か。
3. 本 研 究
3.1. 本 研 究 の目 的
本 研 究 の 目 的 は , 中 学 校 1 年 生 英 語 の ラ イ テ ィ ン グ 活 動 に お い て , 課 題 に 沿 っ て 調 べ 学 習 を し , リ ー デ ィ ン グ 教 材 の 表 現 を 利 用 し て ラ イ テ ィ ン グを した 後,それ を プレ ゼン テ ーシ ョン し,言葉 の 気 づ き や 学 習 に 対 す る 振 り 返 り を す る と い う プ ロ ジ ェ ク ト を 2回 行 い , 生 徒 の 振 り 返 り が ど の よう に変 化 して いく か を明 らか に し ,さ らに それ が 新 指 導 要 領 に あ る 指 導 事 項 「( オ ) 自 分 の 考 え や気 持ち な どが 読み 手 に正 しく 伝 わる よう に ,文 と 文 の つ な が り な ど に 注 意 し て 文 章 を 書 く 」( 文 部科 学省
[1],p. 19)力 を養 う 適切 な手 立 ての 一つ と し て の 可 能 性 が あ る ど う か を 調 査 す る こ と で ある .
3.2. 参 加 者 およ び 学 習 背 景
参加 者は ,東 京 都内 私立 女 子中 学校 1 年 女子 11 名で ある .そ の うち の 3 名 は 付属 の小 学 校か らの 内部 進学 者 であ り, 小 学校 1 年生 より 週 1 時 間,
中学 校に 上 がる まで に 総計 210 時 間の 外国 語(英 語 )活 動を 経験 し てき てい る .外国 語(英 語 )活 動は ,音声 中心 だ が 単 語を 読 む活 動も 取 り入 れて いる .また ,外部 から の 9 名 の うち 8 名は ,公立 小学 校出 身 であ り,小学校 5 年 生よ り週 1 時 間英 語活 動, 中 学校 に上 が るま でに 総計 70 時間 の外 国 語 活 動 を 経 験 し て き て い る .( 移 行 期 で あ っ た ため に 2010 年( 参加 生 徒が 小学 校 5 年 生時 )に は「 英語 活 動 」を,2011 年( 参 加生 徒が 小学 校 6 年 生 時 ) か ら は 「 外 国 語 活 動 」 を 経 験 し て き た ) 生徒 のア ン ケー トで は ,音 声中 心 に 外 国語(英 語)
活動 が行 わ れて おり ,文字 の 導入 はほ と んど 行わ れて いな か った よう で ある が ,生 徒の 出 身小 学校 はさ まざ ま であ り,それ ぞれ の 小学 校 外 国 語(英 語 ) 活 動 の 実 態 を 調 査 す る こ と は で き な か っ た . 外部 入学 生 の 内 残り の 1名 は ,私 立小 学 校出 身で , 小 学 校 1 年 生 よ り 読 み 書 き の 学 習 も 含 め た 英 語 の授 業を 受 けて きて い る .
参加 者で あ る生 徒た ち は, 中学 校 にお いて 週 6 時間 の授 業 を受 けて い る .その 内 1 時 間 は外 部の 語 学 学 校 か ら 派 遣 さ れ た イ ギ リ ス 人 の 外 国 語 指 導助 手( ALT)が phonics や チャ ンツ を 導入 する 授業 をし て いる .他 5 時 間は 主 に Z 会 出版 の New Treasure 1 を テキ スト と して 使用 し てい るが ,適 宜検 定教 科書 New Horizon 1 を 取り 入れ てい る . 本 研 究 の プ ロ ジ ェ ク ト の 実 施 ま で に 総 計 102 時 間の 英語 の 授業 を受 け てい る.
3.3. 方 法
本 研 究 で は プ ロ ジ ェ ク ト 終 了 後 の 生 徒 の 振 り 返り の変 化 を明 らか に する ため に ,プ ロ ジェ クト 1 で は第 7 時( 最 終時 ) の 授 業中 に, プ ロジ ェク ト 2 では ,第 10 時( 第 1 回 プレ ゼン テ ーシ ョン 後) と第 12 時 ( 最終 時) の 授業 中に 振 り返 りシ ート の記 入 をさ せた .記入 項 目は 以下 の とお りで ある .
( 1)調 べ る時 に工 夫 した こと は 何か
( 2)英 語 で書 くと き に工 夫し た こと は何 か
( 3)英 語 で書 いた 感 想 3.4. 実 践 内 容
各プ ロジ ェ クト の主 題,活用 す る文 法事 項,参 考に する リ ーデ ィン グ 教材 ,実践 形式 は 以下 のと おり であ る .
