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A study of what nursing administrators of training facilities in northeastern Chiba and southeastern Ibaraki expect from universities

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(1)

1

.はじめに

団塊の世代の割合が今後急速に拡大し、現在人口の

12

%を占める

75

歳以上の高齢者の比率が、

2025

年には

20

%近くになる。それと同時に、

75

歳以上に限らず医 療・介護の需要が急増する時、看護や医療・介護が需要 に対応できるかは大きな問題である1。今後急速に高齢 化が進むと見込まれるのは、首都圏をはじめとする「都 市部」である。千葉県は

2004

年時点の高齢者人口

102

万人であり、

2025

年時点の高齢者人口は

173

万人と予 想されており、増加数

72

万人、増加率

71%

、増加数順 位は全国で

4

位である2。このような高齢化が進む地域 において、看護や医療 ・ 介護の現場が抱える課題は山積 みであることが推測される。

千葉科学大学は、「地域と共生する大学づくり、平和 で文化的な地域づくりへ参加すること」を地域貢献の目 標に掲げている。平成

26

4

月に開学した看護学部に おいても看護や医療・介護の現場における地域貢献は重 要な使命である。

看護学部は、将来、看護師、保健師、養護教諭を目指 す学生が入学している。開学

2

年目を迎え、この地域の 保健師・看護師・養護教諭が大学に期待することを明ら かにしておくことは、今後、看護学部が担う地域貢献と 目的:千葉県北東地区・茨城県南東地区ならびに実習施設の看護管理者が大学に期待することを明らかにす ることである。

方法:千葉県北東地区および茨城県南東部の病院および本学の実習施設である病院の看護管理者

17

名、千 葉県北東地区(健康福祉センター

2

箇所と

8

市町)、茨城県南東地区(保健所

1

箇所と

3

市)の管理的立場の保 健師

17

名、千葉県北東地区の高等学校の管理的立場の養護教諭

5

名にインタビュー調査をおこなった。

結果:病院看護管理者、行政保健師管理者に共通する大学への期待としては、【キャリアアップに向けての 大学院のニーズ】【保健師活動向上に還元できる生涯教育の場としての大学への期待】であった。病院看護管 理者、管理的立場の養護教諭に共通する大学への期待としては、一つ目は【地域と共生する看護学部への期 待】と【大学と地域活性化を期待】であった。二つ目は【大学と実践現場双方向の関係づくりを期待】【双方向 の協力関係づくり】であった。病院看護管理者の大学への期待は、【大学で育成してほしい看護職】であった。

結論:千葉県北東地区・茨城県南東地区ならびに実習施設の看護管理者が大学に期待することから、今後の地 域貢献には、①キャリアアップの場・生涯学習の場の提供、②地域と共生して地域を活性化すること、③実 践現場との双方向の関係づくり、④看護職の育成の

4

つが必要であることが示唆された。

連絡先:冨樫千秋 

[email protected]

千葉科学大学看護学部看護学科

Department of Nursing, Faculty of Nursing, Chiba Institute of Science

(2015年9月30日受付,2015年12月9日受理)

千葉県北東地区・茨城県南東地区ならびに実習施設の 看護管理者が大学に期待すること

A study of what nursing administrators of training facilities in northeastern Chiba and southeastern

Ibaraki expect from universities

冨樫 千秋・市原 真穂・安藤 智子・大塚 朱美 梅田 君枝・長島 緑・石津 みゑ子・池邉 敏子

Chiaki TOGASHI, Maho ICHIHARA, Tomoko ANDO, Akemi OHTSUKA, Kimie UMEDA, Midori NAGASHIMA, Mieko ISHIZU and Toshiko IKEBE

【報告】

― 263 ―

千葉科学大学紀要 9. 263 – 266. 2016

(2)

