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教育用分子軌道計算システム eduDV の教育現場への活用

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0.4 0.6 0.8

2:

y

=

f20 (8,30)

(x)

のグラフと s20 のヒストグラム

5 まとめ

本報告では,フーリエ級数による標本分布の近似分布導出方法を与えた.一様分布の和の分布 を例に,確率密度関数が既知の場合に正確分布との比較を行なった.さらに,正規母集団からの標 本歪度の分布を例に,確率密度関数が未知の場合に適用可能であることを示した.ただし,フーリ エ係数の近似を定める系統的な方法を与えることが課題として残った.正規母集団からの標本尖度 分布への応用(

[3]

でモーメントの漸化式が与えられている)は次なる課題である.

参考文献

[1] Dalen, J. (1987). Algebraic bounds on standardized sample moments,

Statistics and Probability Letters, 5, 329–331.

[2] Mulholland, H. P. (1977). On the null distribution of

b1

for samples of size at most 25, with tables,

Biometrika, 64, 401–409.

[3] Nakagawa, S., Hashiguchi, H. and Niki, N. (2016). Recurrence formula on the joint distribution of sample skewness and kurtosis under normality.

Communications in Statistics - Theory and Methods,45(4), 1148–1155.

[4]

中川重和

(2019)

正規性の検定,共立出版.

[5]

宇野利雄編

(1955)

数理統計学演習,共立出版

.

岡山理科大学 情報処理センター 研究報告第41・42号(2021.3)

教育用分子軌道計算システム eduDV の教育現場への活用

坂根 弦太 * (岡山理科大学 教育推進機構 基盤教育センター)

森 義裕(岡山理科大学 非常勤講師)

1..ははじじめめにに

教育用分子軌道計算システムeduDVを開発[1],整備し[2],GUIでの動作を実現[3, 4],さらに開発を続 け[5-14],最新版のプログラム一式[15],マニュアル[16],論文[17],書籍[18, 19]を公開している.

eduDV,および結晶構造,電子・核密度等の三次元データ可視化プログラム VESTAを含んだ“DV−X

法のための統合支援環境”[4, 18, 19]は,eduDV[1-19],DV−X法[18-33],秀丸エディタ[34],DV−X法計 算支援環境[35],VESTA[36, 37]から構成されており,教育・研究目的では無償で(秀丸エディタのみシ ェアウェア,ただし金銭的に難儀している学生の方(学校内設置のパソコンで学生の方が使用する場合 もOK)には秀丸エディタフリー制度(アカデミックフリー個人・アカデミックフリー団体)がある)す べての環境を構築することができる.

今回は DV−X法[18-33]および教育用分子軌道計算システム eduDV[1-19]の岡山理科大学情報処理セン ター機器への導入の経緯と,教育現場への活用について報告する.

2..岡岡山山理理科科大大学学情情報報処処理理セセンンタターー計計算算機機へへののDV−X法法のの移移植植

非経験的(第一原理)分子軌道計算法「DV−X法[18-33]」は,1973年~1974年に足立裕彦,D. E. Ellis らによって開発された[20].化学環境にフレキシブルな質の良い基底関数を使い,周期表の全元素を同じ 精度で計算できる[12]にも関わらず,他の非経験的(第一原理)分子軌道法に比べて桁違いに高速で計算 が終了する.岡山理科大学では足立裕彦よりFortran77で書かれたDV−X法ソースプログラムの提供を受 け,1988年12月に情報処理センターの富士通製超大型汎用コンピュータFACOM M-380への移植に成功 した.1990年 8月および 10月には,情報処理センター FACOM M-380で,モリブデンクラスター錯体 [Mo3X4(H2O)9]4+(X = O, S)の電子状態をDV−X法で計算した結果を学会発表している[38, 39].1990年当 時は,原子数34(うち3つは原子番号42のモリブデン),総電子数276([Mo3S4(H2O)9]4+)の非経験的(第 一原理)分子軌道計算[40]というものは,他の非経験的(第一原理)分子軌道法プログラムでは計算が重 たすぎて(現実的な計算時間では)計算不可能であった(当時は有機化合物ですら,半経験的分子軌道 法を用いるのが一般的であった[41]).

