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Kankoku ni okeru Nihongo gakushū nīzu ni tsuite

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(1)

韓国における日本語学習ニーズについて

著者

朴 熙泰

雑誌名

日本研究・京都会議 KYOTO CONFERENCE ON

JAPANESE STUDIES 1994 ?

.non01-01

ページ

59-65

発行年

1996-03-25

その他のタイトル

Kankoku ni okeru Nihongo gakushu nizu ni

tsuite

(2)

韓 国 にお け る 日本 語 学 習 ニ ー ズ につ い て

熙 泰(晩

光 日本言語 ・文化研究所)

PaxxHy-Tay 1.は じ め に 第2次 大 戦 後 日本 と韓 国 は、 国 交 正 常 化(1965年)さ れ る まで は 、 あ ま り交 流 の ない 近 くて 遠 い 国で あ っ た。 た ま に交 流 が 行 われ る と して もコ ミュニ ケ ー シ ョン は英 語 で交 わ さ れ た。 しか も 戦 前 学 校 教 育 を受 けた 人 は誰 し も 日本 語 が 話 せ た。 従 って 日本 語 学 習 の 必 要性 を全 く感 じなか っ た ので あ る。 1960年 代 に入 って 韓 国政 府 と 日本 政 府 が 本 格 的 に 国交 正 常 化 の 交 渉 を進 め る や 、1961年 に韓 国 外 国語 大 学 が 、 日本 語教 育 の必 要 性 か ら 「日本語 科 」 を開 設 し公 の 機 関 と して は初 め て 日本 語 教 育 を行 い始 め た。 そ の翌 年 に も西 京 大 学 の前 身 で あ る 国際 大 学(夜 間大 学)に 「日語 日文 学 科 」 が 開設 さ れ た の で あ るが 、 そ の 当 時 は民 族 的 感情 か ら して 「日本 語 教 育 を行 って い る」 とか 「日 本 語 を学 習 して い る」 とい う こ と をお お っぴ ら に言 え る社 会 的 雰 囲 気 で は なか った 。 と ころ が 、 両 国 間 の 国交 が 正常 化 され て か ら は文化 交 流 の増 進 な らび に経 済 協 力 の 緊密 化 を 図 るた め に 日本 語 学 習 ・教 育 の必 要 性 を感 じる よ う にな り、 ま た韓 国 政 府 当局 の お 達 し もあ っ て 1970年 代 に は 日本 語 教 育 が 漸次 活 気 を帯 び て きた 。1972年 か ら は 「日本 語 を教 え る学 院(塾)」 も当 局 か ら許 可 され 町 に ぼつ ぼ つ 現 れ は じめ た。 も っ と も1970年 代 に は い まの よ うに 盛 ん で は な か った 。1980年 代 に な っ て 日本 語 学 習 の ニ ー ズが 年 々増 加 し、今 は ひ と昔 に く らべ て 日本 語 の 学 習 者 が た い へ ん 多 くな った。 これ か ら も 日本 語 を学 習 す る人 々 は 、 ます ます 増 えて い くで あ ろ う と思 う。 今 や 韓 国 にお い て 外 国語 学 習 ・教 育 の うち 日本 語 学 習 ・教 育 は英 語 学 習 ・教 育 に次 ぐ重 要 な位 置 を 占め る よ う に な った の で あ るが 、韓 国 の 日本語 教 育 学 界 で は未 だ に 「何 を」 「如 何 に」 「体 系 的 に学 習 ・教 育 」 す べ きか が 問題 に な っ て い る の で あ る。 2.日 本 語 学 習 の ニ ー ズ な らび に 目的 1940年 以 後 生 ま れ の世 代 は戦前 の 世代 とは 違 って 、学 校 で 日本 語 が 第2外 国 語 と して採 択 さ れ る まで は 日本 語 は全 く教 わ れ な か った 。 また 戦 後 の 世代 は英 語 の学 習 に は力 を入 れ て も、 日本 語 の学 習 は希 望 しな か っ た。 と ころ が 、 韓 日両 国 の 国 交 が正 常 化 され る まで の時 点 を前 後 し両 国 間 の交 流 が積 み重 な る につ れ て 日本 語 の 分 か ら ない 世 代 が 日本語 学 習 の必 要 性 を漸 次 感 じて きた の で あ る 。 先 程 も触 れ た よ うに戦 後 韓 国 内 で の 日本 語 学 習 ・教 育 は1961年 、韓 国外 国語 大 学 に 日本語 科 が 設 け られ て か ら始 ま った とい って も過 言 で は な い。 とい うの は 、 そ れ まで は 日本 語 を教 え る機 関 が 全 くな か った とい え る か らで あ る。

