る こ と は で き な い 。 前 者 に つ い て は 現 在 の と こ ろ サ ン プ ル 調 査 以 外 に な い が 、 後 者 に つ い て は 人 工 衛 星 か らの 画 像 を利 用 す る リモ ー ト セ ン シ ン グ 等 の 技 術 を応 用 す る こ とで ・ コ ス トは か か る が 包 括 的 な 評 価 が 可 能 で あ ろ う と考 え ら れ てい る。 国際交 渉 の場 で は、 「 再 植 林 」 の取 り扱 い 方 に 関 してIPCC4方 れ て い る6。IPCC方. 林 減 少(駆. 式 が議 論 さ. 式 で は 、 一 時 的 に で あ ろ う と伐 採 され た 時 点 で 、 全 て焼 却 す る 場 合 と 同 等 の. CO2発 生 と評 価 す る。 さ ら に 、伐 採 後50年 を 再 植 林(CO2の. 式 とFAO5方. 以 上 経 過 した 土 地 を再 び 人 為 的 に 森 林 に 戻 す 活 動 だ け. 吸 収)と 認 め 、 す ぐ に植 林 す る 場 合 は 認 め な い7。 これ に は 約 束 期 間 直 前 で の :森. け 込 み 伐 採 と も 呼 ぶ)を 回 避 す る 目的 も あ る。 一 方FAO方. 式 で は 、森 林 伐 採 後 の 様 子. を モ ニ タ リ ン グ し、 人 為 的 に で あれ 自然 に で あれ 森 林 が 再 生 す れ ば 再 植 林 と認 め る. 。 こ の 時CO2. 収 支 は 差 し引 き ゼ ロ とな る が 、森 林 が 再 生 しな か っ た 場 合 はCO2の. 発 生 と評 価 す る. 。従 っ て伐 採 、. 植 林 を短 期 間 で 繰 り返 す 林 業 事 業 は 、IPCC方 式 で は再 植 林 とは 認 め られ ず 伐 採 に よ るCO2発 カ ウ ン トされ る が 、FAO方. 式 で は 再 植 林 と認 め られ る こ とに な る。 FAO方. 生が. 式 の方 が科学 的 では あ. る が 、常 に森 林 の 再 生 状 況 をモ ニ タ リン グ して お く必 要 が あ り運 用 に コ ス トが か か る. 。IPCC方 式 だ と基 準 年 の 土 地 利 用 を把 握 して お け ば 、用 地 の 転 用 が 起 き た と き だ け モ ニ タ リ ン グす れ ば よ く 、 実 用 的 で あ る とい え る。 「 保 全 ・管 理 」 に つ い て は 、 そ れ 自体 がCO2を 削 減 す る活 動 で は な い が 、 森 林 や 農 耕 地 を適 正 に保 全 ・管 理 しCO2の 発 生 を 抑 制 す る 人 為 的 活 動 で あ る た め 、 同 等 か む しろ そ れ 以 上 に重 要 な 活 動 で あ る とい え る。 しか しな が ら、 こ の 場 合 の べ,_.スラ イ ン を ど う設 定 す る の か な ど、 問 題 は 多 い 。 京 都 議 定 書 に お い て は 、3条3項 て 検 討 され て い る。3条3項. 及 び4項. で温暖化 ガ ス の吸収源 につい. では 「 吸 収 源 と して の 活 動 」 に つ い て 定 義 され て お り. 、具体 的 には 1990年 以 降 の 「 直 接 的 ・人 為 的 な 」新 規 植 林 、再 植 林 、森 林 減 少 に 限 定 して い る。3条4項 で は 、「 追 1只 木 良 也 2新 3再 4気 5国 6森. ,『 森 林 環 境 科 学 』,朝 倉 書 店,1996,pll3 規 植 林(Afforestation): 過 去 に 森 林 で な か っ た地 域 へ の植 林 植 林(Reforestation): か つ て 森 林 で あ った が 現 在 森 林 でな い 地 域 へ の植 林 候 変 動 に 関 す る 政 府 間 パ ネ ル(l ntergovernmental Panel on Climate Change;IPCC) 連 食 糧 農 業 機 関(UN's Food and Apiculture Organization;FAO) 林 につ い て ・IPCCは 土 地 禾・亅 用(用 途 別 に 「森 林 」、 「 農 耕 地 」、 「宅 地 」等 と 分 類 す る)に. 鞭C6鸞. 黜 。 讌. 蕊 黜. 罐. ム。 潔. 黯. 讒 謡 14. 基づ いて艤. 。,n,。,i,s ,1996,5-1、. して お り. 、FA。. は土地.
