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(1)

第一生命保険株式会社(勤務先)

埼玉大学大学院経済科学研究科(通学先) 福地 幸文 日本保険学会 関東部会報告資料

2014 年 12 月 12 日(金)

近代個人保険市場の分析

― 歴史的・計量的分析 ― 1.本研究の課題

2.先行研究 3.明治期 4. 大正期 5. 戦前昭和期

6.近代の個人保険需要の回帰分析

※本報告は勤務先の見解等とは関係がありません。 1

1. 本研究の課題

• 明治期~戦前昭和期の生保産業の発展過程を分析

• スペイン風邪や関東大震災等の災厄発生時もしくはその直後に 個 保険 著 く成

研 究

動 個人保険市場は著しく成長

動 機

• 戦前の個人保険市場発展の原動力は何か

• 経済成長の影響はどの程度か

• 物価の影響はどの程度か,生保需要にマイナスか

• 保険業法等,法制度の影響はどの程度か

問 題 意

保険業法等,法制度 影響 程度

• 史料と時系列統計に基づく歴史的・計量的分析によって,個人 保険市場の成長要因を分析し,その分析結果の妥当性を回帰分 析によって検証すること。

研 究 課

題 2

(2)

2. 先行研究

【海外における研究】

• Yarri[1965] pp.140-141

– 生保需要論理の枠組みはYarri[1965]に始まる。

Yarri[1965]は,生保需要を財産(遺産),期待生涯所得,

利子率,生保コスト,現在の主観的割引率による期待消 費支出の関数であると仮定

• Lewis[1989] p.452

– 生保需要を保険契約の受益者である配偶者や子どもの期

【国内における研究】

• 橘木・中馬[1993] pp.55-56

– 1962~1988年を推定期間とする生保需要モデルにより,生

保契約金需要の決定要因は高度成長期が可処分所得の伸 び率,その後は金融資産残高の伸び率であると指摘

• 水島[2006] pp.82-95

– 生保需要の間接性を前提に,①高度経済成長と戦前の共同 体的保障制度の崩壊による生保受容基盤の形成,②各生保 会社の営業努力による潜在需要(背景は所得水準上昇と将 待生涯効用最大化問題として,Yarriの枠組みを拡張

• Truett & Truett[1990] p.327

– 米国とメキシコの分析により生保需要は保険契約者の年 齢,教育,収入の影響を受け,メキシコの方が収入による 影響が強いと指摘

• Browne & Kim[1993] p.628

– Lewis[1989]のモデルに基づき主要国を含む45か国の

データを用い,生保需要は国民所得と社会保障支出に正 相関し,インフレ期待と負相関すると指摘

• Outrevill[1996] p.273

– 48か国の開発途上国のデータを用い,生保産業の発展は

1人当たり可処分所得(GDP)と金融発展度合に著しく関 係すると指摘

会社 営業努力 よる潜在需要(背景 所得水準 昇 将 来への生活不安増大)の顕在化が,わが国の戦後生保市場 の成長要因であると指摘

• 米山[1997] pp.126-130

– わが国が生保契約高の対GNP比率で世界一になった原動 力は,昭和30年(1955年)代から急増した女性営業職員にあ るとした。そして,消費者保護を目的に主務官庁が一律に保 険料率を認可する価格決定メカニズムによるレントが,大手 生保会社による営業職員チャネル拡大競争を可能にしたと 指摘

• 時系列計量分析

– 橘木・中馬[1993] (推定期間1962~1988年)

• 被説明変数:契約金需要

• 説明変数:国民可処分所得,金融資産,生保会社の 総資産利回り 長期国債応募者利回り 期待インフレ 係すると指摘

• Beck & Webb [2003] p.78

– 経済,人口統計および制度が生保の消費動向に与える影 響を,1961年から2000年の68か国のパネルデータで分析 し,いずれの国,いずれの年代においても1人当たり所得

GDP),インフレ率および銀行部門の発展度合いが,生 保の消費動向の予測変数であると指摘

• Li, Moshirian, Nguyen & Wee[2007] P.649-650

– OECD加盟国を対象に一般化モーメント法(GMM)により,

生保需要は所得(1人当たり名目GDP),従属人口指数

(扶養家族の人数),教育レベルと正の関係にあり,平均 寿命と社会保障支出と負の関係にあると指摘

総資産利回り,長期国債応募者利回り,期待インフレ 率

– 後藤・福重[1997](推定期間1963~1992年)

• 被説明変数:1人当たり実質契約金(対数)

• 説明変数:1人当たり実質可処分所得(対数),平均寿 命,生保会社の総資産利回り,長期国債利回り,帰属 家賃を含まない全国消費者物価指数の上昇率 – 山田[1999] (推定期間1975~1997年:変数は常用対数)

• 被説明変数:保有進展率

• 説明変数:家計可処分所得(増加率),完全失業率,

物価上昇率,高齢者占率(全人口に対する65歳以上 人口の割合),市中金利(10年国債応募者利回り),

平均寿命 3

3. 明治期

• 三大会社の創業 … 明治 (1881) 帝国 (1888) 日本 (1889)

• 制度化 … 新商法(1899) 保険業法(1900)

近代的生 保 はじま

• 相互会社の創業 … 第一 (1902) 千代田 (1904)

事業 の り

• 1870 年代 … 体制変革の混乱によるインフレ ( 不換紙幣の濫発 )

• 松方財政 … 松方大蔵卿(1881)→松方デフレ→銀本位制(1885)

• 日清戦争 … 1894~95→ 賠償金 £3,800 万 (36,400 万 )→ 金本位制 (1897)

• 日露戦争 … 1904~05→重工業が成長,預金8→16億円(1904→1910)

経済 社会 情勢

, ( )

• 為替の円安 … 金銀比価の低下 → 国際競争力強化 → 企業勃興

• 経済成長 … 輸出(1986~) 固定資本形成(1988~) 消費(1889~)

• 生保成長 … ① 1888~91 帝国 , 日本② 1894~00 濫設 1 ③ 1906~11 濫設 2

特徴

4

(3)

(1) 明治期の新契約実績

300 350 300

350

新契約件数 新契約高 実質新契約高

100 150 200 250 300

100 150 200 250 300

新 契 約 高(

百 万 円)

新 契 約 件 数(

千 件)

5 0 50 100

0 50 100

18 81 18 82 18 83 18 84 18 85 18 86 18 87 18 88 18 89 18 90 18 91 18 92 18 93 18 94 18 95 18 96 18 97 18 98 18 99 19 00 19 01 19 02 19 03 19 04 19 05 19 06 19 07 19 08 19 09 19 10 19 11

20%

25%

30%

200%

250%

300%

実 質 新契約高増減率 新契約件数増減率

実質新契約高増減率 実質生産国民所得増減率

‐10%

‐5%

0%

5%

10%

15%

‐50%

0%

50%

100%

150%

質 生 産 国 民 所 得 増 減 率 新

契 約 増 減 率

6

‐15%

10%

‐100%

18 82 18 83 18 84 18 85 18 86 18 87 18 88 18 89 18 90 18 91 18 92 18 93 18 94 18 95 18 96 18 97 18 98 18 99 19 00 19 01 19 02 19 03 19 04 19 05 19 06 19 07 19 08 19 09 19 10 19 11

注:実質新契約高は,生命保険協会[1978]掲載の卸売物価指数(1934~1936年=1.00)により 実質化した。

出所:財団法人日本経営史研究所編[1981],生命保険協会[1978],大川一司編[1956]を基に作成。

(4)

( 2 )明治期の保有契約実績

1,200 1 400

1,600

保有契約件数 保有契約高 実質保有契約高

400 600 800 1,000

600 800 1,000 1,200 1,400

保 有 契 約 高(

百 万 円 保

有 契 約 件 数(

千 件

7 0 200

0 200 400

18 81 18 82 18 83 18 84 18 85 18 86 18 87 18 88 18 89 18 90 18 91 18 92 18 93 18 94 18 95 18 96 18 97 18 98 18 99 19 00 19 01 19 02 19 03 19 04 19 05 19 06 19 07 19 08 19 09 19 10 19 11