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(1旧 本 語 学 習 の ニ ー ズ 韓 国 が 日本 か ら解 放 され て49年 、韓 日の国 交 が 正 常 化 され て か ら も29年 の 歳 月 が経 っ た。 国交 が正 常 化 さ れて 以 来 韓 国 と 日本 は交 流 が 積 み 重 な る につ れ て 、 あ らゆ る 分 野 に お い て密 接 な つ な が りを持 つ よ う に な っ た。 日本 との 円滑 な交 流 の た め に は英 語 だ けで は な く日本 語 の運 用 能 力 を 身 につ け るべ きで あ るが 、 解 放(戦 後)の 世 代 は 、 日帝(戦 前)時 代 日本 語 を国 語 と して教 わ っ た 世代 とは違 っ て 日本 語 が 分 か らな い の で あ る 。 そ れ ゆ え に、 各 分 野 に わた って 日本 語 の 学 習 を 希望 す る者 が少 な くな い。 と い って も小 学生 や 中学 生 は 日本 語 を学 習 す る機 会 が な く高 校 生 以 上 が 日本語 を学 習 して い る ので あ る。 先 ず 高 校 で の 日本 語 学 習 ・教 育 につ い て み る と、1993年 現 在 全 国 に1,757も の 高 校 が あ るが 、 そ の う ち 全 高 校 の55%強 に あ た る971校 が 日 本 語 を教 え て い る。 ま た 受 講 生 数 は全 高 校 生 1,738,972名 の46%強 に あ た る806,237名(一 般 高 校324,750名+実 業 高 校481,487名)に の ぼ る。 これ は 日本 語 が 第2外 国 語 科 目(日 本 語 一 ドイ ツ語 一 フ ラ ンス 語 一 中 国 語一一ス ペ イ ン語)の うち 第1位 を 占め て い る こ と を意 味 す る 。(表1参 照) 表1 区分 一般 高 校(小 計) ドイ ツ語 フ ラ ンス語 中 国語 日本語 ス ペ イ ン語 実 業 高校(小 計) ドイツ語 フ ラ ンス語 中 国 語 日本 語 ス ペ イ ン語 合 計 学級数 1990年 26,045 11,032 6,130 817 7,842 224 11,051 703 438 347 9,539 24 37,096 1993年 24,362 10,406 5,965 885 6,886 220 12,171 899 624 395 10,225 28 36,533 生徒数 1990年 1,335,807 570,159 318,348 40,989 391,911 14,403 558,997 34,506 22,813 17,219 483,202 1,257 1,894,804 1993年 1,169,305 504,767 288,373 42,312 324,750 9,103 569,667 39,414 28,363 19,140 481,487 1,263 1,738,972 (教 育 統 計 年 報1991、1993) 次 に専 門大 学(短 期 大 学)は1993年 現 在 全 国 に130校 あ る が 、 そ の う ち73%強 の95校 で 日本 語 を第2外 国 語 科 目 と して教 え て い る。 専 門大 学 で の第2外 国 語 とい え ば主 に ドイ ツ語 、 フ ラ ンス 語 、 中 国 語 、 日本 語 に限 られ て い る とい っ て い いが 、他 の第2外 国 語 の う ちで は 日本 語 の 受講 生 数 が 圧倒 的 に多 く、 受 講 生 数 は29,098人 に の ぼ る 。 ま た 日本 語 関 連 科 の あ る専 門 大 学 も52校 あ って 、 そ の学 生 数 は9,513人 に及 ん で い る 。(表2参 照) 全 国 に 大 学 が1993年 現 在143校 あ るが 、 そ の う ち110校(分 校 を含 め る と123校)で 日本 語 が 第 2外 国語 と して教 え られ て い る。 受 講 生 数 は85,189人 で あ る。 また55校(分 校 を含 め る と61校) もの大 学 に は 、 い ろ い ろ な学 科 名 の 日本 語 関 連 の 専 門 学 科 が65も 設 置 され て い て 、 受 講 学 生数 は 10,828人 に及 ぶ の で あ る。(表3参 照) また23校 もの 大学 の 一般 大 学 院 、教 育 大 学 院 、 に そ れぞ れ17の 日本 語 関 連 の 学 科 が 開 設 され て