(18) 加 的 ・人 為 的 活 動 」(例 え ば農 耕 地 や 森 林 の 保 全 ・管 理)に. つ い て 検 討 され て お り、2012年. 以降. に 適 用 され る も の と され て い る。 そ こで の 適 用 範 囲 は 現 時 点 で 未 定 で あ る が 、 後 に 決 定 され れ ば 第1期. コ ミ ッ トメ ン トま で遡 っ て 適 用 す る こ と もで き る と述 べ られ て い る。 こ の よ うに 、 吸 収 量 の 推 計 方 法 や 適 用 範 囲 自体 が 確 定 して お らず 、 ほ とん ど全 て 今 後 の 課 題 と して 残 され て い る とい っ て よい 。 結 局 の と こ ろ 、 京 都 議 定 書 の3条3項. 林 に 関 してIPCC方. で は モ ニ タ リ ン グ 費 用 等 の 事 情 も考 慮 して 再 植. 式 が採 択 され た と読 み とれ る。 こ の 定 義 に基 づ い て 吸 収 源 に よ る 削 減 量 を 計. 算 す る と、 日本 の 場 合 は 排 出 削 減 の 数 値 目標6%の. うち0 .3%に す ぎ な い が 、 森 林 や 農 耕 地 の 保 全. と 管 理 な どを 含 む 広 義 の 吸 収 源 の 定 義 に 基 づ く と3 ,7%の 削 減 が 可 能 で あ ろ う と見 込 ま れ て い る 。 現 在 日本 は 後 者 を 基 に排 出 削 減 の 数 値 目標 を 立 て て い る。 た だ し、こ う した 吸 収 源 を扱 うの は現 在 の と こ ろ 国 内 対 策 と共 同 実 施 の 場 合 で あ り、CDMで. は. 植 林 活 動 に 関 して は 明 記 され て い な い 。そ の 背 景 に は 、温 帯 林 と熱 帯 林 の 生 態 学 的 な 違 い が あ る。 先 進 国 の 多 くは 温 帯 に 属 して い る が 、 温 帯 林 で は 適 正 な 「 再植 林」及 び 林 業 活 動 に よ っ てCO2を. 「 保 全 ・管 理 」 を 行 え ば. 有 効 に 吸 収 す る こ とが 可 能 で あ る。しか しな が ら 、 今 現 在1分. 間 に 約30ha. と い う破 滅 的 な 速 度 で 破 壊 の 進 む 熱 帯 林1の 大 半 は 、 ホ ス ト国 とな る 途 上 国 が 有 して い る。 そ も そ も熱 帯 林 で は 人 為 的 な 再植 林 は 技 術 的 に 困 難 で あ り、 さ ら に ホ ス ト国 に 数 値 目標 が な い た め 再 植 林 へ の イ ンセ ンテ ィ ブ も少 な い 。 そ こ で 求 め られ る の は 「 開 発 」 な どで は な く、 破 壊 的 活 動 を 早 急 に停 止 し持 続 性 を 「回 復 」 す る 活 動 な の で あ る。 従 っ てCDMで. 森 林 を 扱 うの な らば. 、こうし た 事 情 を よ く考 慮 した 、 抜 け 穴 の な い 、 適 切 な 仕 組 み を 新 た に 創 出 しな け れ ば な ら な い だ ろ う。. 3条3項. 出 所)山. 一 吸 収 源 として の 活 動 に つ い て 一. 3条4項. 一追 加 的活 動 につ いて一. 形 与 志樹 、山 田 和 人 編 著 、『京 都 膿 定書 にお ける吸 収 源 プ ロジ ェクトに 関 す る国際 的 動 向』 、国 立 環 境 研 究 所 ,zoos. 1熱 帯林 の植 物 量 は. 、全 地球 上 の植 物 量 の56%程. 農 耕 地 等 に 存 在 し て い る 。 〔参 考 文 献=前. 度 に相 当す る。次 い で 温帯 林 が21%. ペ ー ジ 脚f31. ,pll]). 15. ,亜 寒 帯 林 が13%,gi. n 10%が そ の 他 草原..
