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2 0 Ëy •t^f[ Sö\ m” ²− zZSÖ−⁄e–Q¹[n0†›èeJ0‹0s0û0 - 桜美林大学

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Academic year: 2025

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氏 名 北島 洋美 (キタジマ ヒロミ)

本 籍 神奈川県

学 位 の 種 類 博士(老年学)

学 位 の 番 号 博甲第 100 号 学位授与の日付 2021 年 3 月 15 日 学位授与の要件 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 目 高齢期の性的マイノリティの主観的な生活課題と施設サ ービス提供者の対応 -同性愛・両性愛者に着目して-

論 文 審 査 委 員 (主査) 桜 美 林 大 学 教 授 中 谷 陽 明

(副査) 桜 美 林 大 学 教 授 長 田 久 雄 桜 美 林 大 学 教 授 杉 澤 秀 博 神奈川県立保健福祉大学名誉教授 谷 口 政 隆

論 文 審 査 報 告 書

論 文 目 次

Ⅰ.研究の背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 1.性的マイノリティとは

2.性的マイノリティの割合と人々の受容

3.高齢期の性的マイノリティに関する研究の到達点と課題

Ⅱ.研究目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

(2)

Ⅲ.第一研究・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 1.目的

2.研究の方法 3.結果 4.考察

Ⅳ.第二研究・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 1.目的

2.研究の方法 3.結果 4.考察 5.限界と課題

Ⅴ.総合考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 1.当事者が選択できる施設

2.多様な利用者に対応できるスタッフ 3.地域での課題

4.今後の課題

参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

論 文 要 旨

本論文の目的は、高齢期の性的マイノリティが経験している生活上の課題を明らかにす るとともに、高齢者を支援するサービスの提供者が持つ性的マイノリティに対する態度を 明らかにしようとするものである。はじめに、LGBTQ と称される性的マイノリティについ て、近年そのことについて秘匿するだけでなく、社会的、経済的に不利益を経験しているグ ループとして、社会がその包摂に尽力すべきだという状況が概観された。加えて、性的マイ ノリティが高齢期を迎えた際には、健康、孤立や孤独、貧困、差別・偏見の経験といったリ スクが増幅される可能性を指摘した。それらのことを踏まえて、高齢期の性的マイノリティ にかんする研究状況を概観し、国内外の研究の歴史が非常に浅いこと、とくに日本におい て、性的マイノリティの高齢者に関する研究が数少なく、そのおかれている状況も明確にな

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っていないことを明らかにした。したがって本研究は、2つの研究を実施することによっ て、高齢期の性的マイノリティについての研究的知見を蓄積することへの貢献を目指して いる。また本論文では、調査実施上の制約等から、性的マイノリティのなかで、同性愛者と 両性愛者に限定して調査を実施した。

第一研究は、性的マイノリティ高齢者の主観的な生活上の課題や不安の構造およびその 背景を明らかにする目的で実施した。調査方法は、22 名の性的マイノリティ高齢者への半 構造化面接を行った。得られたインタビューデータを質的に分析し、12 のサブカテゴリー と4つのカテゴリー、およびストーリーラインを生成した。「否定的な価値観の影響」カテ ゴリーには、「否定的な価値観を知る」「性的指向を隠す」「自分を抑え込むつらさ」「性的指 向は問題にならない」のサブカテゴリーが含まれた。「頼らない/頼りにくい状況」カテゴ リーには,「頼らない生活」「希薄な支え」「具体的に考えられていない対応」のサブカテゴ リーが含まれた。「心配なく過ごせる場所を求める」カテゴリーには,「隠さない環境」「安 心なフォーマルサービス」のサブカテゴリーが含まれた。「自助・互助で備える」カテゴリ ーには,「肯定できる暮らし」「老・死に向けての準備」「人とのつながり」のサブカテゴリ ーが含まれた。4つのカテゴリーのつながりは次のとおりであった。当事者は現在「頼らな い/頼りにくい状況」にあり、それを生んでいたのは「否定的な価値観の影響」であった。

これから先については、自分自身で行う対応である「自助・互助で備える」と、外に向かっ ての要望である「心配なく過ごせる場所を求める」とがあった。

第二研究では、高齢期には介護施設への入所の可能性が高くなることから、介護施設のス タッフを対象として質問紙調査を実施した。以下の2つの問いを設定し、その関連要因の探 索も行った。①スタッフは性的マイノリティ入居者の希望を尊重した対応を行うか、②スタ ッフが選択する対応にどのような要因が影響を与えているか。これらの問いのために、ゲイ、

レズビアン、バイセクシャルの3つのヴィネット(架空の事例)を提示して回答を求めた。

調査対象者は、東京都 23 区内の特別養護老人ホーム 26 施設のスタッフであった。質問 紙配布数は 994 通,回収数は 607 通(回収率 61%)であった。分析の結果、スタッフは批判 的な対応を回避する傾向にあり、スタッフが実施する対応(当事者へのスタッフの対応)の ほうが、当事者はそうしてもらいたいだろうという推測(当事者の希望に対するスタッフの 認知)を上回っていた。さらに重回帰分析の結果、「常勤雇用」と「当事者の希望に対する スタッフの認知」がスタッフの「積極的な対応」を有意に促していた。

総合考察としては、まず当事者は性的指向が問題とされない環境を求めていることが導 き出された。ただし当事者が求める施設は千差万別であるので、施設・サービスを当事者が 安心して暮らせる場所として作り、それが当事者に伝わるように働きかけることが肝要で あることを論じた。次に、介護するスタッフは、自分がネガティブな態度や考えも持ってい るかどうかはあまり意識されていない可能性があるので、セクシュアリティ以外の事項も 包含した Cultural Competency のトレーニングが有用であることが示唆された。最後に調査

