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千葉科学大学学術リポジトリ

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Academic year: 2024

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(1)

1.はじめに

高齢者人口の増加による要介護者対策として、高齢者 支援分野では平成18年より地域包括ケアシステムの構 築が進められてきた。がん治療や終末期医療でも入院治 療から外来治療・訪問診療にシフトしており、子育て支 援も含め、あらゆる領域で地域包括ケアシステムによる 対応が重要とされている。

看護学教育においても地域ケアの視点を付与し、強化 することが喫緊の課題であり、特に基礎教育において地域 ケアの概念や方法論を教授することが求められている1。 しかし、近年新設される看護系大学の教育課程をみると、

保健師教育課程が選択制であったり、看護師教育のみの 大学も増えており2、これらの変化を背景に、現在2011

(平成23)年に策定された「学士課程においてコアとなる

看護実践能力と卒業時到達目標」3の見直しが行われて いる。

本学は2014(平成26)年4月に看護学部が設置され、

現在の4年生が初めて卒業する年度を迎えたところであ る。1学年の学生定員は80名で保健師教育課程は3年次 から20名の選択制であるが、公衆衛生看護学教育は、

表1のとおり看護師教育課程における地域看護教育を含 めて構成されている。看護師教育課程の必修科目は、公 衆衛生看護学概論Ⅰと公衆衛生看護学実習Ⅰ(以下「実 習Ⅰ」と称す)のみであるが、実習Ⅰに必要な知識と技 術を学ぶため、公衆衛生看護方法論Ⅰと公衆衛生看護技 術演習Ⅰの履修を全員に課している。これら4つの科目 により地域ケアの視点と技術を持つ看護師の育成を図る ことを意図している。

学士課程における看護師教育課程の地域看護実習プロ グラムに関する文献を探したが、保健師と看護師の統合 教育課程における地域診断実習がほとんどであった。そ こで、実習目的にあった実習施設の種類や実習内容を検 討し、実習プログラムを考案したので、実習プログラム を評価したいと考えた。

少子高齢化の進展を背景に、地域包括ケアシステムの構築が求められており、看護師に求められる地域看 護能力も変化している。本学の公衆衛生看護学実習Ⅰのプログラムは、看護師教育課程の学生を対象に地域 看護能力を付与することを目的に考案し、平成28年度に初めて86名の学生が実習Ⅰを履修した。プログラ ムの成果と課題を明らかにすることを目的に、学生の実習記録、関係者のアンケートをデータとして分析し た。その結果、学生は「保健医療福祉システムにおける看護職及び他職種の役割や機能を説明できる」等の実 習目標を達成していることが明らかになった。家庭訪問 ・ 地区踏査実習は、地域住民には「地域や健康を振り 返る機会になった」、自治体保健師には「住民の新たな側面に対する気づき」が得られるなど、地域の関係者 にも良い成果をもたらしていた。課題は、継続的な交流を希望している地域への関わり方を検討すること、

実習Ⅰで学生が把握した地域の健康問題をそのままにせず、地区担当保健師や地域関係者とともに解決に取 り組めるよう、保健師教育課程の実習Ⅲの内容を検討することである。

看護師養成のための学士教育課程における 地域看護実習プログラムの評価

Evaluation of “ Community Health Nursing Practice Program ” in Baccalaureate Nursing Education

安藤 智子・岩瀬 靖子 Tomoko ANDO and Seiko IWASE

連絡先:安藤智子 [email protected] 千葉科学大学看護学部看護学科

Department of Nursing Faculty of NursingChiba Institute of Science

(2017年10月2日受付,2017年12月26日受理)

(2)

3.3 倫理的配慮

実習を終了し実習記録を提出し成績が確定した後に研 究を開始した。学生に、研究目的及び方法、学生氏名は 匿名で扱うこと、協力しないことによる成績への影響な どの不利益はないことを文書と口頭で説明し同意書を得 た。住民、町内会長、協力施設に対しては文書で説明し、

返信をもって同意とみなした。保健師には文書と口頭で 説明し、同意書を得た。千葉科学大学倫理審査委員会の 承認を得た。(承認番号No28-18)

