• Tidak ada hasil yang ditemukan

家電リサイクル法

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2024

Membagikan "家電リサイクル法"

Copied!
19
0
0

Teks penuh

(1)

家電リサイクル法

〜施行を 3 ヶ月後にひかえて〜 

      

慶応義塾大学経済学部

        山口光恒研究会 家電リサイクルパート

杉山  多恵子

藤岡  由佳子

星川  太輔

分部  真弓

(2)

目次

1章  家電リサイクル法の概要

2章  家電リサイクル法施行へ向けての課題1 3章  家電リサイクル法施行へ向けての課題2 4章  料金の徴収時期についての考察

5章  家電リサイクル法と海外事例の比較 おわりに

このレポートでは、本格施行まで 4 ヶ月となった家電リサイクル法について、その概要 と問題点、課題について述べ、解決策を探していきたいと思う。

  まず、1章では家電リサイクル法の概要と目的について述べ、2章では家電リサイクル 法の施行へ向けて解決していかなければならない課題について述べる。また、3章ではこ の法律によって大きく役割が変わる自治体に関する問題について、東京都を例に考え、4 章では廃棄時徴収と決まった後も議論が続いている料金の徴収時期について廃棄時徴収と 販売時徴収のメリット・デメリットを考えどちらがより望ましいのか考察していく。

  そして、5章では海外における同様の法律、法案と比較し、 家電リサイクル法 の特徴 についてあらためて明らかにしていきたい。

(3)

第1章  家電リサイクル法の概要

1-1  家電リサイクル法とは

特定家庭用機器再商品化法(以下、家電リサイクル法)は、家電製品の適正なリサイク ルを進めるために1998年5月に制定された。同年6月に公布され、2001年4月からエア コン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の4品目を対象に本格施行される。この法律では、エアコ

ン 60%、テレビ55%、冷蔵庫と洗濯機は50%を上回る再商品化率がそれぞれの機器に対

して求められる。(表1参照)

次にこの法律における新たな役割として、消費者は適正な引き渡し及び排出時における 収集・再商品化等費用の支払い義務を、販売店は消費者からの引き取り義務及び製造業者 等への引き渡し義務を担うことになる。そして、製造業者等(製造業者、輸入業者など)

は過去に自ら製造・販売した製品で引取り要請があったものに対しての、引き取り義務及 び再商品化等実施義務を担うことになる。製造業者等のうち、独自に製品を回収・処理す ることが難しい輸入業者や、小規模事業者に対応するために指定法人が設立された1。また、

これにともなう自治体の役割の変化については後述する。(第2章参照)

表1  再商品化率

エアコン  テレビ  冷蔵庫  洗濯機  60% 55% 50% 50%

 

1-2  なぜ家電4品目か

一年間に排出される約 5000 万tの一般廃棄物のうち使用済み家電製品(4品目)は約 60万t(1.2%)しかない。では、なぜこれだけしかない廃家電が問題とされ、メーカーが 処理責任を負うことになったのだろうか。その理由として、処理2が難しいことが挙げられ る。現在、多くの使用済み家電製品は家庭から排出される「一般廃棄物」として処理され ている。これらの廃家電は市町村によって回収・処理されるか、販売店で回収され、市町 村もしくは処理業者によって処理されている。しかし、いずれの場合にも鉄などの金属類 の回収を一部で行っているに過ぎず、適切なリサイクルが困難であった。そこで、この法 律では家電製品の中でもリサイクルの必要性が特に高い4品目を他の家電製品に先行して 対象とした。

これらの対象機器・再商品化率については5年後に見直しをし、徐々に拡大・引き上げら れていくことになっている

1 平成12年4月18日付けで、財団法人家電製品協会が指定法人に指定された。(法第32条第一項に基づ く)

2この論文では、3章をのぞき、特に断り書きのない場合 処理 は、回収以降の焼却・埋め立て(一部リ サイクル)等の一連の過程を指す.

(4)

第2章  家電リサイクル法施行へ向けての課題1         

ここでは、家電リサイクル法の本格施行までの諸課題について検討する。指定引き取り 場所及びリサイクルプラントの配置のあり方と,行政のあり方、それに、料金徴収の方法3で ある。

2−1  指定引き取り場所及びリサイクルプラントの配置のあり方

まず、指定引取場所及びリサイクルプラントの配置のあり方が問題となる。家電リサイ クル法においては、指定引取場所までの一次輸送は小売業者の義務、指定引取場所以降の 二次輸送及び再商品化は製造業者等の義務であり、これらの費用の支払義務は排出者にあ る(図)。指定引取場所が多ければ土地代や人件費など指定引き取り場所の設置費用が増加 したり、輸送効率が落ちることにより指定引き取り場所からプラントまでの二次輸送費用 が増加したりするので、廃家電一台あたりの再商品化料金4が高くなると考えられる。逆に、

指定引取り場所が少なければ小売業者の運送にかかる時間と距離が長くなるので 1 次輸送 費が高くなる。リサイクルにかかる総費用を最小に抑えるという視点から考えると、一次 輸送と二次輸送・再商品化のコストが全体として最小になるような指定引取り場所とプラ ントの配置を考える必要がある。また、リサイクルプラントについては,メーカーが自ら 施設を設営するケースや、複数のメーカーが共同で設営するケース、再商品化率を満たせ る既存の処理業者に委託するケースなどが考えられる。現時点では、99 年5月に完成した 三菱電機のリサイクルプラント(千葉県市川市)や、東芝を中心とした北九州市のリサイ クル・処理プラント等が稼動しているのを始めとして、全国で17ヶ所程度のプラントが建 設・計画されている。また、指定引き取り場所についても、各メーカーが設置に向けて動 き、ほぼ決定しているようだが、公表はされていない(2000 年9 月現在)。なお、大手メ ーカー7社はAグループ(東芝・松下)とBグループ(三洋・シャープ・ソニー・日立・三菱)

