Heisei 12nen kankyo bunsekiyo sangyo renkanhyo : suikei hoho oyobi keisoku kekka

平成12年 環境分析用産業連関表

−推計方法および計測結果一

中野 諭

2005年7月

平成12年 環境 分 析 用 産 業連 関表*

一推計 方 法 お よび計 測 結 果一

中野 諭†

2005年7月 概 要 日本 をは じめ とする先進 国の温 室効 果ガス排 出削減義務 が規定 され た京都議 定書が、 ロシ アに よる同議定書 の批准に よって2005年2月 に発効 した。 日本 は第一約束期間(2008∼12年) まで に1990年 比6%の 温 室効果 ガス削減 を求め られ てい るが、現在 に至 る まで国内の温室効 果ガス排 出量 は減 る どころか増 え続 けている。 そのため、約束期 間を 目前に控 え、 日本 はさ ら に積極的 な地球 温暖化対策 が求め られ ている。 本 稿 は、 『平 成12(2000)年 産業 連 関 表 』 が 公 表 され た こ とに と もな い 、 平 成12(2000)年 環 境 分 析 用 産 業 連 関 表 の 推 計 を行 い 、 そ の 推 計 の 方 法 を詳 細 に 報 告 した もの で あ る。 ま た、 環 境 分 析 用 産 業 連 関 表 が 推 計 さ れ た こ とに よ って 、 現 時 点 で 最 新 の 日本 のCO2排_{活動 出構 造 を 、経済} (ア ク テ ィ ビ テ ィ)別 に 詳 細 に 分 析 す る枠 組 みが 整 え られ た。 この デー タベ ー ス は、 地 球 温 暖 化 対 策 を 考 え る 上 で 、 必 要 不 可 欠 な 情 報 の1つ と言 え よ う。

1

は じめ に

日本をはじめとする先進国の温室効果ガス排出削減義務が規定された京都議定書が、ロシアに

よ る同 議 定 書 の批 准 に よ って2005年2月 に 発効 した。 日本 は第 一 約 束 期 間(2008∼12年)ま で に 1990年 比6%の 温室 効 果 ガ ス 削 減 を求 め られ て い るが 、 現 在 に至 る ま で 国 内 の 温 室 効 果 ガ ス排 出 量 は 減 る ど こ ろか 増 え続 け て い る 。 そ の た め 、 約 束 期 間 を 目前 に 控 え 、 日本 は さ ら に積 極 的 な地 球 温 暖化 対 策 が 求 め られ て い る。 一一方 で、 京都 議 定 書 が 採 択 され た1997年 のCOP3以 降 も、地 球 温 暖化 対 策 に関 す る 国 際 的 な議 論 は 進 展 し、す で にCOP10ま で実 施 され て い る。2005年 末 に はCOP11を _{迎 え 、柔軟性措置 など} に関 す る さ らな る議 論 に加 え て 、 ポ ス ト京 都 議 定 書 の 次期 約束 の検 討 が進 め られ よ う と して い る。 この よ うな 国 際 的合 意 に 基 づ い た地 球 温 暖 化 対 策 は 、 一 国 のみ で は な く、東 アジア地域 をは じめ とす る地 域 の 協 調 の も とで進 め られ る こ とが 、今 後 は求 め られ る だ ろ う。 慶應 義塾 大学 産 業研 究 所環 境 問題 分析 グル ー プ で は 、昭 和60(1985)年 表 を 初 め て の 試 み と して 『_{環 境 分析 用 産 業 連 関 表』 の 推 計作 業 を行 い 、 それ を もち い た分 析 を 行 って きた 。1990年 、95年 表} の推 計 作 業 を 行 う過 程 で 、 推 計 方 法 も よ り精 緻 な も の に改 善 され て き た。 さ らにr平 成12(2000) 年 産 業 連 関 表 』[1]が公 表 され た こ とに と もな い、 本稿 で は、基 本 的 に は1995年 環 境 分 析 用 産業 連 関表 で採 用 され た推 計 方 法 を も ちい て平 成12(2000)年 環 境 分 析 用 産 業 連 関表 の推 計 を 行 った。 こ れ に よ って 、現 時 点 で最 新 の 日本 のCO2排 出構 造 を 、経 済 活 動(ア クテ ィ ビテ ィ)別 に 詳細 に分 析 す る枠 組 み が整 え られ た。 申本研究は、韓国エネルギー経済研究院(KEEI)と の共同研究の一環で行われた。また、同機関からは財政的なサ ポー トを受 けた。横浜 国立大学大学 院環 境情報研 究院:本 藤祐樹 助教授 には、石灰石の燃焼比率に関する情報をご提供 いただい た。 そ して、慶應義 塾大学大学 院商学研究 科(当 時):山 本悠介氏 には、資料の収集および整理に協力していた だ いた。 ここで記 して感謝 したい。 なお本稿 におけ る誤 りにつ いては、執筆者の責任である。 † 慶 應義塾大 学産業研 究所

本 稿 の 目的 は 、2000年 環 境 分 析 用 産 業 連 関 表 の推 計 方 法 とそ の結 果 を報 告 す る こ とで あ る。 今 回 の推 計 で 特 に留 意 した点 は 、 推 計 方法 の 精 緻 化 だ け に と ど ま らず、 国 際比 較 が 可 能 な 形 式 に し た こ とで あ る。 現 在 、慶 應 義 塾 大 学 産 業 研 究 所 で は 、韓 国 エ ネ ル ギ ー 経 済 研 究 院(KEEI)と の 共 同研 究 で、 日本 と韓 国 のCO2排 出構 造 を統 一 的 な 枠 組 み で 比 較 す る 分 析 を 試 み て い る。 これ は 国 ご とに簡 略 化 され た 環 境 分 析 用 産 業 連 関 表 を 、統 一 され た 部 門 分 類 とエ ネ ル ギー 分 類 の も とで 作 成 ・比 較 しよ う とす る試 み で あ り、 日本 の 表 には 本 稿 で推 計 さ れ た環 境 分 析 用 産 業 連 関表 が集 計 され た形 で使 わ れ てい る。 本 稿 の構 成 は以 下 の通 りで あ る。 次 節 では 環 境 分 析 用 産 業 連 関 表 を構 成 して い る各 表 に つい て 概 説 し、 第3節 で は各 表 の推 計 の 方 法 につ い て詳 説 して い る。 第4節 で は 計 測 結 果 につ い て吟 味 して い る。 そ して、 第5節 で は 、環 境 分 析 用 産 業 連 関 表 を 国 際比 較 が可 能 な 形 式 に 変 換 す る方 法 を述 べ て い る。

2 環 境 分 析 用 産 業 連 関 表 の 構 成 環 境 分析 用 産 業連 関表 の構 成 は以 下 の 図1に 示 す通 りで あ る。以 下 、順 に各 表 の説 明 を してい く。 ア ク テ ィ ヴ ィテ ィ 1,2,3,… ,ゴ,… ,405 L ,名 亀 , コ モ デ イ テ イ 517 1, エ ネ ル ギ ー2, 品 目 : 53 1, エ ネ ル ギ ー2, 品 目 : 53 1, エ ネル ギ ー2, 品 目 : 53 1, エ ネ ル ギ ー2, 品 目 53 1, エ ネル ギ ー2, 品 目 53 金 額 表(517×405) _{最 終 需 要(} 517x21)

生

産

額

付 加 価 値(10×405) 生 産 額(1×405) 物 量 表(53×405) _(53×21) 熱 量 換算 表(53×405) _(53×21) CO2換 算 表(53×405) _(53×21) CO2控 除 量 表(53×405) _(53×21) CO2排 出 量 表(53×405)

_(53x21)

図1:環 境 分 析 用 産 業 連 関 表 の 構 成 最終 需要 でCO2排 出量を推計 しているのは、エネルギー 品目が消費活動に よって燃焼 されている部門 にかぎってい る。 したが って、最終需 要部門 の うち、実 際に推計 を行 っているのは家計 外消費支 出(列)_{、家計 消費支 出であ る。}

表1:環 境 分 析 用産 業 連 関 表 の エ ネル ギー 品 目一覧

名称

物量単位

物量単位 当

一 一 一一}

熱 量単位 当た り 炭素含有率 『

た り発熱量 CO2排 出 量 _(重量比)

Unit

Mcal/Unit

kg-COZ/Gcal

%

一 一 一` 1 石 灰石

t一

「

一 「 一 一一〕 一_一

12.0

2 3 4 5 6 7 8 9 10 n 瓰 13 h 15 16 17 18 19 20 21 羽 23 24 25 26 27 28 29 30 訓 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 必 45 46 47 48 49 50 51 麗 53 フ ライ アッシュ 高炉 ス ラグ 転炉 ス ラグ 電気炉 ス ラグ 原料炭 一般炭 原油 天然ガ ス LNG , ガ ソリン ジ ェッ ト燃料 油 灯 油 軽 油 A重 油 B・C重 油 ナフサ 液化石 油ガス 改質 生成 油 炭化水 素油 石油系炭化 水素ガス 石油 コー クス コー クス コー クス炉 ガス 高 炉ガス 転炉 ガス 電気炉 ガス 炭鉱 ガス抜 きガ ス コー ルタール 粗ベ ンゾール 銑鉄 粗鋼 ・(転炉) 粗鋼(電 気炉) 銑 くず 鋼 くず 事業用電力 自家 発電 廃熱 発電 都市 ガス 熱供給 パル プ黒 液 一般廃棄物 廃材 動 植物性残 さ 紙 屑 木 屑 繊維 屑 廃 油 廃 プラ 汚泥 廃 タイヤ 高炉 ダス ト

t

t

t

t

t

旙

t

M

M

H

H

H

H

蛆

t

H

㎡

t

蘿

藩

t

t

t

t

t

t

鞴

鯉

㏄

獵

t

七

t

t

t

t

t

t

t

t

㎜

鸚

嬲

嬲

鸚

嬲

轢

嬲

黜

期

翻

㎜

860,000 860,000 860,000 10,000 239 3,000 1,580 4,000 4,490 4,200 6,450 7,726 3,500 7,726 363.000 379.280 286.403 206.763 206.763 280.793 281.050 284.093 287.430 290.070 299.933 278.850 250.543 294.894 322.703 217.191 389.107 451.000 188.600 910.800 767.100 767.100 210.400 432.250 213.950 394.203 353.300 322.300 378.619 404.762 449.612 336.526 314.286 336.526 0 δ 0 0 0 3 0 0 δ り 召 4 0 0 4 凸 0 9 30.0