3.4 実習Ⅰの概要

実習目的は、公衆衛生看護を展開する知識や技術につ いて実践をとおして深めるとともに、地域ケアシステム における看護職としての役割、看護の特質を追究するこ とである。実習目標及びプログラムは、表2のとおりで ある。実習直後の演習Ⅰの時間に、お互いの学びを共有 するためのグループワークを行った。居宅介護支援事業 所と病院については、実習していない学生が理解できる ようグループ編成を行った。

実習プログラムの検討及び実習施設の選定において考 慮した点は以下のとおりである。病院の医療連携室 ・ 医 療相談室実習を取り入れた理由は、医療機関と地域をつ なぐ組織として近年その重要性が高まっている部門であ り、そこで働く専門職からみた病棟看護職との連携を学 んでほしいと考えたからである。

居宅介護支援事業所実習は、地域で療養する要介護者 を支える介護支援専門員の役割と連携技術を学び、ケア チームの一員である看護職の役割を考えることができる と考えたからである。

また、一般家庭訪問実習(以下「訪問実習」と称す)は、

学生2名で地域の健康な住民の家庭を訪問し、住民の健 2.目的

本研究の目的は、実習Ⅰのプログラムの成果と課題を 明らかにし、看護師養成のための学士教育課程における 地域看護実習プログラムの改善に資することである。

3.研究方法 3.1 分析対象

①実習準備を含めた実習プロセスの記述

②平成28年度に実習Ⅰを履修した3年生86名の実習 プログラムごとの学びの内容が記された実習記録

③実習に協力した住民43世帯に対し実習後に実施し た、実習に対する意見・感想に関するアンケート結果

④実習地区の町内会長13名及び協力施設4か所に対 し、実習後に実施した実習に対する意見・感想に関する アンケート結果

⑤A市の保健師2名(a地区担当保健師、上司保健師)

に実施したインタビューデータ

⑥実習施設である居宅介護支援事業所19か所に対し、

実習後に実施した実習に対する意見・感想に関するアン ケート結果

3.2 分析方法

実習記録については、実習プログラムごとに提出され た実習記録書の「実習で学んだこと」の記述を取り出し、

内容を要約して、性質の似たものをまとめて命名した。

アンケートについては、単純集計を行った。インタビュ ーデータは逐語録を作成し、意味のあるまとまりで取り 出したコードを要約し、カテゴリ化して命名した。カテ ゴリ化においては、公衆衛生看護学が専門で、質的研究 の経験のある教員と一緒に作業を行い、合意を得た。

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1 本校における公衆衛生看護学教育体系

(3)

し出があり、1町内4〜5世帯で分担することになった。

町内会長自身の家庭への訪問も承諾していただけたが、

推薦された家庭訪問世帯数が不足したため地区の民生委 員 ・ 児童委員協議会に相談し、民生委員6名 ・ 主任児童 委員1名の協力を得ることができた。地区担当の保健推 進員8名は仕事をしている家庭が多かったため、訪問の 協力依頼は行わなかった。

また町内会所有の青年館を、訪問 ・ 地区踏査の拠点と して4日間借りることも了承された。町内会長から推薦 があった家庭には、教員が事前に訪問し、文書で訪問目 的や内容、個人情報の保護に関する説明を行い、家庭訪 問同意書を受領した。

実習期間中は、被訪問世帯の情報の共有、事後管理が 必要な事例の検討等を行なうため、a地区担当保健師ま たは上司の保健師に午後3時から青年館でのカンファレ ンスに同席していただくことを依頼した。また、学生が 家庭訪問で得た住民の健康対処行動等の情報は、後日ま とめて地区担当保健師に提供することとした。

4.1.2 訪問 ・ 地区踏査の準備学習

学生は実習初日の学内実習日に、訪問目的、訪問内容 を含む「家庭訪問計画」の立案を行ない、教員による指 導と家庭訪問場面を想定し学生同士でロールプレイを行 なった。

学生に住宅地区と訪問者の情報(氏名 ・ 住所 ・ インタ ホンの有無など)を渡し、青年館から訪問先までの順路 と時間を考えさせた。また、学生自身に訪問日と時間の 確認の事前電話をかけさせた。

