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(アンジェルマン症候群遺伝子検査 DNA シーケンシング法

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Ver 1

検査案内書

(アンジェルマン症候群遺伝子検査 :DNA シーケンシング法 )

作成日 2020 年 10 月 20 日

管 理 者 糸賀 栄 印

精度管理責任者 細川 淳一 印

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改訂履歴一覧表

No. 改訂内容 Ver. 改訂日 作成者 承認者 1 新規作成 1 2020/10/20 小原 收 糸賀 栄 2

3 4 5 6 7

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検査項目:「 アンジェルマン症候群 」

検査名: 【 アンジェルマン症候群遺伝子検査 】

概略

アンジェルマン症候群は重度の精神発達の遅れ、てんかん、失調性運動障害、容易に 引き起こされる笑いなどの行動を特徴とする疾患である。15番染色体q11-q13に位置す る刷り込み遺伝子 UBE3A の機能喪失により発症する。UBE3A は神経細胞では母由来アレ ルのみが発現しており、ゲノム刷り込み現象(インプリンティング)により発現が制御 されている。UBE3A機能喪失の機序として、母由来染色体15q11-q13の欠失、15番染色 体の父性片親性ダイソミー、刷り込み変異、UBE3Aの変異が知られている。ゲノム刷り込 み現象のため、UBE3A の変異は母由来でのみ病因となり、父由来では発症せず保因者と

なる。UBE3A は経験依存的シナプス可塑性に必須の蛋白と考えられており、経験依存的

シナプス可塑性の障害が脳障害の主要な原因と考えられている。

本検査は UBE3A 遺伝子のタンパク質コード領域エクソンと更に鑑別診断として

SLC9A6,TCF4,MBD5,MECP2,CDKL5,FOXG1遺伝子のその両端のスプライス部位領域を次世代 シークエンサーで解析し、主に検出されたアレル頻度 0.1%以下の稀なバリアントにつ いて報告する。短鎖リード型次世代シーケンサーのデータの補完が必要な場合は、サン ガー法によるキャピラリーシーケンサーでの解析を行う。なお大規模欠失・挿入等のコ ピー数変化や大規模なゲノム構造変化に関しては高精度での検出が短鎖リード型の次世 代シーケンサーでは困難なため、報告対象としない。体細胞モザイクについてはバリア ントコーラーで検出できたものに関しては報告するが、バリアントコーラーで検出でき なかったものに関しては報告しない。

(1) 検査方法

血液から回収したゲノムDNAから、検査対象遺伝子(UBE3A,SLC9A6,TCF4,MBD5,

MECP2,CDKL5,FOXG1)のたんぱく質コード領域エクソンとそのイントロン境界部分を

ハイブリダイゼーションあるいは酵素的増量法(polymerase chain reaction法、

PCR法と略)により濃縮し、次世代シーケンサーによる遺伝子配列決定を行い、検査 対象遺伝子のたんぱく質コード領域における低出現頻度の塩基配列変化の有無を検 出する。

(2) 基準値及び判定基準

国際的に用いられているヒトゲノムリファレンス配列との比較から、低出現頻度変異 の有無を判定する。

【解析結果レポートの一例】

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本案内書の末尾に一例を添付する(添付①)。

【参考データベース】

The Human Gene Mutation Database(http://www.hgmd.cf.ac.uk/ac/index.php)

dbSNP(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/projects/SNP/)

gnomAD(https://gnomad.broadinstitute.org/)

IJGVD(https://ijgvd.megabank.tohoku.ac.jp/)

(3) 医療機関に緊急報告を行うこととする検査値の範囲

特になし。本検査は緊急性を要するものではありません。

(4) 検査に要する日数

検体が本所に届いた日から60営業日以内。

(5) 測定を委託する場合にあっては、実際に測定を行う衛生検査所の名称

測定の委託はありません。

(6) 検体の採取条件

医療機関にて検査の目的や限界について十分に説明し、本検査の申し込みの意思 を確認する。

(7) 検体の採取容器

匿名化ID記載ラベルが貼付された採血管 2本

(真空密封型採血管EDTA-2K(またはNa)顆粒)

(8) 検体の採取量

採血管2本にそれぞれ1ml以上ずつの血液を採血する。

(9) 検体の保存条件

採血後は、速やかに冷蔵または凍結保管する。

(10) 検体の提出条件

上記(7)、(8)、(9)を満たす検体について、発泡スチロール箱等に入れて室温に て本所に発送する(必要に応じて、保冷剤の同梱も可)。発送日の翌日に到着すること を原則とする。

(11) 検査依頼書及び検体のラベルの記載項目

(5)

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検体貼付ラベルには匿名化IDならびに検体管理用IDを記載する。

検査依頼書は、当検査室指定の様式を使用する。主な記載項目を以下に示す。

・希望する検査項目(疾患名、検査コード番号、検体数)

・医療機関情報

・遺伝カウンセリングを担当する臨床遺伝専門医

・請求書送付先情報

・匿名化ID

(12) 検体を医療機関から衛生検査所(他の衛生検査所に測定を依頼する場合に あたっては、当該衛生検査所等)まで搬送するのに要する時間

発送日の翌日到着を原則とする。

土日祝日は受付け不可なので、医療機関には十分な注意を促す。

(13) 免責事項

(14) 検査のお申し込み、お問い合わせ

問い合わせ先:公益財団法人かずさDNA研究所 遺伝子検査室

〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2丁目5-23 Tel : 0438-52-3335

E-mail : [email protected]

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添付①

【解析結果レポートの一例】

Referensi

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5 / 5 採血後は、速やかに冷蔵または凍結保管する。 10 検体の提出条件 上記(7)、(8)、(9)を満たす検体について、箱に入れて室温にて本所に発送する (必要に応じて、保冷剤の同梱も可)。発送日の翌日に到着することを原則とする。 11 検査依頼書及び検体のラベルの記載項目 検体貼付ラベルには匿名化IDならびに検体管理用IDを記載する。

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