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情報工学部4学科の「FIT ポケットラボ」の総括

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福岡工業大学 学術機関リポジトリ

情報工学部4学科の「FIT ポケットラボ」の総括

言語: jpn 出版者:

公開日: 2022-07-28 キーワード (Ja):

キーワード (En):

作成者: 下戸, 健, 福本, 誠, 松尾, 慶太, 丸山, 勲, 田嶋, 拓也, 前田, 洋

メールアドレス:

所属:

メタデータ

http://hdl.handle.net/11478/00001723

URL

(2)

情報工学部 4 学科の「 FIT ポケットラボ」の総括

下 戸 健

(情報システム工学科)

福 本 誠

(情報工学科)

松 尾 慶 太

(情報通信工学科)

丸 山 勲

(情報システム工学科)

田 嶋 拓 也

(システムマネジメント学科)

前 田 洋

(情報通信工学科)

Key words: Motivation Driven Learning, Science and technology, Independent study, Creativity education

1 . は じ め に

意 欲 あ る 学 生 を エ ン カ レ ッ ジ し た い と い う 教 員 の 思 い か ら , 低 学 年 時 か ら ユ ニ ー ク な 学 術 活 動 に 専 念 で き , 自 主 的 に 知 的 探 究 心 を 追 及 で き る よ う な 環 境 を 整 え ら れ ,「FI T ポ ケ ッ ト ラ ボ 」は 2 0 1 2 年 に 設 立 さ れ た 。 こ の 活 動 は 大 学 の 本 義 に 沿 っ た 有 効 な も の だ と 考 え ら れ 1 - 3 ),2 0 1 6 年 度 に は 情 報 工 学 部 の 学 科 横 断 で 実 施 す る こ と に な り , 各 学 科 の 特 色 が 交 流 し , 先 端 的 教 育 に 発 展 し た こ と を 報 告 し て き た 4 - 8 )

FI T ポ ケ ッ ト ラ ボ の 活 動 目 標 で あ る , 文 部 科 学 省 主 催 の サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ で は ,9 年 連 続 で フ ァ イ ナ リ ス ト に 選 出 さ れ ,2 0 1 3 年 度 か ら 6年 連 続 で 入 賞 し て お り ,2 0 1 5 年 度 に は 実 質 2 位 2 0 1 7 年 度 に は 実 質 3 位 の 受 賞 と な っ た 9 - 1 4 )。 成 果 発 表 は サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ の み に 留 ま ら ず , 他 の 大 会 に も 参 加 し 受 賞 も し て い る 。 こ の 活 動 に よ り , 学 内 で も i - Te c h L A Bの 中 核 プ ロ ジ ェ ク ト の 1つ に 育 っ た 。

文 部 科 学 省 主 催 の サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ は , 自 主 研 究 を 行 う 学 部 生 の 大 き な 目 標 で あ っ た が ,

2 0 2 1年 度 以 降 の 開 催 は 未 定 と の こ と だ っ た 。こ れ

に 伴 い , 新 し い 目 標 が で き る ま で ,FI T ポ ケ ッ ト ラ ボ の 活 動 を 一 旦 休 止 す る こ と と な っ た 。 本 報 で は ,2 0 2 1 年 度 の 活 動 内 容 を 報 告 す る と と も に , 総 括 を 行 っ た 。

2 . 2 0 2 1 年 度 F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ の 活 動

2 0 2 1 年 度 の サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ が 開 催 さ れ な

い こ と を 1 0 月 に 受 け ,C O V I D - 1 9 の 感 染 拡 大 も あ り , 本 格 的 な 活 動 は 行 わ な か っ た 。 そ れ で も 指 導 教 員 の 身 の 回 り で , 目 標 を 持 っ て 自 主 的 に 活 動 し て い る プ ロ ジ ェ ク ト が あ れ ば , 指 導 を 行 っ た 。 指 導 教 員 の 構 成 は 各 学 科 の 協 力 の 下 ,

・ 前 田 洋 教 授 ( 情 報 工 学 部 長 ) ・ 福 本 誠 教 授 ( 情 報 工 学 科 ) ・ 松 尾 慶 太 教 授 ( 情 報 通 信 工 学 科 ) ・ 下 戸 健 准 教 授 ( 情 報 シ ス テ ム 工 学 科 ) ・ 丸 山 勲 准 教 授 ( 情 報 シ ス テ ム 工 学 科 )

・ 田 嶋 拓 也 教 授 ( シ ス テ ム マ ネ ジ メ ン ト 学 科 ) だ っ た 。

活 動 を 行 っ た プ ロ ジ ェ ク ト は , 研 究 成 果 を 日 本 産 業 技 術 教 育 学 会 第 1 6 回 技 術 教 育 創 造 の 世 界( 大 学 生 版 )発 明・工 夫 コ ン テ ス ト に 応 募 し ,「 奨 励 賞 」 を 受 賞 し た 1 5 )( 図 1)。

F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ は 設 立 か ら 1 0 年 を 迎 え ,サ イ

エ ン ス・イ ン カ レ に は 第 2回 大 会 か ら 応 募 し ,9年 年 連 続 で フ ァ イ ナ リ ス ト に 選 出 さ れ た 。 落 選 し た プ ロ ジ ェ ク ト も あ っ た が , 学 生 が 自 主 的 に 行 っ た 研 究 は , そ の 研 究 に と っ て も 学 生 に と っ て も 重 要 な も の だ っ た 。 年 度 毎 に プ ロ ジ ェ ク ト は ま と め て い る が ,1 0 年 間 の 全 プ ロ ジ ェ ク ト を 冊 子 に ま と め た ( 図 2)。

(3)

3 . 総 括

「 は じ め に 」 で 述 べ た よ う に , 文 部 科 学 省 主 催 サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ の 休 止 に 伴 い ,F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ は 一 旦 休 止 と な っ た 。2 0 2 2 年 に 入 り , 開 催 方 針 を 変 更 す る 形 で オ ン ラ イ ン で の 文 部 科 学 省 主 催 「 サ イ エ ン ス ・ カ ン フ ァ レ ン ス 」 が ア ナ ウ ン ス さ れ た も の の , 前 期 か ら 学 生 が 自 主 研 究 を 推 進 す

る F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ の 枠 組 み で は 対 応 不 可 能 で あ

っ た 。 サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ は 専 門 家 に よ る 論 文 審 査 , 評 価 と 表 彰 , そ し て 学 生 間 の 研 究 交 流 が あ る 大 規 模 イ ベ ン ト で あ り , 学 生 が フ ァ イ ナ リ ス ト と し て 選 出 さ れ れ ば 文 部 科 学 省 主 催 イ ベ ン ト に 招 待 さ れ る と い う 点 も 学 生 の 魅 力 だ っ た と 考 え ら れ る 。 こ の 魅 力 は F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ の プ ロ ジ ェ ク ト メ ン バ ー の 勧 誘 で も 役 立 ち , 学 生 に と っ て の 「 自

分 で も 何 か 研 究 し た い 」 と い う さ さ い な 動 機 を 実 際 に 論 文 に 仕 上 げ る と い う 成 果 に つ な げ る 事 が 出 来 た 。 学 生 た ち の 研 究 動 機 を 論 文 に つ な げ ら れ る 様 な 魅 力 あ る イ ベ ン ト が 今 後 あ れ ば ,F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ も 再 開 で き る か も し れ な い 。

こ の F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ の 経 験 者 は , 社 会 人 と し て 活 躍 し た り , 大 学 院 に 進 学 し た り し て い る 。1 0 年 間 の F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ の 総 括 と し て 1 0 名 の 学 生 か ら コ メ ン ト を 求 め 「F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ 経 験 者 と し て の 今 」と し て 付 録 に ま と め た 。そ こ に は F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ で 培 っ た 力 や , そ れ が 今 に 役 立 っ て い る 事 な ど が 記 述 さ れ て い る 。「 研 究 し た い 」と い う 気 持 ち の 芽 生 え を F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ が 上 手 く 育 む こ と が 出 来 た か の 評 価 資 料 と し て い た だ き た い 。 指 導 教 員 の 視 点 か ら も , サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ を 目 指 す F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ の 取 り 組 み は 魅 力 的 な 活 動 で あ っ た 。 特 に , 低 い 年 次 か ら 参 加 で き る 研 究 活 動 と い う こ と で , 意 欲 の あ る 学 生 達 に は 非 常 に 良 い 機 会 で あ っ た 。大 学 1,2 年 生 の 頃 か ら 自 分 で 研 究 テ ー マ を 設 定 す る 取 り 組 み は 中 々 な い の で は な か ろ う か 。 ま た , 学 部 横 断 型 の 取 り 組 み と い う 観 点 で は , 普 段 は 接 点 の な い 異 な る 学 科 の 学 生 同 士 が 関 わ る こ と で , 互 い の 考 え 方 や 志 向 性 の 違 い な ど を 知 る こ と が で き , 良 い 経 験 に な っ た で あ ろ う 。 さ ら に , サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ に 参 加 し て 外 部 の 教 員 や 学 生 ,企 業 の 方 々 と 触 れ 合 う こ と は , 滅 多 に な い 機 会 で あ る 。 カ リ キ ュ ラ ム 外 の 取 り 組 み の た め , 一 般 的 な 学 業 を 修 め な が ら の 活 動 は 大 変 な こ と だ が , こ れ ら の 取 り 組 み を 経 験 し た の と し な い の と で は 大 き な 差 が つ く は ず で あ る 。 も ち ろ ん , う ま く い く こ と ば か り で は な か っ た 。 教 員 が 1 か ら 1 0 ま で 指 導 す る わ け で は 無 い た め , 学 生 自 身 が 先 行 研 究 や 実 験 方 法 の 調 査 , 実 験 実 施 , デ ー タ 解 析 , 論 文 執 筆 ま で あ ら ゆ る 研 究 の 段 階 に 能 動 的 に 取 り 組 み , 問 題 が 発 生 し た ら 自 分 自 身 で 解 決 す る 必 要 が あ る 。 大 変 な 作 業 で あ る た め , 途 中 で ド ロ ッ プ ア ウ ト し て し ま う こ と や , 意 気 込 ん で 取 り 組 ん だ も の の , サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ に 落 選 し て し ま う こ と も あ っ た 。 そ ん な 中 , 何 年 か 続