に分かれて家電リサイクルに取り組んでいる。5

34章で料金の徴収時期につき検討しているが、ここでは 施行へ向けての課題 であるため法律通り廃棄 時徴収を前提に話を進める。

4 指定引取り場所からプラントまでの二次輸送費とプラントでの処理費用を合わせたものを 再商品化料 とする。(図参照)

5 現在のAグループ・Bグループの家電リサイクル法への取り組みには違いが見受けられる。Aグループ は極力既存の廃棄物処理業者を活用し、より低コストでのリサイクルを目指し、Bグループは大規模なプ ラントを建設し、より高い再商品化率を目指しているといえるだろう。では、取り組みに違いがあるのは なぜだろうか。その背景の1つとして、長期的な視点の違いがあげられるのではないだろうか。つまり、

長期的に再商品化率が引き上げられていくということを考慮した場合、既存の廃棄物処理業者がどれくら いの再商品化率まで対応可能なのか、ということに対する見極めに違いがあるように思われる。

(5)

         

         一次輸送費      二次輸送費     プラントでの処理費         

      再商品化料金

     

注)消費者は一次輸送費は小売店、自治体に支払い、再商品化料金はメーカーに支払う

2−2  行政のありかた 

次に行政のあり方が問題となる。ここで、この点について論じるまえに家電リサイクル 法施行前後の自治体の責任がどのように変化するかについて確認しておきたい。現在は、

廃棄物処理及び清掃に関する法律(以下廃掃法)により、家電 4 品目も含めて一般廃棄物 の処理は自治体の責任である。しかし、家電リサイクル法が施行された後、家電4品目に ついてはメーカーが引き取り要請のあったものについての処理責任を負うこととなる6。こ れは、メーカーは高い処理技術を持ち、製品設計に大きな影響を与える主体だからである。

家電リサイクル法によって自治体は、家電 4 品目の処理について大きく分けて 2つの対応 が可能となる。1つ目は回収した廃家電(4品目)に対して廃掃法にもとづき家電リサイク ル法における再商品化基準と同等の処理を自ら行うこと7。2つ目は、家電リサイクル法に より回収した家電4品目の処理をメーカーに委託することである8

まず、はじめのケースについて考えてみる。自治体が家電リサイクル法の求める再商品 化率を満たした処理を行う場合、排出者から処理費用を徴収しなければならない。この 処 理料金 は現在粗大ゴミを回収しているときに徴収している料金よりも明らかに高くなる ことは3―2の東京都の例から明らかである。つまり、条例によって料金を値上げしなく てはいけなくなるのだが、料金の値上げは政治的に難しいと考えられる。しかし、現在の ように、無料もしくは低額の処理手数料しか徴収しないと仮定すると、処理料金の安さか ら多くの廃家電が自治体ルートに流入してしまうだろう。そうすると、赤字分は国民の税 金で埋め合わせることになり、これでは処理責任を民間に移すという法の趣旨に反するこ とになってしまう。つまり自治体が自ら処理する場合、料金の引き上げが出来るかどうか、

6 消費者が自治体へ引き渡した場合においても、自治体がメーカーに引取りを要請した場合は、家電4品 目の処理責任はメーカーが負う。しかし、自治体がメーカーに引き取り要請をせず、自ら処理を行うので あれば、自治体は廃掃法の基づき家電4品目の処理責任を負う.

7 廃掃法第 3 条第 2 号ホ及び第 6 条第 1 項第 2 号ハを改定。平成 11 年 6 月 23 日付、厚生省告示 

8 家電リサイクル法により、自治体は回収した家電4品目の引取りをメーカーに求める事が出来る。

自ら処理?

排出者

小売店

自治体

指 定 引 取 り 場 処理プラント 処理

(6)

が重要なポイントとなるだろう。

仮に処理料金の値上げが可能だとしても、自治体の既存のプラントでは、家電リサイク ル法の求める再商品化基準と同等の処理を達成することは難しい。そこで自治体は処理を メーカーに委託する事が考えられる。つまり二つ目の場合であり、このとき手数料と処理 費用の徴収のあり方が問題となる。この点については小売店とメーカーの間でも問題とな っている点である。以下 料金徴収 について考える。

2-3処理費用の徴収の方法について

料金徴収の方法については、廃棄時支払い・購入時支払いの二つが考えられるが、これ については4章で検証した通り、我々は廃棄時徴収の方が望ましいとの結論を得た。従っ て、ここでは法律どおり廃棄時に徴収するという前提に立って、処理費用の徴収を考える。

このとき、廃家電を自治体が回収する場合と、小売店が回収する場合に分けて考えていき たい。

2 - 3 - 1 自治体における回収の場合

自治体が回収のみを行い、処理をメーカーに委託するときメーカーは何らかの形で再商 品化料金を徴収しなくてはいけない。そこで、料金の徴収方法としては自治体が消費者か ら再商品化料金を徴収しメーカーに納める方法(代理徴収)とメーカーがシールや金券を 使って排出者から直接料金を徴収する方法が考えられる。