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表2(韓 国 日語 日文 学 会 の 調 査 に よ る)表3 科 名 日語科 日語通訳科 観 光 日語通訳科 観 光通 訳科 観 光科 計 校 数 13 3 8 12 16 52 (韓国 日語 日文 学 会 の調 査 に よ る) 学 生 数 2,000 475 1,928 1,920 3,190 9,513 学科名 日語 日文学科 日語教育科 日本語教 育学科 日本学科 日本語科 日語科 学 科 数 学 科 名 40日 本 語 学 科 7日 語 学 科 2日 語 日本 学 科 3亜 州 語 科 5観 光 日語 科 1観 光 通 訳 科 学 科 数 2 1 1 1 1 1 お り、2つ の 特 殊 大 学 院(通 訳 大 学 院 ・観 光 開発 大 学 院)に も日韓 ・韓 日通 訳 科 な ど の科 が 設 置 されて い て 多 くの 院生 が各 大 学 院で お の おの 専 攻 分 野 を決 め て 勉 強 して い る。 大 学 の 中で は語 学研 修 院 を設 置 し、 日本 語 の 学 習 を希 望 して い る学生 お よび社 会 人 に 日本 語 を 教 えて い る。 学校 機 関 だ け で な く、 大 企 業(三 星 ・現 代 ・大 宇 ・ラ ッキ ー金 星 な ど)、 国営 企 業 、 金 融 公 団 な どの 語 学研 修 院で も社 員 に 日本 語 教 育 を施 して い る。 また社 会 教 育 の 一 環 と して 教 育 ラ ジ オ ・TV放 送 な らび に新 聞社 の 文 化 講 座 な どで も 日本 語 講 座 が 設 け られて い るが 、 受 講 者 は 一 定 しな い 。 全 国 の都 会 に散 在 して い る外 国 語 学 院 で も必 ず とい って い い ほ ど 日本 語 を教 えて い るが 、 そ の 学 習者 数 は なか なか 把 握 で き ない 。 (2)学習 目的 高校 で の 日本語 学 習 の 目的 は、教 育課 程 の 基 本方 針 に よ って 日本 語 の運 用 能 力 を養 い 、 日本 文 化 を理解 し、 ひ い て は韓 国 文化 の発 展 に寄 与 す る た めで あ る とい え る。 ところ が 、去 年教 育部 は 大学 入試 制 度 を修 学 能 力 試 験 に改 め 、外 国語 領域 の試 験 に よっ て英 語 の 能 力 は評価 す る が 日本語 を含 め た 第2外 国語 の 能 力 は評価 しな い こ とに して い る の で 、大 学 入 試 科 目に左 右 され が ち な高 校 生 の 日本 語 学 習 に影 響 を及 ぼ して い る の で あ る。 専 門大 学 の教 養 課 程 で の 日本語 学 習(第2外 国語 と して の 日本 語 学 習)も 高校 で の 日本 語 学 習 と同 じ く 日本 語 の 運 用 能 力 を養 うた め で あ ろ うが 、 教 養 を積 む とい う意 味 も含 まれ て い る とい え る。 と こ ろが 、 日本 語 関 連 の科 で勉 強 して い る学 生 は 日本 語 の 運 用 能 力 を養 いつ つ 、 日本語 の使 用 者 との 円滑 な コ ミュニ ケ ー シ ョ ン、 また は 日本 語 に よ って 表 現 され る文芸 ・思 想 、 科 学 、 技 術 な ど の理 解 及 び摂 取 が 日本語 学 習 の 目的 で あ る とい え る。 大 学 の 教 養 課 程 で の 日本語 学 習 は専 門大 学 の それ と同 じ く、 日本 語 の 運用 能力 を養 う こ と を 目 的 とす るで あ ろ うが 、教 養 を高 め る とい う意 味 合 い も濃 い の で は ない か と思 わ れ る。 と こ ろが 、 専 門 学 科 で の 学 習 は 日本語 の運 用 能 力 を身 につ け るだ け で な く日本 語 文 な い し 日本 につ い て の 研 究 を 目的 と して い る。 日本 語 の運 用 能 力 が あ れ ば、 あ らゆ る分 野 で 重 ん じ られ るの で 多 くの 学 生 は学 部 を卒 業 す るな り就 職 す るが 、 なか に は大 学 院 へ 進 学 す る 学 生 もい て 日本 語 学 ・日本 文 学 ま た は 日本研 究 の た め に勉 強 して い る ので あ る。 そ の ほ か 社 会教 育 の一 環 と して 行 われ る 日本 語 教 育機 関 で の 日本 語学 習 者 の学 習 目的 は 、いろ い ろ な場 合 が あ って一 概 に言 え ない が 、 なん とい って も日本語が話せ た り、 日本語で書かれた書 物 が読 め た りす る 、 日本 語 の運 用 能 力 を身 につ け る こ とで あ る と思 わ れ る。

