• Tidak ada hasil yang ditemukan

若者における高齢者介護意識の規定要因

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2025

Membagikan "若者における高齢者介護意識の規定要因"

Copied!
4
0
0

Teks penuh

(1)

卒業論文

若者における高齢者介護意識の規定要因

平成19年度入学

九州大学 文学部 人文学科 人文科学コース 社会学・地域福祉社会学分野

平成23年1月7日提出

(2)

要約

本論文では、福祉系学校の学生ではない、一般的な大学生を対象に、高齢者介護における 意識の形成要因に関する分析を行っている。

まず、第1章では、現在の介護に関する動向について論じている。高齢化率や社会保障給 付費の推移について言及し、在宅での介護が見直されている状況下にあることを確認した。

さらに、介護者・被介護者における望ましい介護形態について言及し、現状の整理を行っ ている。

第2章では、特に、若者世代に限定して、介護者としての立場から望ましい介護形態につ いて、その意識を確認した。その結果、若者における介護者としての意識が、被介護者の 意識と乖離している状況にあった。介護負担から生じる問題について言及し、乖離してい ない現状においても虐待をはじめとした問題が生じているが、乖離している状況下では、

さらに深刻な問題になることが考えられる。そこで、若者の介護意識を規定する要因を明 らかにする必要性があることを論じた。

第3章では、先行研究のレビューを行いながら、仮説で用いる介護意識を規定する要因に ついての説明を行っている。特に、本論文では、「祖父母」や「親」との関係性に注目して いる。さらに、先行研究では、福祉系学校の学生を対象とした研究がほとんどであり、介 護実態について十分に認識しているという前提があったが、介護実態についての認識差が、

介護意識に影響を与えることは十分に考えられると判断し、独立変数として設定した。こ こで言及した変数をもとに、最後に仮説の設定を行っている。

第4章では、「若者における高齢者介護意識の規定要因」本調査の概要について説明を行 っている。調査方法、調査時期、質問項目に言及している。また、分析に用いる変数の説 明を行っている。最後には、分析で用いた変数を一覧にした表を載せている。

第5章では、線形重回帰分析を行い、仮説の検証を行っている。さらに、仮説以外の独立 変数の結果についても言及し、その後分析全体を通した考察と今後の展望について論じて、

本論を締めくくっている。

(3)

i 目次

はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

第1章 高齢者介護における社会背景と現状・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 第1節 高齢化の進行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 第2節 社会保障費の増大・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 第3節 介護の定義・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 第4節 近年の介護をめぐる動向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 第5節 在宅介護支援に向けた行政の取り組み・・・・・・・・・・・・・・・ 7

第2章 問題の所在・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 第1節 介護形態の決定権者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 第2節 若者が望む介護形態とその動機・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 第3節 若者の定義・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 第4節 介護者における介護負担・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 第5節 介護負担から生じる問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 第6節 従属変数の決定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

第3章 介護意識の規定要因・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 第1節 祖父母との同居・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 第2節 祖父母との関係性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 第3節 親との関係性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 第4節 介護実態の把握・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 第5節 仮説の設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

第4章 若者における高齢者介護意識の規定要因に関する研究・・・・・・・・・ 24 第1節 調査概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 第2節 変数の説明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26

(4)

ii

第5章 分析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 第1節 分析手法の解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 第2節 分析結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 第3節 仮説の検証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 第4節 仮説以外の結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 第5節 まとめと今後の展望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33

参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36 おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 付録:本調査の調査票

Referensi

Dokumen terkait

【緒言】内閣府の平成 28 年版高齢社会白書によれば,我が国の総人口は,1 億 2,711 万人, 高齢化率は 26.7%である.平成 72 年には 39.9%に達して,国民の約 2.5 人に 1 人が 65 歳以上の高齢者となると推計され,今後の対策が急務である. ADL は,加齢に伴い選択的脱落をもたらすとされ,この結果,高齢者の生活機能に介護

1 Ⅰ.はじめに 1.研究の背景 高齢化の進行とともに、認知症高齢者の数も増加しており、2002 年に 149 万人であっ たが、2015 年までに 250 万人、2025 年には 323万人になると推計されている厚生労働 統計協会,2011。また医療施設にかかる認知症高齢者も増加し、認知症高齢者が認知症以 外の疾患治療の目的で入院する機会が増えている西山,

Ⅰ はじめに 高齢者は,加齢による生体リズムの変化,家族構成の変化,退職などの社会的要因も加 わり生活リズムに変調をきたしやすいと考えられるが,健康生活の基盤として,調整のと れた生活リズムの継続はきわめて重要である。したがって,生活リズムに関連する要因に 関する資料を蓄積することは、高齢者の多くが望む健康生活を続けるために有用ではない

1 【研究の背景と目的】 2004年の介護保険制度の改訂では、口腔機能の向上に関するサービスが新たな事業の一 つとして位置づけられた。このサービスが導入された背景として、「身体は健康であっても、 口は寝たきり」という多くの要介護高齢者が見逃されることになったことが挙げられる。4 ) 口腔に関する関心は高まっている一方、高齢者の口腔に関連するQOL(Quality

1 Ⅰ.問題の所在と研究の目的 1987(昭和 62)年に介護福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法」で定義され、名称独 占、専門的知識および技術をもって、身体または精神上の障害があり日常生活を営むのに 支障がある者に、入浴、排泄、食事のその他の介護を行い、その介護者に対しても介護に 関する指導を業とする者と規定されていた1)。しかし、2007(平成

Ⅰ.はじめに 1.研究の背景 わが国は 2009 年に「本格的な高齢社会」となっている1。国の人口動態統計では、家庭 内の不慮の事故は高齢者が多く、種別では溺死でき水が多い 2。東京消防庁の不慮の救急 事故の統計では、高齢者は転倒事故が多く場所は居間が多い 3。調べた限りでは、家庭内 事故の体系や分析方法が明確でないと思う。高齢者自身の事故予防に対する意識について、

Ⅰ.はじめに 1.問題関心 高齢社会に伴う年間死亡者数の増加や医療費削減も背景にしながら、2006年の介護保険 法改正において「看取り介護加算」が新設されるなど、今後、介護老人福祉施設(以下、 施設)での看取りが期待されているものと推測される。 「高齢者の終末期の医療及びケアは、患者個々の価値観や思想・信仰を十分に尊重して

的介護保険の導入によって,利用者は大きく伸び ている。この事実は,介護サービス供給を増加さ せるためには,社会保険あるいは税金の形での公 的資金の導入が必要であることを意味している。 さて,オーストラリアの介護サービス産業の歴 史を簡単に振り返ってみよう。オーストラリアの 介護サービスは,北欧諸国と同様に,施設介護が 先行した。介護施設としては,介護の程度が重い