まず、代理徴収についてだが、自治体は地方自治法の規定により代理徴収ができない9。 地方自治法が改正されれば可能になるだろうが、これは他への影響を考えると早急に実現 可能であるとは思われない。また、メーカ―も回収する主体が自治体、小売店のどちらの 場合であっても、排出者から直接料金を徴収したいと考えているようだ。

そこで、次の代理徴収をしない方法(メーカーが排出者から再商品化料金を直接徴収す る方法)が有力である。この方法については、主に料金をどこで徴収するのかが焦点のよ うだ。郵便局、コンビニエンスストアなどが考えられるが、それぞれに問題がある。郵便 局に関しては、家電リサイクル法の為だけに料金徴収のシステムを構築してくれるのか、

という点、及び休日に料金徴収が出来ないという点が問題となっている。また、コンビニ エンスストアを利用した場合には、小売店にとって重要な顧客情報が競争相手に流れてし まう可能性があるという点が問題となっている10

  2 - 3 - 2 小売店における回収の場合

小売店が回収を行う場合にもやはりメーカーは処理料金を徴収しなくてはならない。こ のとき料金の徴収方法としては自治体が回収を行う場合と同様、代理徴収、シール・金券

9 地方自治法第235条の42

10 平成12年4月7日付け日経新聞に、郵便局を使って料金徴収を行う、という記事が出ていた。しかし、

郵政省・その他からの確認は取れていない。11月に、郵政省が公表するとの話がある。

(7)

方式が考えられる。小売店が回収する場合、自治体の場合とは異なり代理徴収も法的な問 題はない。では、どちらの方法が望ましいのだろうか。我々はシール・金券方式の方が望 ましいと考える。

なぜなら、排出者に適正な排出を促すために、自治体、小売店のどちらで回収するにし ても、両方に対応可能なシステムの方が望ましいと考えるからだ。また、2-3-1でも述べた ように、シール・金券方式の導入のために新たにシステムが作られることになるだろう。こ のシステムを最大限活用するためにも、小売店による回収の場合にもシール・金券方式をと る方が望ましいと言えるのではないだろうか.

(8)

第3章  家電リサイクル法施行へ向けての課題  2        

ここでは、家電リサイクル法の施行により大きく役割が変わる自治体に関して考えてい きたい。

3‐1  はじめに

家電リサイクル法が施行されると自治体は回収した家電リサイクル法対象機器4品目(以 下家電4品目)の処理をメーカーに委託する、もしくは粗大ごみの対象から除外することが 考えられる。これは自治体が現在持っている既存のプラントでは家電リサイクル法の再商 品化率を達成することは非常に困難11だからである。したがって、この法律の施行により、

自治体の廃棄物処理経費に含まれていた家電4品目の処理経費が削減され、その結果自治 体の廃棄物処理経費も削減されると予想されている。ここでは、処理経費の削減という点 に着目し,自治体の廃棄物処理経費は実際にはどの程度削減されるか、また削減された経 費をどのように活用していくべきか、という 2点について東京都(23 区)を例として考察し ていく。

3−2  家電リサイクル法施行による自治体の廃棄物処理経費の削減額についての考察

〜東京都のケース〜

東京都では家電リサイクル法施行後の自治体の役割を研究するために,家電リサイクル 研究会をひらいた(平成11年7月30日〜平成12年1月25日)。この家電リサイクル研 究会では、次のような事が提案された。

{家電リサイクル法施行時に東京都は家電 4 品目を粗大ごみとして収集する対象から除外 する}12

上記の場合、東京都の廃棄物処理経費はどのくらい削減されるのだろうか、という点に ついて、平成9年に東京都の粗大ごみにかかった経費をもとに考えてみたい。

3−2−1削減される粗大ごみ処理経費

現状で、家電4品目の収集・運搬・処理・処分にかかっている経費を表1、表2のデータ をもとに推定する。このとき,処理量は60747(t)であり、処理総額は 12,922,488(千 円)である。また、家電4品目の排出重量の合計は13118(t)である。これをもとに次の 式を用いて計算すると、都の支出減は総額約 28 億円と予想される。23 区の住民を約 780 万人13とすると、一人あたり約360円削減になる。

11 家電リサイクル法第24項1より

12 家電リサイクル法施行後、東京都23区在住の消費者が家電4品目を排出する場合、消費者は粗大ごみ 受付センターに連絡をし、最寄りの小売店を紹介してもらい1次輸送費を小売店に支払うことになる。

(9)

<計算式>

(家電4品目にかかる処理経費総額)

      =(粗大ゴミの処理経費総額)×(粗大ゴミに占める家電4品目の割合14)       

     =12,922,488(千円)×(13,118t/60,747t)=2,791,257,408≒28億円

表1:粗大ごみの処理にかかる経費15  (平成9年度)

処理量(t)  総額(千円) 

  収集・運搬処理・処分 合計 

60,747 8,795,609 4,126,879 12,922,488

※他のゴミとあわせて処理している経費については,処理量をもとに按分計算を行っている。

表2:家電4品目の平均重量と東京都における収集台数及び排出重量16  (平成9年度)

平均重量(Kg)   収集台数(台) 排出重量(t)      エアコン    41   53,705 2,202

テレビ    29   155,939 4,522 冷蔵庫    60   69,694 4,182 洗濯機    36   61,438 2,212   合計   340,776 13,118