プ ロ ジ ェ ク ト1 プ ロ ジ ェ ク ト2 主 題 伝 記 を 書 こ う 今 と 昔 物 語( 私 た ち
の 周 辺 ) 活 用 す る
文 法 事 項
動 詞 の 過 去 形 There is/are~now There was/were ~ then
参 考 に す る リ ー デ ィ ン グ 教 材
Alex’s Lemonade (New Treasure 1
p. 126-127)
Mansfield ― Yesterday and Toda y (New Treasure 1 p. 162-163) 実 践 形 式 個 人 活 動 グ ル ー プ 活 動 実 践 時 期 2012年11月 2013年1月
プロ ジェ ク ト 1「 伝記 を書 こ う」 では , リー デ
ィン グ教 材 で学 習し た 伝記 を参 考 にし ,自分 の関
心の あ る 人物 に つい て 調 べ, 動 詞の 過 去 形 , およ
びそ の教 材 で学 習し た 時を 表す 副 詞(句 ) (in 1980,
on August 1st, 2004, at the age of 3 など )を 利 用 し , 英 語 で そ の 人 物 に 関 す る 過 去 の 事 実 ( 伝 記 ) を記 述し た.ま た “ She/He was great because ~”
の表 現を 用 いて ,その 人物 に 対し ての 自 分の 思い を書 き発 表 する こと を 目標 とし た .担 当 英語 教員 は第 1時「テ キス ト を読 む」では 通常 通 り内 容 及 び文 法事 項 ,さ ら に 新 出単 語 を確 認し な がら 授業 を進 めた 。第 2~3 時に は机 間 巡視 しな が ら生 徒の 質問 に答 え た .そ の後 第 4 時「モ デル を 提示 し読 む」では 教 員が 作成 し た作 品を 提 示し 、第 5~6 時
「 原 稿 を 書 く 」 で 机 間 巡 視 し な が ら 生 徒 の 質 問
(語 句や 文 法事 項) に 答え た .
また ,プ ロ ジェ ク ト 2「今 と 昔物 語」 で は, リ ーデ ィン グ 教材 で学 習 した アメ リ カの Mansfield の今 と昔 を 比較 する 物 語を 参考 に し,自 分の 学校 あ る い は そ の 周 辺 の 地 域 の 一 つ の 事 柄 の 今 と 昔 につ いて 調 べ,そ の 教材 で学 習 した「there is ~ 構文」の現 在 時制・過 去時 制と 副 詞“ now”と“then”
を効 果的 に 用い て ,調 べた 事 柄の 現在 と 過去 を比 較描 写し ,英語 で その 今と 昔 の違 い及 び 変わ らな いこ とを 書 き発 表す る こと を目 標 とし た .担 当教 員は プロ ジ ェクト 1 同 様 に第 1~2 時 では 内容・文 法 事 項 , 新 出 単 語 の 確 認 を し な が ら 授 業 を し , work sheet 2 作 成 の補 助を し た.第 3 時 に教 員が 作成 した 作 品を モデ ル とし て 提 示 し,第 6~ 8 時 に机 間巡 視 しな がら 生 徒の 質問( 語句 や 文法 事項 ) に答 えた 。第 9 ,11 時 では 文 法項 目に つ いて 校正 のた めの 助 言を し, さ らに ,第 10 時 に おい て聞 き手 の一 人 とし て感 想 を述 べ, 第 12 時 では すべ ての 生徒 の 感想 のま と めを 行い ,さら に パラ グラ フ 構 造 に つ い て ま と め た 。( パ ラ グ ラ フ と い う 言 葉は 言及 し なか った )
各 プ ロ ジ ェ ク ト の 実 践 過 程 は , 以 下 の と お り で あ る . プ ロ ジ ェ ク ト1 プ ロ ジ ェ ク ト2
第1時 教 科 書 の テ キ ス ト を 読 む
テ キ ス ト を 読 み , worksheet 2を 作 る 第2時 目 標 を 示 し ,テ ー
マ の 選 択 ( 図 書 館 ) を す る 第3時 資 料 収 集 し
worksheet 1 を 作 成 す る
目 標 を 示 し ,modelを 提 示 し , 読 む ( 見 る )
第4時 モ デ ル を 提 示 し , 読 む ( 見 る )
テ ー マ の 選 択( 図 書 館 )
第5時 原 稿 を 書 く テ ー マ の 決 定 お よ び 資 料 収 集 ( 図 書 館 ) 第6時 原 稿 を 書 き ,PC
で 精 書 す る worksheet 3の 作 成 , 原 稿 を 書 く
第7時 リ ハ ー サ ル , 発 表 , 講 評 ,振 り 返
り シ ー ト 記 入 第 8時
第 9時 原 稿 の 校 正 , リ ハ ー サ
ル
第 10時 第 1 回 発 表 , 講 評 , 振
り 返 り シ ー ト 記 入 , 原 稿 の 校 正
第 11時 原 稿 の 校 正 , リ ハ ー サ
ル
第 12時 第 2 回 発 表 , 講 評 , 原
稿 の 清 書(個 人 ), 振 り 返 り シ ー ト 記 入