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建築系災害廃棄物を対象とした輸送時環境負荷評価

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表1 被災地がれき処理実態に関するヒアリング調査結果(研究1) 建築系災害廃棄物を対象とした輸送時環境負荷評価

1.材料施工-15.地球環境・資源 準会員 ○ 中村 祐樹*1 正会員 田村 雅紀*2

東日本大震災 災害廃棄物 がれき処理 輸送時環境負荷評価 CO2排出量 ライフサイクル

1.はじめに

都市圏では、巨大震災被害が生じた際に,コンクリー塊をは じめ,廃木材,がれき等の膨大な震災廃棄物が生じるとされて いる。阪神淡路大震災では,1500 万㌧とも云われる大量の被 災建設廃棄物が瞬時に発生し,東日本大震災では,宮城県だけ で1500万~1800万トンのがれきが発生している。また環境 省などによると,阪神大震災のがれき処理量は約1500万トン, 処理費約3200億円を要し,処分完了まで3年以上かかった。

今回は宮城県だけで1500万~1800万トンになるといい,他県 も合わせると阪神を大幅に上回るのは確実である。1)2)首都直 下型地震では,阪神淡路大震災の6.4 倍程度(9600万㌧)と いう膨大な被災建設廃棄物が発生する予測もされており,そ のため適正処理と費用や の排出量の想定が,その後の都市 復興に重要な役割を担う。

本研究では,今後起こるであろう首都直下型地震での被災 建設廃棄物からでる 排出量と処理費用の想定を行う。その ために図1の流れに従い,まず研究1において東日本大震災の 実態調査やヒアリング調査を行う。その後,研究2である被災 地の建築物や,がれき処理の現状について評価を行う。がれき モデルの 排出量と処理費用の想定を,処理ルートを設定し た上で試算し,各ルートを評価する。

図1 研究概念図

2. 研究概要

2.1被災地のがれき現状調査

2.1.1被災地がれきに関するヒアリング調査 (研究 1)

平成23年3月11日(金)午後2時46分に,宮城県石巻市 沖を震源地とするマグニチュード9.0の東日本大震災が発生 し,津波や,液状化現象などを引き起こした。よって早急な復興 の対応として,被害から発生したがれきの処理方法や撤去方法 などについて対策を考える必要がある。そのため被災地であ るH市を平成23年6月2日に被災状況を調査した。そのヒ アリング調査結果を表1に示す8)9)

2.1.2被災地のがれき処理実態調査(研究 1)

(1) 被災地のがれき処理に関する指針

政府は24 日,東日本大震災の被災地のがれき処理に関する 指針をまとめた。作業のための私有地への立ち入りや,がれき 状態の損壊家屋撤去も認める。放置自動車や,陸上に流されて 放置されている船舶も,所有者が引き渡しを求めなければ許可 なく処分できる。しかし位牌やアルバムなど「所有者個人に とって価値がある」と認めるものについては,被災者の間で撤 去への抵抗が強いため,保管場所を設けて一定期間保管した上 で,遺失物法に沿って廃棄する2)

(2) 東日本大震災のがれき発生予想

撤去後の焼却や埋設も難航が予想される。2007年の新潟県 中越沖地震では,がれき約42万トンの最終的な処分完了まで2 年以上かかる一因になった。環境省などによると,阪神大震災 のがれき処理量は約1500万トン,処理費約3200億円を要し, 処分完了まで3 年以上かかった。今回は宮城県だけで 1500 万~1800 万トンになるといい,他県も合わせると阪神を大幅 に上回るのは確実である。費用は,通常は国の補助率が5割だ が,国は「地方負担を限りなくゼロに近くしたい」という考えか

研究種類 内容/詳細

K漁港

平成 23 年 6 月 2 日 午後 12 時 30 分

住民T様,U様

K漁港付近も含め海岸沿いには甚大な被害が出ており、テトラポットの配置の仕方により、津波が大きくなり、被害が増加した。河原子漁港 の方たちの多くが、住む場所がなくなり他県に避難している状況である。

