2019 年度 愛知学泉短期大学シラバス
科目番号 科目名 担当者名 基礎・専門
別 単位数 選択・必修 別
開講年次・
時期
52102 社会福祉Social Welfare 杉浦 真生 専門 2 選択 1年前期
科目の概要
社会福祉の意義、歴史的変遷、法や制度、組織、財政について体系的に学び、理解する。また、社会福祉にお ける相談援助の意義や方法を学び、利用者の保護に関わる仕組みについて理解する。学習を通して子ども家庭 支援の視点を持ち、幼児教育及び保育の現場に置いて求められるニーズに対応できる実践力を身につける。
学修内容 到達目標
① 現代社会における社会福祉の意義と歴史的変遷及び 子ども家庭支援の視点について学び、説明できるよう になることを目的とする。
② 社会福祉の制度と実施体系について具体的に説明で きるようになることを目的とする。
③ 社会福祉における相談援助の意義や方法を学び、説 明できるようになることを目的とする。
④ 社会福祉における利用者保護に関わる仕組みを学 び、説明できるようになることを目的とする。
⑤ 社会情勢から今後の社会福祉の動向と課題を学ぶ。
① 現代社会における社会福祉の意義と歴史的変遷及び 社会福祉における子ども家庭支援の視点について理 解することができる。
② 社会福祉の制度や実施体系等について理解すること ができる。
③ 社会福祉における相談援助について理解することが できる。
④ 社会福祉における利用者保護に関わる仕組みについ て理解することができる。
⑤ 社会福祉の動向と課題について理解することができ る。
学生に発揮させる社会人基
礎力の能力要素 学生に求める社会人基礎力の能力要素の具体的行動事例
前に踏 み出す 力
主体性 社会福祉情勢に日頃から関心を持ち、積極的に授業に参加する。
働きかけ力 グループワークにおいて、積極的に役割を分担し、意見が活発に出るよう働きかける。
実行力 授業以外の時間を使い、地域の一員として、地域の活動やボランティア活動等に参加して みる。
考え抜 く力
課題発見力 現代社会においての生活課題やニーズが発見できる。また、その生活課題やニーズに対 して、どのような法律や制度が利用できるか考察できる。
計画力
創造力 様々な立場に置かれた人々の考えや価値観を理解し、保育実践に活かすことができる。
チ ー ム で 働 く 力
発信力 グループワークにおいて出た意見を整理し簡潔にまとめわかりやすく発表することができ る。授業の内容に対し感じたことや疑問を自分の言葉で表現することができる。
傾聴力 グループワークにおいて、お互いの意見を聞き、自らの意見を発言することができる。相手 の考えをうまく引き出すことができる。
柔軟性 情況把握力
規律性 無断欠席、遅刻、居眠り、私語など講義に支障をきたす行動をせず、授業が円滑に進行 するようルールを守ることができる。
ストレスコントロール力
テキスト及び参考文献
テキスト名:学ぶ・わかる・みえる シリーズ保育と現代社会「保育と社会福祉」 著者名:(編集)橋本好市、宮田徹 出版 社:株式会社みらい 価格:2,000 円(税別)
参考文献名:よくわかる社会福祉(第 10 版) 著者名:山縣文治・岡田忠克編 出版社:ミネルヴァ書房
他科目との関連、資格との関連
他科目との関連:日本国憲法、社会的養護、子ども家庭福祉、子ども家庭支援論 資格との関連 :保育士(保育士資格必修科目)
学修上の助言 受講生とのルール
・授業内容をしっかりノートにまとめておくこと。
・まとめプリントを活用し、復習すること。
・授業中の私語は慎み、積極的に受講すること。
・日頃から、社会福祉に関するニュースや新聞記事に目を
とめておくこと。
【評価方法】
評価方法 評価の 割合
到達
目標 各評価方法、評価にあたって重視する観点、評価についてのコメント
筆記試験
① ・到達目標に対応して、社会福祉の基本概念や語句の説明を試す問題を出 題し評価する。
・現代の社会背景を適切に捉えた上で、社会福祉の意義を問う問題を出題 し、論理的な文章で表現できているかを評価する。
②
③
④
⑤
小テスト
① 前週の授業内容について質問し、理解度をテストする。基本的な社会福祉に 関する事業の説明や用語が使用できるようにすること。
②
③
④
⑤
レポート
成果発表
(口頭・実技)
作品
社会人基礎力
(学修態度)
① (主体性)
・社会福祉に関心を持ち、学修に主体的に取り組むことができる。
(実行力)