ただし、表1の「処理・処分経費」には埋立てにかかる経費など、埋め立て量や処分量に 左右されない経費の要素が大きく、家電 4 品目が減ったからといって処理・処分量にその まま比例して経費が削減されるとは限らないのである.したがって、上記の結果は最大に 見積もったものであるといえる。

3‐3削減される廃棄物処理経費の活用の方法

  家電リサイクル法により削減された自治体の廃棄物処理経費はどのように活用すべきだ ろうか。

いくつかの活用方法が考えられるが、削減額が最大でも一人あたり約 360 円と少額であ ることから、例えば住民に平等に360円を返却する、もしくは住民税を一人あたり360円 下げるということは効果的ではなく、また家電 4 品目処理経費の削減であるので廃棄物を 出す人と出さない人に同額を返済するのは公平性にかける。そこで活用方法としては以下 の3つが考えられるのではないだろうか。

13 正確には7,830,323人(平成9年)「住民基本台帳人口要覧」(1997)(財)国土地理協会より 

14 粗大ごみに占める家電4品目の割合は(家電4品目総排出重量)/(粗大ごみ処理重量)により計算。

15 東京都家電リサイクル研究会報告書より

16「排出重量」は法対象4品目につき各々の平均重量に収集台数を乗じて排出重量を計算し、それを合 計したものである。その他は東京都家電リサイクル研究会報告書より。

(10)

  ①冷蔵庫の断熱材フロンの回収経費に当てる17

②粗大ごみ手数料を値下げする

③住民に家電4品目の適切な排出を促すPR費用に当てる

東京都の家電リサイクル研究会では①が提案された。家電リサイクル法をより効果的に 進めていくには消費者・小売店・メーカー・自治体各主体の積極的な取り組みが必要であ る。人口約 780万人を有し、多大な影響力を持つ東京都(23 区)が自ら自治体のトップラン ナーとして①に取り組んでいくことは非常に意義あるものと考える。一方で断熱材フロン の回収可能な設備は全国でもあまり多くはない。では、近くにそのような設備がない自治 体はどうしたらよいのだろうか。また、②については粗大ごみの手数料が下がるとしても、

僅かに過ぎない。上記の 28 億円を粗大ごみ手数料に還元しても4%18足らずであろう。こ れではあまり意味がない。そこで、家電リサイクル法をより効果的に進めるために我々は

③を主張したい。③は家電 4 品目の不法投棄問題を解決する一つの有効な手段となるから である。現状では粗大ごみ排出者は、家電4品目については手数料として500円〜1900円 を支払っている。しかし、家電リサイクル法施行後メーカーに支払う処理料金は最近発表 されたが,2400円〜4600円と現状の粗大ごみ手数料より2倍以上も高くなっている(表3 参照)。それに伴って不法投棄が懸念されている。しかし表3からわかるように現状でも実 際には家電 4 品目の処理に多くの経費がかかっていて差額分を税金で負担しているのであ る。このことを住民に公開することにより、家電リサイクル法施行後の不法投棄19を減らす ことができるのではないだろうか。また家電リサイクル法施行後は削減された経費の使い 道を住民に十分に情報公開することも重要である。

表3)メーカー公表リサイクル料金

  東芝・松下 日立・三菱等 東京都(試算)

エアコン  3500 3500 8733

テレビ  2700 2700 6177

冷蔵庫  4600 4600 12780

洗濯機  2400 2400 7688

出典:日本経済新聞朝刊  2000.9.5−7より

注:東京都(試算)における冷蔵庫の処理経費は断熱材フロンの回収を行わない場合

17 家電リサイクル法において、冷媒フロンの回収は義務付けられているが、断熱材フロンの回収は義務で はない。しかし、オゾン層や温暖化の問題を考えると、断熱材フロンの回収も必要であると考えられる。

18 28億円/130億円≒0.22  つまり粗大ごみ全体として2割経費が低下することになる。しかし、実際に 粗大ごみの処理にかかる経費と粗大ごみ手数料は異なっている。「粗大ごみの処理にかかる経費」「粗大 ごみ手数料」=1:0.18(「家電4品目の処理経費(4品目平均)」「家電4品目の粗大ごみ手数料(4品目平 均)」より。)と推計することにより、粗大ごみ手数料の値引率は、0.22×0.18=0.0396→約4%となる。

家電4品目の粗大ごみ手数料は平成11年現在。

19 法施行後の不法投棄された家電4品目の回収・処理の責任は、法施行前と同様、廃掃法により不法投棄 がされた場所の地方自治体にある。従ってその処理には税金が投入される。

(11)

第4章  料金徴収の時期について

家電リサイクル法におけるリサイクル料金の徴収方法として、製品の販売時に製品価格 に上乗せして徴収する方法(販売時徴収)と、製品の廃棄時に徴収する方法(廃棄時徴収)

とが考えられる。この法律では後者、つまり製品の廃棄時にリサイクル料金を徴収するこ とになっているが、欧米における同様の法律では主に前者の方法(製品価格に上乗せして、

販売時に徴収する方法)が採られることになっている(詳細は次章)。

この章では、現在でも議論が続いている販売時徴収か廃棄時徴収か、という点に焦点を あて、そのメリットとデメリットについて考えていきたい。また、販売時徴収については、

