• Tidak ada hasil yang ditemukan

PDF 検査案内書 - Kazusa

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2024

Membagikan "PDF 検査案内書 - Kazusa"

Copied!
6
0
0

Teks penuh

(1)

1 / 6

Ver 3

検査案内書

(脳クレアチン欠乏症候群遺伝子検査)

作成日 2021 年 2 月 15 日

管 理 者 糸賀 栄 印

精度管理責任者 細川 淳一 印

(2)

2 / 6

改訂履歴一覧表

No. 改訂内容 Ver. 改訂日 作成者 承認者 1 新規作成 1 2019/2/20 細川淳一 糸賀 栄 2 概略の修正(報告対象の明文化) 2 2019/4/1 細川淳一 糸賀 栄 3 SLC6A8追加 3 2021/2/15 細川淳一 糸賀 栄 4

5 6 7

(3)

3 / 6

検査項目: 「脳クレアチン欠乏症候群」

検査名: 【脳クレアチン欠乏症候群遺伝子検査】

概略

脳クレアチン欠乏症候群(cerebral creatine deficiency syndromes: CCDSs)は、脳内 クレアチン欠乏により、発症する疾患群の総称である。クレアチン生合成や輸送の障害 は脳内クレアチン欠乏をきたし、知的障害、言語発達遅滞、てんかんを引き起こすと考 えられている。クレアチン生合成の異常によるグアニジノ酢酸メチル基転移酵素

(GAMT)欠損症と、アルギニン・グリシンアミジノ基転移酵素(AGAT)欠損症の2疾

患、 クレアチン輸送の障害によるクレアチン輸送体(SLC6A8)欠損症の3疾患が知 られている。

本検査では GAMT,GATM,SLC6A8 遺伝子のタンパク質コード領域エクソンとその 両端のスプライス部位領域を次世代シークエンサーで解析し、主に検出されたアレル

頻度1%以下の稀な一塩基置換と短い挿入・欠失について報告する。短鎖リード型次世

代シーケンサーのデータの補完が必要な場合は、サンガー法によるキャピラリーシー ケンサーでの解析を行う。なお大規模欠失・挿入等のコピー数変化や大規模なゲノム構 造変化に関しては高精度での検出が短鎖リード型の次世代シーケンサーでは困難なた め、報告対象としない。体細胞モザイクについてはバリアントコーラーで検出できたも のに関しては報告するが、バリアントコーラーで検出できなかったものに関しては報 告しない。

検査方法

血液から回収したゲノムDNAから、該当する検査対象遺伝子のたんぱく質コード領域 エクソンとそのイントロン境界部分をハイブリダイゼーションあるいは酵素的増量 法(polymerase chain reaction法、PCR法と略)により濃縮し、次世代シーケンサ ーあるいはキャピラリーシーケンサーによる遺伝子配列決定を行い、検査対象遺伝子 のたんぱく質コード領域におけるシーケンシングで検出可能な低出現頻度の塩基配 列変化の有無を検出する。SLC6A8に関しては相同配列を持つ偽遺伝子が存在するた め、一度ゲノムからSLC6A8特異的なprimerでlong PCRを行ってから次世代シー クエンサーの系に移行する。原則血液のみの受け入れとするが、やむを得ない場合は 調整されたDNAも受け入れる。この場合は個々の事例により判断するものとする。

(1) 基準値及び判定基準

国際的に用いられているヒトゲノムリファレンス配列との比較から、低出現頻度バ リアントの有無を判定する。

【解析結果レポートの一例】

(4)

4 / 6

本案内書の末尾に一例を添付する(添付①)。

【参考データベース】

The Human Gene Mutation Database(http://www.hgmd.cf.ac.uk/ac/index.php)

ClinVar(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/clinvar/)

(2) 医療機関に緊急報告を行うこととする検査値の範囲

特になし。本検査は緊急性を要するものではありません。

(3) 検査に要する日数

検体が本所に届いた日から60営業日以内。

(4) 測定を委託する場合にあっては、実際に測定を行う衛生検査所の名称

測定の委託はありません。

(5) 検体の採取条件

医療機関にて検査の目的や限界について十分に説明し、本検査の申し込みの意思 を確認する。

(6) 検体の採取容器

匿名化ID記載ラベルが貼付された採血管 2本

(真空密封型採血管EDTA-2K(またはNa)顆粒)

