1
一
( 評 論
) 採 点 基 準
( 合 計
= 5 0 点
)
問一 2 点× 3
= 6 点
a ロ
b イ
c ニ
問 二 5 点
ハ
問 三 8 点
( 模 範 解 答 例
) A
○ 2 点
B
○ 3 点
C
○ 3 点 骨 董 品 を 眺 め
、 そ の 形 か ら 無 言 の 言 葉 を 得 よ う と 努 め る こ と に よ っ て
、 文 学 と 通 い 合 う 美 的 な メ ッ セ ー ジ を 感 じ 取 る に 至 っ た か ら
( 59 字
) 各
加 点 要 素 の 加 点 の 条 件
【 A
・ B
・ C に 関 し て 部 分 採 点 を 行 う
( A
・ B
・ C そ れ ぞ れ 単 独 に 採 点 を 行 っ て 構 わ な い
)】 A
「 骨 董 品
〔 を 眺 め
、 そ の
〕 形 か ら
」
( 2 点
)
△
「 骨 董 品 へ の 傾 倒
・ 熱 中 か ら
」 な ど
、「 形
」 の な い も の
▲ 1 点 減 点 で
△ 1 点
。 B
「 無 言 の 言 葉 を 得 よ う と 努 め る こ と に よ っ て
」
( 3 点
) C
「 文 学 と 通 い 合 う 美 的 な メ ッ セ ー ジ
( 美 的 感 覚
) を 感 じ 取 る に 至 っ た
」
( 3 点
)
△
「 文 学 が
、 一 種 の 形 と し て 感 知 さ れ る に 至 っ た
」 と い う 指 摘 に な っ て い る 場 合 は
△ 1 点
。
△
「 美 的 な メ ッ セ ー ジ
」 の 記 述 欠 如 で
▲ 2 点 減 点
△ 1 点
。 問
四 3 点× 2
= 6 点
X
ロ
Y
ハ
2 問 五 7 点× 2
= 14
点
*
①
② は
、 順 不 同 可
①
( 模 範 解 答 例
)
A
○ 4 点
B
○ 3 点 眺 め る と は
、 頭 だ け で は な く
、 全 身 の 神 経 を 集 中 さ せ て 対 象 に 向 か っ て
、 美 の メ ッ セ ー ジ の 姿 を つ か み と る こ と で あ る
。
( 7 点
) 各
加 点 要 素 の 加 点 の 条 件
【 A
・ B に 関 し て 部 分 採 点 を 行 う
( A
・ B そ れ ぞ れ 単 独 に 採 点 を 行 っ て 構 わ な い
)】 A
「 頭 だ け で は な く
、 全 身 の 神 経 を 集 中 さ せ て 対 象 に 向 か っ て
」
( 4 点
) B
「 美 の メ ッ セ ー ジ の 姿 を つ か み と る こ と
( 姿 を 現 す こ と
)
」
( 3 点
)
○
「 あ る 種 の 神 秘 体 験
」 と い う 要 素 の 有 無 は 問 わ な い 問
六 3 点× 2
= 6 点
イ
・ ニ
( 順 不 同
) 問
七 5 点
ホ
3 二
( 評 論
) 採 点 基 準
( 合 計 = 5 0 点
)
問一 8 点
( 2 点× 4
)
1 代 替
2 体 現
3 自 明
4 組 成
問 二 9 点
( 模 範 解 答 例
)
A
○ 3 点
B
○ 3 点
C
○ 3 点 記 憶 の 量 や 伝 達 の 精 度
、 保 存 の 期 間 や 伝 達 の 到 達 範 囲 と い っ た 面 で 制 約 が あ る か ら
。( 38 字
)( 9 点) 各
加 点 要 素 の 加 点 の 条 件 A
「 記 憶 の 量 や 伝 達 の 精 度
」( 3 点
)
✖
「 十 分
」 で は な い こ と の 内 容 と し て
、「 量
」 と
「 精 度
」 に つ い て 説 明 し て い な い も の は
✖ 0 点
。
▲
「 量
」 と
「 精 度
」 が 明 示 で き て い る う え で 片 方 の 記 述 が 不 十 分 の 場 合 は
▲ 2 点 減 点
。
▲
「 伝 達 技 術
」 な ど と 微 妙 に 異 な る 場 合 は
▲ 2 点 減 点
。 B
「 保 存 の 期 間 や 伝 達 の 到 達 範 囲 と い っ た 面 で
」( 3 点
)
✖
「 十 分
