1.出
生 数 、出生率 の推移(合計特殊出生率は 1.42)
我が国の年 間の出生数 は、第1次ベ ビーブーム期 には約2フ0万人、第2次ベ ビーブーム期 には約210万人であ つたが、1975(昭不□50)年に200万人を割 り込み、それ以降、毎年減 少 し続けた。1984(昭和59)年には150万人を割 り込み、1991(平成3)年以降は増加 と 減少を繰 り返 しなが ら、緩やかな減少傾向とな つてしヽる。
2014(平
成26)年
の出生数 は、100万 3,539人であ り、前年の102万9】816人よ り2万6,2フフ人減少 した。
合計特殊 出生率 をみ る と、第1次ベ ビー ブー ム期 には4.3を超 えて いたが、1950(日召和
25)年以降急激 に低下 した。その後、第2次ベ ビーブーム期を含め、 ほぼ2.1台で推移 して いたが、19フ5年に2.0を下回 つてか ら再 び低下傾向とな つた。1989(昭和64、 平成元)年
にはそれまで最低であ つた1966(昭和41)年 (丙午 :ひ のえ うま)の数値を下回る1.5フを 記録 し、さ らに、
2005(平
成1フ)年には過去最低である1.26まで落ち込んだ。近 年 微 増 傾 向 が続 いて き た が、2014年は、1.42と、9年ぶ りに前 年 を下 回 つた。(第 1‑1‑1図)
出生数及び合計特殊 出生率の年次推移
(万人)
300
資料7
5
200
出 生150 数
100
50
4
3
2
合計特殊出生率
0
194750 55 60 65 70 75 80 85 90 95 2000 05
第1‑1‑1図
ひのえうま 1966(日 召不日41)年 出生数 1,360,974人
432 1973(日 召不日48年)
出生数 2,091,983人 1949年
(日召示日24年)
最高の出生数 2,696,638人
2014(平成26)年 最低 の出生数 1,003,639人 合計特殊 出生率 142
1989(平成元)年 合計特殊出生率 1.57
2005(平成17)年 出生数 1,0621530人 126
最低の合計特殊出生率 第1次ベビーブーム
(1947〜49(昭和22〜24)年) 第2次ベビーブーム
(1971〜74(昭 和46〜49)年)
214
142
1,26 回測 出生数
―― 合計特殊 出生率
資料:厚生労働省「人口動態統計」
2014(年)
1第4当 隠
なお、4フ都道府県別の合計特殊出生率をみると、最も高 いのは沖縄県 (1.86)であ り、最 も低いのは、東京都 (1,15)とな ってしヽる。(第 1‑1‑2図)
都道府県別合計特殊 出生奉 (2014年)
10
合計特殊出生率
15 20
道 森 手 城 田 形 島 城 木 馬 玉 葉 京 川 潟 山 川 井 梨 野 阜 岡 知 重 賀 都 阪 庫 良 山 取 根 山 島 口 島 川 媛 知 岡 賀 崎 本 分 崎 島 縄 海 本不 歌 児 北 青 岩 宮 秋 山 福 茨 栃 群 埼 千 東 神 新 富 石 福 山 長 岐 静 愛 三 滋 京 大 兵 奈 和 鳥 島 岡 広 山 徳 香 愛 高 福 佐 長 熊 大 宮 鹿 沖
1 1
1
143
146
襦おお
142
155 154
150 155
160 166 149
46
157
157 169 162 れ47
158 144
lI
1143
145 145
145 146
155 154
163 166 164
都道府県 2014年
(確定数)
2013年
(確定数) 増滅幅 北海道 1.27 1.28 ▲ 0.01
青 森 142 140 0.02
岩 手 144 146 ▲002
宮 城 130 134 ▲004
秋 田 134 135 ▲001
山 形 1.47 1.47 0.00 福 島 1.58 1.53 0.05 茨 城 1.43 1.42 0.01
栃 木 1.46 1.43 0.03
群 馬 144 141 003
埼 玉 131 133 ▲002
千 葉 132 133 ▲001
東 京 115 1,13 0.02
神奈川 131 1.31 O.00 新 渇 143 1.44 ▲001
富 山 145 143 002
石 川 145 149 ▲O04
福 井 155 160 ▲005
山 梨 143 144 ▲001
長 野 154 154 000
岐 阜 142 145 ▲003
口争 岡 150 153 ▲003
憂 気l 146 147 ▲001
重 145 149 ▲004