1 1 6 回 技 術 教 育 創 造 の 世 界 ( 大 学 生 版 )

発 明 ・ 工 夫 コ ン テ ス ト で 「 奨 励 賞 」 を 受 賞

2 年 度 毎 の 冊 子 と 1 0 年 間 の 全 プ ロ ジ ェ ク ト

の 冊 子

(4)

け て 落 選 し た と こ ろ か ら , 仲 間 の 励 ま し を 受 け , 最 後 の 年 に イ ン カ レ に 参 加 で き た 学 生 も い た 。 こ の よ う な 姿 か ら , 指 導 教 員 と し て も 学 ば せ て も ら う こ と が 多 か っ た よ う に 思 う 。 失 敗 や 挫 折 か ら 学 び , 再 び 立 ち 上 が り , 目 標 を 達 成 し た 経 験 は , 学 生 た ち の 今 後 の 人 生 で 貴 重 な 財 産 に な る と 確 信 し て い る 。

4 . お わ り に

文 部 科 学 省 サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ に 変 わ る 新 し い 目 標 が で き る ま で ,FI T ポ ケ ッ ト ラ ボ は 一 旦 休 止 と な る 。「 問 題 解 決 力 に 優 れ た 技 術 者 を 育 て る 」 ひ と つ の プ ラ ッ ト フ ォ ー ム と し て のP B L型 教 育 の 推 進 を 視 野 に 入 れ , 今 後 , 新 規 の 外 部 コ ン テ ス ト 等 の 開 催 状 況 も 継 続 調 査 し , 再 開 の 可 能 性 を 探 っ て い き た い と 考 え る 。

謝 辞

本 取 組 み は 2 0 2 1 年 度 学 生 研 究 ・P B L 等 支 援 予 算 「 情 報 工 学 部 F I T P o c k e t L A B . - 創 造 性 豊 か な 科 学 技 術 人 材 を 育 成 す る 学 術 支 援 活 動 - 」 に よ り 実 施 さ れ ま し た 。 こ れ ま で 多 く の 教 職 員 の 方 々 に お 世 話 に な り ま し た 。皆 様 に 感 謝 の 意 を 表 し ま す 。

参 考 文 献

1 ) 下 戸 健:情 報 シ ス テ ム 工 学 科「F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ 」

の 取 り 組 み ,福 岡 工 業 大 学 F D A n n u a l R e p o r t,第 4 巻 , p p . 1 2 - 2 1,2 0 1 4

2 ) 丸 山 勲 ,下 戸 健 ,山 口 明 宏:M D LM o t i v a t i o n D r i v e n

L e a r n i n g)と し て の F I Tポ ケ ッ ト ラ ボ ,福 岡 工 業 大 学

F D A n n u a l R e p o r t, 第 5巻 ,p p . 3 8 - 4 62 0 1 5.

3 ) 下 戸 健 ,福 本 誠 ,丸 山 勲 :F I Tポ ケ ッ ト ラ ボ の 活 動

と 今 後 の 展 開 - 落 選 と 口 頭 発 表 昇 格 - ,福 岡 工 業 大 F D A n n u a l R e p o r t, 第 6巻 ,p p . 4 5 - 5 42 0 1 6.

4 ) 下 戸 健 ,福 本 誠 ,松 尾 慶 太 ,丸 山 勲 ,田 嶋 拓 也 ,木

室 義 彦 : 情 報 工 学 部 4 学 科 の 「F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ 」,

福 岡 工 業 大 学 F D A n n u a l R e p o r t, 第 7巻 ,p p . 6 2 - 7 1 2 0 1 7.

5 ) 下 戸 健 ,福 本 誠 ,松 尾 慶 太 ,丸 山 勲 ,田 嶋 拓 也 ,木

室 義 彦 : 情 報 工 学 部 4学 科 の「F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ 」の 進 展 ,福 岡 工 業 大 学 F D A n n u a l R e p o r t,第 8 巻 ,p p . 4 8 - 5 7,2 0 1 8.

6 ) 下 戸 健 ,福 本 誠 ,松 尾 慶 太 ,丸 山 勲 ,田 嶋 拓 也 ,木

室 義 彦 : 情 報 工 学 部 4学 科 の「F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ 」の 向 上 ,福 岡 工 業 大 学 F D A n n u a l R e p o r t,第 9 巻 ,p p . 6 1 - 6 9,2 0 1 9.

7 ) 下 戸 健 ,福 本 誠 ,松 尾 慶 太 ,丸 山 勲 ,田 嶋 拓 也 ,前

田 洋 : 情 報 工 学 部 4学 科 の「F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ 」の 成 長 ,福 岡 工 業 大 学 F D A n n u a l R e p o r t,第 1 0巻 ,p p . 2 6 - 3 2,2 0 1 9.

8 ) 下 戸 健 ,福 本 誠 ,松 尾 慶 太 ,丸 山 勲 ,田 嶋 拓 也 ,前

田 洋 : 情 報 工 学 部 4学 科 の 「F I Tポ ケ ッ ト ラ ボ 」w i t h C O V I D - 1 9,福 岡 工 業 大 学 F D A n n u a l R e p o r t,第 11巻 , p p . 2 8 - 3 4,2 0 2 0.

9 ) 福 岡 工 業 大 学 : 情 報 シ ス テ ム 工 学 科 F I T ポ ケ ッ ト

ラ ボ の 2 名 が サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ ・ コ ン ソ ー シ ア ム 奨 励 賞 受 賞 ,C a m p u s M a i l H - 2 6 - 0 0 3

1 0 ) 福 岡 工 業 大 学:[ 文 科 省 主 催 サ イ エ ン ス・イ ン カ レ ]

コ ン ソ ー シ ア ム 奨 励 賞 ・ グ ッ ド パ フ ォ ー マ ン ス 賞 受 賞 ,C a m p u s M a i l H - 2 7 - 0 0 4.

11 ) 福 岡 工 業 大 学 : 第 5 回 サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ 「 国

立 研 究 開 発 法 人 科 学 技 術 振 興 機 構 理 事 長 賞 」「 サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ 審 査 員 奨 励 賞 」 ダ ブ ル 受 賞 ,C a m p u s M a i l H - 2 8 - 0 1 4.

1 2 ) 福 岡 工 業 大 学 :[F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ ] 古 賀 穂 香 さ ん

6 回 サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ に て 「D E R U K U I」 を 受 賞 ! ,C a m p u s M a i l H - 2 9 - 0 1 6.

1 3 ) 福 岡 工 業 大 学 :[ 第 7 回 サ イ エ ン ス・イ ン カ レ ]「 サ

イ エ ン ス ・ イ ン カ レ 奨 励 表 彰 」 を 受 賞 ,C a m p u s M a i l H - 3 0 - 0 0 6.

1 4 ) 福 岡 工 業 大 学 :『 第 1 0 回 サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ 』

i - Te c h L A B .の 「F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ 」 ダ ブ ル 受 賞 ,

C a m p u s M a i l 2 0 2 1 - 0 0 5.

1 5 ) 福 岡 工 業 大 学 :[i - S T E M×F I T ポ ケ ッ ト ラ ボ ]『 第

1 6回 技 術 教 育 創 造 の 世 界 ( 大 学 生 版 ) 発 明 ・ 工 夫 コ ン テ ス ト 』「 奨 励 賞 」 受 賞 ,C a m p u s M a i l 2 0 2 1 - 2 2 4.

(5)

体験実習を通して創造性を育む

(第 2 回サイエンスインカレファイナリスト)

原 未希子

現在: 佐賀県立中原特別支援学校 教諭

1 . 2 0 2 2年 現 在

今 年 の 4月 よ り , 佐 賀 県 立 中 原 特 別 支 援 学 校 に て 教 諭 と し て 勤 務 し て い ま す 。 中 原 特 別 支 援 学 校 で は , 教 科 ( 情 報 ) 指 導 だ け で は な く , 生 徒 ひ と り ひ と り の 実 態 に 応 じ た 指 導 ・ 支 援 を 行 っ て い ま す 。

2 . F I T P o c k e t L A B .で の 活 動

第 2 回 と 第 3回 で は , フ ァ イ ナ リ ス ト と し て ポ ス タ ー 発 表 に 参 加 し ま し た 。 第 4 回 ・5 回 で は , 学 生 ア ド バ イ ザ ー と し て , 参 加 メ ン バ ー の 研 究 の 支 援 や 論 文 添 削 , 発 表 指 導 を 行 い ま し た 。

第 2 回 で は , 体 験 実 習 を 通 し て 創 造 性 を 育 む と 題 し て ポ ス タ ー 発 表 を 行 い ま し た 。 教 職 課 程 を 受 講 し て い た こ と も あ り , 教 育 に 関 す る テ ー マ で 研 究 を 行 い ま し た 。 体 験 実 習 に 使 用 す る 教 材 の 開 発 行 い ,当 時 の 大 学 1年 生 に 実 際 に 体 験 実 習 を 行 い , ア ン ケ ー ト 調 査 な ど を 行 い ま し た 。 教 育 的 な 背 景 に つ い て は , 教 職 課 程 で 学 ん で い た こ と を 生 か す こ と が で き た が , 実 習 を 行 う 教 材 の 開 発 で は , 講 義 で 学 ん で い な い 言 語 を 利 用 し て い た こ と も あ り , 書 籍 を 活 用 し な が ら 試 行 錯 誤 し な が ら で し た 。 ま た , 創 造 性 に 対 し て 明 確 な 評 価 方 法 が な か っ た た め , 福 岡 教 育 大 学 の 先 生 方 か ら ア ド バ イ ス を 頂 き ま し た 。

