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鈴木 - fukushima-u.ac.jp - 福島大学

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訪問介護における基本介護技術の再構築に向けて

訪問介護における基本介護技衛の再構築に向けて

       一高齢者虐待予防の視点から一

三 浦

鈴木 庸裕擁 美子穐

 高齢者虐待は人権侵害であ弩狸罪である。それまで,あた移まえの家族鷺係を形成していたもの が,介護が必要になったときからその家族関係がうまくいかなくな弩高齢者虐待を引き起こしてし まう場合もある。高齢者塵待ケースの多くは稀講者の介護必要度が高くなり,家族が介護に手をと られ経済的にも心理的にも余裕がもてずに,農身も焦燥感と絶望感などのはけ鑓として行為に及ん でしまうと考える。在宅における高齢者虐待予防には專醒的見地から学んだホームヘルパーによる 家族を支援する介護技術(家族支援介護技術〉が必要不可欠である。ターミナルケアのような特鍵 な縫を除き,専門性に基づいた馨串の介護妓籍を提供することで,家族が身を粉にして介護する必 要から解放されることこそが,真のホームヘルパーの業務である。本稿では,高齢者の意識調査と,

ホームヘルパーによる介護技術を調査し,高齢者虐待予跡の撹点から在宅介護専門職の質の講上の 重要性を提起する。

〔キーワード) 高齢者虐待予防  家族支援介護技術

はじめに

 人聞は一生のなかでこれだけはやり遂げたいという 夢や願いを抱きながら生活している。その夢や願いは,

介護が必要になったその時から断ち切られていいもの ではない。夢や願いをもちながら,老年嬬をどのよう に過ごすかは,人生をどう締めくくるかということで もある。その時期に想像もしていなかった,虐待に遭 遇するとしたら,それは単に家族問の問題ではなく,

欝本の福穀文化が問われることにもなる。

 虐待はどうしても防がなければならない。どのよう にすれば予防できるのか,家族闘で解決できる問題で はない。ここに専門職の介入が不可欠である。家族 の問に専門職が介入して,家族介護者を支援する,高 齢者自身には自律的な介護技術を提供することで,老 いや障害があっても,一人の人間として成し遂げよう としたことも適えられる。要介護高齢者が生きがいを もって生活できることは,その家族にとっても幸せな ことなのだ。それには,家族介護を支援する専門職な しには難しい。

 虐待は身体介護を必要とする要介護3以上の高齢者 が受ける確立が高いことをデーターから明らかであ る。家族の介護負担や家族関係にまで踏み込んでの支 援が必要だ。その専門職として,ホームヘルパーは介 護技術を提供しながら相談助言ができることから,高 齢者虐待について.家族関係など,人聞福鮭をしっか りと学んだ介護福軽士ホームヘルパーが相応しいと仮 説をたてて,その現状と課題を提起する。

亙高齢者虐待予防を目指して

蓬 高齢者虐待

 高齢者虐待は古くて新しい問題でもある。姥捨山は

各地に語り継がれている棄老伝説であり,これらの文 献の共通点は貧困,殿様が老人鎌い,嫁の意地悪など が原霞ではあるが,こうした弱い立場の老人でも.捨 てられる自分のことよりも,帰り道に迷わないように 家族のことを心醒したり,孫と一緒に捨てに行く民話 では,老人を入れてきた箱を孫が持ち帰るというから 聞いてみると,母親が老入になったときに入れて棄て に来なければならないからだという。

 また.媛(女)は棄てられる存在であり,翁(男〉は,

男老人の尊敬語である。男尊女卑の日本の風土が現わ れているが,いずれの民話の文脈にも,若者も必ず行 く道であり,老人は労働力が失せても知恵者であるか ら棄ててはならないと強く戒めている。敬老の教えが 息づいていた時代で民話を通して,老人を虐めてはな

らないことを口伝えに継承してきた。

 高度成長を果たし,豊かな国になった現在でも,虐 待が欝常化していることは,マスコミの報道などで周 知の通玲である。法律は必要に追られて成立すること を知らなければならない。通称.高齢者虐待防止法は 2005(平成鴛)年も押し追ったH月に一度は見送られ た法案が成立した。この背景には,介護職のストレス から高齢者を死に至らしめた事件が起きたからだと推 凝する。この法は翌年の婆月から施行となるが,法の 施行が高齢者虐待の歯止めにはならず.高齢者虐待は 起きている。しかも,在宅の家族による虐待は隠蔽さ れやすく発見できないと言っても言い過ぎではない。

 筆者は,姶80年(S55〉から在宅介護に関わってきた。

そこで数知れない高齢者の不利な状況をみてきた。介 護ベッド上で動きが取れない高齢者を,年蜷もいかな い幼児が長い棒で容赦なく曙く,それを見ている家族 が窘めもしない。また,家族が仕事のために家を留守

