Ⅰ 国際関係
12・06 国連総会本会議が核兵器全廃への努力を強調、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
が10月に実施した核実験を非難する日本の核軍縮決議案を採択し成立、同決議成立は13
年連続
国連安保理がイスラム原理主義勢力「イスラム法廷会議」の支配が広がるソマリアに暫 定政府を支援するための部隊を投入することを認める決議案を全会一致で採択、決議案 は米国などの提案によるもの、部隊は隣国を除くアフリカ諸国で構成
07 ブッシュ米大統領とブレア英首相が会談(ホワイトハウス)、会談後の記者会見でブッ シュ大統領はイラク政策の見直しの必要性を明言
08 EUやAU共催の鳥インフルエンザ対策に関する第4回国際会議が閉幕(←6日、バマコ)、 参加国・機関は2007年の対策費として総額4億7590万ドル(約550億円)の拠出を表明 生物兵器禁止条約の運用検討会議が閉幕(←11月20日、ジュネーブ)、テロ組織などに よる生物兵器の開発・生産・使用を防止するため各国が生物兵器の材料となりうる細菌 などの管理に万全を期す方針を盛り込んだ最終文書を採択
10 ユニセフが子供の健やかな成長には女性差別をなくし母親の権利を拡大することが重要
と訴える2007年版「世界子供白書」を発表
12 日本、米国、韓国、欧州などの関係当局がパソコンや薄型テレビ、携帯電話などに使わ れる液晶パネルをめぐり国際的な価格カルテルが結ばれた独占禁止法違反の疑いで日韓 大手企業などに対する調査を始めたことが明らかに
国連食糧農業機関(FAO)の調査で気象災害の多発により主要穀物の生産量が減少し小 麦などの価格が過去10年で最高になったことが明らかに
13 国連人権理事会が紛争長期化による人権侵害が深刻なスーダン西部ダルフール情勢を協 議する特別会合を再開、国連調査団派遣を盛り込んだ決議を全会一致で採択
国連総会本会議が障害者に対する差別を禁じ社会参加を促進する「障害者権利条約」を 全会一致で採択し同条約が成立、障害者を対象にした人権条約は初めて
14 OPECが臨時総会で10月の日量120万バレル減産決定に続き日量50万バレルの追加減産 を決定、2007年2月1日から実施の予定、供給過剰による値崩れを防ぐのが目的 16 日本、米国、中国、韓国、インドのエネルギー主要消費国の閣僚が集まり開催された初
の5ヵ国エネルギー相会合がエネルギー利用の効率化・多様化などでの協力強化を打ち 出した共同声明を採択(北京)
18 北朝鮮核問題をめぐる6ヵ国協議が約1年1ヵ月ぶりに再開(北京)、22日武大偉中国外 務次官が2005年9月の共同声明履行と核問題の平和解決を確認する議長声明を発表、次 回日程を決めないまま成果なく休会
19 国連総会本会議が北朝鮮による外国人拉致を「組織的」と位置付け「他の主権国家の国 民の人権侵害」と非難する日米欧などが提案した決議案を2年連続で採択し成立、21日
Ⅰ 国際関係/Ⅱ 日本関係/Ⅲ 地域別 2006年12月1日−31日
出口 朋弘・細川 洋嗣 編
(共同通信)
国連総会が国家による外国人拉致などを禁じる「強制的失踪防止条約」を全会一致で採 択、成立
21 国連加盟国が2007―09年の国連分担金比率について「過去4年半」の国民総所得(GNI)
を算定基準とする現行方式を踏襲することで合意、国連当局者によると日本の分担率は 現在の約19.5%から約16.6%に
石油・天然ガス開発事業「サハリン2」を進めるロイヤル・ダッチ・シェル、日本の三 井物産、三菱商事の日欧3社が事業主体の株の過半数をロシア政府系独占企業ガスプロ
ムに8800億円で譲渡することで合意、経営主導権を委譲
23 国連安保理がイランにウラン濃縮などの全面停止を義務付け同国への核関連物資の移転 禁止を柱とする経済制裁決議最終案を全会一致で採択、ホセイニ=イラン外務省報道官 が声明で濃縮活動継続の方針を表明
29 台湾が核兵器開発を進めていた1970年代にフランスが核兵器の原料となるプルトニウム を扱う研究用再処理施設の建設で台湾を支援していたことが英公文書館が公開した機密 文書で明らかに
Ⅱ 日本関係
