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頻繁な睡眠麻痺の2症例 特にうつ症状との関連について

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羅遜一一一彦・穂積 登:頻繁な錘繊蘇痺の2疲擁 57

   頻繁な睡眠麻痺の2症例 一特にうつ症状との関連について一

橋穂 懇積 彦登

ナ殉難レプシー

 鰺麗奪にG磁艶麗韓蓉中の緩懸iむ(睡躍発作

S豊麗夢誠嬢磁)が長難にわたって認められた2症 鱗を報告し,艶鴛媛鐙s慈(難鍵co凱麻痺・騰力,

le馨y瓢発揮)と呼んだ。この内のi症纒には

「大笑いした鯵,仕事でうま継取引があると下鞍が 突然崩れ落ちる」という蓬i状(勝方発{乍。&も筑豊exy〉

も存在したと記載している。その後.欝警8隼に

簸響礫が盤鷲。壷鐙sy懸者で入鰻簸に幻覚体験

(入鰻競幻覚鞠韓鰭。癖騰磁麗塾翫io雛)が認め られたことを鞍告し,錘醒発作s董9鐙畿ta磁脱

力棄権綴ね幽翠入醒鋳幻覚妙灘鰭蟹走。

雛茎短C塗飢沁盤の3症斌がナルコレプシーの古典 的3主1致とされた。さらにW護s{滋薙§28) はナ ルコレプシーの患者で睡鰻麻痺sl艶書韓r謡ys量s

(寝入蓼ばななど毒こ捧が動かな軽と感じる)が認 められることを鞍告し,Yoss&蕪む雄ぎ(欝57)

は上霊豊の3痘状1ここの睡彗餐癖痺を毒舞えナルコレプ シーの珪土籔とした。

 しかし.錘膿麻痺と大綬時幻覚については,蕊 常者においても蹴饗することが知られている。錘

蟹麻痺については欝聡奪に蟻嶽嶺が,入鰻時

幻覚については購§7奪に6§S雄鎮至論簸ys,欝醤 葺誌こ醗&t建yらが蓬三常人で認められたことを幸襲告

している。 しかも, これらはGe藝難窃&盤がi暮獲}

奪にナル盤レプシーの症鱗を報告する駁麟のこと である。1二達のように,ナルコレプシーの睡緩麻 痺(Wi墨so盤,欝28〉と入鰻時幻覚(M響醗,鰺露)

の報篶ξはこれら鑑常餐についてのi鍛告よむかなむ 遅れている。

R旺麟睡醒と睡醸癩緯

 蹴上遽べたナルコレプシーの4主籔のうち,瞬 罎蘇痺と入鰻縛幻覚慧ナルコレプシー患者の瞬懸i

に頻繁に認められる入醸時嚢猛M甦醒(S茎e鐵

0}欝{詫鷺翼麹重慶e授{》{至:以下, SO貧猛釣籠〉と羅各称)

によると考えられている(嚢ec短S磯寂鐸磯蕊&董、,

鰺惑3,高橋ら,緯§3,銀s誕熱熱蕊滋.,茎欝蓼)。

s()R鷺M野とは,通常,入駿後暮春〜欝春分に鐡

饗する嚢盆M睡鰻が入鰻直後に鐵愛する特異な

錘鰻形態である。しかし,最近の鞍告では,この S()R琶M2はナルコレプシーに特奮なもので1まな く弛の罐醒異常を馨う疾患(一次性うつ癖.纏醒 時無響畷症など)にも認められる事が瞬らかにさ れている(Sc撫鎗et麟.,欝簿,Co魏8醜滋.,欝凝,

W畿董轟蕊麟、,嬉82〉。さらに歪常人にお継ても,鷲 蘇な分欝睡鰻(W磁騰麟畿謡、,欝74,C鍵s藪灘。籔

&寵亙)e盤醗t,欝75,麹麺盤eも&至、,欝87農,

F曲磁霞,蟄翼総s.,M珍齪墨絵航濃.,鴛89)や昼 鷺睡膿穣鍵。硫雄、,緯綴)において,SO衰琵鍵P が頻繁毒こ出饗することが矢嚢ら轟ているa

正講者における錘1選蘇痺

至) 講大塚診療辮

 と記にのべた正常者1こお謬る睡緩麻痺はASS餅 盤愈婚資。至S垂e銀飯s盤6e聡C鑛亀e欝(以下AS

DC〉 憂〉瞬臨峯章害の分類 (ま97§) 1こ1まS㏄七重。簸 至).

