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公益社団法人  日本農芸化学会 関東支部  2022 年度若手発案企画

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JSBBA KANTO

公益社団法人  日本農芸化学会 関東支部  2022 年度若手発案企画

(報告者:上田大次郎)

令和4年9月27日  9 月22日にイソプレノイド研究会シンポジウムとして「脂溶性ビタミン研 究の最前線」を新潟大学農学部C110講義室とオンラインのハイブリッド開催 いたしました。今回、脂溶性ビタミン研究について最前線でご研究されている 5名の講師の方にご講演していただきました。

 まずは、桐生大学医療保健学部の田端佑規先生より「非環化レチノイド ゲ ラニルゲラノイン酸の生合成と肝発癌抑制について」と題し、レチノイド(ビ タミンA)の解説やその生合成、さらにその生理活性(肝発癌抑制)研究の詳 細について解説していただきました。特に非環状レチノイドは哺乳動物体内で 生合成されているが、加齢などの理由で生合成量が低下することで肝発癌発生 母地を生み出す可能性があり、食事などを介した非環状レチノイドの経口補充 による肝発癌を予防できる可能性が考えられ驚きました。

 次に、富山県立大学工学部の安田佳織先生より「天然型ビタミンD およびビ タミンD誘導体の代謝と生理作用」と題し、ビタミン Dの解説とともに、天 然型ビタミン D3の代謝と生理作用について解説していただきました。ノック マウスを利用した代謝研究により、新たな疾患モデルを提唱しており、今後の 高齢化社会におけるビタミンD の接種の重要さを実感いたしました。

 次に、富山県立大学工学部の榊利之先生より「ゲノム編集法により作製した II 型くる病モデルラットを用いたビタミン D およびVDR 作用の解析」と題 し安田先生の基礎的な話をベースにビタミンD のリガンドの詳細を解説して いただきました。その中でくる病モデルマウスを利用し、これらの特に脱毛 に関してビタミンD の受容体が必要な一方、ビタミンD の結合能が必要でな いことには感銘を受けました。今後その詳細について非常に興味が湧きました

 次に、芝浦工業大学システム理工学部須原義智先生より「ビタミン K の誘 導体合成による新規生理活性物質の創製」と題し、ビタミンKの解説と共にそ の誘導体を化学合成することによって生理活性物質を創出するご研究について 解説いただきました。その中で、ビタミン K側鎖末端に様々な官能基を導入 し、中でも疎水性の官能基を導入した誘導体に強い活性が見られておりました。

特に脳神経の酸化ストレスからの保護作用があると知られているリファンピ シンに匹敵するほどの活性を示すことが明らかとなっており、感銘を受けま した。 最後に、芝浦工業大学システム理工学部廣田佳久先生より「ビタミンK 変 換酵素UBIAD1 を介したコレステロール代謝調節機構」と題し、ビタミンK をメナキノン4に変換する酵素UBIADについて解説いただきました。近年

UBIAD1がコレステロール合成の律速酵素であり、高脂血症治療薬として世界

中で用いられている Statin の標的酵素であるHMG-CoA reductase (HMGCR)を。

(裏面につづく)

(2)

JSBBA KANTO

介してコレステロール合成を調節することが報告されておりました。この

UBIAD1の転写制御を介したコレステロール合成機構を解析することにより

、poly [ADP-ribose] polymerase-1(PARP-1 )はUBIAD1 プロモーター を活性化することで、ビタミンK 変換量を増加すし、 PARP-1 が UBIAD1 の転写活性を促進し HMGCRのERAD を阻害することでコレステロール合成 量を増加する可能性が示唆されておりました。今後ビタミンKがどのように コレステロール代謝に寄与するのか非常に興味深かったです。

最後になりますが、ご講演いただきました講師の先生方、本シンポジウムに ご参加いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。本企画は日本農芸化学会 関東支部のご支援により開催に至りました。関係者の皆様に厚く御礼申し上げ ます。

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