」 では な い こ と の 内容 と し て
、「 期間
」 と
「 範 囲」 に つ い て 説明 し て い な い もの は
✖ 0 点
。
▲
「 期 間
」 と
「 範 囲
」 が 明 示 で き て い る う え で 片 方 の 記 述 が 不 十 分 な 場 合 は
▲ 2 点 減 点
。
△
「 時 間 的
」「 空 間 的
」 と し て い る も の は
△ 2 点
。 C
「 制 約 が あ る か ら
」( 3 点
)
✖
「 十 分
」 では な い こ と の 端的 な 理 由 と して
、「 制 約
」 があ る こ と に つい て 説 明 し て いな い も の は
✖0 点
。
○
「 制 約
」 は「 制 限
」 な ど でも 可
○
。 問三
4点
+7 点
= 11 点
(1)
4
ニ
点4
(2)
7 点
( 模 範 解 答 例
) A
○ 3 点 西 欧 の 知 の 歴 史 的 プ ロ セ ス の 中 で 形 成 さ れ た も の で
、 B
○ 4 点 普 遍 的 真 実 を 保 証 す る も の で あ る と は 言 い 切 れ な い か ら
。
( 50 字
) 各
加 点 要 素 の 加 点 の 条 件 A
「 西 欧 の 知 の 歴 史 的 プ ロ セ ス の 中 で 形 成 さ れ た も の で
」( 3 点
)
✖「 科 学
」が
「 西 欧 の 知 の 歴 史 的 プ ロ セ ス の 中 で 形 成 さ れ た
」も の で あ る こ と を 説 明 し て い な い も の は
✖ 0 点
。 B
「 普 遍 的 真 実 を 保 証 す る も の で あ る と は 言 い 切 れ な い か ら
」( 4 点
)
✖ 要 素 A は「 西 欧
」に 限定 さ れ る た め、
「 絶 対 的
」「 普 遍 的
」で は な い と いう こ と を 説 明 して い な い も のは
✖ 0 点
。 問四
5点
( 解 答
)
手 段 と し て
※ 抜 出問 題 の た め
、 これ 以 外 不 可
。 問五
5点
ハ
5 問 六 12 点
( 模 範 解 答 例
) A
○ 3 点 現 前 す る 対 象
、 特 に 形 を も た な い も の や 即 座 に 消 滅 し て し ま う 対 象 を
、 B
○ 3 点 別 の 空 間
、 時 間 に 存 在 す る 他 者 へ 伝 達 す る た め に は
、 C
○ 3 点 別 の 形 式 で 対 象 を 保 存 す る 必 要 が 生 じ る が
、 D
○ 3 点 そ の 保 存 形 式 が 複 製 を 作 る と い う こ と に な る か ら
。
( 99 字
)
( 12 点
) 各
加 点 要 素 の 加 点 の 条 件
※ 各 要 素 同 意 表 現 可
。 ニ ュ ア ン ス が 正 し け れ ば 許 容
。 A
「 現 前 す る 対 象
、 特 に 形 を も た な い も の や 即 座 に 消 滅 し て し ま う 対 象 を
」( 3 点
)
✖ 第 8 段 落 を ま と め
、「 対 象
」 に つ い て の 説 明 を し て い な い も の は
✖ 0 点
。
※ 客 体 と し て
「 対 象
」 が 含 ま れ て い れ ば よ い
。 B
「 別 の 空 間
、 時 間 に 存 在 す る 他 者 へ 伝 達 す る た め に は
」( 3 点
)
✖ 第 8 段 落 をま と め
、要 素 Aを
「 別 の 時 間・ 空 間 へ の 伝 達す る こ と
」に つい て の 説 明 をし て い な い も のは
✖ 0 点
。 C
「 別 の 形 式 で 対 象 を 保 存 す る 必 要 が 生 じ る が
」( 3 点
)
✖ 第 8 段 落 をま と め
、 要 素 A・ B の た め に「 対 象 の 保 存が 必 要 で あ る こと
」 に つ い ての 説 明 を し て いな い も の は
✖ 0 点
。 D
「 そ の 保 存 形 式 が 複 製 を 作 る と い う こ と に な る か ら
」( 3 点
)