12・01 中国残留孤児65人が国に賠償を求めた訴訟の判決で神戸地裁が「帰国を違法に遅 らせ自立支援義務を怠った」と原告61人について計4億6860万円の国家賠償を命令 政府税制調査会が幅広い企業減税、証券優遇税制の原則廃止を柱とした2007年度税制改 正答申を安倍晋三首相に提出
04 自民党が党紀委員会で野田聖子元郵政相ら郵政造反組の衆議院議員11人を復党させるこ とを全会一致で決定
08 宮崎県警が談合容疑で安藤忠恕前知事を逮捕
政府が12月14日に期限が切れる航空自衛隊のイラク派遣をイラク復興支援特別措置法 の期限である2007年7月11日まで延長することを閣議決定
13 政府のタウンミーティング(TM)調査委員会が「やらせ質問」が問題となったTMに関 する最終報告書を公表、やらせ質問が15回、発言依頼が105回、動員が71回あったこと が明らかに、安倍首相はTMを担当していた官房長官時代の責任をとり首相給与3ヵ月 分を国庫に返納すると表明
三菱自動車製大型車のタイヤ脱落事故に絡み道路運送車両法違反(虚偽報告)罪に問わ れた三菱ふそうトラック・バス元会長ら3人に横浜簡易裁判所がいずれも無罪の判決 京都地裁がファイル交換ソフト「ウィニー」を開発した元東大助手に著作権法違反幇助 罪で罰金150万円の判決、刑事責任追及は初めて
14 初の政府主催による「拉致問題を考える国民の集い」開催、安倍首相が演説で北朝鮮と の交渉で拉致問題の解決を最優先させる考えを強調
15 日本たばこ産業(JT)が英たばこメーカーのギャラハー・グループを買収し完全子会社 化する手続きに入ることで合意したと発表
パロマ工業(名古屋市)製ガス瞬間湯沸かし器事故で北海道の遺族ら11人が欠陥製品を 放置し安全管理を怠ったとしてパロマ側に総額約4億800万円の損害賠償を求めて札幌 地裁にパロマ工業を提訴
防衛庁を「省」に昇格する関連法と愛国心重視の改正教育基本法が参議院本会議で可決、
成立、教育基本法改正は1947年の制定以来初めて
18 証券取引等監視委員会は日興コーディアルグループが2005年3月期連結決算で経常利益 を187億円水増ししたとして課徴金5億円の行政処分を金融庁に勧告
民主党が2007年夏の参院選に向け政権政策を決定、集団的自衛権の行使を一部容認
20 前都知事で放送作家の青島幸男氏死去(74歳)
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が「日本の将来推計人口」を公表、2055年 には日本の総人口が8993万人に減少するとし合計特殊出生率(1人の女性が生涯に生む 子供の数の推定値)は前回の1.39から1.26へと大幅に下方修正
21 政府税制調査会の本間正明会長が公務員官舎に不適切な形で入居していた問題の責任を とって辞任、26日後任に日本経済研究センター特別研究顧問の香西泰氏が内定
26 三重県名張市で1961年に女性5人が死亡した名張毒ぶどう酒事件の再審請求異議審で名 古屋高裁は殺人などの罪で死刑が確定していた奥西勝元被告の再審開始決定と死刑執行 停止をいずれも取り消し
耐震強度偽装事件で建築基準法違反罪などに問われた元一級建築士の姉歯秀次被告に東 京地裁が求刑どおり懲役5年、罰金180万円の実刑判決
27 佐田玄一郎行政改革担当相が政治資金収支報告書に不適切な処理があったことを認め引 責辞任を表明
28 中国の雲南省大理白族自治州でJTB西日本の日本人ツアー客19人を含む計21人が乗っ たバスが横転、同社によると兵庫県芦屋市の女性が死亡、大阪府枚方市の男性が重傷
Ⅲ 地域別
●アジア・大洋州
12・01 ドーハで第15回アジア大会開幕(→15日)、初のアラブ圏での開催、史上最多の45 ヵ国・地域が参加
韓国農林省が輸入を再開した米国産牛肉から相次いで規定違反の骨片が発見され検疫不 合格にしたと発表、21日には不合格となった牛肉から基準値を超えるダイオキシンも検 出、ウィリアムズ米農務省報道官は韓国による検査の信頼性に疑念を表明
05 南太平洋のフィジー諸島で軍事クーデター、バイニマラマ軍司令官が大統領の権限を掌 握しガラセ首相を解任したとしてクーデターを確認(スバ)
