「いじめ」防止につながる授業づくり
Bebas
33
0
0
Teks penuh
(2) 文部科学省が発表したいじめ認知件数. 平成27年10月26日 産経新聞より. 依然として多い現状.
(3) 考えられるいじめの原因. ○自ら仲間やコミュニティを形成する機会の不足 ○等質的なグループや人間関係の中だけでの行動 ○異質な人々とのグループで解決することが苦手, 回避する傾向 ○自尊感情の低下 ○他人軽視の感覚「仮想的有能感」 現代社会における子供の課題 「閉じた個」.
(4) これまでよく行われてきたいじめ防止の取組. ○いじめに対して対症療法的な取組が多かった ○道徳の時間や特別活動等の限られた機会でしか 人間関係づくりを行ってこなかった. なかなか効果が 現れていないのが 現状.
(5) いじめ防止の解決策として. ○いじめに対して対症療法的な取組が多かった ○道徳の時間や特別活動等の限られた機会でしか 人間関係づくりを行ってこなかった. ○いじめに対して積極的・機能的な取組への転換 ○すべての教科等で人間関係づくりを視野に 入れた授業づくり. 全教科等でいじめを生まない授業の構築を図る.
(6) いじめ防止につながる授業づくり. 「開かれた個」をめざす ○自己の能力の最大限発揮 ○よりよい人間関係の構築 ○協調・協働の促進. 親和動機.
(7) いじめ防止につながる授業づくり. 身に付けさせたい資質・能力 人間関係形成力 学びを他者と共有し,協働的に活動する力 情緒的な 発信力. 意志的な 発信力. 合意形成力. 基礎学力. 思考力・判断力. 教科固有の 知識・技能, 見方・考え方. 状況を把握したり, 意味付けや価値付けを したりする力.
(8) いじめ防止につながる授業づくり 特に身に付けさせたい「人間関係形成力」 情緒的な 発信力. 意志的な 発信力. 合意形成力. 努力する仲間へ 激励,称賛,感謝を 伝える. 自分の思いや 学びをわかりやすく 伝える. 学びを共有して 新たな学びを 生み出す. 授業づくりの工夫. 教材 仲間を 支え合う子供へ. 活動構成. シンキングツール. 気持ちを 伝え合う子供へ. 価値を つくり合う子供へ.
(9) 第3学年体育科 「チームでつくろう! フロアーラリーボール」. 基礎学力 三段攻撃につながる 連係した動き 人間関係形成力 意志的な発信 情緒的な発信 思考力・判断力 ルールと動きの 選択・工夫.
(10) 第3学年 フロアーラリーボール(ネット型ゲーム) 3年生がもっている技能で 親しむことができる. 転がす. はじく. 仲間とルール・作戦づくりが生まれる教材.
(11) めざす子供の姿. 基礎学力 仲間と 連係した動きを 身に付けた姿. 人間関係形成力 仲間と 相手の立場を 大切にして 高め合う姿. 思考力・判断力 仲間と ものを操作して ルールや作戦を 判断する姿.
(12) 授業づくりの工夫 ~教材(ゲームの行わせ方)~. 1ゲーム目. 2ゲーム目. 赤チームのルール. 青チームのルール. 狭いコート. ワイドコート. アタック得点は3点. アタック得点は2点. 3回で返す. 4回以内で返す. 対. 対 赤チーム. 青チーム. 赤チーム. 青チーム.
(13) 授業づくりの工夫 ~活動構成~. 意志的な発信力 ・ 情緒的な発信力 もっとみんなが 活躍できる楽しい ゲームにしたいな。. 単元展開・前段 チームに合ったルールで 兄弟チームと交流戦 コートのつくり. 得点の仕方. みんなと協力 して,もっと点を とりたいな。. 単元展開・後段 チームに合った作戦で 総当り交流戦 位置どり. ボール操作. 動きの制限. 移動の仕方. ルールのつくりかえ. 作戦のつくりかえ. 個々がもっている力を活かして. ルール,個々の特長を活かして.
(14) 授業づくりの工夫 ~活動構成~. 意志的な発信力 ・ 情緒的な発信力 もっとみんなが 活躍できる楽しい ゲームにしたいな。. みんなと協力 して,もっと点を とりたいな。. 単元展開・前段. 単元展開・後段. 目標. 目標. チームに合ったルールを チームに合った作戦を つくって,前回の交流戦よりも つくって,前回の交流戦よりも 得点を増やす。 作戦成功数を増やす。. ルールのつくりかえ. 作戦のつくりかえ. 個々がもっている力を活かして. ルール,個々の特長を活かして.
(15) 授業づくりの工夫 ~シンキングツール~. 思考の可視化. 思考の操作化. 作戦ボード 位置や方向が 見える 移動の仕方が わかる. 動きの イメージを 共有.
(16) 授業づくりの工夫 ~シンキングツール~. 思考の可視化. 思考の操作化. 位置シート. 位置や方向が 見える. 位置や方向を 修正できる. 体感しながら「わかる」が「できる」へ.