✖ 第 8 段 落 をま と め て
、 要 素C の た め に
「複 製 が 作 ら れる こ と
」 に つ いて の 説 明 を して い な い も の は✖ 0 点
。
6 三
(古 文
)採 点基 準
(合 計 50 点) 問一
1点×
3
= 3点
甲 ゐ ( い
)
乙 よ し
丙 ゆ ゑ
( ゆ え )
[ポ イ ント
]
✖ い ずれ も正 解 以外 は✖
。 甲✖
「 ひき い」
・「 ひき ゐ」
・「 そ つ
」・
「 ひ」
等。
※1 字 指定
。 乙✖
「 ゆう
」・
「 ゆ ゑ」
・「 ゆ へ
」・
「 わけ
」 等 丙
✖
「ゆ へ」
・「 わけ
」・
「 こ
」 等 問二
(1 点+ 1 点)×
4
= 8点
① 意 志
・ 終 止
② 過 去
・ 連 体
③ 使 役
・ 連 用
④ 完 了
・ 連 体
※
④「 完 了」 は「 存 続」 でも
○。
[ポ イ ント
]
※ い ずれ も漢 字 2字 でな く ては なら な い。 正解 のと お り。
○ 句 読点 不要
( 不問
)。 問三
3点×
3
= 9点
a ホ
b ハ
c ロ
[ポ イ ント
]
✖ 同 じ記 号を 重 複し て答 え てい る場 合 は、 一 つが 正解 で あっ ても
、い ず れ も不 正解 と する
。( 設 問 で、
「 記号 を 重複 して 答 えて はな ら ない
」と 断 りが ある
。)
7 問四
2点×
2
= 4点
ニ
・ へ
[ポ イ ント
]
○ 順 不同 可○
。
○ 同 じ記 号を 二 つ答 えて い る場 合は
、 片方 不問
。
○ 一 つし か答 え てい ない 場 合は あっ て いれ ば2 点。
✖三 つ 以上 答え て いる 場合 は全 問 不正 解✖ 0 点。 問五
4点×
3
= 12 点 (1)
( 解答 例
)4 点
A
○2 点
B
○ 2点
今 夜 で な か っ た ら そ の 恩 を 返 す こ と は 難 し い
※「 今 宵に あら ず は、 その 恩 を報 じが た し」 の現 代語 訳
[ 採 点方 法]
各要 素単 独 採点
。
※句 読 点の 有無 不 問。
[ポ イ ント
] A「 今 夜で なか っ たら
」( 2 点)
※
「 今宵 にあ ら ずは
」の 現 代語 訳
✖
「で なか っ たら
」の 意 がな けれ ば
、A
✖加 点な し
。
※「 でな か った ら」 同 意例
○「 で なけ れば
」・
「 でな くて は
」・
「で ない な ら」
・「 で なか った な らば
」・
「で な いと
」・
「じ ゃ なか った ら
」 等
✖
「に な いな ら」 等
▲
「今 夜」 の 意が なけ れ ば▲ 1点 減 点。
※「 今夜
」 同意 例
○「 今宵
」・
「 今 晩」
・「 今 日 の夜
」 等 B「 そ の恩 を返 す こと は難 し い」
( 2点
)
※
「 その 恩を 報 じが たし
」 の現 代語 訳
✖
「恩 返し は 難し い」 の 意が なけ れ ば、 要素 B加 点 なし
。
※「 恩を 返 すこ と」 同 意例
○ 恩返 し・ 恩 に報 いる 等
▲ 1点 減 点「 恩を 報 いる
」
※「 難し い
」同 意例
○「 難し いの だ
」・
「 でき な い」
・「
~ が たい
」・
「
~に く い」 等
▲ 1点 減 点「 難し い だろ う」
・「 難 し いに 違い な い」 等
▲「 その
」 がな けれ ば
▲1 点減 点
。
○た だし
、「 そ の
」の 代わ りに
「 道登 大徳
( 道登
・大 徳
・童
・童 子
・あ なた 等) へ の」 があ れ ば○ とす る
。
8 (2)
( 解答 例
)4 点
A
○1 点
B○ 1 点 C○ 1 点
D
○1 点
私 の か わ い い 子 を お 前 が 殺 し て し ま っ た の だ な あ
※「 わ がか なし き 子を ば汝 が 殺し てけ る にこ そあ りけ れ
」の 現代 語 訳
[ 採 点方 法]
各要 素単 独 採点
。
※句 読 点の 有無 不 問。
[ポ イ ント
] A「 私 のか わい い 子を
」( 1 点)
※
