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PDF 検査案内書 - Kazusa

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Academic year: 2024

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Ver 6

検査案内書

(エーラス・ダンロス症候群(血管型)遺伝子検査)

使用開始日 2022 年 4 月 1 日

管理者(発行者) 糸賀 栄 印

精度管理責任者 細川 淳一 印

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改訂履歴一覧表

No. 改訂内容 Ver. 使用開始日 作成者 承認者 1 新規作成(マルファン症候群と共通

の案内書から独立)

1 2018/4/2 小原 收 森 千恵

2 概略の修正(報告対象の明文化) 2 2019/4/1 細川淳一 糸賀 栄

3 intron領域の追加 3 2020/9/9 細川淳一 糸賀栄

4 intron領域の追加 4 2021/6/29 細川淳一 糸賀栄

5 書式変更 5 2022/4/1 細川淳一 糸賀栄

6 SMAD2追加 6 2022/4/1 細川淳一 糸賀栄

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検査項目: 「 エーラス・ダンロス症候群(血管型) 」

検査名: 【 エーラス・ダンロス症候群(血管型)遺伝子検査 】

概略

エーラス・ダンロス症候群(血管型)(vEDS)は動脈病変(動脈解離・瘤・破裂)のみ ならず、臓器破裂(腸管、子宮破裂)、気胸、血胸といった重篤な合併症を生じる疾患で あり、内出血しやすい、皮膚が薄い(皮下静脈が透けて見える)などの特徴があり、全 身に多彩な症状を呈する結合組織疾患であり、病因はCOL3A1 遺伝子の機能異常である。

遺伝病ではあるが、新生突然変異によることもあり、家族歴のない患者も少なくない。

多彩な症状はすべて揃うわけではないため、エーラス・ダンロス症候群(血管型)の診 断は、臨床所見に加えて、家族歴、遺伝学的検査所見(COL3A1遺伝子バリアント)が鍵 となるため、機能異常をきたすCOL3A1遺伝子のバリアント同定が重要である。本検査に より機能異常をきたすCOL3A1遺伝子のバリアントが同定されればエーラス・ダンロス症 候群(血管型)の大きな根拠となる。本検査では機能異常をきたすCOL3A1遺伝子のバリ アント(アミノ酸置換、終止コドンバリアント、フレームシフトバリアント、スプライ シング異常をきたすバリアント)を検出する。短鎖リード型次世代シーケンサーのデー タの補完が必要な場合は、サンガー法によるキャピラリーシーケンサーでの解析を行う。

本検査はタンパク質コード領域エクソンとその両端のスプライス部位領域を、次世代シ ークエンサーで解析し、主に検出されたアレル頻度 0.1%以下の稀なバリアントについ て報告する。また、鑑別診断として ACTA2、EFEMP2、FBN1、FBN2、FLNA、MYH11、MYLK、 SLC2A10、SMAD3、TGFB2、TGFB3、TGFBR1、TGFBR2、SMAD2も遺伝子検査を行うが、これら の遺伝子に関しては報告書とは別に低頻度バリアントを抽出した表を付加する。なお大 規模欠失・挿入等のコピー数変化や大規模なゲノム構造変化に関しては高精度での検出 が短鎖リード型の次世代シーケンサーでは困難なため、報告対象としない。体細胞モザ イクについてはバリアントコーラーで検出できたものに関しては報告するが、バリアン トコーラーで検出できなかったものに関しては報告しない。なお intron 領域である COL3A1(chr2:189007457),FBN1(chr15:48429432,chr15:48446909)についても報告する。

なお、エーラス・ダンロス症候群(血管型)の診断に際しては、類似の所見を呈する ことのあるマルファン症候群、ロイス・ディーツ症候群、家族性大動脈瘤・解離などの 病因となる遺伝子の機能異常をきたすバリアントを認める場合には、それらの疾患と考 えられるとされていることに留意する必要がある。

(1) 検査方法

血液から回収したゲノムDNAから、該当する検査対象遺伝子のたんぱく質コード

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領域エクソンとそのイントロン境界部分をハイブリダイゼーションあるいは酵素的 増量法(polymerase chain reaction法、PCR法と略)により濃縮し、次世代シーケ ンサーあるいはキャピラリーシーケンサーによる遺伝子配列決定を行い、検査対象 遺伝子のたんぱく質コード領域における低出現頻度の塩基配列変化の有無を検出す る。原則血液のみの受け入れとするが、やむを得ない場合は調整されたDNAも受け 入れる。この場合は個々の事例により判断するものとする。

(2) 基準値及び判定基準

国際的に用いられているヒトゲノムリファレンス配列との比較から、低出現頻度変異 の有無を判定する。

(3) 医療機関に緊急報告を行うこととする検査値の範囲

特になし。本検査は緊急性を要するものではありません。

(4) 検査に要する日数

検体が本所に届いた日から60営業日以内。

(5) 測定を委託する場合にあっては、実際に測定を行う衛生検査所の名称

測定の委託はありません。

(6) 検体の採取条件

医療機関にて検査の目的や限界について十分に説明し、本検査の申し込みの意思 を確認する。

(7) 検体の採取容器

弊所発行の匿名化ID記載ラベルが貼付された採血管1本

(真空密封型採血管EDTA-2K(またはNa)顆粒)

(8) 検体の採取量

血液1mL以上を採血する。

(9) 検体の保存条件

採血後は、速やかに冷蔵または凍結保管する。

(10) 検体の提出条件

上記(7)、(8)、(9)を満たす検体について、箱に入れて室温にて本所に発送する

(5)

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(必要に応じて、保冷剤の同梱も可)。発送日の翌日に到着することを原則とする。

(11) 検査依頼書及び検体のラベルの記載項目

検体貼付ラベルには匿名化IDならびに検体管理用IDを記載する。

検査依頼書は、当検査室指定の様式を使用する。主な記載項目を以下に示す。

・匿名化ID

・希望する検査項目(疾患名、検査コード番号、検体数)

・医療機関情報

・遺伝カウンセリングを担当する臨床遺伝専門医

・請求書送付先情報

(12) 検体を医療機関から衛生検査所(他の衛生検査所に測定を依頼する場合に あたっては、当該衛生検査所等)まで搬送するのに要する時間

発送日の翌日到着を原則とする。

土日祝日は受付け不可なので、医療機関には十分な注意を促す。

(13) 免責事項

なし

(14) 検査のお申し込み、お問い合わせ

公益財団法人かずさDNA研究所 遺伝子検査室 (かずさ遺伝子検査室)

〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2丁目5-23 https://www.kazusa.or.jp/genetest/index.html

E-mail : [email protected]

Referensi

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