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(5) 逆に f の根 β ∈K に対し、ι(α) =β となるK 上の埋込ι:K(α),→K が一意に 存在する

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(1)

補足と演習問題 (12/22 配布)

1. K を体とし、その代数閉包K を1つ取って固定する。f(X)∈K[X] をK 上の 既約多項式とし、その一つの根を α∈K とする。

(1) (準備) 体上有限次元な整域は体である。

(2) K 上の環準同型ϕ:K[X]→K;X 7→α について、Imϕ =K(α) である。

(3) Kerϕ= (f) である。これより、K[X]/(f)'K(α)となる。

(4) ι:K(α),→KK 上の埋込とする。ι(α) も f の根である。

(5) 逆に f の根 β ∈K に対し、ι(α) =β となるK 上の埋込ι:K(α),→K が一意に 存在する。

(6) 以上により、K(α) の K への K の埋込全体と、f の根全体とは、一対一に対応 する。

2. f(X) K[X] を K 上の n 次monic多項式とし、その根を(重複度を込めて) w1, . . . , wn とする。根の差積の平方

D(f) := Y

1i<jn

(wi−wj)2f の判別式(discriminant)という。

(1) f(X) =X3+pX+qの 3根をx1, x2, x3 とする。x1, x2, x3 の基本対称式と p, q と の関係を用いて、判別式D(f) = Y

1i<j3

(xi−xj)2 = (x1−x2)2(x1−x3)2(x2−x3)2p, q で表せ。

(2) f の微分 f0 の根を v1, . . . , vn1 (重根は重複度込みで考える)とするとき、

D(f) = (1)n(n21) Yn

i=1

f0(wi) = (1)n(n21)

nY1

j=1

f(vj).

(3) f(X) =Xn−aX−b について判別式 D(f) を求めよ。(ヒント: f, f0 について互 除法を用いて計算せよ。)

3. f(X) =X4+pX2+qX +r の 4根を xi (i= 1, . . . ,4) とする。

(1) xi の基本対称式とp, q, r との関係は?

(2) x1x2+x3x4, x1x3+x2x4, x1x4 +x2x3 を 3 根とする 3 次多項式を求めよ(係数を p, q, r で表せ)。

(3) (x1 +x2)(x3 +x4),(x1 +x3)(x2 +x4),(x1 +x4)(x2 +x3) を 3 根とする 3 次多項 式を求めよ(係数を p, q, r で表せ)。

4. K を標数p > 0の体とするとき、a, b∈K に対し、(a+b)p =ap+bp,(ab)p =apbp となることを示せ。(ヒント: 二項展開して、素数 p と 1 k p−1 とに対しp|

µp k

¶ となることを用いる。) 即ち、ϕ :K →K;a7→ap : (中への)体同型。特に、K が有限体 ならば、ϕK の体自己同型。

5. 素数pと自然数rとの組(p, r)でq :=pr 10なるもの(p, r) = (2,2),(2,3),(3,2) (即ちq = 4,8,9)に対し、

(1) 素体Fp =Z/pZr 次の既約多項式 f(X)Fp[X] を、とにかく見付けよ。

(2) f(X) が Fp 上既約であることを、とにかく示せ。

(3) K :=Fp[X]/(f)により q 元体 K を構成し、その乗積表を書け。

(4) Frobenius同型 ϕ:K →K;a7→ap の関数表(aϕ(a)との対応表)を作れ。

(5) ϕn = idK となる最小の正整数 n は何か。

6.K の乗法群 K× の有限部分群 G は巡回群。(ヒント: 有限アーベル群の構造 定理と、体では xn= 1 となるx が高々 n 個であることを用いよ。) 特に、K =Fq : 有 限体に対し、F×q は巡回群。

7. 前問により、素数 p に対し、(Z/pZ)× は巡回群である。その生成元を、法 p に関する原始根(primitive root)という。幾つかの素数 pに対し、原始根をとにかく求 めよ。

—2014年度秋期 代数3 (担当: 角皆) 1—

(2)