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2.日 本 語 教 育 機 関 の 現 状 (1塙 等 学 校 一般 高 校 に お い て は 日本 語 の 学 級 数 、教師数お よび生徒数が ドイッ語のそれに次いで2位 を占 め て い るが 実 業 高 校 の そ れ は他 の第2外 国 語 に比 べ て 圧 倒 的 に多 く、 高 校 全 体 か らす れ ば 日本 語 学 習 者 の 数 は 断然 トップ で あ る。(表1参 照)教 育 課 程 につ い て み れ ば、 高 校 は 第2外 国 語 と し て の 日本 語 の履 修 単 位 数 が 、 人 文 系10単 位 、 実 業 系6単 位 と な って い る。(表4参 照)1単 位 は 1学 期 の 問 、1週1時 間(50分 基 準)の 授 業 の量 の こ とで あ る か ら、1年 間 の 授 業 を32週(1学 期17週 、2学 期15週)と す る と人文 系160時 間 、 実 業 系96時 間 とい う こ とに な る 。 表4一 般系高等学校外 国語科 目単位配 当表 教 科 課 目 普通教科 共通必須 課程別 選択 人文系 実業系 外国語 英 語5 英 語6 8 12 8 ドイ ツ語 フ ラ ンス 語 スペ イ ン語 中 国語 日本 語 択1 10 択1 } 6 学 校 教 育 年 鑑1992 高 校 で の 日本語 教 育 ・学 習 上 の 問題 とい え ば 、韓 国 日語 日文 学 会 の調 査 に よ る と、 先 ず 生 徒 た ちの 日本 語 学 習 熱 の 欠 如 が あ げ られ る 。 とい うの は大 学 入試 の た め の修 学 能 力 試 験 に第2外 国語 の 科 目が 組 み 込 まれ て い な い ば か りか 、 ソウ ル大 学 をは じめ とす る い くつ もの大 学 で本 考 査 に 日 本 語 科 目が 除 外 され て い るの で 高校 の 先 生 も生徒 も 日本 語教 育 ・学 習 を疎 か に して い る の が現 状 で あ る。 次 に教 材 の 不 足 をあ げ て い る。 そ れ は高校 の 日本 語 教 科 書 は教 育 部検 定 済 み の8点 の うち か ら 1点 を採 択 す る よ う に な って い て 、 学 習 指 導 の 多 様 化 が はか れ ない ば か りか 自習書 とい わ れ る参 考 書 は あ っ て も高 校 向 けの 適 当 な副 教 材 が ほ とん ど無 い とい って も言 い 過 ぎで な い か らで あ る。 また 日本 語 教 師 の 日本 語 の駆 使 能 力 が 不 十 分 で あ る とか 、 専 任 教 師 の 数 が 不 足 して い る とか 、 一 ク ラス の生 徒 数 が49-52人 とい うよ う に多 す ぎて 学 習 環 境 が か ん ば し くない な どが 問 題 なの で あ る。 (2)専門 大 学 専 門大 学 も学 生 数 に比 べ て教 員 数 が 少 ない 。 しか も教 養(第2外 国 語)と して の 日本 語 教 育 は 時 間講 師(非 常勤)に 任 せ き りで あ り、専 門学 科 も専 任 よ り時 間講 師 の ほ うが 多 い。(表5参 照) 表5(韓 国 日語 日文学 会の調 査に よる) 専任教 員 時間講 師 日語 科 44 59 日語 通 訳科 観 光 日語 通 訳 科 観 光 通 訳科 112720 202830 観 光 科 23 19

