【解説】
超高齢社会を迎えた我が国では,寝たきり患者の増加が社会 問題となっている.寝たきりにより,機械的負荷が減少する ことで骨格筋は萎縮し,また機能が著しく障害される.これ を廃用性筋萎縮と呼ぶが,これに対する有効な予防法,治療 法は未だ確立されていない.ここでは,筋萎縮のメカニズム と,現在までに報告されている筋萎縮に対して有効と考えら れている食品成分について紹介する.
我が国は平均寿命,健康寿命が世界トップクラスであ るが,寝たきり高齢者の割合も他国と比較して高くなっ ている.超高齢社会に突入し,寝たきり患者の数はさら に 年 々 増 加 し て お り,こ れ は 本 人 の quality of life
(QOL) の低下を招くだけでなく,医療費の圧迫など大 きな社会問題となっている.また,国際宇宙ステーショ ン内「きぼう」日本実験棟が完成し,日本人宇宙飛行士 の長期間の滞在が可能となった.このような,寝たきり 患者や宇宙飛行士に共通して起こる問題が,廃用性筋萎 縮である.廃用性筋萎縮とは,骨格筋に機械的な負荷が
ほとんどかからない (Unloading) 状態で起こる骨格筋 の萎縮であり,骨格筋としての機能は著しく障害され る.実際に,日本人宇宙飛行士の下肢筋量は1日約1%
もの減少が認められている.現在,筋萎縮を予防できる 唯一の方法として,運動(リハビリテーション)が取り 入れられているが,宇宙では1日に何時間ものトレーニ ングを必要とし,必ずしもすべての寝たきりの患者に適 用できるわけではない.このように廃用性筋萎縮は,寝 たきり患者,宇宙飛行士にとって重大な問題であるにも かかわらず,有効な予防法,治療法は未だ確立されてい ない.
筆者らはこれまでの研究で,Unloading環境下におい て発現が増加するユビキチンリガーゼ Casitas B-lineage lymphoma-b (Cbl-b) が,筋タンパク質の維持に必要な insulin-like growth factor-1 (IGF-1) シグナル経路のシ グナル分子である insulin receptor substrate-1 (IRS-1)
をユビキチン化し,その分解を促進することが筋萎縮の 原因の一つであることを明らかにした.本稿では,今ま でに明らかになっている廃用性筋萎縮のメカニズムとと もに,食品成分による骨格筋萎縮への治療の可能性につ いて述べる.
寝たきり患者の筋萎縮に対する 栄養学的アプローチ
山下結衣,越智ありさ,河野尚平,二川 健
Nutritional Approach Against Bed Rest Induced Muscle Atro- phy
Yui YAMASHITA, Arisa OCHI, Shohei KOHNO, Takeshi NI- KAWA, 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
タンパク質分解経路
骨格筋は重力や運動などの機械的ストレスに感受性が 強い器官の一つである.運動などの過負荷により筋肥大 が起こる一方で(1),宇宙飛行や寝たきりなどの減負荷に よって筋萎縮がひき起こされる(2).廃用性筋萎縮は,長 期的にみれば筋タンパク質の分解の亢進によるものと考 えられている(3).筋タンパク質を分解する経路には,カ テプシン群のリソソーム経路,カルパインによるカルシ ウム依存性経路,ユビキチン化タンパク質を分解するユ ビキチン-プロテアソーム経路がある.これまでの研究 で,ユビキチン-プロテアソーム経路による筋タンパク 質の分解がUnloadingによる骨格筋萎縮で重要な働きを していることが示唆されている(4).
ユビキチン-プロテアソーム経路とは,ユビキチン活 性化酵素 (E1), ユビキチン結合酵素 (E2), ユビキチン リガーゼ (E3) から構成された酵素群によって分解すべ きタンパク質をユビキチンで標識し(これをユビキチン 化という),そのユビキチン化された基質タンパク質を,
26Sプロテアソームによって認識・分解を行なう経路の ことである(図1).筋タンパク質の分解を亢進させ,
筋萎縮をひき起こす原因となるものについて以下に述べ る.