円)

件)

20%

25%

30%

100%

120%

140%

実 質 保有契約高増減率 保有契約件数増減率

実質保有契約高増減率 実質生産国民所得増減率

‐10%

‐5%

0%

5%

10%

15%

‐20%

0%

20%

40%

60%

80%

質 生 産 国 民 所 得 増 減 率 保

有 増 減 率

8

‐15%

10%

‐40%

20%

18 82 18 83 18 84 18 85 18 86 18 87 18 88 18 89 18 90 18 91 18 92 18 93 18 94 18 95 18 96 18 97 18 98 18 99 19 00 19 01 19 02 19 03 19 04 19 05 19 06 19 07 19 08 19 09 19 10 19 11

注:実質保有契約高は,生命保険協会[1978]掲載の卸売物価指数(1934~1936年=1.00)により 実質化した。

出所:財団法人日本経営史研究所編[1981],生命保険協会[1978],大川一司編[1956]を基に作成。

(5)

4. 大正期

• 第一次大戦… 戦闘(1914~1918) ベルサイユ講和会議(1918~19)

• 経済混乱 … 株式・生糸相場崩落(1914/7/27)

成長率:1914▲7.0% 1915▲1.7%(生産国民所得)

• 経済成長 工場数16 809→45 806 (1915→1920 2 7倍)

経済 社 経済成長 工場数16,809→45,806 (1915→1920 2.7倍)

工場労働者数910,799人→1,742,591人(同1.9倍) 貿易輸出入高12億円→43億円(同3.6倍) 大幅な輸出超 成長率:1916+21.5% ,1917+31.7% ,1918+47.6%,1919+47.5%

• 社会変化 … 累積債務一掃,工業が農村部の人口吸収→都市化

• 戦後恐慌 … 1920/3/15株価暴落 以後1920年代デフレ的停滞(実質は成長)

社 会情勢

• 簡保創設 … 1916 簡易生命保険法が制定

• 新契約高 … 1916 簡保2,450.9 日本2,641.0 帝国2,430.9 明治2,167.9(万円)

生 保

• スペイン風邪 … 1918~1920 発病者2,380万 死亡者39万 被保険者死亡 17,900 件

• 関東大震災 … 1923/9/1 死亡 S 支払 5,644 件 解約 12,067 件 約款貸付 22,378 件

• 保険金支払 … 個人保険市場発展の核心的原動力

支払

• 保有契約高… 1926 簡保128,650.8 三大会社計144,964.8(万円)

• ※1917に第一生命,1925千代田生命が4.5%累加配当を実施

保 市場

9

(1) 大正期の新契約実績

1,400 1,200

新契約件数 新契約高 実質新契約高

600 800 1,000 1,200

400 600 800 1,000

新 契 約 高(

百 万 円 新

契 約 件 数(

千 件

10 0 200 400

0 200

19 11 19 12 19 13 19 14 19 15 19 16 19 17 19 18 19 19 19 20 19 21 19 22 19 23 19 24 19 25 19 26 )

件)

(6)

15%

20%

25%

40%

50%

60%

実 新契約高増減率 新契約件数増減率

実質新契約高増減率 実質生産国民所得増減率

‐15%

‐10%

‐5%

0%

5%

10%

‐20%

‐10%

0%

10%

20%

30% 質

生 産 国 民 所 得 増 減 率 新

契 約 増 減 率

11

‐25%

‐20%

‐40%

‐30%

19 11 19 12 19 13 19 14 19 15 19 16 19 17 19 18 19 19 19 20 19 21 19 22 19 23 19 24 19 25 19 26

注:実質新契約高は,生命保険協会[1978]掲載の卸売物価指数(1934~1936年=1.00)により 実質化した。

出所:財団法人日本経営史研究所編[1981],生命保険協会[1978],大川一司編[1956]を基に作成。

(2) 大正期の保有契約実績

6,000 6,000

保有契約件数 保有契約高 実質保有契約高

2,000 3,000 4,000 5,000

2,000 3,000 4,000 5,000

保 有 契 約 高(

百 万 円 保

有 契 約 件 数(

千 件

12 0 1,000

0 1,000

19 1 1 19 1 2 19 1 3 19 1 4 19 1 5 19 1 6 19 1 7 19 1 8 19 1 9 19 2 0 19 2 1 19 2 2 19 2 3 19 2 4 19 2 5 19 2 6

円)

件)

(7)

15%

20%

25%

40%

50%

実 質 保有契約高増減率 保有契約件数増減率

実質保有契約高増減率 実質生産国民所得増減率

‐15%

‐10%

‐5%

0%

5%

10%

10%

0%

10%

20%

30% 質

生 産 国 民 所 得 増 減 率 保

有 増 減 率

13

‐25%

‐20%

‐20%

‐10%

19 1 1 19 1 2 19 1 3 19 1 4 19 1 5 19 1 6 19 1 7 19 1 8 19 1 9 19 2 0 19 2 1 19 2 2 19 2 3 19 2 4 19 2 5 19 2 6

注:実質保有契約高は,生命保険協会 [1978] 掲載の卸売物価指数( 1934~1936 年 =1.00 )により 実質化した。

出所:財団法人日本経営史研究所編[1981],生命保険協会[1978],大川一司編[1956]を基に作成。

5. 戦前昭和期

• 恐慌等 … 昭和恐慌(1927),世界恐慌(1929),金解禁(1930)

• 満州事変 … 勃発(1931)→満州国建国(1932)→試験移民(1932/10~)

• 戦時統制 … 日中戦争(1937),国家総動員法(1938),国民貯蓄奨励(1938), 保険業法全面改正(1940)

経済 社会 情

保険業法全面改正( )

• 日米開戦 … 日米開戦(1941)→戦時統制本格化→金融統制団体令(1942)

情 勢

• 配当格差 … 浜口内閣の緊縮財政と産業合理化政策→株価暴落(1929)→

決算処理緊急措置陳情→政府契約者配当制限→12月決算会 社33社中24社は減配・無配,9社維持→五大会社へ契約集中

• 満州国占率… 1935年度 新契N1.5%,新契S2.0%,保有N0.85%,保有S同1.0%

• 生保国営論… 評論家室伏高信が「保険政策雑誌」に生保国営論を発表(1939)

⇔ 矢野恒太は生保を貯蓄の一種とする見解を以て反対

生保市場

• 本土初空襲… 生保各社は戦争死亡の無条件支払を申し合わせ(1942)

• 生保統制会… 戦争危険に対する普通生命保険の取扱方に関する件を決定, 普通保険約款の戦争条項を統一的に改正(1943)

• 支払実績 … 1941年度 1,987万円,1942年度5,222万円,1943年度10,122万円, 1944年度14,689万円

• ※1943年度と1944年度は総死亡保険金支払額の25%超

戦争危険

14

(8)

(1) 戦前昭和期の新契約実績

18,000 20,000 6,000

新契約件数 新契約高 実質新契約高

6 000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000

2,000 3,000 4,000 5,000

新 契 約 高(

百 万 円 新

契 約 件 数(

千 件

15 0

2,000 4,000 6,000

0 1,000

19 26 19 27 19 28 19 29 19 30 19 31 19 32 19 33 19 34 19 35 19 36 19 37 19 38 19 39 19 40 19 41 19 42 19 43 19 44 19 45 )