07 ASEANの高級事務レベル会合が加盟国の行動規範となる「ASEAN憲章」の指針案など
について協議、指針案には異論が根強くさらに検討が必要との意見で一致(←6日、セ ブ〔フィリピン〕)
08 フィリピン政府が11日からセブ島で開催予定だったASEAN首脳会議、東アジアサミッ トなどの一連の首脳会議や関連会議をすべて2007年1月に延期すると発表
韓国の野党民主労働党の幹部、元幹部らによる北朝鮮への情報提供事件を捜査していた 検察当局が提供された情報に国家機密が含まれていたとして国家保安法のスパイ罪で5 人を起訴
09 台湾で2008年台湾総統選挙の前哨戦とされる台北、高雄市長選の投開票が行なわれ高雄
は与党の民主進歩党(民進党)の黄菊候補が僅差で当選、台北では最大野党国民党の
龍斌候補が大差で勝利
11 インドネシア・アチェ独立紛争の和平合意に基づきアチェ州知事選の投開票実施、29日 州選挙管理委員会は元独立派「自由アチェ運動(GAM)」の無所属候補イルワンディ・
ユスフ氏が38.2%の得票で当選したと発表
14 米国と中国が貿易不均衡是正などに向け両国閣僚が経済問題を協議する「米中戦略経済 対話」の初会合開催(→15日、北京)
26 台湾沖などでマグニチュード(M)6を超す連続地震が起き海底ケーブルが損傷、アジ ア諸国で国際電話、インターネット、企業向けデータ通信などに障害発生
10月の安倍晋三首相と胡錦濤中国国家首席による日中首脳会談で合意した日中歴史共同 研究の初会合開催(→27日、北京)
27 インドネシアのアチェ州で豪雨による洪水が続き死者が105人に、20万人以上が避難 29 中国政府が2年ぶりとなる2006年「国防白書」を発表、北朝鮮のミサイル発射と核実験
により朝鮮半島と北東アジア情勢が複雑さ、深刻さを増していると警戒感を表明 インドネシアのジャワ海で定期フェリーが沈没、500人以上とみられる乗客らが行方不 明に
31 タイのバンコク中心部の繁華街で公衆電話ボックスなどに仕掛けられた爆弾が2ヵ所で 爆発、1月1日未明までにさらに6ヵ所で発生、死者は3人、重軽傷者は38人
●中近東・アフリカ
12・01 レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどがベイルートで反シリア派主導の シニオラ内閣退陣を求める大規模抗議集会を実施、数十万人が参加、抗議集会はその後 も続き3日にはスンニ派とシーア派の衝突で1人が死亡
03 マダガスカルで任期満了に伴う大統領選挙(任期5年)の投票実施、10日内務省は現職 のラベロマナナ大統領が64.8%を得票し当選したと発表
09 アハマディネジャド=イラン大統領がウラン濃縮活動に使う遠心分離機3000基の設置 を始めたと述べ同国が濃縮活動の本格的な拡大に着手したことを明らかに
11 オルメルト = イスラエル首相がドイツのテレビとのインタビューでイスラエルが核兵器 を保有しているととれる発言、12日これを否定
14 イスラム原理主義組織ハマス幹部のハニヤ = パレスチナ自治政府首相がエジプトからパ レスチナ自治区のガザ地区に現金3500万ドル(約411億円)を持ち込もうとしたが境界 のラファ検問所でイスラエル当局に足止めされ持ち込みを断念
15 イランで国政全般の決定権者である最高指導者の任免権を持つ専門家会議(定数86)選 挙と地方議会選の投票開始、18日専門家会議の全議席確定、ラフサンジャニ最高評議会 議長ら保守穏健派が60議席以上を獲得、アハマディネジャド大統領に近い保守強硬派は 10議席に届かず、21日地方議会選の計約11万3000議席が確定、大統領派の候補がテヘ ラン市議会選でも惨敗し次期大統領選への出馬が有力視されるガリバフ市長派が圧勝 イラク政府が混迷する治安、政治状況の打開を目指し国民和解会議を開催(バグダッ ド)、マリキ首相がフセイン政権崩壊後に解雇された旧イラク軍将兵の復帰を初めて全 面的に容認する方針を提示
16 アッバス = パレスチナ自治政府議長が新内閣樹立でハマスと合意できなければ選挙を前
倒しすると明言、ハマスが強く反発し議長の支持基盤ファタハとハマスの衝突激化、17 日両者は停戦で合意したものの再燃、19日あらためて停戦合意