ているのか、感情や認識、行為はどのようなものであっ たかを把握した。

逐語録から語られた文章をひとつの意味のまとまりと して捉え、意味内容を損なわない程度の文章に切り分け た。これをデータの切片化という。

切り分けたデータを、その現象を述べるために、対象 者自身が語った言葉や言い回しを利用して、要約・簡略 化し、コードとした。これをコード化という。

類似する特徴、性質のコードを集めた。集めたコード を要約して命名し、サブカテゴリとした。サブカテゴリ をまとめてカテゴリを生成した。これをカテゴリ化という。

コード化やカテゴリ化のプロセスは、多様な情報源か らのデータにも関わらず、カテゴリについて新たな発見 がない、カテゴリが持つ性質や変化、プロセスのすべて について述べられている、カテゴリ間の結びつきがしっ かりと安定しているの

3

つの点が確認されるまで繰り返 した。

本文中では、カテゴリを【 】、サブカテゴリを《 》 で示した。

2.6

 倫理的配慮

病院看護管理者、行政保健師管理者、管理的立場の養 護教諭に対して研究協力依頼文書を口頭で説明し、同意 が得られた者を対象とした。

文部科学省、厚生労働省による平成

26

12

月一部改 正「疫学研究に関する倫理指針」、および、平成

26

12

月「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」を遵 守した。

3

.結果

3

1

 病院看護管理者

病院看護管理者のインタビュー時間は平均

49

分(

30

分〜

70

分)であった。

病院看護管理者の語りから

181

コードが得られ、

14

サブカテゴリ、

4

カテゴリに分類された。

大学への期待として、《看護を職業とする目的・自覚 を育成》《看護を一生の仕事にしていける看護の魅力と 厳しさの育成》《生活者として対象を看護する視点を持 った看護職の育成》といった【大学で育成して欲しい看 護職】について具体的にイメージし、《地域の課題を解 決するために網羅してほしい教育》への期待や、《近く に大学ができたことで広がった視野や視点の期待》など、

【地域と共生する看護学部への期待】を抱いていた。さ らに、《アクセスの良い大学を利用したキャリアアップ》

への期待や、《キャリアアップへの大学院への期待》な ど【キャリアアップに向けての大学院へのニーズ】、ス タッフの《知識・技術の向上への支援》や《大学で実践 現場の人材を活用して欲しい》、また《大学の施設利用 して何が必要かを考える上で重要なことである。

そこで、千葉県北東地区・茨城県南東地区ならびに実 習施設の看護管理者が大学に期待することを明らかにす ることが本研究の目的である。

2

.方法 

2

1

 対象者

1

)病院看護管理者 対象者 

千葉県北東地区および茨城県南東部の病院および本学 の実習施設である病院の看護管理者

17

2

)行政保健師管理者 対象者 

千葉県北東地区(健康福祉センター

2

箇所と

8

市町)、

茨城県南東地区(保健所

1

箇所と

3

市)の管理的立場の 保健師

17

3

)管理的立場の養護教諭 対象者 

千葉県北東地区の高等学校の管理的立場の養護教諭

5

2

2

 調査方法

インタビューガイドを用いた半構造的面接をおこなった。

インタビューは病院看護管理者は教員

4

名で、行政保健 師管理者は教員

1

名で、管理的立場の養護教諭は教員

1

名でおこなった。

2

3

 インタビュー内容 大学に期待すること。

2

4

 調査期間

1

)病院看護管理者

平成

26

10

21

日〜

12

9

2

)行政保健師管理者

平成

26

10

7

日〜

11

27

3

)管理的立場の養護教諭

平成

26

10

16

日〜

10

30

2

5

 分析方法

1

)研究デザイン

質的研究

2

)データ収集手順

インタビューガイドを作成し、対象者へインタビュー を行った。インタビューの内容は、協力者の了解が得ら れた際には

IC

レコーダーで録音した。音声データを逐 語録に起こした。

3

)真実性/信用性の確保

すべての分析過程において真実性/信用性が確保でき るようにメンバー間で解釈が一致するまで話し合いを重 ねた。

4

)分析手順

逐語禄を繰り返し読み、その場において、何が起こっ

冨樫 千秋・市原 真穂・安藤 智子・大塚 朱美・梅田 君枝・長島 緑・石津 みゑ子・池邉 敏子

― 264 ―

(3)