1995年3月,岡山理科大学情報処理センターに高性能ワークステーションIBM59H が導入され,DV−X 法プログラムを移植した.また2006年3月,岡山理科大学情報処理センターの学生実習用Windowsパソ コンにDV−X法プログラムを移植した.

2021年3月現在,岡山理科大学には3か所の建物に7つのパソコン実習室がある.パソコンの台数は,

A2号館5階実習室に120台,A1号館3階コンピュータ実習室 Bに110台,A1号館3階コンピュータ実 習室Cに32台,A2号館6階実習室に130台,A1号館3階コンピュータ実習室Aに60台,A2号館6階 パソコン解放室に32台,C1号館3階パソコン情報室に48台,A1号館4階図書館インフォメーションコ モンズに45台,合計577台である.このすべてのパソコンにeduDV,DV−X法,秀丸エディタ,DV−X 法計算支援環境,VESTAがインストールされており,授業や学生の自習で用いることができる.

*Corresponding author: 岡山市北区理大町1-1, [email protected]

9

(2)

3..岡岡山山理理科科大大学学情情報報処処理理セセンンタターー計計算算機機へへのの波波動動関関数数・・電電子子密密度度のの三三次次元元可可視視化化ププロロググララムムのの導導入入 2005年5月26日,理学部化学科の「無機化学III(Gコース)」第5講で,DV−X法で計算した原子軌 道データおよびVENUS(VICS, VEND)プログラム[42, 43]をCD-Rに焼いたものを受講生全員に配布し,

情報処理センターのパソコンで原子軌道を三次元可視化することを宿題とした.5月30日には理学部化 学科の「無機化学III(Mコース)」第5講で同様の宿題を課した.

2006年3月には,情報処理センターの25号館パソコン情報室(DELL OptiPlex GX270, 72台),1学舎4 階マルチメディア教室(SHARP PC-MJ140M, 154台),11号館5階実習室(DELL OptiPlex GX240, 112台), 11号館5階インターネット端末室(DELL OptiPlex GX240, 20台),11号館6階第1実習室(DELL OptiPlex GX270, 84台),11号館6階第2実習室(DELL OptiPlex GX240, 72台),11号館6階インターネット端末 室(DELL OptiPlex GX240, 10台)のすべて(合計524台)にDV−X法プログラムと共に,VENUS(VICS, VEND)プログラム[41, 42]をインストールした(図1).2006年5月11日,理学部化学科の「無機化学 III」では,情報処理センターのパソコンを用い,DV−X法でいろいろな原子軌道と分子軌道を計算し,

VENUS(VICS, VEND)で三次元可視化しながら授業を実施した.この時はまだ秀丸エディタをプラット

フォームとするDV−X法計算支援環境[35]は未開発であり,コマンドプロンプトを起動し,MS−DOSコ マンドをキーボード入力することによりeduDVを起動し,会話形式で原子番号,原子間距離,原子間角 度,酸化数などの情報を入力,その後VICS(またはVICSの後継ソフトウェアであるVICS-II)を起動し て原子または分子の形を確認し,VENDを起動して原子軌道または分子軌道を三次元可視化していた.

図11..2006年年度度,,情情報報処処理理セセンンタターーのの全全パパソソココンンににイインンスストトーールルさされれたたVICSととVEND

2006年9月8日,情報処理センターの25号館パソコン情報室(DELL OptiPlex GX270, 72台)でDV−X 研究協会が主催,岡山理科大学が後援するDV−X分子軌道計算講習会が開催され,プログラム作者から の提供を受けて,当時開発中(一般未公開)であった三次元可視化システムVESTA[36, 37]が世界で初め て一般(プログラム開発協力者以外)の利用に供された(Version 0.98).

2007年3月,まだ開発中(一般未公開)であったVESTA Version 0.99.7を,プログラム作者の許可を得 て情報処理センターの全パソコンにインストールした.2007年7月5日の理学部化学科「無機化学III」 の授業では,eduDVおよびVESTAを用いて原子・分子の電子状態について実習を行った.現在では世界 中のユーザが使うVESTAが初めて一般公開されたのは,2007年7月11日のことである(Version 1.0b).

44..ココンンピピュューータタ入入門門II

2010年7月17日,理学部化学科1年次講義「コンピュータ入門I」第14講「コンピュータを使って

「化学」をする(1)」で,VESTA Ver. 2.14 を用い,システインの分子モデルを作画した(図2).