・授業内容を理解することに努め、予習復習に取り組むことができる。
(課題発見力)
・事例などから生活課題やニーズが発見できる。
(創造力)
・様々な立場に置かれた人々の考えや価値観を理解し、自分の考えを深める ことができる。
(発信力)
・発表の仕方を工夫してわかりやすくできる。
(傾聴力)
・互いの意見を聞き、理解することができる。
(規律性)
・遅刻、無断欠席、学習意欲欠如、提出物の未提出など授業に支障をきたす 行動をせず、円滑に進行するようルールを守ることができる。
・欠席 6 回以上の欠席はO(放棄)判定となる。
②
③
④
⑤
その他
総合評価
割合 100
【到達目標の基準】
到達レベルS(秀)及び A(優)の基準 到達レベル B(良)及びC(可)の基準
①筆記試験において、社会福祉の概念、歴史的な展開、
語句や制度の説明、求められる役割について理解し、自ら の言葉で論理的に説明することができること。
②社会福祉に関心を持ち、保育との関連性を説明すること ができること。S(秀)=①+② A(優)=①又は②
筆記試験において、社会福祉の概念、歴史的な 展開、語句や制度の説明ができ(①)、求められる役 割についてある程度理解し、テキストの文章を用いて に説明することができる(②)。
B(良)=①+② C(可)=①
週 学修内容 授業の実施方法及び
フィードバック方法 到達レベル C(可)の基準 予習・復習 時間
(分)
能力 名
1週 /
・社会福祉とは何か、お互いの 考えを知る。
・保育士が社会福祉を学ぶ意味 を討議する。
講義
グループワーク
保育者にとって社会福祉 を学ぶ意義を理解できるよ うになる。
【予習】社会福祉の意 味、理念を調べる。
【復習】社会福祉に関 する新聞記事等を見 ておく。
180 課題発 見力 発信力
2週 /
・現代社会の特徴と抱える課題 を学ぶ。(少子高齢化、家族形 態の変化、貧困格差について)
・社会福祉の意義を認識する。
講義 DVD 視聴
復習と予習実施の 確認。後フィードバッ クする。
・現代社会の特徴や問題 について説明できるように なる。
・社会福祉の必要性を捉 え る こ と が で き る よ う に な る。
【予習】「高齢社会」も しくは、「少子化社会」
に関する新聞記事を 探してくる。
【復習】現代社会の特 徴 や 課 題 を ふ ま え 、 社会福祉の意義を説 明できるようまとめる。
180課題発 見力
3週 /
・ 社 会福 祉の概 念 や 定義を 学 ぶ。
・諸外国と日本の社会福祉の考 え方を学ぶ。
講義 DVD 視聴
復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
社会福祉の概念、定義を 把握することができる。
【予習】日本国憲法の 成 り 立 ち に つい て 調 べる。
【復習】歴史的な出来 事と社会福祉の発展 の関係を整理する。
180主体性
4週 /
・日本と諸外国の社会福祉のあ ゆみを具体的に学ぶ。
・サービスの利用方法の移り変 わりを理解する。
講義
復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
社会福祉に関する法律や 制度、サービスの利用方 法について説明できるよう にする。
【予習】福祉六法とは 何か調べておく。
【復習】社会福祉基礎 構造改革の内容を整 理しておく。
180主体性
5週 /
社会保障制度とは何か、意味を 理解する。
講義
復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
社会保障制度の目的や仕 組みが理解できるようにな る。
【予習】ナショナルミニ マムの意味を調べて おく。
【復習】社会保障制度 の説明ができるように する。
180主体性
6週 /
社会保険の種類と内容を理解す る。
講義
復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
社会保険の目的や仕組み が理解できるようになる。
【予習】自身の保険証 から保険者を調べてく る。
【復習】社会保険 5 つ にいてそれぞれの内 容をまとめる。
180主体性
7週 /
・公的扶助制度の意味を理解し 生活保護の内容や意義を学ぶ。
・貧困対策について学ぶ。
講義 DVD 視聴
復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
