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政治経済学I

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Academic year: 2023

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政治経済学 I

——1. 政治経済学の対象と方法 ——

1.1 政治経済学の対象

政治経済学の対象は、資本主義capitalismである。

1.1.1 資本主義とは何か

では、資本主義capitalismとは何か? この問いの答えは、本講義全体を通じて明らかにされる ほかはないが、差し当たり、次のように定義することができる。すなわち、資本主義とは、資本を 中心とする市場を通して社会的再生産が営まれるような社会システムである。

社会的再生産とは、(社会の存続に必要な)モノの生産・分配・消費が社会的な規模で繰り返さ れることを指す。社会的再生産そのものは、いかなる時代においても、社会が存続するためには不 可欠なものである。しかし、資本主義以前には、社会的再生産は、その大部分が市場を介すること なく行われてきた。資本主義とは、歴史上のある時点に成立した、社会的再生産の特殊な処理の仕 方なのである。

1.1.2 資本主義以前の社会

資本主義以前(以外)の社会では、社会的再生産はどのように行われてきたのだろうか。人類学 が明らかにしたところによれば、社会的再生産を編成する仕組みには、互酬、再配分、市場(交 換)の3つがあるという。資本主義は、このうちの市場が極端に肥大化した社会である。それ以前 の社会では、市場の役割は限定的なものであり、互酬あるいは再配分が社会的再生産を維持する主 要なメカニズムであった。

互酬reciprocityとは、モノを互いに贈与しあうことである。そこでは、血縁や地縁に基づい

て対称的な相互扶助(ギブ・アンド・テイク)が行われる。

再分配redistributionとは、権力者が社会の成員からモノを一旦集め、それを再び成員に配分

することである。この再配分では、首長が中心点として存在することが不可欠であるが、首長は、

大抵の場合、宗教的・軍事的権威を帯びていた。

1.1.3 資本主義の成立

市場を中心とする経済システム、すなわち、資本主義が発生するためには、互酬や再分配を成り 立たせている基盤が解体される必要があった。マルクスは、この解体過程を資本の本源的蓄積と呼 び、その結果、生み出される人びとを二重の意味で自由な労働者と呼んだ。

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