2021 年 10 月(第 9 版)
2018 年 1 月(第 8 版)
認証番号:226AABZX00026000 歯科材料2 歯冠材料
管理医療機器 歯科切削加工用セラミックス 70805000
KZR-CAD ジルコニア
【禁忌・禁止】
・本材又は類似製品で作製された歯冠修復物に対して発疹、皮膚炎 等の過敏症の既往歴のある患者には、使用しないこと。
・歯ぎしりや口腔悪習癖のある患者に使用しないこと。
【形状・構造及び原理等】
[形状]
単位[mm]
外径 厚さ
98.5 14, 16, 18, 20, 22, 25 [構造]
主成分の酸化ジルコニウムを加圧して成型したのち、焼結させ たセラミック体である。
[原理]
歯科用コンピュータ支援設計・製造ユニットを用い切削加工後、
最終焼結することで歯科修復物を作製するものである。
【使用目的又は効果】
歯科セラミックス製補綴物の作製のため、歯科技工室設置型コ ンピュータ支援設計・製造ユニットを用いて切削加工を行う、
加工用材料である。
【使用方法等】
1)歯科技工室設置型コンピュータ支援設計・製造ユニット(以下 CAD/CAM システムと呼ぶ)の取扱説明書に従いディスクを固定し、
設定値を入力します。
2)切削加工
CAD/CAM システムの取扱説明書に従い切削加工します。
3)焼結
切削加工後、焼成炉に入れ、次表の焼結プログラムを目安に焼 結します。
<焼結プログラム>
昇温 昇温 保持 冷却 温度(℃) 1,000 1,450 1,450 炉内
放冷 時間(hour) 2 4.5 2
4)形態修正
必要に応じ、通法に従ってダイヤモンドバー等で形態を調整し ます。
5)通法に従い、酸化ジルコニウム用の陶材を築盛します。
6)通法に従い、修復箇所に装着します。
[使用方法に関連する使用上の注意]
1)SHT は高い透光性を有するため、金属支台歯等の遮蔽性が求め られる症例には慎重に使用を判断すること。
2)マージン部はラウンデッドショルダー、またはディープシャン ファーで形成し、切端部と辺縁部の隅角は丸め、鋭利な部分を なくすこと。また、軸面角度は 5~15とすること。
3)歯質の形成において、以下の形態を避けて行うこと。
ディープショルダー、ジャンピングマージン、ナイフエッジ、
ラフマージン、非テーパー支台、ガイドグルーブ、アンダーカ ット、保持孔形成、尖った隅角形成。
4)インレー・アンレーの窩洞外形は丸みをもたせ、マージン部を 対合歯と接触させないこと。
5)インレー・アンレーの窩洞峡部は、1.5 ㎜以上にすること 6)ディスクは、固定時に強い力が加わると欠けるおそれがあるた
め、固定冶具をよく清掃し、均等に力が加わるように締め付け ること。
7)本材とサイズの適合しない歯科用コンピュータ支援設計・製造 ユニットには使用しないこと。
8)本材に記載されている拡大係数に従い設計すること。
9)本材の切削は乾式で行うこと。
10)切削後のフレームは切削屑をよく取り除くこと。
11)焼結温度、時間は目安であり、焼結状態は炉の種類や形状によ って異なるため、使用している電気炉にて試焼きを行い焼結 温度が適正であることを確かめてから使用すること。
12)形成後の修復物の形態修正を行う場合は、過度な局所加熱によ る破断・破折に注意し、ダイヤモンドバー等を用いて行うこ と。
13)本材に築盛する陶材は酸化ジルコニウム用の陶材を使用する こと。
14)酸化ジルコニウムは低温水熱劣化現象が起こるためオートク レーブの使用は控えること。
15)紫外線照射器等に入れないこと。
16)使用用途は下表の通りであり、それを超えた用途に使用しない こと。
17)フレームの最低厚さは下表を目安に設計すること。単位[mm]
種類 形態
前歯部 臼歯部
軸面・
辺縁 切縁 軸面・
辺縁
咬合 面
T, HT, A0 ホワイト, A1, A2, A3, A3.5
クラウン、
ブリッジ 0.5 0.5 0.5 0.5 インレー、
アンレー - - 0.7 1.0 ラミネート
ベニア 0.5 - 0.5 - SHT,
SHT-A0 ホワイト, SHT-A1, SHT-A2, SHT-A3, SHT-A3.5
クラウン、
ブリッジ 0.5 0.7 0.7 1.0 インレー、
アンレー - - 0.7 1.0 ラミネート
ベニア 0.5 0.5
種類 使用用途
T, HT, A0 ホワイト, A1, A2, A3, A3.5
べニア、インレー、アンレー、単冠から 14 歯フルブリッジまでのコーピング及 びクラウン
SHT, SHT-A0 ホワイト, SHT-A1, SHT-A2, SHT-A3, SHT-A3.5
べニア、インレー、アンレー、単冠から 3 歯ブリッジまでのコーピング及びクラ ウン
外径 厚さ
*
**
**
**
**
**
**
**
**
**
18)ブリッジを作製する時は、下表を目安に連結部断面積を設定す ること。
種類
前歯 臼歯
連結部 厚み
連結部 高さ
連結部 厚み
連結部 高さ T, HT,
A0 ホワイト, A1, A2, A3, A3.5
9mm2以上
(延長 Br は 12mm2 以上)
高さ 3.0mm 以上
10mm2以上
(延長 Br は 12mm2 以上)
高さ 3.0mm 以上 SHT,
SHT-A0 ホワイト, SHT-A1, SHT-A2, SHT-A3, SHT-A3.5
12mm2 以上
16mm2 以上
19)ブリッジ内のポンティック数を T、HT では連続 2 歯までとし、
SHT では 1 歯までとすること。
20)ブリッジ内の延長ポンティック数を T、HT では 1 歯までとする こと。
【使用上の注意】
1)重要な基本的注意
① 本材の焼結作業時には、作製物が高温になっているため、直 接触れないこと。
② 本材の切削、研磨を行う際は、粉塵による人体への影響を避 けるため、吸塵装置および防塵マスク等を使用し、粉塵を吸 入しないこと。
③ 本材の切削、研磨を行う際は、眼の損傷を防ぐため保護メガ ネ等を使用すること。
【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称等】
製 造 販 売 元:YAMAKIN 株式会社 住 所:〒781-5451
高知県香南市香我美町上分字大谷 1090-3 テ ク ニ カ ル サ ホ ゚ ー ト: 0120-39-4929
ホームページアドレス:https://www.yamakin-gold.co.jp
**
**
**