• Tidak ada hasil yang ditemukan

Kigyounai kenkyusha no kyaria ni kansuru kenkyu katei kara no jissho kenkyu

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

Membagikan "Kigyounai kenkyusha no kyaria ni kansuru kenkyu katei kara no jissho kenkyu"

Copied!
17
0
0

Teks penuh

(1)37. 企業 内研 究者 のキ ャリアに関する研究過程 か らの実証研究. 法政大学. 1.は. じ め. に. 尾川信之. 2.研. 究 枠 組. 研 究 職 と して企 業 に入 社 した者 が一 人 前 の研 究. 一 人 前 の研 究 者 到 達 前 まで の初 期 の キ ャ リア ス. 者 へ の到 達 に 向 け ど の よ うに キ ャ リア を積 ん で い. テ ー ジに お いて 研 究 者 が キ ャ リア を形 成 して い く. くの だ ろ うか。 一 般 に研 究 者 とい う と何 か 難 しい. 過 程 で 携 わ る具 体 的 研 究 職 務(個 別 課 題 の立 案 ,. こ とを 自 ら考 え, 検 証 に む け実 践 して い く姿 を思. 実 験 計 画 の作 成 , 情 報 収 集 , 実 験 技 術 の習 得 , 実. い浮 か べ る。 しか し, 実 際 に は そ の よ うな姿 は あ. 験 結 果 の ま と め)な. る程 度 完 成 され た研 究 者 の姿 で あ って , そ こへ 行. 論 文 発 表)に 焦 点 を あて る。 これ ら職 務 で 必 要 と. らび に社 外 発 表(学 会 発 表 ,. き着 くまで に は他 の職 能 従 事 者 と同 様 に初 心 者 の. され る技 能 形 成 に影 響 を 与 え る要 因 を 分 析 対 象 と. 姿 が あ った はず で あ る。 研 究 者 を扱 った先 行 研 究. す る。 ま た, 研 究 テ ー マ は研 究 者 自身 の 専 門 分 野. で は こ の段 階 , つ ま り研 究 者 の初 期 の キ ャ リア ス. を 形 成 して い く上 で 重 要 と考 え られ る こ とか ら,. テ ー ジを 扱 っ た もの は少 な く, 十 分 に明 らか に さ. 研 究 テ ー マの 配 属 につ いて も分 析 対 象 とす る。. れ て い る と は言 い難 い。 ま た, 従 来 の 研 究 者 を 扱 った 研 究 で は様 々 な業 種 の 研 究 者 を 対 象 と した. (1)研. 調 査 結 果 を 研 究 職 と い う一 つ の 職 能 の 枠 で処 理. 日本 企 業 を 対 象 と した 研 究 テ ーマ へ の 配 属 に関. し, 議 論 され て い る こ と も少 な くな い。 例 え ば , エ レク トロ ニ ク ス分 野 と ラ イ フサ イ エ ンス分 野 の. 究 テ ー マ へ の配 属. して は, 次 の よ うな 先 行 研 究 が あ る。 研 究 者 の 研 究 テ ーマ へ の 参 加 は, 大 き く 「第 三. 研 究 者 が 同 一 の 研 究 者 と い う枠 で 扱 わ れ て い る。. 者 の 指 示 に よ る参 加 」と 「自分 の希 望 に よ る参 加 」. さ らに , 研 究 所 に関 す る こ と は, ほ とん どの 場 合. と に分 け られ る。 日本 生 産 性 本 部(1989)の. 対 外 的 に 守 秘 的 に扱 わ れ る。 そ の た あ 企 業 内 研 究. で は,「自分 で 希 望 して の 参 加 」は調 査対 象 者 の 約. 者 の調 査 と な る と ア ンケ ー トに 頼 ら ざ る を え な. 17%で. い。 従 って , 研 究 者 の 意 識 調 査 が主 体 とな り, そ. た 」とす る者 が約80%で. の 背景 に つ い て は大 き く推 測 の 余 地 を 残 した もの. マ へ の参 加 の仕 方 が研 究 者 の職 位 に よ って異 な る. 調査. あ る の に対 し, 「第 三 者 に よ り決 定 さ れ あ った。ま た,研 究 テ ー. に な らざ るを え な い。 そ こで 本研 究 で は, 新 薬 開. こ と が 見 い 出 さ れ て い る(日 本 生 産 性 本 部 ,. 発 を 目的 と した研 究 所 の 薬理 部 門 に所 属 す る研 究. 1991)。 「直 属 の管 理 者 」が テ ー マ配 属 を決 定 して. 者 を対 象 に, 企 業 で研 究 に従 事 した 時点 か ら初 期. い る点 は職 位 に 関係 な く最 も多 い もの の, そ の比. の キ ャ リア ス テ ー ジの段 階 で どの よ うに キ ャ リア. 率 は一 般 職(57.4%),. を形 成 して い るか を, 研 究 所 年 報 お よ び 月次 報 告. い る。一 方 ,「自分 で 希 望 」は職 位 が上 が る と と も. 係 長(57.7%)で. 高 くな って. とい った資 料 , 研 究 者 へ の 聞 き取 りを基 に実 証 分. に 増 加 し て お り, 課 長 で の そ の 比 率 は 一 般 職. 析 を試 み る1)。な お ,本 調 査 対 象 と同 じ目 的 の研 究. (12.5%)の. 所 内 で の薬 理 部 門以 外 の部 門 や他 の業 種 の研 究 者. る。. そ れ と比 べ 約2倍(25.7%)と. な って い. に わ た って一 般 化 で き な い部 分 もあ る と思 わ れ る. 研 究 テ ー マへ の配 属 プ ロセ ス の違 い に加 え, 一. が , ア ンケ ー ト主 体 の先 行 研 究 の補 完 , 将 来 同様. 人 の研 究 者 の担 当す る研 究 テ ー マ の数 に も違 い が. な研 究 に際 して の比 較 に お い て有 用 な資 料 と な る. 認 あ られ て い る。 日本 生 産 性 本 部(1989)の. こ と を期 待 す る と と もに, 研 究 者 の実 像 の理 解 に. に よ る と,1テ ー マ の み を担 当 して い る者 は30%. 貢 献 で きれ ば幸 い で あ る。. 程 度 で あ り, 多 くの者 が2∼3テ 担 当 して い る。 ま た,15%の. 調査. ー マ を 並 行 して 技 術 者 が4テ. ーマ.

(2) 38. 以 上 を 担 当 し て い る。 こ の よ う な 傾 向 は 専 門 分 野. の 中 で, 創 造 性 に関 して重 要 な情 報 源 と して 「自. や 研 究 開 発 分 野 に か か わ らず , 共 通 し て 認 あ ら れ. 分 の チ ー ム の メ ンバ ー」, 「ユ ー ザ ー情 報 」, 「学 術. る 傾 向 で あ る と い う。 ま た , 担 当 テ ー マ 数 は 職 位. 関 係 の文 献 ・雑 誌 」, 「自分 の チ ー ム以 外 の 研 究. と 関 係 が あ り, 上 位 職 位 に な る に 従 い 担 当 テ ー マ. 者 ・技 術 者 」, 「国 内 の 特 許 情 報 」 が 最 も役 に立 っ. 数 は 増 え て い る 。 最 も 多 い テ ー マ 数 は, 一 般 職1. と い う結 果 を示 して い る。. テ ー マ , 係 長2テ. ー マ , 課 長3テ. 均 し て 一 般 職 が2テ. ー マで あ る。平. ー マ , 課 長 が3テ. ー マ を担 当. し て い る と分 析 さ れ て い る。. これ ら情 報 収 集 源 の活 用 に研 究 者 間 で違 いが あ るの だ ろ うか。 も し違 い が あ る と した ら どの よ う な背 景 が あ るの だ ろ うか。 研 究 者 と して の経 験 年 数 , 職 位 , 研 究 活 動 に お け る役 割 な ど に よ る接 触. (2)個. 別 課 題 の立 案 と実験 計 画 の 作成. す る情 報 源 の種 類 , 接 触 頻 度 の違 いが 次 に示 す 報. 先 行 研 究 で は研 究 テ ー マの 企 画 にっ いて 扱 っ た もの はあ る もの の , 研 究 を 進 め て い く中 で いず れ. 告 で示 唆 され て い る。 日本 生 産 性 本 部(1989)の. の研 究 者 も必 ず 関 わ る研 究 テ ー マ 内 で の 個 別課 題. 業務 上 の交 流 は社 外 よ り社 内 に対 して 多 く, 社 内. や実 験 計 画 に つ い て調 査 分 析 され た報 告 は な い。. で も同一 研 究 所 内他 部 門 が最 も多 くな って い る。. 確 か に研 究 テ ー マ の企 画 は研 究 者 に と って重 要 な. 同一 研 究 所 以 外 との交 流 に っ い て は, 社 内他 研 究. 職 務 の一 っ と して位 置 付 け られ て い る が, 一 般 に これ は一 人 前 の研 究 者 に到 達 した以 降 の者 に よ っ. 所 , 研 究 開 発 管 理 部 門 と の交 流 が次 い で多 く, 製. て な され る高 度 な職 務 の一 っ で あ る。 一 方 , 個 別. 但 し, 他 部 門 との 交 流 の密 度 は組 織 上 の位 置 に よ. 課 題 は研 究 者 と い う職 能 に属 す る者 全 員 が 有 す る. り異 な り, 全般 的 に一 般職 か ら課 長 にな る ほ ど,. もの で あ る。 つ ま り, この個 別 課 題 は初 志 的研 究 者2)で あ ろ う と,一 人 前 の研 究 者 で あ ろ う と共 通. 特 に社 内他 研 究 所 , 販 売 部 門, 製 造 部 門 との交 流 の密 度 が高 くな って い る。 社 外 との交 流 で最 も多. して 有 して い る もの で あ る。 初 志 的 研 究 者 の 場. い の が大 学 で あ り,技 術 者 の4割. 合 , ほ とん ど個 別 課 題 は 他 の 者 か ら与 え られ る. の機 会 を も って い る。 社 外 の組 織 との交 流 は研 究. (田 中,1988)。 こ の よ うに研 究 活 動 にお け る 日 々. 開 発 上 必 要 が あれ ば職 位 に関 係 な く行 われ て い る. の 業 務 が 研 究 者 各 自の 有 す る個 別 課 題 の 上 に な さ. よ うで あ る。 榊 原(1995)の. れ て い るに もか か わ らず , これ まで 研 究 が な され. 象 と した 報 告 に よ る と, 日本 企 業 にお け る一 人 の. て い な い。. 技 術 者 の 一 年 間 あ た りの 学 会 参 加 頻 度 は, 年 少 者. 調 査 に よ る と, 研 究 ・開 発 部 門 の 技 術 者 にお け る. 造 部 門 , 販 売 部 門 と の交 流 は少 な くな っ て い る。. (33歳 未 満)で1.54回 (3)情. 報収集. 企 業 内 の技 術 者 を 対. , 年 長 者(33歳. 以 上)で. 2.06回 と な って い る。 ま た,所 属 学 会 数 も年 少 者. 研 究 者 の情 報 源 に は ど の よ うな もの が あ る の だ ろ うか 。工 藤(1991)は. が大 学 との交 流. 1.31学 会 に対 し, 年 長 者1 .67学 会 で あ っ た。 こ. , レー ザ ー を研 究 テ ー マ と. れ らの結 果 よ り, 学 会 と の関 係 と い う面 で 年 長 者. して い る研 究 者 を 対 象 に, 業 績 の 高 い研 究 者 は ど. の 方 が 社 外 ネ ッ トワ ー クを 広 く持 って い る と結 論. の よ うな情 報 と頻 繁 に 接 触 して い るか を 分 析 して. して い る。 筆 者 は この 調 査 で 重 要 な 点 に触 れ られ. い る。 そ れ に よ る と, 情 報 入 手 手 段 を 人 的 情 報. て い な い こ とを 指摘 した い。 企 業 に よ って は学 会. (所属 機 関 内 外 の 知 人), 文 字 情 報(図 書 館 や情 報 セ ンタ ー で入 手 さ れ る文 字 ,図 形 の情 報),混 合 情. 参 加 の 回数 に制 限 を公 式 的 に せ よ, 非 公式 的 に せ よ設 け て い る と ころ が あ る と聴 く。 榊 原 の対 象 と. 報(人 的 情 報 と文 字 情 報 が 混 在 した もの と して の. した技 術 者 が この よ うな制 限 下 に置 か れ て い た か. 学 会 ,講演 会)の3つ. は, 触 れ られ て い な い。 一 般 的 に考 え れ ば, 制 限. に分 類 し, 各 々 の情 報 源 に. つ いて利 用頻 度 の 高 い研 究 者 は高 い研 究 業 績(学. が あ っ た場 合 , そ の制 限 枠 は年 長 者 に広 い こ と も. 会 発 表 ,論 文 ,特 許)を 上 げ て い る と述 べ て い る。. 予想 され る。 また, 学 会 参 加 希 望 の 諾 否 の権 限 を. サ ム ・ス タ ー ン(1991)ら. は 研 究 開 発 者 お よ び研. 実 質 的 に誰 が有 して い るか に よ って も, 学 会 参 加. 究 開 発 担 当役 員 を対 象 に実 施 した ア ンケ ー ト調 査. の頻 度 が コ ン トロー ル され る可 能 性 が あ る。 年 少.