さらに一対一対応型20と年金型21という二つのケースに分けて考える。

ここで、両者を比較する視点として、以下の1〜8を挙げる。

1、既に販売済みの製品(historical waste)への適応の可否 2、リサイクル責任者が倒産・撤退してしまった場合の製品の扱い 3、消費者の排出抑制への効果

4、リサイクル性に配慮した製品づくりへのインセンティブ 5、不法投棄に対する影響

6、製品の受益者と当該製品の回収・リサイクル費用負担者の一致の有無 7、徴収額の算定

8、処理料金徴収の手間

       (表3参照)

4−1  販売済み製品への対応の可否

廃棄時徴収の場合には廃棄されようとしている製品に対してリサイクル費用を徴収す るので、適応が可能である。また、年金型についても購入者が支払ったリサイクル料金 が廃棄された製品のリサイクル費用となるので、適応できる。反対に、一対一対応型は、

販売した製品に対してリサイクル料金を徴収するので、現在ある製品については対応で きない。

4−2  リサイクル責任者の倒産・撤退への適応の可否

廃棄時徴収の場合には上記と同様の理由で、対応できる。しかし、販売時徴収につい て考えると、基本的には対応できない。ただし、一対一対応型の場合、販売時に徴収し

20 今後販売する製品の価格に、当該製品が将来廃棄される際に必要になると想定される費用を上乗せして 徴収する。この為には徴収した料金をプールしておく機関が必要になるであろう。

21 今後販売する製品の価格に、既に販売され、その時点で廃棄されようとしている製品の回収・リサイク

(12)

た費用を製品の廃棄時まで管理する機関があれば対応できる。また、年金型の場合にも、

法施行後リサイクル責任者が徴収した費用を撤退した者が製造等を行った製品のリサイ クルに充当する機関があれば対応できる。しかし、これらの方法を考えるとき、費用を 管理する機関の運営コストが必要となってしまうということも考慮にいれる必要がある。

4−3  消費者の排出抑制への効果

廃棄時徴収の場合には、消費者はリサイクル費用の支払いを嫌うので、なるべく長く使 おうとし排出抑制につながるであろう。しかし、販売時徴収の二つの場合を考えると、

消費者は廃棄時には費用を支払わないので、 リサイクル費用を自分で支払っている と いう意識があまり無いと思われる。そのため、無料もしくは自治体に2000円以下の手数 料を支払うのみで回収している現状におけるのと変わらないと考えられる。

4−4  リサイクル性に配慮した製品作りへのインセンティブ

廃棄時徴収では、メーカーが自社製品を引き取ってリサイクルしなくてはいけない場合 には、ある程度効果的である22。そして,一対一対応型ではリサイクル性が販売価格に直接 影響を与えるので、リサイクル費用がより安い製品を作るインセンティブがある。これに 対し年金型は、販売する製品と徴収されるリサイクル費用は一致しないので、リサイクル 性に考慮した製品を作るインセンティブはうすい。

効果の程度は廃棄時徴収方式導入による当該製品への需要減(需要の価格弾力性)如何 による

4−5  不法投棄への影響

廃棄時徴収の場合、2400円〜4600 円となるリサイクル費用の支払いを排出者が嫌い、不 法投棄は増加するという可能性が考えられている。しかし、私たちは廃棄時徴収の場合 でも、不法投棄が増加するかどうかは疑問だと考える。すなわち、不法投棄は誰が行う のかということである。家電リサイクル法の対象4品目はテレビを除いてとても大きく、

排出者が自分で動かすことは困難であると思われる。そこで、それらの製品を廃棄する ための運搬コストを考えても、リサイクル費用の支払いを嫌った排出者が不法投棄をす るケースは非常に少ないのではないかと考えた。また、排出者が不法投棄をしてしまう 場合にも、3章で述べたように自治体による正しい情報公開や消費者に対するPR活動が 行われれば、不法投棄はあまり大きな問題とはならないと考える。販売時徴収の二つの ケースについては廃棄時には既に料金は徴収されており、無料で引き取られるので不法 投棄が今以上に増加する恐れはない。

ル費用を上乗せして徴収する。

22 各社のリサイクル料金は公表される。ただし、このリサイクル料金はその時点で必要とされるリサイク ル料金であって数年後のリサイクル料金を保証するものではない。

(13)

本来不法投棄について考える際には、不法投棄の現状とその影響のデータをもとに検 証すべきであるが、厚生省、通産省共に廃家電の不法投棄に関するデータがなく、こ うした検証ができないのが残念である。

4−6  製品の受益者とリサイクル料金負担者の一致の有無

廃棄時徴収、一対一対応型では、消費者は自分自身が使用し、便益を受けたものに対す るリサイクル費用を支払っているため、便益を受けるものとリサイクル費用を支払う者 は一致している。しかし、年金型では一致していない。

4−7  徴収額の算定

廃 棄 時 徴 収 の 場 合 に は そ の 時 点 で 必 要 と さ れ て い る 費 用 を 徴 収 す る こ と が       できるので、ほぼ正確にできる。また、年金型もその時点で廃棄された製品のリサイク

ル費用が新しい製品を買った人から徴収されているため、ほぼ正確に算定できる。これ に対し、一対一対応型は、正確に算定するのは困難である。なぜなら、家電製品はいわ ゆる耐久消費財であり,販売した製品が廃棄されるのは数年以上たってからである。こ の場合には、廃棄時にかかるであろう費用を予 測 し て徴収しなくてはならず、この予測 が非常に難しい.

