京都大学
京都大学経済学部 経済学部 2010
2010年度後期 年度後期 国際農政論 国際農政論 ( (5 5) ) 2010
2010年度後期 年度後期 国際農政論 国際農政論 ( (5 5) ) GATT
GATT・ ・WTO WTO交渉と多国籍アグリビジネ③ 交渉と多国籍アグリビジネ③GMO GMO紛争 紛争
2010.11.2 2010.11.2 久野秀二 久野秀二
S.Hisano, Political Economy of
Agriculture, Kyoto University, 2010 1
今回のアウトライン 今回のアウトライン
GM GM 作物の普及状況を確認 作物の普及状況を確認
GM GM作物の国際的規制枠組み 作物の国際的規制枠組み
バイオセーフティ議定書 バイオセーフティ議定書 イオセ フティ議定書 イオセ フティ議定書
WTO WTO ・ ・ SPS/TBT SPS/TBT 協定 協定
リスクの評価と管理の実態 リスクの評価と管理の実態
WTO WTO における における GMO GMO 紛争の経緯と裁決の意味 紛争の経緯と裁決の意味
アフリカを舞台とした アフリカを舞台とした GMO GMO 論争の政治化 論争の政治化
遺伝子組換え作物の普及状況 遺伝子組換え作物の普及状況
140 0 160.0
世界のGM作物栽培面積の推移(百万ha)
他
By Country 2009 %
U.S.A 64.0 47.8 Brazil 21.4 16.0 Argentina 21.3 15.9
0 0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0
140.0 その他
南アフリカ パラグアイ 中国 カナダ インド アルゼンチン ブラジル 米国
g
India 8.4 6.3
Canada 8.2 6.1
China 3.7 2.8 Paraguay 2.2 1.6 South Africa 2.1 1.6
Others 2.7 2.0
Total 134.0 100.0
S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010 S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010
0.0
1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 By Crop 2009 % GM%
Soybean 69.2 51.6 70.0
Maize 41.7 31.1 26.1
Cotton 16.1 12.0 51.7
Canola 6.4 4.8 20.6
Total 134.0 100.0
‐By Trait 2009 %
Herbicide Tolerance 83.6 62.4 Insect Resistance 21.7 16.2
Stacked 28.7 21.4
Total 134.0 100.0
3 3
国際的規制枠組み 国際的規制枠組み
生物多様性条約バイオセーフティ(カルタヘナ)議定書 生物多様性条約バイオセーフティ(カルタヘナ)議定書
主に環境影響(生物多様性保護=遺伝子改変生物の環境中への 主に環境影響(生物多様性保護=遺伝子改変生物の環境中への 拡散防止)の観点から国境移動を規制
拡散防止)の観点から国境移動を規制
輸出国から輸入国への事前通告輸出国から輸入国への事前通告
輸入国による安全性確認後の輸入同意輸入国による安全性確認後の輸入同意
社会経済的影響への考慮社会経済的影響への考慮((26 26
条)条)
数々の妥協も・・・数々の妥協も・・・
1995 1995 年に策定作業を開始、 年に策定作業を開始、 2000 2000
年年1 1
月月にようやく採択にようやく採択
推進=途上国・推進=途上国・EU EU
諸国・諸国・NGO NGO
反対反対==Miami Group Miami Group p p
((米国・カナダ・オーストラリア・アルゼンチン・ウ米国・カナダ・オーストラリア・アルゼンチン・ウ ルグアイ・チリルグアイ・チリ))、、産業界産業界((
Global Industry Coalition Global Industry Coalition
))
2003 2003
年年6 6 月に締約国が 月に締約国が 50 50 国に到達、 国に到達、 9 9
月月に発効(現在に発効(現在 147 147 国) 国)
日本は日本は2003 2003
年年11 11
月に批准、国内法は月に批准、国内法は2004 2004
年年2 2
月に発効月に発効
Miami Group Miami Group
はは批准せず(米国は生物多様性条約も未批准)批准せず(米国は生物多様性条約も未批准)国際的規制枠組み 国際的規制枠組み
バイオセーフティ(カルタヘナ)議定書の問題点 バイオセーフティ(カルタヘナ)議定書の問題点
事前通告システムの名称・・・事前通告システムの名称・・・PIC (Prior Informed Consent) PIC (Prior Informed Consent)
ではなく、ではなく、AIA (Advanced Informed Agreement) AIA (Advanced Informed Agreement)
にに
「生きている「生きているLMO LMO
」と「食料 飼料または加工」と「食料 飼料または加工 の直接的な利用を目の直接的な利用を目