H市役所

平成 23 年 6 月 2 日 午後 14 時 15 分

生活環境部 環境衛生課 ごみ対策推進

担当者様

H市内の廃棄物に関しては市内で処理をする方針がある。木材は一度市内4カ所の臨時収容所に集め,10tトラックを使用する。6×15cm以上 の木材は日立市清掃センターでは1サイクル1時間で処理できない。そのため木材をチップ化する必要があり,日立市清掃センターでは月に 100t,震災廃材は40tしか処理できないので,全ての木材を処理するのに2~3年かかると予想されている。がれきも同様に臨時収容所に集め, ガラパゴス(100t/時)を使用し細かく破砕し,埋め立てをするため公共工事廃棄物処分場に運送する。ガラパゴスによる破砕は1日6時間行 い10日間で可能である。がれきのリサイクルに関しては大谷石,ブロック,瓦などをガラパゴスで一緒に砕いてしまったため,再生材として使 用したとき強度が均一にならないため、使用できない。輸送手段として使用されている10tトラックは,処理場まで運ぶ際,木材の場合は空隙 ができ,結局は1t程度の重量しか運べず,平均にすると700~800kgしか運べない。またがれきの場合は7~8tは運べる。

(2)

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500

総重量 ①柱 ②柱

重量[kg]

522.8千台

1985千台285千台 2823千台 0

5000 10000 15000 20000 25000

岩手県 宮城県 福島県 合計

廃棄物量(千t

震災廃棄物総量 トラック台数

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500

総重量 ①柱 ②柱 ③ブレース

④ブレース

重量[kg]

ら,現行制度では撤去費用の97.5%まで国が負担することができ るが,この上限を引き上げる方向である。ただ,(1)国が補助率引 き上げて直接負担する(2)地方に負担させて国が交付税などで 手当てして実質地方負担をなくす。この二つの対応がありえ るが,後者の場合,地方債を発行しなければならない可能性が あり自治体に無駄な負担が生じるおそれがある2)

(3) 東北3県の震災廃棄物発生状況

東日本大震災で東北3県を襲った大津波は,2200万トンもの がれきを被災地に残した。東北3県の各県の震災廃棄物発生 量とトラック輸送台数を図2に示す。

2.2 被災モデル建物の評価

2.2.1木造モデル建物の評価(研究 2)

茨城県の河原子漁港調査で,第一保管場に14m×22m×3mの 924 ㎥もの木材が積まれているのを確認できた。そこで 10t トラックあたり何㎥の木材を積むことが可能かを,1/10 スケ ールで実験し求める。

(1) 木造住宅モデルの調査

表2には被災地木造モデル住宅一軒分の木材総量と部材別 木材重量を示す。木造住宅の一軒あたりの木材の総量をもと め,木造住宅モデルの一軒当たりから排出される と処理に かかるコストを想定する。図3には被災地木造モデル住宅の 写真,図面を示す。

(2) 実測値による木材総量

表2は図3の木造住宅モデルの図面から面積,高さを調べた ものを使用し,木材総量を以下表 3 に示す。このときホワイト ウッド:絶乾比重0.4,ラミナ集成材:絶乾比重 0.47,床の厚 さ:0.0027とする6)

(3) 木材がれき輸送実験

トラックの荷台に全壊、半壊パターンの2パターン、各10 回木材を積む。10tトラックあたり何㎥の木材を積むことがで きるか調べ、平均を求めたものを図5に示す。荷台図面は図4 に示す。輸送のパターンは表4の密閉2を使用する。この時 の木材規格は表3とし,また木材は破砕されていないものを使 用する6)