15%

20%

60%

80%

100%

実 質 新契約高増減率 新契約件数増減率

実質新契約高増減率 実質生産国民所得増減率

‐10%

‐5%

0%

5%

10%

60%

‐40%

‐20%

0%

20%

40%

質 生 産 国 民 所 得 増 減 率 新

契 約 増 減 率

16

‐15%

‐80%

‐60%

19 26 19 27 19 28 19 29 19 30 19 31 19 32 19 33 19 34 19 35 19 36 19 37 19 38 19 39 19 40 19 41 19 42 19 43 19 44 19 45

注:①1937年度~1945年度の値は,国内と海外の合計値。

②1943年度の新契約は年間決算(1943年1月1日~12月31日)と3月末決算化に伴う臨時決算(1944年1月1日~3月31日)の合計値。

③1945年度の値には団体保険を含む。

④実質新契約高は,生命保険協会[1978]掲載の卸売物価指数(1934~1936年=1.00)により 実質化した。

出所:第一生命保険相互会社編[2004],生命保険協会[1978]],大川一司編[1956]を基に作成。

(9)

(2) 戦前昭和期の保有契約実績

70 000 80,000 35,000

保有契約件数 保有契約高 実質保有契約高

30,000 40,000 50,000 60,000 70,000

15,000 20,000 25,000 30,000

保 有 契 約 高(

百 万 円 保

有 契 約 件 数(

千 件

17 0

10,000 20,000

0 5,000 10,000

19 2 6 19 2 7 19 2 8 19 2 9 19 3 0 19 3 1 19 3 2 19 3 3 19 3 4 19 3 5 19 3 6 19 3 7 19 3 8 19 3 9 19 4 0 19 4 1 19 4 2 19 4 3 19 4 4 19 4 5

円)

件)

10%

15%

20%

20%

30%

40%

実 質 保有契約高増減率 保有契約件数増減率

実質保有契約高増減率 実質生産国民所得増減率

‐10%

‐5%

0%

5%

10%

‐30%

‐20%

‐10%

0%

10%

質 生 産 国 民 所 得 増 減 率 保

有 増 減 率

18

‐15%

‐40%

19 26 19 27 19 28 19 29 19 30 19 31 19 32 19 33 19 34 19 35 19 36 19 37 19 38 19 39 19 40 19 41 19 42 19 43 19 44 19 45

注:①1937年度~1945年度の値は,国内と海外の合計値。

②1943年度の保有契約は臨時決算値。

③1945年度の値には団体保険を含む。

④実質保有契約高は,生命保険協会[1978]掲載の卸売物価指数(1934~1936年=1.00)により実質化した。

出所:第一生命保険相互会社編[2004],生命保険協会[1978],大川一司編[1956]を基に作成。

(10)

【分析結果①】近代的生命保険事業の成立条件

貨幣制度

(銀本位制) 企業の勃興

(経済成長)

個人保険の 潜在需要 の確立

• 松方デフレは銀本位制 確立に向けた準備

• 金銀比価の低下による 円安が国際競争力を強 化

(経済成長)

• 輸出需要は増大

• 輸出関連産業は高い 利潤を獲得

• この分野の拡大は,雇 用の増加や原材料需 要を創出

顕在化

• 経済成長による潜在 需要の増加

• 生保会社,類似保険 事業の増加

• 募集活動の活発化 年 社 要を創出

• 国内経済の他の分野 を刺激

• 日本は,当然の帰結 として企業勃興期を 迎えた

• 1893 年 4 社 1900年 43社

19

【分析結果②】個人保険市場発展の条件

【約束(契約)の履行】

保険金の着実な支払=

個人保険市場発展の

【保険業法の制定】

法制度により生保産業の支払 能力を国民の信頼に足るもの 個人保険市場発展の

核心的原動力

①スペイン風 (1918~1920)

②関東大震災(1923)

能力を国民の信頼に足るもの した

①保険事業の健全化

②不良保険会社等の駆逐

③金融恐慌

④戦争…日清(1894~95), 日露 (1904~05), 第二次大戦

20

(11)

【分析結果③】国民の金融資産選択行動

無配当終身 (1881~87) 保険は死ななけ

れば損なもの

有配当養老 (1907~25) 長生きすればする

ほど得なもの れば損なもの

• 卸売物価指数増減率

• 1882年▲ 6.5% 1883年▲ 6.9% 1884年▲ 7.4%

• 一般物価指数増減率

• 1882年▲ 8.8% 1883年▲21.8% 1884年▲16.7%

• 東京貸付金利

• 1882年 10.11% 1883年 7.92% 1884年 10.91%

• 東京貸付金利

• 1882年 7 62% 1883年 7 34% 1884年 6 57%

ほど得なもの

•• 卸売物価指数増減率(2桁伸展)

• 1896年11.4% 1897年10.3% 1916年20.6%

1917年25.0% 1918年31.6% 1919年22.4%

• 終身保険VS養老保険の新契約占率

• 1881年度 終身96.6% 養老 3.4%

1887年度 終身95.6% 養老 4.4%

1897年度 終身44.3% 養老55.7%

1907年度 終身23.8% 養老76.2%

• 1882年 7.62% 1883年 7.34% 1884年 6.57%

• 当時主流であった予定利率年4%の無配当終身保険 は,物価動向を基準にすれば比較的有利な金融商品 であったということもできるが,貸付金利や定期預 金金利を基準にすると当時の富裕層にとって,然程 有利な金融商品であるとは認識されず,「保険は死 ななければ損なもの」と認識されるに至ったものと 推察される。

• 1896,1897年頃までには養老保険化が急速に進行 し,有配当保険化も徐々に進行した。相互会社 創業前のことではあるが,既に契約者配当が生保 加入動機の1つとなり始めていた。

• 1916に卸売物価指数増減率が+20%を超え,翌 1917年に第一生命が4.5%累加配当を実施した後 は,保有契約件数においても有配当養老保険が 個人保険市場の典型となった。

21

近代個人保険市場の構造変化(新契約)

100%

新契約件数 終身保険占率 新契約件数 養老保険占率 新契約件数 無配当占率 新契約件数 有配当占率

40%

50%

60%

70%

80%

90%

22 0%

10%

20%

30%

18 81 18 83 18 85 18 87 18 89 18 91 18 93 18 95 18 97 18 99 19 01 19 03 19 05 19 07 19 09 19 11 19 13 19 15 19 17 19 19 19 21 19 23 19 25

(12)

80%

90%

100%

新契約高 終身保険占率 新契約高 養老保険占率 新契約高 無配当占率 新契約高 有配当占率

20%

30%

40%

50%

60%

70%

23 0%

10%

18 81 18 83 18 85 18 87 18 89 18 91 18 93 18 95 18 97 18 99 19 01 19 03 19 05 19 07 19 09 19 11 19 13 19 15 19 17 19 19 19 21 19 23 19 25

注:明治期は,1881年,1887年,1897年,1907年のみ。

出所:宇佐見憲治[1984] 第15表,第16表を基に作成。

近代個人保険市場の構造変化(保有契約)

100%

保有契約件数 終身保険占率 保有契約件数 養老保険占率 保有契約件数 無配当占率 保有契約件数 有配当占率

40%

50%

60%

70%

80%

90%

24 0%

10%

20%

30%

18 81 18 83 18 85 18 87 18 89 18 91 18 93 18 95 18 97 18 99 19 01 19 03 19 05 19 07 19 09 19 11 19 13 19 15 19 17 19 19 19 21 19 23 19 25

(13)

80%

90%

100%

保有契約高 終身保険占率 保有契約高 養老保険占率 保有契約高 無配当占率 保有契約高 有配当占率

20%

30%

40%

50%

60%

70%

25 0%

10%

18 81 18 83 18 85 18 87 18 89 18 91 18 93 18 95 18 97 18 99 19 01 19 03 19 05 19 07 19 09 19 11 19 13 19 15 19 17 19 19 19 21 19 23 19 25

