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Junyu ni kansuru joho seisaku no tame no kiso kenkyu : ikuji zasshi ni okeru bonyu daiyohin kokoku no ryoteki shitsuteki bunseki junyu ni kansuru daigakusei no keiken, ninshiki, shorai no tenbo

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Academic year: 2021

Membagikan "Junyu ni kansuru joho seisaku no tame no kiso kenkyu : ikuji zasshi ni okeru bonyu daiyohin kokoku no ryoteki shitsuteki bunseki junyu ni kansuru daigakusei no keiken, ninshiki, shorai no tenbo"

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(1)Title Sub Title Author Publisher Publication year Jtitle Abstract. Notes Genre URL. Powered by TCPDF (www.tcpdf.org). 授乳に関する情報政策のための基礎研究 : 育児雑誌における母乳代用品広告の量的・質的分析授乳 に関する大学生の経験、認識、将来の展望 本郷, 愛実(Hongo, Manami) 秋山, 美紀(Akiyama, Miki) 慶應義塾大学湘南藤沢学会 2012-04 研究会優秀論文 本論文は二つの研究を含む。 第一の研究では、育児雑誌における母乳代用品の広告の実際を把握することを目的に2008年10月 から2009年3月の間に日本で発行された育児雑誌12誌(52冊)における母乳代用品広告の量および内 容を分析した。母乳代用品広告の定義および内容の分析項目は日本を含む全加盟国が世界保健総 会にて1994年に採択した「母乳代用品のマーケティングに関する国際規準」を参考とした。同規 準は乳児の健康に関わる製品のマーケティングの適正化を目的に、消費者一般への母乳代用品の 広告や試供品の提供等を規制している。雑誌の全面積に対する該当広告の面積を測定し、また内 容分析は4人の調査者で行った。対象雑誌のうち、8割の雑誌では母乳代用品の広告が存在し、雑 誌1冊の総面積(1頁の面積×頁数)あたり、平均1.7%(最小0.06%;最大5.2%)の広告面積の記載が明ら かになった。対象読者を妊娠中とする雑誌の方が産後からと比較して有意に哺乳びん・人工乳首 の広告記事数が多く、乳児用調整粉乳の広告には差が認められなかった。広告には乳児の写真や 絵、 「母乳に近い」などの文言が使用されており、キャンペーンを付加しているものもあった。 政府報告では各企業が一般雑誌への広告を自主規制していることになっており、現状の把握及び 日本の社会的法的枠組みにそつて同規準に効力をもたせるための対策が求められる。 第二の研究では、大学生の男女の授乳に関する経験、認識、将来の展望を把握することを目的に2 91名の大学生にアンケート調査を実施した。275名(94.5%)の回答があった。質問は属性、授乳に 関する経験、将来子どもをもつと仮定した場合の授乳方法の希望とその可能性の予測、認識/態度 を測る日本語版lowa Infant Feeding Attitude Scale(IIFAS)の4つのパートに分かれている。全体的に 公共の場で乳児が母乳を飲んでいる様子を見たことがある人の割合は粉ミルクを飲んでいる様子 を見たことがある人の割合よりも低かった。女性の方が授乳の様子を目にした頻度が多く、母乳 への希望と可能性、IIコFASの合計点は高かった。 IIコFASの合計点は家族知人の中で母乳の様子 を見た頻度など多数の項目と相関が見られた。母乳を飲んでいた期間、家族知人の中・メディア で母乳を飲んでいる様子を見た頻度は母乳への希望と正の相関をなし、家族知人の中で母乳を飲 んでいる様子を見た頻度は粉ミルクへの希望と可能性と負の相関をなした。各自が評価した母乳 、粉ミルク、混合への希望と可能性を比較し、相対的希望と相対的可能性の組み合わせにより分 類したところ、分類によって傾向の違いが見られた。大学生は将来子育てを担う当事者とも、公 共や職場の一員として当事者の環境の構成員ともなる可能性がある。観察経験の機会の増加及び 授乳方法の利便性、公共での授乳、仕事との両立等に関する認識への働きかけが母乳育児に対す る好印象及び可能性の評価の向上につながることが示唆される。 授乳に関する情報をいかに社会一般や特定の集団に届けていくかという情報政策を考える上で、 足がかりとなる基礎的なデータを提示できることを期待している。 秋山美紀研究会2011年度秋学期 Technical Report http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=0302-0000-0661.

(2) SFC-SWP 2012-004. 乳授乳 に関する情報政策のための基礎研究 -育 児 雑 誌 にお ける母 乳代 用 品広告 の量 的 ・ 質 的 分析. 授 乳 に 関 す る大 学 生 の 経 験 、認 識 、将 来 の展 望2011年. 度. 秋 学期 AUTUMN. ス 〇 一〇 切 ¶ 6 ︾ O 暫 臨 O 昌 一一〇 腕 O O 一㊦ 噂︽ H. 本郷 愛実. 総合政策学部4年. 秋 山 美 紀 研究会 慶應義塾 大 学湘 南 藤 沢 学 会.

(3) 推 薦 の ことば. 世 界 保 健 機 構(WHO)を. 中 心 に グ ロ ー バ ル に そ の 意 義 が 共 有 され て い る母 乳 育 児 推 進. の動 き を 踏 ま え 、 著 者 の 本 郷 愛 実 は 大 学4年. 間 一 貫 して 、 日本 で の 状 況 改 善 の た め の 研 究. に 取 り組 ん で き た 。 そ の 集 大 成 で あ る 本 論 文 は 、 わ が 国 で の 人 工 乳 マ ー ケ テ ィ ン グ の 現 状 分 析 、母 乳 育 児 の 普 及 啓 発 の実 践 、 政 策 立 案 に 至 る ま で 、 多 面 的 か つ 厚 い考 察 か ら構 成 さ れ て い る 。 授 乳 に 関 す る 情 報 を い か に社 会 一 般 や 特 定 の 集 団 に 届 け て い くか と い う情 報 政 策 を 考 え る上 で 、 足 が か り とな る基 礎 的 な デ ー タ を 提 示 した 点 で 高 く評価 で き る 。 本 研 究 中 の 育 児 雑 誌 の 広 告 分 析 は 学 会 発 表 等 も経 た 水 準 の 高 い調 査 研 究 で あ るが 、 単 な る 調 査 に と ど ま らず 、解 決 策 と して 、啓 発 マ テ リ ア ル や 新 法 案 の 提 案 ま で を も含 ん で い る 。 特 に 啓 発 マ テ リア ル の 完 成 度 は 高 く、 実 際 の 診 療 現 場 で 産 婦 人 科 や 小 児 科 医 に 利 用 さ れ る に 至 っ て い る 。 ま た 本 人 自 身 が 、 母 乳 育 児 に関 す る 国 際 大 会 へ の 参 加 や 啓 発 活 動 の 実 践 も 活 発 に行 って き た 。 ま さ にSFCが. 目指 して い る 、 実 践 が 伴 っ た 問 題 解 決 の た め の研 究 と し. て 位 置 づ け られ る 。 調 査 と分 析 の 手 法 、 先 行 研 究 との 比 較 、 厚 い考 察 、 さ ら に効 果 的 な 啓 発 方 法 や 提 言 に 至 る ま で 、 熟 度 が 高 く、 大 学 院 の 論 文 に 比 肩 し う る 大 変 優 秀 な 論 文 で あ る た め 、 こ こ に推 薦 す る次 第 で あ る。. 慶應 義塾大学 総合政策学部 准教授 (現 環境情報学部) 秋 山美紀.

(4) 授 乳 に 関 す る情 報 政 策 の た め の基 礎 研 究 育 児 雑 誌 に お け る母 乳 代 用 品 広 告 の 量 的 ・質 的分 析 授 乳 に 関す る大 学 生 の経 験,認 識,将 来 の展 望. 慶應義塾大学総合政策学部. 秋 山美紀研究会. 本郷愛実. 授乳. 母乳. Keywords 国 際規準 育児雑 誌. 学 籍 番 号:70807280. CNS名:sO8728mh. 提 出 日:2012年1月21日. 大学 生.

(5) 要旨. 本 論 文 は二つ の研 究 を含 む 。 第 一 の研 究 で は 、育 児 雑 誌 にお け る母 乳 代 用 品 の広 告 の 実 際 を把握 す る こ とを 目的 に2008年 10月 か ら2009年3月. の 間 に 日本 で 発行 され た 育児 雑 誌12誌(52冊)に. お け る母 乳 代 用 品広 告 の. 量 お よび 内容 を分 析 した。 母 乳 代 用 品 広 告 の 定 義 お よび 内容 の 分析 項 目は 日本 を含 む 全 加 盟 国 が 世 界保 健 総 会 に て1994年. に採 択 した 「 母 乳代 用 品 の マ ー ケ テ ィ ン グ に 関す る 国際 規 準 」 を 参 考. と した 。 同規 準 は乳 児 の 健 康 に関 わ る製 品 の マ ー ケ テ ィ ング の適 正 化 を 目的 に 、消 費 者 一 般 へ の 母 乳 代 用 品 の広 告 や 試 供 品 の提 供 等 を規 制 して い る。雑 誌 の全 面積 に対 す る該 当広 告 の面 積 を測 定 し、ま た 内容 分 析 は4人 の調 査 者 で行 っ た。 対 象 雑 誌 の うち、8割 の雑 誌 で は母 乳 代 用 品 の 広 告 が 存 在 し、雑 誌1冊 の総 面 積(1頁 の面 積 ×頁 数)あ た り、平 均1.7%(最. 小0.06%;最. 大5.2%). の広 告 面 積 の 記 載 が 明 らか に な った 。 対象 読者 を妊 娠 中 とす る雑 誌 の方 が産 後 か ら と比 較 して 有 意 に哺 乳 び ん ・人 工乳 首 の広 告 記 事 数 が 多 く、乳児 用 調 整 粉 乳 の広 告 に は差 が 認 め られ な か っ た 。 広 告 には 乳 児 の写 真 や 絵 、 「 母 乳 に近 い 」 な どの 文 言 が使 用 され てお り、 キ ャ ンペ ー ン を付 加 し て い る もの も あ った 。 政府 報 告 で は 各企 業 が一 般 雑 誌 へ の広 告 を 自主 規 制 して い る こ とに な っ て お り、 現 状 の把 握 及 び 日本 の社 会 的 法 的枠 組 み に そ つ て 同規 準 に効 力 を もた せ るた め の対 策 が 求 め られ る。. 第 二 の 研 究 で は 、 大 学 生 の 男 女 の 授 乳 に 関 す る経 験 、 認 識 、 将 来 の 展 望 を 把 握 す る こ と を 目的 に291名. の 大 学 生 に ア ン ケ ー ト調 査 を 実 施 し た 。275名(94.5%)の. 回答 が あ っ た。 質 問 は属 性 、. 授 乳 に 関 す る 経 験 、 将 来 子 ど も を も つ と仮 定 し た 場 合 の 授 乳 方 法 の 希 望 と そ の 可 能 性 の 予 測 、 認 識/態 度 を測 る 日本 語 版lowa. Infant. Feeding. Attitude. Scale(IIFAS)の4つ. の パ ー トに 分 か れ て. い る 。 全 体 的 に 公 共 の 場 で 乳 児 が 母 乳 を 飲 ん で い る 様 子 を 見 た こ と が あ る 人 の 割 合 は 粉 ミル ク を 飲 ん で い る 様 子 を 見 た こ と が あ る 人 の 割 合 よ り も低 か っ た 。 女 性 の 方 が 授 乳 の 様 子 を 目 に し た 頻 度 が 多 く 、 母 乳 へ の 希 望 と可 能 性 、IIコFASの 合 計 点 は 高 か っ た 。 IIコFASの 合 計 点 は 家 族 知 人 の 中 で 母 乳 の 様 子 を 見 た 頻 度 な ど 多 数 の 項 目 と相 関 が 見 られ た 。 母 乳 を 飲 ん で い た 期 間 、 家 族 知 人 の 中 ・メ デ ィ ア で 母 乳 を飲 ん で い る様 子 を 見 た 頻 度 は 母 乳 へ の 希 望 と正 の 相 関 を な し、 家 族 知 人 の 中 で 母 乳 を 飲 ん で い る 様 子 を 見 た 頻 度 は 粉 ミル ク へ の 希 望 と可 能 性 と負 の 相 関 を な した 。 各 自 が 評 価 した 母 乳 、 粉 ミル ク 、 混 合 へ の 希 望 と 可 能 性 を 比 較 し、 相 対 的 希 望 と相 対 的 可 能 性 の 組 み 合 わ せ に よ り分 類 し た と こ ろ 、 分 類 に よ っ て 傾 向 の 違 い が 見 られ た 。 大 学 生 は 将 来 子 育 て を 担 う 当 事 者 と も、公 共 や 職 場 の一 員 と して 当事 者 の環 境 の構 成 員 とも な る可 能 性 が あ る。観 察 経 験 の機 会 の増 加 及 び授 乳 方 法 の利 便性 、公 共 で の授 乳 、仕 事 との両 立 等 に関 す る認 識 へ の働 きか け が母 乳 育 児 に 対 す る 好 印 象 及 び 可 能 性 の 評 価 の 向 上 に つ な が る こ とが 示 唆 さ れ る 。. 授 乳 に 関 す る情 報 をい か に 社 会 一 般 や 特 定 の集 団 に 届 け て い くか とい う情 報 政 策 を考 え る 上 で 、 足 が か りとな る基礎 的 なデ ー タを提 示 で き る こ とを期 待 して い る。. 1.

