家電班 家電班 in in NY NY
稲益吾紀 大嶋健史 佐久間祐綱 稲益吾紀 大嶋健史 佐久間祐綱
冨永陽生 仲谷亜希子 冨永陽生 仲谷亜希子
発表の流れ
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家電リサイクル法の概要•
法施行後の状況•
論点:回収率
プラスチックリサイクル
発表の流れ
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家電リサイクル法の概要•
法施行後の状況•
論点:回収率
プラスチックリサイクル
家電リサイクル法の概要
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正式名称:特定家庭用機器再商品化法•
2001年4月施行•
目的:生活環境の保全及び国民経済の健全な発展に寄与すること(1章1条)
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対象:テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機◆適正な引渡し
◆収集・運搬、再商品化等にかかる費用の支払い
◆自らが過去に販売した対象機器の引取り
◆買い換えの際に引取りを求められた対象機器の引取り
◆自らが過去に製造・輸入した対象機器の引取り
◆引き取った対象機器のリサイクル
家電リサイクル法がなぜ必要なのか?
<従来>
消費者→小売業者→処理業者→直接埋立
<法制定後>
消費者→小売業者→製造業者等→資源として 再利用
再商品化と再商品化等
再商品化:
1.特定家庭用機器廃棄物から部品及び材料を分離 し、自らこれを製品の部品又は原材料として利用す る。
2.特定家庭用機器廃棄物から部品及び材料を分離 し、これを製品の部品又は原材料として利用する者 に有償又は無償で譲渡し得る状態にすること。
再商品化等:
→ 「再商品化」+「熱回収」
再商品化率
再商品化可能な素材の量
=(平均重量)×(鉄、銅、アルミ、ガラスの素 材構成比)×(鉄、銅、アルミ、ガラスの回収 歩留まり率)
(再商品化可能な素材の重量)
再商品化率=
(平均重量)
再商品化率・再商品化等率
50
%以上50
%以上電気洗濯機
50
%以上50
%以上電気冷蔵庫
55
%以上 55%以上テレビジョン受信機
60%以上
60%以上
エアコンディショナー
再商品化の基準 再商品化等の基準
不法投棄の状況
不法投棄の状況
推定不法投棄台数
19,886 25,923
64,632 14,959
平成13年
19,827 26,782
53,532 18,741
平成12年
洗濯機 冷蔵庫
テレビ エアコン
(台数)
再商品化率
回収率
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回収率の重要性リサイクル率だけ考えてもダメ
回収率×リサイクル率(回収・資源回収率)
も重要!
by 資源循環指標調査検討委員会
ex)EUの方がリサイクル率を高めに設定 しているが、回収率しだいで資源回収率は 変わってくる
回収率とは・・・
回収率
=(引取・再商品化台数/推定廃棄
台数)×100
推定廃棄台数
・廃家電 回収されリサイクルプラント 海外流出
国内中古市場 不法投棄
回収台数は分かるが実際いくら廃棄されたか は不明・・・
→廃棄台数の推定の必要性 (ワイブル分布)
推定廃棄台数の算出
1997年度 通産省(現経済産業省調査より)
法施行後一年にあたって・・・
回収率
=引取台数/(推定廃棄台数−駆け込み排出 台数)×100
=8538000÷(21500000−2360000)
=
0,444
44.4 %
法施行後一年たって・・・
•
引き取られていない55
,6
%は行方不明 →国内中古市場・海外流出の可能性→統計データは存在せず
・回収されていない廃家電の一部が海外流出し ている可能性あり
・国内中古市場ならば最終的にはリサイクルプ ラントへ戻ってくるかもしれない
法施行後一年たって・・・
回収率
44.4
% →例年より低め①駆け込み排出と不況の影響 →引取台数が異例の少なさ
※2
001
年4
月〜9月→約449万台 2002
年4
月〜9
月→約571
万台法施行後一年たって・・・
②通産省による推定廃棄台数の推定 →
1997
年度に行われたもの→家電リサイクル法の施行によって廃棄行 為に変化が生じている可能性
法施行後一年たって・・・
③使用年数が長期化
(経済産業省より)
+0.4 11.3
洗濯機 10.9
+1.3 13.4
冷蔵庫 12.1
+0.7 12.5
テレビ 11.8
△1.6 14.0
エアコン 15.6
平均使用年数 の増減
平成13年度時 点での平均使
用年数 平成9年時点
での推定平均 使用年数
回収率の今後
•
家電リサイクル法の施行→実際の平均使用年数が算出可能に →推定廃棄台数の算出がより正確になる かも
→回収率もより正確なものになるのでは
プラスチックリサイクル
•
金属のリサイクルは、すでにある程度達成さ れている。•
これ以上、再商品化率を上げるにはプラスチッ クのリサイクルをすすめることが必要!プラスチックリサイクル
•
マテリアルリサイクル(MR)
•
ケミカルリサイクル(CR)
•
サーマルリサイクル(TR)
フェーズイン
プラスチックの分別容易な設計が
マテリアルリサイクルには不可欠
↓
リサイクル容易な設計の製品が
排出され始めるまでの
10
年間はサーマルリサイクルが有用
熱回収 する?しない?
燃やすだけ
燃やす + 熱回収
燃やさない +
埋め立て
•
燃やして熱回収 (燃やすだけに比べて) プラス要因枯渇性資源の節約
エネルギーSECURITYの向上
(石炭と代替できれば、CO2減少)
マイナス要因
「ごみのリデュースに逆行する」という主張 新規設備の初期投資
発電時の補助投入エネルギー(重油など)
燃やして熱回収
VS
燃やさず埋め立て• 燃やさず埋め立て (燃やして熱回収に比べて) プラス要因
GHGsを出さない マイナス要因
最終処分場枯渇 石油の枯渇
(新規生産時の消費資源と比較して)
• 廃プラスチックは、様々な用途に使用できる。
↓
(マテリアル、ケミカル、サーマル・リサイクル)
↓
その用途間での比較は困難
そこで!!!
LCA分析
•
ある製品が原料採取、製造、使用、廃棄のす べての段階において発生させている環境へ の負荷について定量的、客観的に評価する 手法→容器包装リサイクル法における
製品バスケット法による考察
製品バスケット法とは
•
同じ産品(
アウトプット)
を得るために様々な資源
(
インプット)
を使った場合の 環境負荷の比較製品バスケット法
• Input:
廃プラスチック1000kg
• Output: MR
樹脂TR
電力CR
高炉原料「樹脂+電気+高炉原料」を生産するユニット ごとの環境影響を比較する
製品バスケット法〜まとめ
•
埋め立てが最も効率が悪い(各種リサイクルを行った方がよい)
•
発電効率が上がればTRはかなり有効である製品バスケット法〜課題
•
経済性が考慮されていない•
MRの再生樹脂の品質を新品同様と仮定し ている•
容リ法のデータであり、家電では異なった結 果となる分析結果から見る今後
• 廃家電の製品設計が変わる10年程の間は特にTR を促進する仕組みが望まれる
• MRが高コストになる場合、TRが有効
• それ以降もMRを繰り返す後にTRが必要となる
• その際、発電効率を考慮した指標が望まれる →質量×エネルギー利用率
を指標とすべき!
TR実現への課題
•
家電だけでは少なすぎる廃プラスチックの総量 約1000万
t
に対し 家電4品目から出る廃プラ 約10万t
全体に占める割合はたったの1%!!
→他業種との連携が必要
最後に
•
発電効率に優れたTRは資源の有効活用を果たせる!!
サーマルをうまく評価できる 仕組みづくりを!!