(3) 一. 企 業 内 研 究 者 の キ ャ リアに 関 す る研 究 過 程 か らの 実証 研 究一. 39. 者 ほ ど コ ン トロ ー ル さ れ 易 い こ と も 十 分 考 え ら れ. な って い る。 この説 明 と して年 齢 的 に プ ロ ジ ェ ク. る。. ト リー ダ ー的立 場 にあ るた め 広 い範 囲 の 研 究領 域 を カバ ーで き, そ の結 果 メ ンバ ー と して論 文 に名. (4)実. 験 技 術 の習 得. 前 を連 ね る機 会 が 多 くな っ て い る と分 析 して い. 実 験 技 術 の 習得 は研 究 者 に と って個 別 課 題 に対. る。 一 方 , 論 文 発 表=論 文 作 成 能 力 とみ る こ と は. す る研 究 を進 め て い く上 で必 須 で あ る。 しか し,. で きな い。 研 究 者 に と って の論 文発 表 能 力 は 自 ら. 研 究 者 が現 実 に どの よ うに実 験 技 術 を 習得 しそ れ. 論 理 構 成 を考 え て論 文 を書 き上 げ, そ してRefer-. を研 究 遂 行 に反 映 させ て い るか を示 され て い る調. eeと の や り と り を こな して い く こ と に ほか な ら. 査 研 究 はな い。 そ れ に もか か わ らず, 日米 の研 究. な い。 実 験 の一 部 に 関与 し, 名 前 を連 ね る者 を も. 開発 技 術 者 を対 象 と した調 査 に お い て(日 本 生 産. 含 あ て論 文 発 表 能 力 の有 無 を結 論 す る こ と は, 研. 性 本 部 ,1991),. 究 者 の真 の能 力 を反 映 して い る と は言 い難 い。 た. 仕 事 を進 め る上 で能 力 や知 識 の. 向上 を図 る必 要 性 の最 上 位 に 「技 術 変 化 が速 い た. とえ 過 去3年. あ」 が上 げ られ て い る。 ま た, 日本 の研 究 開 発 部. も, 自 らが上 記 の取 り組 み を した の が何 報 あ るか. 間 に 何 報 論 文 に名 前 を連 ね よ う と. 門 担 当役 員 お よ び研 究 開 発 技 術 者 個 人 を対 象 と し. の方 が研 究 者 の能 力 を反 映 して い る と言 え よ う。. た 調 査 で は(日 本 生 産 性 本 部 ,1985), 企 業 に と って 貢 献 の 小 さ い技 術 者 の 発 生 原 因 の上 位 に. 3.研. 究 方 法. 「技 術 変 化 ・高 度 化 」が上 げ られ て い る。 この よ う に実 験 技 術 の習 得 は研 究 者 自身 の能 力 開 発 の上 で 重 要 な位 置 を 占 めて い る と同 時 に, 研 究 者 の能 力 格 差 を 生 み 出 す 原 因 と もな って い る。 それ に もか か わ らず , 研 究 者 が 実 際 の状 況 の中 で ど の よ うに 実 験 技 術 の 習 得 を 図 って い るか は調 査 分 析 され な い ま まで きて い る。. (1)調. 査対 象. X社A研. 究 所 の 薬 理 部 門 を本 研 究 の 調 査 対 象. 部 門 と した。 薬 理 部 門 の担 う具 体 的 内 容 は次 の通 りで あ る。 ① ス ク リー ニ ング系 の構 築 目的 の生 理 活 性 物 質 を見 い 出す た め の簡 略 化 され た高 感 度 試 験 系 の構 築 。. (5)実. 験 結 果 の ま とあ. ② ス ク リー ニ ング の実 施. 実 験 結 果 を ま とめ る と い う作 業 プ ロ セ ス に着 眼 した 先 行 研 究 はな く, す で に ま とめ 上 げ られ た も の に つ い て の 学 会 , 論 文 な ど と い った 発 表 実 績 と して取 り扱 わ れ た調 査 分 析 が 存 在 す る に留 ま って い る。. サ ンプ ルを ス ク リー ニ ング系 に適 用 す る こと に よ る新 規 生 理 活 性 物 質 の 探 索 。 ③薬効薬理実験 ス ク リー ニ ング に よ って 見 い出 され た生 理 活 性 物 質 の 臨 床 適 用 領 域 を 探 るた め の 各 種 動 物 実 験 の 実施 。. (6)社. 外発表. 薬 理 部 門 に お け る 研 究 関 係 従 事 者 は67名. で. 学 会 発 表 に っ い て の詳 細 な調 査 分 析 は見 い 出 せ. (他 の 研 究 機 能 部 門 の 兼 務 者 を 含 む), こ の うち. な か った が, 論 文 発 表 に 関 す る年 齢 お よ び職 位 と. 11名 が 管 理 職 研 究 者 で あ る。 総 務 庁 統 計 局. の関 係 を調 べ た調 査 分 析 が存 在 した(日 本 生 産 性. (1996)「 平 成7年. 本 部 ,1989)。. 関係 従 事 者 の分 類 に従 った研 究 者 に該 当 す る者 は. この調 査 で は過 去3年. の論 文 発 表. 科 学 技 術 研 究 調 査 報 告 」の研 究. 数 を調 べ て お り, その 数 の中 に は必 ず し もFirst. 67名 中39名. Authorで. の 内訳 は,学 卒 者1名. は な く, 共 同研 究 者 と して名 前 を連 ね. で あ る3)。この39名. の研 究 者 の学 歴. ,修 士 課 程 修 了者33名. ,博. て い る者 も含 ま れ て い る。 調 査対 象 者 の 内 過 去3. 士 課 程 修 了 者5名. 年 間 に論 文 発 表 を行 った者 は45%で. の採 用 は修 士 課 程 修 了 者 に重 きが 置 か れ て い. ,発表者 の. で あ る。 つ ま り,研 究 者 と して. 平 均 は3.3報 で あ る。 論 文 発 表 数 は年 齢 お よ び職. る4)。な お,修 士 課 程 修 了 者 の うち10名. 位 の上 昇 と と も に増 え ,40歳 台 で は 平 均3報. 論 文 博 士 に よ り 「博 士 」 の学 位 を取 得 して い る。. と. が入 社 後.