「生きている「生きているLMO LMO
」と「食料、飼料または加工への直接的な利用を目」と「食料、飼料または加工への直接的な利用を目 的とする的とする
LMO LMO
」とを概念的に区別し、実際には大半を占める後者の」とを概念的に区別し、実際には大半を占める後者の 手続きを大幅免除手続きを大幅免除
LMO LMO
がたんに通過するだけの場合や閉鎖系で利用される場合は、がたんに通過するだけの場合や閉鎖系で利用される場合は、AIA
AIA
手続きが適用されない手続きが適用されない
米国等の非締約国には「情報提供の義務」さえ適用されない米国等の非締約国には「情報提供の義務」さえ適用されない
国際法上、とくに断りがなければ新条約が旧条約より優位に立つと国際法上、とくに断りがなければ新条約が旧条約より優位に立つと されるが、あえて前文でされるが、あえて前文で
WTO WTO
協定との関係を「相互補完的」と明記協定との関係を「相互補完的」と明記S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010 S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010
戻る 戻る
5 5
国際的規制枠組み 国際的規制枠組み
WTO WTO協定 協定
GATT GATT 協定(貿易及び関税に関する一般協定) 協定(貿易及び関税に関する一般協定)
無差別原則(最恵国待遇、内国民待遇)無差別原則(最恵国待遇、内国民待遇)
SPS SPS 協定(衛生植物検疫措置に関する協定) 協定(衛生植物検疫措置に関する協定)
加盟国が消費者や動植物の保護、環境の保全を図るために適切であ加盟国が消費者や動植物の保護、環境の保全を図るために適切であ ると判断される措置を講ずることを認めるも、その適切さはると判断される措置を講ずることを認めるも、その適切さは「
「正当な
正当な 科学的根拠科学的根拠」
」と
と「「必要以上に貿易制限的でない
必要以上に貿易制限的でない」」ことが要件
ことが要件
科学的根拠=コーデックス委員会や科学的根拠=コーデックス委員会やOIE OIE
((国際獣疫事務局国際獣疫事務局)等の)等の「「国
国 際的な基準、指針又は勧告」際的な基準、指針又は勧告」
TBT TBT 協定(貿易の技術的障碍に関する協定) 協定(貿易の技術的障碍に関する協定)
義務表示等の強制規格や任意規格、そのための適合性評価手続き義務表示等の強制規格や任意規格、そのための適合性評価手続き について、「について、「必要以上に貿易制限的でない必要以上に貿易制限的でない」
」ことを規定
ことを規定
差別的待遇を禁じている差別的待遇を禁じている「「同種の産品(
同種の産品(like like‐‐products products
))」」概念は
概念はGMO GMO
と非と非
GMO GMO
との関係に適用できるのか?との関係に適用できるのか?国際的規制枠組み 国際的規制枠組み
予防原則( 予防原則( Precautionary Principle Precautionary Principle 、 、事前警戒原則) 事前警戒原則)
EU EU・・・「 ・・・「科学の
科学の不確実性不確実性((scientific uncertainty scientific uncertainty
))」」を想定し、「重 を想定し、「重 大で取り返しのつかない被害が想定される場合には、危険性に 大で取り返しのつかない被害が想定される場合には、危険性に 関する科学的根拠が不十分であることを理由に、効果的な対策 関する科学的根拠が不十分であることを理由に、効果的な対策 措置を執ることを控えるべきではない
措置を執ることを控えるべきではない」 」と規定 と規定
定義に統一見解は存在せず、学説・判例上も法規範性は一般的に定義に統一見解は存在せず、学説・判例上も法規範性は一般的に 承認されていないが、承認されていないが、
1992 1992
年の「年の「国連環境開発会議リオ宣言」、国連環境開発会議リオ宣言」、「生物多様性条約」「生物多様性条約」、「気、「気 候変動に関する国連枠組み条約」に明記されたほか、「残留性有機 候変動に関する国連枠組み条約」に明記されたほか、「残留性有機 汚染物質に関するストックホルム条約」(汚染物質に関するストックホルム条約」(
2001 2001
)、「持続可能な開発に)、「持続可能な開発に 関するヨハネスブルクサミット実施計画書」(関するヨハネスブルクサミット実施計画書」(
2002 2002
)、さらに)、さらにEU EU
の諸規の諸規S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010 S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010
関す ク ッ 実施計画書」(
関す ク ッ 実施計画書」( )、)、 諸規諸規 則や指令、各国の国内法
則や指令、各国の国内法に反映に反映
米国・・ 米国・・・「科学の不確実性 ・「科学の不確実性」 」を考慮せず を考慮せず、 、「 「健全な科学(
健全な科学(soundsound science
science)
)」」のみを判断基準とする立場 のみを判断基準とする立場から予防 から予防原則を 原則を否定 否定
7 7
