• Tidak ada hasil yang ditemukan

検査案内書 - Kazusa

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2024

Membagikan "検査案内書 - Kazusa"

Copied!
5
0
0

Teks penuh

(1)

1 / 5

Ver 1

検査案内書

(血友病遺伝子検査)

作成日 2019 年 6 月 27 日

管 理 者 糸賀 栄 印

精度管理責任者 細川 淳一 印

(2)

2 / 5

改訂履歴一覧表

No. 改訂内容 Ver. 改訂日 作成者 承認者 1 新規作成 1 2019/06/27 小原 收 糸賀 栄 2

3 4 5 6 7

(3)

3 / 5

検査項目: 「血友病」

検査名: 【血友病遺伝子検査】

概略

血友病は血液凝固第VIII因子の量的・質的異常症である血友病Aと、第IX因子の量 的・質的異常症である血友病 B とがある。X連鎖劣性遺伝形式を示す先天性凝固障害症 であり、出血症状が幼少時から反復する。患者は通常男性で、女性は保因者となる。女 性血友病は極めて稀である。孤発例も約30%に見られる。第 VIII因子または第IX因子 遺伝子はX染色体長腕上にあり、これらの遺伝子異常により発症する。血友病Aでは欠 失や点変異、挿入、逆位など多岐にわたるが、イントロン22の逆位は重症型の約40%に みられる。一方、血友病Bは点変異が多い。第VIII因子と第IX因子は血液凝固反応に おける第X因子の活性化に必須である。従って本症は、第VIII因子または第IX因子が 欠乏することにより第X因子活性化障害をきたし、トロンビン産生が低下することによ り著明な出血傾向を呈する。

本検査では血友病AにおいてはF8遺伝子を、血友病BにおいてはF9遺伝子のタンパ ク質コード領域エクソンとその両端のスプライス部位領域を次世代シークエンサーで解 析し、主に検出されたアレル頻度 1%以下の稀な一塩基置換と短い挿入・欠失について 報告する。短鎖リード型次世代シーケンサーのデータの補完が必要な場合は、サンガー 法によるキャピラリーシーケンサーでの解析を行う。なお大規模欠失・挿入等のコピー 数変化や大規模なゲノム構造変化に関しては高精度での検出が短鎖リード型の次世代シ ーケンサーでは困難なため、報告対象としない。体細胞モザイクについてはバリアント コーラーで検出できたものに関しては報告するが、バリアントコーラーで検出できなか ったものに関しては報告しない。逆位等の大規模構造変化は検出できない可能性がある ので結果の解釈については十分注意する必要がある。

(1) 検査方法

血液から回収したゲノムDNAから、該当する検査対象遺伝子のたんぱく質コード 領域エクソンとそのイントロン境界部分をハイブリダイゼーションあるいは酵素的 増量法(polymerase chain reaction法、PCR法と略)により濃縮し、次世代シーケ ンサーあるいはキャピラリーシーケンサーによる遺伝子配列決定を行い、検査対象 遺伝子のたんぱく質コード領域におけるシーケンシングで検出可能な低出現頻度の 塩基配列変化の有無を検出する。

(2) 基準値及び判定基準

国際的に用いられているヒトゲノムリファレンス配列との比較から、指定位置におけ

(4)

4 / 5 る塩基配列変化の有無を判定する。

(3) 医療機関に緊急報告を行うこととする検査値の範囲

特になし。本検査は緊急性を要するものではない。

(4) 検査に要する日数

検体が本所に届いた日から60営業日以内。

(5) 測定を委託する場合にあっては、実際に測定を行う衛生検査所の名称

測定の委託はありません。

(6) 検体の採取条件

医療機関にて検査の目的や限界について十分に説明し、本検査の申し込みの意思 を確認する。

(7) 検体の採取容器

匿名化ID記載ラベルが貼付された採血管 2本

(真空密封型採血管EDTA-2K(またはNa)顆粒)

(8) 検体の採取量

採血管2本にそれぞれ1mL以上ずつの血液を採血する。

(9) 検体の保存条件

採血後は、速やかに冷蔵または凍結保管する。

(10) 検体の提出条件

上記(7)、(8)、(9)を満たす検体について、保冷剤入りの発泡スチロール箱に入 れて室温にて本所に発送する。発送日の翌日に到着することを原則とする。

(11) 検査依頼書及び検体のラベルの記載項目

検体貼付ラベルには匿名化IDならびに検体管理用IDを記載する。

検査依頼書は、当検査室指定の様式を使用する。主な記載項目を以下に示す。

・希望する検査項目(疾患名、検査コード番号、検体数)