注:明治期は,1881年,1887年,1897年,1907年のみ。

出所:宇佐見憲治[1984] 第15表,第16表を基に作成。

6. 近代の個人保険需要の回帰分析

• 生産国民所得(表1モデル1参照),有業者1人当たり所得(表1モデル7),実質生産国民所得と卸 売物価指数または一般物価指数(表1モデル3,5),実質有業者1人当たり所得と卸売物価指数ま たは一般物価指数(表1モデル9,11)で5割以上を説明

• 更に名目金利(東京貸付金利)を加えると概ね6割弱を説明

新契約 件数

更 名目 利(東京貸付 利)を る 概ね 割弱を説明

• 生産国民所得(表2モデル1参照),有業者1人当たり所得(表2モデル9),実質生産国民所得と卸 売物価指数または一般物価指数(表2モデル3,6),実質有業者1人当たり所得と卸売物価指数ま たは一般物価指数(表2モデル11,14)で5割以上を説明

• 更に総人口(女子)を加えると概ね6割程度を説明

新契約高

• 1902~33年度:実質所得,物価および東京貸付金利で6割強を説明(表3モデル7~10)

• 大正期まで:実質所得と東京貸付金利で保有契約件数の7割弱を説明(表3モデル11,12)

保 契 約 , )

• 1917~39年度:名目所得と東京貸付金利,または実質所得,物価および東京貸付金利で7割以上 を説明(表3モデル13~18)

• 1917~39年度:ただし,総人口のみでも7割程度を説明(表3モデル20)

保 有 約 件数

•実質所得,物価および名目金利(東京貸付金利)で概ね6割弱を,実質所得と名目金利(東京貸付 金利)および総人口で6割強を説明

•①所得関連系列と②名目金利(東京貸付金利)が全てのモデルで有意になった。③用意した人口 関連系列が全て概ね有意になった。

保有 契約高

26

(14)

t値 6.5346 6.8364

p値 0.0000 0.0000

(トレンド検定) p値 0.0000 0.0000

係数 1.0007 1.0617 1.0150 1.0770

t値 4.4948 5.0046 4.5848 5.1238

p値 0.0001 0.0000 0.0001 0.0000

(トレンド検定) p値 0.0006 0.0007 0.0003 0.0003

係数 0.8183 0.8148

t値 6.4137 6.7056

p値 0.0000 0.0000

(トレンド検定) p値 0.0000 0.0000

係数 0.9418 1.0007 0.9567 1.0165

t値 4.3002 4.7789 4.3926 4.8986

p値 0.0001 0.0000 0.0001 0.0000

(トレンド検定) p値 0.0005 0.0006 0.0003 0.0003

係数 0.8879 0.8471 0.8870 0.8466

有業者1人当たり 所得

実質生産国民所得

実質有業者1人当 たり所得

卸売物価指数

t値 5.2437 5.2599 5.1549 5.1562

p値 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000

(トレンド検定) p値 0.0003 0.0003 0.0002 0.0003

係数 0.8583 0.8215 0.8579 0.8215

t値 5.3277 5.3852 5.2403 5.2813

p値 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000

(トレンド検定) p値 0.0001 0.0002 0.0001 0.0001

係数 5.5034 5.8404 5.9309 5.5221 5.8020 5.8934

t値 2.1834 2.2741 2.3361 2.1670 2.2163 2.2773

p値 0.0358 0.0294 0.0255 0.0371 0.0335 0.0292

(トレンド検定) p値 0.3472 0.5936 0.4739 0.3224 0.5717 0.4539

係数 2.8282 3.6842 1.7582 2.5026 1.8941 2.6296 3.4564 4.3107 2.6225 3.4064 2.7632 3.5392

t値 1.3392 1.7996 0.7831 1.1654 0.8536 1.2442 1.6529 2.1234 1.1904 1.6075 1.2697 1.6977

p値 0.1889 0.0806 0.4389 0.2520 0.3991 0.2219 0.1071 0.0409 0.2419 0.1172 0.2126 0.0987

(トレンド検定) p値 0.6722 0.6546 0.6506 0.6407 0.6890 0.6734 0.6736 0.6549 0.6545 0.6437 0.6936 0.6773

F検定

統計量 42.7010 25.9684 21.1399 17.4967 21.6888 18.1199 41.1351 25.0270 19.9421 16.4181 20.4818 17.0165

p値 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000

推定期間(年度) 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939

OBS

38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38

修正決定係数 0.5299 0.5744 0.5212 0.5722 0.5279 0.5813 0.5203 0.5650 0.5059 0.5556 0.5129 0.5650 定数項

(1934~36年=1.00)

一般物価指数

(1928~32年=100)

東京貸付金日歩

(率の階差)

27

修正決定係数

Durbin-Watson検定

統計量 1.4530 1.4862 1.5996 1.6430 1.5866 1.6234 1.4244 1.4547 1.5346 1.5790 1.5271 1.5659

Breusch-Godfrey LM検定統計量 2.4830 2.4216 1.5501 1.3205 1.6448 1.4986 2.7565 2.7192 2.1142 1.8346 2.1753 1.9919

(系列相関 1次)

p 0.1151 0.1197 0.2131 0.2505 0.1997 0.2209 0.0969 0.0991 0.1459 0.1756 0.1402 0.1581

Breusch-Godfrey LM検定統計量 3.5230 2.9910 2.2838 1.6424 2.3028 1.7509 4.0281 3.5429 3.1558 2.4733 3.1275 2.5353

(系列相関 2次)

p値 0.1718 0.2241 0.3192 0.4399 0.3162 0.4167 0.1334 0.1701 0.2064 0.2904 0.2093 0.2815

Breusch-Godfrey LM検定統計量 3.8690 3.2625 2.6388 1.9375 2.8923 1.9122 4.3226 3.8655 3.4947 2.7169 3.6839 2.6697

(系列相関 3次)

p値 0.2760 0.3529 0.4507 0.5855 0.4085 0.5908 0.2287 0.2764 0.3215 0.4374 0.2977 0.4454

Jarque-Bera検定

統計量 0.4930 0.2696 0.3421 0.3855 0.4580 0.4442 0.5925 0.2017 0.3033 0.1295 0.4252 0.1695

(正規性の検定) p値 0.7815 0.8739 0.8428 0.8247 0.7953 0.8008 0.7436 0.9041 0.8593 0.9373 0.8085 0.9187

Whit e検定(クロスを含む)統計量 1.6321 1.5408 3.7445 3.8574 4.0933 4.4161 1.4876 1.5853 3.4368 3.8666 3.8193 4.4752

(分散不均一の検定) p値 0.4422 0.9083 0.5868 0.9205 0.5361 0.8820 0.4753 0.9030 0.6330 0.9200 0.5757 0.8775

ステップワイズチャウテスト 年度 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

(構造変化検定) p値 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

※上位2年度分 年度 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

p値 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

注:東京貸付金日歩(率の階差)は,年利換算後の値を用いて算出した。

出所:財団法人日本経営史研究所編[1981],大川一司編[1956],日本統計研究所編[1958],生命 保険協会編[1978],総務省統計局[2012]を基に作成。

モデル1 モデル2 モデル3 モデル4 モデル5 モデル6 モデル7 モデル8 モデル9モデル10モデル11モデル12モデル13モデル14モデル15モデル16 参考 新契約高増減率

係数 0.8936 0.7563 t値 6.7908 5.3903 p値 0.0000 0.0000

(トレンド検定) p値 0.0000 0.0000

係数 1.1300 1.0506 1.0111 1.1469 1.0695 1.0301

t値 4.8678 4.6131 4.5715 5.0162 4.7265 4.6769

p値 0.0000 0.0001 0.0001 0.0000 0.0000 0.0000

(トレンド検定) p値 0.0003 0.0005 0.0006 0.0001 0.0002 0.0003

係数 0.8819 0.7431

t値 6.6611 5.3089

p値 0.0000 0.0000

(トレンド検定) p値 0.0000 0.0000

係数 1.0645 0.9896 0.9528 1.0820 1.0084 0.9715

t値 4.6518 4.4280 4.3969 4.7987 4.5391 4.5005

p値 0.0000 0.0001 0.0001 0.0000 0.0001 0.0001

(トレンド検定) p値 0.0003 0.0005 0.0005 0.0001 0.0002 0.0003

係数 0.9150 0.7357 0.7290 0.9141 0.7282 0.7224

t値 5.1826 3.7806 4.0474 5.0843 3.6873 3.9559

卸売物価指数

(1934~36年=1 00)