a)木造モデル住宅写真 b)モデル住宅図面 図3 木造モデル住宅の概要

図2 東北三県の震災廃棄物発生量 表2 木造住宅モデルの木材総重量

表3 木造住宅モデルの木材規格

木材規格(cm) 使用本数 1 本当たり換算質量 総量

105×105×2700 56 本 11.5 ㎏ 644 ㎏

105×105×2500 46 本 11.1 ㎏ 511 ㎏

30×90×3800 15 本 5.2 ㎏ 78 ㎏

30×90×3500 12 本 4.9 ㎏ 59 ㎏

表4 輸送トラックの積載状態

図4 がれき輸送に使用する 10tトラックの荷台図面

a)全壊回収 b)半壊回収 図5 トラック一台当たりの総重量と部材別平均重量

階数 一階 二階 合計

階数 一階 二階 合計

柱の本数 42 36 78 柱の本数 10 6 16

柱面積[㎡] 0.01 0.01 柱面積[㎡] 0.01 0.01

柱高さ[m] 2.73 2.55 柱高さ[m] 2.73 2.55

体積[m3] 0.027 0.025 体積[m3] 0.027 0.025

重量[t] 0.515 0.413 0.929 重量[t] 0.128 0.071 0.2

階数 一階 二階 合計

1

階数 一階 二階 合計

柱の本数 4 4 8 柱の本数 11 10 21

柱面積[㎡] 0.01 0.01 柱面積[㎡] 0.003 0.0027

柱高さ[m] 2.73 2.55 柱高さ[m] 3.822 3.57

体積[m3] 0.027 0.025 体積[m3] 0.01 0.009

重量[t] 0.051 0.047 0.099 重量[t] 0.051 0.043 0.094

2

階数 一階 二階 合計

階数 一階 二階 合計

柱の本数 4 2 6 面積[㎡] 50.17 44.717

柱面積[㎡] 0.003 0.0027 体積[m3] 0.135 0.120

柱高さ[m] 3.822 3.57 重量[t] 0.06 0.054 0.115

体積[m3] 0.01 0.0096 柱の総重量[t] 1.35

重量[t] 0.018 0.008 0.027 合計 1.465

(3)

材料 化石エネルギー消費量 製造時炭素排出量 製造時二酸化炭素排出量

単位 MJ/t MJ/m³ kg/t kg/m³ kg/t kg/m³

天然乾燥製材 1540 770 32 16 117.3 58.7

人口乾燥製材 6420 3210 201 100 737 336.7

合板 12580 6910 283 156 1037.7 572

鋼材* 35000 266000 700 5320 1848 114043.3

-25200 -11500 -504 -3830

アルミニウム* 435000 1100000 8700 22000 16756.7 42166.7 -228500 -577500 -4570 11550

コンクリート 2000 4800 50 120 183.3 440

1269

1011

0 200 400 600 800 1000 1200 1400

実測値 算定式

重量(t) 1269 1011

二酸化炭素排出量(-CO2

6897

5517

0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000

実測値 算定式

重量(t) 6897 5517

総量t)

2.2.2 RCモデル建物の評価(研究 2)

(1) 実測値によるコンクリート総量試算

表5は図6の一号館の図面から面積、高さを調べたコンク リート総量を示す。

(2) 算定式による廃棄物発生量の推計結果

1棟当たりの延床面積は,建築統計年報より870㎡とします。

単位床面積当たりの重量は,久田・大森(1986)によると1.0

~1.2トン/㎡であることから,その平均値である1.1トン/㎡

とします。非木造建物焼失時の残灰率は、1.0とする。よって、

非木造の場合の廃棄物量の式は以下の通りとなる3)

(算定式)廃棄物量=870×1.1×(全損失 + 焼失数× 1.0)

= 957 × (全損失 + 焼失数)

1号館の延床面積が5016なので,5016×1.1 = 5517.5 となる。

(3) コンクリート実測値と算定式の推計結果の比較 以下の図8は,一号館のコンクリート総量を,実測値と計算 により算出したデータを比較したものである。

また一号館におけるコンクリートの製造時の 排出量は 表6をもちいて算出したのが,図8となる。

(4) コンクリートがれき輸送実験

コンクリートがれきを移動式破砕機により破砕した10cm3 以下の骨材を使用し10tトラックに何トン積載可能か調べる。

10tトラックの荷台寸法、集積状態は木材がれき輸送実験と同 じものとした。

がれき満載時は平均して50.3t入るが、車軸や車輪にかかる 重量や、最大積載量が8.5~9.5tと決められているため、実質 8.5~9.5tしか運ぶことができない。

2.3 被災地がれき処理ルートの試算 (1) がれき処理ルートの評価領域

図9にがれき処理のライフサイクルと評価領域を示す。図9 より,解体現場から排出されたがれきを最終処分されるまでの 排出量と処理にかかるコスト試算を行う。

(2) FEMA「がれき管理指針」

FEMA の対策指針とは、木くず,建設物のがれき,有害物質 などの扱い方を詳しく記した自治体やNGO 向けのマニュア ルである 7)。現在日本にはこのようなマニュアルはなく,今回 がれき処理の際に混乱が起きた。がれき処理の扱いに関する ガイドラインができたのは,東日本大震災発生の2カ月たった のちである。

