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キャッチコピー作成支援システムの研究

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Academic year: 2023

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2006 年度卒業研究概要   

キャッチコピー作成支援システムの研究 

   

 大谷研究室      0332001 浅野 明香   

1.研究背景と目的 

 キャッチコピーとは、人を「引き付ける言葉」である。ことわざや慣用句などを盛り込むことによ って読んだ人に強い印象を与えることができ、広告業界で利用されている。現状、キャッチコピーは 一部の広告に使われる程度である。キャッチコピー作成においては、まず適当なキーワードを考え、

キーワードと似ているが別の意味を持つ言葉、また利用できることわざや慣用句を探す。さらに、良 いキャッチコピーを作るためには、より多くの時間をかけて試行錯誤を繰り返すことも必要となり、

誰にでも容易に作れるものでないと思われる。 

 本研究では、キャッチコピーを作成する過程を簡略化し、誰にでも、より良いキャッチコピーが簡 単に作れるように支援することを目的とする。任意のキーワードから、キーワードに類似した単語や キャッチコピーの候補となることわざ・慣用句を提示するシステムを提案し、評価実験により有用性 を示す。 

 

2.システム概要 

本システムは、ユーザが入力したキーワードから、

キャッチコピーに利用できそうな候補を提示するシス テムである。単語はキーワードに類似した単語を候補 とし、ことわざ・慣用句はキーワードに類似した単語 または同じ読みを持つ単語のどちらかを含むことわ ざ・慣用句を候補とする。図 1 に、キーワードの入力 から慣用句を表示するまでの画面例を示す。 

類似した単語、候補となることわざ・慣用句を判定 する手法は、それぞれ以下の通りである。 

(1)単語 

入力されたキーワードに基づき、データベースの各単語にポイントを付ける。キーワードと単語の 一致文字数をポイントとし、ポイントの高い単語を候補として表示する。 

(2)ことわざ・慣用句 

(1)で表示した中からユーザが選択した単語を、ことわざのデータベースにおいて検索する。選択 された単語、または同じ読みを持つ単語を含むことわざや慣用句があれば、キャッチコピー候補とし て表示する。 

図1:画面例

(2)

3.実験 

被験者 16 人に、まず(1)被験者自身で考える、次に(2)本システムを利用して考える、という 2 種類の方法でキャッチコピーを作成する実験を行った。(1)と(2)、それぞれに対して、既定のキー ワードで 2 つ、被験者自身で設定したキーワードで 2 つ、合計で 8 つのキャッチコピーを作成させる。

後に、アンケートを実施した。 

アンケートでは、「使ってみた感想」(質問 1)について 5 段階評価と理由を、「今後キャッチコピー を作る際に本システムを使用したいと思うか」(質問 2)について 4 段階評価と理由を回答させた。ア ンケート評価の結果を図 2、図 3 に示す。 

               

質問 1 は被験者の 6 割から「まぁ面白い」、4 割から「面白い」という回答が得られた。理由は、「自 分では思いつかなかった単語が出てくる」という意見が最も多く挙げられた。また、質問 2 に対して も 6 割が「使っても良い」、4 割が「使いたい」と回答した。理由は、質問 1 と同様の理由から「役立 つ」、「便利」という意見が多かった。その他の意見では、「候補となる単語がもっとたくさん出ると良 い」、「カタカナ語の対応があると良い」などが多数挙がった。 

4.考察 

アンケートでは、概ね面白いという結果が得られたが、データベースのデータ数が少ないという点 が最も大きな課題とわかった。単語は 49,193 語を用意したが、さらに増やすことも可能である。被験 者からの指摘があったとおり、カタカナ語にはほぼ対応していない。今回は日本語に焦点を当ててい たためにカタカナ語の数は少なかったが、常用のカタカナ語程度には対応しておくべきであった。一 方、ことわざ・慣用句は1,030 を用意した。単語数と比べて少ない理由は、常用のことわざ・慣用句 が予想以上に少なかったことが挙げられる。データベースを作る際には多くのことわざ・慣用句があ ったものの、日常的に使ったり、耳にするような言葉だけを取り出した結果、「候補が少ない」という 結果に繋がった。しかし、候補として表示したときにユーザが理解できるものでないとキャッチコピ ーには使用できないため、数だけを増やすことの意義を検討する必要があると考えられる。 

また、実験時に、「キャッチコピーの自作は難しすぎる」という感想を述べる人が多かった。平均的 に、本システムを使用した方がキャッチコピー作成にかかる時間も短くなっていた。多数挙げられた

「自分では思いつかない単語が出てくるから便利」という評価と合わせて、有用性が認められたと考 えられる。 

参考文献 

[1]  岩永嘉弘 , "一行力" , 草思社 , P142‑143 , 2004. 

図2:感想(質問1)

9人 6人

面白い まぁ面白い 普通

あまり面白くない 面白くない

図3:使いたい?(質問2)

9人 6人

使いたい 使っても良い あまり使いたくない 使いたくない

Referensi

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