2.1 金 額 表 金 額 表 は 、各 コモ デ ィテ ィ が どの ア ク テ ィ ビテ ィに どれ だ け投 入 され て い る か を 生 産 者 価 格 表 示 の 金額 で 示 した もの で あ る 。2000年 環 境 分 析 用 産 業 連 関 表 に お い て は 、r平 成12(2000)年 産 業 連 関表 』 「取 引 基 本 表」(10省 庁 共通 部 門 分類 、列405× 行517)を 、 そ れ ぞ れ そ の ま ま金 額 表 と し て使 用 す る。 た だ し、 部 門 統 合 に よ る正 方 化 に よ って 分 析 を 行 う際 には 、 次 の よ うな統 合 を お こ な う。 まず、 取 引基 本 表 の7桁 の 行 コー ドの 上 か ら6桁 目が 等 しい部 門 を統 合 す る。 これ に よ って 行 部 門 は 、401部 門 に な る。 次 に 、表2に 従 っ て、列 部 門 を統 合 す る。 以上 の作 業 で、 列399× 行 399に 正 方 化 され た 金 額 表 が得 られ る。 ま た統 合 の方 法 は、鉄 屑 、 非鉄 金 属 屑 を 仮 設 部 門 と して設 け る ケ ー ス もあ る 。

表2:統 合を行 った部門の環境分析用産業連関表と取引基本表の部門分類の対応

一 「 粟境芬枅甫産葉蓮蘭蓑一一{

「 皈引墓奉癬

「一

の部門分類

コード ー

部門名称 コード 部門名称

=茹

蔀一

齟

一 〇11300 野 篥 一 031100一 「 吾岸 亜 口 ・遠'業

韆

面

㎝

㎝

01i…

繭=

011302 野菜(施設)

031200 261101

フ面 一

「 丙 汞面 一.

031202 内水面養殖業

26110「 軅 一

271109そ の の 非 属 511100 :槧用 電 万 一 『

=T7蔀門 }

511101 511102 511103

271109 その他1一

一一

事業甫原齋

事業 用火力発電 水 力」そ璽他9事 業用 発電 011300一一 〇31100沿 ・'口 ・" 031200 7面 ・ 2611而 「 瘢 一 011300「 野 菜 』 一一… 031100 面 一業7 031200 7面 業 ・ 殖 261101 獅' 261201 鉄 屑 271109そ の の 非 属 271109そ のfの 非 属 271201 非 鉄 金 属 屑 511100 用 電 511100事 葉用電 万 』 2.2 物 量 表 物 量 表 は 、 表1で あ げ たエ ネル ギ ー 品 目が各 ア クテ ィ ビテ ィ に どれ だ け投 入 さ れ て い る かを 物 量 単 位 で示 した もの で あ る。 これ らの エ ネル ギ ー 品 目に は 、 エ ネ ル ギ ー 以 外 の 品 目 も含 まれ てい る。 そ の うち 、石 灰 石 、銑 鉄 、粗 鋼(転 炉 ・電気 炉)、 鉄屑 、高炉 ダス トは、CO2排 出量を推計す る た め の炭 素 収 支 計 算 を 行 うた め に必 要 で あ る。 ま た 、 フ ラ イ ア ッシ ュ、高炉 スラグ 転炉 スラグ

電 気 炉 ス ラ グの よ うに 、CO2排 出源 とな る他 の 投 入 要 素(例 え ば、 セ メ ン ト生 産 に お い て 投 入 さ れ る石 灰 石)の 代 替 物 にな る も の も含 まれ て い る。 2.3 熱 量 換 算 表 熱 量 換 算 表 は 、物 量 表 を 表1で あげ た 物 量 単 位 当 た り発 熱 量 を もち い て熱 量 単 位 で表 した もの で あ る。 熱 量 換算 表 で は、各 ア クテ ィ ビテ ィ にお け る エ ネル ギ ー 品 目総 投 入 量 が 示 さ れ る た め、 ど の ア クテ ィ ビテ ィで エ ネ ル ギ ー を 大 量 に消 費 してい るの か を 認 識 す る こ とが で き る。

2.4 CO2換 算 表 ・CO2控 除 量 表 ・CO2排 出 量 表

CO2換 算 表 は 、表1で あ げ たエ ネ ル ギ ー 品 目の各 ア クテ ィ ビテ ィに対 す る投 入 量 をCO2で 表 し

た もの であ る。 従 って 、投 入 量 すべ てが 燃 焼 、あ るい は 化 学 反 応 プロ セ ス に よ ってCO2に 変 化 し

た数 値 で あ る と もい え る。 しか し、 実 際 は消 費 され て い る もの す べ て が 燃 や され て い る 、あるい

はCO2を 排 出 す る化 学 反 応 プ ロセ スを と もな って い るわ け で は な く、原 料 用 の 消 費 分 も存 在 して

い る。 これ ら の部 分 のCO2発 _{生 量 を 差 し引 く必 要 が あ る。 この 控 除 分 を 示 したの が 、 CO2控 除量}

表 で あ る。 した が って 、CO2換 算 表 か らCO2控 除 量表 を ひ い たCO2排 出量 表 が 、実 際 に排 出 さ

れ たCO2量 を 示 して い る 。

3

環 境 分 析 用 産 業 連 関 表 の 推 計

2000年 表の推計は、1995年 の環境分析用産業連関表の作成方法[2]に 則している。以下では、

環境分析用産業連関表を構成する各表の推計方法を詳説する。

3.1 物 量 表 3.1.1 産 業 連 関 表 の 物 量 表 か ら得 ら れ る デ ー タ 原 料 炭 、 一 般 炭 、 原 油 、 ガ ソ リ ン 、 ジ ェッ ト燃 料 油 、 灯 油 、 軽 油 、A重 油 、 B・C重 油 、 ナ フ サ 、 液 化 石 油 ガ ス、 コー クス 、 事 業 用 電 力 、都 市 ガス 、 お よび 熱供 給 の投 入 物量 は 、 『産 業 連 関表 』 の 付 帯 表 で あ る 「物 量 表 」 か ら得 られ る 。 た だ し、 『2000年 産 業 連 関表 』 「物 量 表 」 で は石 炭 にか ん す る情 報 を得 る こ とは で き る も のの 、 それ を 原 料 炭 と一般 炭 に分 割 す る こ とは で き な い 。そのた め 、r2000年 産業 連 関表 』 「_{物 量 表」 の石 炭 投 入 量 を 、1995年 で原 料 炭 を 投 入 した部 門 の み 、1995} 年 に お け る 原 料炭 と一般 炭 の 投 入 比 率 を もち い て 分 割 し、2000年 の 原 料炭 お よ び 一一般 炭 投 入 量 と した 。 3.1.2 天 然 ガ ス 、LNGの 物 量 の推 計 に つ い て 天 然 ガス 、LNGの 消 費 量 は 、 『産 業 連 関 表』 の 「取 引基 本 表 」 か ら推 計 してい る 。 まず 「取 引 基 本 表 」 の天 然 ガ ス 部 門 には 天 然 ガ ス だ け で な く、LNGも 含 まれ て い る。 ま た、 「取 引 基 本 表 」 に は 天 然 ガ ス部 門 の各 部 門 へ の投 入 額 だ け で な く、 各 部 門へ の投 入 額 の うち 輸 入 分 の金 額 も示 され て い る。 現 在 、:LNGは _{国 内 で生 産 され てお らず 、す べ て輸 入 され て い る。一方、天然ガスは 国内} 生 産 の み で 輸入 は され て い な い。 したが って 、 「取 引基 本表 」 に示 され てい る天然 ガ ス 部 門 の 各部 門へ の 投 入 額 の うち、 輸 入 分 はLNG、 _{国産 分 は 天 然 ガス で あ る こ とに な る 。 以 上 に基 づ き 、「取}