国際的規制枠組み 国際的規制枠組み
社会経済的影響 社会経済的影響や や倫理的観点 倫理的観点を配慮すべきか否か を配慮すべきか否か
カルタヘナ議定書・・・社会経済的影響の考慮を輸入国の裁量権 カルタヘナ議定書・・・社会経済的影響の考慮を輸入国の裁量権 として
として規定 規定 マイアミグループ マイアミグループと産業界は強く と産業界は強く反対 反対
欧州委員会 欧州委員会および およびEU EU加盟 加盟国 国
研究過程とリスク評価過程における研究過程とリスク評価過程における 「「ELSA/ELSI ELSA/ELSI
」」((Ethical, Legal and Ethical, Legal and Social
Social Aspects Aspects/Issues /Issues
))の重視の重視
リスク管理過程と政策形成過程におけるリスク管理過程と政策形成過程における 「「ELSA/ELSI ELSA/ELSI
の制度化の制度化」」
倫理委員会など倫理委員会などELSA ELSA
検討機関の設置検討機関の設置
市民対話や参加型技術評価・管理手法の開発と導入市民対話や参加型技術評価・管理手法の開発と導入
認可手続きでの認可手続きでのELSA ELSA
義務化義務化
義務表示・トレーサビリティ・共存方策などの法制化義務表示・トレーサビリティ・共存方策などの法制化リスクの評価と管理の実態 リスクの評価と管理の実態
米国の規制政策への疑問 米国の規制政策への疑問
開発企業による 開発企業による「 「自主規制
自主規制」」を超えるものではない を超えるものではない
USDA USDA
:環境放出・州間移動:環境放出・州間移動
FDA FDA
:食品安全性:食品安全性
EPA EPA
:農薬規制:農薬規制
あいつぐ未認可 あいつぐ未認可 GMO GMO の生産・流通過程への の生産・流通過程への混入
混入((contamination contamination
))
2000/01 2000/01
年年StarLink StarLink
トウモロコシ(トウモロコシ(Aventis Aventis
社、現社、現Bayer Bayer
))
2002 2002
年年 医薬品産生トウモロコシ(医薬品産生トウモロコシ(ProdiGene ProdiGene
社)社)
2004/05 2004/05
年年 害虫抵抗性害虫抵抗性Bt10 Bt10
トウモロコシ(トウモロコシ(Syngenta Syngenta
社)社)
2006 2006
年年 除草剤耐性除草剤耐性LL LL
イネ(イネ(Bayer Bayer
社社))S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010 S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010
年
年 除草剤耐性除草剤耐性 ((
yy
社社))
2008 2008
年年 害虫抵抗性害虫抵抗性event32 event32
トウモロコシ(トウモロコシ(Dow Agro Dow Agro
社)社)
学術研究会議 学術研究会議NRC NRC報告書 報告書( ( 2004 2004 ) )や やUSDA USDA内部 内部監査( 監査( 2005.12 2005.12 ) )、会 、会 計検査院
計検査院GAO GAO報告書( 報告書( 2008.11 2008.11 ) )でも苦言 でも苦言
カリフォルニア北地裁判決( カリフォルニア北地裁判決( 2009.9 2009.9 )で )で GM GM 甜菜 甜菜 USDA USDA 認可差し止め 認可差し止め
環境影響評価を義務づけた国家環境政策法(環境影響評価を義務づけた国家環境政策法(NEPA NEPA
)違反が根拠)違反が根拠9 9
リスクの評価と管理の実態 リスクの評価と管理の実態
GMO GMOリスクの不確実性 リスクの不確実性
リスク評価は量的にも質的にも十分ではないとの指摘 リスク評価は量的にも質的にも十分ではないとの指摘
食品リスク 食品リスク
評価手法・基準の策定・・・コーデックス委員会で長年にわたり審議評価手法・基準の策定・・・コーデックス委員会で長年にわたり審議
食品リスクを示唆する数々の調査・研究食品リスクを示唆する数々の調査・研究
環境リスク 環境リスク
カルタヘナ議定書の各国法制化はなお途上カルタヘナ議定書の各国法制化はなお途上
英国で実施された大規模な環境影響評価(英国で実施された大規模な環境影響評価(2000 2000‐‐2003 2003
年)年)
EU EU
におけるにおける共存方策共存方策の具体化はなお途上(の具体化はなお途上(2003 2003
年年EC EC
勧告を受けて加勧告を受けて加 盟国で具体化盟国で具体化作業中作業中
2010 2010
年年7 7
月月に新規則提示に新規則提示))
環境リスクを示唆する数々の調査・環境リスクを示唆する数々の調査・研究研究
大学・試験研究機関の研究者による評価試験への制約 大学・試験研究機関の研究者による評価試験への制約
委託試験・・・企業利害に反しないという暗黙のプレッシャー委託試験・・・企業利害に反しないという暗黙のプレッシャー
独自試験・・・①独自試験・・・①GM GM
種子の入手が困難(技術使用同意書による制約)、種子の入手が困難(技術使用同意書による制約)、②否定的結果の公表で、産業界や推進派科学者からバッシング