(6) 目次 旨 要 1. 次 目 2. 7. は じめ に 7. 日本の母乳育児率. 8 8. 母乳育児支援の疫学的根拠. 9. 母乳育児支援の介入方法 本 論 文 の 目的 10. 資ー 料. 参 考文 献. 14. ーは じ め に ー. 育児雑 誌 にお ける母 乳代用 品広告 の量的 ・質的分析. 第1章 1.背 <先. 16. 景 と 日的. 16. 行 研 究 レ ビ ュ ー>. 17. Y.. 情 報 源 と して の 育児. 2.. 授 乳 と描 写 ・情 報 と メ デ ィ ア. 17. A. 17. 3.勉 分 野 の雑誌 広 告 と の類 似. 1S. 4. β本国内の「国際規準」 に脚する研究. 18 9 1. 2.方. 法 9 1. 1.広. 告 の 定 量 分 析 一方 法 一 9 1. 〈対 象 雑 誌 ・広 告 〉. 9 1. 〈分 祈 〉. 0 2. 告 の 内 容 分 析 一方 法 一. 0 2. 2.広. 0 2. 〈対象広 告〉 〈分祈 〉. -占 2 2. 3.結. 果 告 の 定 量 分 析 一結 果-. 2.広. 告 の 内 容 分 析 一結 果 一. QU 2. 1.広. 24. 4.考. 察 24. 〈本 研 究 の ま とめ 〉. 24. 〈先行 研 究 か ら 〉. 25. 〈限 界 と 可能性 〉. 2.

(7) 6 2. 5-結. 論. 7 2. 図表. 資 料2. 雑 誌 ・広 告 ・内 容 の も の さ し. 5 3. 資 料1. 5 3. 1. 雑 誌 の選 出 方 法. 6 3. II.広 告 の選 出 方 法. 8 3. III.広 告 内 容 の 選 出 方 法. 9 3. 参考 文献. 授 乳 に 関 す る 学 生 の 経 験,認 識,将. 来 の展 望. 41. 第2章. ー第1章-. 41. 1. 背 景 と 目的 43. 2. 手法. 43. 〈対象者〉. 妬. 〈質問紐 〉. 妬. 〈日 本語版ス ケ ール の 信 頼性 〉. 妬. 〈倫理 的配慮 〉. 妬. 〈統 計 〉. 47. 3.結. 果 哲. 1.. 回収率 及 び参加者 の属性. 〃. 〈回収 率 〉. 〃. 〈参加者 の属性 〉. 49. 2.授. 乳 に 関す る生育経 験. 49. 〈乳児期 〉. 53. 〈授乳に関する観察経験 〉. 57. 3.性. 別 と各 項 目の 関 連 59. 4.IIFASス. 将 来 の 授 乳 方 法 の 希 望 ・可 能 性 との 関 連 要 素. 62. 5.. コ ア との 関 連 要 素. 碑. 〈授 乳方 法別 にみた希望 と可能性〉. 刀. 〈相 対 的 希 望 と 可能性 の変 移 パ タ ー ン に よ る分 類 〉. 78. 4.考. 察 昭. 〈本研究のまとめ と先行研究〉. 別. 〈研 究 の限界 〉. 82. 5.結. 論 一第2章. 83. 参考 文献. 一. 3.

(8) 5 8 5 8. お わ りに. 7 8. 関連 ア ク ター. 五つの政策提言. 8 8. 〈公 業 へ の啓 発活 動 〉. 8 8. 〈若 い 世 代 へ の 啓 発 ・教 育活 動 〉. 1 9. 〈医療 の標準化 〉. 2 9. 結語 参考文献. 1 9. 〈母 乳 代用品 に関する 効 力 の あ る取り 決 め の制 定 〉. 9 8. 〈妊娠 中の女性への母乳に関する 情報提供〉. 93. 一お わ り に 一. 付 録 資 料1. 「赤 ち ゃ ん と 自 分 の 力 を 信 じ て 」 妊 娠 中 の 女 性 向 き リ ー フ レ ッ ト......95. 付 録資料2. 「健康 増進 法の一部 を改正 す る法律 」案. 謝辞. 96 100. 4.

(9) ∩V ー. 母 乳 育児 に関す る妊 娠 中の 考 え. 図1. 図III母. 乳 栄 養 率(1ヵ. ーム 1⊥. 乳 期 の 栄 養 法(月 齢 別). ( U 1. 図II授. 月 時)の 推 移. 図2-1. 母 乳 を飲 ん だ経験 の有無. 図2-2. 乳児 期 の主 な授乳 方法. 1 5. 製 品種類 別 の該 当広 告面積 割 合 の内訳. 9 4. 図1-2. 0 QU. 企業 別 の該 当広告 面積 割合 の内訳. Qり 9酬. 図1-1. 1 5. 乳 を飲 ん で い た 期 間(生 後). 図2-4授. 乳 観 察 経 験(母 乳 育 児). 図2-5授. 乳 観 察 経 験(粉. 図2-6授. 乳 観 察 経 験(家 族 ・知 人). 図2-7授. 乳 観 察 経 験(公 共). 図2-8授. 乳 観 察 経 験(メ. 4 5. 図2-3母. 4 5. ミル ク) 5 5 5 5 5 5. デ ィ ア) 5 5. 図2-9. 3場 面 中 、 そ の 授 乳 の 様 子 を 一 度 で も 見 た とい う場 面 数 5 5. 3場 面 中 、 そ の授 乳 の 様 子 を数 回 ま た は 頻 繁 に 見 た とい う場 面 数. 図2-11. 母 乳 と粉 ミル ク の 相 対 的 可 能 性 の 分 か れ 目(母. 図2-12. 母 乳 と混 合 の 相 対 的 可 能 性 の 分 か れ 目(母 乳 希 望 か ら). 3 7. 図2-10. 乳 希 望 か ら) 4 7 5 7. 図2-13母. 乳 と粉 ミル ク の 相 対 的 可 能 性 の 分 か れ 目(粉 ミル ク希 望 ・同 程 度 の 希 望 か ら). 図2-14母. 乳 と粉 ミル ク の 相 対 的 可 能 性 の 分 か れ 目(同 程 度 の 希 望 か ら 同 程 度 ・粉 ミル ク可 能 性)。.76. 図2-15母. 乳 と混 合 の 相 対 的 可 能 性 の 分 か れ 目(同 程 度 の 希 望 か ら 同 程 度 ・混 合 可 能 性). 図2-16母. 乳 と粉 ミル ク の相 対 的 可 能 性 の 分 か れ 目(同 程 度 の 希 望 か ら母 乳 ・粉 ミル ク 可 能 性).-_77. 図2-17母. 乳 と混 合 の 相 対 的 可 能 性 の 分 か れ 目(同 程 度 の 希 望 か ら母 乳 ・混 合 可 能 性). 76. 77 6 8. 関 連 ア ク ター の概 念 図. 図V統. 合的行動モデル. 0 9. 図IV. 5.

(10) 9臼 1⊥. 「 母 乳 育 児 成 功 の た め の10か. 表1. 条」. 表1-1. 対象 雑誌. 表1-2. 広告 面積 の測 定. 表1-3. 製 品種 類 と対 象読者. 表1-4. 広告種 類 と対 象読者. 表1-5. 対象雑 誌詳 細. 表1-6. 内容 分析 シー ト. 表1-7. 内 容 分 析:項. 表1-8. 内容 分析:文 言 集 計. 表2-1. 集 計場 所 と配布 ・回収数. 表2-2. 学生 生活 の三側 面 にお け る傾 向(仮 説). 表2-3. 配布場 所別 の回収 率. 表2-4. 参 加者 の属 性. 表2-5. 学 年 と配 布 場 所 の ク ロ ス 表. 7 2. 「 母 乳代 用 品の マー ケテ ィ ングに 関す る国際 規準 」要 旨. 00 -. 表II. 7 2 7 2 8 2 0 3 2 3 3 3. 目数 集 計 5 3 4 4 4 4 7 4 7 4 8 4 1 5. 表2-6主. な 授 乳 方 法 とそ の 理 由 6 5. 主な授 乳方 法 に よる観 察経験 の平 均値 比較(母 乳 と混 合). 表2-8. 主な授 乳方 法 に よる観 察経験 の平 均値 比較(粉 ミル ク と混 合). 表2-9. 性 別 に よる将 来の授 乳 方法 の希 望 と可能性 の 平均値 比較. 6 5. 表2-7. 8 5 9 5. 表2-10IIFAS合. 計 点 の統計 量 9 5. IIFAS合. 計点 との関連項 目. 表2-12. 性 別 に よ るIIFAS合. 表2-13. 主 な授 乳 方 法 に よ るIIFAS合. 表2-14. 授 乳方 法 の希望 と可能性 間 の相 関. 表2-15. 主 な授 乳 方 法 に よ る希 望 ・可 能 性 の 平 均 値 比 較(母. 乳 と粉 ミル ク). 表2-16. 主 な授 乳 方 法 に よ る希 望 ・可 能 性 の 平 均 値 比 較(母. 乳 と混 合). 表2-17. 授 乳 方 法 の 希 望 ・可 能 性 との 関連 項 目. 1 6. 表2-11. 計 点 の比較 1 6. 計 点 の比較 2 6 4 6 5 6 7 6 9 6. 察 頻 度 別 に み た 希 望 ・可 能 性. 表2-19観. 察 経 験 場 面 数 と授 乳 方 法 の 希 望 ・可 能 性 との 相 関. 0 7. 表2-18観. 2 7. 母 乳 ・粉 ミル ク:相 対 的 希 望 と 可 能 性. 表2-21. 母 乳 ・混 合:相 対 的 希 望 と可 能 性. 1 7. 表2-20. 表III情 報 関連 の政 策案. 87. 6.