引 基 本 表」 に 示 され て い る各 部 門 へ の投 入 額 の うちの 輸 入 分 を:LNG単 価 で除 して:LNG消 費 量 を 計 測 し、 国 産 分 を 天 然 ガス 単 価 で 除 して天 然 ガ ス消 費 量 を 計 測 した。 関税 ●輸 入 商 品 税込 み のLNG単 価 は ・ 『産 業 連 関 表 』のLNG投 入 額(天 然 ガ ス投 入 額 の輸入 分) 合 計 を 『日本 貿 易 月 表』 圖 の 輸 入 量 で 除 して求 め た。 そ して 、 「取 引 基 本 表」 の 各 部 門 に対 す る天 然 ガ ス投 入 額 の う ち輸 入 分 を 、 こ う して 求 め られ たLNG単 価 で 除 して物 量 を 求 め た。 また 、天 然 ガ ス に つ い て は 、 まず 『産 業 連 関 表 』 の 「部 門 別 品 目別 国 内生 産 額 表 」 に お け る 天 然 ガ スの 単 価 と圧 縮 ガ ス の 単価 を そ れ ぞれ の生 産 数 量 を ウェ イ トと して 加 重 平 均 し、 そ れ を 天然 ガ ス の 単 価 と した。 そ して 、 そ の 単 価 で 「取 引 基 本 表 」 に お け る各 部 門 に対 す る天 然 ガ ス の投 入 額 を 除 して 物 量 を 求 め た。 物 量 表 の 推 計 に もち い たLNGと 天 然 ガ ス の単 価 を 表3に 示 した。 表3:物 量 表 の推 計 に もち い たLNGと 天然 ガ ス の 単価* LNGの 単価 天然ヲ嘛 円/t ,円/1000m3 2000 28,199 31,494 率r産 業 連 関 表 』_{、 『日本 貿 易 月 表 』 よ り作 成 。} 3.1.3 副生 ガ ス等 の物 量 の推 計 に つ い て 3.1.3.1 _{鉱 業 ・製造 業 部 門 改 質 生 成油 、炭 化 水 素油 、石 油 系炭 化 水 素 ガ ス、石 油 コー ク ス、コー} クス炉 ガ ス、 高炉 ガ ス 、転 炉 ガ ス 、電 気炉 ガ ス 、炭 鉱 ガ ス抜 き ガ ス 、お よ び廃 タ イ ヤ の鉱 業 ・製 造 業 部 門(鉄 鋼10部 門 、石 油 製 品部 門 を 除 く)に お け る消 費 量 は 、r石 油 等消 費構 造統 計 表 』[4]「産 業 別 統 計 表 」 に記 載 され て い る、 「(1)燃料 別 の 受 入 、 発 生 ・回 収 又 は生 産 、消 費 、 払 出 、在庫」、 「(2)電力 の購 入 、 自家 発 電 、消 費 及 び販 売 」 を もち い て推 計 した 。 『石 油 等 消費 構 造 統 計 表 』 の産 業 分類 は 『工 業 統 計 表 』 の産 業 分類 に 基 づ い て お り、 産 業 連 関 表 の 部 門分 類 とは 異 な って い る。 したが っ て 『石 油 等消 費 構 造 統 計 表 』 の産 業 分 類 別 エ ネ ル ギ ー 消費 量 の デ ー タを 、 『産 業 連 関表 』 の部 門 分類 に組 み替 え て い る 。 そ の 作 業 手順 を 以 下 に示 す。 1.r工 業統 計 表 』 の 産 業 分類 を 『産業 連 関 表』 の部 門 分類 へ 組 み替 え る た め の コ ンバ ー タを作 成 す る 。 r工業 統 計 表 』 の 産 業 分 類 と 『産 業 連 関 表 』 の部 門分 類 の コ ンバ ー タは 、 『産 業 連 関表 』 の 「産 業 連 関 表 一工 業統 計(産 業)コ ー ド対 応 表」 を使 用 した 。 この コー ド対応 表 は、 『産業 連 関 表 』 列 部 門 コー ド、 『産 業連 関 表』 列 部 門名 称 、 『工 業 統計 表 』 産 業 コー ド、 比 率(%)と い う形 式 で示 さ れ て い る の で 、 これ を 図2の よ うな コ ンバ ー タ に変 換 す る。 図2を 縦 方 向 に見 て い くと 『産 業 連 関表 』 の各 部 門 に は 、 『石 油 等 消 費 構 造 統 計 表 』 の どの産 業 が 対 応 し、 そ の 産 業 にお け るエ ネ ル ギ ー 品 目消 費 量 の何%が 格 付 け られ て い る の か が 示 さ れ る 。 た と え ば 第i列 目を縦 方 向 に見 て い く と、 『産 業 連 関 表 』 の第i部 門 に は 、 『石 油 等 消 費 構 造 統 計表 』 の第1産 業 のエ ネル ギ ー 消 費 量 の うち のShit%、 第2産 業 のSh22%が 格 付 け られ て い る とい う こ とが わ か る。 こ こでShkiは 、 『石 油 等 消費 構 造 統 計 表 』 の第k産 業 の エ ネ ル ギー 消 費 量 の うち 、産 業連 関 表 の 第i部 門 に格 付 け られ る割 合 を示 す。

1 2 ⋮ k ⋮ 工 業 統 計 産 業 分 類 石 油 等 消 費 構 造 統 計

産業連関表の部門分類

1 2 ・・ 8ん12 8ん22 m3んm2 ・ … i ・. _n Sh12 ... ... Shln 3ん2i Sh2n Shki Shmi shmn 図2:コ ン バ ー タ の 形 式(1) II. r工業 統 計 表 』 産 業 分 類別 の エ ネ ル ギ ー消 費 量(自 家 発 電 用 を含 む) 、ボイラ用エネルギー消 費(自 家 発 電 用 を含 む)、 自家 発 電 量 を コ ンバ ー タ に した が っ て 『産 業 連 関 表 』部 門 分 類 へ 組 み 替 え る1。 第 一 に、r工 業 統 計 表 』 の産 業 分 類 別 のエ ネル ギ ー消 費 量 の デ ー タ(『 石 油 等 消 費 構 造 統 計 表』 「産 業 別 統 計 表 」 「(1)燃料 別 の 受 入 、発 生 ・回 収 又 は生 産 、消 費 、払 出 、在 庫 」 に お け る消 費 合 計)を コ ンバ ー タ に したが っ て 『産 業 連 関表 』 部 門分 類 へ 組 み 替 え る。 計 算 式 は次 式 で与 え られ る 。 EI・Tji-EChk k ・牆

(1)

芸

懸:翳 羇 罎鑞齧震

灘搬 ∼

鬻 驫舜翡ぎ

輯齠蹼髏冒懺 蠡騎親)

第 二 に・ 『石 油 等 消 費 構造 統 計 表 』 「_{産 業 別 統 計 表」 厂(1)燃料 別 の受 入 、発 生 ・回収 又 は 生産 、} 消 費 、 払 出、 在 庫」 で は各 産 業 にお け るエ ネ ル ギー 消 費 総 量 の用 途 別 内訳(原 料 用 、 ボイ ラ 用 、 コー ジ ェネ レー シ ョン用 、 直 接 加 熱 用 、 そ の他 用)も 記 載 され て い る 。 そ の用 途 別 内訳 の うち ボイ ラ 用 エ ネ ル ギ ー消 費 量 に つい て、 コ ンバ ー タに した が って 『産 業 連 関表 』 部 門 分 類 へ 組 み 替 え る。 計 算 式 は次 式 で与 え られ る。

鴫

一)⊇E・

塩 ・

牆

謬

簸:耋 瀦 鬣靉縟 犠鷹 鵝 潔鷺囎繖 瀦 器 離繍認)

(2)

1『石油等消費 構造統計 表』で は、 コジェネ レー シ ョン用エネ ルギー消費 にかんす る情報 を得 る ことが できる。 しか し、 こ こで は そ れ を 自家 発 電 用 と して 取 り扱 わ ず 、 各 ア クテ ィ ビテ ィの エ ネ ル ギ ー 消 費 と し て 計 上 し て い る 。

第 三 にr石 油 等 消 費 構 造 統 計 表 』 厂産 業別 統 計 表 」 「(2)電力 の購 入 、 自家 発 電 、 消 費 及 び 販 売 」 に は 各 産業 の 自家 発 電 量 が 記 載 され て い る。 こ の 自家 発 電 量 に つ い て も、 コ ンバ ー タに したが っ て 『産 業 連 関 表 』 部 門分 類 へ 組 み 替 え る。 計 算 式 は次 式 で与 え られ る。 SPIOi- k⊃sPCZk・shki100

(3)

III. SPCIk :第k産 業(工 業 統 計 の 産 業 分 類)の 自家 発 電 量 SPIOZ :第i部 門(産 業 連 関 表 の 部 門 分 類)の 自家 発 電 量 『_{産 業 連 関 表 』 部 門 分 類 に 組 み 替 え られ た ボ イ ラ 用 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 、 自家発電量か ら自家} 発 電 用 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 を推 計 す る。 上 の よ うに組 み替 え られ たr石 油 等消 費 構 造 統 計 表 』 の デ ー タは 、 自家 発 電 用 の エ ネ ル ギー 消 費分 につ い て 修正 す る必 要 が あ る。 『石 油 等 消費 構 造 統 計 表』 に お け る各 産 業 のエ ネ ル ギー 消 費 量 に は 、 自家 発 電 の た め に消 費 され た分 も含 まれ て い る 。 そ れ に対 して 『産 業 連 関 表 』 で は各 部 門が 行 った 自家 発電 活 動 を、 そ の 部 門 の主 た る生 産 活 動 と は別 に 自家 発電 部 門 とい う部 門 を設 け て集計 して い る2。 したが って 、 『石 油 等 消 費 構 造 統 計 表 』 か ら組 み替 え られ た エ ネル ギー 消 費 量 に含 ま れ る 、 自家 発 電 用 エ ネ ル ギ ー 消費 量 を 除 く必 要 が あ る。 ボイ ラ 用 の エ ネ ル ギー 消 費 に よ っ て蒸 気 が 発生 し、 その 一 部 で ター ビ ンを 回転 させ て 発 電 す る。 他 の蒸 気 は 、 生 産 工 程 用 に消 費 さ れ る。 こ の よ うな 自家 発 電(火 力)プ ロ セ ス を考 慮 し て 、 ボ イ ラ用 エネ ル ギ ー 消 費 量 の 一 部 を 、全 消 費 発 熱 量 に 占め る 自家 発 電 用 消 費 発 熱 量 の割 合 で 自家 発 電 用 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 に配 分 した。 計 算 式 は、 次 式 で与 え られ る。

EI・Sji一

轟

享

糖 プ鴫

(4)

Elo灸 :第i部 門 における第jエ ネルギー 品 目の 自家発電用 エネルギー消費 量

ELH I黜

糠

糶 藝騰

糶

鰍 攀郵驫 鬻

農 難

黒(=2250k・al/kwh([5]))

:第jエ ネ ル ギ ー 品 目の 物 量 単 位 あ た り発 熱 量 EIIゴ IV.推 計 され た 自家 発 電 用 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 を合 計 し、 『産 業 連 関 表 』 の 自家 発 電 部 門 のエ ネ ル ギー 消 費 量 に加 え る。 最 終 的 に 『産 業 連 関表 』 の 第i部 門 と 自家 発 電部 門 に お け る第jエ ネ ル ギ ー 品 目 の(自 家 発 電 用 を 除 く)消 費 量 が 、次 の よ うに 求 め られ る 。 E10ゴ 乞=EIO-E10多

₍₅₎

Elo鼻=ΣElo象 2

(s)

1班oゴ乞 :第i部 門 に お け る第jエ ネ ル ギ ー 品 目の 消 費 量(自 家 発 電 用 を 除 く) E10夛. :自 家 発 電 部 門 に お け る第jエ ネル ギ ー 品 目の 消 費 量 2『 産 業 連 関 表 』 で は 、1ア クテ ィ ビテ ィ1コ モ デ ィテ ィ の 仮 定 を お い て い る 。