②否定的結果の公表で、産業界や推進派科学者からバッシング
WTO
WTO紛争処理手続き 紛争処理手続き ・・・パネル ・・・パネルへの提訴 への提訴
背景・・・ 背景・・・ EU EU の の GMO GMO 規制と 規制と「 「事実上のモラトリアム」 事実上のモラトリアム」
既存の 既存の GMO GMO 規制 規制
1990 1990
環境放出指令環境放出指令90/220/EEC 90/220/EEC
1997.5 1997.5
新規食品規則新規食品規則258/97/EC 258/97/EC
1996.5 1996.5
:除草剤耐性:除草剤耐性RR RR
大豆(大豆(for for
輸入)~輸入)~1998.8 1998.8
:害虫抵抗性:害虫抵抗性MON810
MON810
トウモロコシ(トウモロコシ(for for
輸入+栽培)など認可輸入+栽培)など認可
1999.6 1999.6 加盟国が表示規則とトレーサビリティ、予防原則の制度 加盟国が表示規則とトレーサビリティ、予防原則の制度 化のため
化のため GMO GMO 規制の改正を要求、それ 規制の改正を要求、それまで まで「 「事実上のモラトリア 事実上のモラトリア ム
ム」 」を宣言 を宣言
新規の認可手続きを凍結新規の認可手続きを凍結
2004.4 2004.4 新規則の制定 新規則の制定
S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010 S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010
新環境放出指令新環境放出指令2001/18/EC 2001/18/EC
((2001.3 2001.3
提案、提案、2002.10 2002.10
施行施行))
食品・飼料規則食品・飼料規則1829/2003/EC 1829/2003/EC
((2003.9 2003.9
提案、提案、2004.4 2004.4
施行施行))
トレーサビリティ規則トレーサビリティ規則1830/2003/EC 1830/2003/EC
((2003.9 2003.9
提案、提案、2004.4 2004.4
施行施行))
表示免除の混入許容表示免除の混入許容0.9 0.9
%、未認可混入%、未認可混入0.5 0.5
%(日本は%(日本は5 5
%%!! !!
))
2004.5 2004.5
害虫抵抗性害虫抵抗性Bt11 Bt11
トウモロコシ(トウモロコシ(for for
輸入)を認可輸入)を認可11 11
WTO
WTO紛争処理手続き 紛争処理手続き ・・・パネル ・・・パネルへの提訴 への提訴
米国等の動き 米国等の動き
1999.12 1999.12 WTO WTO
を通じてを通じてEU EU
に圧力をかける動きを開始に圧力をかける動きを開始
2001.6 2001.6 TBT TBT
に関するに関するWTO WTO
会合でカナダ等が、欧州委が提案したトレーサ会合でカナダ等が、欧州委が提案したトレーサ ビリ と表 に関する新規則 懸念を表明ビリ と表 に関する新規則 懸念を表明 ビリティと表示に関する新規則への懸念を表明 ビリティと表示に関する新規則への懸念を表明
2001.7 2001.7
欧州委が米国に対し、新環境放出規則の導入によってモラトリア欧州委が米国に対し、新環境放出規則の導入によってモラトリア ム取り下げを約束ム取り下げを約束
2001.10 2001.10 EU EU
環境大臣会合で加盟国がトレーサビリティと表示に関する環境大臣会合で加盟国がトレーサビリティと表示に関する 新規則の導入が先決であることを主張新規則の導入が先決であることを主張
2002.10 2002.10
新規則の合意に失敗新規則の合意に失敗
2003.5 2003.5
米国・カナダ・アルゼンチンが米国・カナダ・アルゼンチンがWTO WTO
紛争解決機関(全加盟国)に紛争解決機関(全加盟国)にEU
EU
との協議を申請との協議を申請EU
EU
との協議を申請との協議を申請
2003.8 2003.8
紛争処理パネルの設置を申請(紛争処理パネルの設置を申請(委員選任に難航)
委員選任に難航)
2004.3 2004.3
紛争処理パネル(スイス、スリランカ、日本)を設置紛争処理パネル(スイス、スリランカ、日本)を設置WTO
WTO紛争処理手続き 紛争処理手続き ・・・パネル ・・・パネルでの審理過程 での審理過程
経過 経過
2004.4 2004.4
カナダと米国が申立書を提出カナダと米国が申立書を提出
2004.5~6 2004.5~6
欧米研究者、ノルウェー、欧米研究者、ノルウェー、NGOs NGOs
などがなどがEU EU
支持支持
2004.6 2004.6 EU EU
が申立書を提出(日付はが申立書を提出(日付は5 5
月)月)
2004.7 2004.7
米国が米国がEU EU
へのへの反論書を提出反論書を提出
2004.7 2004.7
申立国が論点を手続き上の問題に絞り、科学的論拠は不要と主申立国が論点を手続き上の問題に絞り、科学的論拠は不要と主 張するも、紛争パネルは専門家からの科学的アドバイスを求めることを決 張するも、紛争パネルは専門家からの科学的アドバイスを求めることを決 定(定(審理期間の延長)
審理期間の延長)
2004.8 2004.8
紛争パネル、報告書提出時期を紛争パネル、報告書提出時期を2005.3 2005.3
に設定に設定