図6 RC モデル構造物の1階平面図

表5 RC 構造物モデルのコンクリート総重量

表6 製造時における消費エネルギーと炭素放出量

a) 骨材満載状態 b) 骨材積載条件 図7 コンクリートがれきの荷台積載詳細図

a) コンクリート総量の比較 b) 総量の比較 図8 コンクリート総量と製造時 排出量の比較

図9 がれき処理のライフサイクルと評価領域

実測値 算定式

重量(t) 6897 5517

0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000

t)

階数 地下一階 一階 二階 三階 四階 合計

柱の本数 60 60 60 60 44

柱面積[㎡] 0.35 0.35 0.35 0.35 0.35 柱高さ[m] 3.62 3.6 3.6 3.6 6.03 密度[㎥] 76.2 75.8 75.8 75.8 93.1 396.8 重量[t] 218.8 217.5 217.5 217.5 267.2 1138.8

面積[㎡] 960 1032 1008 1008 1088 5016 密度[㎥] 384 412.8 403.2 403.2 403.2 2006.4 重量[t] 1102 1184 1157 1157 1157 5758

床の総重量[t] 5758

柱の総重量[t] 1138

合計[t] 6897

2300mm

6200mm 体積

34.2㎥

破砕した1cm3以下 の粗骨材を使用

2400mm

(4)

市の処理施設 民間処理施設

一次仮置き場 距離(片道) 距離(片道)

A 17.6km 9.5km

B 7.0km 20.4km

C 8.8km 32.2km

D 17.0km 12.0km

平均距離 12.6km 18.5km

最大積載量 (kg)

輸送トンキロ当たり燃料使用量(ℓ/t・km)

積載率(%)

10% 20% 40% 60% 80% 100%

〜999 1.67 0.954 0.543 0.391 0.309 0.258 1,000〜1,999 0.816 0.465 0.265 0.191 0.151 0.126 2,000〜3,999 0.519 0.295 0.168 0.121 0.0958 0.08 4,000〜5,999 0.371 0.212 0.12 0.086 0.0686 0.0573 6,000〜7,999 0.298 0.17 0.0967 0.069 0.0551 0.0459 8,000〜9,999 0.253 0.144 0.082 0.059 0.0467 0.039

10,000〜

11,999 0.222 0.126 0.0719 0.052 0.041 0.0342 12,000〜

16,999 0.185 0.105 0.0601 0.043 0.0342 0.0285

0 50 100 150 200 250 300

コンクリート 木材 コンクリート 木材

総ト(tkm)

b)民間処理施設

図 10 被災地のがれき処理ルート

(3) 東日本大震災のがれき処理ルート

今回の東日本大震災で発生した推定総量約2200 万トンも のがれきの処理ルートを FEMA のがれき管理指針やヒアリ ング調査をもとに作成したルートを下記図10に示す。

またH市にヒアリングを行ったところ,62千tものがれき に対し4か所に一次仮置き場を設置されていた。

運搬に関しては一つの一次仮置き場に平均して10tトラッ ク6台を使用し,一次仮置き場から処理施設への運搬距離は下 記の表7に示す。

一次仮置き場と二次仮置き場の違いについては,災害廃棄物 の選別・分類は,どちらも行うが二次仮置き場では破砕・焼却 による処分を行える点で違いが出る。

(4) 輸送時環境負荷試算方法

図11にCO2排出量の試算方法を,表8に各種ガイドライン より作成したトンキロあたり燃料使用量を示す。トンキロあ

たりのCO2排出量は,片道輸送距離,輸送回数,輸送重量を踏ま

え,改良トンキロ法に基づき算定した。輸送距離の設定方法, がれき量設定方法は表9に示す。

3.まとめ

1) 10t トラック一台に,がれきを満載にする場合,コンクリー

トは 8.5~9.5t 積載できるが,木材は空隙が多くできるた

め,2.5~2.7t しか積載できない,よって積載方法の改善によ り,輸送台数を削減可能ある。

2) 災害廃棄物の輸送時CO2排出量は,同じ重量を運搬する場, 木材がれきはコンクリートがれきの約3倍もの量を排出し ているため,輸送手段の改善により, CO2排出量を改善する 必要がある。