(11) は じめ に. は じめ に. 日本 の 母 乳 育 児 率 日本 に お い て は 、 乳 児 の 授 乳 方 法 と し て 母 乳 を 希 望 す る 女 性 が96%と 一方. 、 同 調 査 に よ れ ば 、1か. 非 常 に 高 い1(図1)。. 月 の 時 点 で 母 乳 だ け で 育 て て い る 女 性 は5割. に み た ず 、混 合 栄 養 が. 同 割 合 程 度 存 在 す る 他 、 月 齢 が 進 む ほ ど混 合 栄 養 率 が 母 乳 率 を 上 回 り、 最 終 的 に は 粉 ミル ク だ け の 率 が 最 も 高 い と い う状 況 が 見 られ た(図II)。20年. 間 、母 乳 率 は 変 わ ら な い 現 状 に あ っ た2(図. III)a こ の よ う に 母 乳 だ け で 育 て て い る 女 性 が 多 数 派 で は な く な っ た の は 、 歴 史 的 に は1970年. 以降. に な る 。 同 様 な 低 下 は 世 界 各 国 で 見 られ 、 理 由 と し て は 粉 ミル ク の 普 及 、 病 院 出 産 の 増 加 、 粉 ミ ル ク 会 社 と病 院 と の 関 係 、 母 乳 育 児 の メ カ ニ ズ ム の 誤 っ た 認 識 、 母 乳 育 児 の 知 恵 の 世 代 間 伝 達 の 途 切 れ な ど が 言 わ れ て い る3。 機 関(WHO)や. しか し 、 授 乳 に 関 す る 科 学 的 な エ ビデ ン ス の 積 み 重 ね 、 世 界 保 健. 国 連 児 童 基 金(UNICEF)に. よ る世 界 的 な 母 乳 育 児 の 保 護 、推 進 、支 援 の 流 れ を 受 け 、. 日本 政 府 も 母 乳 育 児 の 推 進 を 掲 げ る に よ うに な つ た 。当 初 は 「母 乳 で 育 て よ う」2・iとい う よ う に 、 母 親 の 意 思 や 努 力 の み に 注 目 した よ う な 文 言 が され て い た が 、2007年. の 厚 生 労 働 省 に よ る 「授. 乳 ・離 乳 の 支 援 ガ イ ド」 で は 、 母 親 の 母 乳 へ の 希 望 は す で に 高 い こ と 、 と り ま く環 境 こ そ を 変 え て い く必 要 が あ る こ と に 注 目す る よ う に な っ た4,ii。 同 ガ イ ドの 中 でWH0の た め の10か. 条 」5(表1)(以. 下. 「母 乳 育 児 成 功 の. 「10か 条 」)の 中 の い くつ か の 項 目か らみ た 産 科 施 設 の 現 状 調 査 の. ま と め や 、 政 府 方 針 と して 「10か 条 」 の 重 要 性 な ど を 打 ち 出 し た こ と を き っ か け と して か 、最 新 の 調 査 に よ る と2010年 環 と して 、2014年. i(1975年)「. の1か. ま で に1か. 月 で の 母 乳 率 は5割 月 の 母 乳 率 が6割. わ が 国 に お け る母 乳 運 動 の 推 進. を 上 回 っ た6。 政 府 は 「健 や か 親 子21」. の一. を 超 え る こ と を 目標 と して い る7・iii。. (3つ の ス ロー ガ ン を掲 げ て 推 進). ① 出 生 後1.5カ 月 ま で は 母 乳 の み で 育 て よ う ②3カ 月ま では で きるだ け母 乳のみ で頑 張 ろ う ③4カ 月 以 降 で も 、 安 易 に 人 エ ミル ク に 切 り替 え な い で 育 て よ う を掲 げ て 母 乳 運 動 を推 進 し て 今 日に 至 っ て い る 。」 ii(2007年)「. 母 乳 育 児 に つ い て は 、 妊 娠 中 か ら 『母 乳 で 育 て た い』 と思 う割 合 が96%に 達 してい る こ とか ら、 そ れ を ス ム ー ズ に行 う こ と の で き る環 境(支 援)を 提 供 す る こ とが 重 要 で あ る。 そ の 支 援 の 目標 は 、 単 に母 乳 栄 養 率 の 向 上 や 乳 房 管 理 の 向 上 の み を 目指 す も の で は な い 。」 「無 理 せ ず 自然 に 母 乳 育 児 を 実 践 で き る よ うに 、 妊 娠 中 か ら出 産 後 の環 境 を 整 え る こ とは 、 赤 ち ゃ ん を 『育 て る』 こ と に 自信 を も っ て進 め て い く こ とが で き る環 境 を整 え る こ と」. iii「 健 や か 親 子21」. の 中 で 課 題2『 妊 娠 ・出 産 に 関 す る安 全 性 と快 適 さの 確 保 と不 妊 へ の 支 援 』 、課. 題4『 子 ど も の 心 の 安 らか な 発 達 の 促 進 と育 児 不 安 の 軽 減 』 の 指 標 と し て設 定 7.

(12) は じめ に. 母 乳 育 児 支 援 の 疫 学 的根 拠 母 乳 育 児 へ の 注 目 を も た ら し た 疫 学 的 根 拠 は,次. の よ うな も の で あ る 。 乳 児 の 中 耳 炎 、 ア レ ル. ギ ー 、肥 満 、糖 尿 病 、 乳 幼 児 突 然 死 疾 患 な どへ の 予 防 、感 染 症 の 重 篤 化 の 防 御 、IQの. 高 さな どが. あ げ られ て い る8。 ま た 、 母 乳 育 児 は 母 親 の 産 後 の 出 血 量 の 低 下 させ 、 出 産 間 隔 を あ け る こ と に 寄 与 し 、 乳 が ん 、 子 宮 が ん な ど の 減 少 に も 寄 与 す る8。 母 乳 を 長 く続 け る 、 母 乳 だ け を 与 え る こ との 意 義 を 示 す 研 究 は 多 い9。WHOは. 乳 児 に と っ て 最 適 な 授 乳 方 法 と して. 「生 後6か. 月 間 は母. 乳 の み で 育 て 、そ の 後 適 切 な 補 完 食i・を 補 い な が ら 、2歳 か そ れ 以 上 ま で 母 乳 育 児 を す る 」 こ と を 推 奨 し て い る10。. 母 乳 育 児 支 援 の 介 入 方 法 世 界 的 に そ の 最 適 な 授 乳 方 法 を よ り多 く の 母 子 が 達 成 で き る よ う に 様 々 な 介 入 が 試 み ら れ て い る 。 今 後 日本 が さ ら に 環 境 を 充 実 させ る に は 、 そ れ ら を 参 考 に す る 方 法 が あ る 。Centers Disease. Control. and Prevention(CDC)の. for. 近 年 の ガ イ ドラ イ ン11で は 、 コ ク ラ ン で レ ビ ュ ー さ. れ 、 コ ク ラ ン ラ イ ブ ラ リー を 通 し て 発 行 さ れ た 母 乳 育 児 に 関 す る 介 入 方 法 を 紹 介 し て お り、 科 学 的 な エ ビデ ン ス の あ る 効 果 的 な 介 入 と して 産 科 施 設 で の ケ ア 、 仕 事 場 で の 母 乳 育 児 支 援 、 ピ ア ・ サ ポ ー ト、 母 親 へ の 教 育 、 専 門 家 に よ る サ ポ ー ト、 メ デ ィ ア と ソ ー シ ャ ル ・マ ー ケ テ ィ ン グ が あ げ られ て い る 。 ま た 、 公 式 に は 未 評 価 で は あ る が 、 確 立 され た 歴 史 と強 い 合 理 性 を 有 す る 介 入 と して. 「母 乳 代 用 品 の マ ー ケ テ ィ ン グ に 関 す る 国 際 規 準 」(表II)(以. 下. 「国 際 規 準 」)、 専 門 家 へ の. 教 育 、 公 共 の 場 で の 母 乳 育 児 の 受 容 、 ホ ッ トラ イ ン な ど の 母 親 が ア ク セ ス 可 能 な 情 報 源 の 確 立 が あ げ られ て い る11。 日本 政 府 の 現 在 の 取 り組 み を み る と 、 「授 乳 ・離 乳 の 支 援 ガ イ ド」5で は 専 門 家 の サ ポ ー トや 「10か 条 」 に 基 づ く産 科 施 設 で の ケ ア に 注 目 が お か れ て い る 。 そ れ を み る と 、 日本 の 生 後 す ぐ か らの 終 日母 子 同 室 は い ま だ 多 数 派 で は な い こ と や 、 母 乳 を 希 望 し て い る 女 性 を 希 望 通 り に 母 乳 だ け を 与 え られ る よ う に は 支 援 し な い な どケ ア の 課 題 が 伺 え る。 働 く女 性 の た め の 環 境 設 備 と して は 、例 え ば 、育 児 休 業 法 の 改 正 や 、保 育 施 設 で 冷 凍 母 乳 を 扱 う よ うに と の 指 針 が で て い る ・。 ピ ア ・ サ ポ ー トに 関 して は 、CDCの. ガ イ ドラ イ ン に 取 り組 み の 一 例 と し て 紹 介 され て い る 「ラ ・レ ー チ. ェ ・ リー グ 」 と い う、 歴 史 の 長 い 団 体 が 日本 に も あ る 。 そ の 「ラ ・レ ー チ ェ ・ リー グ 日本 」viが 日本 で コ ン フ ァ レ ン ス を 実 施 した 際 に は 厚 生 労 働 省 や 東 京 都 が 後 援 を し た 。 ま た 、 大 阪 府 で は 府 報 で 同 団 体 を 紹 介 して お り、 富 山 県 で は 県 の ネ ッ トワ ー ク に 同 団 体 も含 ま れ 紹 介 され て い る 。 こ の よ うな 取 り組 み の 発 展 ・維 持 は 重 要 で あ る 一 方 、 母 親 が 科 学 的 根 拠 に 基 づ く産 後 の ケ ア を. iv離 乳 食 と も い わ れ る。 乳 児 は 発 達 に 伴 い 必 要 と な る栄 養 を満 た す た め に 次 第 に 母 乳 以 外 の 食 べ 物 も 必 要 とす る よ うに な る。 母 乳 を続 け な が ら補 足 す る食 べ 物 と い う意 味 で 補 完 食(compliment food)と 呼 ば れ て い る。 v児 童 福 祉 法 に基 づ く保 云 戸 保 去 指 針 「母 乳 育 児 を 希 望 す る 保 護 者 の た め に 、 冷 凍 母 乳 に よ る 栄 養 法 等 の 配 慮 をお こ な う。」 保 育 所 食 育 に 関 す る指 針. 「冷 凍 母 乳 の 受 け入 れ 態 勢 も整 え 、 母 乳 育 児 の 継 続 を支 援 で き る よ うに 配 慮. す る。」 vi同 団 体 は 、子 育 て の 知 恵 の 共 有 、科 学 的 根 拠 に 基 づ く情 報 提 供 とエ モ ー シ ョナ ル ・サ ポ ー トを 軸 に 、 グル ー プ の集 い や ホ ッ トライ ン で 「母 親 か ら母 親 へ の 母 乳 育 児 支 援 」 を 行 っ て い る。 8.