18 欧州諸国への不法入国を図る人々を乗せ大西洋のスペイン領カナリア諸島に向かってい た漁船がセネガル北部の沖合で転覆し約100人が死亡
23 オルメルト首相とアッバス議長が会談(エルサレム)、イスラエルとパレスチナの首脳 会談は2005年6月以来約1年半ぶり
24 エチオピア軍がソマリア中南部の大半を支配してきたイスラム原理主義勢力「イスラム 法廷会議」への本格的攻撃を開始、エチオピア軍の支援を受けたソマリア暫定政府部隊 が28日首都モガディシオを事実上制圧
26 イラク高等法廷の控訴審がイスラム教シーア派住民を虐殺したとして11月死刑判決を 受けたフセイン元大統領の控訴を棄却、死刑判決が確定、4日後の30日早朝フセイン元 大統領に対し絞首刑による死刑執行(バグダッド)
アフリカ最大の産油国ナイジェリアのラゴスで石油パイプラインが爆発、少なくとも 269人が死亡
●欧 州
12・04 ブレア英首相が「核戦略白書」を発表、北朝鮮やイランの核開発などに警戒感を示 し英国が将来も現有の戦略核システムを維持する必要性を強調、保有する核弾頭数につ いては現在の約200個から約2割削減し160個以下とすることを提案
05 イタリア政府が経営不振が続くアリタリア航空の株式の30.1%以上を売却すると発表、
売却で国の持ち株比率は2割以下に
06 ロンドン警視庁がロンドンで不審死したロシア情報機関(連邦保安局)の元幹部リトビ ネンコ氏の毒殺疑惑について殺人容疑で捜査しているとする声明を発表、7日ロシア最 高検察庁が同氏は放射性物質による中毒死と断定、殺人事件として捜査開始
11 EUが外相理事会を開催(ブリュッセル)、キプロスの国家承認を拒否しているトルコと の加盟交渉を同国がキプロス船舶の入港を拒否していることを理由に一部凍結すること を決定、15日EU首脳会議が新規加盟審査を厳格化し拡大よりもEUを効率的に運営す るための基本条約の整備などを優先させる方針を示した議長総括を採択し閉幕(←14 日、ブリュッセル)
14 英上院(貴族院)議員の推薦などに絡んだ労働党の選挙資金融資疑惑でロンドン警視庁 が党首のブレア首相を参考人として首相官邸で事情聴取
パリで1997年に乗っていた車が大破して死亡したダイアナ元英皇太子妃の死因を調べて
いたロンドン警視庁が元妃は「悲劇的な交通事故」により死亡したとの報告書を発表 19 欧州の証券取引所運営会社ユーロネクストが臨時株主総会開催(アムステルダム)、米
ニューヨーク証券取引所の持ち株会社NYSEグループとの統合を承認
20 EU欧州委員会が国際線の民間航空機が排出する二酸化炭素量に航空会社ごとの上限を 設ける規制の導入を欧州議会などに勧告、超過分にはEUの排出権取引市場を通じた調 整を義務付け
イタリアの全国記者組合が21日から3日連続のストライキに入ると発表、日刊紙が22日 付から3日間休刊、25日のクリスマスと26日の休刊日で連続5日間新聞が出ない事態に
21 英南東部イプスウィッチ近郊で起きた女性5人の連続殺人事件で英捜査当局が殺人罪で スティーブン・ライト容疑者を起訴したと発表
30 マドリードのバラハス空港の駐車場で爆発があり北部バスク地方の分離独立を目指す非 合法組織「バスク祖国と自由(ETA)」のメンバーを名乗る人物から警察に犯行予告の 電話、ルバルカバ = スペイン内相はETAによるテロとの見方を提示、サパテロ首相が6 月から行なっていたETAとの和平プロセスを中断する考えを明らかに
●独立国家共同体(CIS)
12・01 ウクライナ最高会議(議会)が親欧米派でユーシェンコ大統領に近いタラシュク外 相とルツェンコ内相の2閣僚に対する不信任案を賛成多数で可決、5日ユーシェンコ大 統領がタラシュク氏を再び外相に任命
04 武部勤前自民党幹事長がデニソフ第1外務次官と会談(モスクワ)、ロシア極東カムチャ ツカに連行され拘束されている第53富丸(金井漁業所属、北海道釧路市)など日本漁船 の船員らの早期帰還に協力を要請
07 ロシア極東カムチャツカ州の検察当局が国境警備局に11月に連行された青森県八戸市の 第5洋恵丸が極東水域で全面禁止されている底層トロール網を使用して漁をしていたと 指摘、船内にあったスケトウダラなど約620トンすべてが違法操業に該当すると発表 08 ロシア上院が2007年度(暦年)予算案を承認、主要輸出品目である原油価格の高騰を受