(4) 40. 課 程 博 士 とあ わ せ て15名. が 「博 士 」 の学 位 保 有. 者 で あ る(研 究 者 の38.5%)。. 問 に よ って, 回答 を あ る方 向 に結 果 と して導 い て い しま う危 険 性 が あ る と判 断 した た あ で あ る。. 薬 理 部 門 の中 で調 査 対 象 者 と した研 究 者 は次 の 通 りで あ る。 本 研 究 目的 が 研 究 所 に配 属 と な っ た. 4.調. 査 結 果. 研 究 者 が 「一 人 前 の研 究 者」 へ の到 達 に向 けて の 過 程 を実 証 分 析 す る こ と, ま た 日本 の研 究 者 の一 人 前 と して 認 め られ る 時 期 が 日本 生 産 性 本 部 (1991)の 調 査 で3.8年 , 中 原(1996)の. 調 査 で30. (1)研. 究 テ ー マへ の 配 属. 調 査 対 象 の うち 聞 き取 りを実 施 で き た12名 に つ いて , 配 属 後 初 あ て 従 事 した テ ー マへ の参 加 方. 歳 代 前 半 を 中 心 と して い る こ とを 踏 まえ , 対 象 者. 法 と, 直 近 に従 事 す る こ と にな った テ ーマ へ の 参. を 薬 理 部 門 で の 配 属 経 過 年 数 が8年. 以 内の修 士. 加 方 法 に っ い て調 査 した。 薬 理部 門 に配 属 直後 の. 課 程 修 了 の研 究 者 と した。 な お, 薬 理 部 門配 属 後. 研 究 テ ー マ へ の参 加 に つ い て は, 全 員 が 「直接 の. 5年 未 満 で 薬 理 部 門 以 外 へ異 動 とな る研 究 者 もい. 上 司 に よ る指 示 」 と答 え て い る(表1)。. る こ とか ら, さ らに薬 理 部 門 に5年 以 上 在 籍 した. つ ま り, 自分 で の選 択 の余 地 の な い こ と を示 して い る。 直. 研 究 者 , あ る い は初 任 配 属 が 薬 理 部 門 で か つ 調 査. 近 の 研 究 テ ーマ へ の 参 加 方 法 につ いて み る と(表. 時点 ま で連 続 して 在 籍 した5年 未 満 の研 究 者 , と い う条 件 を付 け加 え る こ と と した。 そ の結 果 , 調. 1), 初 任 テ ー マへ の参 加 と異 な り, 「自分 で選 択 した」 と回答 す る者 が み られ る よ うに な った。 但. 査 対 象 者 は20名. で あ る。 また , 個 々 の研 究 者 の. し,「全 く制 限 な しで選 択 で きた」とす る者 は お ら. 時 系 列 的 な詳 細 分 析 を実 施 す る た め に, 調 査 対 象. ず , 「直属 の上 司 が 管 理 す る テ ー マ の 中 か ら選 択. 20名 の うち 薬 理 部 門A分. した」 と い うの が 実 際 で あ った。 す な わ ち, 全 く 自 由 な 配 属 テ ー マ の選 択 は 配 属8年 目 ま で は少. た4名. 野 に5∼8年. 間在籍 し. の研 究 者 を詳 細 個 別 調 査 の対 象 と した。. な く と もな く, 間 接 的 で あ って も結 局 は 直属 の上 (2)調. 査方法. 司 が 研 究 テ ー マ の参 加 に 介 在 して い る こ と に な. 調 査 資 料 と して 毎 年 研 究 所 で作 成 さ れ るA研 究 所 年 報 と研 究 者 が 毎 月 提 出 す る月 次 報 告 を 使 用. る。 A研 究 所 薬 理 部 門 に お け る研 究 者 の 担 当 テ ー マ数 の 時系 列 的推 移 を表2に 示 す 。配 属 初 年 度 に. した。 な お, 月次 報 告 に よ る調 査 は詳 細 個 別 対 象 と して取 り上 げ た4名. につ い て のみ 実 施 した。 さ らに, 資 料 分 析 を補 足 す る 目的 で聞 き取 り調 査 お. す で に 担 当 テ ー マ数 に1∼4テ. ー マ と幅 が み られ. た。 全 般 的 に は初 年 度 に つ い て は1∼2テ. ーマを. よ び職 場 観 察 を も行 っ た。 本 研 究 で は調 査 対 象 研. 担 当 す る 者 の 比 率 が 高 い。2年. 究 者 へ の ア ンケ ー ト調 査 は 避 け た。 こ れ ま で に. テ ーマ以 上 の 担 当 者 の比 率 が 初年 度 に比 べ 増 え て. 個 々 の研 究 者 の研 究 過 程 を通 じて の分 析 が行 わ れ. い るが, 時系 列 的 に は一 定 傾 向 は認 め られ な か っ. た先 行 研 究 が 乏 しい。 そ の た あ, この よ うな情 報 の 乏 しい中 , 調 査 側 の限 定 した質 問 に対 す る回 答. た。 また,8年. 者 は い な くな って い た。 これ らの結 果 は 日本 生 産. 形 式 で は, 調 査 側 の 先 入 観 を 含 む 可 能 性 の あ る質. 性 本 部(1989)の. 表l. _逡. 一. ー マ以 上 担 当 して い る. 調 査 結 果 と異 な って お り, 在 籍. A研 究所薬理部門における配属経過年数8年 以下の研究者の研究デーマへの参加方法 配属直後に担当したテーマへの参加 総数12名). _.、. 目で は3テ. 目 以 降 で は,3. .. 当墜 轡(人). 上司の指示. 自分で選択. 12. ・. 直近のテーマへの参加* (対象研究者総数8名) 上司の指示 一4『. 自分で選択 一. 一 一4**『. 1鑼灘 轗 羈 纛講 鬻齢 癌 黷灘膿 麟 纛. (対 象.

(5) 一. 表2. 企 業 内研 究 者 の キ ャ リア に 関 す る研 究 過 程 か らの実 証研 究一. 41. A研 究所薬理 部門における配 属経過 年数8年 以下 の研究者 の従事 テーマ数 の推移 (各経過年 目における該 当従事 テーマ数 の研究者数(人)) 配 属 後 か らの経 過 年 数(年 1. 3. 8. 1. 目). 2. 従 事 テ ー マ数. (40.0). 4. 5. 6. 7. 2. 4. 3. 4. 2. 1. (12.5). (30.8). (33.3). (44.4). (33.3). (33.3). 10. 3. (45.0). (62.5). (23.1). 4 (44.4). 4 (44.4). 1 (16.7). 2 (66.7). 3. 2 (10.0). 3 (18.8). 5 (38.5). 1 (11.1). 1 (11.1). 2 (33.3). 1 (33.3). 4. 1 ( 5.0). 1 ( 6.3). 1. 1. 1. ( 7.7). (11.1). (16.7). 9. 2. 8. 2 (66.7). 該 当研究者数. 20. 16. 13. 9. 9. 6. 3. 3. 平 均 従 事 テ ー マ数. 1.8. 2.2. 2.2. 2.0. 1.7. 2.3. 2.3. 1.7. ()内 の数 値 は各 年 目 にお け る割 合(%): 各 年 目 にお け る該 当 従 事 テ ーマ 数 の 研 究 者 数/各 年 目 の該 当研 究 者数. 調 査 対 象 研 究 者 数20名 に つ い て配 属 か ら本 調 査 前 年 ま で の従 事 テ ー マ数 を調 査 し, す べ て の対 象 者 の結 果 を配 属 後 の 各 年 目 ご と に整 理 しま とめ た値 を示 す.各 対 象 者 の配 属 後 の 経 過 年 数 の違 い か ら, 経 年 的 に 対 象 例 数 が 減 少 す る こ と にな る.. 表3. A研 究所薬 理部 門にお ける管理職 研究者 の 担当テーマ数 職. 6. 2 ∼U 1. 担 当 テ ー マ数 の 幅. 究 テ ー マへ の注 力 度 が 高 くな る こと か ら, 自 ず と 担 当 テ ー マ数 が 少 な くな らざ る を え な い と言 え. 主幹研究者 (3名). 鸞. 主任研究者 (6名). 位. 進 捗 を も管 理 す る職 務 を担 って い る。 そ の結 果 研. る。一 方 ,主 幹 研 究 者 は特 定 分 野 ご とに 配 置 され , 担 当 分 野 に属 す る研 究 テ ー マ の薬 理 部 門 の役 割 を 管 理 す る立 場 で あ っ た。 具 体 的 職 務 を み る と 自 ら. 平 均 担 当 テ ー マ数. 実 験 を す る こ と は な く, 分 野 ご とで 行 わ れ て い る 複 数 テ ー マ間 の 経 営 資 源 の配 分 の決 定 , な らび に 年 数 と と もに必 ず し も担 当 テー マ数 は増 え て いな. 分 野 全 体 の 研 究 戦 略 を 考 え 実 行 に向 け た指 示 と そ. い。. の 後 の 管 理 な どを 担 って い た。 す なわ ち, 主 幹 研. 次 に管 理 職 研 究 者 に つ い て見 て み る(表3)。 管. 究 者 の 担 当 テ ー マ数 が5.3と 主 任 研 究 者 と比 べ 多. 理 職 研 究 者 の下 位 の職 位 で あ る主 任 研 究 者 の平 均. くな って い るが , テ ー マへ の 関 与 の 仕 方 は主 幹 研. 担 当 テ ー マ数 は1.7で あ った の に対 し, 主 任 研 究. 究 者 と主 任 研 究 者 とで は明 らか に異 な って い た。. 者 よ り上 位 の職 位 で あ る主 幹 研 究 者 の そ れ は5.3 で あ った5)。つ ま り管理 職 研 究 者 の場 合,そ の 中 で 下 位 の職 位 で あ る主 任 研 究 者 で は担 当 テ ー マ数 は 明 らか に少 な くな って い る。 そ こで主 任 研 究 者 と. (2)個. 別 課 題 の立 案 と実 験 計 画 の作 成. 薬 理 部 門 の配 属 経 過 年 数8年. 以 下(調 査 時 最 長. 9年 目 を迎 えて い る)の 研 究 者 を 対 象 に, 前年 度. 主 幹 研 究 者 の具 体 的 職 務 を調 査 した結 果 , 次 の こ. に行 った実 験 の実 験 計 画作 成 者 お よび個 別 課 題立. とが 明 らか と な った。対 象 の主 任 研 究 者6名. 案 者 の 内訳 に つ い て調 べ た。. 5名 が1な. の内. い し2テ ー マ の テ ー マ リー ダ ー で あ. 配 属 後 経 過 年 数2年. 以 内 の 研 究 者 で は個 別 課. り,1名 は最 近 入 社 した 中途 採 用 者 で, あ る専 門. 題 が先 輩 や テ ー マ リー ダー に よ って与 え られ るの. 領 域 の エ キ スパ ー トで あ った。 主 任 研 究 者 の全 員. に対 し,配 属 後 経 過 年 数3年 以 上 の研 究 者 で は 自. が 実 際 に 自 ら も実 験 を 行 う と と も に, 大 多 数 が. ら個 別 課 題 の立 案 を も行 って い た。 一 方 , 実 験 計. テ ー マ リー ダ ー と して 担 当す る研 究 テ ー マ全 体 の. 画 の作 成 につ い て は,配 属 後 経 過 年 数2年 以 上 の.