(13) は じめ に. 知 ら な け れ ば 「10か 条 」を 実 施 し て い る よ うな 産 科 施 設 に ア ク セ ス で き る か は 偶 然 性 に 規 定 さ れ 、 ま た ピ ア ・サ ポ ー トの 存 在 を 知 らな い 女 性 は ア ク セ ス す る こ と が で き な い 。 さ ら に 、 公 共 や 職 場 の 人 が 授 乳 に 関 して 認 識 が 低 け れ ば 、 授 乳 を す る母 子 に 配 慮 が 不 足 し た 態 度 を と っ た り 、 困 難 を 強 い た りす る 可 能 性 が あ る 。 逆 に 、 母 親 が ど の よ うな 情 報 を 受 け 取 る か に よ っ て は 、 産 科 施 設 や 専 門 家 の 選 択 、 ピ ア ・サ ポ ー トへ の ア ク セ ス 、 広 告 へ の リテ ラ シ ー 、 科 学 的 情 報 の 入 手 と利 用 が 可 能 にな る。 周 囲 の認 識 、行 動 が 変 わ る こ とで 、子 育 て世 代 の育 てや す さに も差 が 生 まれ る。 つ ま り、 同 時 に 、CDCの ン グや. と り あ げ て い る よ う に 、 ま た 別 の 介 入 方 法 と し て ソー シ ャ ル ・マ ー ケ テ ィ. 「国 際 規 準 」 を 含 む 情 報 政 策 を 吟 味 し 実 行 し て い く こ と も重 要 で あ る 。. 本 論 文 の 目的 授 乳 に 関す る情報 政策 の 第 一 歩 は 、人 々 を と りま く状 況 や 人 々 の認 識 へ の 理 解 を深 め る こ とで あ る。 本 論 文 で は 、 第一 章 に メ デ ィア の一 つ と して育 児 雑 誌 にお け る母 乳 代 用 品 広 告 の 実 際 、 第 二 章 に 大 学 生 の授 乳 に 関 す る経 験 、認 識 、将 来 の展 望 に注 目 した研 究 を ま とめた 。 日本 にお け る 授 乳 に 関 す る情 報政 策 を考 えて い く上 で 基礎 的 なデ ー タ を提 示 す る こ とを 目的 とす る。. 9.

(14) は じめ に. 資料. r㎜ … … … … … 胴 一一… 一… 一 .7%. 2 1.0%. 0.3% -粁}ミ'レ. ク7華f一 ρ(た 転、. 羅特 に 考 え て な か っ た. 43.1%. 52.9°/a. ー'T'nt一 ぜひ 母乳で 育 てたい fI1:乳が で れ ば 縁 乳 で 育 て た い. 馨. 図1母 (出 典:厚. 乳 育 児 に 関 す る妊 娠 中 の 考 え. 生 労 働 省 「平 成17年. 度. 乳 幼 児 栄 養 調 査 」). (%)60 50. 48.6. 騨. ,ぬ ゴ 、弓. 40 30 20 10 0 0カ ・ 月. 1カ ・月. 2カ 、月. 図II授 (出 典:厚. 3カ 、月. 4カ 、月. 5カ ・月. 乳 期 の 栄 養 法(月 齢 別). 生 労働 省 「 平 成17年. 10. 度. 乳 幼 児 栄 養 調 査 」).

(15) は じめ に. 母 乳 栄 養 率(1ヵ 月 鶴母 乳栄 養率(. 49ち. 457. 1970. 1980. 図III (出典:財. 1985. 母 乳 栄 養 率(1ヵ. 月 時)の 推 移. 団 法 人 厚 生 統 計 協 会 「国 民 衛 生 の 動 向 ・厚 生 の 指 標 」(1998)及 厚 生 労 働 省 「平 成17年. 度. 乳 幼 児 栄 養 調 査 」 よ り作 成). 11. び.

(16) は じめ に. 表1. 「母 乳 育 児 成 功 の た め の10か. 「母 乳 育 児 成 功 の た め の10か. 条」. 条 」. 産 科 医 療 や 新 生 児 ケ ァ に か か わ る す べ て の施 設 は 、 以 下 の 条 項 を 守 ら な け れ ば な りま せ ん 。. 1.母. 乳 育 児 に つ い て の 基 本 方 針 を 文 章 に し、 関 係 す る す べ て の 保 健 医 療 ス タ ッ フ に 周 知 徹 底 し ま し ょ う。. 2.こ. の 方 針 を 実 現 す る 為 に 必 要 な 技 能 を 、 す べ て の 関 係 す る 保 健 医 療 ス タ ッ フ に ト レー ニ ン グ し ま し ょ う。. 3,妊. 娠 し た 女 性 す べ て に 母 乳 育 児 の 利 点 と そ の 方 法 に 関 す る 情 報 を 提 供 し ま し ょ う。. 4.産. 後30分. 5.母. 親 に 母 乳 育 児 の や り 方 を 教 え 、 母 と子 が 離 れ る こ と が 避 け られ な い 場 合 で も母 乳 分 泌 を 維. 以 内 に 母 乳 育 児 が 開 始 で き る よ う 、 母 親 を 援 助 し ま し ょ う。. 持 で き る よ う な 方 法 を 教 え ま し ょ う。 6.医. 学 的 に 必 要 で な い 限 り、 新 生 児 に は 母 乳 以 外 の 栄 養 や 水 分 を 与 え な い よ うに し ま し ょ う。. 7.母. 親 と 赤 ち ゃ ん が 一 緒 に い られ る よ うに 、 終 日 、 母 子 同 室 を 実 施 しま し ょ う。. 8.赤. ち ゃ ん が 欲 し が る と き に 欲 し が る だ け の 授 乳 を 勧 め ま し ょ う。. 9.母. 乳 で 育 て られ て い る赤 ち ゃ ん に 人 工 乳 首 や お し ゃ ぶ り を 与 え な い よ うに し ま し ょ う。. 10. 母 乳 育 児 を 支 援 す る グ ル ー プ 作 りを 後 援 し 、 産 科 施 設 の 退 院 時 に 母 親 に 紹 介 しま し ょ う。 (WHO/UNICEF:. The NPO法. Ten. Steps. to Successful. Breastfeeding.1989). 人 目本 ラ ク テ ー シ ョ ン ・コ ン サ ル タ ン ト協 会 翻 訳. 12.

(17) は じめ に. 表II. 「母 乳 代 用 品 の マ ー・ケ テ ィ ン グ に 関 す る 国 際 規 準 」 要 旨. 「母 乳 代 用 品 の マ ー ケ テ ィ ン グ に 関 す る 国 際 規 準 」vii(WHO,1981) 要 旨 「 国 際規 準 」 の 要 点 は 以 下 の 通 りで あ る。 ・ 消 費 者 一 般 に 対 して ,母 乳 代 用 品 な どの製 品 を 宣伝 ・広 告 を して は い け ない ・ 母 親 に試 供 品 を渡 して は い け な い ・ 保 健 医 療 サ ー ビス の 中で販 売促 進 を行 っ て は い け な い ・ 保 健 医 療 シス テ ム の 中で 母 乳 代 用 品 や製 品 の 寄付 、割 引 を して はい け ない ・ 企 業 に 雇 用 され た 者 が 母親 に 直 接 会 っ た りア ドバ イ ス を した り して はい け ない ・ 保 健 医 療 従 事 者 に 贈 り物 を した り個 人 的 に試 供 品 を渡 した り して は い け ない ・ 製 品 の ラベ ル(表 示)に は赤 ち ゃ ん の絵 や 人 工 栄 養 を理 想化 す る よ うな絵 、あ るい は 文 言 を使 用 して は な らな い ・ 保 健 医 療従 事者 へ の情 報 は科 学 的 で 事 実 に基 づ い た も の で な けれ ば な らない ・ 製 品 の 情 報 に は、 母 乳 育 児 の利 点 と共 に 人 工 栄養 法 の 費 用 や 危 険 性 も説 明 しな けれ ば な らな い ・ 加 糖 練 乳(コ ンデ ン ス ミル ク)の よ うな 不 適 切 な 製 品 を赤 ち ゃ ん 用 と して販 売促 進 して は な ら ない UNICEF/WH0赤. ち ゃ ん とお 母 さん にや さ しい 母 乳 育 児 支 援 ガ イ ド. 「 母 乳 育 児 成 功 の た め の10ヵ. ・ii国 際 規 準 は 前 文 と11条 り、1981年. 条 」 の 推 進(2011)医. 文 か ら成 り、そ の 後 も2年. 学書院. BFHI. 2009. ア ドバ ン ス ・コ ー ス 訳 編 集 委 員 会p.58. ご と に世 界 保 健 総 会 に て 関 連 決 議 が 採 択 され て お. の決 議 と 同 じ力 を も つ と され て い る。 尚 、 目的 は 以 下 の通 り。. 目的(第1条):母. 乳 育 児 を保 護 ・推 進 し、 「 必 要 な 場 合 に は 十 分 な 情 報 に 基 づ き 、公 正 妥 当 な マ ー ケ. テ ィ ン グ と支 給 を 通 じて 母 乳 代 用 品 が 適 切 に 用 い られ る こ と」 を保 証 し、 そ れ に よ り、 乳 児 に 対 す る 安 全 で 十 分 な 栄 養 の 供 給 に 寄 与 す る こ と。. 13.

(18) は じめ に. 参 考文 献. 1.厚. 生 労働 省. 「平 成17年. 度. ーは じめ に-. 乳 幼 児 栄 養 調 査 」.2011年12A10日. 検 索. http://www.mhlw.go・JP/houdou/2006/06/hO629.1.html. 2.財. 団 法 人 厚 生 統 計 協 会.国. 民 衛 生 の 動 向 ・厚 生 の 指 標.臨. 時 増 刊 ・第45巻. 第9号. ・通 巻704. 号.1998年P.119. 3.Gabrielle 京,技. Palmer(1988)/浜. 4.厚. 谷 喜 美 子. ・池 田 真 理 ・ 中 村 洋 子 訳(1991).母. 乳 の 政 治 経 済 学.東. 術 と 人 間.. 生 労 働 省 雇 用 均 等 等 11月30日. 検 索. ・児 童 家 庭 局 母 子 保 健 課(2007).「. 授 乳. ・離 乳 の 支 援 ガ イ ド」-2011年. http://www.mhlw.go・JP/shingi/2007/03/d1/sO314-17.pdf. 5.WH0/UNICEコF:The. Ten. Steps. to Successful. Breastfeeding.1989.. NP0法. 人 日本 ラ ク テ ー. シ ョ ン ・コ ン サ ル タ ン ト協 会 翻 訳. 6.厚. 生 労 働 省. 「平 成22年. 度. 乳 幼 児 身 体 発 達 調 査 」.2011年11月30日. 検 索. http://www.mhlw.go・JP/shingi/2010/03/dl/sO331.13aO15.pdf. 7.健. や か 親 子21第. 二 回 中 間 評 価 報 告 書p.40.2011年12月10日. 検 索. http://www.mhlw.go・JP/shingil2010/03/d1/sO331-13aO15.pdf. 8.Ip, S.,Chung, M., Raman, G., Chew, P.,Magula, N., Devine, D., Trikalinos,T.,and Lau, J. Breastfeeding and Maternal and Infant Health Outcomes in Developed Countries.153. Agency for Healthcare Research and Quality.2007. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/bookshelf/br.fcgi?book=hserta&part=B106732. 9.Horta, the. BernardoコL.;Bah1, long-term. effects. Rajiv;Martines, of breastfeeding,. Jose. Carlos;Victoria,. Systematic. reviews. Cesar. and. meta. G.. Evidence. analysis.. on. WHO.. http://www.who.int/child_ado1escent_health/documents/9241595230/en/index.html. 10.UNICEF・WHO(2003)/多 Child. Feeding.乳. 田 香 苗 ・瀬 尾 智 子 訳(2004).. Global. 幼 児 の 栄 養 に 関 す る 世 界 的 な 運 動 戦 略.日. ン ト協 会 発 行,. 14. Strategy. for Infant. and. Young. 本 ラ ク テ ー シ ョ ン ・コ ン サ ル タ.