3.1.3.2 鉄 鋼10部 _{門 炭 化 水 素 油 、石 油 コー ク ス 、 コー ク ス炉 ガ ス 、高炉 ガス、転炉 ガス、電} 気 炉 ガス 、 コー ル ター ル の鉄 鋼10部 門(銑 鉄 、フ ェロ ア ロイ、粗鋼(転 炉)、粗 鋼(電 気 炉)、熱間圧 延 鋼 材 、 鋼 管 、冷 間 仕上 鋼 材 、 め っき鋼 材 、鋳 鍛鋼 、鋳 鉄 品 及 び 鍛 工 品(鉄))に お け る 消 費 量 は 、 『_{鉄 鋼統 計 年 報 』 の 「8.月報別統計年表(3)石 油等消費統計」に記 載され てい る 「2-1.電力受払,2-2.} 蒸 気 受 払 」 お よ び 「3.部門 別 消 費 内訳 」 を もち い て 推 計 してい る。 ま た 、銑 屑 ・鋼 屑 の デ ー タは 『_{鉄 鋼 統 計 年 報 』[6]の 「3.原 材料(1)鉄 くず」よ り得 た。 ただ し、 ここか ら得 られ る情報 は、鉄屑} の 投入 に か ん す る もの の み で あ る。3 .3.6の 「炭素収支表方式」で もちい る副生ガス等の産出量に か ん して は 、 『_{鉄 鋼 統 計 年 報 』 の 「8.月報別 統 計 表(3)石 油 等 消 費 統 計1 .燃料受払」を もちいてい} る。 『石 油 等 消 費 構 造 統 計 表 』 を もち い な か った 理 由 は、 『産業 連 関 表 』 の 鉄 鋼 部 門 の 分 類 概 念 と r工 業統 計 表』 の 鉄 鋼 産 業 の 分 類概 念 の 違 い が 、他 の部 門 と比較 して特 に大 きいか らである。例 え ば 、産 業 連 関 表 の 鉄 鋼 部 門 の 分類 で は 、銑 鉄 、粗 鋼(転 炉 ・電 気 炉) 、熱 間圧延鋼材、… とい うよ うに ア ク テ ィ ビテ ィ別 あ るい は コモ デ ィ テ ィ別 の分 類 概 念 が と られ て い る が、工業統 計の鉄鋼産 業 の 分 類 で は 、 高炉 に よ る製 鉄 業 、 そ の他 の 高炉 によ らな い製 鉄 業 、 … とい うよ うに、事業所別 あ るい は 生 産 主 体 別 の 概 念 とな って い る。従 って 、 「産 業 連 関 表 一工 業 統 計(産 業)コ ー ド対 応 表」 を もち い る推 計 で は 、銑 鉄 の よ うに 事 業 所 の 出荷 製 品 に 占め る 割 合 が 低 い コ モデ ィ テ ィ で は 、エ ネ ル ギ ー 品 目投 入 量 が過 小 評価 さ れ て しま う。 逆 に、 圧 延 鋼 材 の よ うに 事 業 所 の 出荷 製 品 に 占 め る割 合 が 高 い コモ デ ィ テ ィ で は 、エ ネル ギ ー 品 目投 入 量 が 過 大 評 価 され る 。そ こで産業連 関表 の 部 門 分類 へ の組 み替 え は 表4に 従 って行 った3。 表5は 、 鉄 鋼10部 門 の エ ネ ル ギー 消 費 量 の推 計 結 果 で あ る 。 こ の表 で は 、 鉄 鋼 部 門 の エ ネ ル ギー 消 費 量 を 鉄 鋼 統 計 年 報 に記 載 され て い る デ ー タ と、 産 業 連 関表 の部 門分 類 へ 組 み 替 え た後 の デ ー タ に分 け て示 して い る。 31995年 までは、石 油等消費動態 統計の 「3.指定生産 品 目別統計 」に記載 されている 厂(2)指定 品 目別エ ネルギー消 費量 の推移13.機 械器 具製 品」 にお ける銑鉄 鋳物 ・可鍛鋳 鉄を 産業連 関表 の鋳鉄 品及び鍛 工品(鉄)部 門に対応 させて い た。 しか し、2000年 の石油等消費動態統 計[71で は、銑鉄鋳物 ・可鍛鋳 鉄 にかんする情報を得 る ことができな くな っ た。 そのた め、鋳鉄 品及び鍛工 品(鉄)部 門の コー クス 炉 ガス投 入量は 、前 節 のよ うに石 油等消費 構造統 計表を もちい て推計 してい る。

表4:鉄 鋼統計年報の項目と産業連関表の部門分類の対応関係

項目

rr瀰 覊 降 薊===

… 一 皿 「 醺 の 口 門 へ の 苻 け = .q用==一 一 一 ペ レ ッ ト用 銑 鉄 用 礪 蔀再 た藐 荅===== フェCIア ロイ用 フェロア ロイ部門 に 寸け 一軅)「 一 岡「(z:' ) 口Fヨに イ、`ナ 一簸鋼用 鋳鋼用

一輛 弔「(笥

瀰

厂 涵

門に 寸け

鋼。門に統否

圧延鋼管用

一ぞ醗

鋼蔀門

発 電 ・隶 イ ラ ・コー ジ ェネ レー シ ョン用 熱間圧延鋼材 、鋼管、冷 間仕 王鋼 め っき鋼 。門に ・け

発

電

一

厂

コこ±

驚

』

一

丐に ・cナ

発 電 用 と ボ イ ラ ・コー ジ ェ ネ レー シ ョ ン用 に分 割(b) 発 電用 を 自家 発 電 に 格 付 け ボ イ ラ ・コー ジ ェ ネ レ ーシ ョン胆 を 産業 連 関 表 の鉄 鋼10部 門 に配 分(c) (a)『産業連 関表』の 「物量表 」か ら得 られるエネルギ ー品 目投入 量を熱量換算 して各 部門 ごとに合計 し 、 これ を 配分比率 とした。 (b)配分 は 『鉄鋼統計年報 』の 「石油等消 費統計」電 力 ・蒸 気受払 によ る 、 自家発電 用 と生産 工程用 の蒸 気消費 量 の比率を もちいた。 (C)配分 は各部 門の各エネ ルギー品 目消費量 に比例 させ た_。

表5:2000年 鉄 鋼10部 門 の エ ネ ル ギ ー 消 費 量* 部門名称 コ ー ス ー ス 1000m3

=璽曝塹 看

湎

等

一'

「骭 転炉万ズー■繭 ぐ「慶花汞素活 一「 雪湎ヨ:=r歹=1厂 ユ000m3 1000卯3 1000m3 kl t t 一磽結 鉱用一 一. 一 『一 ペ レッ ト用(団 鋼 を含 む) 銑鉄用 フ ェロアロイ 用 製鋼用(転 炉) 製鋼用(電 気炉) 鍛 鋼用 鋳 鋼用 圧 延(冷 間 を含 む)お よび鋼 管用 発 電 ・ボイラ ・コー ジ ェネ用 そ の他 の鉄鋼部 門 コー クス製 造部 門

殫

警

、8,。5366

157,390 52,235 1,533,700 3,741 334,090 27,534 38,447 2,654 4,166,929 1,555,768 380,777 1,474,748 57,197 0 31,657,698 1,455 8,981 680 2,002 0 1,342,584 34,648,421 1,559,431 16,407,326 0 29,409 0 1,097,780 5,005 19,857 2,630 ?,799 0 1,517,?28 2,245,809 34,686 206,722 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 0 0 0 6 渇 6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 142,010 0 0 2,072 0 0 601,745 42,759 6,526 0 0 0 s,ssg o O O O O O O O 25,339 54 0 566,474 78,353 0 0 』了産栗漣 関袰 蘇 ヒ』 み え^の アー 85,685,775 5,167,425 6,565 142,010 1,181,46? 148,523 一瘢 一 一一一 一 フ ェロア ロイ 粗鋼(転 炉) 粗鋼(電 気炉) 熱間圧延 鋼材 鋼管 冷間仕上 鋼材 め っき鋼材 鋳鍛 鋼 鋳鉄 品及 び鍛工 品(鉄) 自家 発電 石炭 製品 一翻「 一 1,869,002 4,011 358,175 29,519 2,597,832 412,166 1,457,328 408,227 44,064 5? 1,072,937 1,474,748 41,562,80? 1,90? 11,770 891 1,023,167 162,333 573,975 2,043,656 2,624 0 23,895,320 16,407,326 1,416,568 6,290 24,955 3,305 1,109,170 175,978 622,220 43,591 9,801 . Q 1,548,825 206,722 0 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 β 6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 9,728,066 85,685,775 5,167,425 142,010142,010 601,745 6,526 0 6,668 0 0 0 54 0 0 0 566,474 52,695 0 0 0 0 0 0 0 0 0 17,475 78,353 6,565 1,181,467 148,523 巾 『産 業 連 関 表 』 、 『鉄 鋼 統 計 年 報 』、r石 油 等 消 費 構 造 統 計 表 』 よ り作 成 。

3.1.3.3紙 ・パ ル プ3部 門 紙 ・パ ル プ3部 門 のパ ル プ黒 液 、 廃 材 の 消費 量 は 『石 油 等 消 費 動 態 統 計 年 報 』 の 「3.指定 生 産 品 目別 統 計 」 に記 載 され て い る 「(2)指定 品 目別 エ ネル ギー 消 費 量 の 推 移1.パ ル プ ・紙 ・板 紙 」 か ら推 計 した。 紙 ・パ ル プ3部 門 とはパ ル プ、洋 紙 ・和 紙 、板紙部 門で あ る。 自家 発 電 比 率SPRパ を 『_{石 油 等 消費 動態 統 計 年 報 』 の 「2.業種別 統計」 に記 載されてい} る 「(2)燃料 受 払2)業 種 別 表(事 業 所 ベ ー ス)1.パ ル プ ・紙 ・板 紙 工 業」 と 「(4)蒸気 受 払 表2 .パ ル プ ・紙 ・板紙 工 業 」 に基 づ い て計 算 し、 エ ネ ル ギ ー 品 目総 消 費 量 か ら 自家 発 電 用 エ ネ ル ギ ー 品 目 消 費 量 を分 割 した4。 計 算 さ れ た 自家 発 電 用 エ ネ ル ギ ー 品 目消 費 は、物 量 表 の 自家 発 電部 門 に加 え て い る 。統 計 か ら得 られ るパ ル プ黒 液お よ び 廃 材 消費 量 と 自家 発 電 用 を 除 い た そ れ ぞ れ の 消 費 量 を 、表6、7に 示 した。 自家 発 電 比 率 の 推 計 は 、 次 の 通 りで あ る。 まず 、エ ネ ル ギ こ 品 目消 費 量 の構 成 は 、 次式 の よ う に表 され る。 こ の うち ボイ ラ用 消 費 量 の一 部 が 、 自家 発 電 用 に もち い られ て い る 。 ECEx=ECEb一}一ECEa