2004.11 2004.11
紛争パネル、報告書提出を延期(紛争パネル、報告書提出を延期(20 2005.6 05.6
))
2005 2 2005 2
最後の口頭審理最後の口頭審理S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010 S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010
2005.2 2005.2
最後の口頭審理最後の口頭審理
2005.6 2005.6
紛争パネル、報告書提出を延期(紛争パネル、報告書提出を延期(2005.10 2005.10
))
2005.8 2005.8
紛争パネル、報告書提出を延期(紛争パネル、報告書提出を延期(2005.12 2005.12
))
2005.12 2005.12
紛争パネル、報告書提出を延期(紛争パネル、報告書提出を延期( 2006.3 2006.3
))13 13
WTO
WTO紛争処理手続き 紛争処理手続き ・・・パネル ・・・パネルでの審理過程 での審理過程
経過(つづき) 経過(つづき)
2006.2.7 2006.2.7
中間報告書の送付(要約版のみ公開)中間報告書の送付(要約版のみ公開)
米国政府、産業界、マスメディアは、米国政府、産業界、マスメディアは、EU EU
敗訴=規制レジームの終焉、敗訴=規制レジームの終焉、安全性と便益を証明 と報道 安全性と便益を証明 と報道
GMO
GMO
の安全性と便益を証明、と報道の安全性と便益を証明、と報道
NGO NGO
は冷静な分析を主張は冷静な分析を主張
2006.9.29 2006.9.29
最終報告書の発表(最終報告書の発表(2006.11.21 2006.11.21
に承認)に承認)
基本的に中間報告書を基本的に中間報告書を踏襲踏襲・・・後述・・・後述
2006.12.19 2006.12.19
欧州委、裁定に沿った施策実施を約束するも、猶予期間を欧州委、裁定に沿った施策実施を約束するも、猶予期間を 要請要請
合意(合意(2007.11.21 2007.11.21
までまで猶予)猶予)
2007.11 2007.11
猶予期間延長猶予期間延長((‐‐2008.1 2008.1
))で合意で合意
2008 1 2008 1 EU EU
ととカナダカナダ アルゼンチンアルゼンチン 猶予猶予期間延長期間延長((2008 6 2008 6
))でで合意合意
2008.1 2008.1 EU EU
ととカナダ、カナダ、アルゼンチンアルゼンチン、、猶予猶予期間延長期間延長((‐‐2008.6 2008.6
))でで合意合意
2009.7 2009.7 EU EU
とカナダ、紛争解決で合意とカナダ、紛争解決で合意
2010.3 2010.3 EU EU
とアルゼンチン、紛争解決で合意とアルゼンチン、紛争解決で合意
米国とは調整中米国とは調整中… …
((2008.1 2008.1
米国が報復措置承認申請米国が報復措置承認申請 2008.2 2008.2 EU EU
が異議が異議仲裁パネルが保留扱い
仲裁パネルが保留扱い2008.10 2008.10
双方で審議)双方で審議)WTO
WTO紛争処理手続き 紛争処理手続き ・・・パネル ・・・パネルの裁決 の裁決
SPS SPS 協定との両立性 協定との両立性
EU EU
ののGMO GMO
認可凍結措置は認可凍結措置はSPS SPS
協定で認められた措置ではないが、協定で認められた措置ではないが、EU EU
の認の認 可手続き自体は可手続き自体は
SPS SPS
協定で認められた措置協定で認められた措置であるである 個個 認可手続きに認可手続きに「
「過度
過度 遅延遅延 ““ をもたらした とをもたらした と
個々の個々のGMO GMO
認可手続きに認可手続きに「「過度の遅延
過度の遅延 ““undue delay” undue delay” 」 」をもたらしたこと
をもたらしたこと は、は、第第
8 8
条に照らして協定違反条に照らして協定違反であるである
EU EU
の認可手続きで承認された個々のの認可手続きで承認された個々のGMO GMO
に対して一部加盟国がとった禁に対して一部加盟国がとった禁 止措置(セーフガード条項の発動)は止措置(セーフガード条項の発動)は
SPS SPS
協定上の措置にあたるが、協定上の措置にあたるが、EU EU
認認 可のための十分な科学的根拠は存在しており、可のための十分な科学的根拠は存在しており、「
「科学的根拠が不十分な
科学的根拠が不十分な 場合の措置場合の措置」
」と規定した
と規定した第第5 5
条条7 7
項に照らして協定違反項に照らして協定違反であるである
WTO WTO 協定とバイオセーフティ議定書との関連性 協定とバイオセーフティ議定書との関連性
EU EU
はバイオセーフティ議定書に依拠しはバイオセーフティ議定書に依拠し「 「予防(事前警戒)原則
予防(事前警戒)原則」」として
としてS.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010 S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010
EU EU
はバイオセ フティ議定書に依拠し、はバイオセ フティ議定書に依拠し、「「予防(事前警戒)原則
予防(事前警戒)原則」」として
としてGMO