図22..VVEESSTTAAででシシスステテイインン分分子子をを描描くく

また2010年7月26日,理学部化学科1年次講義「コンピュータ入門I」第15講「コンピュータを使 って「化学」をする(2)」で,秀丸エディタ[34] をプラットフォームとする“DV−X法のための統合支 援環境”[4, 18, 19]を用い,ネオン原子(Ne),アルゴン原子(Ar),水分子(H2O),ベンゼン分子(C6H6),

六フッ化ウラン分子(UF6)の電子状態をそれぞれDV−X法[18-33]で計算し,VESTA[36, 37]で波動関数

(原子の場合は原子軌道,分子の場合は分子軌道)および静電ポテンシャルマップ(等電子密度表面を 静電ポテンシャルの大小により彩色したもの)を三次元可視化した(図3).

図33..原原子子やや分分子子のの電電子子状状態態をを計計算算ししてて波波動動関関数数やや静静電電ポポテテンンシシャャルルママッッププをを三三次次元元可可視視化化すするる

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岡山理科大学 情報処理センター 研究報告第41・42号(2021.3)

3..岡岡山山理理科科大大学学情情報報処処理理セセンンタターー計計算算機機へへのの波波動動関関数数・・電電子子密密度度のの三三次次元元可可視視化化ププロロググララムムのの導導入入 2005年5月26日,理学部化学科の「無機化学III(Gコース)」第5講で,DV−X法で計算した原子軌 道データおよびVENUS(VICS, VEND)プログラム[42, 43]をCD-Rに焼いたものを受講生全員に配布し,

情報処理センターのパソコンで原子軌道を三次元可視化することを宿題とした.5月30日には理学部化 学科の「無機化学III(Mコース)」第5講で同様の宿題を課した.

2006年3月には,情報処理センターの25号館パソコン情報室(DELL OptiPlex GX270, 72台),1学舎4 階マルチメディア教室(SHARP PC-MJ140M, 154台),11号館5階実習室(DELL OptiPlex GX240, 112台), 11号館5階インターネット端末室(DELL OptiPlex GX240, 20台),11号館6階第1実習室(DELL OptiPlex GX270, 84台),11号館6階第2実習室(DELL OptiPlex GX240, 72台),11号館6階インターネット端末 室(DELL OptiPlex GX240, 10台)のすべて(合計524台)にDV−X法プログラムと共に,VENUS(VICS, VEND)プログラム[41, 42]をインストールした(図1).2006年 5月11日,理学部化学科の「無機化学 III」では,情報処理センターのパソコンを用い,DV−X法でいろいろな原子軌道と分子軌道を計算し,

VENUS(VICS, VEND)で三次元可視化しながら授業を実施した.この時はまだ秀丸エディタをプラット

フォームとするDV−X法計算支援環境[35]は未開発であり,コマンドプロンプトを起動し,MS−DOSコ マンドをキーボード入力することによりeduDVを起動し,会話形式で原子番号,原子間距離,原子間角 度,酸化数などの情報を入力,その後VICS(またはVICSの後継ソフトウェアであるVICS-II)を起動し て原子または分子の形を確認し,VENDを起動して原子軌道または分子軌道を三次元可視化していた.

図11..2006年年度度,,情情報報処処理理セセンンタターーのの全全パパソソココンンににイインンスストトーールルさされれたたVICSととVEND

岡山理科大学 情報処理センター 研究報告第41・42号(2021.3)

2006年9月8日,情報処理センターの25号館パソコン情報室(DELL OptiPlex GX270, 72台)でDV−X 研究協会が主催,岡山理科大学が後援するDV−X分子軌道計算講習会が開催され,プログラム作者から の提供を受けて,当時開発中(一般未公開)であった三次元可視化システムVESTA[36, 37]が世界で初め て一般(プログラム開発協力者以外)の利用に供された(Version 0.98).

2007年3月,まだ開発中(一般未公開)であったVESTA Version 0.99.7を,プログラム作者の許可を得 て情報処理センターの全パソコンにインストールした.2007年7月5日の理学部化学科「無機化学III」 の授業では,eduDVおよびVESTAを用いて原子・分子の電子状態について実習を行った.現在では世界 中のユーザが使うVESTAが初めて一般公開されたのは,2007年7月11日のことである(Version 1.0b).