(6) 42. 全 研 究 者 が 自 ら行 って い た。 配 属1年. 目 で も実 験. 行 って い た。 チ ェ ッ クす る雑 誌 数 は配 属 後 の経 過. 計 画 が先 輩 か ら与 え られ た もの に加 え, 自 ら作 成. 年 数 に比 例 して増 え て は い な い よ うで あ った。 そ. した と い う例 が あ った。 従 って, 一般 的 に 自 ら実. の 他 の方 法 と して デ ー タ ベ ー ス を 活 用 した キ ー. 施 す る実 験 の 個 別 課 題 は配 属 後3年. ワ ー ドを使 っ た文 献 検 索 が, 毎 月 ほ と ん ど の研 究. し,実 験 計 画 は配 属2年. 目 か ら立 案. 目か ら作 成 して い る こ と. にな る。. 者 に よ って 行 わ れ て い た。. 実 験 計 画 の 作 成 を 自 ら行 う よ う にな った 時 , ま. 論 文 の入 手 につ いて は, 基 本 的 に全 員 が 自 ら調 べ 入 手 して い た。 しか しそ の一 方 で , 自 らの入 手. ず 真 似 て み る とい うの が ほ とん どで あ った 。 っ ま. に加 え て 他 の 研 究 者 か らわ た され る場 合 も配 属 早. り, 与 え られ た 個別 課 題 に 関 す る情 報 を 収 集 し,. 期 の 研 究 者 に つ い て は比 較 的 多 い よ うで あ る。 わ. そ れ を基 に考 え, 他 の 実験 計 画 と照 ら し合 わ せ な. た され る論 文 の 種類 は 自分 の研 究 に 関 連 して い る. が ら作 成 して い る。 原 案 が で きた と ころ で先 輩 ,. もの が 多 く, 先 輩 か ら 「読 ん で お い た方 が 良 い」. 上 司 あ る い は テ ー マ リー ダー に見 せ, 助 言 を得 て. とい う コメ ン トと と もに わ た さ れ るケ ー ス が 多 い. 再 考 す る と い った こと が繰 り返 さ れ て い る との こ. とい う。 配 属 早 期 の段 階 で は, 特 に過 去 に経 験 が. とで あ っ た。 個 別 課 題 の立 案 の場 合 も基 本 的 に は. な い分 野 を担 当 した場 合 な ど, ど の雑 誌 を チ ェ ッ. 実 験 計 画 の作 成 と同 様 で あ っ たが , 異 な る と こ ろ. ク して お く必 要 が あ る か十 分 に解 らな い こ とが あ. は具 体 的 立 案 に入 る前 に徹 底 的 に テ ー マ リー ダ ー. る。 チ ェ ック を して お い た方 が よ い重 要 な雑 誌 に. を 含 む テ ーマ の メ ンバ ー と デ ィ ス カ ッシ ョ ンが な. っ いて は, あ らか じめ先 輩 な ど に聞 い た り, 引 用. され る こ とで あ る。 そ の デ ィ ス カ ッ シ ョンを経 て. 文 献 な どを 見 た り して 知 って お くが , 関 連 のす べ. 原 案 を作 成 し, 今 度 は上 司, テ ー マ リー ダ ーの 指. て を カ バ ー す る こ と は 物 理 的 に 不 可 能 で あ る。. 導 を仰 ぐ こ とに な る との こ とで あ る。. 従 って, 先 輩 に よ る論 文 の紹 介 はチ ェ ッ ク して お. 上 司 や テ ー マ リー ダー に よ る と, 実 験 計 画 の作. くべ き雑 誌 名 を さ らに知 る機 会 とな る と と も に,. 成 や 個 別 課 題 の立 案 に関 す る能 力 を育 成 す る上 で. 紹 介 され た論 文 を読 む こ とに よ り, 今 後 内容 的 に. 重 要 な の は, 指 導 は も とよ り これ らを多 く経 験 す. どの よ うな点 に配 慮 して調 べ る必 要 が あ るか を指. る こ とだ と言 う。 っ ま り, 頻 度 が 重 要 と い う こ と. 導 さ れ る とい う面 も含 ん で い る と言 え る。. で あ る。 今 回 の 調 査 で は何 回 ぐ らい経 験 す れ ば完 成 度 の 高 い原 案 が 作 成 で き るか を 明 らか にす る ま. ② 研 究 所 内 の勉 強 会 研 究 者 の研 究 所 内 勉 強 会 は, 論 文 紹 介 と教 科 書. で に は至 らな か った 。 しか し, 薬 理 部 門 配 属5年. 的 専 門 書 の 輪 読 に分 け られ る。 いず れ か の勉 強 会. 経 過 時 で は, 完成 度 の 高 い 個 別 課 題 の 立 案 と実 験. に参 加 して い る研 究 者 は, 調 査 対 象 者 の83.3%. 計 画 を提 示 で き る レベ ル に は達 して い る との こ と. で あ った 。. で あ った。. 研 究 所 内 の勉 強 会 は, 自分 の 担 当 す る職 務 とそ の周 辺 の基 礎 知 識 お よ び個 人 に よ る普 段 の情 報. (3)情. 報収集. 収 集 活 動 で の限 界 を超 え た部 分 を補 う場 と して位. 研 究 者 が 日 頃 情 報 源 と して い る もの に は, 論 文 , 研 究 所 内 の 勉 強 会 , 学 会 ・セ ミナ ー, 研 究 所. 置 付 け られ る。 勉 強 会 に参 加 して い る配 属 後 経 過. 内 の 第三 者 お よ び社 外 の 専 門 家 が あ っ た。. い う よ り解 説 を加 え る と い う立 場 と して の参 加 で. ①論文. 年 数6年. 以 上 の 研 究 者 は, そ れ に参 加 して学 ぶ と. あ っ た。 っ ま り, 研 究 所 配 属 早 期 の研 究 者 に対 す. 論 文 の調 査 に は, 何 らか の案 件 に っ い て過 去 か ら最 新 の情 報 に至 るま で を調 べ上 げ るた め に集 中. る指導 者 的位 置付 けで の 参 加 と言 え る。 年 長 者 に. して な さ れ る場 合 と, 定 期 的 に最 新 情 報 を フ ォ. な どの指 摘 を受 け, これ ら媒 体 か らの 有 用 な情 報. ロ ー して い く場 合 の大 き く二 通 りが あ る。 日頃行. を見 逃 す こ とな く取 得 す る こ とを学 ん で い る と言. わ れ る のが , 最 新 情 報 の フ ォ ロー で あ る。 毎 月 の. え る。. 専 門 雑 誌 の チ ェ ッ ク は 配 属1年. 目 か ら 自 らが. よ る論 文 や専 門書 の解 説 を通 して 重 要 な ポ イ ン ト.

(7) 一. 表4. 企 業 内研 究 者 の キ ャ リア に 関 す る研 究 過 程 か らの実 証 研 究 一. 43. A研 究所薬理部門における配属後経過年 数8年 以下 の研究者の学会 ・セ ミナー参加 回数 の推移 (各数字 は各経過年 目におけ る該 当する参加回数 の研究者数). 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 一 QO. 配属後 か らの経過年数(年 目). 参加回数(回). 1. 1. 3. 9臼 1. ﹂4. 1. 1. QU. 2. 1. 2. 2. 1. 1 1. 1. 9臼 -. 9臼 1. 2. 9臼 -. 9臼 9臼 1. 4. ﹂ 4. P O 1. 9臼 尸0. 8. ﹂4. 0 1 2 3 4 5 6 7. 1. 1 1■凸. 1. 平 均参加回数(回). 1.7. 2.7. 2.7. 2.8. 2.9. 2.7. 3.5. 1.7. 該 当研 究者数(人). 20. 16. 13. 9. 9. 7. 4. 3. 調 査 対 象 研 究者20名. にっ いて 配 属 か ら本 調 査 前 年 まで の 学 会 ・セ ミナ ー参 加 回 数 を 調 査 し, す べ て の対 象 者 の 結. 果 を 配 属 後 の各 年 目 ご と に整 理 しま とめ た値 を示 す.各 対 象 者 の配 属 後 の 経 過 年 数 の違 い か ら, 経 年 的 に 対 象 例 数 が減 少 す る こ とに な る.. ③ 学 会 ・セ ミナ ー. の研 究 者 が参 加 す る こ とが多 い。 学 会 期 間 中, 会. A研 究 所 薬 理 部 門 の研 究 者 の 学 会 ・セ ミナ ー 参 加 頻 度 を ま とめ た のが , 表4で. 場 あ るい は食 事 の時 に互 い に聴 い た演 題 に っ い て. あ る。 調 査 対 象. 情 報 を交 し, 今 後 の研 究 の方 向 や演 題 に対 す る意. 目以 内 の 各 研 究 者 に. 見 が 話 題 とな る との こ とで あ る。 経 験 の浅 い研 究. つ いて , 配 属 後 か ら毎 年 学 会 ・セ ミナ ー に参 加 し. 者 に と って は, 学 会 , セ ミナ ー そ の もの が教 育 の. た 回 数 を 個 人 ごと に調 査 し, 各 年 度 ごと の集 計 と. 場 で あ る と と もに, 一 緒 に参 加 した先 輩 か ら演 題. して 示 して あ る。 そ の た め, 時 系 列 的 に配 属 後 の. を聴 くポ イ ン トや 得 た情 報 の 自 己 の研 究 へ の生 か. 期 間 に従 い各 年 目 にお け る対 象 例 数 が 減 少 す る こ. し方 な ど を学 ぶ 機 会 と もな って い る よ うで あ る。. で あ る配 属 後 経 過 年 数8年. と にな る。 まず 参 加 回 数 を 平 均 値 で み る と, 配 属 1年 目 が1.7回 と や や少 な い もの の,2∼7年 2.7∼3.5回/年 ,8年 目で1.7回. と な って い た。す. な わ ち , 平 均 値 で見 る限 り,1年 く,2年. 目で. 目で はや や 少 な. 目以 降 は増 え る もの の 時 系 列 的 に 一 定 の. 傾 向 は な い とい う結 果 とな って い る。. に参 加 回 数 に0∼5回 よ うな開 き は1年. 薬 理 部 門 配 属1年 目で の 周 囲 と の 接 触 の範 囲 は, 主 に同 一 分 野 な らび に同 一 テ ー マ の同 僚 先 輩 ,上 司, テ ー マ リー ダ ー で あ った。 配 属2年. 目. 以 降 の 研 究 者 で は, 分 野 や テ ーマ にか か わ らず 有 用 な情 報 や 指 導 を 求 あ て 接 触 が 積 極 的 に行 わ れ て. 続 い て各 年 目に お け る学 会 ・セ ミナ ー の参 加 回 数 を個 別 的 に見 る こ とに す る。配 属1年. ④研究所内の第三者. 目で す で. と開 き が認 あ られ た。 この. 目 に限 らず ,各 年 目 に も認 め ら. い る。 この接 触 は非 管 理職 研 究 者 が 他 部 門 , 他 分 野 の管 理 職 に及 ぶ こ と もあ り, 直属 の上 司 の 許 可 な しで 自 由 に行 わ れ て い る との こ とで あ った。 研 究 者 は ど の よ うな状 況 に 直面 した 時, 自 ら周. れ た。 ま た , 全 く参 加 して い な い研 究 者 も,3年. 囲 と の接 触 を図 り情 報 を得 よ う とす る の で あ ろ う. 目 を除 い て5年. か。 普 段 そ の よ うな状 況 に な く と も何 らか の会 話. 目 まで は誰 か し らが 存 在 した 。一. 方 , 各 年 目1∼3回. の と ころ に 大 き な分 布 が あ る. は確 か に さ れ て い る。 内容 が仕 事 に関 して の こ と. もの の ,毎 年 若 干 名 は4回 以 上 学 会 ・セ ミナ ー に. もあ ろ う し, 会 社 の行 事 や 私 生 活 の こ と もあ ろ. 参 加 して い た。 なお , 参 加 回 数 の多 か っ た研 究 者. う。 こ こで 取 り上 げ る の は 自 らが 積 極 的 に何 らか. は常 に一 部 の 者 に集 中 して い るか 調 べ た と こ ろ,. の情 報 を得 よ う と して 行 動 す る時 の状 況 で あ る。. そ の よ うな事 実 は認 め られ なか っ た。. 聞 き取 りを 通 じて 報 告 的 側 面 が 強 い もの と, 明 ら か に 相 談 に あ た る もの と が あ る こ とが 分 か っ. 通 常 , 学 会 , セ ミナ ーへ は同一 研 究 所 か ら複 数.