4.1.3 家庭訪問の実際と結果

学生2人1組で訪問し、1時間程度、住民より「健康や 病気に対する考え」や「日頃の生活」「健康対処行動」を 聞いた。訪問後は把握した情報を学生カンファレンスで 康に対する考え方と健康対処行動を聞いてくること、周

辺地域を歩いたり地域にある社会施設を訪問し、住民の 健康生活を支える視点から地域の特徴を考える「地区踏 査」を行なうこととした。このプログラムの意図は、住 民のもつセルフケア能力を学ぶことと、生活環境による 健康への影響を実際に見て考えるためである。学生は、

本実習後に本格的に病気や障がいを持つ患者を対象とす る病院での実習に臨むため、この実習での体験は、患者 理解において患者の持つ力や生活背景を含めた理解につ ながることになると考えた。

社会施設は、地区内の住民が利用する老人福祉センタ ーと民間鉄道会社の駅、個人が運営している地域の歴史 文化に関する資料を展示している資料館、公営の養護老 人ホームの4か所を選定し、実習協力を依頼した。協力 内容は、学生10人程度のグループに対し、施設の目的 や利用者の現状等について説明を行う事である。また、

当該地区は漁師町でもあるため、漁協地区支部事務所職 員に漁師の生活や健康の話を聞きたいと相談したところ、

漁師との懇談会を設定してくれた。この懇談会にはa地 区担当保健師も同行することにした。

実習地区の選定と運営については、地域と共生する大 学づくりという本学の目標にあわせ、大学が設置されて いる地区の町内会と管轄する自治体に協力を依頼した。

その意図は、地域と大学が持つ力を提供し合うパートナ ーシップの関係のもと、実習が双方の役に立つことを目 指したからである。

4. 結果

4.1 訪問実習の結果

4.1.1 地区組織・自治体との協働

家庭訪問対象者の選定にあたり、a地区の町内会長が 集まる会議に参加して実習目的を説明し、実習対象者 43世帯の推薦を依頼した。13町内会全員から協力の申

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2 公衆衛生看護学実習Ⅰの概要

(4)

や大学生との交流の場の創設〉等の【課題解決の方策の 提案】、【地域の健康支援】【PDCAによる質の向上】が必 要であると考えていた。(表4)

実習後に被訪問43世帯に無記名アンケートを実施し た。回収数は32件(回収率74.4%)であった。実習で困 ったことは「ない」(90.6%)、実習でよかったことは「あ り」(84.4%)で、自由記載は30件あった。主な内容は「学 生との交流 ・ 対話を通して日頃感じている地域や健康の ことを振り返る機会になった」(5件)、「学生の意欲 ・ 態 度に好感が持てた。対話が楽しかった」(23件)等であ った。よりよい実習に向けての意見には、「学生のコミ ュニケーション能力の向上が必要」「実習方法の工夫」が あった。今後の実習協力については全員が「協力しても よい」と回答した。(表5)

訪問実習中に発生したトラブルは、自宅と職場の訪問 先の間違い1件だった。

4.1.4 地区踏査の実際と結果

地区踏査は、家庭訪問の対象世帯が居住する地区周辺 の自然環境と生活環境を把握して、家庭訪問で把握した 健康対処行動や健康課題との関連を考えることを目的と した。学生は、家庭訪問を半日、地区踏査を半日のスケ ジュールで行動した。地区踏査の中に社会施設1か所を 訪問して話を聞いた。

学生が環境と健康の関連で考えた学びの内容を表6に 示す。実習記録用紙は「歴史・文化」「自然環境」「社会 環境」の3つの枠組みごとに健康との関連で考えたこと 共有し、「家庭訪問から把握した情報から考えた看護の

役割」を実習記録にまとめた。教員1名が青年館に常駐 し、学生指導や問題発生時の対応に当たった。

分析対象となった学生の記録は84名(実習学生の97.7

%)で、学生の学びは実習レポートの記述内容から分析 した。212コードあり、25のサブカテゴリが抽出され8 カテゴリに集約された。サブカテゴリを〈 〉、カテゴ リを【 】で示す。学生は、住民が〈自分なりに学習し、

考えを持ち行動している〉〈QOLが重要で、健康はその 人の心が決める〉等の【住民の認識と行動】を把握し、〈健 康意識が高く自己管理ができている〉人もいれば、〈健 康意識は高いが、病気の理解が不十分〉〈サービスの理 解が不十分〉〈健診の必要性を感じず受けていない〉等の