44..ココンンピピュューータタ入入門門II

2010年7月17日,理学部化学科1年次講義「コンピュータ入門I」第14講「コンピュータを使って

「化学」をする(1)」で,VESTA Ver. 2.14 を用い,システインの分子モデルを作画した(図2).

図22..VVEESSTTAAででシシスステテイインン分分子子をを描描くく

また2010年7月26日,理学部化学科1年次講義「コンピュータ入門I」第15講「コンピュータを使 って「化学」をする(2)」で,秀丸エディタ[34] をプラットフォームとする“DV−X法のための統合支 援環境”[4, 18, 19]を用い,ネオン原子(Ne),アルゴン原子(Ar),水分子(H2O),ベンゼン分子(C6H6),

六フッ化ウラン分子(UF6)の電子状態をそれぞれDV−X法[18-33]で計算し,VESTA[36, 37]で波動関数

(原子の場合は原子軌道,分子の場合は分子軌道)および静電ポテンシャルマップ(等電子密度表面を 静電ポテンシャルの大小により彩色したもの)を三次元可視化した(図3).

図33..原原子子やや分分子子のの電電子子状状態態をを計計算算ししてて波波動動関関数数やや静静電電ポポテテンンシシャャルルママッッププをを三三次次元元可可視視化化すするる

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教育用分子軌道計算システムeduDVの教育現場への活用

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5-2. 原子の波動関数:原子軌道

秀丸エディタより《eduDV》を起動し,《00. Autimatic【データ自動入力】…》−《AUTO 21. 対称なし【単 原子】原子軌道関数を見るときなどに便利です…》−《atom 原子番号 1~20(ノンスピン版・全自動実行)

…》−《10 Ne Neon ネオン [He] 2s2 2p6》を選択してネオン原子の電子状態を計算し,《f08e》タブをクリ ックしてネオン原子における波動関数(原子軌道)のエネルギー準位表を確認し,《f01》タブをクリック した後《VESTA》を起動,《Properties…》ボタンをクリックし,Unit cell(単位格子)のLine(線)をDo not show(非表示)にした後,《Edit》−《Edit Data》−《Volumetric Data…》−《Import…》で原子軌道ファ

イル《Ne2p-1p1.scat》を開けば,ネオン原子の立体的な原子軌道2px軌道(等値表面図)を描ける(図5).

必要に応じて《Properties…》ボタンをクリックし,《Isosurfaces》タブを開き,《Isosurface level》の数値を 変更する(この値を小さくすれば原子軌道は大きく,大きくすれば原子軌道は小さくなる).

図55..ネネオオンン原原子子のの波波動動関関数数::原原子子軌軌道道をを描描くく((次次ペペーージジにに続続くく))

eduDV

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10 Ne Ne e 2

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岡山理科大学 情報処理センター 研究報告第41・42号(2021.3) 5-2. 原子の波動関数:原子軌道

秀丸エディタより《eduDV》を起動し,《00. Autimatic【データ自動入力】…》−《AUTO 21. 対称なし【単 原子】原子軌道関数を見るときなどに便利です…》−《atom 原子番号 1~20(ノンスピン版・全自動実行)

…》−《10 Ne Neon ネオン [He] 2s2 2p6》を選択してネオン原子の電子状態を計算し,《f08e》タブをクリ ックしてネオン原子における波動関数(原子軌道)のエネルギー準位表を確認し,《f01》タブをクリック した後《VESTA》を起動,《Properties…》ボタンをクリックし,Unit cell(単位格子)のLine(線)をDo not show(非表示)にした後,《Edit》−《Edit Data》−《Volumetric Data…》−《Import…》で原子軌道ファ

イル《Ne2p-1p1.scat》を開けば,ネオン原子の立体的な原子軌道2px軌道(等値表面図)を描ける(図5).

必要に応じて《Properties…》ボタンをクリックし,《Isosurfaces》タブを開き,《Isosurface level》の数値を 変更する(この値を小さくすれば原子軌道は大きく,大きくすれば原子軌道は小さくなる).