滋 賀 153 153 000
京 都 124 126 ▲002
大 阪 131 1.32 ▲001
兵 庫 141 1.42 ▲ 0,01 奈 良 127 1.31 ▲004
和歌 山 155 1.52 003
鳥 取 160 1.62 ▲0,02
島 根 166 1.65 0.01
岡 山 1.49 149 000
広 島 155 157 ▲002
山 口 154 156 ▲002
徳 島 1.46 1.43 003
香 J‖ 157 159 ▲002
愛 媛 1.50 1.52 ▲0.02
高 知 145 147 ▲002
福 岡 1,46 1.45 0.01
佐 賀 1.63 1.59 004
長 崎 166 1.64 0,02
熊 本 1,64 1.65 ▲ 0.01
大 分 157 156 001
宮 崎 1.69 172 ▲003
鹿児島 162 163 ▲001
沖 縄 186 1.94 ▲0.08
全 国 142 143 ▲001
資料:厚生労働省「人口動態統計」(2014年)
2
(総人 口の減 少 と人 口構 造 の変化)
我が国の総人□は、2015(平成2フ)年 10月 1日現在、1億2,711万人となつている。
国立社会保障 。人□問題研究所の 「日本の将来推計人□ (平成24年1月推計)」 の中位推計
(出生中位・死亡中位)では、我が国の総人回は、長期の人□減少過程 に入 つてお り、2030
(平成
42)年
の 1億 1,662万人を経て、2048(平
成60)年
には 1億 人を割 つて9,913万人 となり、2060(平成 フ2)年には8,6フ4万人になると推計されてしヽる。(第 1‑1‑3図)我が国の総人口及び人口構造の推移 と見通 し
(万人)
14,000 実績1直― ― 推計値
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
□75歳以上 □65〜 74歳 □15〜64歳 □0〜 14歳
資料 :2010年までは総務省「国勢調査」、2015年は総務省「人口推計 (2015年回勢調査人口速報集計によ る人口を基準 とした2015年 10月 1日現在確定値)」 (平成27年刊0月 1日現在)、 2020年以降は国立 社会保障・人口問題研究所 「日本の将来推計人口 (平成24年1月推計)」 の出生中位 ̀死 亡中位仮定 による推計結果
注:1950年〜2010年の総数は年齢不詳 を含 む。
0 年
５７ μ Ｖ
４２
０３
２ 側
７
９９
勲 脚
９
８５
蜘靱
第1■ ■3図
総 人口 (棒グラフ上数値)
￨
￨
￨
￨
939 861
791
￨ ￨ ‖
892 .641 699 776
717 900
12066
￨￨,194 11212
9193 8411
101467
10221
9,008
8674 ll1728
1210512,361
12,557121693127771⊇,80612,711
3
2薇 輯 姻 鬱趨錢尋 め載 瀦
(未婚化、非婚化の進行)
婚夕因件数 は、第1次ベ ビーブーム世代が25歳前後の年齢を迎えた1970(昭不□
45)年
か ら1974(昭和
49)年
にかけて年間100万組を超え、婚夕囲率 (人□千人当た りの婚姻件数)もおおむね10.0以上であ った。その後は、婚夕因件数、婚姻率 ともに低下傾向とな り、2014(平
成
26)年
は、64万31フ49組 (対前年比1万6,864組減)と、2013(平
成25)年
に続き過 去最低 とな った。婚姻率も 5.1と 過去最低 とな り1970年代前半 と比べると半分の水準 とな っ てしヽる。(第 1‑1‑4図)婚姻件数及び婚姻率の年次推移
(万組)
120 18
16 100
14
80
60
40
20
2
婚 姻 件 数
6 4 2
婚姻率︵人口千対︶
0
194750 55 60 65 70 75 80 85 90 95 2000 05 11 14 ０ぃ
資料 :厚 生労働 省 「人口動態統計」
また、
2010(平
成22)年
の総務省 「国勢調査」 によると、25〜39歳の未婚率は男女 とも に引き続き上昇 してしヽる。男性では、25〜29歳で フ4.8%、 30〜34歳で4フ.3%、 35〜39歳で 35.6%、 女性 で は、25〜 29歳で 60.3%、 30〜34歳で 34.5%、 35〜39歳で23.1%と
な ってしヽる。(第 1‑1‑5図 、第 1‑4‑6図) 聯