【不適切な自己管理方法】という人がいること、〈将来の 健康に対する不安がある〉等の【不安や困りごとの存在】

に気づいていた。また、〈家庭訪問は住民の生活に密着 した健康対処行動や地域の特色を把握できる〉〈生活環 境や背景がわかる〉という【家庭訪問でわかる情報】から、

地域には〈独居世帯が多く地域の交流も減少している〉

等の【地域課題の存在】があることを学んでいた。(表3) 学びから考えた看護の役割は、117コードあった。20 のサブカテゴリが抽出され、8カテゴリに集約された。

〈対象者の生活歴、考え、行動の理解と尊重〉等の【対象 理解と尊重】、〈できているところをほめる〉等の【行動 継続のための承認と場の提供】、〈継続可能で適切な運動 指導〉等の【セルフケア方法の指導】、【家族指導】、〈家 庭訪問による実態把握〉等の【地域課題の把握】、〈住民

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3 家庭訪問から学んだこと

(5)

意が必要〉等の【海に囲まれ温暖な気候によるメリット・ デメリット】、〈住民は毎日坂を上り下りしているため足 腰が丈夫で、便利な生活が体に良いとは限らないと考え た〉〈坂道が多く、石畳で凸凹していることから、高齢者 では転倒のリスクが高い〉〈道が狭いため緊急車両が入り にくく、対応が遅れる可能性がある〉等の【坂が多く道が 狭いことのメリット・デメリット】、〈地盤がしっかりして いるため地震には強い〉〈海が近いため地震や津波があっ た場合に大きな被害が起こる可能性がある〉等の【地震・ 津波に対する強みと弱み】の3カテゴリに整理された。

を記述することを課した。歴史・文化に関しては53コ ードあり、【全国から移住し産業が発展して栄えていた 歴史】【魚食の効果と保存食の高塩分】【漁師の生活の不 規則さによる健康への悪影響】の3つのカテゴリに整理 された。特に〈漁業が盛んで、醤油の町であることから 塩分が濃い食文化が続いているのではないか〉と記述し た学生が40人いた。

自然環境については、124コードあった。〈海に囲まれ 気候が温暖で体調が崩れにくい、高齢者に住みやすい町〉

と〈湿度が高くのどの渇きを感じにくいため脱水症に注

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4 家庭訪問から学んだ看護の役割

5 家庭訪問協力世帯アンケート結果

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(6)

融機関はあるが、病院やスーパーがない】【公園が少な い】【交通手段は自動車利用が多い】〈少子高齢化により 地域の行事ができなくなること、有事に助け合いができ なくなること〉等の【少子高齢化による課題】の5カテゴ リに整理された。

社会環境については74コードあった。〈道であった時 に挨拶をしたり、家の玄関が開いており他者にオープン で住民がつながっている〉〈隣の家との距離が近く、生 活音が漏れたり、気が休まらない環境である〉等の【住 民の交流が盛んであることのメリット・デメリット】、【金

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6 地区踏査から考えた環境と健康問題の関連

(7)

1 青年館でのカンファレンス、記録 図3 駅員から説明を聞く学生

2 歴史資料館で説明を聞く学生 図4 地図を片手に町並みを歩く

5 漁協で漁師さんを囲んで話を聞く

(8)

とができた〉等の【自分の学生時代の振り返りができた】、

【住民は保健師に話さない意識や思いを学生に話してい ることへの気づき】、〈保健指導時とは違い漁師がざっく ばらんに話をしてくれ、内容も抱いていた印象と違って いた〉等【学生の聞き取り内容から住民の新たな側面に 対する気づき】、【自分が健康な人の生活が見えていなか ったことへの気づき】、〈普段車で行くので地区を歩かな い〉等の【地区に行き、歩くことがなかったことへの気 づき】を得ていた。そして【新しい考え方を取り入れ地 区活動に取り組んでも良い】という考えを表明していた。