GMO
規制政策を正当化したが、規制政策を正当化したが、申立国はバイオセーフティ議定書の締約申立国はバイオセーフティ議定書の締約 国ではないので、国ではないので、紛争解決においてこれに依拠することはできない紛争解決においてこれに依拠することはできない
また、「予防(事前警戒)原則また、「予防(事前警戒)原則」」は
は論争的で、国際公法上も定まった概念で論争的で、国際公法上も定まった概念で はないため、はないため、パネル裁定に用いることはパネル裁定に用いることはできないできない
GMO GMO が一般的に安全か否かの科学的判断は回避 が一般的に安全か否かの科学的判断は回避
15 15
WTO
WTO紛争処理手続き 紛争処理手続き ・・・パネル ・・・パネルの裁決 の裁決
露呈した 露呈した問題点 問題点
条約法に関する条約(ウィーン条約)との関連性 条約法に関する条約(ウィーン条約)との関連性
WTO WTO
協定協定のの解釈にあたって関連条約を考慮することを解釈にあたって関連条約を考慮することを規定規定するする
これが無視・軽視されるなら、いかなる多国間協定もその体をなさなこれが無視・軽視されるなら、いかなる多国間協定もその体をなさな くなるくなるおそれおそれ
本パネル報告は「全ての加盟国が当事国となっている条約本パネル報告は「全ての加盟国が当事国となっている条約」」に限定に限定
バイオセーフティ(カルタヘナ)議定書の弱点をそのまま踏襲 バイオセーフティ(カルタヘナ)議定書の弱点をそのまま踏襲
非締約国(輸出国)は締約国(輸入国)に対する事前通告等の義務非締約国(輸出国)は締約国(輸入国)に対する事前通告等の義務 を負わないを負わない
WTO WTO の根本問題 の根本問題
国連システムからの切断・・・国連を軸とする国際条約・国際合意・国国連システムからの切断・・・国連を軸とする国際条約・国際合意・国 際機関への遵守義務・説明責任を負わない際機関への遵守義務・説明責任を負わない
逆に、コーデックス委員会等の国連機関が逆に、コーデックス委員会等の国連機関がWTO WTO
の下請機関と化しての下請機関と化して しまっているしまっている
参考= 参考=GM GM作物の便益評価について 作物の便益評価について
GM GM 作物(除草剤耐性・害虫抵抗性)の便益可能性 作物(除草剤耐性・害虫抵抗性)の便益可能性
環境保全効果 環境保全効果
労働節減効果 労働節減効果
収量の増加 収量の増加
農家収益の向上 農家収益の向上
先進国型農業の場合(米国、ブラジル、アルゼンチン) 先進国型農業の場合(米国、ブラジル、アルゼンチン)
除草剤削減効果の失効 除草剤削減効果の失効 耐性雑草の出現 耐性雑草の出現
殺虫剤削減効果の低下 殺虫剤削減効果の低下 耐性害虫、副次的害虫の出現 耐性害虫、副次的害虫の出現
増収効果への疑問 増収効果への疑問
独占的な種子価格の問題 独占的な種子価格の問題
途上国型農業の場合(インド、南アフリカ) 途上国型農業の場合(インド、南アフリカ)
害虫抵抗性綿花のみ 害虫抵抗性綿花のみ
調査方法や分析方法上の制約ゆえ、一般化できず 調査方法や分析方法上の制約ゆえ、一般化できず
S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010
S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010 1717
アフリカを舞台とした
アフリカを舞台としたGMO GMO論争の政治化 論争の政治化
WTO WTO 提訴と並行した、米国による発展途上国への圧力 提訴と並行した、米国による発展途上国への圧力
ザンビア等 ザンビア等
2002.6 2002.6
アフリカ南部の飢饉に際し、ジンバヴエ、マラウイ、モザンビーアフリカ南部の飢饉に際し、ジンバヴエ、マラウイ、モザンビー ク ザンビア等がク ザンビア等が
GMO GMO
混入を懸念して 世界食糧計画(混入を懸念して 世界食糧計画(WFP WFP
)を通じ)を通じ ク、ザンビア等が、ク、ザンビア等が、
GMO GMO
混入を懸念して、世界食糧計画(混入を懸念して、世界食糧計画(WFP WFP
)を通じ)を通じ た米国からの緊急食料援助を拒否た米国からの緊急食料援助を拒否
2002.8 2002.8
国連機関は健康リスクの可能性を否定する一方、予期せぬ交国連機関は健康リスクの可能性を否定する一方、予期せぬ交 雑等によって地域の生態系に影響を及ぼす可能性を指摘、当事国の 雑等によって地域の生態系に影響を及ぼす可能性を指摘、当事国の 判断で製粉処理等によって打開を図ることを促す判断で製粉処理等によって打開を図ることを促す
2002.9 2002.9‐‐12 12
ザンビアを除き、製粉処理を条件に米国からの食料援助をザンビアを除き、製粉処理を条件に米国からの食料援助を 受け入れたが、米国は製粉処理費用の負担を拒否受け入れたが、米国は製粉処理費用の負担を拒否
2002.12 2002.12
ザンビア政府は米国からザンビア政府は米国から「「非人道的ゆえ国際法廷で断罪す
非人道的ゆえ国際法廷で断罪す べきべき」
」と非難されるも、実際は飢饉による被害を回避
と非難されるも、実際は飢饉による被害を回避
スーダン( スーダン( 2003.5 2003.5 )、アンゴラ( )、アンゴラ( 2004.3 2004.3 ) )
飢饉に際して飢饉に際して2002 2002