実質有業者1人当 たり所得

被説明変数 生産国民所得

実質生産国民所得

有業者1人当たり 所得

【最小二乗法(OLS)】

p値 0.0000 0.0006 0.0003 0.0000 0.0008 0.0004

(トレンド検定) p値 0.0004 0.0023 0.0012 0.0003 0.0020 0.0010

係数 0.8953 0.7297 0.7176 0.8950 0.7227 0.7115

t値 5.3814 3.9068 4.1452 5.2807 3.8113 4.0518

p値 0.0000 0.0004 0.0002 0.0000 0.0006 0.0003

(トレンド検定) p値 0.0001 0.0008 0.0005 0.0001 0.0008 0.0005

係数 -13.8478 -12.8707 -14.3874 -13.4169 -29.6723 t値 -1.9036 -1.7662 -1.9516 -1.8165 -3.5199

p値 0.0655 0.0863 0.0593 0.0781 0.0012

(トレンド検定) p値 0.2851 0.3385 0.2643 0.3107 0.0548

係数 -18.3941 -20.9818 -19.8538 -19.0308 -21.6757 -20.5593 t値 -2.1735 -2.5265 -2.3831 -2.2437 -2.5798 -2.4387

p値 0.0366 0.0163 0.0229 0.0313 0.0144 0.0201

(トレンド検定) p値 0.0757 0.0460 0.0638 0.0711 0.0439 0.0606

係数 7.7871 32.5226 6.5492 24.6918 34.7116 6.6416 23.4984 33.2960 8.4635 33.9371 7.5208 26.2872 36.4916 7.6194 25.1122 35.1022 51.7586 t値 3.5559 2.8110 2.7974 2.5209 3.0562 2.8983 2.3978 2.9233 3.9003 2.9412 3.2671 2.6640 3.1922 3.3820 2.5432 3.0617 4.8290 p値 0.0011 0.0080 0.0083 0.0166 0.0043 0.0064 0.0221 0.0061 0.0004 0.0058 0.0024 0.0117 0.0030 0.0018 0.0157 0.0043 0.0000

(トレンド検定) p値 0.6919 0.7548 0.6675 0.7307 0.7383 0.7059 0.7605 0.7693 0.6936 0.7575 0.6720 0.7378 0.7434 0.7112 0.7687 0.7753 0.7463

F検定

統計量 46.1145 27.8045 22.3723 17.2407 19.3368 23.7257 17.8149 19.8248 44.3706 27.1884 20.9758 16.3757 18.4617 22.2627 16.9169 18.9223 12.3895 p値 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0012 定数項

(1934~36年=1.00)

一般物価指数

(1928~32年=100)

総人口

総人口(女子)

28

推定期間(年度) 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939

OBS

38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38

修正決定係数 0.5494 0.5917 0.5360 0.5684 0.5979 0.5513 0.5769 0.6042 0.5396 0.5860 0.5192 0.5549 0.5861 0.5347 0.5634 0.5924 0.2354

Durbin-Watson検定

統計量 1.6255 1.6784 1.8096 1.9011 1.8847 1.7955 1.8803 1.8708 1.6071 1.6667 1.7457 1.8430 1.8323 1.7366 1.8267 1.8229 1.6080 Breusch-Godfrey LM検定統計量 1.2146 0.7813 0.3611 0.0796 0.0987 0.4233 0.1107 0.1137 1.3327 0.8409 0.6583 0.2232 0.2347 0.7168 0.2616 0.2453 1.0406

(系列相関 1次)

p値 0.2704 0.3767 0.5479 0.7778 0.7534 0.5153 0.7393 0.7360 0.2483 0.3591 0.4172 0.6366 0.6280 0.3972 0.6090 0.6204 0.3077 Breusch-Godfrey LM検定統計量 1.7091 1.1437 0.5817 0.4118 0.3062 0.6198 0.3642 0.2725 2.0280 1.2704 1.0496 0.7112 0.5079 1.0830 0.6606 0.4669 5.4047

(系列相関 2次)

p値 0.4255 0.5645 0.7476 0.8139 0.8580 0.7335 0.8335 0.8726 0.3628 0.5298 0.5917 0.7007 0.7757 0.5819 0.7187 0.7918 0.0670 Breusch-Godfrey LM検定統計量 1.7190 1.1439 0.6215 0.4386 0.3074 0.6278 0.4047 0.2850 2.0337 1.2704 1.0536 0.8303 0.5271 1.0841 0.8012 0.4669 8.4768

(系列相関 3次)

p値 0.6327 0.7665 0.8915 0.9322 0.9586 0.8900 0.9393 0.9628 0.5655 0.7362 0.7883 0.8422 0.9129 0.7809 0.8492 0.7918 0.0371

Jarque-Bera検定

統計量 1.0930 2.5865 0.2481 0.3687 1.5506 0.2436 0.3829 1.5884 1.5243 3.4229 0.7371 0.8575 2.6334 0.7748 0.9103 2.7224 1.5599

(正規性の検定) p値 0.5790 0.2744 0.8834 0.8317 0.4606 0.8853 0.8258 0.4520 0.4667 0.1806 0.6917 0.6513 0.2680 0.6788 0.6343 0.2564 0.4584 White検定(クロスを含む)統計量 0.7790 3.4474 1.4514 5.2963 5.0679 2.0008 5.6773 5.4681 0.8678 3.2804 1.5481 5.0703 4.2815 2.0052 5.4546 4.7233 2.6661

(分散不均一の検定) p値 0.6774 0.6314 0.9186 0.8078 0.8284 0.8490 0.7717 0.7917 0.6480 0.6568 0.9075 0.8281 0.8919 0.8484 0.7930 0.8577 0.2637 ステップワイズチャウテスト 年度 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

(構造変化検定) p値 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

※上位2年度分 年度 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

p値 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

出所:財団法人日本経営史研究所編[1981],大川一司編[1956],日本統計研究所編[1958],生命保険協会編[1978],総務省統計局[2012]を基に作成。

(15)

p

(トレンド検定) p値 0.0002 0.0000 0.0050 0.1129

係数 0.3841 0.3995 0.4288 0.4349 0.4658 0.3505 0.3601

t値 4.2649 4.4806 5.0286 5.1342 4.9688 4.2017 4.3779

p値 0.0002 0.0001 0.0000 0.0000 0.0001 0.0010 0.0007

(トレンド検定) p値 0.0002 0.0002 0.0000 0.0000 0.0009 0.0091 0.0073

係数 0.1816 0.0923

t値 4.7970 2.3473

p値 0.0003 0.0341

(トレンド検定) p値 0.0051 0.1202

係数 0.3663 0.3808 0.4074 0.4132 0.4506 0.3163 0.3244

t値 4.1783 4.3775 4.8474 4.9447 4.8870 3.8868 4.0215

p値 0.0002 0.0001 0.0000 0.0000 0.0001 0.0019 0.0015

(トレンド検定) p値 0.0001 0.0001 0.0000 0.0000 0.0011 0.0099 0.0091

係数 0.1729 0.1732 0.1747 0.1748

t値 2.6587 2.6172 3.9252 3.7613

p値 0.0128 0.0141 0.0017 0.0024

(トレンド検定) p値 0.0083 0.0078 0.0247 0.0246

実質有業者1人当 たり所得 有業者1人当たり 所得 実質生産国民所得

卸売物価指数

(1934~36年=1.00)