恥sぎ膿磁G欝 農s琶ocま畿駐違 麟極 s漉夢,s漉欝 s捻暮es,o学鍵盤璽鍵。離農董s(韓ぎ翫so餓懸㌶〉の中 に難酸茎量感s墨聯欝欝脚s魏(董s幽te6s至e鐵 P鍵誠ys盤)として毳毳載されているg この分類で は,G倉。艶(欝62)の講糞結果を雛鱗して,こ の亜s擁誠綴S董8鐙P留晦s量sの轟境率が多く見 積っても,3〜§驚であろうとしている。鷺聡艶銑g

(欝§3)およびP含難(欝雛)も購様の講壷を行 い,その磯現率は,蔦〜蕪%であるとしている。

 一方,わが醗にお》ては.錘懇i麻痺と症状的に 講一と考えられる,いわゆる「金縛む」現象の在 在が懸られている。ぎ蝋磁&醜段L(欝欝蝕〉は,

「金縛む」瑳象の疫学的講蓋を質鷺紙を繕いて行 い,雛霰麻痺と購一と考えられるこの聡象の鐵現 率がA8至)Cの基準をはるかに上講参,韓%碗後で ある事を明らかにしている。この数字は一見,法 外な植のようであるが,B緩玉et&豊.(i§8護)1ま,黒 人を婦象にした調査でぎ&搬鐵麗鑓鍵夢P鍵a鞍s重s

(2)

福島大学教畜学部譲葉第蕊号

の鑛境率が約鎗%であったと報告している。ま

た. やはり, 営農無量難雄S艶媛)Pa夢&峯ys箆 と藤里一 の翠蓋象と思われる翼gw登。鍍艱難a簸6における 0韓琵aぎについて,論ss(欝78)はその灘璽率

が約総霧にものぼることを聡らかにしているG

Goo由(鵬2),翼ve蹴もe(欝暮3)やP8繊(董§8遵)

の結果と恥掻盤et&L(欝8篠),8倉銭et滋.

(i襲爽)や翼ess(欝7慧)の結果が異なるのは,講 査方法などの違いによると思われる。後者の3醗 究は睡醒麻痺を疾病として記遽ぜずに調室を行う

伊嘘戯a饒譲.(欝87も),旋ss(鴛78)〉か面接 による講蚕法によっている(糞ess(欝?8〉,3¢難

(欝蟹)ため,求められた鐡現率はおそらく鋳者よ りも正確であろうとおもわれる。

ナ庵コレプシーの診藪基準

 ナルコレプシーの診懸基準については,必ずし も統一がとれてはいな墾が,ASDCの睡醒緯書の 分類(董§7§)には,以下のように記載されている。

 「ナルコレプシーは羅中の遍乗1な懸1気(繊£essive 6躍も雛es豊ee瞬総ss〉と農璽M睡鰻の異常な発 現(段糠。懸a墨盤繰漉s鰺t圭。難s o蓄衰葱M s茎e磯〉

によって講域される疾患舞である。後者は,入駿 時幻覚として主観的に韓験されることもある入鰻

時飛鎌睡鰻簸(s亜脚磁s航嚢慧M夢er疑s)

が頻発することと,獄猛欝睡膿の擁麟邊程の解離 徳ssocまat樋醗蟹s蓋聯重簸励誌。でy夢rocess)

である鋳勤鋭力発作と睡賎麻痺を含む。入霰後i

§分獄内毒こR慧M趣i藝餐が鐵翼することは, ナルコ レプシーを謹明するものとみなしうる(奉多(鴛 7蓼)よむB本語訳を彗1駕〉。」

 つま参,睡鰻発馨,騰内発鐸,睡醒麻痺と入醒 時幻覚をナルコレプシー4〉逢主籔とみなし,s至e鐵

。簸s就R奮Mβ皺め6sの建場のみをもってもナル コレプシーとみなし得るとしている。

 しかし,上述したように,ナルコレプシーの逢 主鍛のうち睡醒舞舞と入縷時幻覚は,董常人でも 頻繁に鐵現することが知られており,それらの生 理学的岡一過穫とみなしうるs艶鐙。簸s銭魏璽M 欝盛畷sは弛の疾患だけでなく,蕊常人でもある 状漫筆で縁頻発することが篶られている。また,