「 わが かな し き子 をば
」 の現 代語 訳
✖
「 かな しき 子
」が
「か わ いい 子」 の よう な意 味に な って いな け れば A✖ 加 点な し。
✖
「悲 しい 子
」は
✖0 点
。
○
「 かわ いい 子
」は
、「 い とし い 子」
等で も○
。
B「 お 前が
」( 1 点)
※
「 汝が
」の 現 代語 訳
✖
「 お前 が」 の 意が なけ れ ば、 B✖ 加 点な し。
○
「お 前」 は
「あ なた
」・
「そ なた
」等 で も可
○。 C「 殺 して しま っ た」
( 1点
)
※
「 殺し てけ る
」の 現代 語 訳
✖
「 殺し た」 の 意が なけ れ ば、 C加 点 なし
。
○
「て しま っ
」の 意の 有 無は 不問
。 D「 の だな あ」
( 1点
)
※
「 にこ そあ り けれ
」の 現 代語 訳
✖
「 のだ なあ
」 の意 がな け れば
、D 加 点な し。
※
「の だな あ
」の 同意 例
○「 の で ある なあ
」・
「 のだ っ たよ
」・
「 ので ある よ
」・
「の で ある こと よ」
・「 の だ な」
・「 の だっ たな あ
」・
「の で す ね」
・「 の で すね え」 等
✖「 のだ
」・
「の だっ た
」・
「 ので あっ た
」 等
(詠 嘆の 表 現が ない 場 合)
✖「 のだ ろ う」
・「 の で しょ う」
・「 のに 違い な い」 等
9 (3)
( 解答 例
)4 点
A
○1 点
B○ 1 点
C
○2 点
ま し て
生 き て い る よ う な 人 が
、 恩 を 忘 れ て よ い で あ ろ う か 。
※「 い はん や生 き たら む人 の
、恩 を忘 れ むや
。」 の 現代 語 訳
[ 採 点方 法]
各要 素単 独 採点
。
※句 読 点の 有無 不 問。
[ポ イ ント
] A「 ま して
」( 1 点)
※
「 いは んや
」 の現 代語 訳
✖
「ま して
」 の意 がな け れば
、A
✖ 加点 なし
。
○「 まし て
」の 同意 例
「ま して や」
・「 なお さら
」・
「さ らに
」・
「一 層」
・「 なお 一層
」 等
B「 生 きて いる よ うな 人が
」( 1 点
)
※
「 生き たら む 人の
」の 現 代語 訳
✖
「 生き るて い る人 が」 の 意が なけ れ ば、 B✖ 加点 な し。
○
「よ うな
」 の意 の有 無 は不 問。
○
「が
」の 同 意例
「は
」・
「の
」・
「 なら
」 等 C「 恩 を忘 れて よ いで あろ う か」
( 2点
)
※
「 恩を 忘れ む や」 の現 代 語訳
。疑 問
・反 語の どち ら の訳 出で も 可○
。
✖
「 恩を 忘れ て よい か」
・「 恩を 忘れ ては な らな い」
・「 恩を 忘れ る だろ うか
」・
「恩 を忘 れ ない
」等 の 意が なけ れ
ば
、C
✖加 点 なし
。
○ 同意 例
「恩 を忘 れ るこ とが あ るか
」・
「 恩を 忘 れな い だろ う」
・「 恩 を 忘れ る だろ うか
、い や 忘れ ない
」
・「 恩 をわ すれ て はい けな い
」 等
10 問六 6点
(解 答 例) A
○ 1点
B
○3 点
C○ 2 点
童 子 を 連 れ 出 し た 人 が
、 自 分 は 兄 に 殺 さ れ た 死 者 だ と 言 っ て
、 姿 が 見 え な く な っ た こ と
。 ( 6 点
)
※ 20 ペ ー ジ、 第 4 段 落 1 行 目の 傍 線 部 B「 奇 異な り
」に つ い て
、童 子は ど の よ う なこ と を「 奇 異 な り
」と 思 っ た の かを
、 第 3 段 落の 内 容
、 特 に 次の 二点 を 踏ま え て 40 字 以 内 で 説 明す る 問 題
。
①2 行目
「 われ 昔 兄と とも に 商ひ せむ が ため に」 以 降 の会 話文 に よっ て、 童 子を 連 れ出 した
「 人
」が 兄 によ って 殺さ れた 死 者で ある と わか るこ と。
② 最終 行の