(8) 44. た 。 得 られ た 結 果 を , 報 告 と相 談 と に分 類 し以 下. 者(1氏. に 記 す。. リー ダー あ るい は上 司 と と もに の 面談 で あ った 。. 報 告 .にあ た る もの. こ の3名. 1)週1回 せ 2)実 3)目. テ ー マ担 当者 間 で の報 告 ,打 ち合 わ. ,L氏 ,0氏)の. の イ ン タ ビ ュ ー を 通 して 得 た彼 ら の経. 験 した面 談 時 の状 況 を以 下 に記 す。 1氏 ,L一氏LQ氏. 験 結 果 が 出 た らそ の都 度 上 司 に報 告 新 ら しい内 容 の論 文 を読 ん だ時 , そ の内 容 につ いて 報 告. 場 合 に は, 必 ず テ ー マ. の経 験 した湎 談 の状 況. 面 談 の企 画 お よ び 先 方 へ の 面 談 の 申 し込 み は テ ー マ リー ダ ー も し くは上 司 が 行 い, 彼 らよ り面 談 に同 席 す る よ う言 わ れ て い る。 面 談 時 に は主 に. 相 談 に あ た る もの. 先 方 と上 司 ・テ ー マ リー ダ ー が 中 心 に 意 見 を 交. 1)個. 別 課 題 の立 案 に 際 して の 相 談. し,同席 者 で あ る1氏 ,L氏 ,0氏 の 各 氏 は普 段 自. 2)実. 験 計 画 の作 成 に 際 して の相 談. 分 の 担 当 して い る部 分 の 実験 結 果 の 説 明 や そ の結. 3)新. しい実 験 に着 手 す る際 , あ らか じあ知 識. 果 に基 づ く 自分 の考 え や疑 問 を述 べ る とい う。 こ. や技 術 の面 で参 考 とな る意 見 が得 られ そ う. の よ うに配 属 後 の年 数 の浅 い研 究 者 に と って, 社. な者 へ の相 談. 外 の専 門 家 と の接 触 は テ ー マ リー ダ ー や上 司 の や. 4)実. 験 業 務 の 分 担 にっ いて 上 司 と相 談. りと りを見 て, いず れ は 自 らが 主 体 的 に面 談 が で. 5)実. 験 が思 う よ う に いか な い場 合. き る よ う に な る たあ の 教 育 の 機 会 と い う こ とが で. 6)予. 想 外 の実 験 結 果 が 出 た場 合. き る。. 報 告 に あ た る状 況 を見 る と, 自 ら も情 報 提 供 者 で あ り, それ を基 に第 三 者 か ら意 見 を得 る とい う 形 が 形 成 され て い た。 また ,週1回. と い う定 例 的. (4)実. 験技術の習得. な 報 告 の 場 で は, 同 一 テ ー マ の研 究 者 の間 で の互. 調 査 対 象 と した4名(A氏 ,B氏 ,C氏 ,D氏) の研 究 テ ー マ と 習 得 技 術 の 関 係 を, そ れ ぞ れ 表. い の情 報 の 共 有 化 を 図 るね らいで 行 わ れ て い た。. 5∼8に 示 す。. 相 談 に あ た る状 況 は, さ らに 実験 開 始 前 と実 験 開 始 後 と に 分 け られ た。 実 験 開 始 前 の 情 報 収 集. ①習得技術数. は, これ か ら実 施 す る実 験 を成 功 へ導 くた め の確. 4事 例 に比 較 的 共 通 して い る の は, 新 た に担 当 す る こ と に な った テ ー マ の1∼2年 目で 習 得 技 術. 率 と効 率 を念 頭 に置 い た もの で あ った。 一 方 , 研. 数 が増 え て い る こ とで あ る。 ま た, 薬 理 部 門配 属. 究 を 進 めて い く中 で解 らな い事 項 や予 想 も して い. 直 後 に担 当 した テ ー マ も新 た な テ ー マ の担 当 と捉. な か っ た結 果 に直 面 す る と い うこ と は, よ くあ る. え られ る。 但 し, 大 学 院 時 の専 攻 と の関 連 が深 い. こ とで あ る。 文献 等 を 調 べ る こ と に よ り解 決 され. テ ー マで は,必 ず し も1年 目 の習 得 技 術 は増 え な. る こ と もあ るが, 新 しい こ と に取 り組 む と い う研. い(C氏)。. 究 の性 格 上 そ れ で も解 決 が 図 れ な い こ との方 が多. な って い る。 テ ーマ の進 展 に よ り頻 繁 に個 別 課 題. い。 この よ うな状 況 で の相 談 も存 在 した。. が発 生 す る場 合 で は, 新 た に 習得 す る技 術 数 は増. ⑤社外の専門家. そ の 後 は各 テ ー マ に よ っ て 状 況 が 異. え る傾 向 に あ る。 但 し, 比 較 的関 連 性 の あ る新 た な テ ー マへ の担 当早 期 の段 階 で は, 新 た な技 術 習. 配 属 後1年 を経 過 した研 究 者 の いず れ もが ,面 談 の経 験 を も って いな か った 。 しか し, 配 属 後2. 得 は ほ とん ど関 連 の な い新 た な テ ー マ担 当 と比 べ. 年 以 上 経 過 して い る研 究 者 の 中 か ら は, 面 談 の 経. る と少 な くな って い る。. 験 を有 す る者 が認 あ られ て い る。 しか も, 配 属 後 5年 以 上 経 過 して い る研 究 者 で は, 全 員 が社 外 専 門 家 と の面 談 を経 験 して い た。 2年 目以 降 の者 で も配 属 後5年 以 下 の 研 究 者 と 6年 以 上 の研 究 者 との 間 で, 面 談 の 際 の各 自 の位 置付 け が異 な るよ うに思 わ れ る。5年 以 下 の研 究. ② 習得方法 「研 究 所 内 の 他 の研 究 者 に よ る指 導 」 に よ る 習 得 は,ま さ し くOJTで あ る。 この方 法 に よ る技 術 習 得 は, 配 属 後 の経 過 年 数 に関 係 す る こと な く行 わ れ て い る。 まず 薬 理 部 門 へ の配 属1年. 目 で は, 「研 究 所 内 の他 の 研 究 者 に よ る指 導 」 に よ る習 得.

(9) 一. 表5. 企 業 内研 究 者 の キ ャ リア に 関 す る研 究 過 程 か らの実 証 研 究 一. 一. 45. A氏 にお ける 習 得 技 術 とデ ー マ タ イ プ ・技 術 タ イ プ の 関 係. の プ. 殉. 卸. (表 中 の数 字 は技 術 を番 号 に置 き換 え た もの). 入 R. 配属後 の経過年数(年 目). 技術の タイプ. 1. 2. 3. 4. 4. 3,4,6. 5. 6. 習得方法別 新規技術数. R D. A-1,A-4, A-5. 3,4,B-14 B-19,C-21. 3,12,13. A:3,B:3. 16, B-46. C:1,D:2. D-44,D-45. B. D. R D. 4,5,D-6. 3,4,6, B-13. B-11,B-12. C. D. D-15,. 4,15. 3,6. 4,A一? A-8,15. R. R. 3. B-2,A-3. R. 2,4,B-18. A:1,B:2. 12. R D. G. A:2,D:1. D-20. R D. F. 3,7,8,. R D. E. B:4,D:2. R D. D. 12,15. B-16. R. D-17,A-24. A:1,D:1. R D. 習得方法別 新規技術数. 1,29 A:4,B:1. B:2, D:1. A:1,B:3. B:2, C:1. D:2. D:2. A:2,B:1. D:1. 数 字 の 前 の ア ル フ ァベ ッ トは習 得 方 法 を 示 す(A: 研 究 所 内 の 他 の 研 究 者 に よ る指 導 に よ り習 得 ,B: 論 文 や マ ニ ュ ア ル に記 載 され て い る技 術 の 再 現 に よ る習 得 ,C: 社 外 の 専 門 家 に よ る指 導 に よ り習 得 , D: 経 験 , 情 報 を 基 に 改 良 ・改 善 や 新 しい 技 術 へ の 応 用 を 図 り習 得). 技術 タイ プRは 主 に探 索 型 実験 に 使 用 され る技術 を , 技 術 タイ プDは 主 に 開 発 型 実 験 に 用 い られ る技 術 を 示 す . テ ー マ タ イ プのRは 探索 段 階 の テ ーマ を ,Dは 開 発 段 階 の テ ー マ を示 す.. が ほ とん どの場 合 に認 め られ る。 配 属2年. 目以 降. 別 事 例 で の3氏 が 配 属1∼2年. 目で この方 法 に よ. に 「研 究 所 内 の他 の研 究 者 に よ る指 導 」 に よ る習. る技 術 習得 を行 って い る。但 し,「研 究 所 内 の他 の. 得 の み られ る時 期 は, 新 た な研 究 テ ー マ を担 当 す. 研 究 者 に よ る指 導 」 よ り も 「論 文 に記 載 され て い. る こ とに な った初 年 度 に集 中 す る傾 向 に あ る。 薬. る技 術 の再 現 」 の相 対 的習 得 数 は, 薬 理 部 門配 属. 理 部 門 配 属1年. 早 期 の段 階 で は少 な い傾 向 に あ る。 薬 理 部 門配 属. 目 につ い て も新 た な研 究 テ ー マ. を担 当 す る と み なす こ とが で き る こ とか ら, 配 属. 早 期 の 頃 は ま ずinstructor付. 後 の経 過 年 数 に関 係 な く, 新 た な テ ー マ の担 当 時. た実 験 計 画 を遂 行 す る に足 る技 術 数 を習 得 し, そ. に はOJTに. の後 不 足 を補 う部 分 と して 「論 文 に記 載 さ れ て い. よ る実 験 技 術 の 習 得 が 積 極 的 に 行 わ. れ る と言 え よ う。. OJTで. は あ る が, これ はinstructorな. しの. あ る。「論 文 に記 載 さ れ て い る技 術 の再 現 」. に よ る習得 も薬 理 部 門配 属1年. 与 え られ. る技 術 の 再 現 」 に よ る習 得 が 図 られ る と考 え られ. 「論 文 に記 載 され て い る技 術 の再 現 」 に よ る習 得 もOJTで. のOJTで. 目よ りみ られ, 個. る。 また , 新 たな 研 究 テ ー マ の担 当 初 年 度 で も一 部 「論 文 に記 載 され て い る技 術 の 再 現 」 に よ る技 術 習 得 が み られ ,同 一 テ ー マ の担 当2年. 目以 降 で. は 「研 究 所 内 の 他 の 研 究 者 に よ る指 導 」 に よ る習.