廃用性筋萎縮の原因 1. 筋萎縮とIGF-1シグナル
IGF-1は,骨格筋の成長に重要な役割をもつ因子であ り,肝臓,筋細胞,骨芽細胞で合成され,筋線維の肥大
を促す.通常,重力,運動などの機械的負荷がかかって いる状態では,IGF-1が受容体に結合することでシグナ ル伝達が起こり,筋タンパク質の合成が促され,分解が 抑制される.しかし,寝たきりなどのUnloading状態で は,IGF-1抵抗性が惹起され,Akt-1/protein kinase B
(PKB) のリン酸化が傷害され,筋タンパク質の合成が 阻害される.また,Akt-1/PKBの下流にある forkhead transcription factor (FOXO) がリン酸化されずに核内 に移行し,muscle RING-finger protein-1 (MuRF-1) や muscle atrophy F-box protein (MAFbx)/Atrogin-1な どの筋萎縮関連遺伝子 (atrogenes) の発現を誘導し,
筋タンパク質分解が亢進する(図2).1998年に打ち上 げられたスペースシャトル (STS-90) による実験で,無 重力環境に曝されたラットの萎縮した骨格筋について,
DNAマイクロアレイ法によって網羅的に検討を行なっ たところ,基質特異性を決定するユビキチンリガーゼの 一つであるCbl-bが,地上群と比較して10倍以上も増大 することが見いだされた(5).筆者らは,Unloading状態 では骨格筋内におけるCbl-bがIGF-1の細胞内シグナル 伝達分子であり,このCbl-bがIRS-1と特異的に結合し,
そのユビキチン化を促進するため,IGF-1シグナルが減 弱することを明らかにした(6, 7).
2. 酸化ストレス
酸化ストレスは,骨格筋において筋萎縮関連遺伝子の 発現を刺激する重要な因子である.以前の研究より,
Unloadingストレスやギプス固定による骨格筋の萎縮に は活性酸素種 (ROS) の産生が関与していることがわ かっており(8),萎縮した筋内で,過酸化脂質の分解産物
図1■ユビキチン・プロテアソーム 経路
であるチオバルビツール酸反応性物質 (TBARS) や酸 化型グルタチオン (GSSG) の上昇と還元型グルタチオ ン(GSH) の減少が報告されている(9).筆者らの実験で も,微小重力モデルである3D-clinorotation*1により,
酸化ストレスが筋細胞内に蓄積するという結果が得られ ている.Unloading条件下での筋萎縮では,ミトコンド リアの機能異常が生じていることが知られており(10), ミトコンドリアから流出した活性酸素によって筋萎縮が ひき起こされていると考えられる.
3. Myostatin
MyostatinはTGF-
β
スーパーファミリーに属し,骨格 筋形成抑制因子として,骨格筋や心筋,脂肪組織におい て特異的に発現していることが知られている.Myo- statinは細胞内で不活性型前駆体として合成された後,プロテアーゼによる切断を受け,活性型に変換される
(図3).こ のMyostatinの 切 断 部 位 の ア ミ ノ 酸 配 列
(Arg-Ser-Arg-Arg : RSRR) を特異的に認識する酵素と して膜結合型セリンプロテアーゼである the typeII transmembrane serine proteases large-form (MSPL)
や,proprotein convertase (PC) ファミリーメンバーで
あるFurinがあり,これらによって切断された後,メタ ロプロテアーゼであるbone morphogenetic protein 1
(BMP-1)/tolloidによってさらに切断され,活性体とな る(11, 12).このようにして活性型となったMyostatinは,
activin receptor type IIB (ActR-IIB) と結合する.Act- R-IIBは,タイプI受容体であるactivin receptor-like ki- nase 5 (ALK-5) やALK-4とともにヘテロ二量体を形成 しており,Myostatinが結合することでmothers against decapentaplegic homolog 2 (SMAD2), SMAD3 のリン 酸化,活性化がひき起こされる.SMAD2, SMAD3はこ れらの補因子であるSMAD4と結合することで核内に移 行し,MyoDやMyogeninなどの遺伝子発現を負に調節 する.また,まだメカニズムはわかっていないが,
MyostatinはAkt-1/PKBを抑制することも報告されてい る(13).このように,Myostatinは筋萎縮を誘導すること が示唆されている.
以上のような機構を通して誘導される筋萎縮に対する 栄養学的アプローチとして,①酸化ストレス,②Myo- statin,③Cbl-bに対する阻害効果をもつ食品成分につい て紹介していきたい.
抗酸化成分(図4)
植物は,光合成を行なうために日光を吸収すると同時 図2■筋肥大と筋萎縮のメカニズム
*1 軸方向と 軸方向に一定の回転を与え続けることにより重力 を分散させ,模擬微小重力を再現する装置を用いて培養する方法
図3■Myostatin活性化による筋萎 縮メカニズム
に,紫外線の攻撃にも曝されている.紫外線にはROS 産生を増加させる作用があるため,植物は体内に多くの 抗酸化物質をもつ.システインは抗酸化作用をもつアミ ノ酸であり,HIV感染者や坦癌患者の筋萎縮に有効であ ることが報告されている(14).このシステインを廃用性 筋萎縮モデルである尾部懸垂*2ラットに胃内投与したと ころ,筋タンパク質のユビキチン化と分解を有意に抑制 し,骨格筋の萎縮を抑えることができることが示唆され た(15).