*3:東北文化学園大学  *ガ福島大学大学院教育学硬究科

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橿轟大学総合教育醗究センター紀要第3号

にする際に,照明,テレビ,温風ヒーター等すべての 電源を切ってしまう。激寒の中,光や暖かい空気や命 の糧である分だけの食べ物もないのである。更に,元 気なときには伸の良かった夫婦の姿をよく目にしてい たが,妻が病んでからは一変して邪魔者扱いである。

言葉も発せない,若年性認知症の妻は明らかな不作為 で体が麟まってしまい,手も足もひどい拘縮状態で ある。「こんなになってもまだ生きてんだUと人前 を考える余裕がなくなっている家族の暴言が見下すな か,訪問入浴に。口をがたがた鴨らして怯え,動かな い体で抵抗する。ほとんどの利用者が待ち望む訪問入 浴を力の限りで捲否する。訪問入浴を拒否しているの ではない。声なき声が聞こえてくる。こうした利聖者 にホームヘルパーは無力のままでいいのだろうか。家 族の問題と放置していいのだろうか。人権擁護に関わ る専門職として,ホームヘルパーたちは,こうしたこ とを虐待と捉えてきただろうか。

 高齢者虐待の醗究は未だ新しい領域でもあることか ら,当時のホームヘルパーたちにとっては,どう認識 すべきかさえ感じることはできなかったと思われる。

そればかりか,この家族は異常だとか,原因は本人に あるのではないかとか,または,長生きを否定したり することはなかっただろうか。虐待に向けて,学ぶ機 会の少なかったあのころ(老人福盤法施行から介護福 桂士資格施行まで〉と,今のヘルパーの意識は変った のだろうか。ヘルパーはそのための学びをしたのだろ うか。総体的にはNOである。介護保険蔚よりもむし ろ高齢者虐待予防は難しくなっている。あのころはま がりなりにも関わりの時間があった。介護保険後は時 間に縛られて,予防の働きかけが必要と思いつつも,

次の訪問先へ向かわなければならない。

 高齢者虐待は古くからB常茶飯事に起きていたこと は明らかであるが.醗究やそれらの文献が縫に患るの は近年のことである。

 8本における高齢者虐待の文献は医緬である金子喜 彦欝87(昭和62)年の「老人虐待」が最初だとされて いる。金子が「老入虐待」を著した参考文献の中にも,

老人虐待の書籍は見あたらない。金子が謬老人虐待曇 を著するきっかけとなったのは,横浜市による,ぼけ に関する在宅老人の訪問実態調査に参撫したことから なる。在宅高齢者のすさまじい現実に直面した,金子 の思いは次の文面から読み取れる。

 〔老入虐待,私にとっては儒とも刺激的としかいい ようのない表現です。しかし,それでもあえて使うこ とにした,というのが今躍一連の調査の結論でした。

四年前,横浜市による,ぼけに関する実態調査に参撫 した際私は,一種のシ翼ックを受けました。己の無 知・無関心を恥ながら,さまざまなことを考えさせら れました。打ち寄せる老いの波に,侮の抵抗もできず に呑まれていく人々の姿に,医学的な絶望感を抱き,

鋤7ヲ

社会の中や家族の間に張りめぐらされた糸に身動きと れず,息を殺している老人の,構造的,運命的な現実 に思わず溜息がもれました。こうした,私の動揺と混 乱もその後次第におさまりましたが,どうしても侮か 引っかかりがあって,すっきりしないものが残りまし た。それは,老入と家族の関係です。…〕(注i〉

 このように述べる金子は,目的が在宅高齢者のぼけ の調査ということであったが,訪問した家庭内で起き ている高齢者の有様に衝撃を受け,これは虐待だと考 え「老入虐待」と呼ぶに至ったと思われる。そのうえ に,老人と家族との関係について暗中模索を繰り返し,

さまざまな家族形態蟹をみたようだ。

 この頃,わが国では一般社会でも醗究者闘でも高齢 者虐待という概念も定義も薄かったといえる。これは,

今からわずかに20年前の姿である。高齢者虐待を扱っ た書籍は,90年代後半からポッポッ量に畠始めた。こ の時代は,バブル期全盛期でもある。

 欝響(昭和22)年,敗戦問もないこの時期ようやく 男性5G歳,女性騒歳であったものが,2005(平成i7)年,

男性78,56歳,女性85,52歳と澄界一の長寿を推移 し,講年の紛G歳入舞は韓,2総人,i欝歳の長寿者が i3人いる。長寿は人類が希求してやまない夢であった が,現在はそれだけではすまなくこれらの背景を踏ま えて,介護の社会化が叫ばれ,在宅にホームヘルパー などの社会的介護が導入される時代でもある。これま で家の外に見えることのなかった高齢者虐待も,少し ずつ人の脹に醸れることとなった。したがって,高齢 者虐待がなかったのではなく,張に触れることが少な かった故に,社会開題化せず,砺究者の意識もそこに 向かなかったものと思われる。

