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PDF §10 de Rham コホモロジー群 (2) - Osaka U

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(1)

2019年度・幾何学1演義 2020110

§10 de Rham コホモロジー群 (2)

de Rhamコホモロジー群を計算する上で基本的な2つの事実を紹介する.

多様体𝑀𝑁 のあいだに二つの𝐶 級写像 𝑓: 𝑀𝑁𝑔: 𝑀𝑁 が与えられているとす る.問題9.2で述べたように,これらはde Rhamコホモロジー群のあいだに 𝑓: 𝐻dR𝑘 (𝑁) → 𝐻dR𝑘 (𝑀)𝑔: 𝐻dR𝑘 (𝑁) → 𝐻dR𝑘 (𝑀)という線型写像を誘導する.

いま,𝐶級写像 𝐹: 𝑀× [0,1] → 𝑁 であって𝐹(𝑥,0) = 𝑓(𝑥)𝐹(𝑥,1) =𝑔(𝑥) なるもの が存在するとき,𝑓 𝑔𝐶ホモトピックだといい,ここでは 𝑓𝑔と書く.

定理 𝐶 級写像 𝑓: 𝑀𝑁𝑔: 𝑀𝑁 𝐶 ホモトピックならば,これらがde Rhamコホモロジー群のあいだに誘導する写像

𝑓: 𝐻dR𝑘 (𝑁) → 𝐻dR𝑘 (𝑀), 𝑔: 𝐻dR𝑘 (𝑁) → 𝐻dR𝑘 (𝑀) は,すべての 𝑘 について一致する.

この定理については,Leeの15節,Tuの27節・29節などを参考にせよ.

10.1 多様体𝑀𝑁𝐶ホモトピー同値であるとは,𝐶級写像 𝑓: 𝑀𝑁𝑔: 𝑁𝑀 であって,𝑔𝑓 ≃ id𝑀𝑓𝑔 ≃ id𝑁 なるものが存在することをいう.𝑀 𝑁 𝐶 ホモトピー同値であるとき,de Rham コホモロジー群のあいだに線型同型写像 𝐻dR𝑘 (𝑀) 𝐻dR𝑘 (𝑁) があることを証明せよ.

10.2 多様体 𝑀 とその部分多様体 𝑁 に対して,𝑁 𝑀 𝐶 変位レトラクトである とは,以下の条件をみたす𝐶 級写像 𝐹: 𝑀 × [0,1] → 𝑀 が存在することをいう§

𝑓𝑡(𝑥) =𝐹(𝑥, 𝑡)とおくとき,𝑓0=id𝑀𝑓1(𝑀) ⊂ 𝑁で,かつ任意の𝑡に対し 𝑓𝑡|𝑁 =id𝑁. (1) 𝑁 𝑀 𝐶 変位レトラクトならば,𝑀 𝑁 𝐶 ホモトピー同値である.

理由を述べよ.

(2) 𝑛 ≧2とする.𝑆𝑛−1(単位𝑛−1次元球面)はR𝑛\ {0}𝐶変位レトラクトで あることを示せ.

写像𝐹: 𝑀×[0,1] →𝑁𝐶級であるとは,𝜀 >0をうまくとって,𝐹𝐶級写像𝐹˜:𝑀×(−𝜀,1+𝜀) →𝑁 へと拡張できることだと約束する.

J. M. Lee,Introduction to Smooth Manifolds, Graduate Texts in Mathematics 218, Springer, 2003.

L. W. Tu,An Introduction to Manifolds, Second Edition, Universitext, Springer, 2011.

§𝐶強変位レトラクト」とよぶこともある.

(2)

次に,𝑀 を多様体とし,𝑈𝑉 𝑀 の開集合であって 𝑀 =𝑈𝑉 であるようなものとす る.以下では𝑈𝑉𝑈𝑉𝑀 という集合から得られる4個の包含写像

𝑖𝑈: 𝑈𝑀, 𝑖𝑉: 𝑉𝑀, 𝑗𝑈:𝑈𝑉𝑈, 𝑗𝑉: 𝑈𝑉𝑉 を考える.これらを用いて次のように定義する.

(𝑖𝑈 , 𝑖𝑉): 𝐻dR𝑘 (𝑀) → 𝐻dR𝑘 (𝑈) ⊕𝐻dR𝑘 (𝑉), [𝜔] ↦→ (𝑖𝑈 [𝜔], 𝑖𝑉[𝜔]), 𝑗𝑈𝑗𝑉 : 𝐻dR𝑘 (𝑈) ⊕𝐻dR𝑘 (𝑉) → 𝐻dR𝑘 (𝑈𝑉), ([𝛼],[𝛽]) ↦→ 𝑗𝑈 [𝛼] − 𝑗𝑉 [𝛽].

定理𝑘 に対し連結準同型とよばれる線型写像𝛿: 𝐻dR𝑘 (𝑈𝑉) →𝐻dR𝑘+1(𝑀) が存在 して,次の列が完全列となる(Mayer–Vietoris完全列).

0 𝐻dR0 (𝑀) 𝐻dR0 (𝑈) ⊕𝐻dR0 (𝑉) 𝐻dR0 (𝑈𝑉)

𝐻dR1 (𝑀) 𝐻dR1 (𝑈) ⊕𝐻dR1 (𝑉) 𝐻dR1 (𝑈𝑉) 𝐻dR2 (𝑀) 𝐻dR2 (𝑈) ⊕𝐻dR2 (𝑉) 𝐻dR2 (𝑈𝑉) 𝐻dR3 (𝑀) · · ·

(𝑖𝑈 , 𝑖𝑉 ) 𝑗𝑈 𝑗𝑉

(𝑖𝑈 , 𝑖𝑉 ) 𝑗𝑈 𝑗𝑉

(𝑖𝑈 , 𝑖𝑉 ) 𝑗𝑈 𝑗𝑉

(𝑖𝑈 , 𝑖𝑉 )

𝛿 𝛿 𝛿

𝛿の構成や完全性の証明については,Leeの15節,Tuの25節および26節などを見よ.

10.3 𝑛≧ 1に対し,𝑆𝑛 de Rhamコホモロジー群が 𝐻dR𝑘 (𝑆𝑛)

(R, 𝑘 =0, 𝑛, 0, 0 < 𝑘 < 𝑛

で与えられることを示せ.[ヒント:数学的帰納法.𝑈 = 𝑆𝑛 \ { (0, . . . ,0,1) }𝑉 = 𝑆𝑛 \ { (0, . . . ,0,−1) }とおいてMayer–Vietoris完全列を用いる.]

10.4 R𝑛 \ {𝑝1, 𝑝2} de Rhamコホモロジー群を決定せよ.ここで 𝑝1𝑝2はR𝑛 の相異 なる2点.

10.5 複素射影空間C𝑃𝑛 de Rhamコホモロジー群を決定せよ.

10.6 実射影空間R𝑃𝑛 de Rhamコホモロジー群を,できるだけ大きな𝑛まで決定せよ.

Referensi

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