(19) は じめ に. 11.Shealy. KR,,. Breastfeeding Cen. ters. for. Li. R,. Benton-Davis. ln terven Disease. tions.. Con. trol. S,. Grummer-Strawn. Atlanta and. LM.. U. S. Departmen. Prevention,2005.. The. CDC. t ofHealth. Guide and. 2011年11月23日. to. Human. Services,. 検 索. www.cdc.gov/breastfeeding/pdf/breastfeeding_interventions.pdf.. 12.UNICEF/WHO(2009)/BFHI 母 乳 育 児 支援 ガ イ ド 書院. 2009翻. 訳 編 集 委 員 会(2011),赤. ア ドバ ン ス ・コ ー ス. ち ゃ ん とお 母 さ ん に や さ し い. 「母 乳 育 児 成 功 の た め の10ヵ. P.58. 15. 条 」 の 推 進.医. 学.

(20) 第1章. 第1章. 育 児 雑 誌 に お け る母 乳 代 用 品広 告 の量 的 ・質 的 分 析. 育 児 雑 誌 に お け る母 乳 代 用 品 広 告 の 量 的 ー質 的 分 析 1山 背 景 と 目 的. 妊 娠 中 の女 性 や 乳 児 の親 の情 報 源 で あ る育 児 雑 誌 は、様 々 な 育 児 用 品 の 広 告 宣伝 の場 とい う側 面 も持 っ て い る。 この うち の母 乳 代 用 品 につ い て は、 「 母 乳 代 用 品 の マ ー ケ テ ィ ン グに 関 す る 国 際 規 準 」(以 下 「 国 際 規 準 」)が1981年. の世 界 保 健 総 会(WHA)で. 採 択 ・承 認 され 、企 業 の 母 親. や そ の家 族 へ の試 供 品 の提 供 の規 制 や 、消 費 者 一 般 に対 す る広 告 の 規 制 な ど製 造 ・流通 業 者 に適 切 なマ ー ケテ ィン グ を勧 告 して い る。 日本 は1994年. に世 界保 健 総 会 に て採 択 して お り、 国 内 に. お い て 試 供 品 の提 供 の 自粛 を過 去 に 関連 企 業 に通 達 して い る18他 、一般 雑 誌 に お け る広 告 は 各 企 業 が 自主 規 制 して い る こ とに な っ て い る19。 日本 にお いて 「 国 際 規 準 」 に関 す る研 究1・2は わず かで あ り、 さ らにそ れ らは産 科 施 設 にお け る 「 国 際 規 準 」 に 関 す る研 究 に 限 られ て い る。 本 研 究 で は 、産 科 施 設 の外 で母 親 を と りま く環 境 に注 目 し、 日本 の 育児 雑 誌 に お け る母 乳 代 用 品 の 広 告 の現 状 につ い て 、客 観 的 な指 標 を用 い た分 析 を行 うこ とを 目的 と した 。 本 研 究 は二 つ の調 査 を含 む 。 第 一 に、 規 制 され て い る母 乳 代 用 品 の 広 告 自体 が存 在 す るか 、 存 在 す る な ら どれ く らい 存 在 す る のか を定 量 的 に分 析 した 。該 当 す る広告 の 面積 と雑 誌 全 体 の 面 積 を測 定 し、 出現 回 数 と合 わせ て製 品 種 類 別 ・企 業 別 に集 計 す る こ と と した。 ま た 、対 象 読 者 を妊 娠 中 か ら とす る雑 誌 と産 後 か ら とす る雑 誌 とで比 較 した 。 第 二 に 、 そ れ を踏 ま え て 広告 が 存 在 す る な らば そ の 内容 を 「 国 際規 準 」 の表 示 規 制 項 目を準 用 して 定性 的 に 分 析 した 。情 報 とい う側 面 か ら、 母 乳 育 児 を しや す い 環 境 づ く りの た めの 情 報 戦 略 を考 え る際 の 下 地 とな る こ と を期 待 して い る。. 16.

(21) 第1章. <先 1.情. 育 児 雑 誌 にお け る母 乳 代 用 品 広 告 の 量 的 ・質 的 分析. 行 研 究 レ ビ ュ ー>. 報 源 と して の 育 児 雑 誌 初 産 婦 又 は 子 の 数 が 少 な い 女 性 ほ ど 、 若 い ほ ど 、 そ して 低 所 得 者 で あ る ほ ど 「 本 ・雑 誌 」 等. 読 み 物 を 育 児 又 は 健 康 の 情 報 源 と し て い る こ と が 多 い3,4。 研 究 デ ザ イ ン に 限 界 が あ る が 、授 乳 に 関 し て 特 定 して な さ れ た 調 査 で も 、 情 報 源 と し て. 「本 ・雑 誌 」 が あ げ ら れ た5。. 象 に し た 研 究 で は 、 授 乳 に 関 す る 主 な 情 報 源 と して 回 答 され た6。. 「家 族 」 の 次 に. 産 後 の女 性 を対. 「雑 誌 ・本 ・テ レ ビ 」 が 多 く. 高 校 生 と大学 生 を対 象 に した研 究 で は 、母 乳 育 児 に 関す る情 報 を得 た こ との あ る. 情 報 源 と し て 、 大 学 生 は 「家(親 又 は 兄 弟 姉 妹)」 の 次 に 「読 み 物 」 を あ げ 、 そ れ に 「テ レ ビ 」 が 続 い た。 高 校 生 は 二番 目 と して. 「学 校 」 三 番 目 が. 「テ レ ビ 」 で 、. メ デ ィ ア に 求 め る 話 と し て は 、 「今 子 育 て 中 の 親 の 体 験 談 」 、. 「 読 み 物 」 は そ れ に 続 い た7。. 「子 育 て を 終 え た 普 通 の 人 の 体 験. 談 」 、 「専 門 家 の 話 」 が 多 く あ げ られ た20。 情 報 源 の 一 つ と して 雑 誌 は 重 要 な 役 割 を 担 っ て い る 可 能 性 が あ る。 一 方 で 、育 児 雑 誌 の記 事 内容 別 のペ ー ジ比 率 を求 め た研 究 で は 、広 告 が全 体 で 占 め て い る 割 合 が 最 も 多 い 傾 向 が 見 られ た8。. 2.授. 乳 と 描 写-情. 報 と メデ ィァ. 海 外 の 授 乳 とメ デ ィ ア の 関 係 の調 査 と して は大 ま か に記 事 を対 象 に して授 乳 の描 写 に 注 目 し た も の と 、 広 告 を 対 象 に し て 広 告 の 数 と母 乳 育 児 率 の 推 移 の 関 係 や 広 告 の テ ー マ を み た も の と が あ る 。 授 乳 の 描 写 に 関 し て は 、 母 乳 育 児 が 一 番 で あ る が 困 難 を 伴 う と い うメ ッ セ0ジ9,10や. 人工. 栄 養 法 の イ メ ー ジ の 多 さ9,11が あ げ られ た 。 人 工 栄 養 法 は 視 覚 的 な も の が 言 語 的 な も の よ り も 圧 倒 的 に 多 か っ た11。 母 親 の 自 己 効 力 感 に 影 響 を 与 え て い る と い う指 摘 が あ る12。 イ ギ リ ス に お い て は 粉 ミル ク の リ ス ク に っ い て の 記 述 が あ ま り な く、 人 工 栄 養 法 の 方 が. 「普 通 の 人 」 の 行 い と し. て 描 写 され て い た11。 ま た 、 パ ー トナ ー の 役 割 や 公 共 の 場 で の 母 乳 育 児 に つ い て は あ ま り触 れ ら れ て い な い こ と で 、 暗 黙 の う ち に 母 乳 育 児 は 母 親 個 人 が 負 う も の で あ る か の よ うな メ ッ セ ー ジ を 発 し て い る と の 指 摘 も あ る9。 専 門 家 が 親 に 乳 児 の 発 達 に つ い て 伝 え て い る 情 報 は 、 臨 床 ・疫 学 的 研 究 に よ る も の だ け で な く 、社 会 的 文 化 的 な 影 響 を 受 け た も の も 存 在 す る と い う研 究 も あ る13。 広 告 の 数 と母 乳 育 児 率 の 推 移 に 関 し て は 、負 の 相 関 を も つ こ とが 研 究 で い わ れ て い る12・14。70 年 代 以 降 の 人 工 栄 養 法 の 広 告 数 の 減 少 に は 「国 際 規 準 」 が 影 響 し て い る 可 能 性 が 指 摘 され て い る 12。広 告 の テ ー マ の 上 位5つ. の 推 移 を み る と、製 造 プ ロ セ ス の 質 の 高 さ が50年. 間 を通 して 宣 伝 文. 句 と し て 使 わ れ 続 け て い る と い う研 究 も あ る12。 ま た 、 以 上 の メ デ ィ ア と は や や 趣 を 異 とす る が 、 妊 娠 中 の 女 性 が 初 め て 産 科 施 設 を 訪 れ る と き に 配 布 され る教 材 パ ッ ク を2種. 類 用 意 し無 作 為 に 妊 娠 中 の 女 性 に 配 布 し て 母 乳 育 児 の 開 始 及 び 期. 間 を 比 較 し た 研 究 が あ る15。 往 来 か ら配 布 され て い た 乳 児 用 人 工 乳 の 企 業 作 成 の 教 材 パ ッ ク(宣 伝 、 ク ー ポ ン 、試 供 品 を含 む)を 受 け取 っ た 女 性 は 対 照 群 と比 べ て 退 院 前 及 び 産 後2週. 間 まで に母乳 育 児 を. や め る傾 向 に あ っ た 。 女 性 の 個 別 的 な 母 乳 育 児 の 期 間 の 目標 は 実 際 の 期 間 を予 測 す る 強 力 な 指 標 で あ る こ とが わ か っ た が 、 母 乳 で 育 て る 予 定 で あ る と答 え た 女 性 の う ち 、 初 め て 母 乳 育 児 を す る女 性 、 初 め て 出 産 す る女 性 、 産 後6か. 月 以 内 に 仕 事 復 帰 す る 予 定 の 女 性 は 母 乳 育 児 の期 間 の 目標 が 不 確 か 又 は. 12週 以 内 と答 え る傾 向 が よ り大 き か っ た 。 そ して 、 これ らの 女 性 の うち 、企 業 が 作 成 し た 教 材 を 受 け 取 っ た 者 は 母 乳 だ け で 育 て る期 間 及 び 、 部 分 的 に も母 乳 を 与 え る期 間 が 短 く な っ た と い う。 ま た 、 企. 17.