(19) 12.CDMに. よ る 資 金 フ ロ ー は?. 京 都 議 定 書 に お け る先 進 国 は 、CDMを. 通 して ホ ス ト国 に 資 金 や 技 術 を提 供 し、プ ロジ ェ ク トに. よ っ て 生 じ る ク レ ジ ッ トを 獲 得 す る こ とが で き る。 従 っ て 「 資 金 フ ロー 」とはCDMプ. ロジ ェク ト. 実 施 に よ る先 進 国 か ら途 上 国 に 対 す る資 金 の 流 れ の こ と で あ り、資 金 メ カ ニ ズ ム と も 呼 ぶ 。当初 、 気 候 変 動 枠 組 条 約 にお い て 当条 約 の た め に 必 要 な追 加 資 金 を附 属 書II国1(Annex. II)が負 担 す る こ. と が 決 め ら れ て い た が 、 そ の 後 交 渉 が 難 航 し 、 暫 定 的 に 地 球 環 境 フ ァ シ リ テ ィ(Global Environmental Facility;GEF)2を 用 い る こ と が合 意 され て い る。 ま た 、 CDMプ 金 の 提 供 が 既 存 のODA3と. は 別 の チ ャ ン ネ ル で 行 わ れ る べ き か ど うか に つ い て の 論 議 は 今 も継 続. 中 で あ る。 途 上 国 に と っ て 、CDMに. よ る資 金 や 技 術 の 移 転 が既 存 のODAを. と比 較 して 追 加 的 で な けれ ばCDM実 ば 、既 存 のODAに. ロ ジ ェ ク トに よ る 資. 通 じて 行 わ れ た も の. 施 に よ る魅 力 は な くな っ て しま う。 途 上 国 の 立 場 か ら見 れ. よ っ て 当 然 入 っ て く る はず の 資 金 や 技 術 がCDMと. っ て く る と い うだ け の こ とで 、今 ま で のODAに. して 姿 を 変 え て 途 上 国 に入. よ る 投 資 総 額 が 変 わ らな い ま ま で あ る の な らば メ. リ ッ トは あ ま り見 られ な い の で あ る。 ⑦. 資金メカニズ厶 /. ノ. GEFに. 先 進. 適 応 基 金 と条 約 基 金 を設 け る. ン 丶. 4罐. 金(6臟論. A一. を翻. 一. 、 、. 既. 一一. 、. 一一. 一P使 途 塗 上 甲 にお ける逼 応 措 置 等 に関 す る支援 一運 営 機 関 ・REF(EUはCDM理 事 会 を主 弓 長) 、. ㍉条約基金 ∵. 二二. 1使 途 ∫ 緩 和 措 置 に関 す る支 援. 雲. …一一. \ ・_、. 耄. 一 ・ 霍. f. ㍉ ≒. 7こ. 「. 振 運 営 機 関 :GEF __ 『. 賓 金 規模. 葯10億. 一ミ_. .厂. 、1「. 跫. 」. 雌. 一一一匿. ドル(2008.犀 ∼2012年)'. 艫 ドルを主張》. 蕪. =. 丿 i. ・ 両基金 は 丶. 達刷. 、毎 年10億 ドル とし、強 制 的 に拠 出. ノ. 二 両 基 金 につ いては 、GEF以 外 による実 施 を要 求 一尹 両 基 金 に加 えて、様 々な基 金 め 創 設 などを要 求 _ ∠7←. f. 丿 u. 韈. 驪 鷄飜 嫐. 鱒 驪 圉磁. 灘 瀬欝. 飜. 篷鱗 驕 並瑠 灘 臨,. 奎 響 藩 』鸞 譬黷1劣 ㍍ 驪 鑞 臠全● 砂漠化防止の4分 野で事業一の融資を行っている ・91年 から99年 3海 外 開発 援 助(O verseas Development Assistance;ODA). 16.