年の南部諸国と同様の対応をするも、米国等から激年の南部諸国と同様の対応をするも、米国等から激 しく非難され、「しく非難され、「
GMO GMO
受け入れか、深刻な結果に直面するか受け入れか、深刻な結果に直面するか」」の選択
の選択 を迫られるを迫られる
アフリカを舞台とした
アフリカを舞台としたGMO GMO論争の政治化 論争の政治化
なぜ深刻な飢饉が予想されたのか? なぜ深刻な飢饉が予想されたのか?
マラウイの場合マラウイの場合
2001 2001
年、年、IMF IMF
のの「「指導
指導」」で戦略的穀物備蓄の量を大幅削減
で戦略的穀物備蓄の量を大幅削減 年 飢饉被害の恐れがあ たにもかかわらず年 飢饉被害の恐れがあ たにもかかわらず が緊が緊急融急融
2002 2002
年、飢饉被害の恐れがあったにもかかわらず、年、飢饉被害の恐れがあったにもかかわらず、IMF IMF
が緊が緊急融急融 資を拒否資を拒否
なぜ深刻な被害を回避できたのか? なぜ深刻な被害を回避できたのか?
ザンビアの場合ザンビアの場合
飢饉の被害を受けていなかった周辺地域から食料穀物を融通でき飢饉の被害を受けていなかった周辺地域から食料穀物を融通でき た(た(EU EU
のの食料援助食料援助方針=国際援助規約)方針=国際援助規約)
伝統的農法の再評価、それに基づく伝統的作物栽培の推進伝統的農法の再評価、それに基づく伝統的作物栽培の推進
国際食料援助の基本原則( 国際食料援助の基本原則( Food Aid Convention 1999 Food Aid Convention 1999) )
S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010 S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010
現物ではなく現金(無償供与)現物ではなく現金(無償供与)
商業貿易との直接・間接のいかなるリンクもダメ商業貿易との直接・間接のいかなるリンクもダメ
可能なかぎり地域内(可能なかぎり地域内(regional/local regional/local
)で調達)で調達
被被援助国の要望・政策を援助国の要望・政策を尊重尊重
2005 2005
年「援助効果に関するパリ宣言」でも確認(年「援助効果に関するパリ宣言」でも確認(121 121
ヵ国・ヵ国・26 26
国際機関)国際機関)19 19
アフリカを舞台とした
アフリカを舞台としたGMO GMO論争の政治化 論争の政治化
米国食料援助政策の異常性 米国食料援助政策の異常性
PL480 PL480(公法 (公法 480 480 号=農業 号=農業貿易開発援助法、 貿易開発援助法、 1954 1954 ) )
米国による 米国による EU EU 批判( 批判( 2003.1 2003.1‐‐6 6 )と、 )と、 EU EU による反論( による反論( 2003.6 2003.6 ) )
United States Leadership Against Global HIV/AIDS, Tuberculosis, and United States Leadership Against Global HIV/AIDS, Tuberculosis, and Malaria Act of 2003
Malaria Act of 2003 ( ( P.L.108 P.L.108‐‐25 25 ) )
2003.1 2003.1
:上院に提案、:上院に提案、2003.3 2003.3
:下院に提案、:下院に提案、2003.5 2003.5
:一部修正の末、大:一部修正の末、大 統領が署名統領が署名
発展途上国の発展途上国のHIV/Aids HIV/Aids
対策などへの支援。但し、対策などへの支援。但し、GMO GMO
を含む米国かを含む米国か らの食料援助を受け入れることを抱き合わせらの食料援助を受け入れることを抱き合わせ
食料援助食料援助規約違反規約違反
余談 余談
2003.6 2003.6
エジプトがエジプトがWTO WTO
へのへのEU EU
提訴申立国に加わらなかったため、米提訴申立国に加わらなかったため、米 と 間 進め た自由貿 交渉を中断と 間 進め た自由貿 交渉を中断 国は同国との間で進めていた自由貿易交渉を中断 国は同国との間で進めていた自由貿易交渉を中断
米国型規制政策(“米国型規制政策(“Regulation for Business” Regulation for Business”
)の導入支援)の導入支援
2003.5 2003.5
バイオセーフティ法制化支援提唱(バイオセーフティ法制化支援提唱(1500 1500
万ドル万ドル))
Lugar Lugar‐‐Casey Global Food Security Act of 2009 (Lugar Casey Global Food Security Act of 2009 (Lugar‐‐Casey, S.384) Casey, S.384)
海外の食料安全保障確保のために「海外の食料安全保障確保のために「GM GM
技術を含むバイオテクノ技術を含むバイオテクノ世界食料危機と
世界食料危機とGMO GMOの「貢献可能性」? の「貢献可能性」?
Narratives of “ Narratives of “biotech for the poor biotech for the poor” discourse ” discourse