第 3 回 で は , 前 方 2重 跳 び に お け る モ ー シ ョ ン キ ャ プ チ ャ を 用 い た 動 作 解 析 と 題 し て ポ ス タ ー 発 表 を 行 い ま し た 。4年 生 で 卒 業 研 究 も あ っ た た め , 実 験 の 補 助 や , 実 験 結 果 の 評 価 方 法 の 検 討 , 論 文 の 添 削 な ど サ ポ ー ト に 回 り ま し た 。

大 学 院 進 学 に 伴 い 参 加 資 格 が な く な っ た た め , 第 4 回 ・5 回 に つ い て は , 学 生 ア ド バ イ ザ ー と し て 実 験 の 補 助 , 論 文 の 添 削 指 導 , 発 表 の 指 導 な ど F I T Po c k e t L A B .全 体 の サ ポ ー ト を 行 い ま し た 。 特 に , 論 文 の 執 筆 で は , 研 究 室 で の 学 会 発 表 や 論 文 執 筆 , 過 去 の イ ン カ レ の 経 験 な ど 活 用 し な が ら , 多 く の 時 間 を 費 や し て 指 導 を 行 い ま し た 。さ ら に , 当 時 学 内 で 公 募 さ れ て い た チ ャ レ ン ジ 奨 学 金 制 度 に 応 募 し た り , オ ー プ ン キ ャ ン パ ス の 発 表 ス ペ ー ス , 学 外 イ ベ ン ト の 責 任 者 を 担 う な ど , 広 報 的 な 活 動 も 行 い ま し た 。

3 . F I T P o c k e t L A B .で 培 っ た 力 が 役 立 っ て い る こ と

F I T P o c k e t L A B に 参 加 す る 前 は , や っ て み た い と 思 う 気 持 ち や 興 味 を 持 つ こ と は あ っ て も , 実 際 に 行 動 に 移 す こ と は ほ と ん ど で き ま せ ん で し た 。 サ イ エ ン ス イ ン カ レ に 向 か っ て 1年 間 活 動 し て い く な か で , 大 変 で も や ら な け れ ば な ら な い 場 面 も 多 く あ り ま し た が , 今 で き て い る こ と は 何 か , 次 に し た い こ と 何 か , を 考 え て 行 動 に 移 す と い う 力 は 社 会 に 出 て も 役 立 っ て い ま す 。

一 方 , 研 究 は 1 人 で は な く チ ー ム で 行 っ て い る の で , う ま く い か な い こ と も 多 く あ り ま し た 。 チ ー ム の メ ン バ ー に 対 し て 不 平 不 満 を 言 う の で は な く , よ り よ く す る に は ど う す べ き な の か を 考 え る よ う に な り ま し た 。 改 善 点 に 目 を 向 け 考 え る と い う 点 は , 院 生 の 頃 か ら 役 に 立 っ て い ま す 。

ま た , ス ケ ジ ュ ー ル 管 理 も イ ン カ レ へ の 参 加 を 通 し て 身 に 付 い た 力 で す 。 で き て い る 人 も 多 い か と 思 い ま す が , 基 本 的 な 部 分 な の で 役 に 立 っ て い ま す 。

さ ら に , 学 内 ・ 学 外 の イ ベ ン ト へ の 参 加 な ど を 通 じ て 準 備 の 大 切 さ を 体 感 し ま し た 。 教 員 し て 働 く 上 で は 授 業 で も 授 業 以 外 で も 予 想 外 の こ と が 起 こ り ま す 。 本 番 を 想 定 し て 準 備 す る 力 も 役 に 立 っ て い ま す し , 日 々 重 要 性 を 痛 感 し て い ま す 。 最 後 に , 学 生 ア ド バ イ ザ ー と し て , そ の 人 が で き る 段 階 を 見 極 め る 力 は , 多 少 な り と も 培 う こ と が で き た と 思 っ て い ま す 。 こ の 力 は , 特 別 支 援 学 校 で 教 員 と し て 働 く 上 で , と て も 重 要 で 大 事 な 力 だ と 感 じ て い ま す 。

4 . 在 学 生 へ の メ ッ セ ー ジ

私 自 身 , 大 学 入 学 時 点 で は , 明 確 な 目 標 は あ り ま せ ん で し た し , 大 学 院 進 学 も 考 え て い ま せ ん で し た 。 し か し , イ ン カ レ の 活 動 に 始 ま り , 学 内 ・ 学 外 の イ ベ ン ト へ の 参 加 ・ 出 展 , 学 会 発 表 な ど を 通 し , 視 野 が 広 が り 選 択 肢 が 変 わ り ま し た 。 サ ー ク ル , ア ル バ イ ト も い い で す が , 学 術 的 な 活 動 が で き る の は 学 部 生 が 最 後 の 人 が 大 半 だ と 思 い ま す 。 ま ず は , 日 々 の 講 義 を , そ し て 配 属 先 の 研 究 室 の 活 動 を が む し ゃ ら に や っ て み る の も い い の で は ?

(6)

拡張現実感を用いた膝関節外科支援システムに関する研究

(第 2 回サイエンスインカレファイナリスト)

日高 希望

現在: NECネッツエスアイ株式会社

1 . 2 0 2 2年 現 在

卒 業 後 , 技 術 職 (SE) と し て 現 在 の 会 社 に 入 社 し , 社 内 S E と し て 業 務 に 従 事 し て い ま し た 。 社 内 の 業 務 改 善 の 一 環 と し て , シ ス テ ム の 開 発 や 運 用 を 行 っ て い ま し た が , そ の 後 販 売 推 進 部 門 に 異 動 し ま し た 。 お 客 様 へ の 自 社 サ ー ビ ス の 提 案 や , 展 示 会 ・ リ ー フ レ ッ ト 作 成 な ど を 通 し , 自 社 サ ー ビ ス の 認 知 度 向 上 を 担 う 業 務 を 行 っ て い ま し た 。 そ の よ う な 経 験 を 経 て , 現 在 は コ ー ポ レ ー ト ・ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 観 点 で ,C S( お 客 様 満 足 度 ) 向 上 に 関 す る 業 務 を 担 当 し て い ま す 。 技 術 職 で は な く な り ま し た が ,Sa l e s f o r c e と い う C R M シ ス テ ム を 利 用 し て デ ー タ 活 用 を 行 っ て い る た め , 技 術 職 と し て の ス キ ル を 活 か し て 業 務 を 行 っ て い ま す 。 ま た ,デ ー タ 活 用 と い う 観 点 か ら P y t h o n も 勉 強 し て お り , 職 種 に 関 係 な く 様 々 な 業 務 に チ ャ レ ン ジ し て い き た い と 思 っ て い ま す 。

2 . F I T P o c k e t L A B .で の 活 動

情 報 工 学 領 域 の 技 術 を 用 い て , 医 療 の 現 場 改 善 を 図 る た め の 研 究 を 行 い ま し た 。 負 傷 し た 箇 所 と 異 な る 部 分 に 痛 み が 生 じ る こ と が あ り , 診 断 が 難 し い と さ れ る 整 形 外 科 診 療 に お い て , 初 期 診 断 の 正 確 性 向 上 の た め に は ど の よ う な 手 法 が あ る の か を 検 討 し ま し た 。 ま ず は , 診 療 が 医 師 の ス キ ル や 経 験 に 依 存 し て し ま い , 対 応 し た 医 師 に よ り 診 断 結 果 が 異 な っ て し ま う , と い う 課 題 に 対 し て 着 目 し ま し た 。 患 者 の 体 内 に あ る は ず の 骨 の 動 き を , 医 師 が リ ア ル タ イ ム に , 自 分 の 目 で 確 認 す る こ と が で き れ ば , 異 常 に い ち 早 く 気 付 け る の で は な い か , と い う 観 点 か ら ,A R( 拡 張 現 実 感 ) と い う 技 術 を 用 い ま し た 。 試 作 品 を 近 隣 大 学 の 医 学 部 に 持 ち 込 み , 研 究 者 の 方 の ご 意 見 を 参 考 に し な が ら , A R を 表 示 さ せ る プ ロ グ ラ ム に 反 映 し ま し た 。

サ イ エ ン ス イ ン カ レ の ポ ス タ ー 発 表 の 部 門 に 応 募 し た た め , ポ ス タ ー 作 成 に よ り 研 究 成 果 を ま と め ま し た 。 学 術 的 な ポ ス タ ー の 作 成 を 行 っ た こ と が 無 か っ た た め , 先 生 に ご 指 導 い た だ き な が ら , 少 し ず つ ブ ラ ッ シ ュ ア ッ プ し て い き ま し た 。 そ の 結 果 , 納 得 の い く ポ ス タ ー を 作 り 上 げ る こ と が で き , 自 信 を も っ て サ イ エ ン ス イ ン カ レ で の 発 表 に 臨 む こ と が で き ま し た 。 実 際 に , ポ ス タ ー に 記 載

の あ る 内 容 を ベ ー ス と し て , 聴 講 者 の 方 と 適 切 な デ ィ ス カ ッ シ ョ ン を 行 う こ と が で き ま し た 。

