総 則
1 学 習 指 導 要 領 の 一 部 改 正 等 の 経 緯 及 び 概 要
平 成 15 年 1 0月 の 中 央 教 育 審 議 会 答 申 「 初 等 中 等 教 育 に お け る 当 面 の 教 育 課 程 及 び 指 導 の 充 実 ・ 改 善 方 策 に つ い て 」 に お い て は 、 生 徒 に 基 礎 ・ 基 本 を 徹 底 し 「 生 き る 力 」 を は ぐ、 く む こ と を 基 本 的 な ね ら い と す る 学 習 指 導 要 領 の 更 な る 定 着 を 進 め 、 そ の ね ら い の 一 層 の 実 現 を 引 き 続 き 図 る こ と が 必 要 で あ る こ と を 再 確 認 し た 上 で 、 各 学 校 に お い て 「生きる 力」 を 知 の 側 面 か ら と ら え た 「 確 か な 学 力 」 を は ぐ く む た め 、 ① 学 習 指 導 要 領 に 示 さ れ た
共 通 に 指 導 す べ き 基 礎 的 ・ 基 本 的 な 内 容 に つ い て 確 実 な 定 着 を 図 る こ と 。 ② 必 要 に 応 じ 各 学 校 の 裁 量 に よ り 、 地 域 や 生 徒 の 実 態 を 踏 ま え た 特 色 あ る 教 育 に 取 り 組 む こ と 。 ③ こ れ ら の 指 導 に 当 た っ て 創 意 工 夫 を 存 分 に 生 か し た 指 導 等 の 取 組 を 行 う こ と 。 な ど の 取 組 を 充 実 さ せ る 必 要 が あ る と の 観 点 か ら 、 学 習 指 導 要 領 の 一 部 改 正 を 含 め 、 当 面 の 教 育 課 程 及 び 指 導 の 充 実 ・ 改 善 方 策 に つ い て 具 体 的 な 提 言 が 行 わ れ た 。
こ の 答 申 を 踏 ま え 、 平 成 15 年 12 月 26 日 に 、 学 習 指 導 要 領 の 総 則 を 中 心 に そ の 一 部 改 正 が 行 わ れ た と こ ろ で あ り 、 そ の 基 本 的 な 考 え 方 は 、 学 習 指 導 要 領 に 示 す 基 礎 的 ・ 基 本 的 な 内 容 の 確 実 な 定 着 を 図 る と と も に 、 各 学 校 の 裁 量 に よ り 創 意 工 夫 を 生 か し た 特 色 あ る 取 組 を 行 う こ と に よ っ て 、 生 徒 に 、 知 識 や 技 能 は も と よ り 、 学 ぶ 意 欲 や 、 自 分 で 課 題 を 見 付 け 、 自 ら 学 び 、 主 体 的 に 判 断 し 、 行 動 し 、 よ り よ く 問 題 を 解 決 す る 資 質 や 能 力 な ど の 「 確 か な 学 力 」 を 育 成 し 「 生 き る 力 」 を は ぐ く む と い う 学 習 指 導 要 領 の ね ら い の 一 層 の 実 現 を 図、 る こ と に あ る 。
各 学 校 に お い て は 、 こ の 一 部 改 正 等 の 趣 旨 を 十 分 に 踏 ま え 、 教 育 課 程 及 び 指 導 の 一 層 の 充 実 ・ 改 善 に 取 り 組 む 必 要 が あ る 。
学 習 指 導 要 領 の 一 部 改 正 等 の 概 要 は 次 の と お り で あ る 。 (1) 学 習 指 導 要 領 の 基 準 性 を 踏 ま え た 指 導 の 一 層 の 充 実
学 習 指 導 要 領 に 示 し て い る 内 容 は 、 当 該 科 目 を 履 修 す る す べ て の 生 徒 に 対 し て 指 導 す る も の と す る 内 容 で あ り 、 各 学 校 に お い て は 、 ま ず は 生 徒 に 学 習 指 導 要 領 に 示 し て い る 内 容 の 確 実 な 定 着 を 図 る た め の 指 導 を 十 全 に 行 う 必 要 が あ る 。 そ の 上 で 、 生 徒 の 実 態 に 応 じ 、 学 習 指 導 要 領 に 示 し て い な い 内 容 を 加 え て 指 導 す る こ と も 考 え る 必 要 が あ る 。 こ の よ う な 学 習 指 導 要 領 の 基 準 性 を よ り 明 確 に す る た め 、 次 の よ う に 一 部 改 正 が 行 わ れ た 。 ア 学 習 指 導 要 領 に 示 し て い る 、 当 該 科 目 を 履 修 す る す べ て の 生 徒 に 対 し て 原 則 と し て
指 導 す る も の と す る 内 容 等 を 確 実 に 指 導 し た 上 で 、 生 徒 の 実 態 を 踏 ま え 、 学 習 指 導 要 領 に 示 し て い な い 内 容 を 加 え て 指 導 す る こ と も 可 能 で あ る と い う 学 習 指 導 要 領 の 基 準 性 を 明 確 に す る た め 、 総 則 を 改 正 し た こ と ( 第 1 章 第 6 款 の 2 の (1 ))。
イ 第 2 章 以 下 に 示 す 「 内 容 の 取 扱 い 」 の う ち 、 内 容 の 範 囲 や 程 度 を 明 確 に し た り 、 学 習 指 導 が 網 羅 的 ・ 羅 列 的 に な ら な い よ う に す る た め の 事 項 ( 内 容 の 範 囲 や 程 度 等 を 示 す 事 項 ) は 、 当 該 科 目 を 履 修 す る す べ て の 生 徒 に 対 し て 指 導 す る も の と す る 内 容 の 範 囲 や 程 度 等 を 示 し た も の で あ り 、 学 校 に お い て 必 要 が あ る 場 合 に は 、 こ の 事 項 に か か わ ら ず 指 導 す る こ と が で き る こ と を 明 確 に す る た め 、 総 則 を 改 正 し た こ と ( 第 1 章。 第 6 款 の 2 の (1))