また、〈住民が学生には教えてあげようとしている〉

ことから【学生に教えることが住民の自助、セルフケア 力の向上につながっていることへの気づき】と【大学と 市が連携することで学生の学びが深まる実習の意義】を 感じ、【学生の力を借りて担当地区を見直し方針を考え るきっかけになると良い】、【他の地区でもとりくむ事で 市全体のことがわかる】と考えていた。実習中のカンフ ァレンスの参加については【学生の準備状況や個々の特 性に対する理解を深める必要性】があり、〈緊急ケース にはすぐに対応できるので毎日のカンファレンスは、実 習後のまとめの時でよい〉という【効果的な保健師の参 加方法への改善点】を提案していた。(表8)

4.2 市町村実習の概要と結果

実習目的は、地域で生活する人々の健康レベルに応じ た公衆衛生看護活動の実際を学ぶことである。自治体の 規模、自治体ごとの実習人数、実習日程は多様であった。

(表9) 

実習の打ち合わせは、教員2名が自治体に出向いて受 け入れ学生数、日程、プログラムを話し合い調整した。

実習期間が短いため、見学できる事業は少なくても、実 4.1.5 地域関係者及び自治体保健師の実習に対す

る反応

町内会長、施設関係者に実習後アンケート調査を行っ た。回答数は、町内会長は4件(回収率30.7%)、施設 関係者は3件(回収率75%)であった。

困ったことが「なかった」は6件、「あった」は1件で あった。自由記載における具体的な記述内容は、「学生 と会話ができる家庭の選択に悩んだ」であった。「良か ったこと」は7件であり、町内会長の自由記載における 記述内容では「若い世代の気持ちや考え方が聞けた」「自 分の日常生活や健康の意識を再確認できた」等があり、

施設関係者からは「施設の存在を学生に知ってもらえた、

感謝したい」「実習の改善点や自由意見」の欄には、「地 区の成り立ち、歴史・民話・自然学・漁業・農業・商業 等一生懸命伝えている。これを機会にまたこの地区に来 てみようと思ってもらえると幸いと思う」であった。「実 習の改善点や自由意見」の欄には「学生がもっと日頃よ り地域住民とフランクな付き合いができるとよい」「町 内総会等で、健康について学生達の話を聞ける機会を設 けてはどうか」等の意見があった。(表7)

a地区担当保健師と上司の保健師に、学生の訪問実習 記録に書かれた住民の健康対処行動・生活習慣と地域環 境と健康との関連、住民が語った保健医療福祉への要望 をまとめたレポートを報告したあとで、訪問実習に対す る意見や感想を半構造面接により聴取した。レポート報 告を行った理由は、実習で得た住民の情報を共有するこ とを事前に約束していたことと、保健師が実習に対する 意見を考える上で、参考になると思ったからである。聴 取内容について類似性・相違性からカテゴリ化し分析を 行った結果、30コードから12のカテゴリーが得られた。

保健師は、〈学生時代や初任者の頃の視点を振り返るこ

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7 町内会長 ・ 施設関係者の実習に対する意見

(9)

基盤にした相談しやすい専門職】【価値観の尊重】が抽出 された。(表10)

4.3 病院医療連携室 ・ 医療相談室実習の概要と結果 実習目的は、療養者や家族の多様な保健福祉ニーズを 満たすための医療連携室・医療相談室における専門職の 役割を学ぶことである。

大学周辺の14医療機関で54名(実習学生の62.8%)

の学生が実習を行った。医療機関の機能は、2次救急、

3次救急に対応できる急性期病院、回復期リハビリ病棟 や療養型病床を有する病院、公立病院など多様で、病床 数は110床〜約1,000床まで幅広いが、200床前後の病 院が多かった。医療連携室 ・ 医療相談室の職員構成は、

看護師と社会福祉士の両方がいるところ、看護師と事務 職、社会福祉士と事務職の組み合わせがあった。学生は 2人1グループとなり、医療機関は1か所あたり、1〜2 グループを担当した。

実習前に教員2名で打ち合わせに伺ったが、看護学生 習目標に沿って、自治体における健康福祉ニーズや住民

の特徴、保健師が大切にしていることなどを教授してい ただくように依頼した。学生は事前に自治体HPと教員 が提示した資料から、自治体の概要、主な保健福祉活動 を調べて実習に臨んだ。主な実習内容は、自治体の健康 課題や保健福祉サービスに関するオリエンテーションの 他に、特定保健指導・乳幼児健診、介護予防事業の見学、