最高の婚姻件数 1972(日 召希日47)年 婚姻イ牛数 :1,099,984イ 且
婚姻率:104
最高の婚姻率 1947(日召不日22)年 婚姻作数:934,170組
婚姻率:120 最低の婚姻件数・婚姻率
2014(平成26)年 婚汐因イ牛」改:643,749や且
婚姻率:51
￨ 1婚姻件数
―― 婚姻率
4
年齢好
u未婚率の推移
(男性
)∽ ８︒
７︒
６︒
５︒
４︒
３︒
２︒
１︒
ζ
t :
￨
:
阜 を】 0 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010(年 )
資料:総務省「国勢調査」
注:1960〜 1970年は沖縄県を含まない。
718
47.3
21.5
圏
552
130‑醜歳￨―
356
悦
8.5
第1‑1‑6図 年齢別未婚率の推移 (女性)
∽ ７︒
６︒
５︒
４︒
３︒
２︒
１︒
0 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010(年 )
資料:総務省「国勢調査」
注:1960〜 1970年は沖縄県を含まない。
″l、夕り
23.1
9.1
60,3
345
5
さ らに、50歳時の未婚割合 (生涯未婚率
)を
30年前 (1980(昭和55)年
)と比較 する と、男性 は2.6%か ら20.1%へ、女性 は4.5%か ら10.6%へ、それぞれ上昇 して いる。(第 1‑1‐フ図)50歳時の未婚割合 (生涯未婚率)の1推移
10
1950 60 70 80 90 2000 05 10(年)
資料:国立社会保障 。人口問題研究所「人口統計資料集2016」
注:45〜49歳と50〜54歳未婚率の平均値。50歳時の未婚割合は生涯未婚率 とも呼ばれる。
∽
２ ５
２ ︒
5
0
第1‑1‑7図
― 男性 ―卜 女性
2010(平成 22)年 男中生:2014
1980(同召希R55)年 女ド圭:4.45
2010(平成22)年 女性:1061
1980(日 召千日55)年 男性:260
‑6‑
(晩婚化 、晩産化 の進行)
平均初婚年齢は、
2014(平
成26)年で、夫が31.1歳 (対前年比 0.2歳 上昇)、 妻が 29.4 歳 (同0,1歳 上昇)と上昇傾向を続けてお り、結婚年齢が高 くなる晩婚化が進行 してしヽる。1980(昭和
55)年
には、夫が2フ.8歳、妻が25.2歳であつたので、30年余 りの間に、夫は 3.3歳 、妻は4.2歳 、平均初婚年齢が上昇 してしヽることになる。また、出生 したときの母親の平均年齢をみると、2014年におしヽては、第1子が30.6歳、 第2子が32.4歳、第3子が33.4歳であり、上昇傾向が続いてしヽる。(第 1‑1‑8図)
平均初婚年齢 と出生順位別母の平均年齢の年次推移
年船(歳)
平均出生時 年 齢
□ 平均初婚年齢(妻)□平均初婚年齢(夫)
資料 :厚 生労働 省 「人口動態統計」
３４
３２
３︒
２８
２６
２４
２２
年 齢 平均初婚
1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014(年 )
第1‑1‐3図
第3子出生 時の母の平 均年 齢
323 326
303
280
26
330 331 328 329
1¥3R;4
舜1子ミ ユ f4の ■ 千i年
ユ￨′ ′
320
287
332 332 333
受 ″ 了■1生:手 .■
9う
ヤ 々 ■ ぢ ど ξ ＼ 、
3!十3Й̲w6̲EIT̲。1ギ ーキP̲̲ri
‐‐―――――‐―――――――‑29:5‐ ‐f‐ ■‐‐
7
(完結 出生 児 数 は 1.96)
夫婦 の完結 出生児数 (結婚持 続期 間が15〜19年の夫婦 の平均 出生子供 数
)を
見 る と、1970年代 か ら
2002(平
成14)年まで2.2人前後で安定的 に推移 していたが、2005(平
成4フ)年か ら減少傾向 とな り、2010(平成22)年には過去最低である1.96人にな つた。(第
1‑1‑9図)
完結出生児数の推移
(人)
450 400 350 300 250 200 150 100 050
000 1940 1952 1957 1962 1967 1972 1977 1982 1987 1992 1997 2002 2005 2010
調査年 次(年)
資料 :国立社会保障・人口問題研究所「第14回出生動向基本調査 (夫婦調査)」 (2010年)