最近ナルコレプシーと翼LA−D貧2という航療の 麗係が涯§されておむ (」睡畿a玉.,欝8蓬,

8濃魏撫撮Se重9憾蕊,i鰯,9磁&e譲.,i§8§),

「長簸に持続する睡醒発修」と「脱力発舞」が共

董989一一i里

存することを診籔基準とした場合にのみ墨猛A−

P盆2という生麺学的マーカーを有する均質な一 驚を麹出できることが鞠らかとなっている(本多

ら,韓87)。これらの事実から,ASPCのナルコ レプシーの診籔基準縁瞬らかに再考を要し,錘醒 発作と醗力発作が確認できた場合にはじめてナル

コレプシーと診聾すべきであろう。

睡鰻痲痺と人格特性

 入鰻簸に起こる異常捧験ともいえる睡醗蘇痺に ついては古くから心懸譲的な議1舅が行われてきた。

饑えば蜜艶綴はその著書 丁難e語鎗糟艶ねt沁豊

。郵歯餓搬ぎの中で睡醒蘇痺が自発的な運動の不 請穰…となる状態であることから,ある行動を起こ そうとする欲求とそれを擁蔑しようとするカとの 心鍵学的葛藤状態がこの翼象の背後にあると考え

た。また,V懸藤騒e漉e搬至.(難5)は空軍

の帰還兵で,戦縫におけるス塾レスによって,心 的外傷後ストレス障害を呈した痙携で睡緩購痺が 頻発したと幸襲告し,嬉i勤や意志の混酸状態,また1 それによる決薮不能状態が睡醒麻痺と麗連がある としている。Sc雛㏄藪(欝6§)は髭常人における 錘鰻麻痺について4症舞を紹介し,受動的懇獲と 攻撃的態度の悶の心理的葛藤状態の重要性を示唆

した。さらに幾難et滋.(欝8§〉は靉靆広告を繙 いて睡蟹麻痺の体験者を募集し感募者目身及び慈 募者の家族へのインタビューを行い,恐騰障害 照麗。磁so羅欝と睡鰻麻痺の関連を示唆してい

る。

精神障害とナル雛レプシー

 ナルコレプシーの愚者で,薦述の塁生後の地に,

幻覚や妄想などの精神病的症状をともなう場合も 報告されている。これらの癌舞は,①精挿分裂病

の合磁と考えられる症縫(Lε簸醗縫et麟.,欝総,

露漉油鍵琶et a至.,欝鑓,毛利ら欝欝),③精神病 的症状が入鰻時幻覚と震係が深くナル葺レプシー

§体と密接に縫達していると考えられる症擁(台 鍛認,Cor鐙et盛.,欝§5,大舞ら欝§8,鋳細量ro 8t雄、,i留§,本多韓醗),③徽麟et3翻魏系薬

麹あ獄臆贈織y緯e擁灘などの申極神経毒緻

斉鬢茎}syc藝os継醗櫨琶携sによ馨弓1き起こされた幻覚 症と考えられる症鱗(灌出ら欝§6,至〉艶鐸鍵も雛盈 et鑛.,欝?7,Yo膿琶硫屋.,欝38)などがある。

 うっ病とナルコレプシーの関係についてのべた

(3)

福磁一彦・穂積 登:頻繁な錘蟹麻痺の2痙鱗 59

文蹴1ま,饑えば.ナルコレプシーを含む錘緩緯書 の懸者でうつ症状のs君影鰺t鐙暮sco驚が高いと いう穣告(MO誌。饒濃.,i盤§)やナルコレプシー の愚者の一部に内遜纏うつ病が読められ,そのよ うな患者では, うっ症状と壷嚢彗餐症状の量薄長毒∫瞬翼無 していたという報告(貧。撫a蕪翼8vsi搬盛ov&,

臆75)がある。これらナルコレプシーとうつ病の 関係を示唆する事実ほ.蔭中の過剰な醗気が長難 化したことによむ2次的な反感としてうつ状態が 生じたと解綬する立場と,ナルコレプシーとうっ 癖とで共選麺〉病選メカニズム(騒内そノアミン分 泌の異常など)を想定する立場とがある。