一方,フラボノイドも抗酸化作用をもつ.フラボノイ ドは,植物が合成する二次代謝物であり,生理機能とし ては抗酸化作用の他,消化酵素阻害作用,またカテキン
類には癌予防効果が知られている.このフラボノイドの 抗酸化作用は,ROS消去やROS産生酵素の阻害だけで なく,抗酸化酵素誘導にも働く.フラボノイドのうち,
茶カテキン類,ケルセチンについては筋萎縮に抵抗性を 示すデータが得られている.茶カテキンの主要成分に は,エピカテキン (EC), ガレート型のエピカテキンガ レート (ECg), エピガロカテキンガレート (EGCg) が 知られている.3D-clinorotationを用いた実験では,筋 管細胞に筋萎縮をひき起こすデキサメタゾンと同時に EC, ECg, EGCg を処理すると,Atrogin-1, MuRF-1の発 現が抑制された(16).しかし,摂取後の腸管からの吸収 は非常に少なく,その多くは糞便中に排泄される.ま た,カテキン類を経口摂取して血液中の濃度を測定する と,摂取後2 〜4時間で血中濃度は最大となり,その後 徐々に減少し,24時間後にはほぼ消失してしまうため,
経口投与を行なう場合は投与時間,回数などに留意する 必要があると考えられる.また同実験では,ケルセチン についても同様の効果が得られている.ケルセチンは,
タマネギ,ソバなどに多く含まれており,フラボノイド の中でも特に強い抗酸化作用を示す.尾部懸垂マウスの 腓腹筋へケルセチンを投与すると, での実験と 同様に Atrogin-1, MuRF-1 の発現を抑制し,筋湿重量 の減少が抑制された(17).これらの知見より,フラボノ イドの摂取が,筋萎縮関連遺伝子の発現抑制を介して廃 用性筋萎縮を予防できることが期待される.
Myostatin阻害剤
前述のように,Myostatinは骨格筋量の負の調節因子 である.さらに,セリンプロテアーゼ阻害剤が筋萎縮抑 制作用を示すという報告もあり,Myostatin活性化の抑 制がUnloadingによる骨格筋の萎縮の予防につながるの
図4■Unloading下の骨格筋における酸化ストレスと抗酸化成
分
*2廃用モデルの1つ.尾部を懸垂し後肢に体重がかからない状態 にすることによって筋萎縮をひき起こす.
ではないかと考えた.そこで,大豆タンパク質中にはセ リンプロテアーゼ阻害剤が豊富に含まれているため,大 豆中のMyostatin活性化阻害剤を精製した.LC-MS/MS によるタンパク質同定では,これらの阻害剤はBow- man-Birk inhibitor (BBI),グリシニンタンパク質のフ ラグメントであると考えられた (現在,投稿準備中).
BBIは,多数のセリンプロテアーゼ活性を阻害し,キ モトリプシン,カテプシンGの他,MSPLに対し強い阻 害活性を有することはすでに報告されている(18).また,
抗癌作用を有することもよく知られているが,筋成長や 分化に関する作用はあまり研究されていなかった.しか し,最近の研究では,尾部懸垂マウスにBBIを混ぜたエ サを与えると,筋湿重量の減少を抑制したことから(19), BBIは廃用性筋萎縮を抑える働きをもつことが示唆され た.さらに,BBIを含んだエサをマウスに与え続けるこ とで,寿命の短縮や,成長過程での異常はみられなかっ
た(20, 21).以上のことから,BBIは食品由来の構成成分
であり,安全かつ簡便に投与できるため,廃用性筋萎縮 の有効な治療法開発に応用できると考えられる.
