1 30 -
3. 災害公営住宅の供給戸数
図1に被害に対する災害公営住宅の供給割合を示す。
供給割合が最も高い MK 町ではその他の市町村に比べ て全半壊戸数の数が最も多く、市街地での被害が大き く、災害公営住宅の入居希望が多かったことが理由と して挙げられる。次に供給割合の高い A 市 ( 図 2) では 災害発生前から行なっていた公営住宅の建て替え事業 を災害公営住宅として供給しているため供給割合が高 くなっている。UK 市では、耐用年数( 注 2)を迎えた公営 住宅が多くあり、今回建設した災害公営住宅の入居者 が世代交代した後に、既存公営住宅を集約化するため である。一方、供給割合の低い市町村では、木造仮設 住宅が転用されている事が理由として考えられる。K 市では災害公営住宅入居者の募集を行う際に既存公営 住宅と、UT 市 ( 図 3) では既存公営住宅に加え単独住 宅も含めて募集を行なっている事が理由である。
1. はじめに
1-1. 研究の背景と目的
平成 28 年 4 月に発生した熊本地震は熊本県の各地に 甚大な被害をもたらし、現在 12 の市町村で 1,715 戸の 災害公営住宅が供給されつつある。被害状況や住宅政 策といった、各市町村の置かれている状況により多様 な構造形式の災害公営住宅が整備されている。
災害公営住宅は公営住宅法に基づいた住宅であり、
被災者が今後住み続ける恒久的な住まいとして供給さ れる。阪神淡路大震災や東日本大震災では災害公営住 宅の大量供給による早期復興が目指された一方、発災 前から人口減少に苦しんだ多くの被災地域では、災害 公営住宅の多くがいずれは空き家となることが予想さ れ、公営住宅ストックとしてどのように維持管理を行 うかが課題となった。本研究では熊本地震における災 害公営住宅の供給の実態を調査し、構造形式の選択と 今後のストック形成の視点から分析を行うことで災害 公営供給計画の知見を得ることを目的とする。
1-2. 研究の方法
熊本地震により整備された災害公営住宅については 市町村によって行われる業務が多く、市町村レベルで の課題や政策、また、地域の特性を詳細に把握する必 要があると考え、表 1 の調査を行った。
1-3. 本研究の位置付け
災害公営住宅の供給に関する既往研究は意向調査に よる戸数確定方法や供給体制に着目されているが、構 造形式とストック形成に着目した研究は見られない。
2. 熊本地震における災害公営住宅供給の概要
東日本大震災における災害公営住宅は建設型に加 え、民間賃貸の借り上げにより供給された。一方、熊 本では建設型に加え、一部の地域では既存公営住宅を 災害公営住宅として供給する方法が採用されている。
また、恒久的な住宅への転用を見据えた木造仮設住宅 が供給され、市町村が管理を行う単独住宅( 注 1)として 利活用され始めている。供給方式は市町村が直接的に 建設業務を行う直接建設方式に加え、公募を行なった 上で、民間企業が建設した住宅を買取り、災害公営住 宅とする、買取方式という供給方式が採用された。
熊本県における災害公営住宅の供給実態に関する研究
- 構造形式の選択とストック形成の視点から -
丸山 智也
全体
凡例 災害公営住宅戸数
※供給割合 = 災害公営住宅戸数 / 全半壊戸数 ×100(%) 全半壊戸数
9.0 7.3 6.2 5.7 5.6 4.7 4.4 4.1 3.5 3.3 1.3 0.6 2.2
市町村 災害公営戸数と被害戸数 市町村の主な理由
1000 2000 3000
671 671 671
671 671
1000 2000 3000
UT 市 K 市 MS 町
O 町 N 村 M 村
MF 町 A 市 UK 市 KA 町
MK 町 9.0%
7.3%
6.2%
5.7%
5.6%
4.7%
4.4%
4.1%
3.5%
3.3%
1.3%
0.6%
2.2%
KO 町
既存公営の利用 既存公営の利用 木造仮設の転用 木造仮設の転用 木造仮設の転用 木造仮設の転用 建て替え事業 既存の集約を想定 希望が多かった