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専 門大 学 で の 専 攻科 目の カ リキ ュ ラム は基 礎 科 目(講 読 、 文 法 、 会話 、作 文 、 言 語 実 習 な ど)、 実 務 科 目(実 務 会 話 また は観 光 会 話 、 通訳 演 習 ・実 習 、 ホ テ ル ・販 売 ・ビジ ネ ス 日本 語 、通 信 文 な ど)、 日本 事 情 科 目(日 本 文 化 史 、 日本 歴 史 、 日本 文 化 、 日本 事 情 、 時 事 日本 語 な ど)と い う よ う に大 き く三 つ に分 け られ る の で は な い か と思 わ れ る 。 と ころ で 、専 門大 学 で 卒 業 に必 要 な学 点(単 位)数 は80学 点 、 時 問 数 で1,280時 間 で あ るが 、 日語 科 ま た は 日語 通 訳 科 を除 い て は 日本 語 関 連 科 目の 講座 が観 光 通 訳 科 は500時 間足 らず で あ り、 観 光 科 は よ り少 な く300時 間余 り しか な い 。 日本 語 関連 科 目の履 修 時 間数 は科 に よ っ て ま ち ま ち で あ る。(表6参 照) 表6 (韓国 日語 日文 学 会 の 調査 に よ る) (時間) 基礎科 目 実務科 目 事情科 目 計 日 語 科 888 272 107 1,267 日語 通 訳 科 観 光 日 語 通 訳 科 773558 320146 3248 1,125752 観 光 通 訳 科 323 155 3 481 観 光 科 そ の 他 144 176 0 320 そ れ に また 一 ク ラ ス の 人 数 が80名 とい う よ う に余 りに も多 く、教 養 日本 語 講座 の場 合 は100名 を越 え る こ と もあ るの で 、 ク ラ スサ イズ か ら して 、 ま と もな 日本 語 学 習 ・教 育 が 行 わ れ る まで に は ほ ど遠 い とい わね ば な ら ない 。 (3)大学 大 学 の現 状 とい え ば、 前 に も触 れ た よ う に110校 で 日本 語 の 教 育 が 行 われ て い る し、 学 科 名 は 多 様 で あ るが 、 日本 語 関 連 学 科 の あ る大 学 も55校 あ り、 また 一 つ の 大 学 に 二 つ 以 上 の専 門学 科 の あ る学 校 もあ って 専 門 学 科 は全 部 で65も あ る 。 専 門 学 科 にお け る 日本 語 の運 用 能力 を培 うた め の 講 座 名 をみ る と 日語 講 読 、 初 級 日語 講 読 、現 代 日文 講 読 、 中 級 日語 講読 、高 級 日語 講 読 、 日会 話 初 級 日語 会 話 、 中 級 日語 会 話 、 高 級 日語 会話 、 ビデ オ 日会 話 、 ビジ ネ ス 日会 話 、 日作 文 、 日高 級 作 文 、 日実 用 作 文 、 日語慣 用 作 文 、 日文構 成 法 、 言語 実 習 、 日本 語 実習 、視 聴 覚 日本 語 な ど と い う よ う に多 様 で あ る。 また 実 用 日本 語 と して は時事 日本 語 、 商 業 日本語 、実 用 日本 語 、 生 活 日本 語 、書 簡 文 、 日語 通 訳 、慣 用 表 現 研 究 、 日語翻 訳 論 な どの 講 座 が 選択 課 目 と して 開設 され て い る。 専 攻 課 目 と して の 日本 語 学 分 野 は 日本 語学 概 論 、現 代 日本 語 文 法 は ど この 大 学 で も必 須 で あ り、 日本 語 古 典 文 法 、 日本 語 音 韻 論 、 日本 語 音 声 学 、 日本 語 構 文 論 は選 択 課 目 と して 開 設 され て お り、 大 学 に よ って は意 味 論 、 文 章 論 、 談話 論 、語 彙 論 な どの講 座 も開設 さ れ て い る。 日本 文 学 分 野 の 講座 は 日本 文 学概 論 、 日本 文 学 史 、 日本 文 学 演 習 、 日本 文 学 特 講 、作 家 論 、作 品 論 、批 評 論 、文 学研 究 方 法 論 、 日本小 説(日 小 説 、小 説 研 究 、近 代 小 説)、 詩(詩 歌 論 、現 代 詩 、 日本 詩 概 論)、 戯 曲 、 随 筆 、 日本 古 典 文 学(古 典 文 学 特 講 、 日本 古 典 、 日本 古 典 文学 演 習 、古 典 講読)、 漢 文(日 本 漢 文 、 漢 文 学 、 漢 文 演 習)、 韓 日比 較 文 学 な どが あ る。 日本語 学 分 野 また は 日本 文 学 分 野 を 除 い た 日本 学 につ い て の講 座 は 日本 史 、 日本 学 史 、 日本学 概 論 、 日本 地 理 、 日本 政 治 論 、 日本社 会 論 、 日本 思 想 史 、 日本 文 化 史 、 日本 の民 俗 、韓 日関 係 論 、 日本 経 済 論 な どが あ る 。 日本 語 教 育 に つ い て の講 座 とい え ば 日本 語 教 授 法 、 教 科 教 材 指 導 法 な どの 講座 しか な い 。 日本 語 関連 学 科 の専 攻 課 目を 、① 日本 語 課 目(日 本 語 の運 用 能 力 を培 うた め の)② 日本 語 学 課