 後述の調査結果からも分かるように,高齢者は年齢 に関係なく身体的に人の手を借りずに醤常生活を送っ ているものは幸せ感をもっている。この調査結果から は,自分が高齢者虐待に遭遇するなどとは考えていな いようだ。多くの場合,高齢者虐待とは高齢になり心 身が利かなくなって遭遇する,擁護されるべき家族や 関わりをもつ者からの「いじめ』と捉えることができ

る。

 一方,多々良紀夫(注2〉は,アメリカにおいて,

米国公的編羅協会の醗究員を務めていた欝83年頃に

「高齢者虐待」に関心をもちはじめ,欝88年から連邦 会議が制定した法律に基づいて設立された米国高齢者 虐待問題醗究所の初代所長に就任し,その職責にあっ た欝年間に,高齢者虐待の発生メカニズム,虐待ケー スの早期発見,早期介入プログラムの羅発などに携 わった。調査なくして実態の解明も,その先に進む方 法論も導き畠せないのではあるが,多々良らの調査に は当時の金額で2億円以上も費やし,この調査には嵯年 間という年月がかかり,その後追跡調査は行われてい ないと述べている。9本においての調査の難しさも課

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訪問介護における基本介護技術の再構築に海けて 7主

題としてあげている。

 虐待解決羅難の難しさは,概究者が,被虐侍者,虐 待者に直接接見して聞き取るなどの方法の難しさもあ り,殆どが介護支援専海員や介護施設の職員からの,

間接的な調査とならざるをえない。故に今後,高齢者 虐待とは栂かについて,真に明らかにするためには,

間接調査のデーターにプラスして,高齢者の生活圏(在 宅・施設・病院)に直接的に,専門職のケアを通して,

あるいは未だケアを必要としない場合でも,専門家な どが介入して,高齢者虐待予防の観点から,家族関係 調査や高齢者虐待の実態を調査して真実のデーターに

よる分析,課題の導きが必要である。それには,生活 に密接に関わり,家族問のほとんどのことに精通する 訪問介護におけるホームヘルパーに難待するところが 大きい。ホームヘルパー養成カリキュラムに生活全般 の支援と家族支援の視点をつよめ高齢者虐待を予防す るという概念を入れる必要がある。

2 ホームヘルプサービスの仕績み

 在宅で介護が必要になった人を支える仕組みの一つ として,ホームヘルプサービスがある。ホームヘルプ サービスの担い手であるホームヘルパーには,介護福 祉士ヘルパーと級付きヘルパーの二種がある。ホーム ヘルパーの業務内容は,身体介護,生活援助(家事中心)

相談助言である。これら業務は区切られるものではな く,生活全般にわたり不自由な部分を補い自律的に生 きられるように支援するのである。在宅を訪問して生 活の支援をする者の資格要件として「介護福被土」が 位置づけられた。現状では暫定的に政令で定められた 者,級付きヘルパーが「その飽」としておかれている。

介護保険料を強麟徴収している以上,国家資格の「介 護裾継士」による,生活支援の質の担保を図るのが籠 であるが,人材不足が懸念され「その地」を置かざる を得ない状況である。

 介護福祉士ヘルパーになるためには,介護福桂士の 養成施設など(専門養成学校や大学)を卒業して介護 福紙士登録をした介護福桂士が在宅訪問介護の職につ いて,介護幅径士ヘルパーとなる。介護福盤上の資格 を得るための方法も多様であり,4年鱗の大学,3年舗,

2隼麟,i年麟の養成校を卒業して国家試験を受けなく ても登録のみで介護福怪士の資格を得るもの,高等学 校で受験資格を得て受験するもの.介護現場3年の経 験のみ(第驚6圏通常国会で議論中,今後経験のみで は受験できない)で受験資格を得るもの,通信教育で 受験資格を得るものなどが挙げられる。

 次に,縁付きヘルパーになるには,ホームヘルパー 養成講座を受講する必要がある。この,養成講座は,

県知事の指定を受けた養成機関が行なう。養成機関は 講麟などの要件を満たせばひろく民間でも行なうこと が可能である。養成に使罵されるテキストも多種多様

で介護福盤理念など詳綴に説いているもの,軽く触れ ているものさまざまである。級には,i級・2級・3級 があり,それぞれの綴に養成時闘がある。i級は230時 闘.2級はi30時闘,3級は50時翼である。

 前述したように,介護保険法では,八条において居 宅を訪問して介護を行なう訪問介護員(ホームヘル パー)に資格を求めている。要支援者及び要介護者の 生活支援(家事中心〉や食事,入浴などを行なうもの は介護福盤士ヘルパーとされている。20鵬(平成i8〉