け歳入は前年の予算案と比べ約38%増の約6兆9650億ルーブル(約30兆8200億円)と 7兆ルーブルに迫り1991年のソ連崩壊後最高に
11 アゼルバイジャンからの独立を主張し「共和国」樹立を宣言しているナゴルノカラバフ自 治州で独立を明記した憲法案採択の是非を問う住民投票、約98.6%の賛成で採択を支持 モルドバからの独立を一方的に宣言している「ドニエストル共和国」で大統領選が行な われ共和国の中央選挙管理委員会が親ロシア派で現職のイーゴリ・スミルノフ大統領が 4選されたと発表
16 ラブロフ = ロシア外相は麻生太郎外相が衆院外務委員会で北方領土を日ロ両国が面積で 等分する案を容認したと受け取れる答弁をしたことについて「驚くべき」発言としたう えで「日ロ間の平和条約締結に向け、(交渉を)前進させる助けにはならない」と批判 19 クロフ = キルギス首相がバキエフ大統領に辞表を提出、内閣は総辞職
21 ニヤゾフ=トルクメニスタン大統領が病死、22日ベルドイムハメドフ副首相が大統領代 行に就任、26日ベルドイムハメドフ氏は大統領代行が大統領選に立候補できないとの規 定を廃止し立候補可能とする憲法改正に署名、国家最高決定機関の国民評議会が大統領 選を2007年2月11日に実施することを決定、ベルドイムハメドフ副首相の立候補を全 会一致で承認
プーチン = ロシア大統領がウクライナを訪問しユーシェンコ大統領と会談、エネルギー 分野などでの協力強化で合意
26 ロシア紙『コメルサント』はロシアが米国のミサイル防衛計画に対抗するため開発中の 多弾頭の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ブラバ」の発射実験が12月24日に失敗に 終わったと報道、原子力潜水艦からのブラバの発射実験失敗は3回連続
27 ロシア上院がロシアと対立する国への経済制裁を導入する権限をプーチン大統領に与え
る法案を採択、下院は通過済み
30 ベラルーシの国営石油企業ベルネフチヒムが2007年のロシア産原油の輸入を見合わせる と発表、1月から同国向けの石油製品に対する輸出関税免除を撤廃するロシア政府の決 定に対抗する措置
31 ロシア政府系天然ガス独占企業ガスプロムとベラルーシ政府間で続いていたロシアから の天然ガス値上げ交渉が現行の1000立方メートル当たり約47ドルを今後5年間で段階的 に引き上げていくことで妥結、ベラルーシへの天然ガス供給停止は回避
●北 米
12・04 ブッシュ米大統領がイラクのイスラム教シーア派主要政党「イスラム革命最高評議 会」の指導者ハキム師と会談(ワシントン)、スンニ派との宗派抗争収拾への協力を要請 ブッシュ大統領がボルトン国連大使の辞表を受理、続投のため必要な上院の承認が困難 と判断したため
05 米上院軍事委員会が解任が決まったラムズフェルド国防長官の後任に指名されたゲーツ 元CIA長官の指名承認公聴会を開催、全会一致で指名に賛成、18日就任
米政府が日本に対する規制改革の年次要望書を公表し外国資本による企業の合併・買収
(M&A)を加速するとされる「三角合併」の手続きを容易にするよう要請
06 ベーカー元米国務長官ら超党派の「イラク研究グループ」がブッシュ大統領と議会にイ ラク駐留米軍の戦闘部隊撤退やイラン、シリアとの直接対話も含む外交的努力の促進な どを求める報告書を提出、2008年3月までの戦闘部隊撤退を目標に掲げる
07 米国土安全保障、エネルギー両省が核兵器や核物質が米国にひそかに運ばれ使用される
「核テロ」を防止するため韓国の釜山やパキスタン、シンガポールなど6ヵ国の主要6港 に放射性・核物質探知機を配備する新計画「貨物安全構想」を実施すると発表
08 ブッシュ大統領がムベキ南アフリカ大統領と会談(ワシントン)、紛争が続くスーダン 西部ダルフール地方への国連平和維持活動(PKO)部隊派遣を実現させるため協力して いくことで一致