「 その 人見 え ずな りぬ
(
=忽 然と 姿を 消 した
)」 と いう 不 思議 さ
[採 点 方法
] 要 素B
・C は 各要 素単 独採 点
。要 素A は 要素 B・ C と連 動採 点
。
○ 文 末 表 現 は、
「
〜 こ と
。」 が望 ま し い が
、そ の 他 の 名 詞で 終 わ っ て い たり
、「
〜 を 奇 異に 思 っ た
。」 のよ う な 文 末 の 説 明 の 仕 方 にな っ て い た りし て も よ い
。
○ 句 読 点 の 有無 不 問
。
[ポ イ ント
]
○「 もて な しを した
・ 恩返 しを し た」 とい う 内容 の有 無 は不 問。 A「 童 子を 連れ 出 した 人が
」( 1 点
)
✖
「 童 子 を 連れ 出 し た 人 が
」の 意 が な け れば
、 A
✖ 加 点な し
。
※ 同意 例
○
「自 分
( 童 子
) を家 ま で 連 れ てき た 人 が
」 等
✖「 人 が
・「 人」 が
」 等
✖「 霊 が
・ 頭 骨の 霊 が
・ 骸 骨が 人 と な っ て
・死 体 が 現 れ て」
✖ こ れ ら 初め か ら「 人」 を 死者 とし て いる 表現 は 要素 Aと して の 加点 はな し。
○ た だし
、 要素 Bの
「自 分 は死 者だ と 言っ た」 に 相当 する 表 現と して は認 め る。 B「 自 分は 兄に 殺 され た死 者 だと 言っ て
」( 3 点)
✖
「 兄 に 殺 され た と 言 っ た
」、 も し く は
「 自分 は 死 者 だ と言 っ た
」 の 意が な け れ ば
、 B✖ 加 点 な し
。
△
「 兄 に
」 がな く
、「 殺 さ れた と 言 っ た
・ 殺さ れ た 経 緯 を語 っ た
」 の よう に な っ て い る場 合 は
△ 2 点。
△
「 殺 さ れ た」 の 意 が な く
「自 分 は 死 者 だと 言 っ た
」 の意 が あ る 場 合 は△ 1 点
。
※
「 自分 は死 者 だと 言っ た
」同 意例
○
「 霊 が・ 頭 骨 の 霊 が
・骸 骨 が 人 と なっ て
・ 死 体 が現 れ て
」 等
(「 人」 が死 者 であ るこ と がわ かる 表 現が あれ ば
○と する
) C「 姿 が見 えな く なっ たこ と
」( 2 点)
✖
「 姿 を 消 した
・ 消 え た
・ 見え な く な っ た・ い な く な った
」 の 意 が な けれ ば
、 C
✖ 加点 な し
。
○
「 姿 を 消 した
・ 消 え た
・ 見え な く な っ た」 の 意 が あ れば
○ 2 点
。
△
「 姿 を 消 した
・ 消 え た
・ 見え な く な っ た」 の 意 は な いが
、「 い な く なっ た
」 の 意 が ある 場 合 は
△ 1点
。
※ 同 意例
○
「 消 え てい な く な っ た こと
・ 姿 が 見 えな く な っ た こと
」 等
11 問七 8点
(解 答 例) A○ 4 点
髑 髏 と な っ て 人 に 道 で 踏 ま れ て い た の を 助 け ら れ た 恩 返 し と し て 食 事 を 振 る 舞 う こ と と
、 B
○ 4 点
母と 引 き合 わせ て
、自 分 が 盗人 に殺 され た とい うの は 兄の 嘘で
、実 際に は兄 に 殺さ れた の だと いう 自 分の 死の 真 相を 伝え さ せる こと
。
※ 問題
20 ペー ジ
、 第2 段 落 1行 目 の 傍線 部 A
「人
」 が 童子 の 前 に現 れ た 目的 に つ いて
、 本 文全 体
、 特に 次 の 二点 を踏 ま えて
、1 0 0字 以内 で説 明 する 問題
。
①第 3 段 落 4〜 6 行 目 の「 人
」 の 言葉
「 そ の 後。 年 月 を 経て
〜 そ れ を 食 は し め む が た め に 率 て 来 れ る な り
」
(
=
[ 要約
] 髑 髏 と なり 道 で 踏 ま れ てい た の を 助 けら れ た 恩 返 しに 食 事 を 振 る 舞お う と 考 え た)