(トレンド検定) p値 0.0083 0.0078 0.0247 0.0246

係数 0.1722 0.1721 0.1695 0.1690

t値 2.7776 2.7268 4.0302 3.8265

p値 0.0097 0.0109 0.0014 0.0021

(トレンド検定) p値 0.0065 0.0068 0.0216 0.0244

係数 4.0463 4.1956 4.5355 4.7551 4.5143 4.7387 5.4871 5.4983 5.4935 5.5055 5.8099 5.8483 4.6144 6.2614 6.2864 4.6986 6.0988 6.1216 t値 3.3634 3.5500 4.0679 4.3387 4.0220 4.2878 5.4920 5.5593 5.4027 5.4652 5.5110 5.4917 3.8236 4.6352 4.7342 3.8820 4.3490 4.4146 p値 0.0019 0.0011 0.0003 0.0001 0.0003 0.0001 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0019 0.0005 0.0004 0.0017 0.0008 0.0007

(トレンド検定) p値 0.0077 0.0033 0.0054 0.0043 0.0049 0.0041 0.0018 0.0012 0.0020 0.0013 0.0047 0.0050 0.0400 0.0309 0.0254 0.0363 0.0338 0.0303

係数 -6.9696 -9.3979 -9.5468 -15.1284 -15.1765 -11.9217 -12.0348 -12.9542 t値 -2.2381 -3.5958 -3.6327 -6.2071 -6.1095 -4.7471 -4.7933 -3.8653

p値 0.0317 0.0010 0.0009 0.0000 0.0000 0.0003 0.0003 0.0004

(トレンド除去) p値 0.9945 0.1725 0.1522 0.0116 0.0067 0.0438 0.0411 0.1092 係数 -5.0523 -6.9044 -6.9919

t値 -2.3191 -3.6539 -3.6717

p値 0.0264 0.0009 0.0008

(トレンド検定) p値 0.3260 0.6658 0.6088

係数 16.4027 13.7471 19.1673 15.7187 19.6596 16.1450 5.7661 5.7802 6.0774 6.0973 7.2804 7.5794 6.0513 4.9565 4.9764 6.1919 5.3643 5.3994 27.5436 27.8140 22.5849 22.8191 24.6465 t値 3.9739 4.7579 5.7081 6.5303 5.8564 6.7058 6.6991 6.8058 7.1272 7.2450 7.5062 7.9047 8.1945 6.2082 6.3296 8.4743 6.8597 6.9777 8.3769 8.3160 6.3873 6.4899 5.7840 p値 0.0003 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000

(トレンド検定) p値 0.5093 0.4543 0.5523 0.5057 0.5572 0.5120 0.6584 0.6650 0.6631 0.6699 0.5692 0.5809 0.7201 0.7662 0.7696 0.7089 0.7440 0.7488 0.6566 0.5742 0.6171 0.6119 0.7006 F検定 統計量 14.9275 15.1728 18.7169 18.9869 18.2958 18.4748 19.1240 19.6486 18.1684 18.6307 24.2189 23.6064 20.5874 18.3889 19.0569 20.3681 16.5008 16.8804 38.5286 37.3260 28.2165 27.8114 14.9405 0 0000 0 0000 0 0000 0 0000 0 0000 0 0000 0 0000 0 0000 0 0000 0 0000 0 0000 0 0000 0 0001 0 0001 0 0000 0 0001 0 0001 0 0001 0 0000 0 0000 0 0000 0 0000 0 0004 定数項

一般物価指数

(1928~32年=100)

東京貸付金日歩

(率の階差)

総人口

総人口(男子)

29

p値 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0001 0.0001 0.0000 0.0001 0.0001 0.0001 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0004 推定期間(年度) 1902-1940 1902-1940 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1933 1902-1933 1902-1933 1902-1933 1902-1925 1902-1925 1917-1933 1917-1933 1917-1933 1917-1933 1917-1933 1917-1933 1917-1933 1917-1934 1917-1933 1917-1933 1902-1939

OBS 39 39 38 38 38 38 32 32 32 32 24 24 17 17 17 17 17 17 17 18 17 17 38

修正決定係数 0.5237 0.5281 0.5896 0.5932 0.5837 0.5862 0.6369 0.6435 0.6243 0.6305 0.6688 0.6628 0.7100 0.7653 0.7720 0.7077 0.7440 0.7486 0.7011 0.6812 0.7728 0.7702 0.2737 Durbin-Watson検定統計量 1.3796 1.4891 1.5150 1.6891 1.4783 1.6442 1.6368 1.6414 1.6351 1.6438 2.1518 2.1950 1.6909 1.9570 1.9581 1.6819 1.8072 1.8213 1.5203 1.3817 1.7639 1.7638 1.1837 Breusch-Godfrey LM検定 統計量 1.3293 0.7385 0.9842 0.2539 1.1807 0.3903 0.4435 0.4066 0.4392 0.3860 0.7834 0.9989 0.3428 0.0062 0.0113 0.3513 0.0804 0.0574 0.8940 1.5438 0.1234 0.1146 1.9122 (系列相関 1次) p値 0.2489 0.3901 0.3212 0.6143 0.2772 0.5321 0.5055 0.5237 0.5075 0.5344 0.3761 0.3176 0.5582 0.9370 0.9153 0.5534 0.7768 0.8106 0.3444 0.2141 0.7254 0.7349 0.1667 Breusch-Godfrey LM検定 統計量 1.3296 0.8360 1.5422 0.4015 1.6871 0.4921 0.7400 0.6421 0.6073 0.5095 0.8610 1.0324 4.3187 3.1279 4.5902 4.4197 3.5444 4.9522 2.7078 3.6018 2.5752 2.4167 2.3964 (系列相関 2次) p値 0.5144 0.6584 0.4625 0.8181 0.4302 0.7819 0.6907 0.7254 0.7381 0.7751 0.6502 0.5968 0.1154 0.2093 0.1008 0.1097 0.1700 0.0841 0.2582 0.1652 0.2759 0.2987 0.3017 Breusch-Godfrey LM検定 統計量 1.5054 0.8794 1.9782 0.7981 1.9075 0.6391 1.5528 1.4032 1.3577 1.2242 1.0934 1.2497 4.7356 3.2225 4.6189 4.9437 3.9124 5.2454 3.1425 3.9228 4.9952 4.8108 2.5675 (系列相関 3次) p値 0.6810 0.8304 0.5770 0.8499 0.5918 0.8874 0.6701 0.7048 0.7155 0.7472 0.7787 0.7411 0.1922 0.3586 0.2019 0.1760 0.2711 0.1547 0.3702 0.2699 0.1722 0.1862 0.4632 Jarque-Bera検定 統計量 1.9242 1.0116 1.0447 0.4023 0.1755 0.1685 1.1846 1.1382 0.9404 0.8592 0.0485 0.0623 0.3596 0.1323 0.1524 0.3984 0.3194 0.3880 1.4507 1.3148 0.5422 0.6027 24.2032

(正規性の検定) p値 0.3821 0.6030 0.5931 0.8178 0.9160 0.9192 0.5531 0.5660 0.6249 0.6508 0.9760 0.9693 0.8354 0.9360 0.9266 0.8194 0.8524 0.8236 0.4842 0.5182 0.7625 0.7398 0.0000 White検定(クロスを含む) 統計量 10.4828 12.7201 7.5333 8.4959 9.4378 10.0133 15.7796 16.6917 15.4512 16.2990 10.2201 10.2109 4.7383 9.4663 9.6023 4.7883 9.1155 8.7586 0.4124 0.7393 2.9395 2.9343 1.0490