米アリゾナ州の連邦大陪審が2006年5月にグランドキャニオン国立公園で観光中の横浜 市の花牟礼智美さんが殺害された事件で地元に住む少年を第1級強盗殺人罪などで起訴 11 米通商代表部(USTR)がWTO加盟から5年を迎えた中国に関する報告書を議会に提出、
知的財産権の保護や農業市場の開放など9分野で改善が不十分と指摘
12 米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利の据え置きを決定、10月以来4回連続で据え 置き
14 米国際貿易委員会(ITC)が自動車のボディーなどに使われる日本製の表面処理鋼板へ の反ダンピング(不当廉売)課税を撤廃することを決定、主力製品への最大36.41%の上 乗せ課税が約13年ぶりに撤廃
18 FRBや連邦預金保険公社など米金融当局が資金洗浄(マネーロンダリング)の監視態勢 に不備があるとして三菱UFJフィナンシャル・グループなどに対し内部管理の強化を柱 とする関連業務の改善を命じたと発表
米カリフォルニア州中部ギルロイの下水処理場の貯水池に小型飛行機が墜落、サンノゼ の航空学校の練習機で搭乗していた日本人3人が死亡
ブッシュ大統領がNPT未加盟国のインドへの原子力協力を可能にする法案に署名、IAEA の包括的査察下にないインドに対し過去30年以上禁じてきた米企業によるインドへの 原子力関連物資などの輸出に道を開く内容
19 米エネルギー省がロシアとの民生用の原子力協力協定締結に向けた行動計画を発表、高 速炉の開発や使用済み核燃料の再処理・保管などの分野で協力する方針を明らかに 21 第2次大戦中にカリフォルニア州などに設けられた日系人強制収容所跡地を史跡として
保存する法案がブッシュ大統領の署名により成立
22 米連邦地裁(ワシントン)がサウジアラビア・ダーランの米空軍基地で1996年6月に起 きた爆弾テロをイランによる犯行と認め犠牲になった米兵ら17人の遺族に対し総額2億 5440万ドル(約302億円)を支払うようイラン政府に命じる決定
26 AP通信独自集計によるイラクでの2003年3月の開戦以来の米兵の死者数は計2978人で 同時中枢テロの犠牲者数計2973人を超えたことが明らかに、31日には3000人に 第38代米大統領を務めたジェラルド・フォード氏が死去(93歳)
30 世界の産油国が石油事業の国営化を進め石油を武器に米国に不利な外交攻勢をかけてい ると危機感を表明した超党派の米専門家による報告書の内容が明らかに
●中南米
12・01 7月に行なわれたメキシコの大統領選で当選した親米・中道右派の国民行動党のフ ェリペ・カルデロン氏が新大統領に就任
03 ベネズエラで大統領選が実施され反米左翼の現職チャベス氏が野党の統一候補でスリア 州知事のロサレス氏を大きくリード、3選決定
04 パラグアイの裁判所が不正蓄財などの罪に問われたゴンサレス前大統領に対し禁固8年
(求刑禁固10年)と罰金30億グアラニ(約6400万円)の判決を言い渡し
05 コロンビアの裁判所が矢崎総業の現地合弁企業副社長の村松治夫さんが2001年に誘拐さ れ03年に殺害された事件で誘拐にかかわったとして3人の元警察官に禁固刑を言い渡し 09 南米国家共同体の首脳会議が加盟12ヵ国の政治・経済統合の必要性を再確認する宣言を
採択し閉幕(←8日、コチャバンバ〔ボリビア〕)
ブラジルの港町サントスで第2次世界大戦中ブラジル政府に接収された旧日本語学校の 建物と敷地が返還されることになり現地でサントス日本人会やブラジル政府関係者ら約 150人が参加して返還式典開催
10 アウグスト・ピノチェト元チリ大統領がサンティアゴの陸軍病院で死去(91歳)、冷戦 下で米国の支援を受け左翼勢力を過酷な弾圧で抑え込んだ軍事独裁政権時代の中南米を 象徴する人物
11 カリブ海の島国セントルシアで下院選挙(定数17)が実施され野党の統一労働党が11議 席を獲得して勝利
14 国連中南米カリブ経済委員会が中南米諸国の2007年の経済成長率が5.3%になる見通し と発表、プラス成長は4年連続
30 病気療養中のカストロ = キューバ国家評議会議長が年末恒例の国民向けメッセージを発 表し「(病気からの回復は)長いプロセスだが、決して負けてはいない」と述べ職務復 帰に向け順調に回復していることを強調