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目 ③ 日本 文 学 課 目 ④ 日本 学 課 目(語 学 ま た は文 学 を除 い た 日本 研 究 の課 目)、 ⑤ 日本 語 教 育 課 目 とい う よ うに分 類 す る とす れ ば 、 日本 語 課 目は基 礎 課 目 と して 講 読 、作 文 、会 話 、言 語 実 習 、 また 実用 課 目 と して実 用 日本 語 、時 事 日本 語 、商 業 日本 語 、生 活 日本 語 な どの 講 座 に ま とめ られ 、 日本 語学 課 目は 日本 語 学 概 論 、現 代 日本 語 文 法 、 日本 語 古 典 文 法 、 日本 語 史 、 日本 語 音 韻 論 、 日 本 語 音声 学 、 日本 語構 文 論 、 日本 文 学 課 目は 日本文 学 史 、 日本 文 学 概 論 、 日本 古 典 文 学 、 日本 詩 、 日本 随筆 、 日本古 典 詩 歌 、 日本 文 学 特 講 な どに ま と め られ 、 日本 学 課 目 は 日本 史 、 日本事 清、 日 本 文化 論 、 また 日本 語 教 育 課 目は 日本 語 教 授 法 、 教 科 教 材 指 導 法 な どの 講座 が あ げ られ る。 と ころ で 多 くの大 学 で は 、① 教 材 の不 足 、② 日本 の社 会 ・文 化 に関 す る情 報 の不 足 、③ 教 員 の 不 足 、④ 施 設不 足 、⑤ 教 授 法 に 関 す る情 報 の不 足 な どを訴 えて い る。 ① 先 ず教 材 の不 足 に つ い て い え ば 、講 読 の教 科 書 を 除 い て は大 学 生 に適 当 な会 話 、 作 文 、 視 聴 覚 教 材 な どの教 材 が不 足 して い る し、専 攻 課 目の教 材(原 本)は な か な か求 め られ な くて 主 に コ ピ ー本 を使 用 して い る の が 、現 状 で あ る 。 ② 情 報不 足 につ い て は 首都 圏 に あ る大 学 よ り も地 方 に あ る大 学 、 と りわ け専 門学 科 設 置 の歴 史 の 浅 い 大 学 か らの 苦情 で あ る が 、 と もか く情 報 に疎 くて 日本 語 文 に 関す る論 文 及 び書 物 が 適 時 に 得 られ な い とい う こ と を訴 え て い る。 ③ 教 員 の 不 足 につ い て い え ば 、 ど この 大学 で も専 任 教 員 だ け で は全 講 座 を こ なせ な い の で 、時 間 講 師 を採 用 して い るが 、 そ の 数 が 専任 数 と同 じ ぐ らい で あ る 。(表7参 照) 表7 (韓国 日語 日文 学 会 の調 査 に よ る) 専 任 講 師56人 助 教 授84人 副 教 授104人 教 授53人 計297人 非 専 任 講 師263人 待 遇 専 任4人 客員 教 授11人 名誉 教 授1人 計279人 ④ ど この 大 学 に も語 学 実 習 室 は あ るが 、 足 りな くて 学 生 皆 が 利 用 す る こ とが で きな い し、 ラ ン ゲ ー ジ ー ラ ボ ラ トリー教 材 、 特 に ビ デ オ教 材 が 不 足 して い て 視 聴 覚 に よ る授 業 が 満足 にで きな い のが 現 状 で あ る。 ⑤ 多 くの大 学 で基 礎 ・初 級 段 階 の 日本 語 教 育 は時 間講 師 に任 せ が ちで あ り、 また 韓 国 人 日本 語 学 習 者 を対 象 とす る 日本 語 教 授 法 の研 究 が あ ま りな され て い ない 現 状 の なか で 、 日本 語 教 授 法 に 関 す る情 報 を渇 望 して い る。 また 第2外 国 語 と して 日本 語 を教 えて い る 大 学 で は ① 専 任 教 員 が 全 く無 く時 間講 師 の み に 頼 って い る、 ② ク ラ ス の 入 数 が60-100名 とい う よ う にあ ま りに多 い 、③ 言 語 実 習 は ほ と ん ど な され て い な い 、④ 中級 及 び上 級 段 階 の学 習 希 望 者 を受 容 で きな い な ど の問 題 が 提 起 さ れ て い る の で あ る。 (4)そ の 他 町 の外 国語 学 院 で の 日本 語 学 習 ・教 育 は 、 日本 で の 日本 語 学 校 とは違 っ て 、 そ の コ ー スが 長 く て3か 月 とい う よ うに短 期 間 で あ り、学 院 に よっ て は 中 ・上級 段 階 の学 習 ・教 育 も行 わ れ て い る け れ ど も、 ほ とん どの学 院 は基 礎 ・初 級 段 階 の学 習 ・教 育 の み行 わ れ て い る の が現 状 で あ る 。 ご

