• Tidak ada hasil yang ditemukan

ブックマークに着目した情報探索意識に関する研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2023

Membagikan "ブックマークに着目した情報探索意識に関する研究"

Copied!
2
0
0

Teks penuh

(1)

2006年度卒業研究概要

ブックマークに着目した情報探索意識に関する研究

大谷 紀子研究室 0332243 吉田 悠一朗

1.研究の背景と目的

近年、情報収集活動においてインターネット利用は一般的な行為である。しかし、日々インターネ ット上の情報は増え続けており、必要な情報を正確にすばやく手に入れることは困難である。また、

サーチエンジンを使用した検索により情報の取捨選択が可能であるが、満足のいく情報の獲得は、利 用者の情報リテラシーに頼るところが多い。

ブラウザのブックマークは利用者が得た情報を効率よく活用するための機能で、利用頻度は非常に 高いと考えられる。先行研究においては、ブックマーク情報は利用者によって選別された重要度の高 いものであり,嗜好を反映したものであると判断されている。また、ブックマークを利用者の貴重な 個人情報と位置づけ、システムとして活用する考え方が大勢である。しかしながら、ブックマークを 利用している人間について、思考や行動を調査・研究した例は少ないのが現状である。

本研究では、今まで明確でなかったブックマーク利用の実態を明らかにすることを目的とし、先行 研究において着目されなかったブックマーク利用者の意識と行動に注目して調査する。また、先行研 究のブックマークシステム作成の焦点とされている「情報共有」に注目し、本研究の調査データを示 すことにより、これから先のブックマークシステム作成における参考となる提言をする。

2.調査方法

調査1.ブックマークフォルダ情報の調査

目的 :ブックマークフォルダ構造とフォルダ名の共通点や特徴を明らかにする 対象者 :武蔵工業大学環境情報学部所属の学生39名(男性33名 女性6名)

調査内容:専用の書き込み用紙にブックマークのフォルダ情報、フォルダ名・フォルダ構造・登 録サイト名を調査対象者が許せる範囲で記入

調査2.質問紙調査

目的 :ユーザのブックマークに対する使用実態と意識を明らかにする 対象者 :武蔵工業大学環境情報学部所属の学生269名

(男性191名 女性61名,平均年齢19.052歳 有効回答数252部)

調査内容:質問紙によるアンケート調査(ブックマーク使用頻度・プライバシー等)

3.結果

(1)調査1の結果

ブックマークフォルダ情報名について KJ 法で分析し、「PC・コミュニケーション」・「趣味」・「環 境」・「その他」の 4 つに分類した。「その他」を除く 3 要素はそれぞれ関連性を持ち、同一のフォル ダ名でも複数の要素に含まれるフォルダの存在が確認された。また、生活環境や趣味が近い集団で は、20%~35%の割合でフォルダ名が共通していた。

(2)

(2)調査2の結果

図1~2に示すように、Webやブックマークの利用について、ユーザにより幅があることが明らか になった。また、図3に示すように、プライバシーについて、条件付項目も含めて「見られても良 い」という回答が77%となる結果を得た。一方、図4に示すように、実際に情報共有型ブックマー クシステムが存在した場合、使用するかについて、「使用する」という回答が35%となり、「使用し ない」を下回った結果となった。

3% 11%

21%

9% 20%

9%

6%

4%

5%

12%

1時間未満 1~2時間 2~3時間 3~4時間 4~5時間 5~6時間 6~7時間 7~8時間 8~10時間 10時間以上

2% 13%

16%

25% 18%

26% 10%未満

10~30%

30~50%

50%

60~80%

80%以上

図1:Web最高利用時間 図2:ブックマーク利用率(検索との比較)

53%

8%

15%

1%

23% 誰に見られてもよ

仲の良い友人、家 族のみ

仲の良い友人だけ 家族だけ

誰にも見られたくな

35%

65%

使用する

使用しない

3:ブックマークプライバシー 4:情報共有システムの使用 4.考察

調査からユーザのブックマーク利用について、フォルダ名等の共通する点と、時間や利用率等の差 異が多い点が明らかになった。特に情報の利用に関して、ユーザの中で高・低2つのレベルに区別で きることがわかった。今後のブックマークシステム作成に関して、本調査で明らかになった共通・差 異部分は参考になると考えられる。

一方、ユーザの「情報共有」に対する認識は、肯定・否定両面を含んでいる。意識レベルにおいて、

情報を見られてもかまわないと思うユーザが多いが、実際に共有に関するシステムの使用についての 判断になると、使用はしないと考えている。したがって、情報を共有することにより、明確な利益が 示されるシステムでなければ、ユーザに受け入れられないと考えられる。

参考文献

[1]“総務省 情報通信統計データベース” http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/index.html

[2] 森幹彦,“ブックマークエージェント:ブックマークの共有による情報検索の支援”,電子情報通信 学会論文誌,Vol83(5),pp489-494,2000

Referensi

Dokumen terkait

手続き抽象化機能をもつプログラミング言語による 3D 印刷 金田 泰1,a 概要:機械加工や3D印刷をコンピュータを使用しておこなうとき,工作機械や3Dプリンタを手続き的 に制御するためのプログラムが必要になる.この目的のためにひろく使用されているのがGコードであ る.Gコードはもともと切削加工の制御のために開発され,当初は設計者がそれによるプログラムを記述

論 文 1999年以降の長期デフレ経済下の 日本における民間銀行の行動 湯 浅 由 一 1.分析の目的 日本政府は2001年3月から2006年6月までの期間に関して「日本経済は緩や かなデフレの状態にあった」と認定した。さらに,2009年11月にも「緩やかな デフレの状況にある」と再び日本経済がデフレ経済状況下にあることを認定し