3 . F I T P o c k e t L A B .で 培 っ た 力 が 役 立 っ て い る こ と

大 学 の サ ポ ー ト を 受 け ら れ る 環 境 で , 自 主 的 に 研 究 を 行 え た こ と に よ り , 自 分 の コ ン セ プ チ ュ ア ル ス キ ル が 大 き く 向 上 し た と 強 く 感 じ て い ま す 。 ビ ジ ネ ス の 面 で は も ち ろ ん , 何 事 に お い て も 持 ち 得 て お く べ き ス キ ル で あ る た め , 学 生 の 間 に 培 え た こ と は よ か っ た と 思 っ て い ま す 。

ま た , 研 究 を チ ー ム で 行 っ た た め , 自 身 の タ ス ク 管 理 は も ち ろ ん , チ ー ム と し て の タ ス ク を 管 理 す る 必 要 が あ り ま し た 。 ど の よ う な 手 段 で 管 理 す る か , 試 行 錯 誤 し な が ら 進 め た 結 果 , タ ス ク 管 理 能 力 や , 目 標 達 成 ま で の プ ロ セ ス を 着 実 に こ な す 力 が 飛 躍 的 に 向 上 し ま し た 。 現 在 育 児 を し な が ら 仕 事 を し て い ま す が , そ の 2つ を 両 立 さ せ る う え で , タ ス ク 管 理 ス キ ル は 非 常 に 大 切 な も の で あ る た め , 学 生 時 代 に ベ ー ス と な る 力 を 培 え て い た こ と は 大 き か っ た と 感 じ て い ま す 。

4 . 在 学 生 へ の メ ッ セ ー ジ

学 生 の 間 は , 大 学 の 先 生 , 友 達 , 先 輩 ・ 後 輩 , 趣 味 の 仲 間 , バ イ ト 先 の 同 僚 な ど , 様 々 な 立 場 の 方 と 触 れ 合 う 機 会 が 多 い と 思 い ま す 。 多 種 多 様 な 考 え に 触 れ る こ と が 多 く , そ れ ぞ れ の 意 見 が 異 な っ て お り , 自 分 に と っ て は 何 が 正 解 な の か , 迷 う こ と も あ る か も し れ ま せ ん 。そ ん な 場 合 に は ,「 論 理 的 に 正 し い 手 段 で 取 得 さ れ た ,客 観 的 な デ ー タ 」 を 信 じ る こ と を お す す め し ま す 。 大 学 の 先 生 も い ろ い ろ と 指 導 さ れ る か も し れ ま せ ん が , そ の 方 の

「 発 言 の 根 拠 は 何 か 」 を よ く 考 え る よ う に し ま し ょ う 。 個 人 の 感 覚 や , 自 分 の 経 験 則 で 物 事 を 語 る 方 の ご 意 見 に 対 し て は , 冷 静 に 分 析 し て 正 否 を 判 断 す る よ う に し ま し ょ う 。

学 ぶ こ と を 全 面 的 に サ ポ ー ト し て く れ る 環 境 が あ る , と い う の は と て も 素 敵 な こ と な の で , 社 会 人 に な る 前 に そ こ に 気 づ く こ と が で き れ ば , 同 年 代 の 中 で は 一 歩 リ ー ド で す 。 う ま く 活 用 し て , 自 分 の 目 標 や 理 想 を 達 成 す る た め に 頑 張 っ て く だ さ い 。

(7)

廃棄 PC を用いた分散コンピューティング (MapReduce) 環境の構築

~やるからには早くする !!5 倍返しだ !! ~

(第 3 回サイエンスインカレファイナリスト(DERUKUI 賞受賞) )

藤原 正幸

現在: 北陸先端科学技術大学院大学 知識科学系

1 . 2 0 2 2年 現 在

私 は 現 在 , 北 陸 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 知 識 科 学 系 の 博 士 後 期 課 程 に 所 属 し て い ま す 。「 知 識 科 学 と は 何 で す か ? 」 と 毎 回 聞 か れ る の で す が , 知 識 創 造 の 観 点 か ら , 自 然 科 学 , 社 会 科 学 や 人 文 科 学 な ど の 各 分 野 を 融 合 し , 人 間 の ひ と つ の 本 質 で あ る 「 知 識 の 創 造 ・ 蓄 積 ・ 活 用 ・ 共 有 の メ カ ニ ズ ム を 探 求 す る 」 文 理 融 合 の 学 際 的 学 問 分 野 に な り ま す 。 私 が 所 属 す る 橋 本 研 究 室 で は , 複 雑 系 と 進 化 の 観 点 か ら , 言 語 ・ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・ 社 会 制 度 を 対 象 に 各 メ ン バ ー が 研 究 を 進 め て い ま す 。 こ の う ち , 私 自 身 は コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 対 象 に し た ,「 記 号 や 身 体 動 作 を 用 い た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 神 経 基 盤 」 に つ い て , 脳 波 の 神 経 同 期 解 析 や モ デ ル 化 な ど の ア プ ロ ー チ か ら 研 究 を 続 け て い ま す 。

2 . F I T P o c k e t L A B .で の 活 動

自 主 研 究 と し て は 表 題 の 通 り な の で す が ,当 時 , G o o g l e や A p a c h e の 開 発 者 ら が , 既 に 大 規 模 化 し つ つ あ っ た デ ー タ を 効 率 的 に 分 散 処 理 さ せ る た め の 仕 組 み を 提 案 し て い ま し た 。 一 方 , 大 学 構 内 で 古 く な っ て し ま っ た 多 く の P C が 廃 棄 さ れ る 様 を 私 た ち は 見 て , も っ た い な い と 感 じ て い る 現 状 が あ り ま し た 。 そ こ で , こ れ ら の 廃 棄 P C を 用 い る こ と で , 分 散 コ ン ピ ュ ー テ ィ ン グ 環 境 を 構 築 し , 高 速 化 で き な い か , と 考 え た の で す 。 今 と な っ て

は ,H a d o o pを た だ 単 に 用 い て 処 理 速 度 を 比 較 ・ 検

討 し た の み で , 電 力 効 率 の 観 点 は お ろ か 新 し い 手

法 の 提 案 に も な っ て い な か っ た と 思 う の で す が , 思 い が け ず コ ン ソ ー シ ア ム 奨 励 賞 を 頂 き , 嬉 し く 感 じ た こ と を 覚 え て い ま す 。

当 時 は も の づ く り セ ン タ ー の ロ ボ コ ン プ ロ ジ ェ ク ト に て ,N H K 大 学 ( 学 生 ) ロ ボ コ ン の 出 場 準 備 な ど を 行 っ て お り , 実 際 に は 研 究 と い う も の を 行 っ た こ と が な い 状 態 で し た 。そ の よ う な 状 態 か ら , 研 究 の 進 め 方 , 論 文 の 書 き 方 や 統 計 的 処 理 の 方 法 な ど に つ い て , 毎 日 夕 方 頃 よ り , 同 期 や 先 輩 方 , そ し て 先 生 方 と 議 論 し ア ド バ イ ス を 貰 い な が ら , 地 道 な 努 力 を 行 う こ と で , 自 身 の 興 味 あ る テ ー マ を 進 め て い く 経 験 を 初 め て 出 来 た の は 僥 倖 で あ っ た と 思 っ て い ま す 。

3 . F I T P o c k e t L A B .で 培 っ た 力 が 役 立 っ て い る こ と

ポ ケ ラ ボ は 研 究 室 の 垣 根 を 超 え た 自 主 研 究 の 場 で あ り , 多 様 な 考 え を も つ 仲 間 と 切 磋 琢 磨 す る こ と で , ① 柔 軟 に 思 考 す る 能 力 , ② 粘 り 強 く 努 力 す る 能 力 を 培 う こ と が で き た と 思 い ま す 。 現 在 私 の 周 囲 に は , 異 な る 研 究 分 野 に 属 す る 多 様 な 研 究 テ ー マ を 進 め る 仲 間 が い ま す 。 ま た 学 会 や 研 究 会 な ど に 参 加 す る と 自 分 の 知 ら な い こ と が 多 く 見 え て き ま す 。 そ の よ う な 多 様 性 あ る 考 え 方 や 研 究 の 場 に 対 し ,ポ ケ ラ ボ で 培 っ た 能 力 が 役 立 っ て い ま す 。

4 . 在 学 生 へ の メ ッ セ ー ジ

卒 業 し た 福 岡 工 業 大 学 を 外 か ら 見 て い て 思 う の は , 色 々 な き っ か け が 落 ち て い た り , 頑 張 ろ う と す る 学 生 を 応 援 す る 仕 組 み や サ ポ ー ト が あ る , か な り 恵 ま れ た 環 境 で あ っ た と い う こ と で す 。 そ の 環 境 に 胡 座 を か く こ と 無 く , ぜ ひ 活 用 す る こ と で 自 身 の 可 能 性 を 広 げ て 頂 き た い と 思 い ま す 。 そ の た め に は , 些 細 な き っ か け に 気 づ く こ と に 加 え , 初 め に 少 し の 勇 気 が 必 要 だ と 思 い ま す 。 思 い 切 っ て 新 し い こ と に 挑 戦 し て も , 努 力 が 報 わ れ な い こ と は も ち ろ ん あ り ま す 。 し か し , そ れ は 未 来 の 自 分 を 助 け て く れ る 経 験 と な っ て , い ず れ の 日 に か 還 っ て く る の だ と 思 い ま す 。 皆 さ ん の 挑 戦 を 応 援 し て く れ る 場 所 を 活 か し ,ぜ ひ 頑 張 っ て く だ さ い 。

(8)

コミュニケーションロボット MIYABO の挑戦

(第 3 回および第 4 回サイエンスインカレファイナリスト)