年,初酉の介護保険法改正で,新予防介護が導入され たが,新予防介護における生活支援を行なうものにも 講じように介護福軽士の資格が要件とされている。介 護福桂士ヘルパー不足から級付きヘルパーも存在す る。したがって,被保険者が,介護保険でホームヘル プサービスを利用する場合,介護福桂士ヘルパーが訪 問介護をすることもあれば,級付きヘルパーが訪問介 護をすることもある。

 指定訪問介護事業者は,これらのホームヘルパーが 提供する訪問介護サービスに責任を持つ職種として,

サービス提供責任者ヘルパーの設置を義務付けられて いる。サービス提供責任者ヘルパーの要件で,介護福 糧士ヘルパーとi級ヘルパーは現場経験なしでよく,2 綴ヘルパーで3年以上の介護現場経験がある者を暫定 的に適濡した。サービス提供責任者ヘルパーは,介 護保険麟罵者の不自由な生活を支える担当ホームヘル パーの業務に責任を持つ重要な職種であることから介 護福祉士ヘルパーが担う必要がある。20G6(平成i8〉

年,介護保険成立後5年が経遇し法律の改正が行なわ れたが,この部分は未整理のままである。ホームヘル プサービスの質に大きく関係する部分であるだけに,

介護保険を支払っている者には理解できない部分であ る。i.650時闘(近い将来i800時闘になる〉養成校で 学んだ介護福桂士ヘルパーもi3G時間養成終了した2級 ヘルパーも同等である。

 介護保険法改正後も重責のサービス提供責任者ヘル パーであっても,介護福桂士ヘルパーと級付きヘル パーは岡寺とみなされ,更に.利屠者の自立支援(自 律支援)を目的とした食材の調達,献立,調理などに 係わり,身体介護に勝るとも劣らない高い介護の質を もたなければ対応できない生活援助においても,50時 闘の養成時間で取得する3級ヘルパーと介護福櫨士ヘ ルパーの報醗単価が同じである。3級ヘルパーが身体 介護に関わった場合報酬単価が30%引きになるという 減額はあるものの,介護福祉士が必置とならなければ,

利屠者の安全は確保されない。なぜならば,これら学 びの差は質の差でもある。更に,介護福祉士には法に おいて罰則規定が設けられている。倫理を犯せば懸人 介護福穀士が罰せられるということは禰罵者にとって 安心の資格であるということに飽ならない。

 介護保険の本質は「在宅介護重視」である。ホーム

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橿轟大学総合教官醗究センター紀要第3号

ヘルプサービスの法の仕鑑みを整理しない限む,ホー ムヘルパーは家族の補助者でしかない者,真剣に家族 を支えようとする者.バラバラのサービスからは在宅 介護重視は適えられないばかりか,家族の介護負握が 増すばか鯵だ。さて,在宅介護の中核をなすホームヘ ルパーはどのようにして誕生したのだろうか。ここで ホームヘルパーの歴史について述べる。ホームヘルプ サービスの歴史は未だ新しく,鱗度成立をみるのは 欝63(昭秘38〉年,国が老入編盤法麟定とともに「老 人家庭奉仕員麟度まとして麟定した。これより先に自 治体として長野県上蟹 市が音頭を取吟,周辺毒欝村が

「家庭養護婦麟度」として動き出していたことが発蜷 となった。以下は太遜武男等による,一老人家庭奉仕 員調度一から引矯する。

 〔一わが国ではじめて家庭奉仕員麟度が実施され たのは長野県下においてであった。昭和二九年,当時 の県厚生課長原瞬秀疑氏(故人〉が欧米における社会 福紙状況を視察の際,イギリスのホームヘルプサービ スをみて,そこからヒントを得たといわれている。(当 時の随員であった人々の言による〉そこで,長野県で は,昭和三一年年度新規橿被事業として「家庭養護婦 派遣鰯度まをとり上げることとした.}(注3〉

 上記のような経緯から,上田市をはじめ貿市郷村(5 市5郷7村)が「家庭養護婦麟度」として実施すること になった。上覆市では講年憩月田から実施要綱およ び綴則を定め,家庭養護婦希望者7名により実施の運 びとなる。市霞f村から委託を受けた市町村社協が,こ れらの家庭に「家庭養護婦まを派遣して,家事,育児 および病人の糧話などをおこなうもので,県は市隣村 が行うこの事業に対して補助金の交付をなすというも のであった。家事処理者の支障に換えて乳幼児や義務 教育終了前の児童,要介護老人,身体障害者および傷 病者だけで生活している世帯には無料で優先的に派遣