市町村 災害公営戸数と既存公営住宅戸数 既存に対
する割合
671 979 955
1687 1563 1181
1377
2841 303
1863
53479 76605 2935
7442 71
181 54
94 74 52 57 10
25 100
326
1715
供給 割合
図 1. 被害( 注 3)に対する供給割合 表 1. 調査概要
ヒアリング 調査①
調査 時期 調査対象 調査内容
熊本県 ( 災害公営 を担当した職員 )
災害公営を担当し た設計者 3 人 12 市町村 ( 災害 公営の建設・管理 を担当する職員 )
構造形式の選択理由、ストックと しての今後の管理などについてヒ アリングを行った。
災害公営住宅供給の一連の流れを 把握した。
災害公営住宅の設計についてヒア リングを行った。
2019.05 ヒアリング
調査② ヒアリング
調査③
2019.06- 2019.11 2019.07- 2019.09
国や県が公開している資料の文献 調査により、各データを分析した。
文献調査 2019.04- 2019.11
2 30 -
4. 地域の特徴と構造形式4-1. 供給戸数と総人口と構造形式
3 章では各市町村の状況に応じて被害に対する供給 戸数に違いが見られた。そこで 4 章では、市町村の特 徴に対して建てられた構造形式について見ていく。図 4 では、災害公営住宅を建設した 12 市町村を供給戸数 と総人口数により分布した。Ⅰの地域は、供給戸数に 関わらず総人口数の少ない地域であり、全ての市町村 で木造の災害公営住宅が供給されており、平屋が多い ため、広い敷地を確保できたことが理由として考えら れる。また建築専門の役職を持たない市町村が多いた め、県への業務委託を行なっており、県が策定した木 質化の推進が影響していると考えられる。Ⅰ ' の UT 市 は人口規模がⅠの市町村より多いが、戸数が少なく敷 地の確保が容易なため、木造を建設できたと考えられ る。Ⅱの地域は必要戸数 70 戸程度で、Ⅰの地域と比 べて総人口数の大きい市町村であり、木造よりも RC 造の割合が高くなっている。この理由としては比較的 に地価が高いため、高層化する必要があったと考えら れる。Ⅲの地域は供給戸数の多い地域であり、木造、
RC 造に加え S 造が建設されていることが特徴である。
熊本県では複数の供給方式があり、市町村で住み分け られた結果、6 市町村で構造形式が混在している。そ こで、構造形式を選択した経緯について見ていく。
4-2. 構造形式の選択経緯
②調査において「木造、RC造又はS造を選択した経緯」
という質問事項を設けたが、その口答内容を図 5 のよ うに分類した (1 市町村に付き複数分類あり )。
4-2-1. 木造の選択経緯
木造を選択した理由として回答として「払い下げの 想定」と「景観への配慮」が多かった。「払い下げの想定」
とはすぐに持ち家を建てられない人に対して災害公営 住宅を売却することで持ち家をはかる事、もしくは世 代交代後新たな入居者が見込めない地域においては民 間企業への売却を想定している。特に需要の少ない地 域において過剰な公営住宅ストックを増やさないため の対策であった。次に多かったのは「従前の住まいに 配慮」や「快適性」といった居住性に関する回答であり、
特に農村部の地域では、発災前に木造戸建て住宅に住 んでいた被災者が多かったため、従前との差を少なく するために木造が選択されていた。
4-2-2.RC 造の選択経緯
RC 造を選択した理由として最も多い回答は「戸数に 対して敷地が狭かった」であり、供給戸数が多い市町 村や都市部で地価が高い敷地に建設する場合に高層化
する必要があったからである。「耐用年数の長さ」は入 居需要の高い地域において、災害をきっかけに長く利 用出来る公営住宅を供給するためであった。
4-2-3.S 造の選択経緯