宮本 知佳 現在: 富士通株式会社

1 . 2 0 2 2年 現 在

入 社 し て か ら 現 在 に か け て デ ィ ー プ ラ ー ニ ン グ に よ る 物 体 検 出 で き る A I モ デ ル の 開 発 に 携 わ っ て い ま す 。 機 械 学 習 自 体 は ブ ラ ッ ク ボ ッ ク ス で す が , 学 習 ・ 分 析 を 繰 り 返 し モ デ ル 自 体 の 傾 向 を 見 つ け 出 す こ と で , 目 的 の モ デ ル を 作 成 す る こ と が で き ま す 。 所 属 し て い る チ ー ム で は 有 識 者 が モ デ ル の 傾 向 か ら 戦 略 を 立 て て い ま す 。 私 は そ の 視 点 を 学 び つ つ , 作 業 者 と し て 学 習 の 前 準 備 か ら , 学 習 ・ 推 論 ・ 評 価 の 実 施 や 結 果 分 析 な ど , 一 連 の 作 業 を 行 っ て い ま す 。

2 . F I T P o c k e t L A B .で の 活 動

F I T P o c k e t L A B .で 大 学 1年 〜3 年 の 間 は メ ン バ ー と し て 自 主 研 究 を し て お り , 大 学 4年 か ら は サ ポ ー タ ー と し て 自 主 研 究 を し て い る メ ン バ ー の フ ォ ロ ー に 回 り ま し た 。 大 学 1年 生 の 時 , は じ め は 2 足 歩 行 ロ ボ ッ ト が 作 り た い と 思 っ て い ま し た 。 し か し , 福 工 大 や 他 大 学 の 図 書 館 を 巡 り 論 文 調 査 を し て い く 中 で ,2 足 歩 行 ロ ボ ッ ト を 製 作 す る こ と の 難 し さ を 知 り ま し た 。 論 文 調 査 の 中 で , 動 物 型 の ロ ボ ッ ト が セ ラ ピ ー ロ ボ ッ ト と し て 使 わ れ て い る こ と や , 研 究 室 で ソ ニ ー 製 の A I B O を 貸 し て い た だ け る こ と を き っ か け に 「 人 と ロ ボ ッ ト が コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を と る こ と が で き る か ど う か 」 を テ ー マ に 研 究 を 始 め ま し た 。A I B O に は 専 用 の ソ フ ト ウ ェ ア が 存 在 し , 自 由 に モ ー シ ョ ン を 作 る こ と が で き ま す 。 さ ら に , 音 声 入 力 も 可 能 で あ っ た た め , 挨 拶 や 自 己 紹 介 な ど の 音 声 を 入 力 し , 声 に 合 わ せ て 手 を 振 る 動 作 な ど を 組 み 込 み ま し た 。 音 声 や 動 作 に 加 え て 会 話 用 フ ロ ー チ ャ ー ト を 作 り , 人 と ロ ボ ッ ト が 擬 似 的 に 会 話 で き る よ う に し ま し た 。 以 上 の よ う な シ ス テ ム を 用 い て , ロ ボ ッ ト と 会 話 し た 時 に 抱 く 印 象 を 調 査 す る た め に , 大 学 の 最 寄 駅 で あ る J R 福 工 大 前 駅 で 2 日 間 駅 長 イ ベ ン ト を 開 催 し ま し た 。 イ ベ ン ト で は 駅 利 用 者 の 方 々

に A I B O と 会 話 し て い た だ き , ど の よ う に 感 じ た

の か ア ン ケ ー ト を 取 り ま し た 。 大 学 3年 生 の 時 は

「 古 い M R Iの デ ー タ か ら 3 D モ デ リ ン グ を す る 」 と い う 研 究 を 行 っ て い ま し た 。 父 の よ う な 心 臓 外 科 医 の 手 助 け に な る も の を 作 り た い と 考 え た こ と が 研 究 を 始 め た 理 由 で す 。M R Iの デ ー タ に つ い て

は 九 州 産 業 大 学 で M R I を お 借 り し て 私 の 心 臓 を 撮 影 し た も の を 使 用 し ま し た 。 モ デ リ ン グ を 作 成 す る た め に 画 像 と 画 像 の 間 で 損 失 し て い る デ ー タ を 補 完 す る よ う に 試 み ま し た が , こ ち ら は 残 念 な が ら , フ ァ イ ナ リ ス ト に 採 択 さ れ ま せ ん で し た 。

3 . F I T P o c k e t L A B .で 培 っ た 力 が 役 立 っ て い る こ と

業 務 で も F I T Po c k e t L A B .で 学 ん だ こ と が 生 か さ れ て い ま す 。 そ の う ち の 1 つ と し て , 研 究 へ の 考 え 方 で す 。F I T Po c k e t L A B .で は 研 究 テ ー マ に 対 し て 「 仮 説 」 を 立 て , 仮 説 を 証 明 す る た め に 「 実 験 」 し , 実 験 内 容 を 踏 ま え て 「 考 察 」 す る こ と を 考 え 実 行 し て い ま し た 。 こ の 考 え 方 は 現 在 の 仕 事 で も 役 に 立 っ て い ま す 。 私 の 業 務 は 目 的 に 応 じ て 最 適 な A I モ デ ル を 作 る こ と で す 。 例 え ば , 性 能 を 向 上 さ せ た い モ デ ル が 存 在 す る 場 合 , 学 習 デ ー タ を 増 や す こ と で 性 能 が 上 が る 可 能 性 が あ り ま す 。 実 際 に 学 習 デ ー タ を 増 や し て 性 能 は 上 が る の か そ れ と も 下 が る の か 検 証 し , ど う し て 性 能 が 変 化 し た の か 評 価 す る 必 要 が あ り ま す 。 評 価 の 結 果 を 確 認 す る こ と が で き れ ば , 再 度 仮 説 や 戦 略 を 立 て 実 行 し ま す 。F I T Po c k e t L A B .で 培 っ た 考 え 方 は , 決 し て 研 究 だ け で な く , 業 務 で も 日 常 で も 役 に 立 つ 考 え 方 だ と 考 え て い ま す 。

4 . 在 学 生 へ の メ ッ セ ー ジ

大 学 生 の う ち に 挑 戦 で き る こ と は で き る 限 り 挑 戦 す る こ と を お 勧 め し ま す 。 大 学 は 想 像 す る 以 上 に 多 く の こ と を サ ポ ー ト し て く れ ま す 。 私 は 修 士 課 程 の プ ロ グ ラ ム で , シ リ コ ン バ レ ー で 他 大 学 の 方 達 に 混 ざ り 1 ヶ 月 間 イ ン タ ー ン を 経 験 す る こ と が で き ま し た 。 こ れ は , 大 学 の 環 境 が 整 っ て い た こ と と , 研 究 室 で 積 ん だ 実 績 の お か げ で す 。 社 会 人 と 違 い , 大 学 生 に し か で き な い こ と は 多 く あ り ま す 。 ぜ ひ 大 学 の う ち に し か で き な い こ と に 挑 戦 し て い た だ き た い で す 。 チ ャ レ ン ジ す る こ と が 難 し い の で あ れ ば 口 に 出 す だ け で も チ ャ ン ス を 掴 む き っ か け を 得 る こ と が で き ま す 。 そ し て , 大 学 を 卒 業 す る と 常 に 挑 戦 す る 姿 勢 が 求 め ら れ ま す 。 ぜ ひ 今 の う ち か ら い ろ ん な こ と に 挑 戦 し て く だ さ い 。

(9)

「リアルタイム講義改善システム」の開発

~いつ講義に参加するの !? 今でしょ !? ~

(第 4 回サイエンスインカレファイナリスト グッドパフォーマンス賞)

髙木 翔平 現在: Sky株式会社

1 . 2 0 2 2年 現 在

私 は 現 在 , シ ス テ ム エ ン ジ ニ ア と し て カ ー ナ ビ ゲ ー シ ョ ン の 音 声 認 識 機 能 の 開 発 に 携 わ っ て い ま す 。 実 際 の 業 務 内 容 と し て は , チ ー ム の リ ー ダ ー と し て お 客 様 と の 見 積 交 渉 , 作 業 ス ケ ジ ュ ー ル の 策 定 , 調 整 お よ び 成 果 物 納 品 に 向 け た 各 工 程 作 業 等 に あ た っ て い ま す 。 ま た ,4 月 か ら は 知 見 の 不 足 し て い る 分 野 で 新 規 プ ロ ジ ェ ク ト の 立 ち 上 げ も 担 当 し て い ま す 。 わ か ら な い こ と だ ら け で 先 を 考 え る と 思 い や ら れ る よ う な 現 状 で す が , 何 年 か 後 に は 笑 い 話 と し て 振 り 返 る こ と が で き る よ う に な れ ば い い な と 思 い つ つ な ん と か や っ て い ま す 。

2 . F I T P o c k e t L A B .で の 活 動

F I T P o c k e t L A B .で は , 掲 題 の 通 り 講 義 を 改 善 す る た め の シ ス テ ム 検 討/開 発 を 研 究 と い う 形 で 実 施 さ せ て 頂 き ま し た 。 研 究 テ ー マ の 始 ま り は , 日 頃 受 講 し て い る 講 義 に 対 し て , 発 言 し づ ら い よ う な 雰 囲 気 を 感 じ た こ と が あ り , 同 様 の 悩 み を 感 じ て い る 人 が 他 に も い る の で は な い か と 考 え た こ と で し た 。 当 初 は 漠 然 と し た 考 え し か な く , と て も 研 究 と い う 形 に 落 と し 込 め る よ う な も の で は あ り ま せ ん で し た 。 し か し , チ ー ム メ ン バ ー と 議 論 を 重 ね ,常 に 方 向 性 を 見 直 し つ つ 進 め ら れ た こ と と , 誤 っ た 方 向 に 進 ま な い よ う 先 生 方 各 位 が 都 度 導 い て く だ さ っ た こ と で 最 終 的 に 形 に す る こ と が で き ま し た 。

