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授業の予定 有機化学III:成績の評価と連絡事項

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Academic year: 2024

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(1)

2022年度 有機化学III:授業の予定

連絡先:吉村文彦(講義担当):居室6511室

[email protected]

稲井誠(宿題担当)

[email protected]

1回(6/6):17章 p1007-1022 2回(6/9):17章 p1022‒1036 3回(6/13):17章 p1036‒1053 4回(6/16):17章の演習

18章 p1073‒1083 5回(6/20):18章 p1083‒1097 6回(6/23):18章 p1097‒1110 7回(6/27):18章 p1010‒1114

18章の演習

教科書:「ボルハルト・ショアー 現代有機化学 第8版 (下)」

8回(6/30):19章 p1131-1154 9回(7/4):19章 p1154‒1177 10回(7/7):20章 p1193‒1216 11回(7/11):20章 p1216‒1229 12回(7/14):20章 p1229‒1234

19章と20章の演習 13回(7/21):21章 p1251‒1275 14回(7/25):21章 p1275‒1291

21章の演習 15回(7/28):予備日

有機化学III:成績の評価と連絡事項

評価:試験の成績が60点以上で合格。

・60点未満の学生は、宿題提出1回につき1点を加算後 60点以上なら合格。

・講義スライド、演習問題など授業資料は、薬造のHP内の

「授業情報」に掲示する。

https://www.us-yakuzo.jp/lesson/

・宿題は、授業当日ユニパで連絡する。

解答は、画像ファイル(JPEG or PDF)としてユニパで アップロードすること。

宿題の締切:1週間後の午前9時

・宿題の模範解答、過去の試験問題をHPで公開する。

・演習の日は、演習問題を解いてから授業に参加する。

(2)

17章:今回の要点

(1) アルデヒドとケトンの構造と命名 (2) カルボニル基の構造:大きな極性 (3) アルデヒドとケトンの合成

・アルコールの酸化

・アルケンのオゾン分解

・アルキンの水和

・Friedel-Craftsアシル化

(芳香族カルボニル化合物限定) 17章 アルデヒドとケトン:p1007‒1022

17章:はじめに p1007

カルボニル基:炭素ー酸素二重結合

O

反応の基本的な原則:

・求核剤が求電子剤を攻撃する

・π結合は容易に切断される

・優れた脱離基との結合は容易に切断される(19,20章) 電子不足な炭素と容易に切断されるπ結合をもつため、

多くの有用な反応(特に炭素-炭素結合形成)を起こす

有機化学で最も重要な官能基

(3)

17章:カルボニル基の分類 p1007

カルボニル基をもつ化合物は大きく2つに分類される 1) カルボニル基に炭素または水素原子が結合した化合物

アルデヒド

少なくとも1つの H 原子が結合 R H

O

2つのアルキル基またはアリール基が結合ケトン R R’

O

2) カルボニル基に電気陰性度の大きな原子が結合した化合物

(19,20章)

R OH O

R Cl O

R OR’

O

R N O

カルボン酸 酸塩化物

(塩化アシル) エステル アミド

17-1:慣用名 p1008

アルデヒド:母体の慣用名に接尾語 ‒aldehyde をつける

(–ic acid, –oic acid) (–aldehyde)

ギ酸 ホルム

アルデヒド 酢酸 ベンズ

アルデヒド 安息香酸

アルデヒドアセト

ケトン:2つの置換基をアルファベット順に並べて 接尾語 -ketone をつける

アセトン(例外)

アセトフェノン

(例外) ベンゾフェノン (例外)

(4)

17-1:アルデヒドの命名法(IUPAC)  p1008 非環状(鎖状)アルデヒド:

(alkane)アルカン アルカナール (alkanal)

1) CHO基を含む最長鎖を特定し名称をつける

2) 炭素鎖に番号をつけ置換基を命名する。CHO基の炭素がC1。

例:

H O

H O

(butane)ブタン 4炭素 1)

ブタナール (butanal)

2)

H O 2 1 3

答:2,3-ジメチルブタナール (2,3-dimethylbutanal)

17-1:アルデヒドの命名法(IUPAC)  p1008 環状アルデヒド:

シクロアルカン

(cycloalkane) シクロアルカンカルボアルデヒド (cycloalkanecarbaldehyde) 1) CHO基が結合した環を特定し名称をつける

2) 炭素鎖に番号をつけ置換基を命名する。

CHO基の結合した炭素がC1。

例:

