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日本史は受験を超えて 人生の思考力を磨いてくれる

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Academic year: 2023

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TOSHIN TIMES 2022

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講師特別インタビュー 教壇にいたるマイヒストリー

歴史のメカニズムを読解する「図解板書」で、歴史的思考力を養成!

Q 「歴史の流れを掴む」とはどういうことですか

A 歴史の仕組みを理解することで流れが掴めます

日本史には暗記しなければいけない知識はもちろんあります。ただ、それ らの知識を土台に、なぜ、その時代にそのシステムやメカニズムが生まれ たのか、という部分を理解する必要があります。この仕組み(システムや メカニズム)の理解が、歴史の流れを掴むことにつながります。

講座のココがポイント!

東大などの難関国公立大で問われる日本史の本質的な理解力を養いつ つ、難関私立大で問われる内容にも対応します

▶歴史の仕組みを理解して、論述式問題を含む難関大の入試問題に対応 する基礎を身につけます

▶暗記ではなく、知識をどのように使いこなすのかを徹底理解します

講座 紹介

授業のぞき見!

    難関日本史

  開成中学に入学後も自分の好きなものしかやりたがらないというのは、基本的に変わりませんでした。例えば開成中高は運動会が有名ですが、実行委員会的な裏方に回って、みんながワーっと熱を持ってやっているのを、俯瞰して眺めるというスタンスでした。当事者になるというよりは観察・分析が好き、あるいは学問的なものの見方に魅力を感じていたんだと思います。

歴史上 人物よりも 仕組み 興味を持

  「先生は、

歴史上の人物で誰が好きですか?」と聞かれることがありますが、私は昔から、人物のこと以上に、国家や制度がどのような仕組みで成り 立ち、どのように働くのかという構造に興味がありました。誰がどう生きたかも大事ですが、その時代を生きる人びとがどんな社会や国家を作るのかに深い関心がありました。そのとっかかりになったのが高校時代に学んだ「荘園公領制」でした。中世の土地制度がどのように展開していくのかを理解していく過程がおもしろかったです。  大学でも歴史研究をやってみたいと思い、東京大学を目指しましたが、現役・浪人ともに不合格。しかしこの不合格は、浪人時代の予備校の地理講師である権田雅幸先生との出会いにつながり、私にとってはとても重要なことでした。権田先生から学んだことは、論理的 に考え、表現するとはどういうことなのかということでした。  例えば、温度が上がると空気は上昇するので、地面を押す力が弱くなる。それが風の特性を決める、といったように、権田先生は自然現象の諸要因を矛盾なく組み立て、図にして説明します。  歴史は史料を扱うので言葉で学ぶイメージを持つ人が多いのですが、歴史の理(ことわり)を学ぶためには、国家や政治の構造や仕組みを理解しなければなりません。複雑な構造を理解したり、構造を比較対照したりするには、図の方が便利なことが多いのです。  このように、私のものの見方や考え方は権田先生の授業を通して育まれました。権田先生は、「単なる受験勉強ではなく、一生役立つ論理的思考力を身につけよう」と、よく話されていました。そんな先生の姿に感銘を受け、私は将来の仕事として教師を志すようになります。

教員として 挫折

  慶應義塾大学に入学後は教員免許を取り、修士課程まで進みました。その後は中高一貫校で晴れて教員としてスタートを切ったのですが、勉強以外の学校生活もサポートしなければいけない教員の仕事に、うまく順応できない部分がありました。やりたかった教師の仕事で挫折を経験したのです。

  しかし教えることそのものを辞めてしまうのではなく、学校で日本史の授業と受験指導をおこなう非常勤講師として再ス タートしました。そしてある生徒を個別指導して東京大学に合格させることに成功したのが一つの転機となりました。  「これをやってみたい」という直感に導かれて、さまざまな予備校や塾での講師を始め、その経験を重ねて今は東進の教壇に立っているわけですから、人生何がきっかけになるか本当にわかりません。

考える訓練を積む   日本史 勉強

  日本史上の歴史的事象が、お互いにどのように関連し合っているのかを学ぶことで、過去に人びとがどう生きて社会がどう成り立って、国家がどう動いたのかを理解できます。その理解を応用して、未来の世界や地球がどのように展開していったら望ましいのか、国家や社会と自分との関係がどのようになることが望ましいのかが見えてきます。

  つまり、これから自分がどんな人生を歩みたいかを考えるうえで、日本史は大きな指針になります。そして、過去の歴史の知識を暗記するだけではなく、仕組みを理解することが未来の道標になる。仮に大学合格後に日本史の知識自体は忘れていったとしても、仕組みを理解しようと考え続ける意志を持って学んだ経験は、生きるうえでの自分自身の軸になるのだということを、生徒には伝えたい。そんな考える訓練を積むことができるのが、日本史の勉強だと思っています。

た。 でも知りたがる性格でし にかく好奇心が強く、何 記憶はほとんどなく、と た」「勉強をして覚えた」 と。「学校の授業で習っ のをとにかく読み漁るこ をはじめとする読めるも のが、家にある百科事典 た。幼い頃に好きだった た」、そんな子どもでし のは気がつくとやってい やりたいとひらめいたも ことはやらない」「これが   「親にやれと言われた

  当然、話相手は近所の年上のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちでした。そうして中学受験をしてレベルの高いところで勉強したいと思うようになりました。よく中学受験は親が主導するなんて言いますが、私の場合は完全に自分主導でした。

東京都私立開成中学・高校卒、慶應義塾大学大学院文学 研究科修士課程修了。長年に渡り膨大な量の論述答案 を添削してきた経験から、生徒の理解度を完全把握。

それに基づく論述式問題の指導・対策により、東大をは じめとする難関国公立大への合格者を多数輩出。構造 図を多用した独自の図解板書で歴史の仕組みや構造を 描き出し、歴史の本質に迫る講義は、見るもの全てを    魅了。歴史用語の丸暗記では得られない、深い理    解と真の実力が身につくことを必ず約束      する。

第 18 回

や ま

な か

ひ ろ

の り

先生

日本史

国家 や 制度 の 仕組 み や 働 き ︑ 構造 の 理解 が ︑ 論理力 を 育 む

日本史は受験を超えて

人生の思考力を磨いてくれる

 ここでは、東進の実力講師陣の素顔に迫るエピソードを紹介。

10 代の頃はどんなふうに過ごしていた? 何で教える仕事を選んだの?

どんな授業をしているの? 知られざる講師の一面に迫ります!

人との出会いの大切さを感じる

  権田雅幸先生の著書

 権田雅幸先生は私の講師としての指導法や考え方にとても大きな影響を与えて くれました。先生が教えてくれた因果関係の発見法や論理的思考法は、科目の知識 を超え、自分の人生をどう生きるかに根ざしています。そんな先生の著書は今でも 読み返すことがある私の大事なテキストです。残念ながら先生は私が大学1年生の 時に病気で早逝されました。予備校時代の一年間で先生に出会っていなければ全く 違う人生だったと思いますし、人との出会い

の大切さを強く感じます。

『権田地理B講義の実況中継』(権田 雅幸/佐藤 裕治 著/語学春秋社) ▲山中先生の浪人生時代の地理のノート。

Referensi

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