(分散不均一の検定) p値 0.3128 0.1757 0.5818 0.4850 0.3979 0.3494 0.0716 0.0538 0.0793 0.0609 0.0692 0.0695 0.4486 0.3954 0.3836 0.4423 0.4267 0.4598 0.8137 0.6910 0.7093 0.7101 0.5919 ステップワイズチャウテスト年度 1935 1935 1935 1935 1933 1933 ― ― ― ― ― ― 1931 1931 1931 1931 1931 1931 ― ― ― ― ―

(構造変化検定) p値 0.0817 0.1018 0.0632 0.0787 0.0750 0.0984 ― ― ― ― ― ― 0.1302 0.1444 0.1326 0.1312 0.1348 0.1258 ― ― ― ― ―

※上位2年度分年度 1933 1933 1933 1933 1932 1932 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 1930 ― ― ― ― ―

p値 0.0960 0.1211 0.0635 0.0850 0.0757 0.1069 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 0.1494 ― ― ― ― ―

注:東京貸付金日歩(率の階差)は,年利換算後の値を用いて算出した。

出所:財団法人日本経営史研究所編[1981],大川一司編[1956],日本統計研究所編[1958],生命保険協会編[1978],総務省統計局[2012]を基に作成。

モデル1 モデル2 モデル3 モデル4 モデル5 モデル6 モデル7 モデル8 モデル9 モデル10モデル11 保有契約高増減率

係数 0.2104 0.2051

t値 3.2176 3.2749

p 0.0028 0.0024

(トレンド検定) p 0.0002 0.0001

係数 0.4977 0.5031 0.4663 0.4151 0.4374 0.3951 0.4661 0.4715 0.4590

t値 5.0380 5.1561 4.3492 4.6399 4.6420 4.3726 4.8827 4.8478 4.4621

p 0.0000 0.0000 0.0001 0.0001 0.0000 0.0001 0.0000 0.0000 0.0001

(トレンド検定) p 0.0001 0.0000 0.0015 0.0010 0.0011 0.0014 0.0017 0.0015 0.0018

係数 0.2090

t値 2.7860

p 0.0087

(トレンド検定) p 0.0055

係数 0.2117

t値 2.9903

p 0.0052

(トレンド検定) p 0.0030

係数 4.7998 4.5849 5.9919 5.9986 6.3627 5.2230 5.5978 5.0287 5.9281 6.1915 5.9011 t値 3.9041 3.7914 5.0096 5.0899 4.9004 4.7151 4.8322 4.4840 5.0925 5.2511 4.6623 p 0.0004 0.0006 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0001 0.0000 0.0000 0.0000

(トレンド検定) p 0.0297 0.0158 0.0103 0.0066 0.0135 0.0356 0.0376 0.0165 0.0140 0.0141 0.0153 係数 -7.2133 -10.7802

t値 -2.1828 -4.1515

p 0.0361 0.0002

【最小二乗法(OLS)】

被説明変数 生産国民所得

実質生産国民所得

卸売物価指数

(1934~36年=1.00)

一般物価指数

(1928~32年=100)

東京貸付金日歩

(率の階差)

総人口

p 0.036 0.000

(トレンド除去) p 0.1279 0.0075

係数 -6.8245

t値 -3.4170

p 0.0017

(トレンド検定) p 0.0656

係数 -10.1933 -13.4236

t値 -2.6047 -4.1397

p 0.0135 0.0002

(トレンド検定) p 0.0268 0.0033

係数 -5.9736

t値 -3.1861

p 0.0031

(トレンド検定) p 0.6514

係数 -3.7484

t値 -2.9236

p 0.0061

(トレンド検定) p 0.5636

係数 -4.5906

t値 -2.0186

p 0.0515

(トレンド検定) p 0.9764

係数 21.6738 25.8519 11.6018 11.5913 12.5623 25.9581 20.6966 29.9243 18.9494 16.2924 17.8173 t値 4.9162 4.8840 11.6006 11.8147 12.2503 7.7808 8.1349 6.9934 8.6024 10.3191 6.4029 p 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000

(トレンド検定) p 0.6981 0.6789 0.5614 0.5845 0.5300 0.6778 0.6442 0.6221 0.5450 0.5464 0.5357 F検定 統計量 16 9881 18 4639 17 5681 18 3848 18 8330 24 1243 20 2769 24 0566 19 2218 18 1120 15 0167 定数項

総人口(男子)

生産年齢人口

(15~59歳)

総人口(女子)

生産年齢人口

(男子:15~59歳)

生産年齢人口

(女子:15~59歳)

30

F検定 統計量 16.9881 18.4639 17.5681 18.3848 18.8330 24.1243 20.2769 24.0566 19.2218 18.1120 15.0167 p 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 推定期間(年度) 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939

OBS 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38

修正決定係数 0.5645 0.5861 0.5733 0.5850 0.4908 0.6522 0.6098 0.6515 0.5964 0.5811 0.5319

Durbin-Watson検定統計量 1.3415 1.2732 1.4063 1.4040 1.4441 1.6762 1.6853 1.5752 1.9250 1.8602 1.6382

Breusch-Godfrey LM検定統計量 3.2602 3.5990 3.3136 3.3855 2.5376 0.5980 0.6923 1.0323 0.0002 0.0517 0.9050

(系列相関 1次) p 0.0710 0.0578 0.0687 0.0658 0.1112 0.4393 0.4054 0.3096 0.9877 0.8202 0.3414

Breusch-Godfrey LM検定統計量 3.3064 3.8081 4.1559 4.0822 3.4502 1.2316 1.1959 2.1150 0.1232 0.1633 1.6969

(系列相関 2次) p 0.1914 0.1490 0.1252 0.1299 0.1782 0.5402 0.5499 0.3473 0.9403 0.9216 0.4281

Breusch-Godfrey LM検定統計量 3.3064 3.8082 4.1594 4.1009 3.4898 1.3483 1.2081 2.2564 0.2747 0.1921 1.7182

(系列相関 3次) p 0.3468 0.2829 0.2448 0.2508 0.3221 0.7177 0.7511 0.5209 0.9647 0.9789 0.6329

Jarque-Bera検定 統計量 1.5638 2.9590 0.6540 0.7461 0.1499 0.8768 0.4249 1.4330 0.3854 0.2996 0.3865

(正規性の検定) p 0.4575 0.2278 0.7211 0.6886 0.9278 0.6451 0.8086 0.4885 0.8247 0.8609 0.8243 Whit e検定(クロスを含む)統計量 13.4874 13.6370 8.6269 9.6536 3.1617 11.7528 7.0045 15.7188 8.5663 6.4396 7.6432

(分散不均一の検定) p 0.1418 0.1358 0.4724 0.3793 0.6751 0.2276 0.6367 0.0730 0.4782 0.6952 0.5705

ステップワイズチャウテスト 年度 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

(構造変化検定) p ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

※上位2年度分 年度 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

p ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

注:東京貸付金日歩(率の階差)は,年利換算後の値を用いて算出した。

出所:財団法人日本経営史研究所編[1981],大川一司編[1956],日本統計研究所編[1958],生命保険協会編[1978],総務省統 計局[2012]を基に作成。

(16)

p値 0.0033 0.0028

(トレンド検定) p値 0.0002 0.0002

係数 0.4660 0.4715 0.3887 0.4094 0.3695 0.4316 0.4392 0.4245

t値 4.7552 4.8684 4.4097 4.4030 4.1623 4.5360 4.5488 4.1523

p値 0.0000 0.0000 0.0001 0.0001 0.0002 0.0001 0.0001 0.0002

(トレンド検定) p値 0.0001 0.0001 0.0013 0.0015 0.0020 0.0024 0.0022 0.0026

係数 0.2084

t値 2.7127

p値 0.0104

(トレンド検定) p値 0.0056

係数 0.2114

t値 2.9127

p値 0.0063

(トレンド検定) p値 0.0033

係数 4.7854 4.5712 5.9689 5.9757 5.1847 5.5650 4.9842 5.9040 6.1658 5.8858

t値 3.8788 3.7658 4.8723 4.9481 4.5936 4.7103 4.3713 4.9252 5.0993 4.5309

p値 0.0005 0.0006 0.0000 0.0000 0.0001 0.0000 0.0001 0.0000 0.0000 0.0001

(トレンド検定) p値 0.0305 0.0160 0.0112 0.0074 0.0384 0.0408 0.0183 0.0156 0.0157 0.0172