(10) 46. 表6. B氏 にお ける 習 得 技 術 と テー マ タ イ プ ・技 術 タ イ プ の 関 係 (表 中 の 数字 は技 術 を 番号 に 置 き換 え た もの). 一. ア ー マ. 配属後 の経過年数(年 目). テ ー マの 技 術 の タイプ. A. タイプ. R. 1. C. D. D. 3. R D. B. 2. 4. 5. 2. 4. A-25. R. B-4. D. 25,38. 6. 3,13,21. B-26. 26,B-46. A-1. 23,24. 22,23. 25,38. 24. 習得方法別 合計技術数. 1. C-13,21. 4. 7. A;1,B;2 C;1. 1. A;1,B;1. 3. R D. 3. A-9,A-10. A;3, D;1. A-19,D-20. D. R. R D. E. R. B-2,4,B-5. A-38. A-2,38. 38. B;2. 2,22,23. A;2. R D. 38. A-3,C-22. A;1,C;2. C-23 H. R. R. D. A-3,A-19. A;2. A-42. A;2. A-43 F. R. R. 2. D. C-21,22. C;2. 23,C-24. 新規習得技術数の合計. A;5. A;2. A;1'B;l C;2. B;2'C;2. A;1'B;1 C;1. B;l. A;3'D;1. 数 字 の 前 の ア ル フ ァ ベ ッ トは 習 得 方 法 を 示 す(A: 研 究 所 内 の 他 の研 究 者 に よ る指 導 に よ り習 得 ,B: 論 文 や マ ニ ュ ア ル に 記 載 さ れ て い る技 術 の再 現 に よ る習 得 ,C: 社 外 の専 門 家 に よ る指導 に よ り習 得 , D:経 験 , 情 報 を基 に改 良 ・改 善 や 新 しい技 術 へ の応 用 を図 り習 得) . 技 術 タ イ プRは 主 に探 索 型 実 験 に使 用 され る技 術 を, 技 術 タ イ プDは 主 に開 発 型 実 験 に用 い られ る技 術 を示 す テー マ タ イ プのRは 探 索 段 階 の テ . ー マを ,Dは 開 発 段 階 の テ ーマ を 示 す.. 得 が 少 な く な り, 「論 文 に記 載 さ れ て い る技 術 の. を調 べ 記 載 され て い る方 法 の 習 得 を 試 み て もう ま. 再 現 」 に よ る 習 得 が 相 対 的 に 増 え る場 合 も あ っ. く構 築 で きな い場 合 に と られ る手 段 の一 っ で あ. た。「論 文 に記 載 され て い る技 術 の再 現」に よ る 習. る。「社 外 の 専 門 家 に よ る指 導 」に よ る習得 状 況 を. 得 も単 に薬 理 部 門 配 属 後 の経 過 年 数 と い うよ り,. 研 究 テ ー マ と の 関 係 か ら4名 の個 別 事 例 を 通 し. 同 一 テ ー マ の従 事 期 間 と関 係 が あ る と こ とが 示 唆. て み る と,薬 理 部 門 配 属1年. され る。. たが , そ の後 に新 た に担 当 した テ ー マ で担 当 の1. 「社 外 の専 門家 に よ る指 導 」に よ る習 得 は,技 術 習得 を す る場 が社 外 の実 験 室 で あ る と い う違 い は. 年 目か らこの 方 法 に よ る技 術 習 得 が 認 め られ る場. あ るが , 基 本 的 に はinstructor付OJTと. して捉. よ る技 術 習得 は, 薬 理 部 門配 属 後 の経 過 年 数 を も. え られ る。 この方 法 に よ る習 得 は, 必 要 な技 術 を. 考 慮 され て い る と思 わ れ る。 そ の背 景 に は薬 理部. 有 して い る研 究 者 が社 内 に は お らず , さ らに論 文. 門配 属 早 期 の研 究 者 で は ま ず社 内 で のinstructor. 目 で は み られ な か っ. 合 が あ る。従 って,「社 外 の専 門 家 に よ る指 導 」 に.

(11) 一. 表7. 企 業 内 研 究 者 の キ ャ リア に関 す る研 究 過 程 か らの実 証 研 究 一. 47. C氏 にお け る習 得 技 術 と テー マ タイ プ ・技 術 タ イプ の 関 係 (表中 の 数 字 は技 術 を 番 号 に置 き換 え た もの). 一. アーマ. 配属後の経過年数(年 目). テーマの 技術 の. 1 A. 6. 7. 習得方法別 合計技術数. 1. 1. B:1. タ イ フ。 タ イ プ. R. R(1),B-6. D. 2. 3. 4. 1,6. 1. 1. B-27,B-30. 32, B-36. 5. 36. B-31,A-32. 27,B-33. 28,36. 36,B-47. C-46. B-37,46. A:2, B:7 C:1. 1. B:1. A-34. B. D. C. D. R. 1,6,B-7. D. 27,B-28. 1. 1,3. 27,28. B:1. R. 1. D. 27. 27,30 31,33. 1. R. R. 1. 1. 1. D. J. R. R. 7,A-8,. A-9. A:8, B:3. A-10,B-11 A-12,B-13 A-14,A-15 A-16,B-17 A-18. D. 新規習得技術数 の合計. B:1. A:2,B:3. B:3. B:2. C:1. A:8,B:4. (1)は 大 学 院 時 に習 得 技 術 数 字 の前 の ア ル フ ァベ ッ トは 習 得 方 法 を示 す(A: 研 究 所 内 の 他 の 研 究 者 に よ る指 導 に よ り習 得 ,B: 論 文 や マ ニ ュ ア ル に記 載 され て い る技 術 の 再 現 に よ る習 得 ,C: 社 外 の 専 門 家 に よ る指 導 に よ り習 得 , D: 経 験 , 情 報 を 基 に改 良 ・改善 や新 しい技 術 へ の 応 用 を 図 り習 得). 技 術 タイ プRは 主 に探 索 型 実 験 に使 用 され る技術 を ,技 術 タイ プDは 主 に 開 発型 実験 に 用 い られ る技 術 を 示 す. テ ー マ タイ プ のRは 探 索 段 階 の テ ー マ を,Dは 開発 段 階 の テ ー マ を示 す . 表8. D氏 に お け る 習 得 技 術 とテ ー マ タ イ プ ・技 術 タ イ プ の 関 係 (表 中 の数 字 は技 術 を 番号 に 置 き換 え た もの). 一 アーマ. 配属後 の経過年数(年 目). テー マ の 技術 の タイ プ タ イ プ 1. A. R. 2. 3. 4. 5. R D. A-27,A-29. C-39,C-40. 39,40,. B-41. 39,41. 40,41. A-30,A-36. B. D. 習得方法別 合計技術数. A:4,B:1, C:2. R D. 新 規習得技術 数の合計. A-35,40 A:4. A:1,C:2. 35. 35. 35. A:1. B:1. 数 字 の 前 の ア ル フ ァベ ッ トは 習 得 方 法 を示 す(A: 研 究 所 内 の 他 の 研 究 者 に よ る 指 導 に よ り習 得 ,B: 論 文 や マ ニ ュ ア ル に記 載 され て い る技 術 の 再 現 に よ る習 得 ,C: 社 外 の 専 門 家 に よ る指 導 に よ り習 得 , D: 経 験 , 情 報 を 基 に 改良 ・改善 や新 しい技 術 へ の 応 用 を 図 り習 得). 技 術 タイ プRは 主 に探 索 型 実験 に 使 用 され る技 術 を, 技術 タイ プDは 主 に 開発 型 実験 に 用 い られ る技術 を 示 す . テ ー マ タイ プ のRは 探 索 段 階 の テ ー マ を,Dは 開発 段 階 の テ ー マ を示 す..

(12) 48. 付OJTに. よ る技 術 習 得 が 優 先 さ れ る と み る こ と. て い な い もの もあ る。 習 得 技 術 に は汎 用 性 の高 い. が で き る。. もの と, テ ー マ特 殊 性 の高 い もの とが あ る もの と. 「経 験 , 情 報 を 基 に 改 良 ・改 善 や新 しい技 術 へ の 応 用 を 図 り習 得 」は,instructorな しのOJTと. 思 わ れ る。 汎 用 性 の高 い技 術 の習 得 は, 新 た に他. して捉 え られ る。 この 方 法 に よ る習 得 は, 先 に述. れ よ う。. べ た3通. の テ ー マを 担 当 す る機 会 を 増 や す 要 因 と も受 け取. りの 習 得 が 不 可 能 で あ る場 合 に 実 施 さ. れ る こ とに な る。 ま た, 難 度 も既 存 技 術 の 一 部 改 善 ・改 良 か ら既 存 技 術 を相 当発 展 させ た もの まで と幅 が広 い。 調 査 対 象 の研 究 者 で は, 既 存 技 術 の 一 部 改 善 ・改 良 が主 で あ った。 そ の た め か早 い研 究 者 で薬 理 部 門 配 属 の2年. 目か ら, この方 法 に よ. (5>実. 験結果 のまとめ. 薬 理 部 門 の 配 属 経 過 年 数8年. 以 下 の研 究者 を. 対 象 に, 前 年 度 に行 った 実験 結 果 の ま とめ の 範 囲 を 聞 き取 りに よ って調 べ た。 少 な く と も配 属2年. 目以 降 で は 全 研 究 者 が 報. る技 術 習 得 が み られ て い る。 研 究 テ ー マ との関 係. 告 書 の形 態 と して実 験 結 果 を ま とめ る作 業 を 開始. で み る と,「経 験 ,情 報 を基 に改 良 ・改 善 や新 しい. して い る こと が明 らか と な った。. 技 術 へ の 応 用 を図 り習 得 」 は, 薬 理 部 門 配 属2年 目以 降 で 新 た に担 当 す る こ と に な っ た同 一 分 野 内. 実 験 結 果 を ま と め る と担 当 の上 司 あ る い は テ ー マ リー ダ ー に提 出 しチ ェ ック を受 け, そ の後 完 成. の 関 連 の あ る テ ー マ の1年. す る まで 彼 らと のや り と りが 行 わ れ て い た。 通 常. 目 か ら認 あ られ て い. る。 つ ま り, こ の 方 法 に よ る技 術 の 習 得 は同 一. 1回 の や り と りで す む こと は な い よ うで あ っ た。. テ ー マ へ の従 事 期 間 との 関係 で はな く, 薬 理 部 門. つ ま り, 修正 , 再 考 後再 び提 出 しチ ェ ックを う け. 配 属1年. る とい う作 業 が繰 り返 され て い る。 配 属 後 経 過 年. 目で 社 内 のinstructor付OJTを. 経 て,. 2年 目 以 降 必 要 に 応 じて 行 わ れ て い る こ と に な. 数5年. る。. ど り報 告 書 を完 成 させ て い る との こ とで あ った。. 以 下 の 研 究 者 で は以 上 の よ うな 経 過 を た. ③ 習 得 済 み技 術 の活 用. 但 し, 配 属 後 経 過 年 数5年. 薬 理 部 門 配 属2年. の完 成 度 は高 い と上 司 は評 価 して い た。 一 方 , 配. 目以 降 に 新 た な 研 究 テ ー マ. を担 当 す る場 合 , そ の1年. 目 に新 た な習 得 した技. 属 後 経 過 年 数6年. の1氏 の提 出 す る もの. 以 上 の3名. の 内 ,H氏. とB氏. 術 と伴 に習 得 済 み 技 術 も使 われ て い る のが ほ とん. は非 管 理 職 研 究 者 だが テ ー マ リー ダー を務 あ て お. どで あ る。 っ ま り, 薬 理 部 門 配 属2年. り, む しろ チ ェ ックす る側 と な って い た。 ま た,. 目以 降 に新. た な テ ーマ を 担 当 す る際 , まず 習 得 済 み 技 術 の使. 配 属 後 経 過 年 数8年. え る実験 を 担 当 し, そ の 後 そ の テ ー マの 中 で 新 た. で は な いが ,C氏 の 提 出 す る報 告 書 の チ ェ ック の. な技 術 習 得 が 図 られ て い る とみ る こ とが で き る。. 主 な 点 は誤 字 , 脱 字 程 度 で あ り, 本 文 そ の もの は. 但 し, 習得 済 み の技 術 は同一 テ ー マ で もそ の 後 必. 完 成 度 の 高 い もの が 提 出 され て い る と上 司 は評 価. 要 に応 じて使 用 され て い る場 合 もあ る。 この こ と. して い た。. 目 のC氏. は テ ー マ リー ダ ー. は, 関 連 の あ る テ ー マ を新 た に担 当 し, す で に 習. 実 験 結 果 を報 告 書 の形 態 に ま で ま とめ, しか も. 得 した本 人 に と って は容 易 に で きる技 術 か らは じ. 完 成 度 の高 い もの を作 成 で き るよ うに な るた め に. め, そ の後instructor付OJTやinstructorな. し. は, 経 験 頻 度 が 重 要 で あ る と上 司 , テ ー マ リー. 通 して新 しい技 術 を 習 得 し, 徐 々 に難. ダ ー らは述 べ て い た。 今 回 の調 査 で は具 体 的経 験. のOJTを. 度 の 高 い個 別 課 題 に取 り組 ん で い くと捉 え る こ と が で き る。 こ の こ と は ま さ し く小 池(1991)が. 回 数 につ い て は明 らか に で き な か った。. 主. 張 す る 「や さ しい仕事 か らは じあ , しだ い にや や. (6)社. 難 しい, しか も関連 の 深 い仕事 に移 って い くこ と. ①学会発表. が技 能 形 成 に極 め て重 要 で あ る」 と い う こ と に他 な らな い。 習 得 済 み技 術 で あ って も, そ の後 全 く使 用 され. 外発表. 調 査 対 象 と した4名(A氏 ,B氏 ,C氏 ,D氏) の 研 究 テ ー マ別 の学 会 発 表 の 時 系 列 的 実 績 を表9 に 示 す 。 な お, こ こ で 示 し た発 表 は彼 らが 自 ら.