₍₇₎

EOE2 :エネルギー品 目総 消費量 ECEb :エネルギー品 目ボイ ラ用消費 量 ECEQ :エネルギー品 目その他の消費量 ま た、 蒸 気 は 以 下 の よ うにバ ラ ン ス して い る。 ST.ルf魏 十5TM毋=STMe十3TMC

(g)

3TMC=5TMcp+3TMC8 STM'n STMT STMe STMT STM`p STMO9 :蒸気 受入量 :蒸気 自家発生量 :蒸気払 出量 :蒸気消費 量 :生産工程 用蒸 気消費量 :自家発電 ・その他用蒸気 消費 量

(9)

受 け入 れ られ た蒸 気 は 払 い 出 され な い と考 え、 蒸 気 受 入 量 は 次 式 の よ う に表 され る。 STM'n=8TM'cmp+8TMcm8 (10) ST.Mcynp :生産工程用蒸気消費 量(受 入) STM"ns :自家 発電 ・その他用蒸 気消費量(受 入) 蒸 気 受 入 量 の う ち の生 産 工 程 用 と 自家 発 電 ・そ の他 用 の比 率 は 、蒸 気 消 費 量 の うち 生 産 工 程 用 と 自家 発 電 ・そ の 他 用 の比 率 に等 しい と し、 そ の 比 率 を α で 与 え て い る 。 8TMC㎜8=α8T.Mm

₍₁₁₎

STMcros STMC3

α=STMm=一

臙

(12)

蒸 気 自家 発 生 量 は 、 ボイ ラ か らの 蒸 気 とそ の 他 か らの蒸 気 で構 成 され て い る。 ま た、 自家発生 の蒸 気 は 払 い 出 しもさ れ 、 次 式 の よ う に表 され る。 4自家発電比率 とは、エネルギー品目総消費量にしめる自家発電用消費量の割合である。

3T.Mx=ST.Mxa+5T.M毋b=3T.Me+STMap+8T _{.M吻+3TM㎝ ・+8T.M・b・} STMコ じα STMob STM`ｰ'p 8TMcbp STM`ag STMｰbs :蒸気 発 生 量(そ の 他) :蒸気 発 生 量(ボ イ ラ) :生産 工 程 用 蒸 気 消 費 量(そ の他) :生産 工 程 用 蒸 気 消 費 量(ボ イ ラ) :自家 発 電 ・そ の 他 用 蒸 気 消 費 量(そ の 他) :自家 発 電 ・そ の他 用 蒸 気 消 費 量(ボ イ ラ)

(13)

蒸気の発生起源が異なっても、蒸気 自家発生量にしめる自家発電 ・その他用蒸気消費量の割合

は 等 しい と して い るた め 、 次 式 が 成 立 す る。 STMcbs 8TMOα8 β=:8TMω α==8T.Mxb こ こで 、 自家 発 電 ・そ の他 用蒸 気 消 費 量 の構 成 は 、

(14)

STMss=8TMcm8+3TM。 α8+STM・b・

₍₁₅₎

で あ る の で 、 sTハ4m「+3TMの=ST.Me+STMap+β8Tハf∬+α3TMm

₍₁₆₎

β= STMx 以 上 よ り、 自家 発 電 比 率 は 次 式 で 求 め られ る。 (1一 α)STM"1+3TMω 一3TMe-8TM・P

(17)

bSPR=ECE・

器

一霧

・

β

(18)

この 手1頂に従 い 、 紙 ・パ ル プ部 門 で消 費 され るエ ネ ル ギ ー 品 目の 自家 発 電 比 率 は 、 以 下 の よ う に 表 され る 。

3PR轡

一 嬲

籌

・(1一雛

娑)●STM"'n一{一STM"

STMT"噂8TM甑5TM駒

(19)

繋

STMTパ ・・ STM紙 パrn 3TM細 ㌔ STM紙 パ ・ STNIパ ・P :紙 ・パ ル プ部 門 にお け る第kエ ネ ル ギ ー 品 目 の 自家 発 電 比 率 :r石 油 等 消 費 動 態 統 計 年 報 』 「燃 料 受 払 表 」 に お け る紙 ・パ ル プ 部 門 の 第kエ ネル ギ ー 品 目消 費 量 :EOE磐 パ の う ち ボ イ ラ用 消 費 量 :『 石油等消費動態 統計年報』 厂蒸気受 払表」 における紙 ・パル プ部 門の蒸気消費量 :STM紙 パcの うち 自家発電 ・その他用蒸気消費 量 r石油等消費動態 統計年報』 厂蒸気受 払表」 における紙 ・パル プ部 門の蒸気受入量 :r石 油等消費動態 統計年報』 「蒸気受払 表」 にお ける紙 ・パル プ部 門の蒸 気 自家発生量 :r石 油等消費動態統 計年報』 「蒸気受払 表」にお ける紙 ・パル プ部門 の蒸 気払出量 :STM紙 パ・の うち生 産工程用蒸気消費 量

_表.6:2000年 紙 ・ノ8/L7p 3 aft門のパ ル プ黒 液 消 費 量(単 位:絶 乾t)* 部 門 名称 消 費 量(自 家 自家 発 電 自家 発 電 消 費 量(自 家 発 電 用 を 含 壺) 比 率 用 消 費 量 発 電用 を 除 く) パ ル プー 紙 板 紙

5,933,778

7,898,600

762,188

0.463 2,750,183

0.463 3,660,837

0.463 353,258

3,183,595

4,237,763

408,930

*『 石 油等消費 動態統計年 報』 よ り作成 。

部門名称

表7=2000年 紙 ニパ ノLT 3部 門 の 廃 材 消 費 量(単 位:絶 菫t)* 1¥ル プ 紙 板 紙

消費量(自家 自家発電 自家発電 消費量(自家

発電里を含む)

比率 用消費量 発電用を除く)

71,347 224,246 53,071

0.393 28,054

0.393 88,174

0.393 20,868

43,293 136,072 32,203 申 『石 油等消費動 態統計年 報』 よ り作成 。 3.1.3.4 _{石 油 製 品 部 門 石 油 製 品 部 門 に お け る炭 化 水 素 油 、石油 コー ク ス、石油系炭化水素ガス} 消 費 量 をr石 油 等 消 費 動 態 統 計 年 報 』 の 「3.指定 生 産 品 目別 統 計 」 に記 載 され てい る 「(2)指定 品 目別 エ ネ ル ギー 消 費 量 の推 移4.石 油 製 品 」 か ら推 計 した 。 自家 発 電 比 率5PR戸 油 は 、『石 油 等 消 費 動 態 統計 年報 』 の 「2.業種 別 統 計 」 に記 載 され てい る 「(2)燃料 受 払2)業 種別 表(事 業 所 ベ ー ス)3 . 石 油製 品工 業」 と 「(4)蒸気 受 払5.石 油 製 品工 業」 に 基 づ い て 下 の よ うに計 算 し、燃料総消費 量か ら 自家 発 電 用 燃 料 消 費 量 を 分割 した 。 計 算 され た 自家 発 電 用 燃 料 消費 は 、 物 量 表 の 自家 発 電 部 門 に加 え て い る。 石 油 系 炭 化 水 素 ガ ス に つ い ては 、 コー ジ ェ ネ レー シ ョ ン用 に 一 部 消 費 され てい る が 、 こ こで は そ の 他 用 と して取 り扱 った。 統 計 か ら得 られ る各 燃 料 消 費 量 と 自家 発 電 用 を 除い た それ ぞれ の消 費 量 を 、 表8に 示 した。

8P醜

鵠

・

弩

雑

一STM石油eｮSTM石油cp

(20)

5P婿 油

驛 慧・

ST.M石 油C STM石 油L'9 STM石 油rn STM石 油x STM石 油e STM'石 油cp :石 油製品部 門におけ る第kエ ネルギー 品 目の 自家 発電比率 :r石 油等消費動態 統計年報』 「燃料受 払表」 におけ る石油製 品部 門の第kエ ネルギー 品 目消費量 :EO壕 油の うちボイラ用 消費量 :『 石 油等消費動態 統計年報』 「蒸気受払 表」 における石油製品部 門の蒸気消費量 :STM石 油Cの うち 自家発電 ・その他用 蒸気消費 量 :r石 油等消費動態統 計年報』 「蒸気受払 表」 にお ける石 油製品部門 の蒸 気受入量 『石 油等消費動態統 計年報 』 厂蒸気受払 表」にお ける石 油製品部門 の蒸 気 自家発生量 :r石 油 等消費動態統計 年報』 「蒸気受払表 」にお ける石 油製 品部門 の蒸気 払出量 :STM'石 油Cの うち生産 工程 用蒸気消費量 3.1.3.5 事 業 用 火 力 発 電 部 門 事 業 用 火 力 発 電部 門 の コー一_{ク ス炉 ガス 、高 炉 ガ ス 、転炉ガスの消} 費 量 は 、 『電 力需 給 の 概 要 』[8,9]の 「コー ク ス炉 ガ ス使 用 実 績 」、 「_{高 炉 ガ ス使 用 実 績 」、 「天然ガ}

表8:2000年 石 油 製 品部 門 の炭 化 水素 油 、石 油 コ ー クス 、石 油 系炭 化 水 素 ガ ス消 費 量*

単位 消費量(百家 ㎝百家発電一 百家発電一 潛費量(百家『

一

発電用を含聖)

_一

_一

_{発電用を除く)}

比率

用消費量

炭化 ツ覊 酉 一 ユ 皿kl 石 油 コー クス t 石 油 系 炭 化 水 素 ガ ス 1000m3

203,346 0.289 58,845

142,624 0.289 41,273

8,848,048

0.043 382,927

144,501 101,351 8,465,121 *『 石油 等消費動 態統計年報 』 よ り作 成 。 ス ・転 炉 ガ ス使 用 実 績 」 に 記 載 され て い る 数字 を もち い た。 た だ し、 『電 力 需 給 の 概 要 』 は財 政 年 度 デ ー タ で あ る の で 、 月別 の デ ー タを 合 計 して暦 年 デ ー タ に して い る。 そ の 結 果 、 得 られ る消 費 量 は 表9の よ うに な って い る 。 表9:事 業 用火 力 発 電部 門 の コー クス炉 ガ ス 、 高 炉 ガ ス 、 転炉 ゴ ス 消 費 量(単 位:絶乾t)* コー クス'哺ガ ス 炉 ガス ム帽 ガス 1000m3