S 造を選択した理由として回答が最も多かったのは
「竣工するまでの速さ」であり、S 造を建設した全ての 市町村でこの回答が得られた。
4-3. 構造形式と着工日
図 6 は S 造を建設した 4 市町村が災害公営住宅を着 工した日付の中央値を構造種別に示している。UK 市 を除いた市町村で S 造の着工日が遅くなっている。建
図 4. 災害公営供給戸数と総人口数( 注 5)
S 造の割合 RC 造の割合
木造の割合 凡例
災害公営住宅供給数(戸)
総人口 ( 千人 ) 0
40 60 80 100 300 500 700
20
0 10 20 30 40 60 740 750
UK 市
Ⅰ
S 造の割合 RC 造の割合
木造の割合 凡例
災害公営住宅供給数(戸)
総人口 ( 千人 ) 0
40 60 80 100 300 500 700
20
0 10 20 30 40 60 740 750
UK 市
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅰ’
Ⅱ
Ⅲ
Ⅰ’
MK 町
MF 町
UK 市
K 市
UT 市 A 市
MS 町
O 町 N 村
M 村
KS 町 KO 町
MK 町
MF 町
UK 市
K 市
UT 市 A 市
MS 町
O 町 N 村
M 村
KS 町 KO 町
( 回答数 ) 0 1 2 3 4 0 1 2 3 4
0 1 2 3 4 ( 回答数 )
( 回答数 ) 景観への配慮
払い下げの想定
快適性 県からの助言 コスト面
管理のしやすさ 既存公営との差を考慮 広い敷地を確保できた バリアフリーに配慮 高さ制限があった 従前の住まいに配慮
耐用年数の長さ 敷地が狭かった
揺れに強いため 標準設計の採用
高さの制限 竣工までの速さ 敷地が狭かった 木造の選択経緯
S 造の選択経緯 RC 造の選択経緯
図 5. 構造形式の選択経緯( 注 6) 既存公営 災害公営
図 2.A 市 S 団地( 注 4) 図 3.UT 市 S 団地( 注 4)
3 30 -
設戸数の多い地域では、自立再建への変更などで必要 戸数が仮申し込み( 注 7)時から減少する可能性があり、あらかじめ敷地を確保するにはリスクがあった。そ こで、入居が確実な戸数を木造と RC 造で建設した後、
増減分を工期の短いS造で建設したことが理由である。
5. 構造形式と立地特性
4 章では、構造形式ごとに選択経緯の特徴が見られ た。5 章では 3 つの構造形式を選択した MF 町・UK 市・
MK 町に着目し、構造と立地の関係性を見ていく ( 図 7)。
【MF 町:コミュニティ毎に敷地を選定】
MF 町はなるべく従前のコミュニティで生活出来る ように敷地を 7 ヶ所に分けて選定した結果、戸数に対 して団地数が多くなった。農村部に景観に配慮した木 造戸建て形式の災害公営住宅を建設し、都市部に耐用 年数の長い RC 造を建てる計画をしていたが、RC 造と 変わらない耐用年数で建設工期が短く出来るという企 業の実績を考慮し、途中から S 造を建設した。
【UK 市:都市部における入居希望の増加】
UK 市は早く建設できる公有地に UR が得意な RC 造と 農村部にくまもとアートポリスプロジェクト( 注 8)によ る木造の災害公営住宅を建設した。それ以外の公有地 を仮設住宅用地に使っており、用地が不足したため、
土地建物提案型( 注 9)の買取方式を選択した結果、都市 部に大手ハウスメーカーによる S 造の災害公営住宅が 建設された。利便性の良さから S 造の住宅に入居希望 者が増加した一方、木造では空室が見られた。( 図 4)
【MK 町:農村部における解体の想定】
MK 町では建設戸数が 671 戸と多く、入居が確実な戸 数を市街化区域内に RC 造で建設した。過剰供給を防 ぐため、不足分を工期の短い S 造で建設している。農 村部では、市街化区域内と比べて必要戸数が少なく広 い敷地を確保出来たため、木造の災害公営住宅を建設 しているが、将来的に入居需要が見込めなくなった場 合、解体が想定されている。