ウ 上 記 イ の 総 則 の 改 正 を 踏 ま え 、 第 2 章 以 下 で 内 容 の 範 囲 や 程 度 等 を 示 す 事 項 が 規 定 さ れ て い る 教 科 ・ 科 目 に つ い て 、 第 3 款 ( 各 科 目 に わ た る 指 導 計 画 の 作成 と 内 容の 取 扱 い ) を 改 正 し 、 こ の 事 項 は 、 当 該 科 目 を 履 修 す る す べ て の 生 徒 に 対 し て 指 導 す る も の と す る 内 容 の 範 囲 や 程 度 等 を 示 し た も の で あ り 、 学 校 に お い て 必 要 が あ る 場 合 に は 、 こ の 事 項 に か か わ ら ず 指 導 す る こ と が で き る こ と を 明 確 に し た こ と ( 第 2 章 普 通 教 育 に 関 す る。 各 教 科 第 2 節 ( 地 理 歴 史 、 第 3 節 ( 公 民 、 第 4 節 ( 数 学 、 第 5 節 ( 理 科 、 第 6) ) ) ) 節 ( 保 健 体 育 、 第 9 節 ( 家 庭 、 第 1 0 節 ( 情 報 、 第 3 章 専 門 教 育 に 関 す る 各 教 科) ) ) 第 1 節 ( 農 業 、 第 2 節 ( 工 業 、 第 3 節 ( 商 業 、 第 4 節 ( 水 産 、 第 5 節 ( 家 庭 、 第) ) ) ) ) 6 節 ( 看 護 、 第 7 節 ( 情 報 、 第 8 節 ( 福 祉 )) ) )
(2) 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 一 層 の 充 実
各 学 校 に お い て 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 取 組 が そ の ね ら い を 実 現 す る も の と な る よ う 、 各 教 科 ・ 科 目 及 び 特 別 活 動 等 を 含 め た 学 校 の 教 育 活 動 全 体 の 中 で の 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 位 置 付 け と 意 義 を 明 確 に す る こ と な ど の た め 、 次 の よ う に 一 部 改 正 が 行 わ れ た 。
ア 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の ね ら い の 一 つ と し て 、 各 教 科 ・ 科 目 及 び 特 別 活 動 で 身 に 付 け た 知 識 や 技 能 等 を 相 互 に 関 連 付 け 、 学 習 や 生 活 に お い て 生 か し 、 そ れ ら が 総 合 的 に 働 く よ う に す る こ と が あ る こ と を 明 確 に し た こ と ( 第 1 章 第 4 款 の 2 の (3))。
イ 各 学 校 に お い て 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 趣 旨 及 び ね ら い を 踏 ま え 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 目 標 及 び 内 容 を 定 め る 必 要 が あ る こ と を 明 確 に し た こ と (第1章第4款の3)。
●高等学校学習指導要領 第1章 総則
第6款 教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項(関係部分抜粋)
2 各教科・科目等の内容等の取扱い
(1) 学校においては、第2章以下に示していない事項を加えて指導することができる。また、第2章以 下に示す内容の取扱いのうち内容の範囲や程度等を示す事項は、当該科目を履修するすべての生徒に 対して指導するものとする内容の範囲や程度等を示したものであり、学校において必要がある場合に は、この事項にかかわらず指導することができる。ただし、これらの場合には、第2章以下に示す教 科、科目及び特別活動の目標や内容の趣旨を逸脱したり、生徒の負担過重になったりすることのない ようにするものとする。
●高等学校学習指導要領
第2章 普通教育に関する各教科 第2節 地理歴史
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い(関係部分抜粋)
3 各科目の内容の取扱いのうち内容の範囲や程度等を示す事項は、当該科目を履修するすべての生徒に
、 、
対して指導するものとする内容の範囲や程度等を示したものであり 学校において必要がある場合には この事項にかかわらず指導することができること。
ウ 各 学 校 に お い て 、 学 校 に お け る 全 教 育 活 動 と の 関 連 の 下 に 、 目 標 及 び 内 容 、 育 て よ う と す る 資 質 や 能 力 及 び 態 度 、 学 習 活 動 、 指 導 方 法 や 指 導 体 制 、 学 習 の 評 価 の 計 画 な ど を 示 す 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 全 体 計 画 を 作 成 す る 必 要 が あ る こ と を 明 確 に し た こ と ( 第。 1 章 第 4 款 の 4 )
エ 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 学 習 活 動 を 行 う に 当 た っ て の 配 慮 事 項 と し て 、 各 学 校 に お い て 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 目 標 及 び 内 容 に 基 づ き 、 生 徒 の 学 習 状 況 に 応 じ て 教 師 が 適 切 な 指 導 を 行 う 必 要 が あ る こ と 、 ま た 、 学 校 図 書 館 の 活 用 、 他 の 学 校 と の 連 携 、 公 民 館 、 図 書 館 、 博 物 館 等 の 社 会 教 育 施 設 や 社 会 教 育 関 係 団 体 等 の 各 種 団 体 と の 連 携 、 地 域 の 教 材 や 学 習 環 境 の 積 極 的 な 活 用 な ど に つ い て 工 夫 す る 必 要 が あ る こ と を 明 確 に し た こ と ( 1。 章 第 4 款 の 6 )
●高等学校学習指導要領 第1章 総則
第4款 総合的な学習の時間(関係部分抜粋)
1 総合的な学習の時間においては、各学校は、地域や学校、生徒の実態等に応じて、横断的・総合的な 学習や生徒の興味・関心等に基づく学習など創意工夫を生かした教育活動を行うものとする。