(7) 検体の採取量

採血管2本にそれぞれ1ml以上ずつの血液を採血する。

(8) 検体の保存条件

採血後は、速やかに冷蔵または凍結保管する。

(9) 検体の提出条件

上記(6)、(7)、(8)を満たす検体について、保冷剤入りの発泡スチロール箱に入 れて室温にて本所に発送する。発送日の翌日に到着することを原則とする。

(10) 検査依頼書及び検体のラベルの記載項目

検体貼付ラベルには匿名化IDならびに検体管理用IDを記載する。

検査依頼書は、当検査室指定の様式を使用する。主な記載項目を以下に示す。

・希望する検査項目(疾患名、検査コード番号、検体数)

(5)

5 / 6

・医療機関情報

・遺伝カウンセリングを担当する臨床遺伝専門医

・請求書送付先情報

・匿名化ID

(11) 検体を医療機関から衛生検査所(他の衛生検査所に測定を依頼する場合に あたっては、当該衛生検査所等)まで搬送するのに要する時間

発送日の翌日到着を原則とする。

土日祝日は受付け不可なので、医療機関には十分な注意を促す。

(12) 免責事項

(13) 検査のお申し込み、お問い合わせ

問い合わせ先:公益財団法人かずさDNA研究所 遺伝子検査室

〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2丁目5-23 Tel : 0438-52-3335

E-mail : [email protected]

(6)

6 / 6 添付

① 【解析結果レポートの一例】

Referensi

Dokumen terkait

3 / 5 検査項目: 「コケイン症候群」 検査名: 【コケイン症候群遺伝子検査】 概略 コケイン症候群(Cockayne syndrome:CS)は紫外線性DNA損傷の修復システム、特 にヌクレオチド除去修復における転写共益修復(転写領域のDNA損傷の優先的な修復) ができないことにより発症する常染色体劣性遺伝性の早老症である。1936年にイギリス

3 / 6 検査項目: 「 エリス・ファンクレフェルト症候群 」 検査名: 【 エリス・ファンクレフェルト症候群遺伝子検査 】 概略 エリス・ファンクレフェルト症候群は中胚葉と外胚葉に異形成をもたらす症候群で、先 天性心疾患に加えて、遠位から中間の肢節の短縮を伴う四肢短縮・低身長と歯牙や爪の低

3 / 6 検査項目: 「 先天性プロテイン S 欠乏症 」 検査名: 【 先天性プロテイン S 欠乏症遺伝子検査 】 概略 小児の血栓症は近年増加しており、新生児期・早期乳児期と思春期に多い。特発性と 診断される日本人の主な遺伝性血栓症は、プロテインS PS、プロテインC(PC)およ

3 / 5 検査項目: 「DICER1 症候群」 検査名: 【DICER1 症候群遺伝子検査】 概略 DICER1 症候群は、様々な種類の悪性および良性腫瘍を発症しうる遺伝性疾患である。 一般的に胸膜肺芽腫、多結節性甲状腺腫、卵巣セルトリ・ライディッヒ細胞腫やその他の 種類の腫瘍を発症する。 本検査では DICER1

3 / 6 検査項目: 「 ファイファー症候群 」 検査名: 【 ファイファー症候群遺伝子検査 】 概略 ファイファー症候群は頭蓋骨縫合早期癒合症の一つである。頭蓋骨縫合早期癒合症は 頭蓋・顔面骨縫合早期癒合を来す疾患群であり、頭蓋・顔面の異常、頸部・気管の異常 及び四肢の異常を認め、疾患ごとに症状が異なる。

3 / 6 検査項目: 「 TNF 受容体関連周期性症候群 」 検査名: 【 TNF 受容体関連周期性症候群遺伝子検査 】 概略 TNF受容体関連周期性症候群は、近年国内外で注目されている自己炎症性症候群の一 つであり、発熱、皮疹、筋肉痛、関節痛、漿膜炎などを繰り返し、時にアミロイドーシ

3 / 5 検査項目: 「肢先端脳梁症候群」 検査名: 【肢先端脳梁症候群遺伝子検査】 概略 肢先端脳梁症候群acrocallosal syndromeは脳梁欠損に精神遅滞、多指趾、特異顔貌 を伴う症候群であり、世界で 30 数例が報告されているのみという極めて稀な疾患であ る。 本検査では KIF7

3 / 5 検査項目: 「 エーラス・ダンロス症候群(血管型) 」 検査名: 【 エーラス・ダンロス症候群(血管型)遺伝子検査 】 概略 エーラス・ダンロス症候群(血管型)(vEDS)は動脈病変(動脈解離・瘤・破裂)のみ ならず、臓器破裂(腸管、子宮破裂)、気胸、血胸といった重篤な合併症を生じる疾患で