症鯛提示

 著者らはある精神禅経科の外来悪者で頻繁に錘 醒麻痺をしめす2癒椀を経験した。この症擁の纏i 要を報告し,あわせてうっ鞍懸との麗連の可能性 について逮べる。

癒携オ

主訴及び褒癖鰹:擁診は欝欝年8月器8。患者

は諺才の素婚女性で主訴は,不安感であった。

また,それに癒えて,夜中1こ金縛鱗こなるため恐 くて躍れないという訴えもあった⑰金縛りに始め てなったのは中学から高校にかけてであった。怒,

6才のころ,夜中に§が覚めた時,体が動かず声 も鐵ず,「死にたくなかった」という女の人の声 がしたという。このような症状が月毒こほぼ蓑霧程 度あった。

 愚者は高等学校を卒業後,専需学校に入学する が,数ヵ月で中退し,その後アルバイ←を数ヵ月

ごとに代わるような生活を欝奪以圭1続診ている。

 愚者は2《}から22才の1痔アノぐ一トでひとり募ら しをしたことがあるが,このとき,まわりの人懸 が共謀して一人暮しをさせたと思ったそうである。

また.そのアパートの勃遷きに「霊魂学璽」とい う表梶が出ているのをみた蔭.アパートの渥根嚢 に人のいる気温がしたりした事があるとのべてい る3「近所の人や親藪が警分の悪9を言っている涯 と懸った事もあるとのことであった。

 高等学校からこの頃まで,金縛むは続いた。金 縛むの症状は,舞えば.嚢分の体が二つに分かれ,

家の外に鐵たむ空中で2分のi國くらい蓬1転ずる,

あるいは赤ちゃんの声,工事の音,シンバルの音 のようなものすごい音がしたりするというように 錘醸蘇痺に入醒蒔幻覚をともなっていた。その後

しばらく,金縛鯵は.あま穆現われなかった。

 騒,き才からふたたび金縛鯵が灘始め鵠才の時,

挽肉のぎ病院糟糠科を受診,半奪懸にわたり

醸魏縫擁盤,醜G盤&z鐙&搬,e蕊紹。董呂鵬,贈癒ぎ豊一

緯ε磁畿eなどの投薬を受けた。当縛め診藪は明 らがで慧ないが,投薬内容からおそらく,医騒は 険難縫鐙s¥をうたがっていたのではないかと思 われる。この縫,金縛ξ)の症状がもっともひどく 週に2,3廼であった。この嘘,飲まずにとって

あった薬を大暴に飲み嚢殺を醤む入銑する臼  ナルコレプシー麗連の症状については睡霰発作

はなく.騰力発作は,はっきりしないが,騰才 頃2回線どあったと患者は報告している。

 当診療漸を受診するi隼繭,かもいに激しく頭 をぶっけ,意識溝失等はなかったが,翌轟轟姦が 患たので都内のS騒神経外科を受診している。こ のときの騒擾謬量見もあ》まいではあるが,患者§

身によると「少しおかしい,藍常とは震えない」

と鑑麟から言われたということである。欝87奪 蓬月に頭痛のため邸内の9脳禅経躰科を受診した。

このときの難波新見は爺頭藻に籐被群発が認めら れるため異常という診噺であった。また,瞬時に

頭蔀X繰鍔検壷も受けているが,ε脳に瞭麗が

ある憾との議明を受けたという。羅室の拡大につ いての議醗であろうか。しかし,当診i康溺での脳 波験蓋の結果.この羨頭藻稔綾欝発は瞬§による 呂銘謹&ctであ鯵,異常謬豪舞,毒ま圭竃出せなかった。ま

た,轟診療斬の紹介による至病醗精神科での頭藻

X線CT綾査羨晃は,歪常であった。

家族歴:家族構成につ》ては,緩iに示した。父 霧懸,ひとつ上の醜夫嬢,2入の甥と溝居してい

る。灘窺は,賀尊前にむ才で死亡,その§葎後 に父親は再婚したが,2隼で離婚した。家は建材

籔唯 褻鰐唯の家族講成 藤織で露まれた6人が 購居して継る。

聖1悪者(羅e漉淡8δ嚢at墨e臨〉,数字1隼令.