・医療機関情報

・遺伝カウンセリングを担当する臨床遺伝専門医

・請求書送付先情報

(5)

5 / 5

・匿名化ID

(12) 検体を医療機関から衛生検査所(他の衛生検査所に測定を依頼する場合に あたっては、当該衛生検査所等)まで搬送するのに要する時間

発送日の翌日到着を原則とする。

土日祝日は受付け不可なので、医療機関には十分な注意を促す。

(13) 免責事項

(14) 検査のお申し込み、お問い合わせ

問い合わせ先:公益財団法人かずさDNA研究所 遺伝子検査室

〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2丁目5-23 Tel : 0438-52-3335

E-mail : [email protected]

Referensi

Dokumen terkait

3 / 5 検査項目: 「コケイン症候群」 検査名: 【コケイン症候群遺伝子検査】 概略 コケイン症候群(Cockayne syndrome:CS)は紫外線性DNA損傷の修復システム、特 にヌクレオチド除去修復における転写共益修復(転写領域のDNA損傷の優先的な修復) ができないことにより発症する常染色体劣性遺伝性の早老症である。1936年にイギリス

3 / 5 検査項目: 「DICER1 症候群」 検査名: 【DICER1 症候群遺伝子検査】 概略 DICER1 症候群は、様々な種類の悪性および良性腫瘍を発症しうる遺伝性疾患である。 一般的に胸膜肺芽腫、多結節性甲状腺腫、卵巣セルトリ・ライディッヒ細胞腫やその他の 種類の腫瘍を発症する。 本検査では DICER1

3 / 5 検査項目: 「 化膿性関節炎・壊疽性膿皮症・アクネ症候群」 検査名: 【 化膿性関節炎・壊疽性膿皮症・アクネ症候群遺伝子検査 】 概略 化膿性関節炎・壊疽性膿皮症・アクネ症候群はPSTPIP1(CD2BP1)の機能獲得型変異に よる常染色体優性遺伝病である。主として3歳以下に化膿性無菌性関節炎として発症し、

3 / 6 検査項目: 「 ファイファー症候群 」 検査名: 【 ファイファー症候群遺伝子検査 】 概略 ファイファー症候群は頭蓋骨縫合早期癒合症の一つである。頭蓋骨縫合早期癒合症は 頭蓋・顔面骨縫合早期癒合を来す疾患群であり、頭蓋・顔面の異常、頸部・気管の異常 及び四肢の異常を認め、疾患ごとに症状が異なる。

3 / 6 検査項目: 「 TNF 受容体関連周期性症候群 」 検査名: 【 TNF 受容体関連周期性症候群遺伝子検査 】 概略 TNF受容体関連周期性症候群は、近年国内外で注目されている自己炎症性症候群の一 つであり、発熱、皮疹、筋肉痛、関節痛、漿膜炎などを繰り返し、時にアミロイドーシ

3 / 5 検査項目:「神経線維腫症」 検査名: 【神経線維腫症遺伝子検査】 概略 神経線維腫症I型(neurofibromatosis type1:NF1、レックリングハウゼン病)は、 カフェ・オ・レ斑と神経線維腫を主徴とし、その他骨、眼、神経系、(副腎、消化管)な どに多彩な症候を呈する母斑症であり、常染色体性優性の遺伝性疾患である。

3 / 5 検査項目:「APRT 欠損症」 検査名: 【APRT 欠損症遺伝子検査】 概略 アデニンホスホリボシルトランスフェラーゼAPRTの遺伝子異常による常染色体劣性 遺伝疾患である。APRTは、アデニンとホスホリボシルピロリン酸よりピロリン酸とAMP を合成する反応を触媒する酵素である。APRTが欠損すると、アデニンはキサンチン酸化

3 / 5 検査項目: 「 エーラス・ダンロス症候群(血管型) 」 検査名: 【 エーラス・ダンロス症候群(血管型)遺伝子検査 】 概略 エーラス・ダンロス症候群(血管型)(vEDS)は動脈病変(動脈解離・瘤・破裂)のみ ならず、臓器破裂(腸管、子宮破裂)、気胸、血胸といった重篤な合併症を生じる疾患で