シクロヘキサン+カルボアルデヒド 6 員環

1) 2)

答:2-エチルシクロヘキサン カルボアルデヒド

(2-ethylcyclohexane carbaldehyde)

H O

(cyclohexane) (carbaldehyde) H O

H O 1

2

(5)

17-1:ケトンの命名法(IUPAC)  p1009 非環状(鎖状)ケトン:

(alkane)アルカン アルカノン (alkanone)

1) カルボニル基を含む最長鎖を特定し名称をつける

例:

(pentane)ペンタン

5炭素 1)

ペンタノン (pentanone)

2)

答:3-メチル-2-ペンタノン (3-methyl-2-pentanone) 2) 炭素鎖に番号をつけ置換基を命名する。

カルボニル炭素をできるだけ小さい番号にする。

O O O 2 3

1

誤答:3-メチル-4-ペンタノン (3-methyl-4-pentanone)

17-1:ケトンの命名法(IUPAC)  p1009 環状ケトン:

1) カルボニル基を含む環を特定し名称をつける

例:

7炭素 1)

シクロヘプタノン (cycloheptanone)

2)

答:5-ブロモ-3-エチニル シクロヘプタノン (3-bromo-3-ethynyl

cycloheptanone)

2) 炭素鎖に番号をつけ置換基を命名する。

カルボニル炭素がC1。

シクロアルカン

(cycloalkane) シクロアルカノン (cycloalkanone)

O

Br

O

Br

O

Br

1 2

3 4 5

誤答:4-ブロモ-6-エチニルシクロヘプタノン

(6)

17-1:構造の表記法の注意 p1011 アルデヒド (例:ブタナール)

CH

3

CH

2

CH

2

CHO CH

3

CH

2

CH

2

COH

間違い

H O

CH3CH2CH2 C H O

ケトン (例:2-ブタノン)

CH

3

CH

2

COCH

3

CH

3

CH

2

C(=O)CH

3

-COHとは書かないこと

O

CH3CH2 C

CH3 O

練習問題17-1 p1010

次の化合物の名称あるいは構造を示せ

b)

H O

e) 4-ブロモシクロヘキサノン

(7)

重要:17-2 カルボニル基の構造 p1012

短く、強く、大きな極性

・カルボニル基の炭素と酸素は共に sp

2

混成

・平面三方形構造(R, Rʼ, C, Oは同一平面内)

・結合角は約120

・2つの p 軌道は骨格に垂直

2組の孤立電子対酸素

電気陰性度が大きい酸素

炭素:δ+ 酸素:δ−

π結合

σ結合

重要:17-2 カルボニル基の分極 p1012

酸素は炭素よりも電気陰性度が大きいため、

結合は大きく分極

C O

C O

C O

δ

+

δ

炭素:求電子性、酸素:求核性で塩基性

カルボニル化合物は高極性・高沸点

(8)

参考:分極と反応性 次回の講義

価電子 炭素:4個 酸素:6個 水素:1個

C

H

カルボニル 求核剤の攻撃

求電子剤の

反応

(空の1s軌道)プロトン O

R C R’

O

R C R’

O

O H

R

OH C R’

O

R C R’

O H

R C R’

O H

17-4:アルデヒドおよびケトンの合成法 p1020 1) アルコールの酸化(8章-5)

R OH H H

R H [O] O

R R’ R R’

[O] O OH

2) アルケンの

オゾン分解(12章-12)

3) アルキンの水和(13章-7,8)

4) Friedel-Crafts アシル化(15章-13)

1) O3

2) Me2S Me = CH3

O + O

H OH H OH

H+, Hg2+

H O H

R Cl O 1)

2) H+, H2O

, AlCl3

R O

(9)

復習:アルコールの酸化(8章-5)

酸化:OH基をもつ炭素上のC‒H結合をC‒O結合に換える

第一級アルコール

2つのC‒H結合 R OH H H

R H

[O] O

R OH O or

アルデヒド カルボン酸

R R’

OH H

R R’

[O] O 第二級アルコール

1つのC‒H結合

ケトン 第三級アルコール

C‒H結合なし R R’

OH

R” [O]

反応しない

復習:アルコールの酸化(8章-5)

重要:アルコールの酸化は一般にE2様の反応で進行する

R R’