6. 既存公営住宅を含めたストック形成 6-1. 既存公営住宅に対する供給割合
5 章では将来的な入居需要の低下を想定した供給計 画が見られた。そこで 6 章では公営住宅ストック増加 を想定した団地計画について見ていく。図 8 に既存 公営住宅に対する災害公営住宅の割合を示す。供給 割合が 10% 以上の市町村では、ストックが増加するた め、空き家に対する意向が多く見られた。供給割合が 540%と最も高い割合を示した KA 町では既存公営住宅 数が 10 戸と少なく、結果的に割合が大きくなってい る。228%の N 村では今後、災害公営住宅を新規移住
者の公営住宅として運用していく想定がされている。
185%の MK 町では耐用年数に近づいた既存団地を抱え ており、集約による住み替えが想定されている。MF 町・
KO 町・UK 市では、空き家のリスクを考え払い下げの 想定がされている。以下に具体的な事例を記す。(図9)
全体
災害公営住宅戸数 既存公営住宅戸数 全体
9.0 7.3 6.2 5.7 5.6 4.7 4.4 4.1 3.5 3.3 1.3 0.6 2.2
市町村 災害公営戸数と既存公営住宅戸数 200 600 1000
12171 54
1057 25
361 671 94 300 100 440
181
74 830
71 800 10
25 326 205
727 52
17295 1715 UT 市
K 市 MS 町
O 町 N 村 M 村 MF 町
A 市 UK 市 KA 町 MK 町
KO 町
供給 割合 UT 市
K 市 MS 町
O 町 N 村 M 村
MF 町 MK 町
市町村 災害公営戸数と被害世帯数 200 400 600 800 1000 1200
53479 A 市
UK 市 KA 町
KO 町
被害 割合
影響を与 えた要因
540%
228%
185%
31%
23%
21%
15%
9%
9%
5%
4%
3%
10%
1181
凡例 ※供給割合 = 災害公営住宅戸数 / 既存公営住宅戸数 ×100(%) 新規入居者の想定 集約の想定
払い下げの想定 払い下げの想定 払い下げの想定 ストック増加に対 する市町村の意向 UK 市
KAP
凡例 木造 RC 造 S 造 市街化区域 市境界 KAP アートポリス事業 MK 町
N N
1000m 2000m 500m
500m 250m 1000m
UK 市 木造 S 造 RC 造
木造 S 造 RC 造
木造 S 造 RC 造
S 造 RC 造
市町村 構造 2018
構造種別着工日の中央値
1 4 7 10 1 4 7 10
2019
K 市 MF 町
MK 町
図 8. 既存公営住宅数( 注 5)に対する供給割合 図 7. 構造形式と団地の立地
図 6. 構造種別着工日の中央値
4 30 -
さといった、公営住宅ストックとして長く利用できる 点が考慮されており、S 造の災害公営住宅は、迅速な 供給が必要な地域で採用され、途中で必要戸数が変動 しやすい地域において、過剰供給への対策となってい た。3)複数の構造形式を選択した市町村では主に都市 部に RC 造・S 造、農村部に木造が計画され、農村部で は空室が見られ、立地的に利便性の良い都市部では入 居需要が高い例が見られた。4)既存公営住宅に対して 供給割合の高い市町村では、空き家が増加するリスク を考慮し、子育て世代でも利用しやすい団地や、払い 下げを想定し、売却が可能な団地が計画がされていた。
熊本県では供給戸数が多いことから農村部に災害公 営住宅が多く建設された。これらの地域では将来的な 入居需要が見込めない場合が多く、払い下げや新規移 住者を想定した計画は空き家のリスクに対して有効で あると考えられる。しかし、利便性の良い都市部に入 居希望が集まった事実から、今後は入居需要の高い敷 地に絞って供給することが重要であると考えられる。