家庭訪問の同行等であった。

実習記録の記述から、自治体の保健師活動から得た学 びの内容は、19コードで10のカテゴリに整理された。

アセスメントに関する【住民の生活全体の把握】〈対象だ けでなく世帯全体を捉えて支援する〉等の【世帯全体 ・ 家族機能の把握】、地区活動に関する〈地域の特性と住 民の強みを把握する〉等の【地区特性の把握と政策の立 案】、活動方法に関しては【住民をつなぐ関係づくり】【法 的根拠に基づくPDCAの実施】【住民による主体的な解 決能力支援】【起こりうる疾患やリスクの予測と予防】【多 職種連携による解決】、活動方針に関して【信頼関係を

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8a地区を担当する保健師の気づき

(10)

習記録の記述から23コードから7カテゴリが抽出され た。〈地域の医療機関や施設との連絡、調整等を行うこ とで病院自体が機能していく〉〈患者と家族、病院間に 隔たりが出ないようにつなぎ、患者の権利を守る〉等の

【医療連携室の重要性の高まり】、〈患者、家族の意向に 沿って、制度やサービスを患者が選択できるように説明 すること〉等の【患者 ・ 家族の意向の把握】、〈医療問題、

介護問題、社会的問題、生活環境問題の解決を図ってお り、看護師とMSWなど他職種が連携している〉等の【総 合的な問題解決】、〈多職種と連携するにはチームワーク が大切、それぞれの専門職の視点で問題を把握し、意見 交換して統一させること〉等の【効果的なカンファレン スの運営】、〈SWの役割は患者の心理的側面や日常生活 の実習を初めて受ける医療機関が多く、実習内容に対す

る戸惑いが見られた。医療連携室 ・ 医療相談室実習から 看護職として地域ケアシステムにおける役割を考えると いう実習目標に沿って、医療連携室 ・ 相談室や専門職の 役割の説明の他に、患者 ・ 家族のニーズや介護の現状、

地域の社会資源の現状と課題、医療連携室から見た病院 看護職、行政保健師等に対する要望について教授してい ただけるよう依頼した。学生は事前に実習病院の概要と 医療連携室 ・ 相談室の機能を調べて実習に臨んだ。

実習内容は、医療連携室 ・ 医療相談室に関するオリエ ンテーションの他に、相談への同席や病棟カンファレン ス、他の病院との合同カンファレンスの見学など、実際 の連携 ・ 相談場面が体験できるよう工夫されていた。実

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9 市町村ごとの実習日程と方法

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10 市町村における公衆衛生看護活動で学んだこと

(11)

の規模は、介護支援専門員1名〜7名であった。学生2 名1グループになり、1事業所1〜2グループの実習を 引き受けてくれた。

実習前の打ち合わせは、大学で合同会議を開催し、全 事業所が参加した。参加者からは、「看護学生であること から同行訪問する事例の介護度や認知症の有無、訪問看 護サービス利用の有無などを考慮したほうが良いか」と いう質問が多く挙げられた。教員からは、特に対象者の 条件はないこと、利用者の同意が原則である事を伝えた。

実習では、モニタリング訪問への同行、担当者会議へ の参加、訪問診療や訪問リハビリの見学、通所サービス 事業所への同行など1日に複数の活動を見学していた。

実習記録から、35コード得られ、14カテゴリが抽出さ れた。チームを組む専門職や本人・家族との【基本は信 頼関係】、〈本人の希望とニーズは異なることがわかった〉

等の【利用者の意向、主体性の尊重とニーズ重視】、〈本 人の望むQOLの向上を目指す〉等の【目標は本人が望む QOL】、〈自分でできることはやってもらう〉等の【自立 支援 ・ セルフケア支援】、〈利用者・家族・看護師・ヘル 支援に特化している〉等の【職員 ・ 専門職の役割分担】、

〈医師・看護師がベッドサイドで聞いた情報とSWが把 握した情報の共有が大切〉等の【看護師からの情報提供 の重要性】、〈1日1回は病棟に行き、顔の見える関係づ くりを重視している〉という【顔の見える関係づくり】

という学びが得られた。(表11)