OH

H R R’

O

H Z

B

E2

R O

R’ + Z + +BH

・酸素に脱離基

Z

が結合した状態で進行

・Zとしては、高酸化状態の金属が汎用

・塩基により脱離が進行し、C=O結合と低酸化状態の 金属(Z)が生成

主な酸化剤:CrO

3, Na2Cr2O7, PCC(pyH+CrO3Cl)
(10)

17-4:アルコールの酸化 p1021 第二級アルコール→ケトン

R R’ R R’

CrO3 O OH

H2SO4, H2O

PCCも可

反応機構

PCC:

NH Cl Cr

O O O

H O H Cr

O O O

H

R R’

OH H2O

O Cr

OH O

– H2O

± H+ R R’

O H

O Cr

OH O

クロム酸エステル

R R’

O

H O2H O

Cr OH

O H

H+ E2

R R’

O

+ Cr OH

OH O

6価

4価 プロトン引き抜き

17-4:アルコールの酸化 p1020 第一級アルコール→アルデヒド

R H R OH

O PCC

CH2Cl2

無水条件

R OH O

カルボン酸 Cr(VI), H+ Cr(VI), H+

水和物

アルデヒドへ酸化したい時は、温和な酸化剤PCCを用いる

(水の存在下では、アルデヒドが過剰酸化される)

R H O

R OH H2O OH

CrO3

H2SO4, H2O (K2Cr2O7 Na2Cr2O7)

NH Cl

Cr O

O O

PCC

(11)

17-4:選択的なアルコールの酸化 p1021 アリルアルコールおよびベンジルアルコールの選択的酸化

HO

OH

HO

MnO2

HO

OH

O

62%

アリルアルコール

MeO MeO

OH OH

MeO MeO

OH O

94%

MnO2

ベンジルアルコール(参考:p1317)

17-4:オゾン分解 p1021

σ結合とπ結合が 切断される

1) O3 2) Me2S

+

Me S Me O R

R R

H R

R R

H O + O

反応機構-1:オゾニドの形成(発展)

O O

O 1,3-双極子

付加環化 O O

O 逆1,3-双極子

付加環化 O O O

上下反転 O

モルオゾニド

O O 1,3-双極子

付加環化 O O

O

オゾニド

(12)

17-4:オゾン分解 p1021 反応機構-2:オゾニドの還元(発展)

O O O

オゾニド

Me S

Me O O

O

S Me

Me

O +

Me S Me O

+ O

アルケンのオゾン分解生成物を書くには、

・分子内の全てのπ結合を示す

・それぞれのC=Cを2つのC=Oで置き換える

例:

1) O3

2) Me2S

O

O O H

+ O H

H

リモネン

17-4:アルキンの水和 p1021

エノール ケトン

互変異性化

Markovnikov 付加

R H

H OH H2SO4

HgSO4 (cat.) R

H HO

H R

O H H H

R H

Hg2+

H R

Hg2+

H2O

Hg+ R

HO H H

H2O

Hg+ R

HO H

+ H3O+

R O

Hg+ H2O H

HO H

H R

H2O + Hg2+

R O

H H H

反応機構(発展)

水はより多置換炭素を攻撃
(13)

17-4:アルキンの水和 p1022

エノール アルデヒド

逆 Markovnikov 付加 (ヒドロホウ素化+酸化)

ケトンとアルデヒドは構造異性体の関係になる ホウ素はより置換基の少ない炭素に結合

R H R

R’2B H R

BR’2 H

H

H2O2, HO R

OH H

H

O H H H

R’ =

R H

H2O, H2SO4 HgSO4

R H

OH

R O

1) R’2BH

R OH

H

R 2) H2O2, HO

O H 末端アルキン

メチルケトン

アルデヒド

重要:

練習問題

2-ペンチンに H2O, H2SO4, HgSO4を作用させた時に 生じる二種類のケトンの構造式を示せ

(14)

17-4:Friedel-Craftsアシル化 p1022

AlCl3は化学両論量必要 H

R Cl

O 1) AlCl3 2) H2O, H+

+ R

O

+ HCl

R Cl O

AlCl3 +

R Cl O

AlCl3 R C O R C O

– ClAlCl3 共鳴安定化された

アシリウムイオン

H

+ R C O

H R

O

Cl AlCl3

+ R

O

+ HCl + AlCl3

反応機構

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