一般入試後期D日程 国 語
Ⅰ
出典 『人工知能と人間』(長尾真)岩波新書
問題文はコンピュータの思考方法に関わる内容です。ゲームなど見慣れた文言がありますが、
自分独自の理論で読むのではなく、筆者の論理を押さえて読むように心がけましょう。
問 【漢字の書き取り】(解答番号は 〜 )
a膨大 b孤立 c潜在 d覇権 e伯仲 f尺度 g詳細
漢字に限りませんが、文字は他者が読むことを考慮して丁寧に書く必要があります。時折、
書き殴った文字での解答が見受けられます。丁寧に書くことを心がけましょう。全問正答率は
%でした。
問 【空欄補充・文脈把握】(解答番号は ・ )
Ⅰ の前文に「有望な場合だけを優先して」とあることがヒントです。正解は④です。
Ⅱ を含む段落では、盤面上の駒の配置からいかに有利な一手を選択するかということにつ いて書かれています。正解は①です。正答率はそれぞれ %、 %でした。
問 【空欄補充・文脈把握】(解答番号は )
ア の次段落の冒頭にある「チェスのプログラムを強くするための工夫は〜」がヒントで す。正解は①です。正答率は %でした。
問 【内容理解】(解答番号は )
傍線部Aを含む段落と、その前段落を押さえる必要があります。正解は⑥です。選択肢③は 一見すると正答であるように読めますが、傍線部Aについては「再構築」のことについては触 れていません。この点が間違いです。正答率は %でした。
問 【慣用句・文脈理解】(解答番号は )
聞き慣れない慣用句もありますが、選択肢を吟味するだけで正答を導くことができます。正 解は⑥です。正答率は %でした。
問 【内容理解】(解答番号は )
傍線部Cの直前を読めば正答を導くことができます。正解は⑥です。正答率は %でした。
問 【文脈把握・内容理解】(解答番号は )
傍線部Dの直後は本問に関しては無視できない記述で、解答する上で重要なヒントです。正 解は④です。正答率は %でした。
問 【小見出し・内容把握】(解答番号は )
正解は①です。探索とその結果を把握すれば正答を導くことができます。正答率は %でし た。
問 【小見出し・内容把握】(解答番号は )
正解は⑧です。探索の方法について書かれており、そのことを本文では「ミニマックス原 理」と記しています。正答率は %でした。
問 【内容合致】解答番号は ・ )
正解は③・⑦です。それぞれの選択肢の間違っている箇所を記しておきます。①「トラン プ」については書かれていない、②「チェスの場合は二〇〇手であり」、④「コンピュータは その探索に関わるすべてを、無駄なものと認識して」、⑤「チェスプログラムはグランドマス ター級の域に達するほどの発展を遂げた」、⑥「チェスプログラムは数十年にわたって発展し たことで知能をもち」とまでは書かれていない、⑧「ゲシュタルト的な思考をするチェスプロ グラムも近い将来に作成される」、以上です。 問ともの正答率は %でした。
Ⅱ
出典 「近代科学を超えて」(村上陽一郎)講談社学術文庫
近代科学のあり方について考察した本です。出題箇所は、近代科学の理論形成について具体 例を交えながら「即事実性」という筆者の造語にもとづき論じています。少し古い本ですので 現代の送り仮名と違っている箇所もあります。
問 【漢字の書き取り】(解答番号は 〜 )
a抵触 b骨子 c思弁 d首尾 e吟味 f正邪 g傍証
同音異義の漢字も含まれていますから、文脈のなかで判断することが大切です。全問正答率 は %でした。
問 【文脈把握による空欄補充】(解答番号は )
二箇所ある Ⅰ は、最初の空欄では「科学が問題にする」事柄を考えてみることが重要で す。 Ⅱ は直前の「事実」から「得られる」がヒントです。二箇所ある Ⅲ は、二番目の 空欄の直後の「理論的発展」が特にヒントになります。となれば、選択肢は④か⑨しか残りま せん。選択肢⑨の Ⅳ は、「周知の」事実群に何かを付け加えても新しい何かが生まれるこ とはありません。したがって④が正解です。正答率は %でした。
問 【空欄補充】(解答番号は )
正解は②です。「地球中心説を逆転」という文言がヒントです。正答率は %でした。
問 【文脈把握による空欄補充】(解答番号は )
正解は⑤。直前の「経験に基づくものというよりは」がヒントです。正答率は %でした。
問 【文脈把握による内容説明】(解答番号は )
指示詞に留意して、直前の段落を過不足なくまとめた選択肢である⑤が正解です。正答率は
%です。②は本文に使用されていない文言があります。本文の内容を把握することが肝要で す。
問 【語彙理解】(解答番号は )
「掉尾を飾る」は慣用句で正解は④です。正答率は %です。
問 【文脈把握・指示内容理解】(解答番号は )
問題文からニュートンの言葉を探すと⑥が正解になります。正答率は %です。
問 【文脈把握・理由説明】(解答番号は )
傍線部と同じ段落の最後の 行がヒントになります。正解は⑤です。正答率は %でした。
問 【文脈把握による語彙】(解答番号は )
正解は④です。傍線部を注意深く読めば、物事の前後の「順序が逆」であることを表現した 言葉であることがわかります。正答率は %でした。
問 【内容把握による指示語理解】(解答番号は )
「常識」が「この」という言葉によって限定されていること、筆者がその常識を「逆転」す るような発想をしていることから、正解は⑤です。正答率は %でした。
問 【内容理解】(解答番号は )
正解は⑦です。正答率は %でした。②は「事実」ですから「自画自賛」したところで「イ ンチキ」には該当しません。④、⑤、⑥、⑧は「インチキ」に当たりますが、「自分で自分を 評価」はしていませんので不正解です。
問 【内容合致】(解答番号は )
正解は⑥です。⑤は文末の「言わざるをえない」が、③は「自然科学の数学的原理」から誤 答となります。それ以外の選択肢も本文を注意深く読めば、正解とはなりません。正答率は
%でした。
問 【内容把握による標題選択】(解答番号は )
正解は①です。⑥と⑦は「ベーコン主義」そのものを主題としているわけではないので誤答 になります。正答率は %でした。