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結果からは、介護が必要になった際には、入所サービスの選択が第一であった。しかしなが ら今後は地域包括ケアシステムの構築が政策的な課題となっていることからも、地域にお いての生活の継続ができるよう、法整備等を含めて対策が必要であることが示された。

論 文 審 査 要 旨

性的マイノリティの高齢期に焦点をあてた研究は、社会的にも必要とされているにもか かわらず、国内外ともに未だ数少ないことから、非常に意義のある研究である。さらに、研 究対象としてはアクセスが困難な性的マイノリティから直接聞き取りを行いデータを入手 できていることも、本論文が提示している知見の価値を大いに高めている。また研究手法は、

質的研究と量的研究を組み合わせたもので、知見を豊かなものにしようとする努力も認め られる。とくに性的マイノリティ当事者へのインタビューでは、様々な側面で差別・偏見の 経験をもつ当事者と信頼関係を構築しつつ、個々のライフコースに沿った生活上の困難や それらに対しての心情を根気よく丁寧に聞きとっていく作業に、大きな価値を見出すこと ができる。そしてそれらのデータを質的に内容分析を行い、いくつかのカテゴリーや概念を 生成していく過程は、博士学位請求論文の研究手法として妥当なものである。また施設介護 スタッフに対して実施した質問紙調査およびその分析手法も、研究手法としては標準的な ものである。最後に結論として指摘した3つの課題については、概ね妥当なものであり今後 の研究にも有用な指摘であると考えられる。

課題としては、性的マイノリティの高齢期についての先行研究が少ないことは致し方が ないが、性的マイノリティあるいは社会におけるマイノリティに関する研究はかなり蓄積 があると思われるので、それらの文献へのレビューが不足していることが指摘され、そのた め考察の新規性がうまく示されていないことがあげられた。

口 頭 審 査 要 旨

研究の意義および研究目的について、改めて口頭により確認を求め、論文の趣旨と同様の 回答を得た。さらに研究手法の詳細について、いくつかの質問・指摘を行った。たとえば、

聞き取りによって個々のライフストーリーに沿ったデータが入手されているが、内容分析 の段階では、それらのストーリーが断片化されすぎて、事例としてのダイナミズムが失われ たのではないかと指摘した。これに対し、断片化については認識してはいるが、対象者との 約束により何より匿名性を重視したことから、断片化せざるを得なかった事情が説明され た。さらに、論文の査読において指摘されたもう少し文献レビューの範囲を広げることにつ

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いても、具体的な説明を求めた。たとえば、論文では日本と欧米での性的マイノリティの相 違についての記述、あるいはそれらを前提とした考察が散見されるが、日本と欧米のそもそ もの文化の相違や社会的制度の差異についての文献レビューの不足の説明を求めた。回答 としては、今回の論文は性的マイノリティの高齢期についての研究に焦点をおくことを主 眼にしたもので、より広い周辺的分野への文献レビューは含めないことにしたというもの であった。

以上のように、口頭審査における質疑応答は、概ね満足の行くものであった。論文につい ては、さらなる改良の余地は残されているものの、その点は今後の研究課題として再認識し てもらうこととした。以上から結論として、本論文が博士学位請求論文として合格であるこ とを、主査・副査の全員の合意によって確認した。

Referensi

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- 3 - 整理し、次に、“環境因子”との関連、さらには、“個人因子”との関連についても言及し、 先行研究からみた難聴の重要性について総括的に整理している。 第2章では、地域在住高齢者の自覚及び受診との関連(研究Ⅰ)について検討している。 本研究では、地域における介護予防事業の参加者(73名)を対象として、「聞こえについて

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編入学等により学生を受け入れることがある。 5 第1項の学系は、研究上の目的に応じ、かつ、教育上の必要性を考慮して組織する ものとし、その種類、その他必要な事項は、別に定める。 (養成する人材等) 第3条の2 前条の学群、学類の人材養成等に関する目的は、次のとおりとする。 (1)リベラルアーツ学群は、広範な知識と深い専門性に裏付けられた思考力、分析力、

編入学等により学生を受け入れることがある。 5 第1項の学系は、研究上の目的に応じ、かつ、教育上の必要性を考慮して組織する ものとし、その種類、その他必要な事項は、別に定める。 (養成する人材等) 第3条の2 前条の学群、学類の人材養成等に関する目的は、次のとおりとする。 (1)リベラルアーツ学群は、広範な知識と深い専門性に裏付けられた思考力、分析力、

編入学等により学生を受け入れることがある。 5 第1項の学系は、研究上の目的に応じ、かつ、教育上の必要性を考慮して組織する ものとし、その種類、その他必要な事項は、別に定める。 (養成する人材等) 第3条の2 前条の学群、学類の人材養成等に関する目的は、次のとおりとする。 (1)リベラルアーツ学群は、広範な知識と深い専門性に裏付けられた思考力、分析力、

編入学等により学生を受け入れることがある。 5 第1項の学系は、研究上の目的に応じ、かつ、教育上の必要性を考慮して組織する ものとし、その種類、その他必要な事項は、別に定める。 (養成する人材等) 第3条の2 前条の学群、学類の人材養成等に関する目的は、次のとおりとする。 (1)リベラルアーツ学群は、広範な知識と深い専門性に裏付けられた思考力、分析力、

開始するまでに休息する目的で利用される姿勢と操作的に定義され、2つの研究が行われ ている。第3章は研究1として、客観的なデータに基づいて休息姿勢の有効性の差異を検 証することを目的として、高齢者と若年者を対象として、先行研究のレビューから抽出さ れた7つの休息姿勢について、肺気量と動脈血酸素飽和度の測定が行われている。測定項