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修士論文(要旨) 2014 年 7 月

会話における接続助詞で終わる言いさし表現について

-「が」「けど」「から」「ので」「し」を中心に-

指導 堀口 純子 教授

言語教育研究科 日本語教育専攻

212J3905 董芳芳

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目 次

第 1 章 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 1.1 研究背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 1.2 言いさし表現の存在・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 1.3 研究動機・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 1.4 研究対象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 1.5 研究目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 第 2 章 先行研究・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2.1 言いさし表現・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 2.2 接続助詞で終わる言いさし表現・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2.3 「が」「けど」「ので」「から」「し」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2.4 言いさし表現に関する対照研究・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 2.5 本研究の位置付け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 第 3 章 言 いさ し表 現に 対 応す る中 国 語 調 査・ ・ ・・ ・・ ・ ・・ ・・ ・ ・・ ・・ ・ 8 3.1 中国語について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 3.2 調査対象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 3.3 分析方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 3.4 調査結果及びデータ分析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 3.5 まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 第 4 章 日本語会話教科書調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 4.1 調査対象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 4.2 調査結果およびデータ分析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 4.3 まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 第 5 章 アンケート調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 5.1 調査概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 5.2 調査対象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 5.3 調査内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 5.4 調査結果及びデータの分析考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 5.5 フォローアップ質問シート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 第 6 章 中国人上級日本語話者の使用特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46

6.1 中国人上級日本語話者の使用特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46 6.2 母語からの影響・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48 6.3 日本語会話教育/学習からの影響及び課題への提言・・・・・・・・・・・・・49 第 7 章 本研究のまとめ及び今後の課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51

7.1 本研究のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51 7.2 今後の課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53

謝辞 参考文献 資料

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要旨

(キーワード:言いさし表現、中国人上級日本語話者、中国語、会話教科書、使用特徴) N1 に合格し、1 年以上日本に住む中国人上級日本語話者は滞日中国人の多くを占めている。

彼らは日本語レベルが高まるとともに、待遇場面や人間関係にも配慮した円滑なコミュニケー ション能力が求められている。このような背景の中、稿者は非日本語母語話者にとって日本人 とのコミュニケーションで難しい部分は何だろうかと考えた。様々な文献を読むうちに、「け ど」「から」「し」など接続助詞で終わる言いさし表現は話し言葉を中心に頻繁に使われている 一方、日本語学習者にとっては正しい使用に困難を覚える項目の一つであることが分かった (朴 2008)。そこで、本研究は接続助詞で終わる言いさし表現を取り上げ、中国人上級日本語話 者の使用特徴、及び母語と日本語会話教育/学習からの影響を明らかにすることを目的とした。

以上のことを知ることにより、日本語学習者の言いさし表現に対する理解や、日本語教育現場 での言いさし表現の指導の一助にもなると考えられる。

先行研究では言いさし表現の用法や機能などの角度から考察するものが多い。例えば、白川 (2009)、朴(2008)、林(2008)、島本(2008)、朴(2010)、陳(2013)などがある。しかし、多数の 表現を扱い、多角度の調査を行う研究は少ない。そこで、本研究は研究対象を「が」「けど」「か ら」「ので」「し」という 5 つの接続助詞で終わる言いさし表現に絞り、①それに対応する中国 語 ②日中日本語会話教科書での扱い ③日本語母語話者と比べた場合の中国人上級日本語 話者の使用特徴について調査し、分析考察する。

まず、研究対象とした言いさし表現と対応する中国語を調べるために、字幕付き映画を用い、

データを分析考察した。その結果、研究対象とした言いさし表現に対して、中国語では接続助 詞や語気助詞を用い表現する場合もあることがわかった。しかし、表現されない場合が多いこ とが明らかになった。そのため、中国人留学生にとって日本語の言いさし表現の難しさには、

中国語の影響もあると考えられる。

次に、研究対象とした言いさし表現の会話教科書における扱いを知るため、日本と中国で出 版された中上級会話教科書を 2 冊ずつ取り上げて調査し、分析考察を行った。その結果、両方 とも会話文で多く扱われても、課の中心として取り上げない限り、説明文や練習問題がほとんど提示さ れないことがわかった。特に、中国の会話教科書 2 冊においては、言いさし表現に関して情報が片 寄ったり、不十分であったりして、まだ重視されていない現状が明らかになった。

また、本研究の中心調査として、中国人上級日本語話者及び日本語母語話者それぞれ 20 名 ずつ、計 40 名を対象とし、日常会話で使用する言いさし表現に関する選択式アンケート調査 を実施した。そして、日本人対象者の使用と比較しながら中国人対象者の使用特徴について分 析した。その結果、「が」「けど」の使用においては、①「です・ます体」完結文の多用 ②「で す・ます体」の後ろに「が」の使用 ③先輩後輩関係である場合と「と思うんです」で終わる場合の