係数 -7.4151 -10.9683 -14.7980

実質有業者1人当 たり所得

卸売物価指数

(1934~36年=1.00)

一般物価指数

(1928~32年=100)

東京貸付金日歩

(率の階差)

総人口

t値 -2.2496 -4.1504 -4.1974

p値 0.0311 0.0002 0.0002

(トレンド除去) p値 0.1065 0.0068 0.0064

係数 -6.9336

t値 -3.4060

p値 0.0017

(トレンド検定) p値 0.0592

係数 -10.4021 -13.6968

t値 -2.6602 -4.1625

p値 0.0118 0.0002

(トレンド検定) p値 0.0254 0.0033

係数 -5.8786

t値 -3.0454

p値 0.0045

(トレンド検定) p値 0.6554

係数 -3.7271

t値 -2.8352

p値 0.0077

(トレンド検定) p値 0.5489

係数 -4.4256

t値 -1.8957

p値 0.0665

(トレンド検定) p値 0.9378

係数 22.0966 26.2871 12.0384 12.0300 26.5500 21.2068 30.6177 19.2722 16.6909 18.0494 32.0473

定数項 総人口(男子)

生産年齢人口

(15~59歳)

総人口(女子)

生産年齢人口

(男子:15~59歳)

生産年齢人口

(女子:15~59歳)

31

係数

t値 5.0586 4.9948 12.1394 12.3649 7.8650 8.2395 7.0877 8.5329 10.4164 6.3361 7.1495

p値 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000

(トレンド検定) p値 0.7053 0.6819 0.5697 0.5932 0.6866 0.6537 0.6295 0.5512 0.5531 0.5412 0.7737

F検定 統計量 16.7752 18.2259 16.2205 16.9699 22.7938 19.0467 22.8609 17.4968 16.6734 13.7122 17.6186

p値 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0002

推定期間(年度) 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939 1902-1939

OBS 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38

修正決定係数 0.5612 0.5828 0.5524 0.5642 0.6386 0.5940 0.6393 0.5722 0.5596 0.5076 0.3099

Durbin-Watson検定統計量 1.3448 1.2798 1.3820 1.3829 1.6522 1.6579 1.5642 1.8518 1.8029 1.5956 1.0262

Breusch-Godfrey LM検定統計量 3.1570 3.4469 3.6300 3.6686 0.7070 0.8294 1.0729 0.0496 0.1489 1.1422 4.7510

(系列相関 1次) p 0.0756 0.0634 0.0567 0.0554 0.4004 0.3625 0.3003 0.8238 0.6996 0.2852 0.0293

Breusch-Godfrey LM検定統計量 3.1819 3.6468 4.1328 4.0632 1.1253 1.0861 2.0384 0.1023 0.1749 1.7096 5.4001

(系列相関 2次) p値 0.2037 0.1615 0.1266 0.1311 0.5697 0.5810 0.3609 0.9501 0.9163 0.4254 0.0672

Breusch-Godfrey LM検定統計量 3.1819 3.6474 4.1633 4.1193 1.4579 1.2394 2.2702 0.4467 0.3682 1.7784 6.8837

(系列相関 3次) p 0.3644 0.3021 0.2444 0.2489 0.6920 0.7436 0.5183 0.9304 0.9467 0.6196 0.0757

Jarque-Bera検定 統計量 1.6466 3.1715 0.3660 0.3883 1.0390 0.4905 1.7011 0.4049 0.3472 0.3779 6.1624

(正規性の検定) p値 0.4390 0.2048 0.8328 0.8235 0.5948 0.7825 0.4272 0.8167 0.8407 0.8278 0.0459

Whit e検定(クロスを含む)統計量 13.4732 13.3019 8.4419 9.3677 11.5221 7.0850 15.6343 8.3549 6.7487 7.3744 0.2777

(分散不均一の検定) p値 0.1423 0.1494 0.4903 0.4040 0.2416 0.6283 0.0749 0.4988 0.6633 0.5982 0.8703

ステップワイズチャウテスト 年度 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

(構造変化検定) p値 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

※上位2年度分 年度 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

p値 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

定数項

近代の個人保険需要の論点

所得

• 全てのモデルで所得関連系列が有意となった

• Beck & Webb [2003] 生保の奢侈品,水島一也 [2006] 保険需要の間接性

• 販売先が富裕層であったことは,生保会社経営上,妥当な選択

• 名目金利(東京貸付金利)が 新契約高を除く全てのモデルで有意

名目 名目 金利

• 名目金利(東京貸付金利)が,新契約高を除く全てのモデルで有意

• 主に貯蓄の一種として需要されていたことが示唆される

• 東京貸付金利(率の階差)は,生保産業の総資産利回り(率の階差)の代理変数

• 総資産利回り(率の階差)と東京貸付金利(率の階差)の相関係数は 0.82(1910~1939)

• 総資産利回り(率の階差)を被説明変数,東京貸付金利(率の階差)を説明変数とする 単回帰分析を行ったところ,全検定をパスし,修正決定係数は0.66(1910~1939)

人口

• 人口関連系列の何れかまたは全てが,新契約件数を除く全てのモデルで有意

• 保有契約件数の回帰分析では,総人口のみの単回帰においても修正決定係数が 0.68 約束(契約)の履行が 個人保険市場発展の核心的原動力であったことを強く示唆

人口 約束(契約)の履行が,個人保険市場発展の核心的原動力であったことを強く示唆

制度

• 1902(明治35)年度を起点に1年ずつ過去に推定期始を繰り上げる回帰分析を実施

• 有意な回帰モデル(修正決定係数0.5以上)を推定できず

• 唯一の例外は,生産国民所得を説明変数とする新契約高の単回帰モデル ただし,1900~39の推定期間で修正決定係数は0.50台にとどまった

• 1900年制定の保険業法が,個人保険市場発展に重要な役割を果たしたことを示唆

32

(17)

【参考資料 1 】新契約件数増減率の回帰グラフ

• モデル 1

生産国民所得

• モデル 2

生産国民所得,東京貸付金日歩(率の階 差)

差)

33

【参考資料 2 】 新契約高増減率の回帰グラフ

• モデル 1

生産国民所得

• モデル 2

生産国民所得,総人口(女子)

34

(18)

【参考資料 3 】 保有契約件数増減率の回帰グラフ

• モデル 3

実質生産国民所得,東京貸付金日歩(率 の階差) 総人口

• モデル 8

実質生産国民所得,一般物価指数,東 京貸付金日歩(率の階差)

の階差),総人口 京貸付金日歩(率の階差)

35

• モデル 15

実質生産国民所得,一般物価指数,東 京貸付金日歩(率の階差)

• モデル 20

総人口 京貸付金日歩(率の階差)

36

(19)

【参考資料 4 】 保有契約高増減率の回帰グラフ

• モデル 4

実質生産国民所得,一般物価指数,東 京貸付金日歩(率の階差)

• モデル 6

実質生産国民所得,東京貸付金日歩(率 の階差) 総人口

京貸付金日歩(率の階差) の階差),総人口

37

主な参考文献(邦文文献)

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•浅野 晳・中村二朗[2009]『計量経済学[第2版]』有斐閣

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Referensi

Dokumen terkait

Economic Review of the South African Agriculture 2017/18 1 Department of Agriculture, Forestry and Fisheries ECONOMIC REVIEW OF SOUTH AFRICAN AGRICULTURE FOR THE YEAR ENDED 30 JUNE