2 総合的な学習の時間においては、次のようなねらいをもって指導を行うものとする。
(1) 自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を 育てること。
、 、 、
(2) 学び方やものの考え方を身に付け 問題の解決や探究活動に主体的 創造的に取り組む態度を育て 自己の在り方生き方を考えることができるようにすること。
(3) 各教科・科目及び特別活動で身に付けた知識や技能等を相互に関連付け、学習や生活において生か し、それらが総合的に働くようにすること。
3 各学校においては、上記1及び2に示す趣旨及びねらいを踏まえ、総合的な学習の時間の目標及び内 容を定め、地域や学校の特色、生徒の特性等に応じ、例えば、次のような学習活動などを行うものとする。
ア 国際理解、情報、環境、福祉・健康などの横断的・総合的な課題についての学習活動
イ 生徒が興味・関心、進路等に応じて設定した課題について、知識や技能の深化、総合化を図る学習 活動
ウ 自己の在り方生き方や進路について考察する学習活動
●高等学校学習指導要領 第1章 総則
第4款 総合的な学習の時間(関係部分抜粋)
4 各学校においては、学校における全教育活動との関連の下に、目標及び内容、育てようとする資質や 能力及び態度、学習活動、指導方法や指導体制、学習の評価の計画などを示す総合的な学習の時間の全 体計画を作成するものとする。
5 各学校における総合的な学習の時間の名称については、各学校において適切に定めるものとする。
6 総合的な学習の時間の学習活動を行うに当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1) 目標及び内容に基づき、生徒の学習状況に応じて教師が適切な指導を行うこと。
(2) 自然体験やボランティア活動、就業体験などの社会体験、観察・実験・実習、調査・研究、発表や 討論、ものづくりや生産活動など体験的な学習、問題解決的な学習を積極的に取り入れること。
(3) グループ学習や個人研究などの多様な学習形態、地域の人々の協力も得つつ全教師が一体となって 指導に当たるなどの指導体制について工夫すること。
(4) 学校図書館の活用、他の学校との連携、公民館、図書館、博物館等の社会教育施設や社会教育関係 団体等の各種団体との連携、地域の教材や学習環境の積極的な活用などについて工夫すること。
(5) 総合学科においては、総合的な学習の時間における学習活動として、原則として上記3のイに示す 活動を含むこと。
(3) 一 部 改 正 に 関 連 す る 事 項
文 部 科 学 省 で は 、 各 学 校 に お け る 教 育 課 程 及 び 指 導 の 充 実 ・ 改 善 を 図 る 観 点 か ら 、 上 記 の 学 習 指 導 要 領 の 一 部 改 正 に 関 連 す る 事 項 と し て 、 教 育 課 程 を 適 切 に 実 施 す る た め に 必 要 な 指 導 時 間 の 確 保 等 に つ い て 、 留 意 点 を 示 し て い る 。
ア 各 学 校 に お い て は 、 学 年 や 学 期 、 月 ご と 等 に 授 業 時 数 の 実 績 の 管 理 や 学 習 の 状 況 の 把 握 を 行 う な ど 、 教 育 課 程 の 実 施 状 況 等 に つ い て 自 ら 点 検 及 び 評 価 を 行 い 、 教 育 課 程 を 適 切 に 実 施 す る た め に 必 要 な 指 導 時 間 を 確 保 す る よ う 努 め る 必 要 が あ る こ と 。 ま た 、 年 間 の 行 事 予 定 や 各 教 科 ・ 科 目 等 の 年 間 指 導 計 画 等 に つ い て 、 保 護 者 や 地 域 住 民 等 に 対 し て 積 極 的 に 情 報 提 供 を 進 め る 必 要 が あ る こ と 。
な お 、 前 述 の 平 成 15 年 1 0月 の 中 央 教 育 審 議 会 答 申 で は 、 各 学 校 が 教 育 課 程 及 び 指 導 の 充 実 ・ 改 善 を 図 る 上 で 、 次 の 点 に つ い て 留 意 す る よ う に 求 め て い る 。
ア 各 学 校 に お い て は 、 教 員 が 教 材 研 究 、 指 導 の 打 ち 合 せ 、 地 域 と の 連 絡 調 整 等 に 充 て る 時 間 を 可 能 な 限 り 確 保 す る た め 、 会 議 等 の 持 ち 方 や 時 間 割 の 工 夫 な ど 時 間 の 効 果 的
・ 効 率 的 な 利 用 等 に 配 慮 す る こ と 。
イ 各 学 校 に お い て は 、 保 護 者 や 地 域 住 民 等 に 対 し て 、 年 間 の 行 事 予 定 や 各 教 科 ・ 科 目 等 の 全 体 計 画 、 年 間 指 導 計 画 及 び そ れ ら の 実 施 状 況 に つ い て の 自 己 評 価 の 結 果 の 公 表 や 学 校 公 開 等 を 行 う こ と に よ り 、 学 校 と の 連 携 や 教 育 活 動 へ の 協 力 を 求 め る よ う 配 慮 す る こ と 。
ウ 各 学 校 に お い て は 、 保 護 者 や 地 域 住 民 等 に 対 し て 、 学 習 指 導 要 領 の ね ら い が 正 確 に 理 解 さ れ る よ う 分 か り や す く 周 知 す る 必 要 が あ る こ と 。
(4) そ の 他
高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 に つ い て は 、 今 回 の 一 部 改 正 等 以 外 に 、 保 健 婦 助 産 婦 看 護 婦 学 校 指 定 規 則 の 改 正 に 対 応 し 、 平 成 14年 5 月 24日 に 教 科 「 看 護 」 に 関 す る 規 定 の 一 部 改 正 、 ま た 、 情 報 通 信 技 術 の 進 展 に 対 応 し 、 通 信 教 育 の 可 能 性 を よ り 発 展 さ せ る た め 、 平 成 15 年 4 月 3 0日 に 通 信 制 の 課 程 に お け る 教 育 課 程 の 特 例 に 関 す る 規 定 の 一 部 改 正 が 行 わ れ て い る 。