される仕組みであった。

 次いで,欝58(昭和33〉年,大阪市が民生委員連盟 に委託して「臨時家政婦麟度jをスタートさせ,燈59

(34)年,東大阪市「老人家庭巡緩奉仕員麟度」給60

(昭和35〉年,名古屋市「家庭奉仕員鱗度」欝6G(昭 和35〉隼,神戸市が欝本中にその名称を残す「ホーム ヘルパー派遣翻度」を発足させ,鐙盤(昭和36)年,

東京都が23区直営の「家庭奉仕員麟度」を実施するな ど,各地の自治体に広まった。これら訪問しての在宅 福藍が注目されるようになり,欝62(確報37)隼厚生 省予算に国庫補助対象の福盤事業として250人分の家 庭奉仕員活動費が予算化された。そして,前述のよう に翌年の欝63(昭和38〉年,国が老人福盤法麟定とと もに「老人家庭奉仕員麟度」麟定した。

 福島県においては』ig63年(昭和38)年,福島市,

郡山市,いわき市,会津若松市が鱗度を直営で施行し た。次の年9市郷村に拡大したというが,その後は遅々

獅74

として進まず筆者の勤務地である籔岩代購近辺の市郷 村では婚73年(昭秘48)年,行政の通年雇罵職員とし て採耀し,家庭奉仕員鱗度を施行した。当時,90市郷 村のなかで,檜枝厳村では,介護保険施行の2000(平 成i2〉年まで家庭奉仕員麟度の施行はなかった.介護 保険施行によ縫人のホームヘルパーを養成し訪問介 護の体麟を整えた。(特購養護老人ホームの申請に当

た鞍,

とは,

され,

たが,

摩生省よ弩家庭奉仕員麟度が施行無しといっこ 特罰養護老人ホームの必要もなしとの意見が示 一時的に家庭奉仕員麟度を施行との名蓑はみえ 特劉養護施設施行後はホームヘルプサービス施 行なしとなった)

3 在宅における社会的介護の仕組み

 高齢者が住み慣れた我が家を拠点に受ける代表的な サービスには次のようなものがある。在宅福艇の3本 柱として,ホームヘルプサービス(介護保険施行以降

「訪問介護事業」といわれる),欝帰弩通所介護,原則 として78問を限度とする短期入所介護があげられる。

ここでは,ホームヘルプサービスの仕懇みを述べる。

 2でも述べたようにさまざまな方法で誕生したホー ムヘルパーたちによって,ホームヘルプサービスは行 なわれている。ホームヘルプサービスを起業する者は,

県知事に届け出る義務がある。県知事が認可をすると 指定訪問介護事業者となり,起業することができる。

指定訪問介護の提供に当たるホームヘルパーは,介護 福桂士又は級付きヘルパーであり,員数は常勤換算で 2,5人以上,サービス提供責任者のホームヘルパーi 名以上を常勤としておかなければならない。また,常 勤の管理者を置かなければならないがこの者の資格要 件はない。

 2006(平成鰺〉年法改正後新設された指定介護予防 訪問介護においては指定訪問介護事業と瞬一敷地内で 行なわれる場合,指定訪問介護の人員基準を満たすこ とによって介護予防訪問介護の基準を満たしたものと される。飽に設備や備品の設置も義務付けられる。こ れらの基準を満たした訪問介護事業所(ホームヘルプ サービスセンター〉に本人及び家族あるいは介護支援 専門員(ケアマネージャー〉から,ホームヘルプサー ビス利矯の希望が畠される。その折りに管理者かサー ビス提供責任者は,ホームヘルヘルプサービスの内容 手続きを説明する。本人,家族からは,生活に不自由 な部分が明らかにされ,どのような介護が必要か,ど の詩題にどれだけのサービスが必要かの要望が串され る。賎に,要介護認定を受けるために,介護支援専門 員が,本人,家族から聞き取っている場合がほとんど である。この場合は,ホームヘルプサービス事業所に,

本人,家族の了解の基,介護支援専門員からそれら情 報が提供されることとなる。ホームヘルプサービスの 麗始にあたり,具体的なサービス内容を説明し了解を

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訪問介護における基本介護技術の再講築に向診て

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得て,サービス授受の契約が成立する。また,ホーム ヘルプサービス事業藤は正当な理由がない限り,ホー ムヘルプサービスの提供を擢んではならないことに なっている。

 反面,この契約は,本人,家族の翻からは理由の如 擁に関わらず,利馬前であっても,利矯途中であって も法的に破棄できる。ホームヘルプサービス開始には,

訪問介護詩嚢書の作成が義務づけである。つまり,濤 本の介護保険にはケアマネジメントが導入され,サー ビスの質の証明をケアマネジメントの一連の流れに置 き,その証瞬となる,アセスメント,自立支援の欝標 設定,目標に向けた計露.実施,評懸を示す書類作成 が義務づけとなった。ホームヘルプサービスは24時間 必要なときに必要なサービスを提供できるようになっ た.以上が大まかなホームヘルプ号一ビスの仕緩みで