鰤

ス ー ク 一 コ 1000m3 高帽 ガス (雑用) 1000m3 1000m3 輛 (雑用) 1000m3 2000一 年 2,350,187

765 40,384,984

_{108 1,477,401}

_4sc厂 取r電 力 需 給 の概 要 』 よ り作 成 。 3・1・3・6 _{都 市 ガ ス部 門 都 市 ガ ス 部 門 の コー ク ス炉 ガ ス 、石 油 系 炭 化 永 素 ガ ス の消 費 量 は 、rガ} ス事 業 統 計 年 報 』[ionのrII .統 計2.製 造」 に記 載され ている原料消費量か ら推計 した。そ の他の ガ ス の うち 、石 炭 ガ ス を コー クス炉 ガ ス に 、オ フ ガ ス を石 油 系炭 化水 素 ガス に格 付 け た。 また、 こ の都 市 ガ ス 部 門 に お い て は メ タン ガ ス につ い て も考 慮 した 。 これ らの ガ ス の消 費 量 は、表10に 示 され る。 表10:都 市 ガ ス 部 門 の ガ ス 消 費 量(単 位:1000m3)* 2000年 コー ク ス'一ガ ス 218_,209 石 油 系 炭 化 水 素 ガ ス 81,626 メ タ ンガ ス 720 消化 ガ ス 391 唯rガ ス 事 業 統 計 年 報 』 よ り作 成 。 3.1.4 一・般 廃 棄 物 、 産 業廃 棄 物 に つ い て 一 般 廃 棄 物 、 産業 廃 棄 物(鉱 さい 、金 属 くず 、動 物 のふ ん 尿 、 建設 廃 材 、動 植 物 性 残 さ、 ば い じ ん 、 紙 くず、 ガ ラ ス くず 及 び 陶 磁 器 くず 、廃 油 、 燃 え殻 、 動 物 の死 体 、木 くず、廃 プラスチ ック 類 、廃 酸 、繊 維 くず 、 ゴ ム くず 、汚 泥 、廃 アル カ リ)と い っ た廃 棄 物 の 焼 却 処 理 量 は 『日本 の廃 棄 物 処 理(平 成12年 度版)』[11]お よ びr産 業廃 棄 物 排 出 ・処 理 状 況 調 査 報 告 書(平 成12年 度 実 續)』

[12]か ら推 計 した。 た だ し、 こ こで得 られ るデ ー タは年 度 デ ー タで あ るが 、暦 年 デー タ と して近似 的 に使 用 して い る。 一 般 廃 棄 物 の処 理 はr産 業 連 関表 』 で は廃 棄 物 処 理(公 営)部 門 に 格 付 け られ 、 一 般 廃棄 物 の焼 却 処 理 量 は報 告 書 か ら得 られ る。 また 、産 業 廃棄 物 の 処 理 は 『産 業 連 関表 』 で は廃 棄 物処 理(産 業) 部 門 に格 付 け られ る 。産 業 廃 棄 物 の 焼 却 は 、 中 間処 理 の 段 階 で減 量 化 を 目的 と して 行 わ れ る の で、 実 際 に焼 却 され てい る廃 棄 物(紙 くず、 廃 油 、木 くず 、 廃 プ ラ ス チ ッ ク類 、 汚 泥)の 減 量 化 量 を焼 却 処理 量 と して推 計 して い る。 た だ し、 廃油 、廃 プ ラス チ ッ ク類 、 汚 泥 に か ん して は、 旧1990年 表[13]と 排 出 量 に しめ る焼 却 処 理 量 の割 合 が等 しい と して推 計 して い る 。 これ ら の廃 棄 物 の 焼 却 処 理 量 を 示 した の が 、 表11で あ る 。 表11:廃 棄 物 の 焼 却 処 理 量(単 位:t)*

漁

一産業廃棄物「 鼠肩』一'一

木屑

廃油

廃プラスチック類

汚泥

一

「一

た部門

皿 一

菘晋广

898,:413 亠飆) 一 2,901,729 廃 棄 物 処 理(産 業) 921,106 廃 棄 物 処 理(産 業) 1,005,945 廃 棄 物 処 理(産 業) 5,340,089 廃 棄 曁 処 理(産 業) 串 『日本 の 廃棄 物 処 理(平 成12年 度 版)』 な どよ り作 成 。 3.1.5 高炉 ・転 炉 ・電 気 炉 ス ラ グ、 高 炉 ダス ト、 フ ライ ア ッシ ュに つ い て 高 炉 ・転 炉 ・電 気 炉 ス ラ グ につ い ては 『鉄鋼 ス ラ グ統 計 年報 』[14]、 フ ライ ア ッ シ ュは 日本 フ ラ イ ア ッシ ュ協 会 へ の ヒア リン グ[15]よ り、 それ ぞれ 発 生 量 と利 用 量 を 得 る こ とが で き る。 ま た、高 炉 ダ ス ト[16]に つ い て は 、発 生原 単 位 が 旧1990年 _{表[13]と 同 じで あ る と して推 計 して い る 。} 3.2 熱 量 換 算 表 熱 量 換 算 表 は 、物 量 表 に表1の エ ネ ル ギー 品 目別 物 量 単 位 あ た り発 熱 量 を 乗 じて熱 量 換 算 す る。 この 熱 量 換 算 表 は 物 量 表 を 単純 に 熱 量 換 算 した も の で あ るが 、エネルギー品 目投入量の うち、実 際 に 燃焼 さ れ た 分 を 熱 量 換 算 した 表 も作 成 して い る 。

3・3 CO2換 算 表, CO2控 除 量 表, CO2排 出 量 表

こ の節 ではCO2換 算 表 、 CO2控 除量 表 、 CO2排 出量 表 の作 成 方 法 を示 す が 、作 業 手順 は 以 下

の と お りで あ る 。

1.熱 量 換 算 表 に表1の エ ネ ル ギー 品 目別 熱量 単 位 あ た りCO2排 _{出量 を 乗 じる 。(CO2換 算表)}

2.「 燃 焼 比 率 」 あ る い は 「炭 素収 支 表」 を もち い てCO2控 _{除 量 表 を 計 測 す る 。}

CO2控 除 量 表 の 推計 方法 と して二 つ の 方法 を上 に あ げ たが 、 「燃 焼 比 率 方 式 」 は 、投 入 され たエ ネ ル ギ ー 品 目 の炭 素 分 の うち 、 燃焼 しな か った 分 を 推 計 して 、 これ を 控 除 量 とす る方 法 で あ る5。 ま た、 「炭 素 収 支 表 方 式 」 は 、 産 出物 に含 まれ る炭 素 分 を 推 計 して 、 これ を 控 除量 とす る方 法 であ る。 部 門 の大 半 には 「燃 焼 比 率 方 式」 を適 用 してCO2排 出量 を推 計 して お り、 「炭 素 収 支 表 方 式 」 を 適 用 した部 門 は 、 石 炭 製 品 、 銑 鉄 、 粗 鋼(転 炉)、 粗 鋼(電 気 炉)、 都 市 ガ ス の5部 門 で あ る。 こ れ ら の部 門 に 「_{炭 素 収 支 表 方 式 」 を適 用 した の は 、 炉 ガス が 回収 され た り、製 品や副産物の組 成} 中 に燃 料 中 の炭 素 分 が 組 み 込 まれ た りす る か らで あ る。 3.3.1 「燃 焼 比 率 方 式 」(『 石 油 等 消 費 構 造 統 計 表 』 か らの推 計) 「燃焼 比 率 方 式 」 を 適 用 した部 門数 は400部 門 で あ る が 、 部 門 に よ って 推 計 に利 用 した資 料 が 異 な っ て い る。 石 油 化 学 製 品9部 門 、 化学 肥 料 部 門6の 燃 焼 比 率 は 『化学 工 業統 計 年 報』 か ら推 計 した。 石 油 製 品 部 門 の 燃 焼 比 率 は 、 『エ ネ ル ギー 生 産 ・需 給 統 計 年 報 』 お よ び 『石 油 等 消 費 構 造 統 計 表 』 か ら推 計 した。残 りの389部 門 の うち 、非 工 業 部 門 に つ い て は燃 焼 比 率 を1(全 て燃 焼)と 想 定 し、 工 業 部 門 に つ い て は 『石 油 等 消 費 構 造 統 計 表 』 か ら推 計 した。 しか し、燃 焼 比 率 を想 定 し てあ た えた 部 門 もあ る 。 これ は 、 『_{石 油 等 消 費 構 造 統 計 表 』 か らの推 計 だ け で は 、その部門で原料} 用 に は 消 費 され て い な い エ ネ ル ギ ー 品 目で も、原 料 用 に消 費 され てい る こ とに な っ て しま うケ ー ス が あ るか らで あ る。 ま た逆 に 、 原 料 用 に消 費 され て い る エ ネ ル ギ ー 品 目を す べ て燃 焼 して い る とい う結 果 に も な る ケー ス が あ る 。 エ ネ ル ギ ー 品 目の うち 、 コー クス炉 ガ ス 、高炉 ガス、転炉 ガ ス 、電 気 炉 ガス 、炭 鉱 ガ ス抜 き ガ ス、 ガ ソ リ ン、軽 油 、 ジ ェッ ト燃 料 油 、 パ ル プ黒 液 、廃材、一般 廃 棄 物 、紙 屑 、 木屑 、廃 油 、廃 プラ ス テ ィック、汚 泥 、廃 タ イヤ は、 どの部 門 で 消費 さ れ た場 合 で も全 て 燃焼 され てい る と想 定 した。 ま た 原 料 炭 につ い て は 、化 学 肥 料部 門 、 フェロア ロイ部門 で は全 て燃 焼 させ た と し、 そ れ 以 外 の部 門 に お い て は ま った く燃 焼 させ て い な い と想 定 してい る。 『石 油 等 消 費 構 造統 計 表 』で は 『工 業 統計 表 』 の 産 業 分類 別 エネ ル ギ ー 品 目別 に 、エ ネル ギ ー 消 費 総 量 とそ の 目的別 内 訳(原 料 用 、 ボ イ ラ 用 、 コー ジ ェネ レー シ ョン用 、直 接加 熱 用 、 そ の 他 用) が 記 載 され て い る。 用 途 別 内訳 の う ち原 料 用 消 費 量 に つ い て 、 鉱 業 ・製 造 業 部 門 に お い て 副 生 ガ ス を 推 計 した際 と 同様 に変 換 す る。

EI(堺一)霑E・j'k・Shki100

(2・)