図55..ネネオオンン原原子子のの波波動動関関数数::原原子子軌軌道道をを描描くく((次次ペペーージジにに続続くく))

eduDV

10 Ne 00 u

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21

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01

10 Ne

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教育用分子軌道計算システムeduDVの教育現場への活用

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図66..アアルルゴゴンン原原子子のの波波動動関関数数::原原子子軌軌道道をを描描くく((次次ペペーージジにに続続くく))

eduDV

1 00 u

1

21

1

01 20

1

1 Ne 3

2

3

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1

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1

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1

図55..ネネオオンン原原子子のの波波動動関関数数::原原子子軌軌道道をを描描くく((前前ペペーージジかかららのの続続きき))

再び秀丸エディタより《eduDV》を起動し,《00. Autimatic【データ自動入力】…》−《AUTO 21. 対称な し【単原子】原子軌道関数を見るときなどに便利です…》−《atom 原子番号 1~20(ノンスピン版・全自 動実行)…》−《18 Ar Argon アルゴン [Ne] 3s2 3p6》を選択してアルゴン原子の電子状態を計算し,《f08e》 タブをクリックしてアルゴン原子における原子軌道のエネルギー準位表を確認し,《f01》タブをクリック した後《VESTA》を起動,《Properties…》ボタンをクリックし,Unit cell(単位格子)のLine(線)をDo not show(非表示)にした後,《Edit》−《Edit Data》−《Volumetric Data…》−《Import…》で原子軌道ファ

イル《Ar3p-1p1.scat》を開けば,アルゴン原子の波動関数(原子軌道)3px軌道の等値表面図を描ける(図

6).必要に応じて《Properties…》ボタンをクリックし,《Isosurfaces》タブを開き,《Isosurface level》の 数値を変更する(この値を小さくすれば原子軌道は大きく,大きくすれば原子軌道は小さくなる).

I

10 Ne

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Ne

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岡山理科大学 情報処理センター 研究報告第41・42号(2021.3)

図66..アアルルゴゴンン原原子子のの波波動動関関数数::原原子子軌軌道道をを描描くく((次次ペペーージジにに続続くく))

eduDV

1 00 u

1

21

1

01 20

1

1 Ne 3

2

3

6

1

01

1

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1

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1

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1

I

1

3 1 1

3

1

dd u e d

1

岡山理科大学 情報処理センター 研究報告第41・42号(2021.3)

図55..ネネオオンン原原子子のの波波動動関関数数::原原子子軌軌道道をを描描くく((前前ペペーージジかかららのの続続きき))

再び秀丸エディタより《eduDV》を起動し,《00. Autimatic【データ自動入力】…》−《AUTO 21. 対称な し【単原子】原子軌道関数を見るときなどに便利です…》−《atom 原子番号 1~20(ノンスピン版・全自 動実行)…》−《18 Ar Argon アルゴン [Ne] 3s2 3p6》を選択してアルゴン原子の電子状態を計算し,《f08e》 タブをクリックしてアルゴン原子における原子軌道のエネルギー準位表を確認し,《f01》タブをクリック した後《VESTA》を起動,《Properties…》ボタンをクリックし,Unit cell(単位格子)のLine(線)をDo not show(非表示)にした後,《Edit》−《Edit Data》−《Volumetric Data…》−《Import…》で原子軌道ファ

イル《Ar3p-1p1.scat》を開けば,アルゴン原子の波動関数(原子軌道)3px軌道の等値表面図を描ける(図

6).必要に応じて《Properties…》ボタンをクリックし,《Isosurfaces》タブを開き,《Isosurface level》の 数値を変更する(この値を小さくすれば原子軌道は大きく,大きくすれば原子軌道は小さくなる).

I

10 Ne

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2

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10 Ne

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10

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10

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10

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教育用分子軌道計算システムeduDVの教育現場への活用

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図77..水水分分子子のの波波動動関関数数::分分子子軌軌道道をを描描くく((次次ペペーージジにに続続くく))

eduDV

2

00 u

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C

2

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2

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2

2

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2

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2

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2

図66..アアルルゴゴンン原原子子のの波波動動関関数数::原原子子軌軌道道をを描描くく((前前ペペーージジかかららのの続続きき)) 5-3. 分子の波動関数:分子軌道

秀丸エディタより《eduDV》を起動し,《00. Autimatic【データ自動入力】…》−《AUTO 07. C2v対称【折 れ線AB2型分子】AB2型分子(水や硫化水素など)…》−《c2v12n(ノンスピン版・全自動実行)…》−