ある。

 在宅介護においての中核はホームヘルパーである。

しかし,介護度が高くなるにしたがって,ホームヘル プサービスのみでは困難となる。飽のサービスとの緩 み合わせが必要であり,.福糧驚異,欝帰り介護,お泊 ま弩介護の緩み合わせと,疾病やターミナルケアでは,

医廉,看護睡との連携が必罵不可欠であり,これまで あまり語られてこなかったが,最期まで人間らしくあ るために,拘縮や固縮を起こさないケアは常識となる ために,理学療法士(P鼓ys量。撮癒era磨墨st),作業療法 士(Occの3t童。難3豊田er3p童st)と介護福糧士ヘルパー の協講ケアは欠かせない。こうした社会的介護の仕緩 みが麟度的にも,実質的にも整ったのだが,本人,家 族の要介護になったら社会的介護でとの意識不足と経 済状況がブレーキとなりなかなか進まない。

 社会的介護はもはや,食材や生活上の必需品と講じ ように消費するものの一つなのだ。家族介護がぎりぎ りまで来てしまったときさまざまな問題が生じる。そ こに生じた問題の結末は,介護殺人,介護心中とし て,新聞の社会面に登場する。家族を巻き込んだ最悪 の虐待である。これら目に触れる事実の陰に,大多数 の高齢者虐待は潜在化し被虐待高齢者の死により葬ら れる。家族による囲い込み介護になる前に,社会的介 護の介入により高齢者虐待を防がなければならない。

 次いで,8G代が23入・29%,60代が5人・6%90代 が2入・3%であった。量帯の状況は夫婦二人暮らし が28入・35%)であり,息子夫婦と同居25人(3i%〉

であり,一人暮らしは6人・7%であった。一人暮らし も6人(7%/,である(表4〉。

表i

   5人,錨  嘆人,編 8人,雄鹿 8人.総麗

25人,3纒

世帯の状況 麹一人暮らし

雛夫婦二人 雛患子夫婦織羅 盤嬢棄婦縁懸 雛患子と購居 嚢娘と縁語 雛その弛 28人,35騰

 問「最難を逢える場所はどこを望んでいますか」75 入(93%〉が我が家,5人(6%)が老人ホーム,i人(i%〉

病院と答えている(表2)。

表一2 最期を迎えたい場所

5人,騙

4 高齢者の意識調査から

 高齢者虐待を予防する観点から,介護を受ける可能 性の高い,高齢者にアンケートによる意識調査を行 なった。調査期間は2倉06(平成狢〉年5月中旬〜2006(平 成露)年鴛月末までであり,調査対象は,盤台市内の 高齢者市民活動の一環である「老荘大学院」の受講生 欝5入に,アンケート項欝を郵送し懸馭した。有効睡 答は毅人,回答率は77,獲%であった。

 男女構成は,男36人・44%,女45に入・56%であっ た。年齢構成は驚代が最も多く50入・62%

 問「介護が必要になったらホ一一ムヘルパーを頼みま すか」(銀まホームヘルパーを指す)62人(80%)が 頼みたい,4入(5%/が頼みたくない,i2人(焉%)

が頼めないと答えている(表3〉。

介護が必要になったらヘルパーを頼みますか

表一3

穏人,穂

懸縫頼みたい 麟頼めない 懸銭頼みたくない

経済纏こ緩めな鍵 盤灘購で嚢あな駐 家繰の理解無く繕蟻めな継 麟‡気象ね 禽護家駿毒讐然

舞で家談叢慈善輝ナたく慰籍

縫とわ藩家で憂1にたい

  介護懸婆然

ヘルパーを頼む意識

2    了 総    籍   舞

§ 鰺    2毒    3毒    婦    総    醗

(6)

7婆

福島大学総合教育藁葺究センター紀要第3号

 問「ホームヘルパーを頼む意識」(銀まホームヘル パーを指す)55人がホームヘルパーを頼んで,介護で 家族に迷惑をかけたくないと答えている。農人がホー ムヘルパーを頼んで我が家で死にたいと答えている