×1死亡

(4)

総 福島大学教費学認論纂第薦骨

業を営んでいるが,父親が雛ε耀鍵病(特発性 壊癒)で魂奪蕊に片下駿を切姦してから,家業は一 購慧の嬉夫嫌が中心となって切盛修している。患 者絃一番上の嬉夫嬢とはあまり碧き合いが無いが,

結嬉し近解に住む妹とは気が合うらしくよく会っ て謡をするらしい。岡羅の嬉夫婦とは摂毒合いが 悪く,2年蒙に愚者が自殺未遂をしてから,麗係 癖更に悪達した。

症携2

主講没び現病獲:初診1ま欝8暮奪3月譲。主訴は

不醒。鰺留年3月に音楽矮鶏大学を卒業後,瞬

系舞の罎隼麟大学(音楽大学)に纒大した。短霧 大学時代の友人とはとても楽しく過ごしていたが,

逢隼麟に纏入してから,友人と騨染めず,また,

授業むレベルが短難大学時代よむもむしろ落ちる など,淫隼鱗大学に頬する難待やあこがれが裏燐 られた。そのころから,気分が憾劫で緩しも、友人 とも会墾たくなくなむ,醸れなくなった。醒りた い気持ちがあるのに頭の中をいろいろな考えがめ ぐってしまう。寝つきが悪く,また,夜中毒こi時 間ごとに§が醒めて朝を違える。6鴛中旬〜7月 頃より,夜中に目が醒めたときに金縛むが頻繁に 起こるようになる。毎蔭のようになることもある。

症斌は,「体が動かない,声が趨な墾ゴに換えて,

人影(舅の人〉が立っている.耳元で音がする。

耳を揮さえつけられ!ている感じで苦しい,体が浮 き上がったり,落ちたりするなどの入鰻時幻覚を ともなう。金縛鯵が恐いため毒こなお躍れなくなっ た。現在は,遷に2〜3獲くらいの割合でなる。

騰力発作,睡鰻発葬慧全く無籍。

蜜擦歴1家族構成については,緩2に示した。父

幾は割烹を経営。父親(§4才〉,母親(韓才)と 串学生の!弟(拠才)が一緒に募らしている。患 者本人は,大学に通うため一人で下宿している。

1費 22   44

麟2 症鱗2の蒙駿講域 患者1まアパートに一人 で績んでいる。

欝:患者(羅ε箆t澁磁登at麺麟〉,数字1葎齢

ig8§一難

診 藪

 以上の2症鰹の精神疲状についてOSM一石一銭 診藪を適駕し,その後ナルコレプシーとの異羅に ついて験試する。

1》s継還君診擬

 症縫iは器才頃.一時的に幻覚や妄想に遜い

体験をもったことがあむ,一時,単極麟激魏の授 与を受けて墾たことがあるため精禅活性物質によ る雛質牲精禅薄書が疑われる。しかし.幻覚・妄 想的な体験は中極神経麟激麟授与の蕩であるので,

いわゆる呂鑓茎痩ε盤雛鐙9至}sy磁。蕊sではな墾。ま

た,侮獲か行った,脳波検糞や頭部X線CT綾査

の繕果も瞬縫な異常を示してはいない。そこで,

これらの椿禅症状は薬鞠や器質盤の異常が原馨で あるとは考えられないα次に疑われるのが,精神 分裂病であろう。翼時点で患者の当時の疲献を再 構成するのは羅難であるが,患者の{本験は一襲寺的 であり,症状も葬常に不安定で曖蘇なものである。

実際,境時点では,患者は欝欝の考えをばかばか しいと評している。精神分裂病の可能性がな墾わ けではないが,少なくとも堤時点では精神分裂癖 の診簸は下せない。次に考えられるのが,入塾緯 書のうちの分裂病型人格薄霧であろう。分i襲病型

人賂障害のPSM遜丑診懸基準は以下のとおむ

である。

分裂病型大幣褻奉書SC銭蛇0毛y重}a董 嚢ε螢SO簸&至誌y 〔盤S−

o雌鍵

A.全般的に,人聞関係に於ける欠臨,及び機念 外観,行嚢鶴こ於ける鳶奏少さのパターンで,成人難 畢顛に始まり,種々の績溌で瞬らかになる。鎌下 のうち,少なくとも5項目によって示される。

韓 闘係念憲(麗係妄想は含まない)