(20) 13.CDMに. CDMに. よる技 術 移 転 とは?. よ る 技 術 移 転(technology. transfer)を 考 え る 上 で ま ず 検 討 し な け れ ば な ら な い の は 、 「移. 転 した技 術 が ホ ス ト国 国 内 に 普 及 した 時 の 波 及 効 果 を 当 該 プ ロ ジ ェ ク トの 便 益 と して ど こ ま で カ ウ ン トす る の か 」 とい う境 界 設 定 の 問 題 で あ る。 個 々 の プ ロ ジ ェ ク ト毎 に 状 況 が 大 き く異 な る た め 、 最 初 の 段 階 に 当 事 者 間 で 協 議 を 行 い 、 境 界 を 明 確 に 決 定 して お く必 要 が あ る。 次 に 、 効 果 的 な 技 術 移 転 を 行 うた め に 、 以 下 の4つ. の 基 準 を満 た して い る か を 検 討 す る1。. ①温室効果ガス・ その他の環境的な基準 ・温 室 効 果 ガ ス の 削 減 効 果 の み で は な く、 他 の ガ スや 粉 塵 の 量 な ど地 球 環 境 そ の も の を 考 慮 し. ているか。 ②経済及び社会的な基準 ・移転対象 となる技術が、平均費用及び限界費用の面か らその他代替的な技術 と比較検討 され て い る か。 ・技 術 移 転 の 便 益 が 費 用 を 上 回 っ て い る か。 ・技 術 の 売 り手 に 対 しイ ン セ ン テ ィブ を 与 え る価 格 や 条 件 が 設 定 され て い る か 。 ・十 分 な 資 本 が 調 達 で き る か 。 ・移 転 対 象 と な る技 術 が 、 資 本 費2、 経 常 費 用 、 機 会 費 用3及 び 増 分 原 価4の 面 か らそ の 他 代 替 的 な技 術 と比 較 検 討 され て い る か 。 ・GDP等. の マ ク ロ経 済 に 与 え る影 響 を 考 慮 して い る か 。. ・異 な る 国 間 ・所 得 階 層 間 ・世 代 間 に 与 え る影 響 に 対 して 公 平 性 を考 慮 して い る か 。. ③管理運営上の基準、及び制度的・ 政治的な基準 ・買 い 手 に 必 要 な技 術 に 関 して 、 正 確 で バ ラ ン ス の 取 れ た 包 括 的 な 情 報 が 与 え られ て い る か 。 ・そ の 技 術 に 買 い 手 が ア ク セ ス で き る か 。 ・管 理 ・運 営 して い く上 で の 情 報 収 集 や モ ニ タ リン グ な どを 行 う制 度 的 な 能 力 が あ る か。 ・政 治 的 ・官 僚 的 プ ロセ ス を 通 過 し、 政 治 的 な サ ボ,___トが 継 続 的 に得 られ る か 。 ・地 理 的 ・社 会 的 ・経 済 的 ・文 化 的 な 状 況 の 変 化 に適 応 で き る か。 ④ プ ロセ ス に 関 連 した基 準 ・移 転 した 技 術 が 確 実 に 市 場 へ 浸 透 す る か。 ・長 期 に わ た る 制 度 的 な キ ャパ シ テ ィ ・ビル デ ィ ン グ が 行 わ れ る か 。 ・技 術 移 転 に よ っ て も た ら され るサ ー ビス の 継 続 性 と資 本 の 収 益 性 に 対 しモ ニ タ リン グ と評 価 が行 わ れ るか。. 技術移転 とい うと、先進国か ら新技術や新製品を単純 に移転す るものと考 えられがちだが、ホ ス ト国 と して は 、 新 技 術 の 受 け入 れ 能 力 開 発 と い っ た キ ャ パ シ テ ィ ・ビル デ ィ ン グ が 伴 う 、 国内. 'IPCCWorkingGrouplll(2000) 3あ. ,”MethodologicalandTechnologicallssuesinTechnologyTransfer”,Cambridge,p64-65 る技 術 に 必 要 な 財 な ど を他 の 用 途 に利 用 して いれ ば得 られ た で あ ろ う最 大 の 貨 幣 額 。4 代 替 技 術 の選 択 に よっ て 変 化 す る原 価 。. 17.