Cblinの開発
筆者らは,Cbl-bのユビキチンリガーゼ活性を阻害す ることで,廃用性筋萎縮を予防,治療できるのではない かと考えた.Cbl-bはその標的である基質の立体構造を 認識して結合し,基質をユビキチン化することがわかっ ている.そこで,Cbl-bがIRS-1を認識するポケットに,
あるペプチドを結合させることでCbl-bとIRS-1の結合 を阻害し,IRS-1のユビキチン化を防ごうと考え,合成
ペプチドを作製し,Cbl-bによるIRS-1のユビキチン化 阻害を試みた.試験管内でユビキチン化反応を再現でき る無細胞系ユビキチネーション法 (cell-free ubiquitina- tion assay) を用い,Cbl-bのユビキチンリガーゼ活性を 阻害できるペプチドを探索した.その結果,DGpYMP
(特願2006-145944)の配列をもつペンタペプチドが最も 強いIRS-1のユビキチン化の阻害作用を示した.さら に,このペンタペプチドは,培養細胞系を用いた検討に おいても,動物実験においても同様の結果を示した.筆 者らは,Cbl-bのユビキチンリガーゼ活性を阻害するこ とから,このペプチドを Cbl-b inhibitor (Cblin) と名付 けた.これらの結果をもとに,次に,Cblin様作用を有 する食品成分の探索,開発を行なった.
タンパク質が分解され,その一部分のペプチドが特異 なアミノ酸配列を有し,特別な生理機能を発揮する場合 がある.一般に,そのようなペプチドはタンパク質の形 で存在する食品中では不活性であり,食品加工や生体内 での消化を経てペプチドの形となってはじめて機能を発 揮するようになる.近年,血圧降下や中性脂肪の低下な どの作用を有する機能性ペプチドが発見されており,新 たな機能性食品として注目が集まっている(22, 23).筆者 らはCblinと類似した配列をもつ食品成分を探索し,大 豆に含まれる11Sグリシニンタンパク質に類似した配列 を見いだした.そこで,大豆グリシニン中のCblinに類 似したアミノ酸配列を化学合成したペプチド(Cblin様 合成ペプチド)のIRS-1のユビキチン化に対する効果 を,細胞培養系を用いて検討したところ,Cbl-bのユビ キチンリガーゼ活性阻害効果を示した.また,大豆グリ シニンタンパク質をペプチド化したものを細胞培養系に
図5■オリゴペプチドによるユビキ チン化阻害のメカニズム
供したところ,同様にCbl-bユビキチンリガーゼ活性阻 害効果を示した.
さらに, での大豆グリシニンの筋萎縮に対す る効果を確認するため,筋萎縮モデルである坐骨神経切 除マウスに大豆グリシニンを経口摂取させた.坐骨神経 切除によって筋湿重量,筋断面積はともに減少するが,
大豆グリシニンを摂取させることによってそれらの減少 は抑制されることがわかった.加えて,大豆グリシニン を摂取したマウスでは,IRS-1の分解とユビキチン化,
筋萎縮関連遺伝子の発現も有意に抑制され,大豆タンパ ク質による骨格筋萎縮の予防効果が期待できる結果を得 られた(論文投稿中).大豆ペプチドは,運動後の筋傷 害の軽減に有益であるとの報告や,長期摂取により骨格 筋量を増加させたとの報告もあり(24),筋萎縮の予防に 有効な食材になり得ることが示唆された.
一方,筆者らは,島根大学・赤間一仁先生との共同 で,現在Cblin様配列をタンデムにもつ遺伝子配列をイ ネの主要タンパク質であるグリテリンに組み込んだ遺伝 子組換え作物を作製し,その筋萎縮予防効果を検討中で ある.このように,Cblinのような機能性ペプチドの発 見は,第2世代の遺伝子組換え作物の作製にも発展しつ つある.食糧増産を目的とし,病原体への抵抗性を高め るための遺伝子を組み込んだ第1世代に対し,第2世代 では成分改変を目的とし,栄養成分や健康機能性成分を もつ機能性ペプチドや機能性ペプチドを含んだタンパク 質を組み込む.こうして作製したイネは,培養細胞系に おいてユビキチン化の阻害効果が示された.今後,摂食 試験を開始し,筋萎縮予防効果を検討していく予定であ る.
*
今回紹介した廃用性筋萎縮を予防し得る食品成分に は,実用化に向けてさらなる研究が必要である.しか し,これらの経口投与により筋萎縮の予防・治療効果が 確認されれば,薬剤のような副作用の懸念が少なく,ま た日常の食事において長期的な摂取が可能となる.寝た きり患者の数が急増している今,筋萎縮に有効な食事が
開発できることを期待している.
謝辞:本研究は,JAXA(宇宙航空研究開発機構)MyoLab宇宙実験の ためのJAXAからの支援,農林水産省生研センターイノベーション創出 基礎的研究推進事業からの支援により行なわれました.この場を借りて お礼申し上げます.
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