・生活保護の内容や課題 を説明できるようにする。
・現代社会における貧困実 態とその施策について説 明できるようにする。
【予習】生活保護制度 について調べる。
【復習】生活困窮者に 対する支援策を挙げ る。
180 主体性 課題発 見力
8週 /
子どもを取り巻く社会的課題を 挙げ、その支援対策を学ぶ。
講義 DVD視聴
復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
・子どもを取り巻く様々な社 会的課題を分析し、その支 援対策を把握する。
【予習】児童家庭福祉 の復習をしておく。
【復習】子どもの貧困 問題に関わる民間の 取り組み事例を調べ る。
180 主体性 課題発 見力
能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性 ストレスコントロール力
週 学修内容 授業の実施方法及び
フィードバック方法 到達レベル C(可)の基準 予習・復習 時間
(分)
能力 名
9週 /
児童虐待問題について、事例課 題をグループで討議する。
講義
グループワーク 復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
・児童虐待の種類や内容、
支援対策を整理することが できる。
【予習】子どもの虐待 の事例ケースを挙げ る。(各種メディア)
【復習】児童虐待を減 ら す た め の 取 り 組 み 例を調べる。
180 主体性 課題発 見力
10 週 /
社会福祉の専門職と役割につ いて学ぶ。
社会福祉専門職の倫理につい て理解する。
講義
復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
社 会 福 祉 従 事 者 に つ い て、その資格と役割を理解 できるようになる。
【予習】社会福祉士、
介護福祉士、精神保 健福祉士について調 べる。
【復習】保育士の倫理 について復習してお く。
180 実行力 課題発 見力
11週 /
ソーシャルワークの意義や方法 についてグループ討議を交えて 学ぶ。
講義
グループ討議 復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
援助相談の価値、理論、
方法について理解できるよ うになる。
【 予 習 】 ソ ーシ ャ ル ワ ークの意味について 調べる。
【 復 習 】 ソ ーシ ャ ル ワ ークの意義を考える。
180課題発見力
12 週 /
DVD 視聴から地域の実践の状 況を認識する。
講義 DVD 視聴
復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
地域福祉やボランティア活 動の現状について理解で きるようになる。
【予習】社会福祉協議 会の役割を調べる。
【復習】DVDを視聴し 感じたことをまとめる。
180 実行力 発信力 傾聴力
13 週 /
地域福祉・ボランティア活動の概 念や社会的意義を学ぶ。
講義
復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
地域社会で実践されてい る福祉活動やボランティア 活動の意義を把握すること ができる。
【予習】身近な地域福 祉活動の実例を挙げ る。
【復習】自分でできる ボランティア活動を提 案する。
180主体性
14 週 /
社会福祉における利用者の保 護に関わる仕組みを学ぶ。
講義
復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
利用者の保護に関わる仕 組みとして第三者評価や 権利擁護について説明で きる。
【予習】保育士にとし てどのような機関と連 携が必要か考える。
【復習】社会福祉に求 められているニーズを 把握する。
180主体性
15 週 /
社会福祉と保育士のこれからに ついて互いの意見を確かめる。
授業の総復習を行う。
講義
グループワーク 復習小テストの実施と 予習内容の確後フィ ードバックする。
社会福祉の視点から保育 の実践において何を心が けるべきか確認する。
【予習】今までの講義 の復習。
【復習】試験に向けて 再確認する。
180 主体性 働 き か け力 実行力 能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性
ストレスコントロール力