(22) 第1章. 育 児 雑 誌 にお け る母 乳 代 用 品 広 告 の 量 的 ・質 的 分析. 業 に よ る 教 材 パ ッ ク に は 少 な く と も一 つ の 人 工 乳 試 供 品 及 び 試 供 品 を 追 加 で 企 業 に 注 文 す る カ ー ドが 含 ま れ て い た が 、 受 け 取 っ た 女 性 の21%は. 3.他. 出 産 前 に そ の カ ー ドを 用 い た とい う。. 分 野 の 雑 誌 広 告 との 類 似. 雑 誌 の 広 告 に 注 目 し て い る 他 の 分 野 の 研 究 も 存 在 す る 。若 い 女 性(21-25歳)向. き の 雑 誌 と成 熟 し. た 女 性 向 き の 雑 誌 の 食 べ 物 に 関 す る 広 告 を 比 較 した 調 査 で は 、若 い 女 性 向 き の 雑 誌 の 方 が 製 品(栄 養)の 偏 りが あ り、 ア ル コ ー ル 、 サ プ リメ ン ト、 コ コ ア 製 品 の も の が 有 意 差 を も っ て 多 か っ た 。 そ れ ら は 「イ メ ー ジ 」 で 描 か れ て い る こ と が 多 く 、 っ て い た16。. ま た 別 の 研 究 で は 、2000年. 料 の 製 造 業 者 が 読 者 層 の30%以 始 め た が 、2001ー2005年 青 少 年 読 者 層 が15%以. 上30%未. に ワ イ ン 製 造 業 者 が 、2003年. 上 が12-20歳. の 間 に30%以. 「成 功 」 と結 び っ け られ て い た メ ッセ ー ジ を も に ビ ー ル ・ア ル コ ー ル 飲. の 青 少 年 で あ る 雑 誌 へ の 広 告 を 自主 規 制 す る こ と を. 上 の 青 少 年 読 者 層 を もつ 雑 誌 で 広 告 数 が 減 少 した 代 わ り に. 満 で あ る 雑 誌 へ の 広 告 の 割 合 及 び 広 告 効 果 が 増 加 し た と い う。同. じ時 期 に テ レ ビ広 告 も増 加 し た と い う17。 授 乳 に 関 す る広 告 を ど う扱 う か を 考 え る 上 で 、 若 い 女 性 や 青 少 年 向 き の 他 分 野 の 広 告 戦 略 や 研 究 を 参 考 に す る 方 法 も あ る。. 4.日. 本 国 内 の 「国 際 規 準 」 に 関 す る 研 究. 水 野1が2004年 る132人. に 日本 の 新 生 児 期 ネ ッ トワ ー ク に 所 属 す る 新 生 児 集 中 治 療 室(NICU)に. の 小 児 科 医 と 関 東 地 区 の 主 要 な 病 院 の 主 任 産 科 医96人. る と 、 回 答 者(小 児 科 医68%,産 児 科 医 が66%で. 科 医64%)の. あ る の に 対 し、 産 科 医 は13%の. 78%、. 「国 際 規 準 」 の 内 容 に 関 す る5問 産 科 医 で33%で. み で あ っ た 。 ま た 、 「国 際 規 準 」 を 聞 い た こ と が. あ っ た 。 小 児 科 医 の うち 、33%が. の に 対 し、産 科 医 は39%に. あ る の に 対 し 、 産 科 医 は18%の. の 正 誤 問 題 で は 、2問. る と 回 答 した の に 対 し、産 科 医 は17%で. に 行 っ た ア ン ケ ー トの 研 究 に よ. うち 、 母 乳 栄 養 が 最 善 で あ る こ と に 同 意 した の は 小. あ る 、 又 は 知 っ て い る と 答 え た の は 小 児 科 医 が51%で た。. 従 事す. みで あっ. 未 満 の誤 答 で あ った 人 が 小 児 科 医 で. 自分 の 病 院 は 「国 際 規 準 」 を 遵 守 し て い. あ り、小 児 科 医 の80%が. 今 後 遵 守 す べ き で あ る と答 え た. 留 ま っ た 。産 科 医 の う ち 半 数 以 上 が 将 来 遵 守 す る に は 企 業 と の 契 約 を. 変 更 しな け れ ば な ら な い と 答 え た 。 産 科 医 の 全 て が 産 科 医 の 母 乳 に 対 す る 態 度 を 変 え な い と い け な い と 答 え た 。 た だ し 、 こ の 研 究 は 小 児 科 医 の う ち 、 新 生 児 科 医 の み を 対 象 と した 研 究 で あ る こ と に 留 意 す る 必 要 は あ る か も しれ な い 。 粟 野2が2003年 助 産 師190名. に北 陸 、 関西 、東 北 地 方 にお け る母 性 関 連 の 学 会 及 び 母 乳 研 修 会 に 参 加 した に 行 っ た ア ン ケ ー トの 研 究 に よ る と 、 回 答 者(79.5%)の. うち、 母 親 全 員 へ の 人 工 乳. 調 乳 指 導 が 母 乳 育 児 支 援 の 妨 げ と な る こ とへ 同 意 群 、 否 定 群 、 並 び 試 供 品 の 配 布 が 母 乳 育 児 支 援 の妨 げ とな る こ とへ の 同意 群 、否 定 群 を比 較 した とこ ろ、 い ず れ の 場 合 も同 意 群 は 否 定群 に比 べ て. 「国 際 規 準 」 へ の 認 識 度 が 有 意 に 高 か っ た 。 乳 業 企 業 か ら 派 遣 され た 栄 養 士 が 人 工 乳 の 調 乳 指. 導 を 実 施 す る こ と が 不 適 切 と81%が. 答 え た も の の 、実 際 に は 回 答 者 の 従 事 す る44.3%の. 施 設 でそ. れ が 行 わ れ て い る と解 答 が あ っ た 。 非 実 施 施 設 の 母 乳 率 は 有 意 に 高 か っ た 。 試 供 品 の 配 布 に 関 し て も 、86.1%が. 不 適 切 と答 え た も の の 、55.0%の. 施 設 で そ れ が 行 わ れ て い る と 回 答 が あ り、 非 配. 布 施 設 の 母 乳 率 は 有 意 に 高 か っ た 。 た だ し 、 積 極 的 に 学 習 会 に 参 加 して い る 助 産 師 を 対 象 に し て い る研 究 で あ る こ と と い う リ ミテ ー シ ョ ン が あ げ られ て い る 。. 18.

(23) 第1章. 育 児 雑 誌 に お け る母 乳 代 用 品広 告 の量 的 ・質 的 分 析. 2.方. 1.広. 告 の定量分 析. 〈 対 象 雑 誌-広. 法. 一方 法 ー. 告〉. メ デ ィ ア ・リ サ ー チ ・セ ン タ ー 株 式 会 社 発 行 の 『月 刊 メ デ ィ ア ・デ ー タ 』 及 び 『雑 誌 新 聞 総 か た ろ ぐ』2009年. 版 の 「育 児 」 項 目 に 収 載 され 、 妊 娠 中 の 女 性 ・1歳 未 満 の 児 を もつ 親 へ の 育 児 情. 報 の 伝 達 を 目 的 とす る 雑 誌 で 、2008年10月 52冊)す. か ら2009年3月. べ て を 対 象 と し た 。 対 象 と な っ た 雑 誌 は 表1-1の. の6か. 月 間 に 発 行 され た12誌(計. 通 りで あ る(詳 細 は 表1-5参. 際 規 準 」 適 用 範 囲 内 製 品 の うち 、 乳 児 用 調 製 粉 乳 、 哺 乳 び ん ・人 工 乳 首 、5か. 照)。. 「国. 月未 満 のベ ビー 飲. 食 物 を対 象 に 、① 製 造 者 に よ る該 当製 品 の広 告 頁 、 ② 記 事型 広告 と して該 当製 品紹 介 に割 か れ て い る 頁 、 ③ 選 出 され た 雑 誌 の プ レゼ ン ト又 は イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン の 頁 で 該 当 製 品 が 扱 わ れ て い る も の 、 を 広 告 頁 と定 義 し 、 表1-2の 広 告 が 雑 誌 全 面 積(1頁 誌 面 積 ×100)を. 手 順 で 測 定 した 。 広 告 の 出 現 回 数(製 品 別 、 企 業 別)及 び 該 当. の 面 積 × 頁 数)に 占 め る 割 合. (該 当 広 告 面 積 割 合=該 当 製 品 広 告 面 積 ÷ 雑. 測 定 した 。(選 出 方 法 及 び 測 定 方 法 の 詳 細 は 資 料2を. 参 照 。)ま. た、 妊娠 中か ら. を 対 象 に す る雑 誌 と 出 産 後 か ら を 対 象 とす る雑 誌 の 発 行 部 数 お よ び 製 品 別 の 出 現 回 数 を 比 較 し た 。 妊 娠 中 か ら 出 産 後 ま で を 網 羅 す る 雑 誌 も 妊 娠 中 か らで あ る と し て 前 者 に 含 ん だ 。. 〈 分析 〉 統 計 解 析 に は 、SPSS 関 検 定 、t検 定 、 X2検. 18を 用 い た 。 各 項 目 の 記 述 統 計 を 作 成 し、群 間 の 比 較 はSpearmanの 定 に よ り行 っ た 。 有 意 水 準 はp<o.05と. 19. した 。. 相.

(24) 第1章 2.広. 育 児 雑 誌 にお け る母 乳 代 用 品 広 告 の 量 的 ・質 的 分析. 告 の 内容 分 析. 一方 法 ー. 〈対 象 広 告 〉 先 の 定 量 分 析 で 明 ら か に な っ た 「国 際 規 準 」が 広 告 を 規 制 して い る 製 品 の 広 告108記 記 事 型 広 告11記. 事 とプ レゼ ン ト ・イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン型 広 告12記. 告 を 対 象 と し 、 重 複 す る記 事 を 除 外 し て 残 っ た20記 製 造 業 者 に よ る10商. 事 を 除 い た85記. 事 の うち 、 事 の純粋広. 事 に 対 して 内 容 分 析 を 行 っ た 。20記. 事 は9. 品 の広 告 で あ っ た。. 〈分 析 〉 筆 者 と3人. の 協 力 調 査 者 の 計4人. 全 員 が 用 い た(詳 細 は 表1-6参 乳 首 、5か. に よ っ て 内 容 分 析 が 行 わ れ た 。筆 者 の 用 意 し た 調 査 シ ー トを. 照)。 ま ず 広 告 の 扱 っ て い る製 品 の 種 類 を 人 工 乳 、 哺 乳 び ん ・人 工. 月 未 満 の ベ ビー 飲 食 物 か ら 選 ん だ 。 次 に 、 「国 際 規 準 」 で 商 品 ラ ベ ル ・販 売 の 際 に 規. 制 され て い る表 現 の うち 、 ① 乳 児 の 写 真 が あ る は 告 知 され て い る. ② 乳 児 の絵 が あ る. ③ キ-ヤン ペ ー ン が 付 加 ま た. ④ 『母 乳 化 』 『人 乳 化 』 や そ れ に 類 す る 表 現 が 用 い られ て い る 、 の4項. 目に. そ れ ぞ れ の 広 告 が 該 当 す る か が 確 認 され 、 ま た ④ に 関 し て は 、 調 査 者 が 該 当 す る と思 う文 言 を 全 て 書 き 出 し た 。 グ レー と思 う も の に は △ を 記 載 した 。3人. 以 上 一 致 し た も の を1ポ. イ ン ト、2人. 一 致 し た も の は0 .5ポ イ ン ト と して 記 事 数 、 項 目数 を 換 算 し た 。 広 告 に 記 載 され て い る 商 品 の ラ ベ ル や 商 品 名 も 含 め て 調 査 が な され た 。 調 査 者 は 一 人 ず つ 独 立 し て 調 査 を 行 っ た 。 筆 者 は3人 調 査 時 に は シ ー ト記 入 の 方 法 を 説 明 し た 上 で 、 記 入 方 法 に 関 す る 質 問 の み 受 け 付 け た 。. 20. の.

