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組織調査の流れ 組織調査の流れ
組織調査論演習 組織調査論演習
若林直樹 若林直樹
調査の流れ 調査の流れ
ν
ν 調査トピックの明確化調査トピックの明確化
ν
ν 関連の文献・調査のレビュー関連の文献・調査のレビュー
ν
ν 調査戦略の選択調査戦略の選択
ν
ν 対象との交渉と倫理的問題対象との交渉と倫理的問題
ν
ν データ採集の方法の選択データ採集の方法の選択
ν
ν データ分析の方法選択データ分析の方法選択
ν
ν 調査報告のとりまとめ調査報告のとりまとめ
ν
ν 調査報告結果の公表と見直し調査報告結果の公表と見直し
調査トピックの明確化 調査トピックの明確化
ν
ν 企業行動の何が問題なのか企業行動の何が問題なのか
「年俸制で幸せになれるか?」
「年俸制で幸せになれるか?」
「関西企業では業績重視の考えが強い
「関西企業では業績重視の考えが強い のか?」
のか?」
↓
↓
「関西の中堅企業では年俸制を支持す
「関西の中堅企業では年俸制を支持す る人が多い」
る人が多い」
ν
ν ブレーンストーミングによる 背景ブレーンストーミングによる 背景 と問題の整理
と問題の整理
ν
ν 簡単に命題化簡単に命題化
–
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「技術革新の多い企業ほど、年俸制支「技術革新の多い企業ほど、年俸制支 持の従業員が増える」持の従業員が増える」
調査企画書の作成 調査企画書の作成
1) 1)
タイトルタイトル2) 2)調査の目的
調査の目的3) 3)
調査の背景調査の背景4)
4)主な調査事項
主な調査事項5)
5)
調査対象調査対象分析単位の明示も行いたい。
分析単位の明示も行いたい。
6) 6)調査の方法
調査の方法7)
7)
調査のスケジュール計画調査のスケジュール計画8)
8)期待される結果
期待される結果9)
9)
調査の準備状況調査の準備状況10)
10)主な関連文献
主な関連文献–
–
この調査テーマに関わる主な参考文 この調査テーマに関わる主な参考文 献や資料を示す。献や資料を示す。
関連の文献・調査の 関連の文献・調査の
レビュー レビュー
ν
ν トピックに関する文献研究トピックに関する文献研究 今求められるリーダーシップ 今求められるリーダーシップ
ν
ν 過去の調査研究を調べる過去の調査研究を調べる 図書館・専門家・専門機関 図書館・専門家・専門機関
ν
ν 文献を情報カードに整理し、必文献を情報カードに整理し、必 要なものを速読する
要なものを速読する
ν
ν 過去に明らかになっていること過去に明らかになっていること を明確化する
を明確化する
企業情報の収集(1)
企業情報の収集(1)
(1)企業に関する記録・資料
(1)企業に関する記録・資料
(a)企業概要
(a)企業概要
(b)企業の詳しい情報
(b)企業の詳しい情報 『有価証券報告書』
『有価証券報告書』
(c)企業の歴史
(c)企業の歴史
『会社史総合目録』(日本経営史研究所)
『会社史総合目録』(日本経営史研究所)
(d)企業についての本を探す
(d)企業についての本を探す 「スターバックス物語」
「スターバックス物語」
(e)企業に関する新聞・雑誌記事を探す
(e)企業に関する新聞・雑誌記事を探す
『日経テレコン21』/『雑誌記事索引』
『日経テレコン21』/『雑誌記事索引』
(f)調査研究の本、報告書、雑誌論文
(f)調査研究の本、報告書、雑誌論文
(2)企業・産業に関する統計調査情報
(2)企業・産業に関する統計調査情報
(a)官公庁情報
(a)官公庁情報
(b)民間機関情報
(b)民間機関情報
(c)非定期に行われる調査やアンケート
(c)非定期に行われる調査やアンケート
(3)企業情報関係のインターネット資源
(3)企業情報関係のインターネット資源 とデータベース
とデータベース
『日経ムック 日経インターネットイエローペー
『日経ムック 日経インターネットイエローペー ジ2001』(日本経済新聞社)
ジ2001』(日本経済新聞社)
2
企業情報の収集(2)
企業情報の収集(2)
文献情報データベース 文献情報データベース
ν
ν ①日本の大学図書館検索エンジン ①日本の大学図書館検索エンジン NACSISNACSISWebcatWebcat
http://http://webcatwebcat..nacsisnacsis.ac..ac.jpjp//
ν
ν ②②日本の学術文献検索エンジン日本の学術文献検索エンジン NACSISNACSIS--IRIR((有料)有料)
http://www.
http://www.nacsisnacsis.ac..ac.jpjp//irir//irir--jj.html.html
ν
ν SSCIや学位論文索引DBや経済学文献DBなSSCIや学位論文索引DBや経済学文献DBな どが入っている。
どが入っている。
ν
ν ③日本語雑誌(一部学術誌を含む)の論文・記事検③日本語雑誌(一部学術誌を含む)の論文・記事検 索DB『雑誌記事索引』
索DB『雑誌記事索引』
ν
ν ④ 現 在 発 行 中 の 日 本 語 書 籍 の 検 索 ④ 現 在 発 行 中 の 日 本 語 書 籍 の 検 索 Books.or.Books.or.jpjp http://www.books.or.