《H2O 水分子ノンスピン版》を選択して水分子の電子状態を計算し,《f08e》タブをクリックして水分子 における波動関数(分子軌道)のエネルギー準位表を確認し,《f01》タブをクリックした後《VESTA》 を起動,《Properties…》ボタンをクリックし,Unit cell(単位格子)のLine(線)をDo not show(非表示)

にした後,《Edit》−《Edit Data》−《Volumetric Data…》−《Import…》で分子軌道ファイル《005_1b2.sca》 を開けば,水分子の立体的な分子軌道1b2軌道(等値表面図)を描ける.必要に応じて《Properties…》ボ タンをクリックし,《Isosurfaces》タブを開き,《Isosurface level》の数値を変更する(この値を小さくすれ ば分子軌道は大きく,大きくすれば分子軌道は小さくなる).同様に分子軌道ファイル《006_4a1.sca》を 開けば,水分子の立体的な分子軌道 4a1軌道(等値表面図)を描ける.さらに電子密度ファイル

《CHG3D.scat》に加えて,《ISurface coloring》の箇所で静電ポテンシャルファイル《POT3D.scat》を開け ば,分子におけるわずかな電荷の偏りを表現した静電ポテンシャルマップ(赤い部分は,わずかに電子 の多い部分,青い部分は,わずかに電子が少ない部分)を描ける(図7).これは,等電子密度表面にお ける静電ポテンシャルの大小で等値表面を彩色した図である.

1

2

1

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1 1

I u e e e 0 1

1

1

1

S de 1

1

2 3

e E VES

1

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岡山理科大学 情報処理センター 研究報告第41・42号(2021.3)

図77..水水分分子子のの波波動動関関数数::分分子子軌軌道道をを描描くく((次次ペペーージジにに続続くく))

eduDV

2

00 u

2 0

C

2

2

2

2 12

2

2

01

0 e

2

01

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2

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00 1 2

1 2

3 1 1 2 1

2

dd u e d

2 岡山理科大学 情報処理センター 研究報告第41・42号(2021.3)

図66..アアルルゴゴンン原原子子のの波波動動関関数数::原原子子軌軌道道をを描描くく((前前ペペーージジかかららのの続続きき)) 5-3. 分子の波動関数:分子軌道

秀丸エディタより《eduDV》を起動し,《00. Autimatic【データ自動入力】…》−《AUTO 07. C2v対称【折 れ線AB2型分子】AB2型分子(水や硫化水素など)…》−《c2v12n(ノンスピン版・全自動実行)…》−

《H2O 水分子ノンスピン版》を選択して水分子の電子状態を計算し,《f08e》タブをクリックして水分子 における波動関数(分子軌道)のエネルギー準位表を確認し,《f01》タブをクリックした後《VESTA》 を起動,《Properties…》ボタンをクリックし,Unit cell(単位格子)のLine(線)をDo not show(非表示)

にした後,《Edit》−《Edit Data》−《Volumetric Data…》−《Import…》で分子軌道ファイル《005_1b2.sca》 を開けば,水分子の立体的な分子軌道1b2軌道(等値表面図)を描ける.必要に応じて《Properties…》ボ タンをクリックし,《Isosurfaces》タブを開き,《Isosurface level》の数値を変更する(この値を小さくすれ ば分子軌道は大きく,大きくすれば分子軌道は小さくなる).同様に分子軌道ファイル《006_4a1.sca》を 開けば,水分子の立体的な分子軌道 4a1軌道(等値表面図)を描ける.さらに電子密度ファイル

《CHG3D.scat》に加えて,《ISurface coloring》の箇所で静電ポテンシャルファイル《POT3D.scat》を開け ば,分子におけるわずかな電荷の偏りを表現した静電ポテンシャルマップ(赤い部分は,わずかに電子 の多い部分,青い部分は,わずかに電子が少ない部分)を描ける(図7).これは,等電子密度表面にお ける静電ポテンシャルの大小で等値表面を彩色した図である.

1

2

1

e e

1 1

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1

1

1

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1

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教育用分子軌道計算システムeduDVの教育現場への活用

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図77..水水分分子子のの波波動動関関数数::分分子子軌軌道道をを描描くく((次次ペペーージジにに続続くく)) 2

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図77..水水分分子子のの波波動動関関数数::分分子子軌軌道道をを描描くく((次次ペペーージジにに続続くく)) 2

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