謝辞

本研究の実施にあたり,アンケートにご協力いただいた各自治体関係者の各位,大塚寧 氏.工学院大学施設課担当各位に助力を得た。また本研究は,H23 年度科研費(若手 A)

都市減災・早期復興に資する震災廃棄物起源材料の高度利活用研究(代表:田村雅紀), 工学院大学 UDM・PJ 研究費の一部による。

表7 各集積場から処理施設までの運搬距離

表8 輸送トンキロ当たり燃料使用量

表9 がれき輸送の環境負荷の試算条件

項目 内容

がれき量 設定方法

環境省発表数値:衛星画像を用いて浸水区域を特定し、これをもとに、環境 省において津波により倒壊した 家屋等のがれき量を推計したものとヒアリ ング調査により得られたデータを基に試算

輸送距離 設定方法

トラック輸送(10t トラック)

各一次仮置き場から処分場までの片道輸送距離を,ヒアリング調査での輸送 距離から平均輸送距離を試算

輸送負荷 算定方法

トラック輸送(改良トンキロ方法)

輸送重量と輸送距離の積による輸送トンキロ値を求め,改良トンキロ法燃料 使用原単位(輸送トンキロ当たり燃料使用量・積載率 100%:0.0342L/t・㎞), 二酸化炭素排出係数(軽油:2.62t-CO2/kL)により算出

図 12 総トンキロ換算値-二酸化炭素排出量

参考文献

1) 日本建築学会:鉄筋コンクリート環境配慮施工指針(案)・同解説,2008

2) 環境省HP,沿岸市町村の災害廃棄物処理の状況

http://www.env.go.jp/ index.html,2011, 1

3) 1号館耐震診断調査報告書pp1~59,工学院大学施設課管理資料,2007 4) 1号館耐震審査報書pp1~23,工学院大学施設課管理資料,1997

5) 石綿ばく露把握のための手引pp56~63,厚生労働省,2006

6) 社団法人 日本農林規格協会(JAS協会)HP

http://www.jasnet.or.jp/, 2011

7) FEMA「がれき管理指針」,アメリカ環境保護局,2007

8) 経済産業省:物流分野のCO排出量に関する算定方法ガイドライン,2006

1 工学院大学工学部建築学科・学部4

2 工学院大学建築学部建築学科准教授・博士(工学)

L×N=総輸送距離(km)

M×総輸送距離=トンキロ値(t•km) a×トンキロ値= CO2排出量(t-CO2) L:片道輸送距離(km)

N:輸送回数 M:総輸送量 a:トンキロあたり CO2排出量(t-CO2) 輸送終了地点

輸送開始地点

図 11 輸送時の CO2排出量の試算方法

0 50 100 150 200 250 300

コンクリート 木材 コンクリート 木材

二酸化炭素排出量(t-CO2)

b)民間処理施設 a)市の処理施設

家屋解体木材等の可燃

コンクリートがら 瓦、大谷石等の がれき類

災害廃棄物 一次仮置き場

・市町内に数ヶ所 配置

・災害廃棄物の選 別・分類

・分類された廃棄 物を各処理施設に 運搬

民間処理施設

・発電(チップ化)

・再利用

災害廃棄物の処理の流れ(茨城県)

津波等による 混合ごみ

市の最終処分場 (安定型) 中間処理施設

(手分別等)

市の処理施設

(発電・埋立)

可燃物

・粗大木材

・その他混合ごみ 不燃ごみ

・粗大金属くず

・廃家電

・危険物(PCB等)

自動車 船舶 冷凍水産物

災害廃棄物

別途処理 一次仮置き場

・市町内に数ヶ所配

・選別による処理

二次仮置き場 (中間処理基地)

・広域単位で数ヶ所配

・破砕、焼却による処

リサイクル 最終処分

災害廃棄物の処理の流れ(宮城県)

a)市の処理施設

Referensi

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