F I T P o c k e t L A B .で の 活 動 は , 私 の 大 学 生 活 を 大 き く 変 え ま し た 。 そ れ ま で は 比 較 的 , 講 義 を 受 け る 以 外 は 自 由 気 ま ま に 過 ご し て い た の で す が ,F I T P o c k e t L A B .で 活 動 し 始 め て か ら は 研 究 の た め ,毎 日 時 間 の 限 り を F I T P o c k e t L A B .用 の 研 究 室 で 費 や し て い た の を 覚 え て い ま す 。 幸 い , 私 が F I T P o c k e t L A B .に 参 加 し た の は 大 学3年 生 の 頃 だ っ た の で , 講 義 と の 両 立 に よ る 負 担 は そ れ ほ ど 大 き く は あ り ま せ ん で し た が ,1 年 生 の 頃 に 同 じ こ と を や っ て い た ら 大 変 だ っ た だ ろ う な と 思 い ま す 。

3 . F I T P o c k e t L A B .で 培 っ た 力 が 役 立 っ て い る こ と

F I T P o c k e t L A B .で 培 っ た 力 で , 一 番 大 き く 役 立 っ て い る も の は プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン の 能 力 で す 。 当 時 , 先 生 方 か ら 発 表 に 関 し て 手 厚 く ご 指 導 頂 け た お か げ で 磨 く こ と の で き た プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン の ス キ ル は , 社 内 外 問 わ ず 様 々 な 場 面 で 役 に 立 っ て い る と 日 々 感 じ て お り , 今 後 も 自 身 の 強 力 な 武 器 に な る と 思 っ て い ま す 。他 に も ,F I T P o c k e t L A B . で の 活 動 を 通 じ て , 何 を ど う 進 め れ ば い い の か も す ら わ か ら な い ゼ ロ の 状 態 か ら , 研 究 と い う 1つ の 形 に ま で 成 し 得 ら れ た の は , 自 信 と し て 今 の 私 の 軸 に な っ て い る と 感 じ ま す 。 今 後 , 生 き て い く 上 で 厳 し い 場 面 も 都 度 出 て く る と 思 い ま す が , そ う し た 1つ 1つ の 経 験 に 基 づ く 自 信 が 自 分 の 軸 と な っ て , そ う い っ た 場 面 で 活 き て く る と 考 え て い ま す 。

4 . 在 学 生 へ の メ ッ セ ー ジ

私 は 正 直 , や り た い こ と を 好 き な よ う に や っ て 過 ご し た 6 年 間 だ っ た の で , 改 め て や り な お し た い と 思 う こ と は そ れ ほ ど 思 い 浮 か び ま せ ん 。 そ れ で も ,時 間 の あ る う ち に 英 語 の 勉 強 や 資 格 の 勉 強 , プ ロ グ ラ ム の 勉 強 等 , も っ と 真 面 目 に や っ て お け ば よ か っ た な と た ま に 思 い ま す 。 言 っ て お い て 我 な が ら 笑 っ て し ま い ま す が ,「 〇 〇 し て お け ば よ か っ た 」っ て ,よ く 聞 く よ う な 月 並 み な 話 で す よ ね 。 多 分 で す が , ど ん な 風 に 大 学 生 活 を 過 ご し た と し て も , 皆 同 じ よ う な こ と を 思 う ん じ ゃ な い か な と 個 人 的 に は 思 っ て い ま す 。 で す の で , き っ と 皆 さ ん も 卒 業 後 ,「 〇 〇 し て お け ば よ か っ た 」っ て つ い つ い 考 え る こ と は あ る ん じ ゃ な い か な と 思 い ま す 。 で も ,そ ん な と き に ,「 〇 〇 で き な か っ た か ら も う 一 度 大 学 生 活 を や り な お し た い 」と 思 っ た り せ ず ,

「 〇 〇 は で き な か っ た け ど △ △ が で き た 良 い 時 間 だ っ た 」 と 思 え る よ う な , 悔 い の な い 実 り あ る 大 学 生 活 を 送 っ て 頂 け る と 幸 い で す 。

(10)

拡張現実感を用いた味覚操作システムの開発

~ただ,ラーメンが食べたかった~

(第 4, 5, 6 回サイエンスインカレファイナリスト,国立研究開発法人

科学技術振興機構理事長賞,サイエンス・インカレ審査員奨励賞など)

中野 萌士

現在: 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 清川研究室 博士後期課程

1 . 2 0 2 2年 現 在

現 在 ,私 は 日 本 学 術 振 興 会 の 特 別 研 究 員(D C 1) を し な が ら 奈 良 先 端 大 の 博 士 後 期 課 程 で Vi r t u a l

R e a l i t y(V R) に 関 す る 研 究 に 取 り 組 ん で い ま す 。

主 な 研 究 テ ー マ は 視 覚 置 換 に よ る 味 覚 操 作 で す 。 食 事 の 外 見 を 異 な る 食 事 に 置 換 す る こ と で , ユ ー ザ が 感 じ る 食 事 の 味 や 種 類 を 変 化 さ せ る 研 究 で す 。

V R 環 境 に お け る 食 体 験 を 構 築 す る ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 (2 0 1 9年 度 I PA未 踏 ) も 行 っ て い ま す 。 自 分 が 今 V R 環 境 の 中 に 存 在 し て い る と い う 感 覚 を 保 ち つ つ , 現 実 環 境 の 食 事 表 現 手 法 を 調 査 す る 研 究 で す 。取 り 組 ん だ 結 果 ,優 れ た I T 人 材 に 贈 ら れ る 未 踏 ス ー パ ー ク リ エ ー タ の 称 号 を 頂 き ま し た 。 一 番 最 近 の 研 究 で は , 下 方 向 の 視 野 角 を 増 加 さ せ た H e a d - M o u n t e d D i s p l a y を 開 発 し , バ ー チ ャ ル ア バ タ に 与 え る 影 響 を 調 査 す る 研 究 を 行 っ て い ま す 。 従 来 研 究 で は 横 方 向 の 視 野 角 増 加 が 重 要 視 さ れ て い ま し た が , 下 方 向 の 視 野 角 の 重 要 性 を 示 す こ と が で き ま し た 。 研 究 論 文 は 高 く 評 価 さ れ A u g m e n t e d R e a l i t y(A R) 分 野 の ト ッ プ カ ン フ ァ レ ン ス で あ る I E E E I S M A R 2 0 2 1 で 賞 を 頂 き ま し た 。

(B e s t S t u d e n t - L e d J o u r n a l P a p e r, 1

1 イ タ リ ア で ピ ザ や パ ス タ が 食 べ た か っ た 中 野

I S M A R 2 0 2 1は オ ン ラ イ ン 開 催 に な っ た た め )

2 . F I T P o c k e t L A B .で の 活 動

高 校 で ロ ボ ッ ト を 制 作 し て い た 経 験 が あ っ た の でF I T Po c k e t L A B .で は 最 初 に 3輪 ロ ボ ッ ト を 用 い

た プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 材 の 開 発 を 行 い ま し た 。 次 年 度 か ら は A R を 用 い て そ う め ん の 外 見 を ラ ー メ ン に 置 換 し , ラ ー メ ン の 味 を 感 じ さ せ る 研 究 を 行 い ま し た 。 研 究 は 第 5回 サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ で 高 く 評 価 さ れ 2つ の 賞 ( う ち 1つ は 中 野 の た め に 会 場 で 新 設 さ れ た 賞 ) を 頂 き ま し た 。 自 分 の 研 究 が 評 価 さ れ た 経 験 が 博 士 後 期 課 程 ま で 進 学 す る 大 き な 理 由 の 1 つ に な り ま し た 。 加 え て , ア メ リ カ で の 海 外 研 修 や 研 究 会 の 福 岡 支 部 立 ち 上 げ に も 挑 戦 さ せ て 頂 き ま し た 。

3 . F I T P o c k e t L A B .で 培 っ た 力 が 役 立 っ て い る こ と

今 一 番 役 に 立 っ て い る と 感 じ る 力 は「 伝 え る 力 」 で す 。 サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ で は 分 野 外 の 学 生 が 多 く , 話 し 相 手 に 適 し た 粒 度 で 情 報 を 伝 え る こ と で 養 う こ と が で き ま し た 。 特 に 学 会 発 表 や 申 請 書 の 作 成 で 自 分 の 考 え を 伝 え る 時 に 役 立 っ て い ま す 。

ま た ,「 一 歩 踏 み 出 す 力 」も 非 常 に 役 立 っ て い ま す 。F I T P o c k e t L A B .で は 厚 い 支 援 の も と 様 々 な 目 標 に 挑 戦 さ せ て 頂 き ま し た 。 卒 業 後 も 国 際 会 議 や

D C 1,I PA 未 踏 な ど に 挑 戦 し , 成 功 す る こ と が で

き ま し た 。 自 分 が 成 功 す る と 思 え な い ほ ど 非 常 に 高 い 目 標 で も 挑 戦 す る こ と が で き た の は 一 歩 踏 み 出 す 力 の お か げ だ と 思 い ま す 。

最 後 に 「 研 究 発 想 力 」 で す 。F I T P o c k e t L A B .で は 自 身 で 行 っ た テ ー マ に 加 え て 多 数 の 後 輩 た ち の 研 究 テ ー マ を 指 導 す る 機 会 を 頂 き ま し た 。 自 身 の や り た い こ と を 研 究 テ ー マ に 昇 華 す る 手 伝 い を 行 う 中 で 養 う こ と が で き ま し た 。 現 在 は 日 々 の 研 究 活 動 や 研 究 室 の 後 輩 指 導 に 役 に 立 っ て い ま す 。

