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PDF 高等教育(大学)における工夫・働きかけと ... - Gakusen

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学科

こどもの生活学科 所感

高等教育(大学)における工夫・働きかけとは、「正答」の無い課題、或いは幾つもの「正答に準ずる回答」が 存在するかもしれない課題を如何に考え抜く力を培うかという一点にかかっており、その意味で「学習指導要領」

に基づく「正答」が存在する後期中等教育(高校)のそれとは本質的・決定的に異なることを改めて自覚したい。

氏名 木田 竜太郎

家政学部の教育目標は、愛知学泉大学の教育目標と教育方針の下「真心・努力・奉仕・感謝」の四大精神の実践を通して社会的に自立して生きていく上で必要な

①スキル・リテラシー・教養等に関する一般的知識・技能と、②家政に関する専門的知識・技能と、③建学の精神・社会人基礎力・pisa 型学力を統合的に身に付 け、社会に出てからは、これらの知識・技能をベースに生涯学習社会の中で自己の潜在能力をさらに開発しながら、職場と地域の課題解決に貢献できる人材を育成 することである。

こどもの生活学科の教育目標は、家政学部の教育目標の下、保育士・幼稚園教諭・小学校教諭の資格を生かして、こどもたちの学力および社会性・社会力の基礎・

基本を育てることによって、人々の日常生活を子育ての面から支援することができる人材を育成することである。

1 教育の責任

本職は

2020

4

月、家政学部こどもの生活学科の教授として着任し、

2020

年度はオムニバス科目を含め、計

14

科目を担当した(添付資料1)。 右表のうち「教職必修科目」は、文部科学省「教職課程コアカリキュラム」

によって、教育職員免許法および同施行規則に基づき、全国すべての大学 の教職課程で共通的に修得すべき資質能力が示されている。本学教職課程 においては、幼稚園教諭一種免許状および小学校教諭一種免許状(こ生)、 中学校教諭一種免許状(家庭)および高等学校教諭一種免許状(家庭)(ラ イフ)、栄養教諭一種免許状(管栄)が認定されており、その取得希望者 の資質能力の涵養に努めた。また、初年次教育および卒業研究においては、

本学の建学理念および学部学科の教育目標に基づき、カリキュラム・ポリ シーに則ったディプロマ・ポリシーの達成に努めた。ほか、リメディアル 教育、公務員試験対策講座(保幼)および教員採用試験対策講座(小)等 キャリア支援教育に従事し、学生の社会人基礎力の涵養に努めた。

科目名 学科 開講期 受講者数 備考

基礎演習A こ生 1年前期(2020) 25 オムニバス 初年次教育 基礎演習B こ生 1年後期(2020) 28 オムニバス 初年次教育 教職入門 管栄、ライフ 1年前期(2020) 42 教職必修科目

教育原理 こ生 1年後期(2020) 29 教職必修科目 教育課程総論 こ生 3年後期(2020) 25 教職必修科目 道徳教育・特別活動論 管栄 3年前期(2020) 8 教職必修科目 特別活動論 こ生 夏期集中(2020) 2 教職必修科目

教育実習指導(幼・小) こ生 3年後期(2020) 20 オムニバス 教職必修科目 教職実践演習(幼・小) こ生 4年後期(2020) 52 オムニバス 教職必修科目 教職実践演習(栄教) 管栄 4年後期(2020) 10 オムニバス 教職必修科目 卒業研究 こ生 4年通年(2020) 5 必修科目

3科目

2 教育の理念と目的

現代高等教育は、いわゆるユニバーサル・アクセス時代の渦中にあって、各大学のさらなる個性化・機能分化を促し、新制大学発足以来の懸案であった一般教養 組織の解体、共通・専門教育の統合を推進し、代わって学士力・社会人基礎力といった概念に代表される新しい“全人的教育”の実質化・体系化が叫ばれている。

開放制教員養成の今後に関する課題もまたこの渦中にあるが、大学で「教育学を学んだ」といえるかどうかは、断片的な知識の修得以上に、教育学の知見に立って 個々の教育体験をいかに相対化・客観化できるかといった点にかかっている。学生は研究者、或いは実務家としての先達の学識や知見にこそ、真の信頼を置くもの であり、自らの学びに対する真摯な振り返りの姿勢が学生にとってその後のライフキャリアの基礎となる、そんな教育研究を目指していきたい。

3 教育方法

教職課程科目においては、「担当教員の専門領域や興味・関心によって内容がまちまち」といった従来型の教職教養にありがちな批判を念頭に置いて、①「教員 採用試験」という現実のハードルに直面する学生にとって、良い意味で実務的な授業であること、②高等教育機関の授業として、試験のための「予備校的」なもの に堕すことがないこと、③専門職業課程の授業として、理論と実践をバランスよく包含する内容を取り扱うこと、④ユーモアを交えた「問い」を効果的に投げかけ るなどして、でき得る限り双方向のコミュニケーションを重視した授業にすること、⑤ルーブリックの検討・共有などによって評価の明確化を図るとともに、フィ ードバックやフォローアップを可能な限り厚くして学生個々の振り返り(

reflection

)を促すこと、以上の5点を心がけている(添付資料2)。

4 授業改善の活動

2020

年度は新型コロナウイルス感染防止措置の一環として、ほとんどの講義系科目が非対面型授業(遠隔授業)で実施されることになり、新任者として初対面 に近い学生を対象にどのようにラポール形成(基本的な信頼関係の構築)を図るかという深刻な課題が突き付けられた。①