4―8  処理料金徴収における手間

廃棄時徴収の場合、何らかの形で処理料金を徴収しなくてはいけない。この場合、代理 徴収をするにしても、シール・金券制にするにしても、処理料金を徴収しなくてはならず、

廃棄時に手間がかかってしまう。

これに対し、一対一対応型、年金型では購入時にすでに処理料金を支払っているので、

新たに料金を徴収する必要はなく、料金徴収における手間はない。

  これらの8点から廃棄時徴収・販売時徴収のどちらが望ましいかについて検証し、それ を表にまとめたのが表 4 である。この表からみると、廃棄時徴収の問題点は、不法投棄に 対する懸念と、処理料金徴収時に手間がかかるということである(その他の点に関しては 全て○もしくは△である)。このうち、不法投棄に関しては4-5で検証した通り、あまり大 きな問題ではない、と考えられる。料金徴収時の手間についても、不法投棄の場合と同様 に消費者へのPR等で解決が可能である、と考えられる。また、それに伴う PRの財源につ いては、3章で推定した家電リサイクル法導入により削減された処理経費の一部を当てれば 良いだろう。また、リサイクル性への配慮という点に関しては,廃棄時徴収よりも一対一 対応型の方が優れているという結果になっている。しかし、廃棄時徴収であっても、リサ イクル性への配慮は行われる、また、その他の点における一対一対応型に対する優位性を 覆すほどの問題点とは考えられない。

(14)

  以上8点について述べてきたが,このほかにも将来パソコンが対象に加えられたと仮定 したときに、複数メーカーの製品を組み合わせたパソコン(ハードディスクを後から取り 付けている・自分で組み立てた・・・等)をどう取り扱うのかという問題も考えられる。

この場合については、再商品化義務を負うのは誰かと言う問題はあるが、料金徴収に関し ては廃棄徴収であれば対応は可能である。また、年金型については,将来、廃棄される製 品の数が販売される製品の数を上回った場合に対処が難しくなっていくと考えられる。そ して、一対一対応型の場合には、物価の変動に対処できないという点も指摘される。数年、

もしくはそれ以上という期間には物価の変動も避けられないだろう。

  以上のような理由から、料金徴収は廃棄時ということになったと考えられる。私達もこ れらの観点から見る限りではやはり廃棄時徴収の方がよりすぐれていると考えた。

表4:料金の徴収時期の影響

  廃棄時徴収  一対一対応型  年金型 

販売済み製品への対応  ○  ×  ○ 

責任者の倒産・撤退  ○  ×  ○ 

排出抑制  ○  ×  × 

リサイクル性への配慮  △  ○  × 

不法投棄  ?  ○  ○ 

受益者と費用負担者  ○  ○  × 

徴収額の算定  ○  ×  ○ 

処理料金徴収時の手間  ×  ○  ○ 

注)不法投棄に関しては,増加する場合を×、影響を与えない場合を○とする。

(15)

第5章:家電リサイクル法と海外事例の比較

 

この章では日本の家電リサイクル法と、海外における同様の法律を一覧表にし、比較す る。ここでは日本・オランダ・スウェーデン・EUを取り上げた。

この表から対象となる機器が同じであっても、リサイクルシステムが異なることがわか る。それは各国・地域特有の事情によるものであり、この差に留意することが必要だ。ま た、今後電気製品に関するリサイクル法を制定する国・地域はさらに増えてくると思われ るが、各国・地域間の規制があまりに乖離しすぎると自由貿易を妨げる恐れもある。今後 環境規制の貿易への影響も考えに入れていく必要が有るのでははいだろうか.

表:各国・地域の比較

  日本   オランダ   ス ウ ェ ー デ

  EU案23 施行日   2001.4,1 2000.1.1,1999.1.124 2000.1.1 未定 法律推進の誘因 ・埋立て処分場       

の逼迫

・資源の有効利用

・NEPP25の優先 課題

・有害な焼却後    のスラグ

・生産者責任

・有害物質の 使用禁止

・資源の有効   利用

・有害物質の 使用禁止

・資源の有効利用

・加盟国内貿易障壁 の除去

目的と優先順位 (A)3R26の推進 (B)廃棄物の最小

(C)DFE27の推進 (D)有害物質のリ スク最小化

1.(A),(B) 2.(C)

1.(A)、(B)、(C) 1.(D)

2.(A)、(B)、(C)

1.(B) 2.(A)

3.(D)+加盟国内の

規制の統一

対象機器 エアコン、テレビ,冷 蔵庫,洗濯機

全ての電気電子機器 全 て の 電 気 電 子機器 以下28を除く

全 て の 電 気 電 子 機

以下を除く29

23 欧州委員会は最終提案において特定有害物質の使用制限に関する内容を分離し、「廃電気電子機器指令」

と「電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限指令」と2つの指令を採択した。従ってこの表で は特定有害物質の使用制限にはふれていない。

24 大型電気機器(冷蔵庫・洗濯機等)は2000.1.1、小型電気機器(電気シェーバー。ドライヤー等)は 1999.1.1.