(25) 第1章. 育 児雑 誌 に お け る母 乳 代 用 品広 告 の量 的 ・質 的 分 析. 3リ. 1.広. 1)対. 告 の定量 分析. 結 果. ー結 果-. 象雑 誌 に お け る該 当広 告 の掲 載. 対 象 全12誌(52冊)の 商 品 、 計108記 年 齢 を0か. う ち 、 該 当 広 告 が 掲 載 され て い た の は10誌(40冊)で. 事 を 出 稿 し て い た 。 該 当 広 告 が 非 掲 載 の2誌(8冊)の. ら6歳. ま で と した 雑 誌 、1誌(2冊)は. し て い な い も の で あ っ た 。 残 り の4冊. 、11製. 造 者 が13. う ち 、1誌(6冊)は. 子 ども の. 働 く女 性 を 対 象 に した 雑 誌 で 子 ど も の 年 齢 を 特 定. は 雑 誌 別 に み る と6か. 月 間 で掲 載 が あ っ た が 、そ の 号 に は. 掲 載 が み ら れ な か っ た も の で あ る。. 2)該. 当広 告 面 積 割 合. 該 当 広 告 が 掲 載 され て い た40冊 1.7%(最. 小0.06%;最. 3)該. 大5.2%)で. 当 広 告 の 内 訳(記. 製 品 種 類 別 の 記 事 数;該 満 の ベ ビ ー 飲 食 物 が11記. の 、 雑 誌1冊. の 総 面 積 あ た りの 該 当 広 告 面 積 割 合 の 平 均 は. あっ た。. 事 数;面. 積 割 合). 当 広 告 面 積 割 合 の 内 訳 は 、 乳 児 用 調 製 粉 乳 が80記 事;17%、. 乳 が 最 多 で あ っ た(図1-1)。 企 業 別 の 記 事 数 の 上 位3社. 哺 乳 び ん ・人 工 乳 首 が17記. 該 当 広 告 記 事 数 の う ち13%は は 図2に. 事;15%で. 事;68%、5か. 月未. あ り、 乳 児 用 調 製 粉. お け るB社34記. 雑 誌 の 裏 表 紙 に 掲 載 され て い た 。 事 、E者13記. 事 でいずれ. も 乳 児 用 調 整 粉 乳 製 造 企 業 で あ っ た 。 該 当 広 告 面 積 割 合 の 内 訳 を み る と 、 上 位3社. が全体の ほぼ. 2/3を 占 め て お り 、A社28%、B社24%、C社16%で 1-2)。C社. は ベ ビー 飲 食 物 製 造 企 業 、 D社. 4)発. 行 部 数 と該 当 広 告 面 積 割 合 の 相 関. 該 当 広 告 掲 載10雑 べ た が 、Spearmanの. 5)妊. 誌(40冊)に. 事 、A社24記. 、D社. とE社. は そ れ に 続 く8%で. あ っ た(図. は 哺 乳 び ん ・人 工 乳 首 製 造 企 業 で あ つ た 。. っ い て 、 発 行 部 数 と1冊. あ た りの 該 当 広 告 面 積 割 合 の 相 関 を 調. 相 関 検 定 で 相 関 は 認 め られ な か っ た(相. 関係 数.230;p=0.154)。. 娠 か らの雑 誌 と産後 か らの雑 誌 の比 較. 該 当 広 告 掲 載10雑. 誌(40冊)の. う ち 、 妊 娠 中 か ら を 対 象 と 明 記 し て い る雑 誌5誌(20冊)と. 後 か ら を 対 象 と し て い る雑 誌5誌(20冊)を. 比 較 した 。 発 行 部 数 の 平 均 値 は 有 意 に 産 後 か ら を 対 象. と し て い る雑 誌 の 方 が 高 か っ た(p=0.005<0.01)。1冊. あ た りの 該 当 広 告 面 積 割 合 の 平 均 に 差 は な. く 、 む し ろ 妊 娠 か ら を 対 象 に し た 雑 誌 の 方 が 若 干 高 か つ た(妊 娠 か ら1.7%;産 p=0.692)。. 、産. 製 品 種 類 の 出 現 回 数 を 比 較 した と こ ろ 、有 意 水 準0.05で. 後 か ら1.6%;. 哺 乳 瓶 ・人 工 乳 首 は 妊 娠 中 か. ら の 方 が 多 く 、 ベ ビー 飲 食 物 は 産 後 か らが 多 く 、 乳 児 用 調 整 粉 乳 に は 差 が な か っ た 。 産 後 か ら の 雑 誌 の 間 で は 有 意 水 準0.05で (表1-3)。PearsonのX2検. 乳 児 用 調 整 粉 乳 が ベ ビ ー 飲 食 物 及 び 哺 乳 瓶 ・人 工 乳 首 も 多 か っ た 定 で 漸 近 有 意 水 準(両 側)は0.008、. 21. 自 由 度 は2で. あ っ た。 広 告 種 類.

(26) 第1章. 育 児 雑 誌 に お け る母 乳 代 用 品広 告 の量 的 ・質 的 分 析. の 出 現 回 数 を 比 較 した と こ ろ 、0.05水. 準 で 純 粋 、 記 事 型 、 プ レ ゼ ン ト ・イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン 型 の. い ず れ の 出 現 回 数 に も 差 が み と め られ な か っ た(表1-4)。PearsonのX2検 は0.744、. 自 由 度 は2で. あ った 。. 22. 定 で 漸 近 有 意 水 準(両 側).

(27) 第1章 2.広. 育 児雑 誌 に お け る母 乳代 用 品広 告 の 量 的 ・質 的分 析. 告 の 内容分析. 内 容 分 析 が 行 わ れ た20記. 事 の う ち 、乳 児 用 調 整 粉 乳 が13記. 5か 月 未 満 の ベ ビー 飲 食 物 が2記 用 い て い た(表1-7)。. ー結 果 一. 事 で あ っ た 。 広 告 は す べ て 、4項. 乳 児 の 写 真 ・絵 は1記. 9記 事 が 写 真 を利 用 、14.5記. 事 を 除 い て19記. 目 中2.15項. 事、. 目の うち のい ず れ か の表 現 を. 事 で い ず れ か を 必 ず 含 み 、20記. 事 が 絵 を 利 用 し て い た 。 キ ャ ン ペ ー ン を 付 加 した 記 事 は7記. た 。 母 乳 化 ・人 乳 化 に 類 す る表 現 は12.5記 の 平 均 項 目数 は4項. 事 、哺 乳 び ん ・人 工 乳 首 が5記. 事 で 利 用 さ れ て い た 。1記. 事 中. 事 あっ. 事 あ た り利 用 して い る 表 現. 目で あ っ た 。. 各 調 査 者 の 見 つ け た 文 言 は 表1-8の. 通 りで あ る 。 乳 児 用 調 整 粉 乳 で は. 「母 乳 の よ うな 」. 「母 乳. に い ち ば ん 近 い 」 、 「母 乳 に 近 いJ、. 「母 乳 研 究 」 等 の 表 現 が み られ た 。 哺 乳 び ん ・人 工 乳 首 で. は 「母 乳 と 同 じ よ う に 育 っ て ほ し い 」. 「母 乳 育 児 を 助 け て く れ る 」 な ど の 文 言 が 見 ら れ 、 製 品 名. に 「母 乳 」 と い う言 葉 が 用 い られ て い た 。. 23.

(28) 第1章. 育児 雑 誌 に お け る母 乳 代 用 品広 告 の量 的 ・質 的 分 析. 4日 考 察. 〈本 研 究 の ま とめ 〉 今 回 の結 果 か ら、 日本 で は12誌 誌 面積 あ た り平 均1.7%の. 中10誌. の約8割 の妊 婦 ・乳 児 の親 向 け育 児 雑 誌 に、1冊 の雑. 面積 の乳 児 用 調 製 粉 乳 を は じめ とす る 「 国 際規 準」適 用 範 囲 内製 品 の広. 告 が掲 載 され て い る こ とが 明 らか に な っ た。 最 小 が0.06%、. 最 大 が5.2%で. あ る こ とか ら、 そ の. 雑 誌 に よ っ て該 当広 告 の 面積 に 幅 が あ る こ とが わ か る。 雑 誌 ご とに広 告 一 般 に割 く面 積 が 異 な る こ とに も留 意 す る必 要 が あ る だ ろ う。 ま た 、該 当広 告 が掲 載 され てい た10誌. の 対 象 読 者 を妊 娠. 中 か ら と産 後 か らに分 け て比 較 した と ころ 、1冊 あた りの 該 当広 告 面 積 割 合 の 平 均 に 差 は な く、 読 者 は妊 娠 中 か ら産 後 と変 わ らな い 量 の広 告 を提 供 され てい る こ とにな る。製 品 種 類別 の 出現 数 を比 較 した と ころ 、乳 児 用 調 整 粉 乳 に 出産 前 後 に差 はな く、 哺 乳 び ん ・人 工 乳 首 は む しろ 妊 娠 中 か らを対 象 に した雑 誌 の方 が有 意 に多 か っ た。 これ は、 「 母 乳 で 育 て た い け ど出 な い 人 の た め に 告 知 」 して い る とは言 い難 い状 況 を示 す 。 ま た乳 児 期 初 期 の 哺 乳 び ん ・人 工 乳 首 の利 用 は 、 む し ろ乳 児 が母 乳 の飲 み取 り方 に影 響 を与 え て い る とい う報 告 も あ り、母 乳育 児 を助 け る とい う主 張 は誤 りな い し根 拠 が な い21。 ま た 、 「国際 規 準 」 で広 告 が 規 制 され てい る製 品 の 広 告 に お い て 、 「 国 際規 準」 で表 示 ・販 売 の 際 に規 制 され て い る記 述 が な され て い る こ とが 明 らか に な った 。 広 告 に は細 か い記 載 も あ り、 調 査 者 に よっ て 多少 数 値 の差 が あ る も の の、 す べ て の 記 事 で 「 国 際規 準」 の規 制 項 目に該 当 す る 記 載 が存 在 した。 母 乳 が比 較 と して 出 され 、 乳 児 用調 整 粉 乳 は それ との類 似 性 を うた い 、 哺 乳 び ん ・人 工 乳 首 で は母 乳 育 児 を助 け る も の と して 広 告 文 言 や 商 品名 が 書 かれ て い た りす る傾 向 が見 られ た。 乳 児 の写 真 や 絵 、 キ ャ ンペ ー ン の付 加 、 「 母 乳化 」 「 人 乳 化 」や それ に類 す る表 現 が 用 い られ て い る こ とで 、 「国際 規 準 」 の 視 点 で は これ らの製 品 が 不適 切 に理 想 化 され て い る こ と に な る。 加 え て、 「 国 際規 準 」 に お い て母 乳 代 用 品 の定 義 に含 まれ る5か 月 未 満 のベ ビー 飲 食 物 の 広 告 が み られ 、 乳 児 用 イ オ ン水 と して 与 え る こ との 必 要性 が うた われ て い た。 これ は乳 児 用 調 整 粉 乳 と異 な って 健 康 増 進 法 の特 別 用 途 食 品 の扱 い を うけ て お らず 、 そ の た め そ の 内容 の監 視 を厚 生 労 働 省 か ら受 けて い ない こ とが 予想 され る。 乳児 に適 当 で な い可 能 性 も あ り、法 律 等 の仕 組 み の整 備 が 必 要 で あ ろ う。. 〈先 行 研 究 か ら〉 イ ギ リス 、 オ ー ス トラ リア 、 ア メ リカ合 衆 国 、 カナ ダ 、香 港 な ど海 外 にお い て は授 乳 が どの よ うに メデ ィア に お い て描 写 され て い るか の調 査 や 、一 つ の雑 誌 に注 目 して 広 告 数 と母 乳 育 児 率相 関 関係 の 調 査 を した研 究 が あ る。 海 外 の先 行研 究 にお い て も該 当広 告 の 掲 載 が 報 告 され て お り、 授 乳 率 との相 関 が 見 られ た とい う研 究 もあ る。 本 研 究 で は 「 母 乳 代 用 品の マ ー ケ テ ィ ン グ に 関 す る 国 際規 準」 と広 告 面積 を軸 に量 ・内容 の両 方 の側 面 か ら 日本 にお け る広 告 の 現 状 を把握 す る こ とを試 み た。 広 告 面積 を用 い た こ とで 、一 冊 あ た り どの程 度 の該 当広 告 が 含 ま れ るか が 想 像 しや す い。 ま た 、 単純 で は あ るが 同規 準 を軸 と した 内容 分 析 も行 っ た こ とで 、 現 状 が 一 つ の研 究 の形. 24.