(21) 産 業 の 育 成 を 見 据 え た 技 術 移 転 を 望 む 場 合 が 多 い 。CDMの. 対 象 と な り う る技 術 移 転 と し て は 、風. 力 ・太 陽 光 ・地 熱 な ど に よ る発 電 、発 電 所 の 効 率 向 上 と送 配 電 設 備 の 整 備 、 省 エ ネ 技 術 の 導 入(特 に モ ー タ ー とボ イ ラ ー の 効 率 向 上 や コ ジ ェネ レー シ ョ ン) 、石 炭 か らの燃 料 転 換 、メ タ ン 漏 洩 ガ ス の 回 収 、 既 存 設 備 の補 修 な どが 考 え られ て い る。 ま た 、 ホ ス ト国 国 内 に お け る技 術 の 普 及 を促 進 す る キ ャ パ シ テ ィ ・ビル デ ィ ン グ と して は 、 民 間 部 門 に 対 して 、 新 技 術 を 開 発 ・導 入 ・維 持 す る た め の 情 報 交 換 、 教 育 お よび トレー ニ ン グ を行 うこ と 、 公 共 部 門 に対 して は 、 資 金 調 達 能 力 や 技 術 を管 理 ・普 及 ・持 続 す るた め に 必 要 な 能 力 を 強 化 す る こ と な ど が あ げ られ る。 一 方 、 ビ ジ ネ ス慣 習 の 相 違 、 特 許 権 の 問 題 、 将 来 的 な 自 国企 業 の 競 争 力 喪 失 な ど を懸 念 して 、 先 進 国 は ホ ス ト国 国 内 に お け る技 術 の 普 及(diffusion)を積 極 的 に 目指 さな い 場 合 が 少 な くな い 。 そ の た め ホ ス ト国 に とっ て 必 ず し も優 先 す べ き 技 術 が 移 転 され る と は 限 らず1. 、先 進 国 か ら技 術 移 転 が 行 わ れ た と して も、 ホ ス ト国 国 内 に お け る技 術 の 普 及 を と も な わ な い ケ ー ス も起 こ り うる 。従 っ て 、CDMに お い て 移 転 され る技 術 は 、地 球 温 暖 化 対 策 の み な らず ホ ス ト国 の優 先 事 項 に も応 じ た も の が 望 ま しい 。 ま た 、 先 端 的 な 環 境 技 術 は 主 に 民 間 企 業 が 保 有 し て い る た め. 、民 間企 業 の リ ス ク を 低 減 し、積 極 的 な 参 加 を 促 す イ ン セ ン テ ィ ブ を 与 え る よ うな 国 際 ・ 国 内制 度 が 必 要 で あ ろ う 。 こ う した 条 件 は 、 効 果 的 な技 術 移 転 を行 うた め の 基 準 と して 先 に述 べ た とお りで あ る 。 特 に 日本 の 場 合 、 現 在 行 わ れ て い るAIJの 事 業 主 体 は 全 てNEDO(新 エ ネ ル ギ ー 産 業 技 術 総 合 開 発 機 構) 、 す な わ ち 政 府 系 組 織 で あ る。従 っ て 今 後 は 、CDMの 対 象 とな る プ ロ ジ ェ ク トを い か に 民 間 が 独 自 の 力 で 発 掘 し、 ク レジ ッ ト獲 得 の た め の 交 渉 や ク レ ジ ッ ト量 の 計 算 方 法 とい っ た ノ ウハ ウ を 蓄 積 す る か が 課 題 と な る。. 技 術移 転 にか か わる主体 ① 技 術 の 考 案 者 ・開 発 者(例 :個 人 、研 究 機 関 、民 間 企 業 の 技 術 開 発 部 門 、政 府 系 研 究機 関) ② 技 術 の 所 有 者 ・売 り手(例=民 間企 業 、国営 企 業 、政 府 機 関) ③ 技 術 の 買 い手(例 : 民 間 企 業 、国 営 企 業 、政 府機 関 、個 人 企 業 家) ④ 技 術 移 転 の 資 本 提 供 者(例 :民 間 銀 行 、国際 投 資機 関 、個 人 あるい は機 関 投 資 家) ⑤ 情 報 提 供 者(例 :国 連 機 関 など); 客 観 的な情 報 を提 供 す ることで 買 い手 の ニー ズ と売 り手 を結 びつ ける. O. ⑥ 市 場 仲 介 者(例=コンサ ルタン ト、NGO、 マスコミ、消 費 者 団体 、貿 易 振 興 団 体);特 定 の技 術 に関 す る情 報 の 提 供 によっ て買 い 手 の意 思 決 定 に大 きな影 響 を与 える。 ⑦ 買 い 手側 および 売 り手側 の 政府 ; 技 術 の 買い 手側 の 政府 は 、技 術 や 外 資 の 移 入 に 関 して 、規 制 や インセンティブ、およ び 枠 組 み などを通 して 取 引 の ル ール を設 定 す る。また 、売 り手 側 の 政 府 は 、気 候 安 定 化 をサ ポー トするた め にODAな どを通 して技 術移 転 を促 進 す る政 策 をおこなうこともある。 出所)前 ペ ー ジ脚 注1,p66. 綴1器. 濃 鸛 撫 蠍 鸞 鬻鸛 鐫 欝 繖 轍 飆 嫐 スだ}ナ でなくこうした・一カル嬾 18.
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