Google Classroom

の「授業(資料提示)」 機能を用いた毎回の授業コンテンツの作成(音声付スライド)、②同「ストリーム」および

Google Meet

のビデオ会議機能を用いた質疑応答・連絡告知の実施、③ 同「採点」機能を用いた課題の提示・添削・評価および受講状況の確認、以上の3点を中心とした取り組みを実施した(添付資料3)。

5 学生の授業評価

2020

年度に実施された授業アンケートの結果を踏まえ、主担当の計

6

科目について「授業改善計画書」を作成した(添付資料4)。授業運営、予習・本時・復習 シートの活用、シラバスの活用、授業外学修および学生自身の学修評価の各項目について評価を得たが、特に「シラバス」活用の不足と授業外学修時間の少なさに 共通の課題が見られた。次年度以降はこれらの改善に努め、学生自身の自己評価の向上に資するよう努めたい。

6 学生の学修成果

2020

年度は新任者として、「基礎学力と社会人基礎力と専門知識・技能を三位一体的に修得させる教育活動」をはじめとする本学独自の大学教育改革の在り方に ついてまず理解し、実践への取り組みを模索する段階からティーチングポートフォリオを形づくることに努めた(添付資料5)。コロナ禍によって対面機会が限ら れる中、未だ為人の知れない新任教員にも関わらず、授業が進むにつれて議論が活発化し、出講時には研究室に質問に訪れる学生も増えるなど、少なくとも全ての 教育活動の大前提といえる学生とのラポール形成には一定の手ごたえを感じている。

7 授業科目に関連した教材開発

上記4の通り、

Google Classroom

の「授業(資料提示)」機能を用いた毎回の授業コンテンツの作成(音声付スライド)、同「採点」機能を用いた課題の提示・

添削・評価を中心とした教材開発を実施した(添付資料6)。なお、公刊された直近の作成教材(教科書)として、『最新よくわかる教育の基礎』(2019年、学文社)、

『マネジメントする保育・教育カリキュラム』(2018年、教育情報出版)、『多文化・多民族共生時代の世界の生涯学習』(2018年、学文社)等がある。

8 指導力向上のための取り組み

本職は「高等教育」のプロパーであり、2020 年度は研究課題「戦後日本における短期高等教育政策の歴史的展開過程に関する実証的研究」が科学研究費補助金 に採択された(基盤研究

C

、研究代表者)。また、早稲田大学教育総合研究所の特別研究員、日本教育学会および大学教育学会等の会員として、理論と実践の双方 から「高等教育」を担う教員としての指導力向上に取り組んでいる(添付資料7)。いわゆる“主体的学び”とは、「授けられた知識を一方的に享受するだけでなく、

それを踏まえて展開させること」であり、そのような学びを引き出す方法論の本質は

Student Engagement

(学生を関わらせること)にあるといわれるが、他方、

授業アンケート等に現れる学生自身の授業満足度の中では、このような参加型授業の忌避率が全国平均8割超との報告も寄せられている。これらの現実に即効性を もつ処方箋は容易に見出し得るものではない。しかし中には、教員の工夫や熱意に反応し、時に驚くほどの化学変化を見せてくれる学生がいることも現実であり、

このような現実を自然な日常として「高等教育」の現場に根づかせることこそ

Faculty Development

の本質であることを改めて自覚したい。

9 今後の目標

短期的な目標としては上記5の通り、2020 年度授業アンケートの結果を踏まえた授業改善に努めたい。その上でやや長期的・巨視的視点に立てば、大学は時代 と社会の要請に基づく可変性、研究と教育の本質に基づく不変性、その双方が求められる「公器」である。すなわち大学とは、知識基盤社会・生涯学習社会の要請 に応え得る「高等教育」の機関でなければならず、その授業=教授における工夫・働きかけとは、決して教育活動単体の工夫や方法論に矮小化されるものではない。

(2)

愛知学泉大学ティーチングポートフォリオ

2021 年 3 月 25 日改定

学生は研究者、或いは実務家としての先達の学識や知見にこそ、真の信頼を置くものであり、よって大学が公器としての「大学」である以上、「教育のためだけの 研究」「教育に関係の無い研究」など一つも存在しない。資本を基軸とする工業経済から知識を基盤とする知識経済への移行が叫ばれ、実質的な専門職の養成機関、

機能的な生涯学習機関としての“大学モデル”の創造が叫ばれる昨今、本職もまた、本学における教育研究活動を通して、その当事者の一人としての「智・徳・体・

感・行」の開発・実践に取り組んでいきたい。

10

添付資料

添付資料1「2020年度シラバス」、添付資料2「2020年度教員評価」エビデンス№4-7、添付資料3「2020年度教員評価」エビデンス№8、添付資料4「2020年度 授業アンケート」「2020年度授業改善計画書」、添付資料5「2020年度教員評価」エビデンス№9、添付資料6「2020年度教員評価」エビデンス№1-3、添付資料7

「2020年度教員評価」エビデンス№10

Referensi

Dokumen terkait

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