25 The National Environmental Policy Plan.この中で冷媒フロンを含む冷蔵庫・冷凍庫は優先順位が高い。

26 Reduce ,Reuse, Recycle.

27 Design For Environmental.環境負荷を考慮した製品設計をすること。

28 冷蔵庫,冷凍庫(地方自治体で対応可)、自動車部品,バッテリー,建物に備え付けのもの

29 医療機器システム、監視・制御機器、自動販売機は分別回収、一般家庭からの金銭的負担などから除外。

(16)

回収・リサイク ル目標(マテリ アルのみ)30

50−60%の再商品化

45−75%のリサイク ル率

明記されず ・各国人口一人当た 4Kgの回収量31

・50−75%のリサイ クル率

サーマルリサイ クル

当初は含まない 含まない 明記されず 5−10%含む32

金銭的責任と料 金徴収時期

<収集>

消費者

<リサイクル>

消費者

<料金徴収時期>

排出時支払い

<収集>

・白物家電やテレビ→

消費者

・IT機器

→生産者

<リサイクル>

・白物家電やテレビ→

生産者

・IT機器

→生産者

<料金徴収時期>

購入時支払い(白物家 電やテレビは製品価格 と区別して支払う。

IT 機器は製品価格に 内部化)

買替えの際、生 産 者 は 無 料 で 引 取 ら な け れ ばならない。

その他は不明。

<収集>

生産者

<リサイクル>

生産者

<料金徴収時期>

購入時支払い(製品 価 格 と 区 別 し て 支 払 う か 製 品 価 格 に 内 部 化 か は 明 記 さ れていない)

物理的責任 <収集>

*  小売店 1)買替えの場合 2)過去に売った製品

の場合

*地方自治体 小売店で引取られな い製品

*指定法人

小売店、地方自治体で 引取られない製品

<回収施設の設置、引 取り、リサイクル>33

* 生産者 自社製品

* 指定法人 製造者不明製品

<収集>

* 小売店 買替えの場合

* 地方自治体 買替え以外の場合

<回収施設の設置>

地方自治体、小売店

<引取り、リサイクル

生産者

<収集>

*小売店-生産者 買替えの場合

* 地方自治体 買 替 え 以 外 の 場合

< 回 収 施 設 の 設置、引取り>

小売店・生産者

< リ サ イ ク ル

生産者

<収集>

* 小売店

家庭から排出され、

且つ買替えの場合

< 家 庭 以 外 か ら 排 出 さ れ た 場 合 の 収 集システム作り、リ サイクル>

生産者

法施行前に販売 された製品

含まれる 含まれる 含まれる 法施行後、5年間の 猶予期間

罰則 4,200USDの罰金 55,000USDの罰金、禁

2

罰金 明記されず

28EU案のリサイクル率は日本と比較すると高い数値となっているが、実際にはどちらの数値の方が達成が 難しいのだろうか。

  日本の 再商品化 とは回収した電器機器を自ら部品または原材料として使用する、もしくは有償また は無償で譲渡しうる状態にすることを指すが、EU案における リサイクル では、回収した電器電子 機器を他人に逆有償で譲渡した場合にも リサイクルした とする事ができる。このため、 原材料とし て利用・もしくは有償または無償で譲渡 という条件が付いている分だけ日本の方がむずかしいのではな いか。

31 20051231日までは強制力なし。

32 従って、60−80%の再生率(マテリアル+サーマル)となる

33 地方自治体が自らリサイクルする場合においても、廃掃法により家電リサイクル法と同等基準の処理義 務がある。

(17)

2 潜在的欠点 ・不法投棄

・ 廃棄物となった電 気機器の他国への 輸出34

・ 再商品化資源市場 の不足

・ 2005 年以降販売済 み 製 品 へ の 対 応 が 未確定

・ EU案への対応

・ 小 売 業 者 か ら 別 枠 料 金 徴 収 制 度 へ の 反発

・ 買 い 替 え 時 の み の リ サ イ ク ル 義 務 DFEへの イ ン セ ン テ ィブがない

・ 高いリサイクル 基準

・ 広範囲にわたる 対象範囲

出典:・「EPR FINAL DISPOSAL A GUIDANCE MANUAL FOR GOVERNMENTS」 

    OECD  ENV/EPOC/PPC (99) 16/REV1, 2000.4.13

   ・「Announcement of disposal structure for white and brown goods」VLEHAN        1998.8.27

34 違法行為だが、国も実態をつかめていない。

(18)

終わりに

  以上、さまざまな視点から家電リサイクル法について検討してきたが、施行前であるた め、データの不足は否めない。また、上に述べてきた問題点のほかにも、解決すべき課題 がたくさんある。それらのいくつかについて、述べていきたい。

例えば、この法律のもう一つの趣旨に廃棄物処理にも市場競争を導入し、より効率的な 処理を目指していくというものがあるが、現在の2つのグループ化(東芝・松下グループと 三洋・シャープ・ソニー・日立・三菱グループ)の状態で適切な市場競争が実現するのだろう か。実際にメーカーから9月に処理料金が公表されたが、各社同一料金であった。(3章・

表3参照)また、マニュフェストについても、多くの疑問・課題が残っている。

以上のように、問題点を残してはいるが、家電リサイクル法は廃棄物の処理責任を地方 自治体から、民間部門に移した画期的な法律である。消費者・小売店・メーカーがそれぞ れに適した役割を担うことにより、廃棄物処理コスト削減のインセンティブを社会に働か せることができる。特に廃棄物減量と適正処理を達成するために、最も controllability を 持つメーカーに重要な責任を与えることにより、社会的費用の最少化を達成することを目 指している。実際、家電リサイクル法の施行により、廃棄物の処理責任を地方自治体から 民間に移されることになるが、第 3 章の表 3からも分かる通り廃棄物の減量、適正処理と いう目標が高水準かつ低コストで実現できると考えられる。

