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災害情報における コンピューター・ネットワーク利用

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災害情報における

コンピューター・ネットワーク利用

A9719024  河里英之

目次

はじめに

第1章  マス・メディアによる災害情報提供の限界   第1節 阪神・淡路大震災における災害情報提供の現状   第2節 マス・メディア主体の災害情報提供における課題

第2章  阪神・淡路大震災に見るコンピューター・ネットワーク利用とそ の課題

  第1節 コンピューター・ネットワークを流れた災害情報の内容分析   第2節 被災地における電子情報の情報流通

  第3節 阪神・淡路大震災に見るコンピューター・ネットワーク利用の 課題

第3章  阪神・淡路大震災以降の災害情報におけるコンピューターネット ワーク利用の取り組み

  第1節 コンピューター・ネットワークの耐災害性の向上   第2節 安否情報データベースの構築

第4章  災害時のインターネット利用の現状および提言

  第1節 鳥取地震におけるインターネット上の情報発信活動の現状   第2節 鳥取地震における情報収集活動の傾向

  第3節 災害情報流通へのインターネット活用の提言 おわりに

参考文献・HP一覧 資料1 鳥取地震HP分析

資料 2 鳥取地震におけるインターネット上の情報収集活動に関するアン ケート統計集計結果

(2)

はじめに

  阪神・淡路大震災は、災害情報システムの在り方をあらためて世に問う 震災であった。つながらない電話、なかなか明らかにならない被害の全体 像…  当時、親戚・知人の安否や被害状況を把握できない状況にいらだち、

そうした状況を作り出した情報活動の有効性に対して大きな疑念を抱い た。

  一方、当時はメディアとしてその芽を開いたに過ぎなかったコンピュー ター・ネットワークは、このメディア変革の時代の中で、最も、技術革新、

社会的への浸透が著しいメディアである。この5年を経て、最も、災害情 報システムへの新たなインプットを期待できるメディアとなったといえ るだろう。

  災害時において、既存の社会情報システムは大きな打撃を受ける。その 一方で、被害情報、安否情報、生活情報など、平常時にはない多様な情報 ニーズが生まれる。こうして生じる情報の需要の拡大、供給の不足という アンバランスな状況においては、各メディアがそれぞれの短所を補いなが らその特性を十二分に活かす必要がある。つまり、災害という緊急時だか らこそ、メディアの在り方が明確な形で表面化すると言える。

  そこで、災害情報メディアとしてのコンピューター・ネットワークの在 り方を考察していくことによって、新たな災害情報システムへの提言を行 うこと、このメディアが既存の情報システムのなかで有効に活用されるた めの在り方を模索すること、以上をこの論文の目的としたい。

  第1章では、阪神・淡路大震災のマス・メディアを中心とした情報活動 における問題点を整理し、新たな災害情報システムに求められる要素を指 摘する。第2章では、この震災におけるコンピューター・ネットワークを 活用した情報活動を振り返り、その課題を再考する。第3章では、阪神・

淡路大震災以降の災害情報システム構築の取り組みを、第4章では、イン ターネットを活用した現実の情報活動をそれぞれとりあげ、今日的観点か ら災害情報におけるコンピューター・ネットワーク利用の提言をまとめる。

(3)

 「災害情報」という言葉は多様に解釈される。廣井修の定義1を借りれば、

広義には、

①平常時における災害啓蒙情報、

②発生前の災害予報・警報、

③発生直後の災害情報、

④復旧、復興過程における災害関連情報 と分けられる。

しかし、この論文では「アンバランスな情報需給状況において、メディア のあるべき姿が明確になる」という推測を前提としているので、通常の社 会情報システムが揺らいでいる③および④の局面における災害情報につ いて考えていきたい。

参考文献・HP 一覧

INTERNET magazine編集部「大規模災害とインターネット<第1回>」

『INTERNET  magazine』NO.4(インプレス、1995)pp.62-67.

INTERNET magazine編集部「大規模災害とインターネット<第2回>」

『INTERNET  magazine』NO.4(インプレス、1995)pp.76-79.

今瀬政司「電子ネットワークを活用した情報ボランティア活動」『地域開 発』1995年5月号(日本地域開発センター、1995)pp.8-16.

岩崎信彦、鵜飼孝造、浦野正樹、辻勝次、似田貝香門、野田隆、山本剛郎

『阪神・淡路大震災の社会学 第一巻  被災と救援の社会学 』(昭和堂、

1999)

楳田敏之、丸山太郎「第2回インターネット災害訓練レポート」

『INTERNET magazine』NO.27(インプレス、1997)pp.330-333.

大西勝也「災害放送はどう行われたか(1)  NHK・史上最長時間の災害放 送」『放送研究と調査』1995年5月号、pp.4-7.

1 廣井脩「災害とマスメディア」『災害と人間行動』(東京大学新聞研究所、1982 年)、p.12.