そのためには、建設戸数自体を減らす方法が必要であ るため、今後の展望として木造仮設を転用した単独住 宅や借り上げ型注 (10)の災害公営住宅の円滑な供給が重 要となるのではないか。
【N 村:子育て世帯の入居者の想定】
N 村は元々既存公営住宅戸数が他の地域と比べて少 なく、災害公営住宅の建設によって村の管理する住宅 が増える事になった。そこで現在の入居者の世代交代 後を考え、小学校に隣接する敷地を選定し、戸建て形 式の災害公営住宅を建設し、将来的に子育て世代のた めの住宅として特徴づけて活用していく方針である。
【KO 町、UK 市、MF 町:払い下げを想定したプラン】
KO 町の K 団地 ( 図 7) では、災害公営住宅と同時に RC 造の子育て支援住宅が建設されており、災害公営住宅 は払い下げが想定されている。二戸一形式の住戸が選 択され、住戸同士を仕切る壁が取り外せる仕様で二戸 を一戸として改修できる。水回りが端に配置され、改 修後広く使える戸建て住宅として、払い下げができる ように計画がされている。また、UK 市 ( 図 7) と MF 町 では戸建て形式が採用されており、駐車場が各住戸の 前に配置されている。浄化槽が必要な場合は各住戸に 個別で設置するタイプが選択されており、団地の区割 りが切り売りしやすいように整備されている。
7. まとめ
本稿では、熊本地震における災害公営住宅の供給実 態を構造形式の選択とストック形成の視点から整理・
分析した。以下に明らかとなったことを示す。1)熊本 地震において被害に対して供給割合が高い市町村では 建て替え事業として災害公営住宅を供給しており、供 給割合が少ない市町村は単独住宅や既存公営住宅と一 緒に入居者募集を行なっていた。2)構造形式の選択経 緯では木造の払い下げの想定や RC 造の耐用年数の長
3640
13736 2730130036402426
2425 3335
3335 910 2425 910
DK
和室 DK 土間 和室
寝室 寝室
土間
水回り
水回り 水回りを端に配置
改修時取り外せる壁 N
��� 災害公営敷地 凡例 災害公営住宅
���
農地 N
10m 40m
20m 住戸前に配置された駐車場
戸建て形式の住宅
前面道路
敷地内道路
凡例 緑地 前庭 住戸
5m 10m 20m N
各住戸が接道する開発道路
凡例 災害公営住宅 既存公営住宅 前庭
農地
外構 広場
N
各住戸が接道 する開発道路 住戸前に配置 された駐車場
戸建て形式の住戸
4000
8000 16000 KO 町 K 団地 平面図 UK 市 K 地区 配置図 N 村 Y 団地 配置図
【注釈】
( 注 1)市町村が国の補助を受ける事なく、単独で住民に賃貸する住宅を「単独住宅」という。
( 注 2)公営住宅法の中で、公営住宅の耐用年限は、耐火構造で 70 年、準耐火構造で 45 年、
木造で 30 年と定義されている。
( 注 3)ここでは、被害戸数を罹災証明書の認定が「全壊」「大規模半壊」「半壊」の世帯数の 合計とした。( 注4)筆者撮影。( 注 5)参考文献 1)より。( 注 6)ヒアリング調査②より。
( 注 7)仮申し込み調査とは戸数確定時における入居意思表示を得るための調査。
( 注 8)くまもとアートポリスプロジェクトとは文化情報発信地としての熊本を目指して、文化 的資産を創造するためのプロジェクト。災害公営住宅では木造に限って実施された。
( 注 9)土地建物提案型は買取方式の一種で、用地取得と住宅の建設を民間企業が行う。
【参考文献】
1)総務省統計局:統計で見る市町村のすがた 2019
2)第 21 回学術講演会報告「東日本大震災の災害公営住宅計画の課題を検証する - 岩手・
宮城・福島を中心に -」
3) 集合住宅の新しい文法 - 東日本大震災復興における災害公営住宅ー
4)Archi+Aid Record book.2011-2016 -東日本大震災と建築家のボランタリーな復興活動-
図 9. 各団地図面