(29) 第1章. 育 児雑 誌 に お け る母 乳 代用 品広 告 の量 的 ・質 的分 析. と して 把 握 可 能 とな った 。 さ らに、 全 国 誌 の 全 て の有 料 育 児 雑 誌 を対 象 と して い る こ と、対 象 読 者 が 妊 娠 中 か らで あ る雑 誌 と産 後 か らで あ る雑誌 とで 比 較 を行 っ た 点 で新 しい研 究 で あ る。. 〈 限界 と可能 性 〉 本 研 究 で は量 的 分 析 の た め雑 誌 と広 告 を定 義 し、面 積 を測 る こ と と した 。結 果 の解 釈 に あ た り、 留 意 点 が 少 な く とも三 点 存 在 す る。 第 一 に、製 品 の表 出 は 実 際 に は該 当広 告 に 限 らず 、そ の 定 義 にお い て除 外 した もの も雑 誌 に は含 まれ て い る。 例 え ば 、① 雑 誌 の記 事 の 中 に挿 入 され て い る該 当製 品 の画 像 や 紹 介 文 、 ② 流 通 ・販 売 業 者 の広 告 に挿 入 され て い る該 当製 品 の画 像 や 紹 介 文 、 ③ 該 当製 品 の製 造 業 者 の別 の製 品 の広 告 の 中に挿 入 され て い る該 当製 品 の画 像 、④ 該 当製 品 の 製 造 業 者 に よ る該 当製 品 の画 像 を含 む 自社 カ タ ロ グ の広 告 、⑤ 該 当製 品 の製 造 業 者 に よ る該 当 製 品 の キ ャ ラ ク ター を含 む 自社 母 親 ク ラブ.イ ベ ン トの紹 介 な どが それ に あ た る。 読 者 が 受 け取 る情 報 の よ り広 い 理解 には 、定 義 にお い て除 外 した も のの 存 在 に も留 意 す る必 要 が あ る。第 二 に、 量 的調 査 は 筆 者 が 一 人 で 行 った た め、 見 落 と しが 存在 して い た可 能 性 が あ る。 しか し、広 告 量 の 過 小 評 価 の 可 能 性 こそ あ るが 、 過 大 評価 は な く、 実 際 の広 告 の割 合 は本 研 究 の も の よ り大 き い 可 能性 が あ る。最 後 に 、本 調 査 は該 当広 告 面積 割合 の 計算 に あ た り、一 誌 の面 積 を分 母 と して お り、 各雑 誌 が 広 告 一 般 に 割 い て い た 面 積 は 測 定 して い な い。 した が っ て 、広 告 面 積 の うち の何 割 が該 当広 告 に割 か れ た か とい う測 定 は して お らず 、 そ の測 定方 法 を採 用 す る な らばそ の 割 合 は雑 誌 全 体 の 面 積 を分 母 とす る よ りも大 き くな るの は 明 らか で あ る。 他 製 品 との比 較 とい う異 な る角 度 か ら、 そ の よ うな研 究 を進 め るの も一 つ の 方 法 で あ る。 質 的 評 価 で は、 調 査 者 の 間 に多 少 の ば らっ き が 見 られ た。 本 研 究 にお い て は、 そ の 読 者 の観 察 度 合 い を評 価 す る こ とを第 一 目的 とは して は お らず 、 そ のた め観 察 に あた り注 目す るポ イ ン トと して4項. 目の提 示 を行 った が 、 そ れ で もば らつ き が 見 られ た。 した が って 、読 者 に よ って は観 察. の 度 合 い が 異 な る こ とを も結 果 は示 唆 す る。 今 後 、 読 者 の 主観 に 注 目 した 研 究 も有 意 義 だ ろ う。 最 後 に、 各 自治 体 で 母 子 手 帳 と共 に 配布 され る 「 母 子 手 帳 副 読 本 」 も ま た 『雑 誌 新 聞 総 か た ろ ぐ』 で広 告 主 を募 集 して い る雑 誌 で あ った が 、行 政 の 責任 範 囲が 濃 い も の で あ る とい う、 一 般 雑 誌 と趣 を異 とす るた め 本 調 査 結果 に は含 め な か っ た。 しか し、2008年 度 版 の 「 母子手帳副読本 」 に も該 当広 告 の 掲載 が み られ た 。今 後 、 「 母 子 手 帳 副 読本 」の現 状 を把 握 した 調 査 も必 要 だ ろ う。. 25.

(30) 第1章. 育 児 雑 誌 にお け る母 乳 代 用 品 広 告 の 量 的 ・質 的分 析. 5.結. 論. 母 親 と父 親 、 消 費 者 一 般 が どの よ うな 情 報 を 受 け 取 る か に 留 意 し た 規 準 が1981年 総 会(WHA)で. 採 択 され た. 「国 際 規 準 」 で あ る 。 同 規 準 は 、 各 国 に 自 国 の 社 会 的 ・法 的 枠 組 み に 沿. っ た 形 で 規 準 の 原 則 と 目的 に 実 効 性 を 持 た せ る行 動 を 求 め て い る(第11条)。 11条3項)に. に世 界 保 健. は 、規 準 実 施 の た め の 対 策 がQじ. ま た 、 同 規 準(第. ら れ て い る か に 関 わ らず 、適 用 範 囲 内 製 品 の 製 造 ・. 流 通 業 者 に 規 準 遵 守 の 責 任 が あ る と 記 載 さ れ て い る。 日本 は1994年. に 同 規 準 を 採 択 し て お り、 「健 康 増 進 法 」 に て 乳 児 用 調 製 粉 乳 を 特 別 用 途 食 品. と して 一 般 食 品 と 区 別 して 条 項 を設 け て い る。 ま た 、 替 品 のPR、. サ ンプ ル 配 布 につ い て. へ の サ ン プ ル 配 布 を1974年. 「①. か ら 自粛。 ②. 「わ が 国 の 母 子 保 健 」19に よ れ ば 、 母 乳 代. 各 メー カ ー は 、 病 院 、 産 院 等 で の母 乳 代 替 品 の 消 費 者 各 メー カー は 、テ レビ、 ラ ジオ 、 一 般 誌 で の 母 乳 代. 替 品 の 広 告 を 自 粛 。 た だ し、 専 門 誌 に は 、 告 知 の た めPR。 に つ い て は 「① 1982年. 」 と あ り、 母 乳 代 替 品 の 品 質 、 表 示. 母 乳 代 替 品 の 成 分 組 成 に つ い て は 、 厚 生 労 働 大 臣 の 承 認 事 項 。(乳 等 省 令)②. か ら母 乳 代 替 品 に 表 示 され て い る 成 分 組 成 、表 示 の 適 正 の チ ャ ッ ク な ど を 行 い 、特 別 用 途. 食 品 の 許 可 を厚 生 労 働 大 臣 が 与 え て い る。 こ の と き 『乳 児 に と っ て 母 乳 が 最 良 で あ る 旨 』 、 『医 師 、 栄 養 士 等 の 相 談 指 導 を 得 て 使 用 す る こ と が 適 当 で あ る 旨 』 、 な ど表 示 。(健 康 増 進 法)」 と さ れ て い る。 し か し、 こ の 報 告 に 反 し て 一 般 誌 で の 母 乳 代 用 品 の 広 告 が 存 在 す る 現 状 、 及 び. 「乳 児 に と っ て. 母 乳 が 最 良 で あ る 旨 」 が 逆 に 宣 伝 の 一 部 と され て い る 状 況 が 本 研 究 に よ り明 ら か に な っ た 。 サ ン プ ル 配 布 は 他 の 先 行 研 究 で も示 唆 され て い る 他 、 広 告 の 中 に キ ャ ンペ ー ン を 付 加 し て サ ン プ ル を 配 布 して い る もの もあ る こ とが本 研 究 か ら明 らか に な つ た。 また 、 特 別 用 途食 品 に 含 まれ な い 製 品 が 乳 児 に 適 切 な も の と し て 販 売 ・広 告 され る 危 険 性 が 示 唆 され た 。 『国 際 規 準 の 実 情 』22の9 分 類 で み る と 、 日本 は 第6分. 類 目 の 低 位 置 で 、 「条 項 の 一 部 が 任 意 規 定 に似 て い る が モ ニ タ リ ン. グ が 適 正 で な い た め に 、 企 業 の 影 響 か ら保 護 され て い な い 」 と な っ て い る 。 今 後 、 乳 児 の 健 康 を 守 る こ と を 目 的 に 策 定 され 、 日本 も 採 択 した. 「国 際 規 準 」 に 実 効 性 を 持 た. せ る た め に 、行 政 、製 造 ・流 通 業 者 、メ デ ィ ア 従 事 者 、保 健 医 療 従 事 者 、 さ ら に 乳 幼 児 を持 つ 親 、 一 般 市 民 、 そ れ ぞ れ の 立 場 で 、 さ ら な る 現 状 把 握 と共 に 、 どの よ うな 取 り決 め や 取 り組 み を 進 め る べ き か 、 検 討 し て い く必 要 が あ る 。. 26.

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