4 . 在 学 生 へ の メ ッ セ ー ジ

在 学 中 に 研 究 や 開 発 な ど 何 か に 挑 戦 し て み る こ と を オ ス ス メ し ま す 。 新 し い 遊 び や ア ル バ イ ト で も 構 い ま せ ん 。 現 在 の 自 分 に は 早 す ぎ る と 思 っ て も 案 外 な ん と か な っ た り し ま す 。 も し 成 功 す れ ば 儲 け も の で す 。 失 敗 し て も 数 年 後 に は 話 の ネ タ と し て 有 効 活 用 で き ま す 。 私 は 福 工 大 在 学 中 に 沢 山 挑 戦 し 失 敗 す る こ と で 刺 激 的 な 学 校 生 活 を 送 る こ と が で き ま し た 。 今 回 の メ ッ セ ー ジ が 皆 さ ん の 最 初 の 一 歩 を 踏 み 出 す き っ か け に な れ ば 幸 い で す 。

(11)

コンストラクショニズムの学習理論を実践できる教育教材の開発

~遠隔操作ロボットの開発と高大連携授業実践~

(第 6 回サイエンスインカレファイナリスト)

宇都宮 未帆

現在: 熊本県公立中学校 教諭

1 . 2 0 2 2年 現 在

現 在 私 は , 熊 本 県 の 公 立 中 学 校 で 数 学 科 の 教 師 を し て い ま す 。 初 任 者 と し て 3年 間 持 ち 上 が り で 担 任 を さ せ て い た だ き , 今 年 の 3 月 に 卒 業 生 を 送 り 出 し ま し た 。 生 徒 た ち と の 関 わ り や 授 業 づ く り が 上 手 く い か ず , 悩 む こ と も 多 く あ り ま す 。 で す が , 先 輩 の 先 生 方 か ら た く さ ん の ア ド バ イ ス を い た だ い た り ,生 徒 た ち と 試 行 錯 誤 し た り し な が ら , 教 師 と し て 経 験 を 積 み 重 ね て い る と こ ろ で す 。 卒 業 式 の 際 に は ,3 年 間 を 共 に 過 ご し て き た 生 徒 た ち か ら 嬉 し い 言 葉 を か け て も ら い , 思 わ ず 涙 が 溢 れ て き ま し た 。 忙 し い 毎 日 で す が , 生 徒 と 共 に 成 長 で き る こ と が , 教 師 と い う 仕 事 の 最 大 の 魅 力 だ と 感 じ て い ま す 。

2 . F I T P o c k e t L A B .で の 活 動

F I T P o c k e t L A B .で は 「 コ ン ス ト ラ ク シ ョ ニ ズ ム の 学 習 理 論 を 実 践 で き る 教 育 教 材 の 開 発 」 と い う テ ー マ の も と 研 究 を 行 い ま し た 。 私 は 大 学 在 学 中 か ら 教 師 を 志 望 し て お り , 教 育 工 学 に つ い て 学 び た い と 考 え て い ま し た 。 大 学 2年 生 の 後 期 に 「 高 大 連 携 授 業 」 に つ い て の 話 を 聴 き , 興 味 を 持 っ た こ と が F I T P o c k e t L A B .に 参 加 し た き っ か け で す 。

大 学 3年 生 の 頃 , 附 属 城 東 高 校 工 業 科 ( 当 時 ) の 「 課 題 研 究 」 と い う 科 目 で ,1 年 間 授 業 を 行 い ま し た 。 そ の 際 , も の づ く り に 特 化 し た 「 コ ン ス ト ラ ク シ ョ ニ ズ ム の 学 習 理 論 」 を 実 践 で き る 教 育 教 材 と し て 遠 隔 操 作 ロ ボ ッ ト の 開 発 を 行 い , 問 題 解 決 型 学 習 で 授 業 実 践 す る こ と で 得 ら れ る 教 育 効

果 に つ い て 研 究 を 行 い ま し た 。 研 究 を 進 め て い く 中 で , 附 属 城 東 高 校 の 先 生 と の 話 し 合 い だ け で な く , 福 岡 教 育 大 学 の 先 生 と の 意 見 交 流 や 日 本 産 業 技 術 学 会 の 講 演 を 拝 聴 し , 多 く の 知 見 を 得 る こ と が で き ま し た 。

3 . F I T P o c k e t L A B .で 培 っ た 力 が 役 立 っ て い る こ と

F I T P o c k e t L A B .で 培 っ た 力 に つ い て , 学 術 的 な 知 識 は も ち ろ ん で す が , 一 番 役 に 立 っ て い る と 思 う 力 は 「 人 に 相 談 す る 力 」 で す 。F I T Po c k e t L A B . で 活 動 を 始 め た 頃 の 私 は , お 世 辞 に も 優 秀 と は 言 え な い 学 生 で し た 。 最 初 は わ か ら な い こ と ば か り で ,1 人 で あ た ふ た し て し ま う こ と が 多 か っ た で す 。 そ ん な と き , 先 生 方 や 先 輩 方 , 仲 間 が 何 度 も 相 談 に 乗 っ て く だ さ い ま し た 。 上 手 く い か な い こ と が あ っ て も , 繰 り 返 し 実 験 を 行 い , 納 得 が い く 結 果 が 出 る ま で 一 緒 に 取 り 組 ん で く れ る 存 在 が い た こ と に 何 度 も 救 わ れ ま し た 。 教 師 と し て 働 く 今 も , 生 徒 た ち に は 「 困 っ た と き は 誰 か に 助 け を 求 め て も い い 。 そ し て , 次 は 自 分 が 誰 か を 助 け ら れ れ ば い い 。」 と 話 を し て い ま す 。

4 . 在 学 生 へ の メ ッ セ ー ジ

自 分 の 興 味 が あ る 学 問 を 本 気 で 学 べ る 時 間 を 確 保 で き る の は , 大 学 生 の 4年 間 が 一 番 多 い と 思 い ま す 。そ し て ,F I T P o c k e t L A B .に は そ の 学 び を 応 援 し て も ら え る 環 境 が し っ か り と 整 備 さ れ て い ま す 。 ま た , 学 生 が や り た い と 思 っ た 研 究 を 全 面 的 に サ ポ ー ト し て く だ さ る 素 敵 な 先 生 方 が た く さ ん い ら っ し ゃ い ま す 。 こ の 環 境 に い ら れ る こ と に 感 謝 し , 大 い に 学 ん で く だ さ い 。

在 学 生 の 皆 さ ん , 自 主 研 究 を 行 う こ と は と て も 大 変 で 難 し い こ と で す 。 人 が 遊 ん で い る 時 間 に , 自 分 だ け 研 究 に 打 ち 込 ま な け れ ば な ら な い か も し れ ま せ ん 。そ れ で も ,F I T Po c k e t L A B .で 得 る こ と が で き る 知 識 , 技 術 , 何 よ り 仲 間 は 何 も の に も 代 え 難 い も の だ と 思 っ て い ま す 。F I T P o c k e t L A B . は 頑 張 る 学 生 た ち へ の 応 援 団 で す 。 今 し か で き な い 研 究 に 思 う 存 分 取 り 組 み , 素 敵 な 仲 間 た ち と 共 に 充 実 し た 大 学 生 活 を 送 っ て く だ さ い 。

(12)

高齢歩行者の交通安全を目指した VR シミュレータの開発

(第 7 回サイエンスインカレファイナリスト)

植田 ちひろ

現在: 富士通エフサスシステムズ株式会社

1 . 2 0 2 2年 現 在

現 在 , 富 士 通 エ フ サ ス シ ス テ ム ズ 株 式 会 社 と い う 会 社 で S E と し て 働 い て い ま す 。 会 社 全 体 と し て は , 構 築 か ら 開 発 , 運 用 保 守 ま で お 客 様 の シ ス テ ム 全 般 に 関 す る サ ー ビ ス を 一 貫 し て 提 供 し て い ま す 。そ の 中 で も 運 用 保 守 の 部 署 に 所 属 し て お り , 主 に お 客 様 シ ス テ ム の 運 用 を 担 当 し て い ま す 。

2 . F I T P o c ke t L A B .で の 活 動

F I T P o c k e t L A B .の 活 動 を 知 っ た き っ か け は , 高 校 生 の 時 に 参 加 し た オ ー プ ン キ ャ ン パ ス で し た 。 ブ ー ス で 先 輩 方 の 活 動 内 容 に つ い て 教 え て い た だ き 「 こ の 大 学 で は 面 白 い 活 動 を し て い る ん だ な 」

「 可 能 で あ れ ば 自 分 も 参 加 し て み た い な 」 と 思 い 本 学 へ 入 学 し ま し た 。 大 学 2年 生 の 時 , 活 動 に 参 加 し て 初 め て の 自 主 研 究 内 容 が 「 米 離 れ 改 善 を 目 的 と し た A R ア プ リ ケ ー シ ョ ン の 開 発 ~K o m e t a b e Y O~ 」で し た 。活 動 の 中 で ,福 岡 教 育 大 学 へ 訪 問 し A R ア プ リ ケ ー シ ョ ン に つ い て ア ド バ イ ス を い た だ い た り ,実 験 の た め に 本 学 付 属 高 校 の 生 徒 や ,

「 世 界 一 行 き た い 科 学 広 場 i n 宗 像 2 0 1 6」に て 地 域 の 方 々 に ア プ リ ケ ー シ ョ ン を 体 験 し て い た だ き ア ン ケ ー ト を 取 っ た り し ま し た 。 先 生 方 や 先 輩 方 に サ ポ ー ト い た だ き 論 文 , ポ ス タ ー を 作 成 し , 無 事 に フ ァ イ ナ リ ス ト と し て 筑 波 大 学 で の ポ ス タ ー 発 表 を 行 う こ と が で き ま し た 。