World population is increasing… World population is increasing…
Agricultural production is not keeping pace… Agricultural production is not keeping pace…
Alternative approaches are ineffective and unproductive… Alternative approaches are ineffective and unproductive…
THEREFORE THEREFORE, using GM crops is , using GM crops is the logical (and morally imperative) the logical (and morally imperative) choice
choice… …
If we take a closer look into the details,
If we take a closer look into the details, key assumptions key assumptions of these narratives turn to be
of these narratives turn to be problematic problematic
S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010 S.Hisano, Political Economy of Agriculture, Kyoto University, 2010
p p
ex.1
ex.1 Agrarian development narratives Agrarian development narratives ex.2
ex.2 Bt cotton narratives Bt cotton narratives ex.3
ex.3 Alternative agriculture narratives Alternative agriculture narratives ex.4
ex.4 Golden rice narratives Golden rice narratives
21 21
参考資料 参考資料
““Actuality and Potentiality of Ethical Reflections for Reconstruction of Actuality and Potentiality of Ethical Reflections for Reconstruction of Technology”,
Technology”, 5th CSG and ERSC Conference Genomics and Society 5th CSG and ERSC Conference Genomics and Society, Amsterdam: , Amsterdam:
NL, 17
NL, 17‐‐18 April 2008 18 April 2008
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http://www.econ.kyoto http://www.econ.kyoto u.ac.jp/ hisano/documents/CSG_hisano.pdf u.ac.jp/ hisano/documents/CSG_hisano.pdf
「遺伝子組換え技術はどこへ向かうか」、「遺伝子組換え技術はどこへ向かうか」、『『農業と経済農業と経済』』73(14): 5 73(14): 5‐‐19 19
、、2007.12 2007.12
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Poor”, Tailoring Biotechnologies Tailoring Biotechnologies, Volume 1, Issue 2, pp.81 , Volume 1, Issue 2, pp.81‐‐105, Nov 2005 105, Nov 2005
http://www.tailoringbiotechnologies.com/1_2_Hisano.pdf http://www.tailoringbiotechnologies.com/1_2_Hisano.pdf
「遺伝子組換え作物の社会科学「遺伝子組換え作物の社会科学: :
科学技術が社会に受け入れられるには?」科学技術が社会に受け入れられるには?」、、『
『イリュームイリューム』』
17(1): 4 17(1): 4‐‐21 21
、、2005.6 2005.6
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「世界の食料問題と遺伝子組換え作物」、松原・大塚編「世界の食料問題と遺伝子組換え作物」、松原・大塚編 『『現代の食とアグリビジ現代の食とアグリビジ ネスネス』』 有斐閣、有斐閣、
10 10
章、章、2004.5 2004.5
『『アグリビジネスと遺伝子組換え作物:政治経済学アプローチアグリビジネスと遺伝子組換え作物:政治経済学アプローチ』』 日本経済評論日本経済評論 社、社、