(4)

押田榮一「震災と情報−災害時の情報ニーズの変化ー」『情報通信学会誌』

Vol.14 No.1(情報通信学会、1996)pp.2-12.

小田貞夫「放送はどう機能したか  序論  阪神大震災と放送」『放送研究と 調査』1995年5月号 、pp.2-3.

小田貞夫「災害放送の評価と課題〜被災地アンケート調査の 析から〜」

『放送研究と調査』1995年5月号 、pp.10-21.

小田貞夫「災害情報の伝達と放送メディアの役割」『放送学研究』46号

(1996)pp.33-55.

金子郁容・VCOM編集チーム『つながりの大研究:電子ネットワーカーた ちの阪神大震災』(日本放送出版協会、1996)

川上善郎、田村和人、田端暁生、福田充「阪神大震災とコンピューターネ ットワーク〜インターネット、ニフティサーブ等における震災情報の内 容と構造」『文教大学情報学部情報研究』第16号(1995)pp.29-54.

篠田陽一、宇夫陽次朗「『普段使ってないシステムが緊急時に使えるわけ がない』第一回インターネット防災訓練の裏側」『INTERNET

magazine』NO.15(インプレス、1996)pp.210-213.

田中克巳『震災とインターネット「神戸からの提言」』(NECクリエイテ ィブ、1996)

田中二郎『災害と人間行動』(東海大学出版会、1986)

永井正樹「震災に強い通信設備の構築を目指して〜阪神・淡路大震災を教 訓としたNTTの取り組み〜」『通信学会誌』Vol.14 No.1(1996)pp.20-23.

中村功、廣井脩「災害時の安否情報とメディアミックス」『東京大学社会情 報研究所調査研究紀要』NO.10

野田隆『災害と社会システム』(恒星社厚生閣、1997)

早瀬昇「震災ボランティア活動からネットワークを考える」『地域開発』

1995年5月号(日本地域開発センター)pp.1-7.

原真「台湾中部大地震とインターネット」『INTERNET magazine』NO.59

(インプレス、1999)pp.298-301.

平塚千尋「災害放送はどう行われたか(2)  被災者の目線に徹した地元民 放」『放送研究と調査』1995年5月号、pp.8-9.

(5)

平塚千尋「マルチメディア時代の災害情報」『放送研究と調査』1995年5 月号、pp.34-35.

平塚千尋「検証・デジタル電子メディア時代の災害情報〜2000年有珠山噴 火」『放送研究と調査』2000年9月号、pp.68-79.

平塚千尋「マルチメディア時代の災害情報」『放送学研究』46号(1996) pp.75-106.

廣井脩『災害情報論』(恒星社厚生閣、1991)

廣井脩「災害放送を検証する(1)  災害放送の実態と課題」『放送研究と調 査』1995年5月号、pp.22-25.

福田充「阪神大震災におけるパソコン通信利用〜ニフティサーブの「地震 情報」掲示板における震 災情報の内容分析」『平成7年度情報通信学会 年報』、pp.46-57.

藤吉洋一郎「災害放送を検証する(2)  災害情報の収集と整理」『放送研究と 調査』1995年5月号、pp.26-29.

松尾洋司「災害放送を検証する(3)  被災者から見た放送」『放送研究と調 査』1995年5月号、pp.30-33.

松尾洋司「被災者向けの報道番組 震災1年NHK・地元民放は何を伝えて きたか」『放送研究と調査』1996年3月号、pp.16-19.

光森史孝「情報空白と『情報団』の役割」『情報通信学会誌』Vol.14 No.1

(1996)pp.13-19.

山崎智行、堤智也「災害時における市民への情報提供に対する情報通信シ ステムの役割」『テレコム社会科学学生賞  入賞論文集』(電気通信普及 財団、1996)pp.2-23.

「阪神大震災の放送に関する調査 被災者アンケート調査・単純集計結果」

『放送研究と調査』1995年5月号、pp.44-49.

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http://www.ntt-east.co.jp/saigai/ (2000.12.4)

(6)

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http://www.ntt-east.co.jp/voiceml/ (2000.12.4)

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(2000.10.29)

中川和之「災害救援を考える」

http://member.nifty.ne.jp/n-kaz/index.html (2000.11.18) 中村功「安否情報伝達におけるメディアミックスの重要性」

http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~nakamura/anpi.html (2000.10.14) 21世紀の関西を考える会「提言 到来しつつあるボランティア社会を前提

とした災害救援システムの実現に向けて」

http://apollo.m.ehime-u.ac.jp/~nvnad/21c-kansai/teigen9708_kosshi.h tml (2000.11.6)

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(2000.12.4)

Wide Lifeline Working Group「第2回インターネット災害訓練報告」

http://www.iaa.wide.ad.jp/report96/index.html (2000.6.19) Wide Lifeline Working Group「第3回インターネット災害訓練報告」

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Referensi

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