EChk :第k産 業(工 業統 計の産業分類)に おけ る第jエ ネルギー 品 目の原料用消費 量 Elo墾 :第i部 門(産 業連関表の部 門分類)に おける第jエ ネルギー品 目の原 料用消費量 『産 業 連 関 表 』 の部 門別 燃 焼 比 率 を 次 の よ うに定 義 した。 た だ し、E10ゴ2は 副 生 ガ ス推 計 の 際 に 鉱業 ・製 造 業 部 門 で 求 め た、 第i部 門(産 業 連 関 表 の 部 門 分類)に お け る第jエ ネ ル ギ ー 品 目の (自家 発 電 用 を 除 く)消 費 量 で あ る。

BRji=・一鑑漂

BRゴi :第i部 門(産 業連関表 の部門分類)に おけ る第jエ ネルギー 品 目の燃焼比率 この 燃 焼 比 率 を もち い て、 最 終 的 にCO2排 _{出量 は 次 の よ うに計 算 で き る 。}

(22)

5燃 焼比率 とは 、エネ ルギー 品目消費量 に 占め る実 際 に燃焼 され た消 費量の 比率 であ る。 6ア ンモニ アを含む

CO2d=(1-BRゴ の ・CO292

₍₂₃₎

繼

CO2;i 002ゴ ・一 〇〇2監一 〇〇2彡 第i部 門 に 対 す る第jエ ネ ル ギ ー 品 目投 入 量 のco2換 算 値 :第i部 門 に 投 入 され た第jエ ネ ル ギ ー 品 目の うち のco2控 除 量 第i部 門 に投 入 され た 第jエ ネ ル ギ ー 品 目起 源 のcO2排 出 量

(24)

3.3.2 「燃 焼 比 率 方 式 」(『 石 油 等 消 費 動態 統 計年 報』 か らの 推 計) 石 油 化 学 製 品9部 門 お よ び 化学 肥 料 部 門 の燃 焼 比 率 は 、 『石 油 等 消費 動態 統 計 年 報 』 の 「統 計 表 3.指 定 生 産 品 目別 統 計(2)指 定 生 産 品 目別 エ ネ ル ギー 消 費 量 の推 移2 .化学工業製 品」 に基づいて 燃 焼 比 率 を 計 算 した。 石 油 化学 製 品9部 門 とは石 油 化学 基 礎 製 品 、 石油 化 学 系 芳 香 族 製 品 、脂肪 族 中間 物 、 環 式 中 間物 、合 成 ゴ ム 、 熱硬 化 性 樹 脂 、 熱 可 塑 性樹 脂 、 高機 能 性 樹 脂 、 そ の他 の合 成 樹 脂 で あ る。 こ こ で は 、石 油 化 学 製 品9部 門 の エ ネ ル ギ ー 品 目別 燃焼 比 率 は 同 じで あ る と想 定 し た 。 石油 化 学製 品9部 門 の燃 焼 比 率 を 表12に 、 化 学 肥 料 部 門 の 燃焼 比 率 を 表13に 示 した。 表12:2000年 石 油 化 学 製 品9部 門 の 燃焼 比 率*

一

叩

(原萪 一「原萪扉「 "焼比率

用を含む) 消費量

=稲===『 kl ナ フサ kl 液化石油ガス t 改質 生成油 kl

1,094,258

992,762 0.093

35,639,148

35,639,148

0.OOU

4,395,741

3,985,356

0.U93

16,823,249

16,823,249

0.000

零 『石油等消費 動態統計 年報』 よ り作成 。 表13:2000年 化 学 肥 料 部 門 の燃 焼 比率* 単 位 詐 量(、 原'用 。 比率 用を含む) 消費量

禰

一

阿}

ナフサ kl

液化石油ガス

t

石油系炭化水素ガス 1000m3

167,873

87,310

0.480

483,224

453,264

0.062

30,309

6,949

0.771

344,954

228,348

0.338

申 『石油 等消費動態 統計年報 』 よ り作 成 。 3.3.3 「燃 焼 比 率 方 式」(『 エ ネル ギー 生 産 ・需 給 統 計 年 報 』 か らの推 計) 石 油 製 品部 門 の 燃焼 比率 は 、 『エ ネ ル ギ ー生 産 ・需 給 統 計 年 報 』 【17】の 「石 油3.石 油 製 品(1)石 油 製 品製 油 所 受 払1.総 括 」 お よ び 『_{石 油 等 消 費 構 造 統 計 表 』 に基 づ い て計 算 した。 後 者 で は 、前} 述 した 方法 と同 様 に求 め て い る。 二 つ の統 計 どち らか ら も比 率 を得 られ る 品 目に つ い て は 、燃焼 比 率 の低 い 方 を選 択 した。 表14は 、石 油 製 品部 門 の 燃焼 比 率 を 示 した もの で あ る。

表14:2000年 石 油 製 品 部 門 の燃 焼 比 率* 一 一『一一 宵費量で 原料r一 燃焼 量 燃 燒 比率 一 _... 一一. 用堂含 む) =艨 「 一 灯油 軽油 ナ フサ 石油 コークス 液化石油 ガス t H H H t t 198,399 92,073 2,752 60,557 1,965 180,042 195,869 41,455 148 0.3 1,872 37,143 0.98725 0.45024 0.05378 0.00001 0.95303 0.20630 ホrエ ネ ル ギ ー 生 産 ・需 給 統 計 年 報 』 、r石 油 等 消 費 構 造 統 計 表 』 よ り作 成 。 3.3.4 石 灰 石 の燃 焼 比 率 に つ い て 石 灰 石 は 加 熱 され た り、酸 を加 え る こ と によ って 化 学 反 応 を お こ し、CO2を 発 生 す る 。 ほ とん どの ア クテ ィ ビテ ィ で は 、石 灰 石 を消 費 す る 際 に 、 こ の よ うな 化 学 反 応 を と も な っ て い る。 しか し、 窯 業 原 料 鉱 物 ア クテ ィ ビテ ィで は投 入 さ れ た 石 灰 石 は 粉 砕 さ れ て い るだ け で あ る。 したが っ て 、 この ア クテ ィ ビテ ィで は石 灰石 起 源 のCO2は 排 出 され な い と して い る。 また鉄 鋼 部 門 や 窯業 ・ 土石 製 品 部 門 の 一 部 にお い て 、化 学 反 応 を と もな わ な い方 法 で石 灰 石 を 消 費 してい る ア クテ ィ ビ テ ィ があ る。 これ ら につ い て は 、投 入 量 の うち どれ だ けがCO2を 発 生 して い な い か とい う正 確 な 情 報 が な い た め 、電 力 中央 研 究 所 の1995年 デ ー タ[18]を もち い て推 計 して い る。 3.3.5 都 市 ガ ス の 物 量 の 推 計 に つ い て 『石 油 等 消 費 構 造 統計 表 』 にお い て はLNGは 化学 部 門等 で も消 費 され て い る が、 『産 業 連 関 表』 の 「取 引 基 本 表 」 に お い て はLNGの 産 出額 は 都 市 ガス 、事 業 用 火 力 発 電 、 自家 発 電 の3部 門 に し か計 上 さ れ て い な い 。 これ は 、 『石 油 等 消 費 構 造 統 計 表 』 にお け る:LNGに は地 域 の ガ ス事 業 者 か ら:LNG専 _{用 の導 管 で供 給 さ れ てい る もの が 含 まれ て い るの に対 し、 『産業連 関表』 ではガス事業} 者 か ら供 給 され る:LNGは _{都 市 ガ ス に 計 上 され て い るか らで あ る 。 こ こ で問 題 とな るの は 、 『石油} 等 消 費 構 造 統 計 表 』 の環 式 中 間物 ・合 成 染 料 ・有 機 顔 料 製 造 業 で はLNGを 原 料用 と して も消 費 し てい る こ と であ る 。 した が って 、 これ らの 製造 業 に対 応 す る 『産 業 連 関表 』 の 部 門(表15)に お い ては 、都 市 ガ ス を全 て燃 焼 した と して推 計 す る とCO2発 生 量 が 過 大 推 計 され て し ま う。 そ こで 都 市 ガ ス の 燃焼 を計 算 す る際 、 原 料用 のLNGを 消 費 す る部 門 に つ い て は原 料 分 を 除 く。 その 手順 を 以 下 に示 す。 『産 業 連 関 表』 の各 部 門 のエ ネ ル ギー 消 費 量 が 、環 式 中 間物 ・合 成 染 料 ・有 機 顔 料 製 造 業 に割 り振 られ てい る割 合 を 求 め る。鉱 業 ・製 造 業 部 門 にお い て副 生 ガ ス を推 計 す る 際 に も ちい た コ ンバ ー タは 、 『石 油 等 消費 構造 統 計 表 』 の各 産 業 の エ ネル ギ ー 消 費 が 、 『産 業 連 関 表』 の各 部 門 に格 付 け られ る割合 で あ った ので 、 これ と逆 の コ ンバー タを 該 当部 門 につ い て作 成 す る。 3.1.3.1と 同様 に推 計 され た 『産 業 連 関 表 』 の各 部 門 の:LNGと 都 市 ガ ス消 費 量 か ら燃 焼 比 率 を 求 め る。 まず 、 鉱 業 ・製 造 業 部 門 にお い て副 生 ガ ス を推 計 した 際 と同 様 に 『工 業 統 計 表 』 産業 分 類別 の:LNGの 原 料 用 消 費 量 を 『産 業 連 関 表 』 部 門分 類 へ組 み替 え る。 EI・ 瀛 一¥E・ILNG _{,k・黔 ・LGH}

₍₂₅₎

産

業

連

関

表

の

部

門

分

類

1 2 ・・ 工 業 統 計 の 産 業 分 類 k ー ユ リ 白 0 1 ﹂ n

Shit Sh12

sh21 sh22 ...