。
② 第 2 段 落 3行 目 で「 今 宵 にあ ら ず は(
=今 夜 出 な く て は)
」と 言 っ て「 人
」が
「 童 子」 を 誘 い 出 し
、兄 に 殺 さ れ た 事 実 を 打ち 明 け た 上 で
、母 や 兄 と 対 面す る よ う に 仕 組ん だ こ と
( 第2
〜 3 段 落
)。
[採 点 方法
] 各 要素 単独 採 点。
○文 末 表 現 は「
〜 こ と。
」が 望 ま し い が
、「
〜 とい う 目 的
。」 等
、説 明 が 成立 し て い れ ば どの よ う な 表 現で も よ い
。
○ 句 読 点 の 有無 不 問
。
[ポ イ ント
] A「 髑 髏と なっ て 人に 道で 踏 まれ てい た のを 助け られ た 恩返 しと し て食 事を 振 る舞 うこ と と」
(4 点
)
○
「 兄 に 殺 され て
」 と い う 内容
、「 木 の 上 に」 と い う 表 現の 有 無 は 不 問。
✖
「 恩 返 し
」の 意 が な け れ ば、 要 素 A 加 点な し
。
※「 恩返 し
」同 意例
○
「 お 礼
」・
「 恩 を 返 す
」・
「 恩 に 報 い る
」・
「 報 い る
」・
「感 謝
」 等
▲
「 食 事 を 振る 舞 う
」 の 意 がな い 場 合 は
▲1 点 減 点
。
○
「 恩 返 し
」の 対 象 が
「 道 登( 体 徳
)・ 僧
」と な っ て い ても よ し と す る。
▲ た だ し
、食 事 を 振 る 舞 う相 手 が
「 道 登( 体 徳
)・ 僧
」と な っ て い る場 合 は
▲ 1 点 減点
。
▲
「 髑 髏
( 死体
) と な っ て いた の を 助 け られ た の で
」 の意 が な い 場 合 は▲ 1 点 減 点
。
※
「助 け られ た
」同 意 例
○「 苦 し み か ら解 放 さ れ た
」・
「 供 養 して く れ た
」・
「 木 の 上 に置 い て く れ た
」・
「 拾 っ て く れた
」・
「 安 置 して く れ た
」・
「 脇に よ け て く れた
」・
「 供 養 し てく れ た
」・
「 弔っ て く れ た
」 等
▲
「 踏 ま れ てい た
・ 転 が っ てい た
」 等 の 意が な い 場 合 は▲ 1 点 減 点
。 B「 母 と引 き合 わ せて
、自 分 が盗 人に 殺 され たと いう の は兄 の嘘 で
、実 際に は 兄に 殺さ れ たの だと い う自 分の 死 の真 相 を伝 えさ せ るこ と」
( 4点
)
✖
「 母 に 死 の真 相
( 真 実
) を伝 え る
( 知 らせ る
) こ と
」と い う 内 容 が 読み 取 れ な け れば
、 B
✖ 加 点 なし
。
○「 盗 人に 殺 さ れ た と いう の は 嘘
」か
「 兄 に 殺 され た
」の いず れ か が あ れ ば「 真 相( 真実
)」 に 相 当す る 表 現 は な く て も よい
。
▲
「 母 に
」 の意 が な け れ ば
、▲ 1 点 減 点
。
○
「 童 子 を 介し て
」 の 意 の 有無 は 不 問
。
▲ た だ し
、「 道 登
( 体 徳
)・ 僧
」 に 死 の 真相 を 伝 え さ せる と な っ て い る場 合 は
▲ 1 点減 点
。
▲
「 盗 人 に 殺さ れ た と い う のは 嘘
」 の 意 がな け れ ば
、
▲1 点 減 点
。
※ 同 意例
○
「盗 人 に 殺 さ れ たと い う 嘘 を あば き
」 等
▲
「 兄 に 殺 され た
」 の 意 が なけ れ ば
、
▲ 2点 減 点
。
○
「 銀 が 欲し く て
」 と い う内 容 の 有 無 は不 問
。
12
四 漢 文 5 0 点
問一
2点×
4
= 8点
a ひ と と な り
b あ つ ・ あ た る c お わ
d お よ そ
[採 点 のポ イン ト
]
▲ 歴 史 的 仮 名遣 い は 減 点
。 例 c
「 お は
」は 1 点
。
✖ a…
「 ひ との た め に