「が」と「けど」の選択での迷い という 3 つの特徴が表れた。「から」「ので」の使用におい ては、①文体に関係なく言い切る ②不必要な場面でも言いさし表現を乱用する ③「から」

と「ので」の使い分けがはっきりしていない の 3 つの特徴が見出された。「し」の使用におい ては、①「し」で終わる言いさし表現をあまり使わない ②「し」と「から」の使い分けがはっ

1

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きりしていない という特徴があった。

アンケートに添付したフォローアップ質問シートの回答から、言いさし表現の知識は授業よ り、日本人との会話や日本語メディアから得ている可能性が示唆された。使用経験に関しては、

中国人対象者は言いさし表現に対して、対人関係による用法が理解できない、表情などで意味 を推測している、マイナスの印象を持っている、などの現状が表れた。日本人対象者の感想で 特に多かったのは、外国人日本語話者の言いさし表現の多用と乱用や、使い分けができないこ と、「し」の誤用などであった。

さらに、本研究の目的を巡って、3 つの調査の分析結果に基づき考察した。中国人上級日本語話 者の使用特徴を「言い切りの多用」「使い分けの不明確」「不必要な場面での乱用」の 3 つに分 け、それぞれ先行研究と比較し、学習者の使用上と教科書での扱いにおける問題点について述 べた。その後、母語と日本語会話教育/学習からの影響についてより深く考察し、日本語会話 教育現場における言いさし表現の導入の課題を述べたうえで提言を行った。

最後に、調査データが多くない点や、自然会話の真実性に欠けている点、日本人対象者の条件 を揃えられなかった点などの本研究の限界について述べた。今後の課題としては、本研究の分 析結果を参考にし、データを増やしてより深く研究していきたいと考えている。また、機能が さらに変化していく可能性がある多様な言いさし表現に関する指導方法と学習方法に注目す る研究の必要性があげられる。

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主要参考文献

岡田安代(1991)「日本人はなぜ文末まで言わないのか?-会話を成り立たせる「共話」の原理

-」『月刊日本語』(4) pp.9-13

柏崎秀子(1993)「話しかけ行動の談話分析-依頼・要求表現の実際を中心に」『日本語教育』

(79) pp.53-63

小池真理(2000)「日本語母語話者が失礼と感じるのは学習者のどんな発話か:「依頼」の場面 における母語話者の発話と比較して」『北海道大学留学生センター紀要』(4) pp.58-80 国際交流基金(2013)『海外の日本語教育の現状一日本語教育機関調査・2012 年度日本語教育

機関調査より』くろしお出版

三枝令子(2007)「話し言葉における『が』『けど』類の用法」『一橋大学留学生センター紀要』

(10) pp.11-27

佐藤勢紀子(1994)「中上級日本語教育における中断文『…が/けど』の扱い方」『東北大学留 学生センター紀要』(2) pp.17-26

島本明子(2008)「会話中にあらわれる文末詞シ」九州大学大学院修士論文

白川博之(2008)「文型としての『言いさし文』」『広島大学日本語教育研究』(18) pp.1-8 白川博之(2009)『「言いさし文」の研究』くろしお出版

曹英南(2000)「『けど』で終わる発話の語用論的研究一『言い終わり』の『けど』を中心に]『言 語文化と日本語教育』(19) pp.89-100

曽英南(2004)「字幕付き映画における韓日の言いさし表現の対応関係 :「述部有り」の言いさ し表現を中心として」『言語文化と日本語教育』(27) pp.104-115

陳宜萱(2013)「台湾人中上級日本語学習者における文末省略使用状況―日本語母語話者と比較 して―」銘傳大學修士論文

陳美玲(2009)

話しことばにおける「けど」と中国語との対照について ―これまでの研究で の無対応の部分を中心に―

」『

日本語教育をめぐる研究と実践

pp.152-166

鳥井克之(2008)『中国語教学(教育・学習)文法辞典』東方書店

萩原孝恵(2010)「日本語学習者のための「から」の語用論 ―接続助詞「から」と「ので」の 適切な使用のために―」『日本語 OPI 研究会 20 周年記念論文集・報告書』 pp.132-147 南不二男(1990)『現代日本語の構造』大修館書店

朴仙花(2008)「現代日本語における接続助詞で終わる言いさし表現について-「けど」「から」

を中心に-」『言葉と文化』(9) pp.253-270

朴仙花(2010)「OPI データにみる日本語学習者と日本語母語話者による文末表現の使用 : 接続 助詞で終わる言いさし表現を中心に」『言葉と文化』(11) pp.217-235

横森大輔(2006)「接続助詞の文末用法をもたらす要因--相互行為における参与者の認知の観点 から」『言語科学論集』(12) pp.57-76

林茜茜(2008)「ブログにおける言いさし文」『杏林大学大学院論文集』(5) pp.51-133

Referensi

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