2 「 生 き る 力 」 を は ぐ く む 特 色 あ る 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施
(1) 各 学 校 の 創 意 工 夫 を 生 か し た 特 色 あ る 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施
生 徒 に 「 生 き る 力 」 を は ぐ く む と い う 学 習 指 導 要 領 の 基 本 的 な ね ら い の 一 層 の 実 現 を 図 る た め に は 、 生 徒 が 、 学 習 指 導 要 領 に 示 さ れ た 基 礎 的 ・ 基 本 的 な 内 容 を 確 実 に 学 習 す る と と も に 、 多 様 な 教 科 ・ 科 目 の 履 修 等 を 通 し て 、 個 々 の 能 力 ・ 適 性 、 興 味 ・ 関 心 、 進 路 希 望 等 に 応 じ 、 よ り 深 く 高 度 に 学 ん だ り 、 よ り 幅 広 く 学 ん だ り す る こ と に よ り そ れ ぞ れ の 能 力 を 十 分 に 伸 ば す こ と が で き る よ う 配 慮 す る こ と が 大 切 で あ る 。
そ の た め に は 、 各 学 校 が 、 生 徒 や 地 域 の 実 態 や 学 科 の 特 色 に 応 じ 、 多 様 な 選 択 科 目 や 学 校 設 定 教 科 ・ 科 目 を 設 置 し た り 、 高 大 連 携 等 に よ る 学 校 外 の 学 修 の 単 位 認 定 を 導 入 し た り す る と と も に 、 類 型 ・ コ ー ス の 設 定 や 学 期 の 区 分 ご と の 単 位 修 得 の 認 定 を 行 う な ど 、 創 意 工 夫 を 生 か し た 特 色 あ る 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 に 努 め る こ と が 重 要 で あ る 。
●特色ある学校設定科目の例
科目名 属する教科 目標(要旨)
国語 独創的な発想力、課題の理解力、文章読解力、データ分析力等、小論文 小論文研究
の土台となる「考える力」を養うとともに、論理的かつ説得力のある文章 を書くための表現力及び文章構成力を養い、自分の考えを的確に文章によ って伝える能力と態度を育てる。
地理歴史 北海道の歴史、自然、文化、産業構造の特徴、人々のライフスタイルを 北海道学
学び、北海道についての理解を深めるとともに、今後の北海道での暮らし の在り方を考える。
理科 本校教員や大学教授による高度で発展的な内容の授業を通し、先端科学 サイエンスアプ
技術に対する理解や理数系教科に対する興味・関心を高め、自ら課題を設 ローチ
定し学ぶ意欲や思考力・表現力を養成する。
理科 地域の自然についての理解を深め、観察や実験を重視した探究により、
地域と自然
自然観や環境の保護について自ら実践する能力・態度を育成する。
保健体育 ニュースポーツや地域で行われているスポーツを体験し、異世代間の交 地域と体育
流を通してよりよい人間形成に役立てるとともに、日常生活における応急 処置の理論と実践を経験し、健康で安全な生活を送ることができる能力と 態度を育成する。
英語 総合英語などで培った基礎をさらに発展させ、英語の4技能を最大限に プレゼンテーシ
活用したコミュニケーション能力の向上を図る。特に英語による発表力の ョン
伸長を図る。
○学校設定科目を設定、実施する際の留意点
①地域、学校及び生徒の実態、学科の特色等に応じた特色ある教育課程編成に資するものであること。
②高等学校教育の目標及びその水準の維持等に十分配慮すること。
③当該科目の属する教科の目標に基づいた目標、内容であること。
④学習指導要領に示された他の科目では達成できない目標であること。
⑤目標、内容、教材、評価規準、指導体制等を含めた年間指導計画やシラバスの作成が適切に行われていること。
⑥学習指導要領に示された科目との組合せや履修順序等について十分に検討が行われていること。
⑦既存の教科・科目と同様の内容を繰り返し学習する科目や単に特定の資格取得等の対策のための演習を目的 とした科目ではないこと。
●特色ある類型・コースの設定(A高等学校の例:全日制課程普通科8間口)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 国
理科総合 保健 家庭基礎 情報 総合
際 1 年 国 語総合 世界史 A 倫理 数 学Ⅰ A 体育 芸術 Ⅰ O CⅠ 英 語Ⅰ LI A LHR
文
政治 経済 日本と世界 理科総合 保健 Ⅱ 異文化 情報 総合
化 2 年 現 代文 日本史 A ・ B 体 育 芸 術Ⅱ OCⅡ 英語Ⅱ ライティング L A LHR
コ
日本 史B ハングル
ー 古典講読
政治 経済 総合芸術 異文化 総合
ス 3 年 現 代文 世界 史B ・ 体育 リ ーディ ング ライティング 総合英 語 LHR
地 理 B 情 報C 中国語
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
理科総合A 保健 家庭基礎 情報 総合
1 年 国 語総合 世界史 A 倫理 数 学Ⅰ 数学 A 体 育 芸 術Ⅰ 英 語Ⅰ OCI A LHR
総
古典講読 日本史 政治 経済 理科総合 保健 情報 総合
合 2 年 現代 文 A 地 理A ・ 数 学Ⅱ B 体育 芸術 Ⅱ 英語 Ⅱ ライティング A LHR
型
日本 史B 理科総合A 国語表現Ⅰ 芸 術Ⅲ 英語Ⅱ
政治 経済 家庭看護福祉 発達と保育 総合
3 年 現 代文 世界 史B ・ 数 学Ⅱ 体 育 リーディ ング ライティング フ ー ト ゙ テ ゙ LHR
地 理 B 理科総合B 情報B ザイン 情報C
総
合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 文
理科総合A 保健 家庭基礎 情報 総合
理 1 年 国 語総合 世界史 A 倫理 数 学Ⅰ 数学 A 体 育 芸 術Ⅰ 英 語Ⅰ OCI A LHR
コ
政治 経済 数学 保健 情報 総合
ー 2 年 現 代文 日本史 A ・ 数学Ⅱ B 物理Ⅰ 化 学Ⅰ 体育 英語 Ⅱ ライティング A LHR
ス 地 理 A 生物Ⅰ
文理 生物Ⅱ