馨 人鷺麗係での遍剰な不安,舞えば,縷れない 人がいるような被会醜状溌では極度に落ち着きが 無い

131奇異な繕念,または麗術的思考が蕎勤に影響 しており,それは,文紀的媛範に会わない,携え ば遂艦的であること,千里鰻,テレパシー,また は餌第六感欝 縫人が私の感精を感じ取ることが鐵 来る坤を確慰すること(小髭および青年では奇異

な空想または患い込み)

総 普通でな秘知覚体験,饑えぱ錯覚.実際には 存在しないはずのカや人麹の葎在を感じること

(5)

福獲一彦・穂積 登二頻繁な錘靉靆痺の2盤鰍 6豊

/5/奇妙で風変りな行動や外観,携えば,だらし のなさ,異常にわざとらしい動作,独善書 織 親兄弟以外にはi饒しい友人や落頼できる人が

いない(または一人だ謬 )

麟 風変りな会誌(連合甦緩や滅裂なしに〉,鰍 えば,会話内容が乏しい,騰織しやすい,あいま い,不適切なほど麟象的

麟 不適切で狭継感椿,饑えぱ,馬鹿げた,よそ よそしく,ほほえんだり,うなづいたり,などの 表椿や身・振蓼を返すことがめった畢こな墾 麟 疑い深さ,または妄想機念

B.糟糠分裂病や広汎性発達障害の経遍中にのみ 起こるものではない。

 症縫玉は,Aめうち1鋲2/{31{灘および{6藩こ該当す る。また.Bも満たしているので分裂病型人格障 害に該当すると考えられよう。また,愚者は褥診 時から不安を訴えておむ,治療の経遍中にうつ癒 状も生じて疑る。気分変講症が疑われるが,全般 性不安薄書の可能性も残されている。憐報の不足 から暫定診籔とすべきだろう。また,もし.睡鰻

麻痺や入鰻時幻覚もDS醗璽嚢診懸に取鯵入れ

るならば.特定不能の睡騒曩時異常行i勤を言避載する

ことになろう。以下に症例iのD8蟹鐙君多軸

評定の結果を要約する。

症例輩のζ》s継畷壌多軸評建

Ax墨s L鎗§.鎗気分変調症.原発性,高奪発症     (暫定,全般性不安擁害を験外すべし)

    3醇.韓特定不能の錘駿時異常行動 Axis璽:3綴.22分裂病型人格纏害

Ax懸盤二なし

Ax圭s欝1心遷祇会的ストレス:瞬鑑家族     (特に締夫媛〉との不秘     強さ:2(持続的礫境が優妓)

Ax重sV:現在のGAぎ :婚

過去i年間の最高GAぎ :55

 症擁2は,魂隼舗大学への編入という礫塊の愛 翫を契機に不適癒を起こし,うっ症斌を呈したも のである。うっ状態の発現は礫境変化によるスト レスをi契機としてお滲, まず,擁うっ気分を{半う 遮癒緯書が疑われる。しかし,擁うっ気分は6カ 月以上持続しているので,舞うつ気分を鐸う適癒 障害は除外できる。また精神病症状は認められな

いことから,精鱗i蘇1盤iの気分擁害や分裂感精嚢草書 は除外される。次1こ,大うっ病エピソードが考え られる。大うっ病エピソードの診噺基準は以下の とおむである。

大うつ病エピソード麓錘鍵D鐙鐙ss量ve恥墨SG畿 A.少なくとも以下の癒状のうち,5つが瞬時に 2遷霧存在し,病前の機能からの変化をおこして も略;これらの症状のうち少なくともiっは轡揮 うつ気分,または/灘翼殊または嚢びの喪失である。

(身体的擁害,気分と講秘しない妄想や,幻覚,

滅裂,または著明な連合鞄緩などに購らかに起馨

する症状は含まな鮎・。)

1葵 ほとんどi嚢中,ほとんど毎霞揮うつ気分で

(小髭や春年にあってはいらいらした気分もあむ うる),愚者§身憂)言明か,または地者の観察に よる

轡 ほとんどi霧中騒とんど毎B,すべての,ま たは隷とんどすべての活動における興殊,喜び砂 著しい減退(患者の言畷か,または勉者の観察に よる,ほとんどいつも無気力〉

13/簸食していないで,瞬臼な鉢重減少,あるい は誌重増撫疑残,iヵ月で体重の5%縁上),ま たは嶽とんど毎欝,食欲の減退または増癩(小髭 の場合,購待される鉢重増趨がみられないことも 考癒せよ)