注:対象は結婚持続期間 15〜19年の初婚 どうしの夫婦 (出生子 ども数不詳 を除 く)。 各調査の年は調査 を 実施 した年である。
第1‑1…9図
196 4.27
209 350 360
‑283‑――キー‐
265
‑8‑
3に
結婚をめぐる意識等
(結婚 に対 す る意識)
国立社会保障 。人□問題研究所の 「出生動向基本調査 (独身者調査)」 によると、いずれ結 婚するつもりと考える未婚者 (18〜34歳)の割合は、男性86.3%、 女性89.4%であ り、こ
こ20年間を見ても若千の低下はあるものの、高しヽ水準を維持 してしヽる。(第 1‑4‑10図)
また、未婚者 (25〜34歳)に独身でしヽる理由を尋ねると、「適当な相手にめぐり会わない」
「結婚資金が足 りない」という理由が上位に挙がる。(第 1‑1‑11図)
未婚者 118〜34歳
)の
うち「いずれ結婚するつもり」と答えた者の割合未婚者(18〜34歳)
91f8‑ ‑9Z9‑‐ 900 902 ‐ 900 □ 男性 □ 女性
87:0 ̲883̲̲ ―…87:0
.863 89,4
1987 1992 1997 2002 2005 2010
資料 :国 立社会保障 。人口問題研 究所 「出生動向基本調査 (独身者調査)」
傷 ０︒
９５ ９︒
８５ ８︒
７５ ７︒
６５ ６︒
５５ ５︒
第1‑1‑11図1 独身でいる理由
I男性】 【女性〕
462 ―――――――
303
13
酬
硼れ一 一一一一一一一ャ一
Π「「日
資料 :国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査 (独身者調査)」
注 :対 象 は、25〜34歳の未婚者。未婚者の うち何%の人が各項 目を独身にとどまっている理由 で選択可)と してあげているかを示す。グラフ上の数値は第14回調査の結果。
各理由を選択した未婚者の割合︵％︶
0 親
や周 囲が 同 意 し ない 住 居 のめ どが 立 たな い 結 婚 資 金が 足 りな い 異 性 と う まく つき あえ ない 適 当 な 相 手 に めぐ りあ わな い 自 由 さ や気 楽 さ を 失 たい く な い 趣 味 や娯 楽 を 楽 みし たい 仕 事
︵学 業
︶に 打 込ち みた い まだ 必 要 性 を 感 じな い まだ若すぎる 親 や周 囲が 同 意 しな い 住 居 のめ ど が 立 たな い 結 婚 資 金 が 足 りな い 異 性 と う まく つき あえ ない 適 当 な 相 手 に めぐ りあ わな い 自 由 さ や気 楽 さ を 失 たい く な い 趣 味 や娯 楽 を 楽 しみ たい 仕 事
︵学 業
︶に 打 ち 込 みた い まだ 必 要 性 を 感 じな い まだ 若 すぎ る
□ 第10回調査 (1992年)
□ 第11回調査 (1997年)
回 第12回調査 (2002年)
□ 第13回調査 (2005年)
□ 第14回調査 (2010年)
165
繭 棚 蒲耐
27
「「卜r日
9
(三つ ま
(若 い世 代 の所 得 の伸 び 悩 み)
20代、30代の所得分布をみると、20代では、 199フ (平成9)年には年収が300万円台の 雇用者の害」合が最 も多か ったが、
2012(平
成24)年
では、200万円台前半の雇用者 とほぼ 同 じ割合 とな っている。 また、30代では、 199フ 年 には年収が500〜699万円の雇用者の割 合 が最 も多 か つたが、2012年には300万円台の雇用者 が最も多 くな つている。(第 1‑1‑12 図)20代・30代の所得分布
収入階級別雇用者構成(20代) (°/8)
300 250 200 150 100
5.0
00
(°/O)
250
200
150
100
5,0
00
60万円末消 50〜99万円 100〜149万円 150〜199万円 200〜249万円 250〜299万円 300〜399万円 400〜499万円 500〜699万円 700〜999万円 1000万 円以上
収入階級別雇用者構成(30代)
も0万円未満 50〜99万円 100〜149万円 150〜199万円 200〜249万円 250〜299万円 300〜399万円 400〜499万円 500〜699万円 700〜999万円 1000万 円以上
資料:総務省「就業構造基本調査」
第1‑1‑12図
‐ 1997年
´.ξ>‑2007年
‑2012年
‑1997年
一争 2007年
‑2012年
‑10‑