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PDF 検査案内書 - Kazusa

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Academic year: 2024

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Ver 1

検査案内書

(高チロシン血症遺伝子検査)

【非保険検査】

使用開始日 2023 年 6 月 22 日

管理者(発行者) 糸賀 栄

精度管理責任者 細川 淳一

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改訂履歴一覧表

No. 改訂内容 Ver. 使用開始日 作成者 承認者 1 新規作成 1 2023/6/22 細川淳一 糸賀栄 2

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検査項目: 「 高チロシン血症 」

検査名: 【 高チロシン血症遺伝子検査 】

概略

チロシンはチロシンアミノ基転移酵素によって 4-ヒドロキシフェニルピルビン酸、

続いて4-ヒドロキシフェニルピルビン酸酸化酵素によってホモゲンチジン酸、ホモゲン

チジン酸酸化酵素によってマレイルアセト酢酸、マレイルアセト酢酸イソメラーゼによ ってフマリルアセト酢酸、フマリルアセト酢酸分解酵素によってフマル酸とアセト酢酸 に分解される。高チロシン血症には種々の原因があり、1型、2型、3型の3つの病型 に分類されている。これらの疾患は、遺伝的・酵素学的に別の疾患であり、臨床症状出 現の機序も異なる。遺伝形式はいずれも常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)である。高チロ シン血症1型はフマリルアセト酢酸ヒドラーゼ(FAH)が欠損することで発症する。低血 糖、アミノ酸やその他の代謝障害、凝固因子の低下、若年性肝臓癌、肝不全が進行する。

近位尿細管においても細胞障害が出現し、アミノ酸尿、糖尿、代謝性アシドーシスなど のファンコーニ(Fanconi)症候群が発症する。

高チロシン血症2型は細胞質チロシンアミノ基転移酵素(TAT)の欠損症、高チロシン 血症3型は4-ヒドロキシフェニルピルビン酸酸化酵素(HPD)が欠損している。

本検査ではFAH,TAT,HPD遺伝子のタンパク質コード領域エクソンとその両端のスプラ イス部位領域を次世代シークエンサーで解析し、主に検出されたアレル頻度 1%以下の 稀な一塩基置換と短い挿入・欠失について報告する。短鎖リード型次世代シーケンサー のデータの補完が必要な場合は、サンガー法によるキャピラリーシーケンサーでの解析 を行う。なお大規模欠失・挿入等のコピー数変化や大規模なゲノム構造変化に関しては 高精度での検出が短鎖リード型の次世代シーケンサーでは困難なため、報告対象としな い。体細胞モザイクについてはバリアントコーラーで検出できたものに関しては報告す るが、バリアントコーラーで検出できなかったものに関しては報告しない。

(1) 検査方法

血液から回収したゲノムDNAから、該当する検査対象遺伝子のたんぱく質コード 領域エクソンとそのイントロン境界部分をハイブリダイゼーションあるいは酵素的 増量法(polymerase chain reaction法、PCR法と略)により濃縮し、次世代シーケ ンサーあるいはキャピラリーシーケンサーによる遺伝子配列決定を行い、検査対象 遺伝子のたんぱく質コード領域におけるシーケンシングで検出可能な低出現頻度の 塩基配列変化の有無を検出する。原則血液のみの受け入れとするが、やむを得ない 場合は調整されたDNAも受け入れる。この場合は個々の事例により判断するものと する。

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(2) 基準値及び判定基準

国際的に用いられているヒトゲノムリファレンス配列との比較から、低出現頻度変異 の有無を判定する。

(3) 医療機関に緊急報告を行うこととする検査値の範囲

特になし。本検査は緊急性を要するものではありません。

(4) 検査に要する日数

検体が本所に届いた日から60営業日以内。

(5) 測定を委託する場合にあっては、実際に測定を行う衛生検査所の名称

測定の委託はありません。

(6) 検体の採取条件

医療機関にて検査の目的や限界について十分に説明し、本検査の申し込みの意思 を確認する。

(7) 検体の採取容器

弊所発行の匿名化ID記載ラベルが貼付された採血管1本

(真空密封型採血管EDTA-2K(またはNa)顆粒)

(8) 検体の採取量

血液1mL以上を採血する。

(9) 検体の保存条件

採血後は、速やかに冷蔵または凍結保管する。

(10) 検体の提出条件

上記(7)、(8)、(9)を満たす検体について、箱に入れて室温にて本所に発送する

(必要に応じて、保冷剤の同梱も可)。発送日の翌日に到着することを原則とする。

(11) 検査依頼書及び検体のラベルの記載項目

検体貼付ラベルには匿名化IDならびに検体管理用IDを記載する。

検査依頼書は、当検査室指定の様式を使用する。主な記載項目を以下に示す。

・匿名化ID

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・希望する検査項目(疾患名、検査コード番号、検体数)

・医療機関情報

・ガイドライン遵守の確認

・請求書送付先情報

(12) 検体を医療機関から衛生検査所(他の衛生検査所に測定を依頼する場合に あたっては、当該衛生検査所等)まで搬送するのに要する時間

発送日の翌日到着を原則とする。

土日祝日は受付け不可なので、医療機関には十分な注意を促す。

(13) 免責事項

なし

(14) 検査のお申し込み、お問い合わせ

公益財団法人かずさDNA研究所 遺伝子検査室 (かずさ遺伝子検査室)

〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2丁目5-23 https://www.kazusa.or.jp/genetest/index.html

E-mail : [email protected]

Referensi

Dokumen terkait

5 / 5 8 検体の採取量 血液1mL以上を採血する。 9 検体の保存条件 採血後は、速やかに冷蔵または凍結保管する。 10 検体の提出条件 上記(7)、(8)、(9)を満たす検体について、箱に入れて室温にて本所に発送する (必要に応じて、保冷剤の同梱も可)。発送日の翌日に到着することを原則とする。 11 検査依頼書及び検体のラベルの記載項目

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3 / 5 検査項目: 「セピアプテリン還元酵素欠損症」 検査名: 【セピアプテリン還元酵素欠損症遺伝子検査】 概略 セピアプテリン還元酵素(SR)欠損症は3種の芳香族アミノ酸水酸化酵素の補酵素テ トラヒドロビオプテリン(BH4)の生合成に関わるSRをコードする遺伝子の異常により、 BH4

3 / 5 検査項目: 「ポルフィリン症」 検査名: 【ポルフィリン症遺伝子検査】 概略 ポルフィリン症はヘム代謝系に関わる8つの酵素のいずれかの活性低下により、ポル フィリン体あるいはその前駆体が蓄積することによって発症する、まれな遺伝性疾患で ある。現在、9つの病型に分けられる。病態の大部分が不明であり、根治療法がない。

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3 / 5 検査項目: 「 エーラス・ダンロス症候群(血管型) 」 検査名: 【 エーラス・ダンロス症候群(血管型)遺伝子検査 】 概略 エーラス・ダンロス症候群(血管型)(vEDS)は動脈病変(動脈解離・瘤・破裂)のみ ならず、臓器破裂(腸管、子宮破裂)、気胸、血胸といった重篤な合併症を生じる疾患で

3 / 7 検査項目: 「βサラセミア」 検査名: 【βサラセミア遺伝子検査】 概略 ヒトヘモグロビン(血色素、Hb)は141個のアミノ酸を持つαグロビンと146個のア ミノ酸を持つ非αグロビンの各2分子からなる四量体である。各グロビンのサブユニッ トの疎水性ポケットには1個のヘムが結合しており、Hbは計4個のヘムを持っている。