http://www.books.or.jpjp//
ν
ν ⑤⑤ア メ リ カ 議 会 図 書 館 蔵 書 カ タ ロ グ ア メ リ カ 議 会 図 書 館 蔵 書 カ タ ロ グ http://catalog.loc.
http://catalog.loc.govgov//
ν
ν ⑥⑥イ ギ リ ス 大 学 図 書 館 蔵 書 カ タ ロ グ イ ギ リ ス 大 学 図 書 館 蔵 書 カ タ ロ グ http://www.
http://www.copaccopac.ac..ac.ukuk//copaccopac//
ν
ν ⑦⑦英文社会科学情報データベースSSCI英文社会科学情報データベースSSCI((Social Social Science Citation Index
Science Citation Index)()(有料)有料)
ν
ν ⑧経営系英文文献データベース⑧経営系英文文献データベースProQuestProQuest((有料)有料)
http://
http://proquestproquest..umiumi.com/.com/pqdwebpqdweb
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ν ⑨⑨現在発行中の洋書を検索・発注できるインターネッ現在発行中の洋書を検索・発注できるインターネッ ト書店アマゾンドットコム
ト書店アマゾンドットコムhttp://www.http://www.amazonamazon.co..co.jpjp//
調査戦略の選択 調査戦略の選択
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ν さまざまな調査戦略さまざまな調査戦略
(1)実験
(1)実験
(2)アンケート調査(大量調査)
(2)アンケート調査(大量調査)
(3)事例研究
(3)事例研究
(4)フィールドワーク
(4)フィールドワーク
(5)アクション・リサーチ
(5)アクション・リサーチ
(6)2次的資料調査
(6)2次的資料調査
(7)時間次元:横断的・経時的
(7)時間次元:横断的・経時的
ν
ν 調査目的に応じて使い分け調査目的に応じて使い分け
ν
ν 複数の方法の組み合わせ複数の方法の組み合わせ 事例研究+アンケートなど 事例研究+アンケートなど
ν
ν 調査計画書の策定調査計画書の策定
目的、調査の背景、対象、トピック、方法、
目的、調査の背景、対象、トピック、方法、
予想される結果 予想される結果
対象との交渉と 対象との交渉と 倫理的問題 倫理的問題
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ν 調査対象との予備的交渉調査対象との予備的交渉
ν
ν 調査項目の明確化調査項目の明確化
ν
ν 調査希望事項の提示調査希望事項の提示
ν
ν 調査の倫理的問題調査の倫理的問題
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倫理綱領の問題倫理綱領の問題–
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問題のある企業とその行動問題のある企業とその行動データ採集の方法選択 データ採集の方法選択
ν
ν さまざまなデータ採集方法さまざまなデータ採集方法
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対象の選択(サンプリング)対象の選択(サンプリング)–
–
2次的資料(統計、史料、文献)2次的資料(統計、史料、文献)– –
参与観察参与観察–
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構造的・非構造的インタビュー構造的・非構造的インタビュー–
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質問票調査質問票調査ν
ν 調査の資源との兼ね合い調査の資源との兼ね合い
–
–
時間、資金、人手、対象への愛時間、資金、人手、対象への愛データ分析の方法選択 データ分析の方法選択
ν
ν 二つの方法二つの方法
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ν 量的分析量的分析
– –
統計分析統計分析–
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統計パッケージ:統計パッケージ:EXCEL, SPSSEXCEL, SPSS
ν
ν 質的分析質的分析
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– GROUNDED THEORY GROUNDED THEORY
ν
νカテゴリー化、再構成カテゴリー化、再構成
ν
ν調査対象の世界の把握調査対象の世界の把握
ν
ν 組み合わせによる問題の連続組み合わせによる問題の連続 的探求
的探求
調査報告の作成 調査報告の作成
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ν データ分析の検討データ分析の検討
ν
ν 報告書のアウトライン報告書のアウトライン
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–
調査目的調査目的–
–
問題とその背景問題とその背景–
–
先行研究の成果と調査の焦点先行研究の成果と調査の焦点–
–
調査の対象・トピック・方法調査の対象・トピック・方法–
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調査データとその分析調査データとその分析–
–
調査結果のまとめ調査結果のまとめν
ν 調査の関連者へのフィードバッ調査の関連者へのフィードバッ クと討論
クと討論
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今回の企業調査の流れ 今回の企業調査の流れ
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ν 組織論における問題性の理解組織論における問題性の理解
ν
ν 調査方法論の理解調査方法論の理解
ν
ν 調査トピックの理解調査トピックの理解
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ν 調査対象企業について関連調調査対象企業について関連調 査
査
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ν 調査の実施調査の実施
ν
ν 他の資料との対照による調査他の資料との対照による調査 結果の検討
結果の検討
ν
ν 調査結果のとりまとめ調査結果のとりまとめ
参考文献 参考文献
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ν T.K.イン(近藤公彦訳)、T.K.イン(近藤公彦訳)、
1994=1996
1994=1996、『ケース・スタディ
、『ケース・スタディ の方法』千倉書房。の方法』千倉書房。
ν
ν 佐藤郁哉、佐藤郁哉、1992
1992、『フィールド
、『フィールド ワーク』新曜社。ワーク』新曜社。
ν
ν 宝月誠ほか、宝月誠ほか、1989
1989、『社会調査』
、『社会調査』有斐閣 有斐閣
ν
ν