轡 ほとんど毎馨の不緩または睡蟹過多

/霧 ほとんど毎薮の精神運動簿1止,また嘉ま,焦燥

(地者に観察され,ただ単に落ち着きがないとか,

のろくなったという主観的感覚だけではなも、も

の)

織 ほとんど毎露の易疲労牲,または気力の減退 17/ほとんど毎Bの無儀魑観,または遍羅で不適 切な罪責感(妄想的であることもある〉,(単に§

分をとがめたむ,病気になったことに繋する罪の 意識ではない)

麟 思考力や集中力の減退,または,決籔園難が ほとんど毎欝認められる(患者自身の書絹,また は,纏者の観察による)

織 死についての反復思考(死ぬ恐縮だけではな い).特雅な計護藝はないが,反復的な嚢殺念癒.警 殺企纒,または自殺するための1まっきりした計慰む

 窪醗2は,以上のうち(聾,1勃,(灘,(襲および/麟 をみたしているσさらに,うつ状態の賎往がない

(6)

§2 福島大学教篤学蕊論集第菊号 欝89−i董

ことから,大うっ病単一エピソードと考えられ,

現在症の重縫度は軽症と考えられるのでコードの 第§泣にはiが記入される。不醒.および睡腹麻 痺についてもAxis至に記入される。以下に症縫

2のDSM堰我多軸評定の結果を要約する。

は,よく認められる生蓬的1交感である。したがっ て.翼時点ではこの患餐をナルコレプシーと考え ることは鐡来ない。

 症醗2では,甦鰻発鐸及び騰力発作は全くない のでナルコレプシーとは考えられな継。

癒携2の匿}S繕聯澱多軸評建

Ax重S董:欝6.飯大うつ癖単一工どソード,軽症     臆7.彪飽の精神縫害(葬器質性)と麗     達した不醒

    3解.韓鵜定不能の睡醒鋳異常行嚢 Ax総叢:なし

Ax捻璽:なし

Ax豊s聾:心理縫会的ストレス1大学生活への不

    適癒

    強さ:2(持続的礫境が優盤〉

Ax童s v二現在のGA璽 :55 過去i奪聞の最高GA掌 :鱒

ナ膨コレプシーとの異織

 症擁iではっきむしているナルコレプシー麗連 の症状は錘賎癒痺と入鰻時幻覚のみである。騰力 発作について患者からの申告があるが,瞬確では なく,懇数も少ない。蕉常者でも大笑いしたむ,

驚いたときに腰が鼓翳ることがあり,特毒こ子繰で

        考   察

 症纏至と痙擁2は騰懇i麻痺を頻繁に韓験してい るということでは,共通しているが,その臨床像 は, まったく異なっている。異なった病理メカニ・

ズムを持つ疾患に磯然購一の睡醒難害が合爵した と考えることももちろん尋能である。

 ところで,図3は,症纒iの経遍をカルテの記 載をもとに再構成したものである。上辛分は穫1篤

した薬麟について,下辛分は症状の消長について 激してある。睡懸i麻痺は治療を雛始してからはそ れほど多くなくなっている。睡醒麻痺が譲現した 時点の縫の症献について見ると,ほとんどの場合

うっ癒状が睡懸芝麻癖と一致して鐵琴讃している。 う っ症状なしに,錘鰻麻痺が出現しているのは緯8?

葎め年末の珪藝のみである。癒鱗2は,うつ症献 と不醸が鐡現し,その後しばらくして,錘腹蘇痺 が鐡麗している。

 うっ甕状と睡鍛麻痺だけ壱取む上げて遜べた文 献は著者が検索した醸磐では見あたらない。しか し,先に述べたように.うっ症状とナルコレプシー

     逸穀葺. 2乳 糟呂マ

       ▼

隔沁費鯉紐。豊 胸ゆ曾滋壱 鵬膿轟ε蔚蕊濫掘e

α}oc碑興鱒搬ε 戯琶ydr㏄継。ぐ磁心 bro曇逸葺e獅

登竜重zo茎繍

」確論。亀 欝蘇壽

  ▼

    縛{》

総  輩  露  露  毒 3  雪  3  3  3

鶴  樽  露

3  3  3  3 3 3

ia〜鱒r鱒職 鞍蝿τo繍i⑪τ溢唱 2

醜i静ゆ翻鼓澱 妙融ゆ。縦。盤漉

腱。瓶減磁 7 錠5 葺む 奄{》 1 彗{》 s

曲孟&曲包む熱典{} 疑鱒ゼ㏄織or継偉 2{}

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凝睡譲の出現ポテンシャルのよい捲標であるR EM密度(濯M睡畷中,単盛時賜あたりの急