(13) 一 一企 業 内研 究 者 の キ ャ リア に関 す る研 究 過 程 か らの実 証 研 究 一. 表9. 49. A氏 ,B氏 , C氏 , D氏 に お け る研 究 テ ー マ, テ ー マの タ イ プお よ び学 会 発 表 と の間 の 関 係. 対象研究員. A (配属 期 間 6年). (配属 期 間 8年). タイプ. 「]. A. R. 0. B. D. c. D. D. R. E. R. F. R. G. R. A. R. B. D. C. D. D. R. E. R. H. R. F. R. (配 属 期 間 8年). A. R. B. D. C. D. 1. R. 2 一. 1. 学会発表 回数. 3. 4. 0. O. 0. 0. 0. O. 0. 4. 8. 「. 1. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 5 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0 0. 0 一. C. 配属後経過年数(従 事 した年 に○). テ ーマ の. 〇 一〇. B. 従事 テーマ. 一. 0. 0. 0. 0. 0. 1. 0. 0. 6. 一一.一 一. 0. 〇. 2. O. 0. 0. 0. 1. J 一A. D. R. (配属 期 間 B. 5年). 0. R. 0. 0. 0. O. 0. 0. 0. 0. 1. D. 0. ○ で 囲 まれ た数 字 は発 表 回 数 を 示 す. ● で 囲 まれ た数 字 は発 表 時 に テ ーマ に従 事 して いな か っ た こ と を示 す. テ ーマ タ イ プのRは 探 索 段 階 の テ ー マを ,Dは 開 発 段 階 の テ ーマ を 示 す .. 行 った もの の み 取 り上 げ る。. テ ーマ で 各1回. 調 査 対 象4名 の 全 員 が 配 属 期 間 中 に学 会 発 表 を経 験 して い た。A氏5回 ,B氏5回 ,C氏10回. 調 査 時 点 で 薬 理 部 門 に 在 籍 して い たB氏 お よ びC氏 に, 自己 の学 会 発 表 に 関 す る職 務 遂 行 能 力. お よ びD氏1回. に つ い て 尋 ね た。 そ の結 果 , 配 属9年. の 発 表 で あ っ た。 学 会 発 表 の 内. 容 の ほ とん どは 開発 テ ー マ(Dタ 成 果 で あ り, 探 索 テ ー マ(Rタ C氏 の2回. とな って い た。. 目に 入 って. イ プ)で の研 究. い る両 氏 と も 自分 で学 会発 表 に必 要 な発 表 内 容 の. イ プ)で の発 表 は. 組 み立 て, 質 問予 想 とそ れ に対 す る回 答 の 用 意,. に留 ま って い た。 つ ま り, 学 会 発 表 の. プ レゼ ンテ ー シ ョン方 法 ま で実 施 で き る と評 価 し. 経 験 は圧 倒 的 に開 発 テ ー マ で の研 究 成 果 で, 総 じ. て い た。 上 司 の評 価 も直近 に実 施 さ れ た発 表 時 で. て開 発 テ ー マ の従 事 期 間 に比 例 して発 表 回数 が増. は, 学 会 発 表 の希 望 申 し出時 に 内容 を聴 き, そ の. え て い た。 一 方 , 探 索 テ ー マ で学 会 発 表 を行 って. 後 発 表 直前 の模 擬 練 習 に立 ち合 う程 度 で あ った と. い るC氏. い う こと で あ った。 しか し, 薬 理 部 門配 属 後 両 氏. の 場 合 を み る と,探 索 テ ー マ の従 事 期 間. が 長 くて も発 表 回 数 は少 な く,Aテ. ー マ お よ び1. が学 会 発 表 を行 う早 期 の頃 は, 発 表 図 表 の チ ェ ッ.

(14) 50. 表10. A氏. ,B氏. , C氏. に お け る研 究 テ ー マ, テ ー マ の タ イ プ お よび 論 文 発 表 回数 と の 間 の 関 係. 数 4 年 過 経 3 後 属 配 2. 配属後経過年数1従 事Lた 与1こ ○). 1. 孵. 蜘. 対象研究者. , D氏. 論文発表 回数 一. i7L串. ○. ○. ○. ○. ①. DB. 0. ○. RA. 0 5. DC. A. 0. ○. ○. ○. RD. 0. ○. RE. (配 属 期 間 6年). 0. ○. RF. 0 0. ○. 5. RA. ○. RG. 0. ○. ○. DB DC. B. ○. ○. ○. O. 4 o 0 0. ○. 0. ○. 0. ○. ①. DB. ○. ○. ○. RA. 0. DC. 1 4. 0. 0. ○. ○. ①. ○. RI. 1. 0. ○. 〇 一. ○. ○. ○. RA. 一 ㎜○. RJ. D. 0. I. 0. RF. 8年). O. ○. RH. 一. c (配属 期 間. 0. ○. ○. RE. 8年). ○. RD. (配属 期 間. 一 曽. O. o 薗. 0. (配属 期 間. ○. DB. 5年). 1. ○ で囲 ま れ た数 字 は発 表 回数 を示 す. ● で囲 ま れ た数 字 は発 表 時 に テ ー マ に従 事 して い な か っ た こ とを 示 す. テ ー マ タ イ プ のRは 探 索 段 階 の テ ー マ を,Dは 開 発 段 階 の テ ー マ を示 す.. ク,約1週. 間前 か らの質 疑 応 答 を含 め た ,先 輩 ,. 上 司 や テ ー マ リー ダ ー の参 加 に よ る模 擬 練 習 を頻 繁 に行 っ た との こ とで あ っ た。 上 司 の評 価 で は, 学 会 発 表 を3∼4回. 程 度 経 験 した頃 か ら は, 特 に. 行 った もの の み を 取 り上 げ る。 調 査 対 象4名. の 全 員 が 配 属 期 間 中 に論 文 発 表. を経 験 して い る。A氏5回 お よ びD氏1回. , B氏4回. ,C氏6回. の 発 表 で あ っ た。 これ らの うち. そ れ まで の よ うな細 か い指 導 を 行 っ た記 憶 は な い. 論 文 発 表 の ほ とん どが 開発 テ ー マ で の研 究 成 果 で. との こ とで あ った。 っ ま り, 学 会 発 表 の5回. あ り, 探 索 テ ー マ で の 発 表 はC氏. 目ぐ. のAテ. ーマお. らい か ら は, 学 会 発 表 に 関 す る一 連 の 職 務 遂 行 能. よ び1テ ー マ で の 各 々1回 に留 ま って い た。 つ ま. 力 はほ ぼ育 成 され て い る と思 わ れ る。. り, 論 文 発 表 に お い て も圧 倒 的 に開 発 テ ー マ で の. ②論文発表. 研 究 成 果 に よ る もので あ り, 同 一 開 発 テ ー マ の従. 調 査 対 象 と した4名(A氏 ,B氏 ,C氏 ,D氏) の研 究 テ ー マ 別 の 論 文 発 表 の 時 系 列 的 実 績 を 表. 事 期 間 に比 例 し, そ の テ ー マで の論 文 発 表 回 数 は. 10に 示 す。 な お , こ こで 示 した 発 表 は 彼 が 自 ら. 例 して 論 文 発 表 回 数 が 増 え る 傾 向 は認 め られ な. 増 え て いた 。一一方 , 探 索 テ ー マで は従 事 期 間 に比.