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く少 数 なが ら 日本 語教 育専 門 の学 院が あ る こ とは あ るが 、 ほ とん どの外 国語 学 院 は英 語 と並 ん で 日本 語 ク ラス を開 設 して い る。一 ク ラス何 人 とい う人 数 が 決 ま って い な い の で毎 月 の受 講 者 数 に よって ク ラス の 人 数 が 変動 す る とい う状 態 で あ り、 また全 学 習者 が全 コー ス を全 うす る と も限 ら な い。 た と え全 コ ース を終 了 した と して も証 書 は発 行 しな い 。要 す るに 日本 語 を もの にす る まで に は いか ない の で あ る。 3.展 望 と改 善 策 1980年 代 か ら 日本 語 学 習 者 は高校 、専 門 大 学 、 大 学 並 び に社 会教 育機 関 で 急 激 に多 くな った 。 これ か ら もあ ら ゆ る分 野 で 日本 語 の 学 習希 望 者 が ます ます 増 えて い くで あ ろ う と思 う。韓 国 人 に と って 日本 語 の文 法 構 造 が 韓 国 語 の そ れ と類 似 してい るの で 日本 語 の 学 習 は取 っつ きや す い 。 そ れ で誰 し も 日本 語 の学 習 に安易 に と っつ くの で あ るが 、 と こ ろが 日本 語 の体 系 的 な学 習 また は 日 本語 をマ ス タ ーす る とい う こ と はそ んな に易 しい こ とで は な い。 日本 語 学 習 ・教 育 を効果 的 に行 うた め の改 善 策 とい え ば、 韓 日両 国 語 の対 照 研 究 が 盛 ん に行 わ れ、 そ の対 照研 究 の 成 果 をふ まえ た韓 国 人 日本 語 学 習者 向 け の 日本 語教 材 や 日本 語 教 授 法 の 開発 とと もに韓 国 人 で あ ろ うが 日本 人 で あ ろ うが韓 国 人 日本 語 学 習 者 を対 象 とす る 日本 語 教 育 専 門家 を養 う こ とが 何 よ りも望 ま しい 。

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