国語表現Ⅰ
型 看護数 学 生物 化学 Ⅰ
日 本史B
政治 経済 古典講読 総合
3 年 現 代文 ・ 数学 Ⅱ 数学B 体 育 リーディ ング ライティング 世 界史B LHR
物 理Ⅰ 地 理 B
化 学Ⅰ生 物Ⅰ 物 理Ⅱ
数学 Ⅲ 数学B 化 学Ⅱ
生 物Ⅱ 数学C
L (リス ニング 、異 文化( 異文化 理解 、OC (オー ラル・ コミュ ニケー ション )) )
○生徒の興味・関心、進路希望等に応じた第1学年からのコースの設定
○多様な選択科目の設定
○多様な学校設定科目の設置「日本と世界」、「リスニング」、「ハングル」、「中国語」、「総合芸術」
●学校外の学修の単位認定の例1
(学校教育法施行規則第63条の4第1号関連)
○大学等における学修の単位認定の例
実施校 課程 学科 連携する大学等 高校の科目名 認定単位数 左記の取扱い 大学等における科目等 訪問介護員養成研修 級課程
B高校 全 普 私立H短期大学 家庭総合 3単位 増加単位 2
C高校 全 商 国立I大学 流通経済 1単位 増加単位 商学総論 D高校 全 普 私立J大学 通信( ) 生物ⅠB 1単位 増加単位 生物学の歴史
演習 E高校 全 商 私立K短期大学 レクレーション・クラフト 2単位 単位の全部 レクレーション・クラフト F高校 全 工 国立L大学 英語Ⅰ 1単位 増加単位 口語英語 G高校 定 普 M町教育委員会産業学習制度 日高の文化 2単位 単位の全部 日高の文化
●学校外の学修の単位認定の例2
(学校教育法施行規則第63条の4第3号関連)
○ボランティア活動等に係る学修の単位認定の例
実施校 課程 学科 受入れ団体等 高校の科目名 認定単位数 左記の取扱い 活動内容
N高校 全 工 企業等 実習 1単位 増加単位 就業体験
O高校 全 普 社会福祉施設 社会福祉基礎 1単位 増加単位 ボランティア活動
P高校 全 農 企業等 課題研究 1単位 増加単位 就業体験
Q高校 定 普 体育協会 ボランティア 1単位 単位の全部 ボランティア活動
R高校 全 農 企業等 総合実習 1単位 増加単位 就業体験
●学校外の学修の単位認定の例3
(学校教育法施行規則第63条の3関連)
○学校間連携による学習の単位認定
S高校 単位制による定時制・普通科[ ] T高校[定時制・普通科]
受講 開設科目
・ 体育 (2単位)「 」
受講
・ 家庭総合 (2単位)「 」
・ 保健 (2単位)「 」 U高校[定時制・普通科]
V高校[全日制・農業科]
受講 開設科目
・ 総合実習 (1単位)「 」
W高校[全日制・普通科]
受講 X高校[全日制・普通科]
受講 開設科目
・ 美術Ⅱ (1単位)「 」
・ 美術Ⅲ (1単位)「 」
受講
Y高校[全日制・工業科] Z高校[全日制・普通科]
開設科目 開設科目
・ 数学B (1単位)「 」 ・ オーラル・コミュニケーションⅠ (1単位)「 」 受講
( )内は認定単位数
(2) 学 習 指 導 の 工 夫 ・ 改 善
ア 「 確 か な 学 力 」 の 状 況 の 把 握
学 習 指 導 の 工 夫 ・ 改 善 を 進 め る に 当 た っ て は 、 生 徒 の 「 確 か な 学 力 」 の 状 況 を 的 確 に 把 握 す る 必 要 が あ る 。
そ の た め に は 、 各 学 校 に お い て 、 目 標 に 準 拠 し た 観 点 別 評 価 の 一 層 の 充 実 を 図 る と と も に 、 単 に 知 識 や 技 能 の 量 の み で は な く 、 思 考 力 ・ 判 断 力 ・ 表 現 力 や 学 ぶ 意 欲 な ど の 状 況 に つ い て 適 切 に 把 握 ・ 評 価 す る こ と が 必 要 で あ る 。
イ 指 導 方 法 や 指 導 体 制 の 工 夫 ・ 改 善
各 学 校 に お い て は 、 生 徒 一 人 一 人 の 特 性 、 学 校 の 実 態 、 教 科 等 や 指 導 内 容 の 特 質 を 十 分 踏 ま え る と と も に 、 生 徒 の 実 態 や 指 導 の そ れ ぞ れ の 場 面 に 応 じ て 、 少 人 数 指 導 、 個 に 応 じ た 選 択 学 習 、 個 別 指 導 や グ ル ー プ 別 指 導 、 学 習 内 容 の 習 熟 の 程 度 に 応 じ た 指 導 等 、 効 果 的 な 方 法 を 柔 軟 か つ 多 様 に 導 入 す る こ と が 重 要 で あ る 。
ウ 教 育 課 程 の 実 施 状 況 等 の 点 検 及 び 評 価
各 学 校 に お い て は 、 ① 各 教 科 ・ 科 目 等 の 指 導 目 標 、 指 導 計 画 、 授 業 時 数 、 評 価 規 準 な ど 具 体 的 な 教 育 課 程 の 編 成 状 況 、 ② 各 教 科 ・ 科 目 等 の 授 業 時 数 の 実 績 や 指 導 内 容 の 達 成 状 況 な ど の 教 育 課 程 の 実 施 状 況 、 ③ 個 に 応 じ た 指 導 や 、 体 験 的 な 学 習 、 問 題 解 決 的 な 学 習 、 選 択 学 習 へ の 取 組 状 況 な ど 指 導 方 法 や 指 導 体 制 の 工 夫 ・ 改 善 の 状 況 、 ④ 生 徒 の 学 習 状 況 、 ⑤ 目 標 に 準 拠 し た 評 価 の 結 果 の 状 況 、 な ど を 自 己 点 検 ・ 自 己 評 価 し 、 教 育 課 程 や 指 導 計 画 、 指 導 方 法 等 に つ い て 絶 え ず 見 直 し を 行 い 改 善 を 図 る こ と が 必 要 で あ る 。
ま た 各 学 校 に お い て 教 育 課 程 の 実 施 状 況 等 の 自 己 点 検 ・ 自 己 評 価 を 進 め る に 当 た っ て は 、 学 校 評 議 員 制 度 を 活 用 す る こ と な ど に よ り 、 保 護 者 や 地 域 の 人 々 と の 連 携 を 深 め る 視 点 が 重 要 で あ る 。
●北海道学力向上フロンティアハイスクールの取組例1 「英語の学習に関する調査 (A高等学校:一部抜粋)」
○対象 第1学年及び第2学年生徒
○方法 多肢選択(一部記述式)
①あなたは家で英語をどのくらい勉強していますか。
②あなたは、どのようにして英語を学習したいですか。
③あなたは英語の学習をしていてわからない時にどうしていますか。