」 は 不可
。
○ b…
「 あ たる
」 も 可
。
✖ c…
「 つ いに
」 は 不 可
。
✖ d…
「 お およ そ
」 は 不 可
。 問二
5点×
2
= 10 点
(
ⅰ
) 5 点
A
○ 2点
B○ 2 点
C
○1 点
(解 答
)
あ へ て
お う ず る
( こ た ふ る
) も の
な し
[採 点 のポ イン ト
]
▲設 問 文 に は
「す べ て ひ ら が なで
」 と あ る ので
、 漢 字 に して い る 場 合 は 一か 所 に つ き
、▲ 減 点 1 点 と する
。
○A
「 あ へ て
」は
「 あ え て
」 も可
○
。
○B
「 お う ず る」 は
「 こ た ふ る」
「 こ た う る
」も 可
○
。
▲
「 お う じ る」
「 こ た え る
」は
▲ 減 点 1 点 で△ 1 点
。 古 典文 法 に 従 う よう に 注 意
。
○
「
~ も の は」 の よ う に
「 は」 や
「 も
」 があ っ て も 許 容。
✖C
「 な い
」 は0 点
。
(
ⅱ
) 5 点
A
○2 点
B
○ 2点
C
○1 点
(解 答 例)
進 ん で 応 じ よ う と す る 者 は い な か っ た
。
13
[採 点 のポ イン ト
]
○A
・ C
「 決 して
~ な い
」「 一人 も
~ な い
」 も可
。
○C
「 い な い
」「 い な か っ た
」不 問
。
✖A
「 あ へ
( え) て
」 を 訳 し てい な い 場 合 は✖ 0 点
。
○全 体 で A B Cの 意 味 に な る 書き 方
「 誰 も 返事 を し な か った
」「 わ ざ わ ざ返 事 を す る 者 はい な い
」 な ども
○
。 問三
5点
+6 点
= 11 点
B
( 5 点
)
X 0 点(
✖は
▲ 2点
) A○ 2 点
B○ 3点
(解 答 例)
太 郎 な ら
小 笠 懸 け が で き る で し ょ う
。
[採 点 のポ イン ト
]
○X
「 太 郎
」 は「 北 条 時 宗
・ 時宗
」 も 可
。
✖X は 不 問 だ が、 間 違 っ た 主 語を 書 い た 場 合▲ 2 点 減 点
。
○A
「 小 笠 懸 け」 は
「 小 笠 懸
「弓 の 大 会
」 も可
○
。
▲A
「 小 笠 懸 け」 を
、 単 に
「 射る こ と
」 と して い る 場 合 は
▲1 点 減 点
。
○B
「 で き る だろ う
」 も 可
○
。
▲B に 推 量 が ない 場 合
、
▲ 減 点1 点
。
○B
「 で き る
」は
「 能 力 が あ る」 で も
○
。
✖B
「 で き る
」は
「 よ く す る
」「 う ま い
」「 上手
」 な ど は 不 可✖
。
D
( 6 点
)
A
○3 点
B
○ 3点
(解 答 例)
宋 が 元 に よ っ て 滅 ぼ さ れ
、 諸 方 の 隣 国 も 皆 元 に 服 従 し た 。
[採 点 のポ イン ト
] A「
宋 が元 によ っ て滅 ぼさ れ」
( 3 点)
▲受 身で 訳 して いな い もの は▲ 減 点2 点。
○
「 宋
」 は「 宋 氏
」「 宋 朝」
「 宋 王 朝
」 も可
○
。
▲
「 宋
」 また は
「 元
」 が 書か れ て い な いも の は
▲ 減 点2 点
✖
「 宋
」「 元」 の 関 係 性 の正 し く な い も のは
✖
。( 例
:✖
「 元 が 宋 に よっ て 滅 ぼ さ れ」
)
※
「 宋
」 の誤 字 に 注 意
。「 宗
」 な ど は
▲ 減点 2 点
。
○
「 元
」 は「 胡 元
」 も 可
○。
14 B
「 諸方 の隣 国 も皆 元に 服 従し た」
( 3点
)
○
「 服 従
」「 従 う
」 な ど
。
✖
「 征 服 され た
」 は 不 可
✖。 問四
6点
A
○2 点
B
○1 点
(解 答 例)
見 物 を し て い た も の す べ て が
一 斉 に
C
○3 点
時 宗 の 弓 の 技 量 を 褒 め た た え た
と い う こ と
。