(15) 一. 企 業 内 研 究 者 の キ ャ リア に関 す る研 究 過 程 か らの 実 証研 究一. か った 。. と, お よ び 同 一 分 野 内 で 互 い に 関 連 の あ る研 究 およ. テ ーマ の 担 当 の 追加 , 変更 に よ って 実 現 され て い. に 自 己 の論 文 発 表 に 関 す る職 務 遂 行 能 力. る。 同一 分 野 内 の研 究 テ ー マ 間 で は, 薬 理学 , 生. 調 査 時 点 で 薬 理 部 門 に在 籍 して い たB氏 びC氏. 51. につ い て 尋 ね た 。 そ の結 果 , 配 属9年. 目 に入 って. 理学 , 解 剖 学 , 病 態生 理 学 とい った専 門 知識 や 実. い る両 氏 と も投 稿 論 文 の 作 成 お よ びEditorと. 験 技 術 自体 の 関連 性 が 強 く, 研 究 業務 内容 の連 続. Referee対 応 は可 能 か も しれ な いが , い ず れ も上. 性 を 考慮 した思 考 的熟 練 と技 術 的熟 練 の形 成 が推. 司(上 司 が テ ー マ リー ダー を して い る研 究 テー マ. 察 され る。 ま た, 同一 分 野 内 で の担 当 テ ー マ の追. もあ る)の チ ェ ック と校 正 を 仰 い で い る と答 え て. 加 や変 更 に は, 研 究 者 自身 の 習得 した実 験 技 術 が. い る。 つ ま り, 担 当 部 署 の 管 理 職 研 究 者 が 必 ず. 重 要 な役 割 を果 た す こ とが 見 い 出 され た。 新 た に. チ ェ ッ クす るの が慣 習 とな って い る。. 担 当 した テ ー マ で は過 去 に 習得 した実 験 技 術 が 随. 薬 理 部 門配 属 後 の論 文 発 表 を 行 う早 期 の 頃 は,. 所 で使 わ れ て お り, 特 に担 当初 期 に は そ の傾 向 が. ま ず書 き方 の上 で参 考 に な りそ うな論 文 を 真似 て. 強 くな って い る。 つ ま り, 習得 した実 験 技 術 の汎. 自分 で作 成 して み る との こ とで あ った。 そ して,. 用性 が研 究 者 の新 た な テ ー マ の担 当 の機 会 に影 響. 作 成 され た原 稿 を上 司(上 司 が テ ー マ リー ダー を. を与 え て い る もの と考 え られ る。. して い る研 究 テ ー マ もあ る)が 内容 チ ェ ッ ク と校 正 を行 い, 原 稿 に書 き込 み を して返 却 す る との こ. (2)研. とで あ った。 研 究 者 との 間 で再 三 に わ た りや り と. 研 究 業 務 の職 務 フ ロー は個 別 課 題 の立 案 → 実 験. 究業務の遂行. りが行 わ れ た との こ とで あ る。 最 終 的 に投 稿 論 文. 計 画 の 作 成 → 実 験 の 実 施(実. と して で きあ が った もの が, 最 初 に研 究 者 が提 出. む)→ 実 験 結 果 の ま とあ , とな る。 また ,情 報 収 集. した原 稿 の原 形 を留 あ な い こ と も珍 しい こ とで は. は この職 務 フ ロー の各 段 階 で実 施 さ れ て い る。 し. な か った との こ とで あ る。 ま た,Editor,Referee. か し, 研 究 者 の初 期 の キ ャ リア ス テ ー ジで は職 務. 験技 術 の習得 を含. との対 応 に っ い て も最 初 に研 究 者 が 回答 原 案 を作. フ ロー の順 序 に従 って業 務 は な さ れ て い な い。 薬. 成 し, 上 司 との 間 で投 稿 論 文 と同様 の や り と りを. 理 部 門 配 属 早 期 の段 階 で は, まず 課 題 や実 験 計 画. 経 て い た とい う。2回 以 下 しか論 文 発 表 を行 って. が与 え られ,OJTに. い な いB氏. 実 施 か ら入 る こと に な る。次 の段 階 と して2年. は5報. とD氏. を 除 いて ,A氏. お よ びC氏. で. 目 ぐ ら い か ら上 司 と の や り と りの 回 数 が. よ る実 験 技 術 の習 得 と実 験 の 目. ま で に 実 験 計 画 の 作 成 と実 験 結 果 の ま と め を. 減 り, そ の後 投 稿 回 数 に比 例 して論 文 発 表 に関 す. OJTを. る能 力 が高 ま って い った の で は な い か と上 司 は み. は ア シ ス タ ン トと して実 験 を して デ ー タ を 出す こ. て い る。. 通 して 経 験 す る6)。す なわ ち, 配 属 早 期 に. と に専 念 す る こ と に な る。 そ して得 られ た実 験 結 果 の ま と あ を行 い, そ の作 業 の中 で 報 告 書 の考 察. 5.ま. と. め. を も考 え る こ と に な る。 そ の一 方 で , 課 題 が 与 え られ 実 験 計 画 の作 成 を も経 験 して い く。 報 告 書 の. 本 調 査 結 果 を 基 に, 研 究 者 の初 期 の キ ャ リア ス テ ー ジ にお け る専 門 分 野 の 形 成 , 研 究 業 務 遂 行 お. 作 成 は一 っ の 課 題 に対 す る最 終 作 業 と同 時 に, 新. よ び社 外 発 表 に焦 点 を あて 分 析 す る。 そ の 上 で 初. り, 種 々 の情 報 と実験 結 果 を 基 に考 察 を 考 え て い. 期 の キ ャ リア ス テ ー ジ にあ る研 究 者 の 標 準 的 キ ャ リアの パ タ ー ン化 を試 み る。. た な 課 題 の 創 出 の 機 会 と して も捉 え られ る。 つ ま. く過 程 で 次 にす べ き課 題 が生 まれ る こ とが あ り, 課 題 の立 案 に結 びっ い て い くこ と にな る。3年. 目. 頃 か ら認 め られ る 自 らな され る個 別 課 題 の立 案 の (1)専. 門 分 野 の形 成. 薬 理 部 門配 属 の研 究 者 は, 配 属 当初 よ り計 画 的 な専 門分 野 形 成 の た め の環 境 に 置 か れ る。 これ は 配 属 当 初 に 担 当 した 分 野 に そ の 後 変 更 の な い こ. 背 景 に は, こ う した状 況 が反 映 され て い る と推 察 され る。 以 上 よ り, 研 究 者 の技 能 形 成 は研 究 業 務 の職 務 フ ロー の順 序 に従 って お らず, 薬 理 部 門配 属 早 期.

(16) 52. 表11標. 準 的 な 初 期 の キ ャ リア ・ス テー ジ キ. テ7=. 配属後の期間 専門性 職務範囲 職務遂行能力 位 置付け. ャ. リ. ア ・ス. テ. ・ ン. ー. ジ. 準. 1∼2年. 一 一. 人. 前. 3年 目以降 専門領域確立期/専門分野形成期 研究過程のすべての職務を担当 職務遂行能力の形成 アシスタン ト. 専門領域形成期 研究過程の一部職務の担当 職務経験 アシスタン ト. 領 域 :疾患 を示 す((例)高. 血 圧).分 野 :関 連 の あ る疾 患 の 集 合((例)循 環 器) . 形 成 :知識 と技 術 の 蓄 積.確 立 :専 門 家 集 団 と互 角 に渡 り合 え るだ け の 知識 と技 術 へ の 到達 .. に技 術 的 要 素 の強 い職 務 に従 事 し, そ の熟 練 を高. 提 供 さ れ て い る と言 え る。 ま た, 社 外 発 表 に 関 す. めて い く と同 時 に徐 々 に思 考 的 要 素 の強 い職 務 を. る技 能 形 成 に お い て も,OJTが. 経 験 しい く ことが 示 唆 され る。配 属3年. 中 心 で あ る。. 目 まで に. 職 務 フ ロ ーの 各 職 務 を一 通 り経 験 し, そ の後 研 究. (4)標. 職 務 の 一 連 の サ イ クル を 周 囲 の 指 導 の 下 で 何 度 か. 本 調 査 結 果 を 基 に, 初 期 の キ ャ リア ス テ ー ジ の. 準 的 キ ャ リア パ ター ン. 経 験 す る中 で , 各 職 務 の 技 能 の 熟 練 が な され て い. 標 準 的 な キ ャ リアパ ター ンを ま と め る と表11の. く と考 え られ る。 ま た, 各職 務 遂 行 能 力 の 熟練 は. よ うに な る。初 期 の キ ャ リア ・ステ ー ジ は,「テ ク. 同一 レベ ル の もの を こな す の で は な く, 易 しい も. ニ シ ャ ン」, 「準 一 人 前」 へ と進 む。. の か ら徐 々 に難 しい もの へ と進 む こ とが重 要 で あ り, この点 は個 別 課 題 の難 度 に よ って実 現 さ れ て. 「テ クニ シ ャ ン」 の 時 期 は部 門 配 属2年 目 ま で の段 階 で, 研 究 テ ー マ を通 して特 定 疾 患 に 関 す る. い く もの と推 察 さ れ る。 ま た, 初 期 の キ ャ リア ス. 専 門 領 域 の形 成 が図 られ る。 職 務 の範 囲 は研 究 過. テ ー ジで は追 加 や 変 更 に よ り新 た に担 当す る こと. 程 の一 部 , す な わ ち実 験 技 術 の習 得 とそ れ を使 用. に な っ た テ ー マで も, 技 能 形 成 は同 様 に な さ れ る. した実 験 の実 施 を主 に担 い, 個 別 課 題 の立 案 以 外. と考 え られ る。 しか し, テ ー マ間 の関 連 性 の強 い. の職 務 も経 験 す るが , 主 体 的 に担 うま で に は到 達. 場 合 に は, 技 術 的 熟 練 や 思 考 的 熟 練 の 連 属 性 が 保. して い な い。 他 の研 究 者 の指 導 に よ る習 得 が 主 で. た れ る こ と か ら, 習 得 期 間 の 短 縮 やOJTの. あ る。 位 置 付 け は研 究 過 程 の 部 分 的 な職 務 を担 う. 比率. の減 少 が あ る もの と推 察 され る。 同 一 分 野 内 に限. ア シ ス タ ン トと捉 え られ る。. 定 した テ ー マ 間異 動 は この よ うな 有 理 性 も考慮 さ. 「準 一 人 前 」 の 時 期 は部 門配 属3年 目 か らの 段 階 で, 専 門領 域 が 確立 され る時 期 で , さ らに 領 域. れ て の こ と と も受 け取 れ よ う。. の 集 合 と な る特 定 分 野 の専 門 性 の形 成 期 を 迎 え (3)社. 外発表. る。 職 務 範 囲 は研 究 過 程 の す べ て の職 務 を担 うよ. 社 外 発 表 に関 す る職 務 の機 会 は, 開 発 テ ー マ の. うに な り, 併 せ て個 々 の職 務 遂 行 能 力 の獲 得 が図. 担 当 とそ れ へ の 長 期 担 当 に よ って 飛 躍 的 に提 供 さ. られ る。 個 別 課 題 の立 案 か ら始 ま る一 連 の職 務 を. れ る可 能 性 を 増 す こ と に な る。薬 理 部 門 配 属8年. 担 当 す るが , 職 務 に よ って 他 の研 究 者 に よ る指 導. 目 まで を み る と, 研 究 テ ーマ の配 属 の決 定 者 は基. を比 較 的 多 く必 要 とす る もの も あ る。 それ ゆえ ,. 本 的 に上 司(分 野 を統 括 す る管 理 職 研 究 者)で. この段 階 で も ア シ ス タ ン トと して の 位 置 付 け に は. あ. る。 そ れ ゆ え, 上 司 が意 図 的 に 開発 テ ー マ を担 当 す る よ うに配 慮 しな い限 り, 社 外 発 表 の機 会 の み. 変 わ り はな いη。. な らず , これ らに必 要 な技 能 も形 成 さ れ な い こ と. 本 研 究 で は い わ ゆ る 「一 人 前 の研 究 者 」 と呼 ば れ る研 究 者 に関 して は, 具 体 的 に 明 らか に して い. に な る。 しか し, 実 際 に は4名. の事 例 を見 る限 り. な い。 本 調 査 対 象 者 の 中 に も第 三 者 が 「一 人 前 の. 開 発 テ ー マ を も担 当 で き る よ う に 配 慮 さ れ て お. 研 究 者 」 と認 あ る者 も含 ま れ て い るか も知 れ な. り, そ の 面 で は学 会 発 表 お よ び論 文 発 表 の 機 会 は. い8》 。 「一 人 前 の 研 究 者 」 にっ いて の本 研 究 と同 様.

Referensi

Dokumen terkait

Dewan Pengurus Wilayah (DPW) Serikat Petani Indonesia (SPI) Sumatera Utara (Sumut) mengadakan diskusi dan buka puasa bersama untuk memperingati perayaan hari ulang tahun ke-17 SPI

Menjelang Konferensi Internasional ke-6 La Via Campesina (Gerakan Petani Internasional) yang akan dimulai pada tanggal 6 Juni 2013 di Jakarta, Dewan Pengurus Pusat (DPP) Serikat

Kata kunci pada soal di atas adalah tanda koma yang terletak disebelah Noun „Taj Mahal‟ sesuai dengan rumusnya maka jawaban yang tepat adalah appositive, yang berfungsi

Dalam jangka panjang Program KKN – PPM ini adalah peningkatan keberdayaan masyarakat melalui peningkatan pendapatan masyarakat khususnya kelompok

dalam rangka mendukung penekanan diversifikasi pangan dalam UU dan agar mampu mengantisipasi merebaknya rumah makan dengan pangan modern/import. Upaya tersebut

• Pemahaman yang tepat, komprehensif, dan mendalam tentang kebutuhan petani dan kondisi pertanian harusnya menjadi landasan untuk pengembangan teknologi pertanian. • Teknologi

Sebaliknya, apabila harga dari barang atau jasa lain yang berkaitan (bukan X) naik/turun, sedangkan kuantitas permintaan terhadap barang atau jasa X turun/naik