④あなたは、どのような授業形態を望みますか。
⑤あなたが最も伸ばしたい英語力はどのような力ですか。
⑥あなたが学びたい分野はどのような分野ですか。
⑦あなたは英語の授業を通して何を身につけたいですか。
⑧あなたは、どのような方法で英語の成績をつけてほしいですか。
●北海道学力向上フロンティアハイスクールの取組例2 「授業改善のためのアンケート調査」
(B高等学校:一部抜粋)
○対象 第1学年及び第2学年生徒
○方法 5段階評価(評価規準は設問ごとに設定)
1 2 3 4 5
①この科目の予習についてはどうですか。
②この科目は毎時間チャイムがなる前に席に着き授業の準備をしていますか。
③この科目の授業には積極的な態度で参加していますか。
④この科目の授業中や授業後には進んで先生に発表や質問をしていますか。
⑤この科目の復習はしていますか。
⑥この科目の定期考査や実力考査、確認テスト(小テスト含む)の成績に満足 していますか。
①授業の内容(教材も含めて)はどうですか。
②授業中の先生の声はよく聞こえますか。
③授業中の説明は分かりやすいですか。
④授業の進度(速さ)はどうですか。
⑤先生の板書についてはどうですか。
⑥先生の授業の方法はどうですか。
⑦先生の授業に熱意を感じますか。
⑧質問したり、自分の考えを出しやすい雰囲気がありますか。
⑨授業を通して自分の力が伸びたり、この科目に対する学習意欲が高まっている と思いますか。
⑩考査の内容についてはどうですか。
●北海道学力向上フロンティアハイスクールの取組例3 「高大連携学習 (C高等学校)」 1 大学教官による高等学校における講義の実施(道内4大学との連携)
○「売れる仕組みの作り方~マーケティング入門」 ○「経済学の三大問題と経済学の面白さ」
○「値段の不思議 週刊誌≒コーヒー一杯の法則??」○「工学部で何を学ぶのか~社会とのかかわり」
○「地域医療の取組」 ○「地球環境とバイオマス」 ○「経済と法律」
2 高大連携学習(私立D工業大学における学習)
○「住宅のエクステリアデザイン」 ○「DTM(Desktop Music)で音楽をつくろう」
○「医療と福祉における工学技術」 ○「住宅を計画する」 ○「人の暮らしを守る-津波を防ぐ-」
○「センサーロボットの製作」 ○「パソコン組立とネットワーク接続実験」
○「MBE成長によるZnSe薄膜結晶のフォトルミネッセンス」
3 高大連携セミナー(国立E大学との連携)
①第1回
・ 学力向上フロンティアハイスクール事業について」の発表と協議「
・ C高等学校の高大連携事業の実践について」の発表と協議「
②第2回
・大学の社会科学系教官と地歴・公民科の教員との交流
・大学の教官による高校の授業参観及び研究協議
③第3回
・大学の教官と高校の教員によるTTの可能性についての協議
●北海道学力向上フロンティアハイスクールの取組例4 「高校教育座談会 (F高等学校)」 1 テーマ
・教育改革と高校教育の現状
・わが校の現状と期待されること
(生徒、保護者、同窓生、有識者、地域住民、学習塾担当者、中学校教員、中学生保護者、中学生に対し て行ったアンケートの集計結果をもとにした討論)
2 参加者
本校教職員、学区内中学校長、学区内中学校進路担当者、学区内中学校父母代表、大学教育研究者、
教育行政担当者、報道関係者
●北海道学力向上フロンティアハイスクールの取組例6
高大連携によるe-learningシステムの開発 (H高等学校と私立I科学技術大学)
「 」
H高等学校 e-learningシステムの開発 生 徒
○ディジタルコ ○中学校、高等学校、大学1 ○時間、場所を選ばずに自分のペー
ンテンツ内容 年の全分野を取り扱ったコ スで学習が可能
等の開発 ンテンツを収録
連 ○高等学校の全分野における ○自分の学習履歴や学習到達度の確
携 基本問題及び応用問題を収 認が可能
・ 録
協 ○テスト問題を収録(リアル
I科学技術大学 力 タイムでの採点・評価が可 高等学校の教科担当教員 能)
○ソフトウェア ○生徒一人一人にユーザーI ○授業におけるディジタルコンテン
やシステム等 Dを発行 ツの活用が可能
の開発 ○生徒の学習履歴や学習到達度の確
認が可能 北海道学力向上フロンティアハイスクールの取組例5
●
「学校評議員及びPTA役員による評価とその結果の公表 (G高等学校:一部抜粋)」
○評価の観点と評価規準
評価の観点 評 価 規 準
生徒の進路や興味・関心に配慮した教育課程の編成がなされている。
教育課程
生徒や地域社会の実態を踏まえ、体験的な学習に意欲的な取組がなされている。
進級及び卒業認定等に関する校内規定について、分かりやすく説明されている。
各教科・科目の指導方針について、分かりやすく説明されている。
教科指導
生徒の立場に立った分かりやすい指導がなされている。
学習の評価方法が分かりやすく説明されている。
進路指導の方針が生徒や保護者・地域社会に分かりやすく説明されている。
進路指導
生徒が主体的に進路を選択できるように進路に関わる情報が提供されている。
生徒の進路選択・決定に当たり、保護者と連携した適切な指導がなされている。
ホームルーム活動や学校行事等を通して良好な人間関係を築けるような指導が行われてい 特別活動
る。
ホームルーム活動や学校行事等を通して、生徒が自主的・自発的に活動し、個性を発揮で きるような指導がなされている。
総合的な学習の時間の趣旨や取組について分かりやすく説明されている。
総合的な学 習の時間
A:大きく成果を上げている B:成果を上げている
○評価方法
C:今後も努力を要する D:取組が全く進んでいない
「学校評議員だより」としてまとめ、町内全戸に配布する。
○結果の公表
3 北 海 道 公 立 高 等 学 校 平 成 1 6 年 度 入 学 生 教 育 課 程 編 成 の 状 況
○ 資 料 1
「 学 校 設 定 科 目 」 等 設 置 状 況
教 科 数 科 目 数 設 置 校 数 設 置 学 科 数
平 成 1 6 年 度 24 400 1 87 279
平 成 1 5 年 度 23 284 1 58 229
○ 資 料 2
「 学 校 外 に お け る 学 修 の 単 位 認 定 」 の 状 況
大 学 ・ 高 専 等 に 技 能 審 査 等 の 成 果 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動