[採 点 のポ イン ト
] A「 見 物を して い たも のす べて が
」( 2 点)
▲
「 見 物 をし て い た
」「 見た
」 が な い 場 合/
( そ こ に いた も の
)「 す べて が
」 が 無 い場 合 は
、
▲ 減 点1 点
。
○
「 観 衆
」「 見 物 し て い た大 勢 の 人
」「 その 場 に い た 人」 も 許 容
。 B「 一 斉に
」( 1 点)
○
「 一 斉 に」 は
「 同 時 に
・一 様 に
・ そ ろっ て
」 な ど も許 容
。 C「 時 宗の 弓の 技 量を 褒め たた え た」
( 3点
)
※「 時宗
」、
「弓 の技 量
」、
「 褒め た たえ た」 に各 1 点。
○
「 時 宗」 は
「 北 条 時 宗」
「 太 郎
」 も可
○
。
○
「 弓 の技 量
」 は
「 小 笠懸
( け
) の 成功
」「 弓 の 腕 前」 な ど 可
○
。
「 弓
・小 笠 懸
」 の 表 現が な く と も
「成 功
」 な ど があ れ ば 許 容
。
○
「 褒 めた た え た
」 は
「歓 声 を 上 げ た」 な ど 可
。 問五
3点×
2
= 6点
(
ⅰ )
( 3 点
)
A
○1 点
B
○ 2点
(解 答 例)
元 か ら の 国 書 に 返 事 を す る こ と
( に 対 し て
)
[採 点 のポ イン ト
]
○ A
「 国 書
」は
「 手 紙
」「 文書
」 も 可
○
。
○ A
「 元
」 は「 元 主
」「 元 の君 主
」「 フ ビ ライ
(
= ハ ン
)」 な ど で も 可
○。
☆ 全体
「 貢
( ぎ
) 物 を送 る
」「 征 服さ れ る
」 と な って い る も の は全 体 で
☆ 1 点
。
※ 句 末 の
「 を」 は 不 問
。
15
(
ⅱ )
( 3 点
)
A
○2 点
B
○1 点
(解 答 例)
国 書 に 使 わ れ て い る 言 葉 が 失 礼 で あ っ た
( か ら
)
[採 点 のポ イン ト
]
○ A
「 国 書
」は
「 手 紙
」「 文書
」「 書 面
」 も可
○
。
○ B
「 失 礼
」は
「 無 礼
」 も 可○
。 問六
9点
A
○ 3 点
(解 答 例)
幼 少 の 時 か ら 将 軍 の 前 で も 臆 す る こ と な く
、 矢 の 腕 前 を 披 露 し
、
B
○ 3 点
執 権 に な っ て か ら は
、 元 の 度 重 な る 脅 迫 に も 屈 せ ず
、 使 者 を 追 い 返 し
、 九 州 に
C
○ 3 点
侵 攻 し た 元 軍 を 諸 将 に 命 じ て 撃 退 さ せ た 豪 胆 な 人 物
。
[採 点 のポ イン ト
]
※時 宗 のエ ピソ ー ドと
、そ れ を表 す性 格
(「 強 毅に して 撓 まず
」) を まと める
。 A 若 い時 のエ ピ ソー ドを ま とめ る。
➡
並 み い る 大人 た ち が 尻 込 みす る 中
、わ ずか 十 一 歳 の 時 宗が 将 軍 の 命 に応 え て
、見 事 に矢 を 的 に 的 中 させ た こ と
。
△
「 臆 す る こと な く
」 の 意 が無 く
、 た ん に「 弓 が 上 手 い」 だ け で は
△ 2点
。 B執 権 にな って か らの エピ ソ ード をま と める
。
➡
元 が 送 って き た 脅 迫 的 な国 書 に 対 し て、 無 礼 で あ ると し て 毅 然 と はね つ け た
。
➡
対 馬
・ 壱岐 に 侵 攻 し て きた 元 軍 に 対 して
、 鎮 西
( 九州
) の 諸 将 を 派遣 し て 撃 退 した
。
△ エ ピ ソ ード が 1 つ の 場 合、
△ 2 点
。 C時 宗 の性 格を 表 す言 葉で ま とめ る。
( 解答 例 の赤 字の よ うな 語)
○
「 豪 胆
」「 豪傑
」「 胆 力 が ある
」「 毅 然 と した
」 な ど 同 様の 意 を 表 す 語は 可
○
。
△
「 非 常 に 優れ た
」 な ど 評 価が 抽 象 的 す ぎる 場 合 は
△ 2点
。
以上