身近な存在や、学生と生徒の交流など《大学と協力関係 を築きたい》との思いがあり、【双方向の関係づくりを 期待】していた。

また銚子は高齢化で若者が少ない為、活気を市全体に 与えてほしいといった《大学と地域との交流で地域を活 性化して欲しい》と【大学との地域活性化を期待】して いた。

3

4

 三つの職種

病院看護管理者、行政保健師管理者に共通する大学へ の期待としては、【キャリアアップに向けての大学院の ニーズ】【保健師活動向上に還元できる生涯教育の場と しての大学への期待】であった。地域の病院看護管理者、

行政保健師管理者はキャリアアップの場、生涯学習の場 として大学に期待していた。

病院看護管理者、管理的立場の養護教諭に共通する大 学への期待としては、一つ目は【地域と共生する看護学 部への期待】と【大学と地域活性化を期待】であった。

二つ目は【大学と実践現場双方向の関係づくりを期待】

【双方向の協力関係づくり】であった。病院看護管理者、

管理的立場の養護教諭は、地域と共生して地域を活性化 すること、実践現場との双方向の関係づくりを大学に期 待していた。

を希望》など、実践現場と大学がお互いに高め合い、リ ソースを利用し合うといった【大学と実践現場双方向の 関係づくりに期待】していた。

3

2

 行政保健師管理者

行政保健師管理者のインタビュー時間は平均

57

39

分〜

72

分)であった。

行政保健師管理者の語りから、

9

サブカテゴリ、

1

カ テゴリに分類された。

保健師への専門性を守り、質を向上するための条件と して【保健師活動に還元できる生涯教育の場としての大 学への期待】をもち、《千葉科学大学は近くて気軽、継 続して学べる場を期待》《継続して学びたい》など、大学 を継続して学べる場として期待していた。

3

3

 管理的立場の養護教諭

管理的立場の養護教諭のインタビュー時間は平均

39

分(

21

分〜

49

分)であった。

管理的立場の養護教諭の語りから

35

コードが得られ、

3

サブカテゴリ、

2

カテゴリに分類された。

医療知識や処置の最新情報、外来や医師の情報を得る ような場を望んでおり、《大学に講師・研究指導・教材 の使用を依頼したい》と考えていた。また、共同研究の

1 .病院看護管理者・行政保健師管理者・管理的立場の養護教諭が大学に期待すること

9 9 Caption list

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― 265 ―

千葉県北東地区・茨城県南東地区ならびに実習施設の看護管理者が大学に期待すること

(4)

られた。

2015

5

31

日に千葉科学大学看護学部棟で おこなった看護の日のイベント5のように、看護学部の 学生たちが健康サポーターとして住民の健康チェックを するなどのイベントを継続して実践していくことが必要 だと考えられる。学生にとっては地域の住民と触れ合う 学びの場となり、住民にとっては健康の維持と増進の機 会となりうるからである。青森県看護協会では6、「ま ちの保健室」活動に力を入れており、看護協会に登録し ている協力員が、週

1

回、地域住民の健康相談に応じて いる。青森県の例のように今後、大学が「まちの保健室」

の機能を果たせば、地域に根付いて地域住民の健康の維 持、増進にさらに寄与していけるのではないかと考えら れた。

5

.結論

千葉県北東地区・茨城県南東地区ならびに実習施設の 看護管理者が大学に期待することから、今後の地域貢献 には、①キャリアアップの場・生涯学習の場の提供、② 地域と共生し地域を活性化すること、③実践現場との双 方向の関係づくり、④看護職の育成の

4

つが必要である ことが示唆された。

(本研究は、千葉科学大学看護学部第

1

回看護実践連携 研究会で発表したものを加筆・修正した。)

引用文献

1) 坂本すが, 西村周三,松村啓史:2025年問題をみせえたこ れからの看護を語る,看護,65(1),22-29, 2013.