(17) 指導の実際. 導 入. 展 開. 終 末. 最初のゲームとの出合い. 狭いコート. 相手のミスもアタックも1点 全員が触って5回以内で返す みんながアタックを きめて,活躍できる ゲームにしたいな。. チームで,みんなが 活躍できるルールを 考えていくとよさそう。. 基礎学力の課題. 人間関係形成力の課題.
(18) 指導の実際. 導 入. 展 開. 終 末. ルールのつくりかえ. ?ワイドコート. 狭いコート. 前回のゲームと 得点数を比べる. 狭いコートの方がレシーブが しやすかったから,6点も多く とれているよ。 みんながアタックできるように するには,狭い方がよさそう。.
(19) 指導の実際. 導 入. 展 開. 終 末. ルールのつくりかえ 黄色チームのルール. 狭いコート. 拾って アタック. 全員に チャンス. 攻撃に リズム. みんなと協力して,もっと点数をとりたいな。. ルールづくりから作戦づくりへ.
(20) 指導の実際. 導 入. 展 開. 終 末. 作戦のつくりかえ. 狭いコート. 作戦ボードを使って 話し合う. 狭いコートを活かして, たくさんレシーブをしよう。 そして,アタックのチャンスを たくさんつくる作戦にしよう。 意志的な発信力.
(21) 指導の実際. 導 入. 展 開. 終 末. 作戦のつくりかえ. 右腕で ボール. 作戦ボードを使って 話し合う. ネットの近くで,利き腕の 右で打ちやすいように, このようにつなぎ合おうか。 意志的な発信力.
(22) 指導の実際. 導 入. 展 開. 終 末. 作戦のつくりかえ もっと外側に置いた 意志的な発信力 こんな感じで広く 方が打ちやすそう。 思考力・判断力 動くといいんだね。. 練習. 位置シートを置く. 実際に動いてみる.
(23) 指導の実際. 導 入. 展 開. 終 末. 作戦をつくりかえる前の位置シートの置き方. ボール操作に 余裕がない 小さな三角形の 位置どり.
(24) 指導の実際. 導 入. 展 開. 終 末. 作戦をつくりかえた後の位置シートの置き方 走り込んでねらって打つ. 大きな三角形の 位置どり.
(25) 黄色チームが作戦をつくりかえる姿. 意志的な発信力. 思考力・判断力.
(26) 指導の実際. 導 入. 展 開. 終 末. 作戦のつくりかえ 作戦通りだよ。得意な アタックを活かしてきめて!. やったー! 作戦が 15回も成功したよ。. 交流戦. 基礎学力. 情緒的な発信力.
(27) 黄色チームの交流戦の姿. 思考力・判断力 基礎学力. 情緒的な発信力.
(28) 指導の実際. 導 入. 展 開. 終 末. 作戦をつくりかえた後のA児の感想 わたしたちは,「せまいコート」や「3回かえしルール」を いかして,作戦を考えました。一人一人のとくいなプレーも, しっかりはっきできるように,ポジションも考えました。だから, ゲームで,何回もアタックを打って,攻げきを成こうさせることが できるようになりました。 これまで,動き方を考えて,何回も教え合ってきたので, 一人一人が活やくするたびに,みんなで喜び合うことができ ました。とてもいいチームになって,本当にうれしかったです。 思考力・判断力 基礎学力(戦術的行動) 意志的・情緒的な発信力. 開かれた個.
(29) 指導の実際. 導 入. 展 開. 終 末. マイゲーム発表会 オレンジチームは 作戦通り端をねらって! 広いコートを活かして マイゲームのいいところが みんなが活躍しているね。 伝わったらいいな。. オレンジチームの マイゲームの発表.
(30) 成果と課題. 三段攻撃につながる動きの表出数(基礎学力).
(31) 成果と課題. 発信の効果を自覚した人数(意志的・情緒的な発信力).
(32) 成果と課題. 成 果 中学年体育科で「開かれた個」を育てるために ○ 魅力的で適度な困難さがある教材に出合わせて, 自分たちに合ったルールや動きをつくることが大切 ○ 操作ができるシンキングツールを使って,仲間と 動きを具体的に見出すことが大切 課 題 ○ 動きの高まりと発信の因果関係が可視化できる ように,記録するツールを開発すること.
(33) 「いじめ」防止につながる授業づくり. 福岡教育大学附属福岡小学校 教諭. 平 井 源 樹.
(34)
Dokumen terkait
十分に到達できている 一部は到達できている かなりの努力を要する 多様性の受容 自分と異なる意見や価値観について、 自身の考えとの対比や融合を試みるこ とができる。 自分と異なる意見や価値観を、新しい 情報として受けとめることができる。 自身の考えとの対比や融合については 十分にできていない。 自分と異なる意見や価値観を新しい情
第1章 力 と 運 動 3 だけでは正確とは言えない。感覚は人によって異なるし、同じ人でもそのときそ のときで感じ方は違ってくるであろう。そこで、力の大きさを表す基準となる力 の単位をきめる必要がある。 力を正しく理解するには、質量と力の違いを理解する必要がある。重さや重量 という言葉があり、一般的には質量と力を区別せず、両方の意味を含んで使われ