大 学 3年 生 に な り , 当 時 シ ス テ ム マ ネ ジ メ ン ト 学 科 の P B L と い う 授 業 で 取 り 組 ん で い た「 高 齢 歩 行 者 の 交 通 安 全 を 目 指 し た V R シ ミ ュ レ ー タ の 開 発 」 と い う テ ー マ で サ イ エ ン ス ・ イ ン カ レ に 応 募 す る こ と に な り ま し た 。 こ の テ ー マ で は , 福 岡 県 警 の 交 通 安 全 課 に ご 協 力 い た だ き シ ミ ュ レ ー タ に つ い て ア ド バ イ ス い た だ い た き 改 善 を 実 施 し た り , 本 学 の 生 徒 や 高 齢 者 の 方 に シ ミ ュ レ ー タ を 体 験 し て い た だ き ア ン ケ ー ト を 実 施 し た り し ま し た 。 沢 山 の 方 々 に ご 協 力 い た だ き , フ ァ イ ナ リ ス ト と し て 立 教 大 学 に て ポ ス タ ー 発 表 を 行 う こ と が で き ま し た 。

3 . F I T P o c ke t L A B .で 培 っ た 力 が 役 立 っ て い る こ と

F I T P o c k e t L A B .で 培 っ た 力 と し て , 役 立 っ た と

思 う こ と は 2つ あ り ま す 。 ま ず 1つ 目 は , 卒 業 研 究 を 行 う 際 に 研 究 へ の 取 り 組 み 方 が 分 か っ て い る と い う 点 で す 。 大 学 4年 生 の 1 年 間 と い う 限 ら れ た 時 間 の 中 ,取 り 組 み 方 が 分 か ら な い 状 態 で 研 究 , 論 文 の 執 筆 を す る と い う こ と は 難 し い こ と だ と 思 い ま す 。 大 学 2,3年 時 の F I T P o c k e t L A B .の 取 り 組 み に よ っ て 参 考 文 献 の 探 し 方 や 実 験 の 仕 方 , 論 文 の 書 き 方 な ど が あ る 程 度 掴 め た 状 態 で 卒 業 研 究 に 取 り 組 む こ と が で き た の は す ご く 良 か っ た な と 思 っ て い ま す 。

2 つ 目 は ,就 職 活 動 に 役 に 立 つ と い う こ と で す 。 就 職 活 動 中 , 大 学 で 1番 頑 張 っ た こ と や 取 り 組 ん だ こ と と し て F I T P o c k e t L A B .の 活 動 を 挙 げ て い ま し た 。 バ イ ト や 部 活 , ボ ラ ン テ ィ ア に つ い て の 内 容 を 挙 げ る 就 活 生 が 多 い 中 , 珍 し い と 思 っ て い た だ き 活 動 内 容 に 興 味 を 持 っ て い た だ け る こ と が と て も 多 か っ た で す 。

4 . 在 学 生 へ の メ ッ セ ー ジ

在 学 中 に こ れ を 頑 張 り た い , 達 成 し た い と 思 う 具 体 的 な 目 標 が あ る 方 は 多 く 無 い と 思 い ま す が , こ れ は 頑 張 っ た と 思 え る こ と が 1つ で も あ る と 良 い と 思 い ま す 。 私 に と っ て , そ の 頑 張 っ た と 思 え る こ と が F I T Po c k e t L A B .で の 活 動 で し た 。社 会 人 に な っ て も 当 時 の 活 動 が 自 分 の 自 信 に 繋 が っ て い て , 出 会 っ た 仲 間 が 社 会 で 頑 張 っ て い る か ら 自 分 も 頑 張 ろ う と 思 え る 支 え に な っ て い ま す 。 ま た , 社 会 人 に な る と 時 間 に 限 り が あ り ま す 。 後 悔 し な い よ う に 今 や り た い こ と に 是 非 取 り 組 ん で く だ さ い 。

(13)

高齢歩行者の交通安全を目指した VR シミュレータの開発

(第 7 回サイエンス・インカレファイナリスト)

村田 桃香

現在: PayPayカード株式会社

1 . 2 0 2 2年 現 在

大 学 卒 業 後 ,Pa y Pa y カ ー ド 株 式 会 社 に 社 内 S E と し て 入 社 し ,2 0 2 1 年 11 月 か ら は 親 会 社 で あ る

Ya h o o ! J A PA Nに 出 向 し サ ー ビ ス 企 画 ・ 推 進 の 仕 事

を し て い ま す 。 元 々 エ ン ジ ニ ア 志 望 で 大 学 に 入 り ま し た が , 仕 事 を 進 め て い く に つ れ 「 一 人 で 作 業 す る の で は な く , 人 と 会 話 し な が ら モ ノ を 生 み 出 す 仕 事 が し た い 」 と 思 う よ う に な り , サ ー ビ ス 企 画・推 進 の 社 内 公 募 に 応 募 す る 運 び と な り ま し た 。

2 . F I T P o c k e t L A B .で の 活 動

F I T Po c k e t L A B .に 入 る き っ か け と な っ た の は , 同 じ 学 科 の 友 人 の 行 動 力 か ら で し た 。 学 科 の ゼ ミ 活 動 と し て 地 域 貢 献 を 掲 げ た 3つ の テ ー マ か ら 自 身 の 興 味 が あ る テ ー マ を 選 び 活 動 す る と い う も の が あ り , 私 は 福 岡 県 警 と タ ッ グ を 組 ん だ 交 通 事 故 防 止 の 取 り 組 み を 選 択 し ま し た 。 事 故 防 止 の た め の V R シ ミ ュ レ ー タ を 開 発 し , メ ン バ ー の 1 人 が

「 こ の 活 動 を 論 文 に ま と め て 学 会 に 提 出 し て み な い か 」 と 提 案 を し て く れ た こ と で , 本 研 究 テ ー マ を 持 っ て F I T Po c k e t L A B .に 所 属 す る こ と と な り ま し た 。

論 文 の 作 成 経 験 は 無 く 当 初 は 不 安 し か あ り ま せ ん で し た が , 下 戸 准 教 授 や 先 輩 方 の 親 身 な ご 指 導 の お か げ で い つ で も 相 談 で き る 環 境 に あ り , や り 方 が わ か ら ず 何 も で き な い と い っ た 場 面 に な る こ と は あ り ま せ ん で し た 。 本 研 究 の 実 験 は ,V R シ ミ ュ レ ー タ で あ る た め 人 に 実 施 し て も ら う 必 要 が あ り 被 験 者 集 め が 一 番 大 変 で し た が ,F I T P o c k e t

L A B .の メ ン バ ー を は じ め 同 じ 学 科 の 友 人 や 家 族

親 戚 な ど 身 内 の 協 力 が あ り , デ ー タ を 集 計 す る こ と が で き ま し た 。

作 成 し た 論 文 を 文 部 科 学 省 主 催 の サ イ セ ン ス ・ イ ン カ レ に 提 出 し , 選 考 に 通 っ た た め 立 教 大 学 で の ポ ス タ ー 発 表 に 参 加 し ま し た 。 こ れ は 間 違 い な く , 私 の 大 学 生 活 の 中 で 一 番 貴 重 で 大 き な 経 験 と な り , 就 職 活 動 や 入 社 後 の 採 用 活 動 な ど あ ら ゆ る 場 面 で こ の 活 動 に つ い て 話 し て い ま す 。

3 . F I T P o c k e t L A B .で 培 っ た 力 が 役 立 っ て い る こ と

前 述 で 記 載 し た よ う に , 私 の F I T P o c k e t L A B . で の 活 動 は ,周 囲 の 手 助 け が あ り 成 り 立 ち ま し た 。 直 接 恩 返 し は で き ま せ ん で し た が , こ の 経 験 か ら 私 も 誰 か の た め に 行 動 し た い と 思 う よ う に な り ま し た 。 会 社 で は 後 輩 の 指 導 や 採 用 活 動 を 一 番 に 任 せ て 頂 い た り , 上 司 と も 強 い 信 頼 関 係 を 結 び 業 務 遂 行 が で き て い た り と , 人 の 役 に 立 つ こ と が 自 身 の 経 験 や 成 長 に も 繋 が り , 結 果 自 分 の た め に も な っ て い る と 実 感 し ま す 。 他 に も , 文 章 作 成 能 力 や 思 考 力 な ど ,F I T P o c k e t L A B .で の 活 動 か ら 多 く を 学 び 自 身 の 成 長 に 繋 げ る こ と が で き ま し た が , そ の 中 で も”絆 の 大 切 さ”を 強 く 認 識 し , 仕 事 や プ ラ イ ベ ー ト な ど 多 岐 に わ た っ て 役 立 っ て い る と 感 じ ま す 。

4 . 在 学 生 へ の メ ッ セ ー ジ

よ く ,「 今 の う ち に し っ か り 学 ん で し っ か り 遊 び ま し ょ う 」と い っ た 言 葉 を 耳 に さ れ る と 思 い ま す 。 学 生 の 頃 は そ の 言 葉 に い ま い ち ピ ン と き て い ま せ ん で し た が , 社 会 人 に な っ て か ら 「 学 生 の う ち に あ れ し て お け ば 良 か っ た な 」 と 思 う こ と が 多 々 あ り ま す 。 例 え ば , 社 会 の グ ロ ー バ ル 化 を 見 据 え て 英 語 の 勉 強 を し た り , 自 走 で 日 本 一 周 に 挑 戦 し て み た り 等 々 …”社 会 人 に な る と 時 間 や 機 会 が 無 く 難 し い が 学 生 だ か ら で き る こ と”が 多 く あ る と 思 い ま す 。F I T P o c k e t L A B .で の 活 動 も そ の 一 つ で す 。 あ り き た り な 言 葉 に は な っ て し ま い ま す が , 悔 い の 残 ら ぬ 学 生 生 活 を 送 ら れ て く だ さ い 。

Referensi

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