4.4 居宅介護支援事業所実習の概要と結果

実習目的は、地域で要介護者と家族の療養生活や健康 を支える介護支援専門員の役割を学ぶことと、地域で生 活する要介護者と家族が介護や健康についてどのように 対処しているのかを学ぶことである。実習内容では、介 護支援専門員が要介護者と家族の支援及びチームアプロ ーチで大切にしていることの説明を受けること、介護支 援専門員のコミュニケーションの取り方、具体的な支援 内容を学ぶことを課した。学生は、事前演習と学内実習 で介護保険制度とケアマネジメントを学習して臨んだ。

大学が所在するA市内の19事業所で62名(実習学生 の72.1%)の学生が実習を行った。居宅介護支援事業所

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11 病院の医療連携室 ・ 医療相談室実習から学んだこと

(12)

の実習前の準備状況、実習態度や学び、教員との連携に ついて概ね問題はなかったが、事前学習やコミュニケー ション技術が不十分な学生がいたこと、実習目的の共有 や実習方法の情報交換の必要があること、在宅生活を理 解することも大切なので今後も実施してもらいたい等の 意見が挙げられていた。(表13)

5.考察

5.1 実習目標の達成度に関して

学生の記録から得られたデータをもとに、6項目の実 習目標が達成されているかを検討し、「学士課程におい てコアとなる看護実践能力」から考察した。

目標1) 実習地における保健福祉ニーズを把握し説明 できる

訪問実習により学生は、塩分の摂取量が多い食生活や 坂の多い地区での転倒・閉じこもりリスクなど、訪問家 庭や地域環境における保健福祉ニーズを把握し、実習記 パーの情報から、本人に適したサービスを判断する〉等

の【多角的 ・ 総合的なアセスメント】、〈利用者の良い点 を見つけ、ケアプランに取り入れたり、関係者と共有す る〉等の【ストレングスの活用】、〈転倒リスクを予測し 安全確保のために環境整備を行う〉等の【予測と予防】、

〈本人のニーズに基づいて家族に伝える〉【代弁役割】、〈家 族にも本人の状態やケアの方向性を伝えていく〉等の

【家族支援】、〈すぐに足を運ぶ、すぐに電話をすること〉

等の【きめ細かいモニタリングと対応】、〈本人の持つ力 を生かすためには多職種との連携が重要〉等の【多職種 の連携と調整】、〈地域との交流をつなぐ役割〉等の【地 域への働きかけ】、〈莫大なサービス費用を動かすので、

自立支援のために使うよう財政面も考慮する〉という【社 会保障費を考慮した支援】、〈自己負担を考慮したサービ ス利用〉という【経済力への配慮】を学んでいた。(表12)

事業所には実習終了後、学生の実習記録と一緒に無記 名アンケートを送付し、20名から返送があった。学生

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12 居宅介護支援事業所実習から学んだこと

(13)

市町村実習、病院実習、居宅介護支援事業所実習にお いて、表10,11,12からそれぞれの施設の目的や機能を把 握できたと考える。

目標4) 保健福祉活動において活用されている社会資 源の種類と利用上の課題を把握し、説明できる

訪問実習における記述内容から、医療機関やスーパー などの社会資源が少ないことによる課題があることを学 んでいることがわかった。居宅介護支援事業所実習記録 から、サービス利用には自己負担を考慮する必要性があ るという利用上の留意点に関する記述があった。看護職 として社会資源の知識を持ち、情報を対象者に提供する ことの重要性の記述はあったが、利用上の課題の記載は 十分ではなかった。

録に記述できていた。居宅介護支援事業所実習では、本 人の希望と介護支援専門員が判断している自立に向けた ニーズが異なることがあることを学び、要介護者に対す る自立支援ニーズを理解していた。

目標2) 地域で生活している人々が、どのように健康 や病気を捉え、対処しているのか説明できる

訪問実習により、住民は自分なりに学習して行動して いたり、住民の健康意識が高く、適切な健康管理行動を 遂行している事例、健診の必要性を感じずに受けない事 例、不適切な自己管理方法をとっている住民などを把握 できていた。

目標3) 実習地における保健福祉活動の目的と概要を 説明できる

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13 居宅介護支援事業所からのアンケート結果

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