2) www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0927-8e.pdf 2015年9月23日アクセス

3) 浅井美千代, 三枝香代子, 白鳥孝子, 佐藤まゆみ, 広瀬由美 子, 田口智恵美:看護管理者のとらえた看護師のキャリア 開発上の課題と近隣大学に期待すること,千葉県立保健医 療大学紀要,5(1),71-76,2014.

4) 任和子:臨床現場より,看護系大学に期待すること,日本看 護科学会誌,30(2),113-115,2010.

5) 広報ちょうし:ヘルスチェック!けんこうGET!千葉科 学大学 看護の日イベント,1162,11,2015.

6) 公益社団法人青森県看護協会:青森県,看護,65(8),6-8, 2013.

病院看護管理者の大学への期待は、【大学で育成して ほしい看護職】であった。

三つの職種の結果を、総合すると今後の地域貢献には、

①キャリアアップの場・生涯学習の場の提供、②地域と 共生し地域を活性化すること、③実践現場との双方向の 関係づくり、④看護職の育成の

4

つが必要であることが 明らかになった。

4

.考察

浅井ら3の千葉県内医療施設(病床数

200

床以上)に 勤務する看護管理者を対象とした研究では、近隣大学に 期待することとして、「臨床看護師が勤務しながら進学 できる教育課程」「看護師のキャリア開発への意識を啓 発するセミナーの開講」「看護基礎教育でのキャリア教 育」「大学教員の教育経験を活かした教材開発や講義の 実施」という

4

つのカテゴリが明らかになっている。

本研究でもキャリアアップの場・生涯学習の場の提供 と実践現場との双方向の関係づくりが大学への期待する こととして明らかになっている。浅井ら3は千葉県内の 医療施設(病床数

200

床以上)を対象としており、本研 究は、おもに千葉県北東地区・茨城県南東地区の看護管 理者を対象としている。キャリアアップの場・生涯学習 の場の提供は地域を問わず千葉県の看護職が大学へ期待 することだと考えられた。

本研究では、《看護を職業とする目的・自覚を育成》《看 護を一生の仕事にしていける看護の魅力と厳しさの育 成》《看護を一生の仕事にしていける看護の魅力と厳し さの育成》といった【大学で育成して欲しい看護職】が 具体的に明らかになっている。任4は、「看護の高度化」

要請の背景には、医療技術の進歩や疾病構造の変化、人 口の高齢化、併発疾患を持った患者増加などに加え、患 者の生活や考え方の多様化に伴い、医療においても自己 決定が必然となり、その対応が不可欠となったことが大 きく影響していると述べている。また病院では、看護の 機能として、チーム医療の中心となって多職種間をつな ぐ役割や、患者の生活に治療内容を合わせる調整役割、

院内(外来・病棟)だけでなく地域を含めてつなぐ役割 が期待されているとしている。今回の結果でも、即戦力 のある人材の育成を期待しているのではなく、生活者で ある患者一人ひとりに丁寧にかかわり、患者の生活に注 目できる、看護職として目的、自覚をもった人材の育成 が重要であることが伺われた。

現任の看護管理者が、大学に「地域と共生し地域を活 性化すること」を期待するということは先行研究では明 らかになっていない。今回の研究対象とした千葉県北東 地区・茨城県南東地区の看護管理者に特徴的な結果であ ると考えられた。このことから地域と共生し地域を活性 化することに大学が取り組んでいくことが重要だと考え

冨樫 千秋・市原 真穂・安藤 智子・大塚 朱美・梅田 君枝・長島 緑・石津 みゑ子・池邉 敏子

― 266 ―

Referensi

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