速鍛球運動(霊鑑Ms)の頻度)がうつ病患者で高 いことも短られている(G圭謹簸,緯7勢。さらに,

うっ病の治療薬である油i夢鍛露髄などの三環系

薬魎は,醗M錘醸を減少させることも短られて

いる。(嚢薩もサむ琶t段茎.,ig67)。 このよう畢こ, うつ

病においては.翼翼M蕪緩鐡箋のポテンシャルが 高くなっていることが示唆される。

 以上の事実から,うっ状態は,R建M睡鰻の異

常である睡鰻麻痺や入羅時幻覚が鐵饗しやすい状 溌であると考えることも鐵来よう。

 以ま二の推i論を縫諒するためには,症鱗数を増や し,うっ症状と睡鰻麻痺との麗係について,よむ 定量的な検討をする必要があるだろう。

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Referensi

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(2)感染症対策本部の体制 本部長は対策本部を全体統括し、各委員会・事務局に対し、 必要な指示等を行う。 対策本部の事務局業務は一般委員会が所管し、 損保協会事務局が運営する。 1.感染症発生時の対応体制 組織 構成 本部長 協会長 副本部長 副会長 協会専務理事 本部委員 協会常務理事 一般委員会委員長 業務委員会委員長

1.感染症発生時の対応体制 2020年2月、生命保険協会では、新型インフルエンザ等対策要綱に 基づき新型コロナウイルス感染症にかかる協会対策本部を設置 協会長を本部長とする対策本部役員会で緊急時の対応策を協議・決定 対策本部役員会 新型コロナウイルス感染症に かかる協会対策本部 <メンバー(7名)>• 本部長:協会長 • 構成員:副会長、常勤役員

はじめに 2015年10月,農林水産省から人事交流で文部科学省に出向 して,研究振興戦略官として先端医科学研究を担当していま す.先端医科学研究とはどんな研究領域なのか.ライフサイ エンスのうち,その成果を社会還元するに当たって,省内, 関係府省が密接に連携して取り組む必要がある医学研究領域 とされており,感染症,がん研究,ゲノム医療などを担当し ています.

令和 2 年 4 月 6 日 保護者各位 穎明館中学高等学校 新型コロナウイルス感染症に関して今後の対応について 新型コロナウイルス感染症拡大の状況が続く中、保護者の皆様におかれましては不安な 日々をお過ごしのことと拝察申し上げます。 今後の対応についてですが、5月のゴールデンウィークまで休校を延長し、5月7日から

(記入上の留意点) ①~④のいずれか該当する者の□に✔を付けてください。 ア □ イ □ 上記のほか,⑤⑥に該当する者がいる場合はそれぞれの□に✔を付けてください。 ①~⑥に該当する者が一人もいない場合は以下の□に✔を付けてください。 課税証明書等を添付する保護者等の氏名及び児童生徒との続柄

1 令和2年7月22日 保護者 各 位 弘前学院大学 学 長 吉岡 利忠 本学の新型コロナウイルス感染症の対策について(お知らせ) 本学は、令和2年4月8日より授業を開始することにしておりましたが、新型 コロナウイルス感染症対策のため、4月22日まで臨時休校としました。 なお、この間に政府の新型インフルエンザ等対策本部において、4月16日全

新型コロナウイルス感染症対策に係る本学の対応について (令和4年8月1日現在) 1 新型コロナウイルス感染症対策に係る留意事項 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止し、安心して受験できる環境を確保するため、受験 者の皆様へ次のことをお願いします。 なお、今後の感染状況等により内容を変更することがあります。 1 試験前日まで ①体調管理

れ、以下のアの要件1から4(ただし、初期スクリーニングが実施されない場合は要件2 から4)を全て確認したうえで、受験を希望する者は、以下のイ及びウの手続きをエで指 定する期限までに行ってください。 なお、エの期限までに手続きを行わない無症状の濃厚接触者は追試験(一般選抜のみ) の対象者となります。 ア 要件の確認 要件1