(妻4〉。i8人が介護はホームヘルパーを頼んで行うの が当然であると答えている。経済的に頼めないと答え たものが欝入いる(表5)。

麟人,2磯

介護への意識

緯人,§箋

麗人,3銚

,艦

籍人.脇

舞人,艦

欝経済的 嚢轡懸誌

懸家績め選解無し

馨気兼ね 醗家族毒焔然

繕縫頼み逢惑かけたくない 穰縫藤み義が家で死 羅鋤竃蓋然

5 分析・考察

 ほとんどが後期高齢者で占めるためか,家族と瞬居 者が多く一人暮らしは全体の7%であった。最期を逓 える場所の希望は,我が家が圧倒的に多く93%を占め 老人ホーム,病院は7%であった。蕩期高齢者でも調 査をしたが,後難高齢者ほど住み慣れた我が家で介護 や死を逓えたいという意識が強い。したがって,社会 的介護を受け入れて自宅で介護を受けたいと考えてい る。介護が必要になったらホームヘルパー一を頼むかの 問いに対して,ホームヘルパーに来てもらい介護を受 け,できるだけ家族に迷惑をかけたくないが55入,項 目別意識の比率で見ると35%がホームヘルパーを頼み 介護で家族に迷惑をかけたくないと考えている。25%

がホームヘルパーを頼み我が家で死を逮えたいと考え ている。介護保険が導入されたことも影響してか,以 前のような漫問体があり頼めないという意識はわずか にi%である。生活援助面もさることながら身体介護 面でのホームヘルパーへの期待が高いことが分かる。

狂 ホームヘルパーの介護技術向上を目指して 薩 ホームヘルパーの介護技術調査から

(i)方法

 丁県のホームヘルパーのレベルアップ研修会におい て,受講生(珍4入〉にサービスの質をあげるために 介護技術をスタッフヘルパーに指導あるいは伝達する 必要があることを説き,職域ごとにグループとなり,

下記の基本介護技術課題を提示し,伝達事項を記録に よリチームメンバーに伝えることを目的として演習屠 紙に持ち時間欝分で記録作成してもらった。

(2〉内容

 新任ホームヘルパー一に介護技術を指導することを目 的と設定し,次の課題を提示して,用紙に手順を箇条 書きにしてもらった。「由田花子さん(75歳)は,脳 梗塞による後遺症から左岸麻痺があります。介助が

2§§7ぞ

あれば立位をとり車いすに乗れるまでに露復しまし た。ベッドに腰掛けています。あなたは,車いすを基 本の位置に付け,一部介助で車いすに移乗の基本介護 を行ってください。」との課題である。適切な言葉か けをしたとみなし,移乗の基本介護のみを記録しても らった。〔〕は解答を綴かに記録したが,記録絹紙の 集計は5行為に分けて,いずれかの,3行為が基本どお りに記録されていればゼできた」とし,2行為ができ ない場合にはできないとした。基本は巨.車椅子を 健灘20度から30度の位置に付ける。2,ベッド蜷に浅 く腰掛け,健翻足を手前に引いていただき,麻痺鹿足 は手伝って引いてもらう。3,車椅子の肘当てを山田 さんの右手でしっかり握ったことを確認し,麻痺半身 を保護しながら,麻痺足の膝をホームヘルパーの手で 支え前屈になって立ってもらう。4,反対鰯の肘当て に持ち替えて,健麗に重心をかげながら身体を麟して 車椅子に腰掛けてもらう5,安全に腰掛けているか確 認し,浅く腰掛けていたら,姿勢を安楽になおしても

らう〕とした。

(3)基本介護技術の調査から

       表書i 登(以後,Hlは年齢構成

  総人,

  職域種尉

  7人,銚

膝鎧騒

      翻

ホームヘルパー)・年齢構 成4G代,50代が質%を占 めている。30代,20代が

 サービス提供責任者疑 は48%,スタッフ9(実 際に利罵者にサービスを 要するホームヘルパー)

妬%であり,管理者など その飽が6%であった。

 表一3  年齢尉経験年 数(20代・30代・鎗代50代〉

 20代は5年未満が75%であり,6隼から欝年が25%で あった。3G代は5年未満が52%,6年余ら欝年が26%,

H年からi5年・露年から20年がii%であった。

20代経験年数 30代経験年数    脇

 40代は5年未満が37%であり,6年から紛年が37%

 i年から焉年が姶%であった。50代は5年未満が駐%

であり,6年から欝年が22%,U年から婚年が絡%で あった。60代は一人で経験年数がi年であった。

(7)

訪問介護における基本介護披講の再構築に海けて

75

  40代経験年数

海潮

50代経験年数

麺.