お け る 学 修 等 の 学 修
全 日 制 課 程 普 通 科 6 校 39校 7 校
全 日 制 課 程 総 合 学 科 2 校 5 校 2 校
全 日 制 課 程 専 門 学 科 6 校 45校 3 校
定 時 制 課 程 普 通 科 2 校 13校 3 校
定 時 制 課 程 専 門 学 科 1 校 11校 1 校
○ 資 料 3
「 類 型 を 設 定 し て い る 学 校 ( 全 日 制 」 等 設 置 状 況)
第 1 学 年 か ら 第 2 学 年 か ら 第 3 学 年 か ら
普 通 科 3 校 60校 43校
専 門 学 科 4 校 23校 4 校
○ 資 料 4
「 履 修 と 修 得 を 分 離 し て い る 学 校 」 の 状 況
全 日 制 課 程 全 日 制 課 程 全 日 制 課 程 定 時 制 課 程 定 時 制 課 程
普 通 科 総 合 学 科 専 門 学 科 普 通 科 専 門 学 科
校 数 57校 8 校 30校 9 校 10校
○ 資 料 5
「 学 期 の 区 分 ご と の 単 位 修 得 の 認 定 を 行 っ て い る 学 校 」 の 状 況
全 日 制 課 程 全 日 制 課 程 全 日 制 課 程 定 時 制 課 程 定 時 制 課 程
普 通 科 総 合 学 科 専 門 学 科 普 通 科 専 門 学 科
校 数 23校 6 校 10校 6 校 5 校
○ 資 料 6
「 2 学 期 制 を 実 施 し て い る 学 校 」 の 状 況
平 成 1 6 年 度 平 成 1 5 年 度 平 成 1 4 年 度
全 日 制 課 程 187校 167校 127 校
定 時 制 課 程 38校 31校 22校
[ 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 の 一 部 改 正 ]
平 成 1 4 年 5 月 2 4 日 一 部 改 正 ( 文 部 科 学 省 告 示 第 1 0 5 号 ) 改 正 の 内 容 等
1 准 看 護 師 養 成 課 程 の 教 育 内 容 の 充 実 に 対 応 し 、 必 要 な 内 容 を 付 加 し た こ と 。
2 高 等 学 校 と そ の 専 攻 科 に お け る 5 年 間 の 一 貫 教 育 に よ る 看 護 師 養 成 課 程 が 創 設 さ れ 、 教 育 内 容 の 基 準 が 定 め ら れ た こ と に 対 応 し 、 必 要 な 内 容 を 付 加 し た こ と 。
3 准 看 護 師 養 成 を 行 う 学 科 及 び 看 護 師 養 成 を 行 う 学 科 の そ れ ぞ れ の 特 色 に 応 じ て 、 高 等 学 校 段 階 で 取 り 扱 う 必 要 が な い 内 容 に つ い て は 「 内 容 の 取 扱 い 」 に お い て 扱 わ な、 い こ と が で き る こ と を 示 し た こ と 。
第 3 章 第 6 節 第 2 款 第 1 の 3 ( 1 ) に 次 の よ う に 加 え る 。
ウ 内 容 の ( 4 ) の エ に つ い て は 、 学 科 の 特 色 に 応 じ て 、 扱 わ な い こ と が で き る こ と 。 第 2 款 第 2 の 2 の ( 2 ) に 次 の よ う に 加 え る 。
エ 系 統 別 疾 患
第 2 款 第 2 の 2 の ( 8 ) の イ 及 び ウ 並 び に 同 款 第 2 の 3 の ( 1 ) の ク 中 「 保 健 医 療 」 を 「 保 健 療 福 祉 」 に 改 め 、 同 款 第 2 の 3 中 ( 1 ) を ( 2 ) と し ( 2 ) の 前 に 次 の よ う に 加 え る 。、
( 1 ) 内 容 の 構 成 及 び そ の 取 扱 い に 当 た っ て は 、 次 の 事 項 に 配 慮 す る も の と す る 。
ア 内 容 の ( 1 ) の エ ( 2 ) の エ ( 3 ) の エ ( 5 ) の イ 及 び ( 8 ) に つ い て は 、 学 科、 、 、 の 特 色 に 応 じ て 、 扱 わ な い こ と が で き る こ と 。
第 2 款 第 3 の 2 の ( 9 ) を 削 り 、 同 款 第 3 の 3 の ( 1 ) に 次 の よ う に 加 え る 。
イ 内 容 の ( 2 ) の イ ( 3 ) の ウ ( 4 ) の イ ( 5 ) の ウ ( 6、 、 、 、 )、( 7 ) の ウ 及 び ( 8 ) に つ い て は 、 学 科 の 特 色 に 応 じ て 、 扱 わ な い こ と が で き る こ と 。
第 2 款 第 3 の 3 の ( 2 ) の ケ を 削 り 、 同 款 第 4 の 2 の ( 1 ) に 次 の よ う に 加 え る 。 ウ 人 間 の 性 と 生 殖
第 2 款 第 4 の 2 の ( 2 ) の イ 及 び ウ 中 「 分 娩 ・ 産 褥 」 を 「 分 べ ん ・ 産 じ ょ く 」 に 改 め 、 同 款 第 4 の 3 の ( 1 ) の イ 中 「 褥 婦 」 を 「 じ ょ く 婦 」 に 改 め 、 同 款 第 4 の 3 中 ( 1 ) を ( 2 ) と し 、
( 2 ) の 前 に 次 の よ う に 加 え る 。
( 1 ) 内 容 の 構 成 及 び そ の 取 扱 い に 当 た っ て は 、 次 の 事 項 に 配 慮 す る も の と す る 。
ア 内 容 の ( 2 ) の ウ ( 3 ) の イ 及 び ( 5 ) に つ い て は 、 学 科 の 特 色 に 応 じ て 、 扱 わ な、 い こ と が で き る こ と 。
第 2 款 第 5 の 2 の ( 1 ) に 次 の よ う に 加 え る 。 オ 疾 病 ・ 障 害 の 状 態 と 看 護
カ 看 護 の 過 程
第 2 款 第 5 の 2 に 次 の よ う に 加 え る 。
( 4 ) 精 神 看 護 実 習
ア 精 神 保 健 活 動 の 場 と 従 事 者 イ 精 神 症 状 を 現 し て い る 人 の 理 解 ウ 精 神 症 状 を 現 し て い る 人 の 看 護
第 2 款 第 5 の 3 の ( 1 ) の ア 中 「 2 ) 及 び ( 3 」 を 「 1 ) の オ 及 び カ 並 び に ( 2 ) か ら( ) (
