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Addendum17 質疑応答日本語要約(国問研作成)

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Addendum17 質疑応答日本語要約(国問研作成)

クロアチア:本日は、相互に協力する関係を構築しに来た。しかし、日本企業は投資に慎 重すぎる。インドにおける自動車市場の例を出すと、スズキは慎重すぎたため、大宇な どの韓国メーカーにシェアを奪われている。時には大きなリスクを取ってハイリスク・

ハイリターンを選択すべきでは。 1996年内戦終了一年後には韓国のサムソンは、クロ アチアへの投資を行い、利益を生み出している。

マケドニア:吉井教授の報告についてコメントしたい。この地域各国の脆弱な経済指標を 提示していたが、この地域の類似性に注目して欲しい。つまり、ひとつの大きな市場と して見て欲しい。我々は欧州の中心にあり、ここから更に大きな市場にアクセス出来る メリットがある。

ユーゴスラヴィア:数字は、数字。完全には信用できないことを認識すべき。数字は過去を表し、

現在や将来を表現しない。この地域では将来は急速に変化していく。ユーゴでも、つい 数日前に 15 銀行の民営化が始まったのだ。つまり、この地域には非常に大きな潜在的 市場が存在する。労働賃金が安く、労使関係も殆ど存在しない。欧米の外資は次々に入 ってきている。これは、教育水準の高さの現れだ。我々は、新しい技術を導入したくて も資金がない。だからこそFDIが必要なのだ。車も環境対応型に替えていきたい。その 為にも追加投資が必要だし、そのための努力はしている。今や米国企業も参入してきて いる。日本企業も今こそ足場を築くべきだ。その為にも、この地域をひとつとして見て 欲しい。

神戸大学吉井教授:勿論、努力は理解している。しかし、魅力的なインセンティブや鮮明 な工業政策が必要では。

国問研重家所長:日本企業の方、何かコメントは。

(株)小松 佐原氏:この地域をひとつとして見てくれというが、国境管理、ヒト・モノの自

由移動はどうなっている。自由に移動できるのか。

ユーゴスラヴィア:現在、マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ハンガリーとFTAを締結 しており、財の移動に障壁はなく、ヒト・モノは自由に移動している。国境の通過には 書類と低率な関税のみが必要であり、スムーズに行き来している。但し、石油や農業産 品、鉄鋼に関しては障壁が依然として残っている。

マケドニア:我々は欧州の「Corridor」自動車道路整備計画の中で重要な位置にあり、緊 密に結ばれているため、国境はなくなったも同然であり、そこには障壁はない。

ユーゴスラヴィア:この地域に存在する 10の回廊中、6つがユーゴ領域を通過している。また、

インフラ、通信網の整備も進んでいる。それ故に製品を生産して輸送するポテンシャル が備わっているのだ。

国問研笠井研究員:FTAについて、財の自由移動が可能になっていると仰っているが、FTA

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を 締 結 し て い る 国 家 間 は そ れ で 良 い が 、 そ れ は 締 結 し て い な い 国 家 に と っ て は

disadvantageである。例えば、日本が南東欧諸国のひとつとFTAを締結して、他の南東

欧諸国とも同様にアクセス出来るのか。

ユーゴスラヴィア:可能だと思う。我々は小さな国家であり、200kmも行けば国境である。この 国境を取り除かなければ未来はない。周辺と協力して市場を形成していかないといけな いと考えている。我々は手を取り合えば欧州の中心になれる。例えばCorridor10には今 後 10年間で30億ドルの投資が期待されている。開発などで共通点もあることから地域 の共通市場を形成したい。EU加盟へのタイムリミットもあるので、それぞれの国とFTA を早急に締結したい。

豊田通商 神戸氏:赤津氏の報告は、我々を代弁していた。投資誘致には何よりも熱意が 重要だ。ポーランドのバウジフは決定まで 5年の年月がかかったが、政府、特に地方政 府の熱心さが決定打だった。その点で、本日の各国代表のプレゼンは、どのようなもの を提案したいのか、何を提供してくれるのか、何が訴えたいのか良く伝わらなくて残念。

数字や文書の羅列であり、アピール不足では。日本語や図の多用が重要だろう。日本の 自動車企業が一社でも進出すれば、部品メーカーが付いて行く。だからこそ一社でも日 本企業を誘致し育てて行って欲しい。

神戸大学 吉井教授:本日の自分の報告は非常に悲観的内容だったが、いつかは楽観的に なりたい。そのためには何が必要か? それはインセンティブだけでは不足であり、良い イメージの形成が必要であろう。その為にも積極的な人々の交流が重要となる。その中 から将来に向けた良いイメージを提示し、売り込むポイントを明確化していくべき。

矢崎総業 森川氏:現在当社は欧州16の自動車メーカーにワイヤーハーネスを納入してい る。企業は利益が出ないとやっていけない。特にQCD(Quality, Cost, Delivery)を重視し ている。この地域はひとつと言っているが、国境で通過手続き中の待ち時間もコストに なる。これらのTotal Logistic Costで工場の設置が決定されることを認識すべき。更に、

操業後の問題として、日々発生する問題に対して相談できるひとつの部署が必要であり、

その点で、投資を誘致するだけでなく、成功例を育むと共に操業後のアフターフォロー が必要不可欠である。

立命館大学 稲葉教授:日系企業のチェコ、ハンガリー、ポーランドへの進出事例を検証 しているが、積極的な中央政府と消極的な地方政府の対応が違う点や、現地部品サプラ イヤーの必要性、子弟教育など赴任者への環境整備がまだ不足していると指摘できる。

クロアチア:赤津氏の報告の仰る通り、相互のコミュニケーションは重要である。クロア チアとしては、その第1歩として観光を伸ばして行きたいと考えており、その第1歩が 本日配布した日本語のパンフレットである。

ユーゴスラヴィア:本日のご指摘を非常に貴重なものと認識している。我国が良く知られておら ず、分り難いのならば紹介ツアーなども組んでみたい。我々を利用して、もっと顔の見 えるやり取りをしたいと考えている。

ルーマニア:法律が頻繁に変更されるとの指摘があったが、EU に入るためのプロセスと

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理解して欲しい。2007年にもEUに加盟できれば安定するのではないか。確かにメンタ リティーを変化させる必要があることを認識しており、その為にも銀行の民営化を進め ている。

ブルガリア:我々の地域を地域横断的に比較分析してくれた吉井教授に感謝する。最も重 要なのは『成功物語』だと認識できたのが、本日の成果である。治安の安定は、NATO 加盟によってもたらされると考えている。

神戸大学 吉井教授:国名を聞いたときに会社名、製品名ではなく、個人名が出てくるよ うな関係になれば良いのではないか。そうなって欲しい。

JETRO 赤津氏:日本人は極めて慎重であるので、そのメンタリティーを十分理解して欲

しい。日本企業を誘致するためには欧米企業を誘致するのとは違ったやり方をしなけれ ばならない。

国問研重家所長:本日は、南東欧地域諸国の方が、新たな努力をしていることを十分認識 できた。他方、ビジネスはビジネスの判断が下される訳であり、双方とも、一層のコミュ ニケーション、対話を継続していきたい。

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