したがって、この家電リサイクル法の法律の成否が他の廃棄物処理政策に影響を与える 可能性はおおいにあると考えられる。そして、その成否は各主体が各自の役割を果たせる のか、にかかっているのではないだろうか。

*尚、本論文はわれわれ山口研究会家電リサイクルパート独自の研究結果である。各方面 の方々にお話を伺ったが、本論文はお話の内容を参考にわれわれが研究を進めたもので あり、お話の内容に対しての誤解の可能性もありうる。よって、内容についての一切の 責任はわれわれが負う。また本論文の内容と山口教授の意見とは直接の関係はない。

(19)

<参考資料>

・東京都家電リサイクル研究会  第3回資料No.3  1999

・東京都家電リサイクル研究会報告書  2000

・東京都家電リサイクル研究会  「議論の要点」冊子  1999

・「日経エコロジー  エコプロダクツガイド2000」日経BP社  2000

・「日経エコロジー」各月号  日経BP社  2000

・通産省  家電リサイクル法HP  http://www.miti.go.jp/kohosys/topics/

・厚生省HP  http://www.mhw.go.jp/topics/recycle_14/tp0820-1.html

・「住民基本台帳人口要覧」(財)国土地理協会  1997 

・日本経済新聞朝刊  2000.4.7、9.5−7、

・「EPR FINAL DISPOSAL A GUIDANCE MANUAL FOR GOVERNMENTS」OECD   ENV/EPOC/PPC (99) 16/REV1, 2000.4.13

・「DIRECTIVE OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF  THE COUNCIL on Waste Electrical and Electronic Equipment」

  COMMISSION OF THE EUROPEAN COMUNITIES  2000.6.13

・「Announcement of disposal structure for white and brown goods」VLEHAN     1998.8.27

・「environment Update Vol.2 No.1」日本機械輸出組合  2000.5

・「environment Update 増刊号」日本機械輸出組合  2000.7

<お世話になった方々>

澤崎  道男様  東京都清掃局  ごみ減量総合対策室  企画係  主任(1999年3月)

清水  智雄様  日本電気大型店協会(NEBA)  常務理事 中川  惇  様  (株)東芝  常務  家電機器社社長

信谷  和重様  通産省機械情報産業局  電気機器課  課長補佐 松村  恒男様  (株)三菱電機  リサイクル推進室企画担当部長       (五十音順)

Referensi

Dokumen terkait

第五章 第五章 第五章 第五章 結論及び今後の課題 結論及び今後の課題 結論及び今後の課題 結論及び今後の課題

ビジネス課題 インテルIT部門は他の組織と同様に、デー タセンターの電力と冷却に関する大きな課 題に直面しています。需要の急速な拡大に 伴い、コンピューティング・リソースの増加が 常に求められるようになりました。そのため、 データセンターの電力/冷却能力は限界に 達しつつあります。また、電力コストと冷却コ ストが総保有コスト(TCO)の中で大きな割

Ⅱ.「ステップファミリー調査」の方法とデータ特性 1.ステップファミリーはどこにいるのか? −サンプリングの問題− この章では、後続の章で分析に使用している「ステップファミリーに関するアンケート 調査」データの収集方法と特性について説明する。あらかじめ強調しておかなければなら ないのは、この調査によって得られたデータは現代日本の「ステップファミリー」の一般

5, 2015 本研究は,日本農芸化学会2014年度大会(開催地:明治大学) の「ジュニア農芸化学会」において発表され,金賞を授与さ れた.発表者は,卵が特別の処理なしでも腐らずに,孵化す るまで呼吸可能であることに着目した.そして,卵殻膜の食 品の褐変抑制効果を見いだし,食品廃棄物である卵殻を機能 性素材として利用することで,卵殻の新しいリサイクル法を

1 第 1 章 電 子 計 測 目の前で起こっている現象を知るためには計測しなければならない。計測とは 物理量を測って定量化することであり、計測することは科学の基本である。計測 技術はもはや現代社会になくてはならないものとなっている。 計測技術は、電子技術の進展とともに発展してきた。電子技術の発達が計測技

課題を抱える集団に対して課題を解決するための献立を提 案することができる。 週 学修内容 授業の実施方法 到達レベルC可の基準 予習・復習 時間 能力名 分 1 食事設計演習の概要 (食事設計の定義・目 標・必要性)を知る。 給食を運営していく管 理栄養士として環境問 題にどう取り組んでい くか考える。 講義、グループディス カッション、発表

学生実験実施時の電圧測定 2009年12月8日(火)10時36分~16時52分の 電圧測定結果を図2に示す。この日は11時25分以 降4年生の弱電系実験が行われたため、さほど大き な電流は流していない。しかし、グラフを見ると、 最低で 92[V]程度まで電圧が落ち込んでいることが 読み取れる。機器によっては動作が停止してもおか

1, Apr., 2020 マイクロ波化学を楽しもう! 第三章 ――電子レンジで楽しむマイクロ波化学反応のいろいろ―― 松 村 竹 子* 前章でマイクロ波化学の基本は電磁波の作用に よることを述べた.この章では,日常的に使われ ている電子レンジで行えるマイクロ波化学反応に ついて具体的な例をあげてみる. 電子レンジでチンする!という表現がよく用い