( 4 ) ま で 」 に 改 め 、 同 款 第 5 の 3 の ( 2 ) の ウ 中 「 褥 婦 」 を 「 じ ょ く 婦 」 に 改 め 、 同 款 第 5 の 3 の ( 2 ) に 次 の よ う に 加 え る 。
エ 内 容 の ( 4 ) に つ い て は 、 精 神 保 健 活 動 及 び 精 神 症 状 を 現 し て い る 人 の 看 護 の 体 験 を 通 し て 、 精 神 症 状 を 現 し て い る 人 に 対 す る 看 護 の 特 質 に つ い て 理 解 を 深 め さ せ る こ と 。 附 則
こ の 告 示 は 、 平 成 1 5 年 4 月 1 日 か ら 施 行 す る 。 た だ し 、 改 正 後 の 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 は 、 同 日 以 降 高 等 学 校 の 第 1 学 年 に 入 学 し た 生 徒 ( 学 校 教 育 法 施 行 規 則 ( 昭 和 2 2 年 文 部 省 令 第 1 1 号 ) 第 6 4 条 の 3 第 1 項 に 規 定 す る 学 年 に よ る 教 育 課 程 の 区 分 を 設 け な い 課 程 に あ っ て は 、 同 日 以 降 入 学 し た 生 徒 ( 同 令 第 6 0 条 の 規 定 に よ り 入 学 し た 生 徒 で 同 日 前 に 入 学 し た 生 徒 に 係 る 教 育 課 程 に よ り 履 修 す る も の を 除 く。)) に 係 る 教 育 課 程 及 び 全 課 程 の 修 了 の 認 定 か ら 適 用 す る 。
平 成 1 5 年 4 月 3 0 日 一 部 改 正 ( 文 部 科 学 省 告 示 第 7 6 号 ) 第 1 改 正 の 内 容
1 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 第 1 章 総 則 第 8 款 「 通 信 制 の 課 程 に お け る 教 育 課 程 の 特 例 」 の 4 に つ い て 、 イ ン タ ー ネ ッ ト な ど の 多 様 な メ デ ィ ア を 利 用 し て 行 う 学 習 を 取 り 入 れ た 場 合 、 面 接 指 導 の 時 間 数 又 は 特 別 活 動 の 時 間 数 の 一 部 を 免 除 す る こ と が で き る こ と と し た こ と 。
2 改 正 の 内 容 に つ い て は 、 平 成 1 5 年 4 月 1 日 以 降 に 在 籍 す る 生 徒 の 教 育 課 程 か ら 適 用 す る こ と 。
第 2 留 意 事 項
1 「 そ の 他 の 多 様 な メ デ ィ ア 」 と は 、 イ ン タ ー ネ ッ ト 、 通 信 衛 星 等 を 用 い る こ と に よ り 、 文 字 、 音 声 、 静 止 画 、 動 画 等 の 多 様 な 情 報 を 一 体 的 に 扱 う も の で あ る こ と 。 2 多 様 な メ デ ィ ア を 利 用 し て 行 う 学 習 を 取 り 入 れ た 場 合 に あ っ て も 、 各 教 科 ・ 科 目 の
面 接 指 導 の 時 間 数 又 は 特 別 活 動 の 時 間 数 の う ち 、 免 除 で き る 時 間 数 は 、 こ れ ま で と 同 様 に 、 各 メ デ ィ ア ご と に そ れ ぞ れ 1 0 分 の 6 以 内 、 合 わ せ て 1 0 分 の 8 を 超 え る こ と は で き な い こ と 。
3 多 様 な メ デ ィ ア を 利 用 し て 行 う 学 習 の 内 容 に つ い て は 、 計 画 的 か つ 継 続 的 に 提 供 さ れ 、 高 等 学 校 教 育 の 目 標 及 び そ の 水 準 の 維 持 に 十 分 配 慮 さ れ る こ と が 必 要 で あ る こ と 。 4 多 様 な メ デ ィ ア に よ り 学 習 内 容 を 生 徒 に 提 供 す る 場 合 は 、 生 徒 が 利 用 す る 場 合 の 留
意 点 等 に つ い て 十 分 指 導 す る と と も に 、 教 職 員 、 生 徒 等 の プ ラ イ バ シ ー 、 教 材 等 の 著 作 権 、 情 報 の セ キ ュ リ テ ィ 等 に 十 分 配 慮 す る こ と 。
5 高 等 学 校 教 育 に お い て は 、 教 師 と の 対 面 を 通 じ て の 触 れ 合 い や 生 徒 同 士 の 集 団 活 動 が 極 め て 大 切 で あ る と 考 え ら れ る こ と か ら 、 対 面 に よ る 面 接 指 導 の 機 会 を 十 分 に 確 保 す る こ と が 望 ま れ る こ と 。
6 予 備 校 な ど か ら 多 様 な メ デ ィ ア を 用 い て 提 供 さ れ る 特 別 の 進 学 指 導 等 に 係 る 学 修 を 面 接 指 導 等 の 時 間 数 の 一 部 免 除 の 対 象 と す る こ と は 、 通 信 教 育 を 受 け る 生 徒 へ の 学 習 効 果 を 高 め 、 そ の 学 習 の 利 便 を 図 ろ う と す る 本 特 例 の 趣 旨 に 沿 わ な い と 考 え ら れ る こ と 。
第 1 章 総 則 第 8 款 の 4 中 「 ラ ジ オ 放 送 又 は テ レ ビ 放 送 」 を 「 ラ ジ オ 放 送 、 テ レ ビ 放 送 そ の 他 の 多 様 な メ デ ィ ア を 利 用 し て 行 う 学 習 」 に 改 め 「 そ の 放 送 を 視 聴 」 を 「 こ れ ら の 方 法 に よ り 学、 習 」 に 「 ラ ジ オ 放 送 又 は テ レ ビ 放 送 に つ い て 」 を 「 各 メ デ ィ ア ご と に 」 に 改 め る 。、
附 則
こ の 告 示 は 、 公 布 の 日 か ら 施 行 し 、 改 正 後 の 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 の 規 定 は 、 平 成 1 5 年 4 月 1 日 以 降 に 在 籍 す る 生 徒 に 係 る 教 育 課 程 か ら 適 用 す る 。