(4)全体の経験年数

 5年末溝が蛉%であり,6年から憩年が27%,n年 から2G年がi5%であった。

全体の経験年数

    2人,簾    潅人,編 7人,簾

  総人,

  繕麗

i蟹§〜給i睡鷲〜縦l   l

醸総〜2窃

i蒸2蓬一25…

緯2§一翼

(5)介護技術記録状況

 表る サービス提供責任者H,できたが46%,でき ないが54%であった。

 表6 スタッフ} ,できたが47%,できないが53%

であった。その飽,できたが鍵%,できないが86%で

あった。

基本介護技術(その飽)

代で75%,30代で52%,40代で37%,50代で駐%で あり,20代は当然とみても30代では半数を占め,鎗 代,5G代では88%と高齢者化・弱経験者が大半を占め ている。全体の経験隼数をみても,5年未満が約半数 を占めている。職域別の経験年数に就いては,サービ ス提供責任者ホームヘルパーに経験年数を要求してい ることから,今回は割愛する。次に,基本介護技術に ついて,課題提起して記録化してもらった結果からは,

サービス提供責任者もスタッフも,「できた」が妬%,

47%と講数値であり,「できない」が騒%,53%であっ た。課題の行為は薮常的に行なわれている介護行為で あり,「できない」が半数以上を占めたことは,ホー ムヘルパー認定終了後における基本介護技術の事後醗 修が以下に難しいかを物語っている。

基本介護技術(スタッフH)

できた できない

縫製

議、,

基本介護技術(サ提紛

議、、

(6)分析・考察

 年齢構成では,鎗代,50代が質%を占めており,20 代が鴛4入中驚名で全体の捻%に止まり,30代も雄大,

焉%である。ホームヘルパーが高齢化しているとみる べきか,若者が選べない職業となっているのか,いず れにしても今後の介護を担う人材のありようが懸念さ れる数値である。年齢磯経験年数から,ベテランヘル パーとして信頼できると患われる憩年以上焉年をみて みると,20代ではゼロ人このことは若年から当然とし ても,30代ではn%,菊代では欝%,50代では驚%

であり,心許ない限りである。一方,5年来講者は20

おわりに

 はじめにで,高齢者虐待予防の視点からこの論を展 開する意味を述べた。ホームヘルパーは利用者と家族 のもっとも身近で頻回に介護技術を展開する専門職で ある。介護保険が導入されてからは特に利屠者と家族 は権利としての介護提供を求めている。介護のために 家族が仕事を辞めたり,くたくたになって共倒れする ものでもない。しかし,暮常茶飯事に介護疲れの事件 は起きている。〔在宅の床ずれ鴛万人,その半数近く は重症化しており,その背景に老老介護で十分な介護 ができないことが原露とβ本褥瘡学会が述べている。

2007(平成ig)年3月5欝の毎翼新聞記事〕この陰には,

潜在化した高齢者虐待があることは明らかである。基 本介護技術の課題として取りあげた,移乗の介護は,

基本を意臠しないと擦り傷などからの床ずれや.骨折,

打撲を起こしかねない技術である。調査からは,車い すを麻痺翻に付けて,麻痺足を軸に車いすに移すと答 えたものが多数いた。ホームヘルパーは専門性を阻害 された時期がある。専門性を強調すれば,専門家とし て扱わなければならないとのことから介護保険前は国 が「家庭奉仕員]と呼び,奉仕の精神で優しさでボラ ンティア的にあればよしとされたのである。事実,筆 者は自己硬鐘をしょうとして阻止された経験が一度や 二度ではない。どのように優しい心を持ち合わせよう と,その優しさは何を根拠としているのかということ が,専門職には問われる。心身の痛みや苦しみは優し い声や,心で癒されるだろうか,特に身体介護におい て,その介護技術は専門性がなければならない,専門 職の介護技術は「伝える」「見せる雄ことができなけ れば意味がない。伝える,見せるとは何も見なくても 書葉に出して言える,紙上に書けるものを指す。また,

高齢者虐待を感じたり見たりしても,時間がないとか,

報告の面倒さ,関わりたくない等の意識が働いたら高 齢者の人権はないにも等しく,闇に葬られてしまう。

ホームヘルパーが,利罵者と家族の人権擁護のために

(8)

橿轟大学総合教育講究センター総要第3号 2§§7ヲ

この業務があると考えることができること瞬時にホー ムヘルパーの業務と就労も保障されること,それが実 現には介護福盤教育に依拠するところが大きい。

 付記:本醗究は鈴木の指導助言を元に,三浦が執筆 をおこなった。文責は三浦にある。

(注i〉 金子善彦蓬老人虐待運星極書店欝87年,β.28

(注2) 多々裏紀夫窪高齢者虐待嚢ミネルヴァ書房,20蟹  年

(注3/ 大鷲蓼現代の親子問題涯有斐霞,珍書食年,

 茎)、326一夢、328

参考文献

春意キス葺ζ家族の条件量,岩波書店,欝§§年,P鰺2高瞬  絹子飽蓼身体拘束ゼ冒を翻る一身体拘束と高齢者虐待蓋,

 中央法規,20綴年,欝欝2

宮本益治蓼高齢者化と家族の桂会学雲,文化書房博文社,

 i§蟹》年, P{38

       (20御年義月27銭受運)

Rebulldlng of the Care「rechnology ln Vlsitlng Care

       Yos轟聾《o銭灘URA       Nob慧振鉾。 SUZUKl

Referensi

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