Shnl Shn2

shlk sh2k

shzk

'stink "・ m ...Shi m 8ん2m 'shnm 図3:コ ン バ ー タ の 形 式(2) ECIrraLNG_,k

rn,LNG,i

LGH :第k産 業(工 業 統 計 の 産業 分 類)に お け るLNGの 原 料 用 消費 量 :第i部 門(産 業 連 関 表 の 部 門 分 類)に お け るLNGの 原 料 用 消 費 量(熱 量 換 算 値) :LNGltあ た り発 熱 量(=13,000 Mca1/t) 次 に 、 『_{産 業 連 関表 』 の 該 当部 門 に投入 さ れ た都 市 ガ ス の燃 焼 比 率 を 次 式 の よ うに推 計 した 。} た だ し、EIOLNG+都 市ガス_{,iは、第i部 門(産 業 連 関表 の部 門分 類)に お け る:LNGと 都 市 ガス} の(自 家 発 電 用 を 除 く)消 費 量(熱 量 換算 値)を 合 計 した も ので あ る。

BR都

伽 一トE、諜 撫2

『_{産 業 連 関表 』 の 「物量 表 」 よ り得 た都 市 ガ ス投 入 量 に 、 の シェア と} る こ とで 、 原料 用 を 除 い た都 市 ガ ス 投入 量 を得 る こ とが で き る 。

(26)

の燃焼比率を乗 じ

σ曝

σ囎

・BR都

伽

₍₂₇₎

Gi :第i部 門(産 業連関表 の部 門分類)へ の原料用 を除い た都市 ガス投入量 GT :r産 業連 関表』 の 厂物量表 」か ら得 られ る第i部 門(産 業連 関表の部門分類)へ の都 市ガス投入 量

表15:原 料 用 の:LNGを 考 慮 す る石 油 等 消 費構 造 統 計 表 の産 業 分 類 と産 業 連 関 表 の 部 門分 類 の対 応(2000年)

=i一

糶関

表

¶

皿

一

「環弐 輌 ・口 '・ 有 レ トル ト 品 .一 そ の他 の食 料 品 清涼飲 料 染色整 理 そ の他 の繊 維工業 製品 その他 のパル プ ・紙 ・紙加 工品 印刷 ・製版 ・製本 化学肥 料 ソー ダ工業製 品 無機顔料 圧縮ガ ス ・液 化ガ ス その他 の無機 化学工業 製品 石 油化 学基礎製 品 石 油化学 系芳香族 製品 脂 肪族 中間物 環 式中 間物 合成 ゴム メタン誘導 品 可 塑剤 合成染 料 そ の他 の有 機化学工 業製 品 熱硬化 性樹脂 熱可塑 性樹脂 高機能 性樹脂 その他 の合 成樹 脂 医薬品 石 けん ・合 成洗 剤 ・界 面活性剤 化粧 品 ・歯 磨 塗料 印刷 イ ンキ 写真感 光材 料 農薬 ゼ ラチ ン ・接 着剤 その他 の化 学最終製 品 プラス チ ック製 品 板ガ ラス ・安全 ガ ラス その他 の窯業 ・土石製 品 アル ミニウム(含 再生) 再 生資源 回収 ・加工処 理

3.3.6 「炭 素収 支 表 方 式 」 に よ る推 計 石 炭 製 品 、 銑 鉄 、 粗 鋼(転 炉)、 粗 鋼(電 気 炉)、 都 市 ガ ス の5部 門 に つ い て は 、炭 素 収 支 表 を 作 成 して炭 素 の受 け渡 し状 況 を 調 べ 、CO2排 _{出 量 を推 計 した7。 炭 素 収 支 表 とは 、ある部 門の投入} 品 目中 に 含 まれ る炭 素 量 と産 出 品 目中 に 含 まれ る炭 素 量 を 、 貸 借 対 照 表 の よ うな形 に 整理 した も の で あ る 。投 入 品 目中 の 総 炭 素 量 と産 出 品 目中 の総 炭 素 量 が バ ラ ンス す る と考 え、前者 か ら後者 を差 しひい た炭 素 量 をCO2排 出量 と して い る。 この 方法 で推 計 を行 う と、都 市 ガス 部 門 に お け る CO2排 出量 が 負 の 値 に な って しま う。 そ の た め 、都市 ガ ス部 門 に お け るCO2排 出 量 を0と して推 計 してい る。 炭 素 収 支 表 は 、 次 の 手 順 で作 成 す る。 1.各 部 門 の投 入 品 目 と産 出 品 目(副 産 物 を ふ くむ)の うち 炭素 を組 成 中に含 む もの を選 択 す る。 2.そ れ らの 品 目の投 入 ・産 出 に つ い て の 物 量 表 を 作 成 す る 。(マ テ リア ル 収 支 表) 3.表1に 示 さ れ る各 品 目の炭 素 含 有 量 に基 づ き 、マ テ リア ル 収 支 表 を炭 素 の投 入 と産 出 の 関係 に換 算 す る。(炭 素 収 支 表) 表16∼23に 、該 当部 門 の マ テ リア ル収 支 表 と炭 素収 支表 を 示 す。

表16:2000年 石炭製品部門のマテ リアル収支表

二 二二=壘

一

一

掫 「

産出

一原 萪 蕨「 』}一 一般 炭 ガ ソ リ ン 灯 油 軽 油 A重 油 B重 油 ・C重 油 炭 化 水 素 油 石 油 系 炭 化 水 素 ガ ス 石 油 コー ク ス コー クス コ ー クス 炉 ガ ス 高 炉 ガ ス 転 炉 ガ ス コ ー ル ター ル 粗 ベ ン ゾ ー ル 都 市 ガ ス t t kl kl kl kl kl t 1000m3 t t 1000m3 1000m3 1000m3 t t 1000m3 67,858,120 60,000 56 8,069 260 1,670 383 142,092 356 566,672 18,904,221 363,916 605 38,562,016 12,818,813 1,561,026 519,867 7た だ し_{、1985年 表 の 粗 鋼 部 門 は 、 転 炉 と電 気 炉 に 分 割 され て い な い 。}

.表17:2000年 銑 鉄 部 門 の マ テ リ ア ル 収 支 表 「鄲f一丁一一} } 一 扁一 摂 天 産 圧「 石灰石 原料炭 一般炭 天然 ガス 灯油 A重 油 B重 油 ・C重 油 液化石油ガス 石 油 コー クス コークス コークス炉ガス 高炉 ガス 転炉 ガス コール タール 銑鉄 銑屑 都 市ガス 高 炉 ダス ト t t t 1000ms kl kl kl t t t 1000m3 1000m3 1000m3 t t 七 1000m3 t 17,753,143 397,518 5,043,956 1,334 75 1,507 33,958 8,259 601,745 35,960,569 1,869,002 41,562,807 1,416,568 52,695 2,488 1,532 1,217,351 132,380,518 81,105,642

表18:2000年 粗鋼(転炉)部門のマテリアル収支表

一

疫天 一 蓄 圧「

石灰石 一般炭 天 然ガス 灯 油 A重 油 B重 油 ・C重 油 液化石 油ガス コー クス コー クス炉 ガス 高炉ガ ス 転 炉ガス 銑 鉄 粗 鋼(転 炉) 銑屑 鋼屑 都市 ガス t t 1000m3 kl kl kl t t lOOOm3 1000m3 1000m3 t t 七 t 1000m3 17,794,346 730 222 9,711 18,488 2,473 851 96,054 358,175 11,770 24,955 77,145,345 557,251 6,274,734 15,057 8,437,446 75,793,461

表ユ♀i遡

電気炉)部 門のマテリアル収支表

一

『

冖

一「疫天一

『 産圧「

単位

石灰石 一般炭 天然ガ ス 灯 油 A重 油 B重 油 ・C重 油 液化石 油ガス 石油 コー クス コー クス コー クス炉 ガス 高炉 ガス 転炉ガス 電気炉ガス 銑鉄 粗 鋼(電 気炉) 銑 屑 鋼屑 都 市ガス 鹽「 t 1000m3 kl kl kl t t t 1000m3 1000m3 1000m3 1000mi t t 七 t 1000m3 1,003,835 558 1,048 9,002 10,466 2,002 1,048 6,668 74,084 29,519 891 3,305 98,148 1,780,351 30,665,213 742,014 30,028,684 21,245

表20:2000年

石炭製品部門の炭素収支表(t-C)

_{一原 ,.}

一

疫天 一 「蘯『

一 般 炭 ガ ソ リ ン 灯 油 軽 油 A重 油 B重 油 ・C重 油 炭 化 水 素 油 石 油 系 炭 化 水 素 ガ ス 石 油 コー クス コー ク ス コー ク ス炉 ガ ス 高 炉 ガ ス 転 炉 ガ ス コー ル ター ル 粗 ベ ン ゾー ル 都 市 ガ ス 51,056,449 37,698 36 5,564 188 1,229 307 122,554 198 511,150 3,756,647 152,269 353 34,150,521 3,164,895 1,409,621 479,83? ul 一 一 cot 55,644,641 39,204,875 16,439,766

表2!三2000年 銑 録 部 門 の炭 素 収 支 表(t-C) 疫 入 丁 一 産田一' 石灰石 原料炭 一般 炭 天然ガス 灯 油 A重 油 B重 油 ・C重 油 液化石 油ガス 石油 コークス コー クス コー クス炉 ガス 高炉 ガス 転 炉ガス コール タール 銑鉄 銑屑 都 市ガス 高炉 ダス ト

2,130,377

299,092

3,169,090

737

52

1,109

27,222

6,772

542,786

31,846,680

461,447

8,259,361

26,306,657

592,718

47,584

3,244,226

100

894

365,205

一訐 一 一 cot

47,751,226

29,550,882

18,200,343

表22塑

云

炉)部門の炭素収支表(t-C)

一

皿産 『

石灰石 一般炭 天然 ガス 灯油 A重 油 B重 油 ・C重 油 液化石油ガ ス コー クス コークス炉ガス 高炉 ガス 転炉 ガス 銑鉄 粗鋼(転 炉) 銑屑 鋼屑 都 市ガス

2,135,322

459

123

6,696

13,602

1,982

698

85,065

88,431

2,339

10,442 3,530,381

3,085,814

227,380

22,290

18,824

8,786

一訐 一 CO2

5,480,873

3,757,761

1,723,112

表23:2000年 粗鋼(電 気炉)部 門の炭素収支表(t-C)

一

石灰 石 一一 一般 炭 天然 ガス 灯油 A重 油 B重 油 ・C重 油 液化石油 ガス 石油 コー クス コー クス コー クス炉 ガス 高炉ガス 転炉 ガス 電気炉ガス 銑鉄 粗 鋼(電 気炉) 銑屑 鋼屑 都市 ガス 120,460 351 579 6,208 7,700 1,605 859 6,015 65,609 7,288 177 1,383 71,214 29,681 90,086 12,396 41,067 91,996

a

421,610133,063

CO2_ 288,548