8. (Fermatの小定理)p を素数とするとき、a∈Z に対しap ≡a (mod p) となる。

これを二通りで証明しよう。

(1) (乗法的) a6 |p ならばap1 1 (mod p) であることを示すことにより証明せよ。

(2) (加法的)二項係数の性質から (a+b)p ≡ap+bp (mod p)を導き、a に関する帰納 法を用いて証明せよ。(Fermat による原証明はこちらだったと言われている。) 問9. 次の体拡大 L/K がGalois拡大でないことを簡潔に説明せよ。また、L を含む

拡大体 Le で、L/Ke がGalois拡大となるようなものが存在するか。存在するならその最

小なもの(L/KのGalois閉包という)は何か。

(1) L=Q(3

2), K =Q

(2) L=Fp(T), K =Fp(Tp) (ここに、TFp 上超越的) 問10. Z 上の monicな多項式f(X) =

Xn

i=0

aiXi Z[X] (an= 1)に対し、

(1) (Gaussの補題)fQ 上可約ならば、Z 上でも可約である。従って(対偶を取る

と)、fZ 上既約ならば、Q 上でも既約である。

(2) 特に、f が有理数の根x∈Q を持つならば、x∈Z かつ x|a0 である。

問11. 上問を用いて、次の多項式が Z 上(従って Q上)既約であることを示せ。

(1) f(X) =X3 + 2X−1 (2) f(X) =X3 +X−6

(3) f(X) =X410X2+ 1 (ヒント: まづ 1 次因子を持たないこと、次に2 次式 2つ の積にならないことを確かめよ。)

12. 素数 p に対し、自然な射影 Z Z/pZ = Fp から定まる環準同型Z[X] Fp[X] による f(X)Z[X] の像をf(X)Fp[x] と書くことにする。f(X)Z[X] に対 し、或る素数p について f(X)Fp[x] が既約なら、fZ 上(従ってQ 上)既約。

13. 次の多項式 f(X)Z[X]の既約性を、幾つかの素数pに対する modpでの分 解(f(X)Fp[x] の分解)を考えることにより、判定せよ。

(1) f(X) =X3 + 3X+ 9 (2) f(X) =X3 + 2X+ 8

(3) f(X) =X4 + 5X2+ 2X+ 15

14. 第 8円分多項式 Φ8(X)Z[X]について、

(1) Φ8(X) を求め、そのZ 上での既約性を直接判定せよ。

(2) Φ8(X) が modpで 1 次式の積に分解するような素数 pの条件を決定せよ。(ヒン

ト: F×p 内に 1の原始 8 乗根が存在する条件は? )

(3) 任意の素数 pに対し、Φ8(X)は modp で可約(若干の初等整数論の知識が要る)。

15. K を体、n を 1以上の自然数とする。

(1) Kの代数閉包K 内に1の原始n乗根が存在するための必要十分条件は、「chK = 0 または(p:= chK >0 かつp-n)」である。

(2) 上の条件を満たすとき、K 内の 1 の原始 n 乗根の一つを ζn とする(一つ取って 固定)。K(ζn) は K 上Galois拡大。

(3) G:= Gal(K(ζn)/K)とする。σ ∈Gに対し、σ(ζn) =ζna となる a を取ることによ り、G ,→(Z/nZ)× が定まる。これはζn の選び方に依らない。

16. p を奇素数、ζp を 1 の原始p 乗根の一つとし、K :=Q(ζp) とおく。

(1) 第 p円分多項式 Φp(X)Z[X] を求めよ。

(2) g(Y) := Φp(Y + 1) Z[X] とおくと、gZ 上(従って Q 上)既約。(ヒント:

Eisenstein の既約性判定法が使える。)

(3) Φp : Z 上(従ってQ 上)既約。(従って、Φp(X) = Irr(ζp/Q)(X)である。) (4) Y

ζµp

(1−ζ) = pを示せ。また、判別式 Dp) = ?

(5) 前問の対応により Gal(K/Q)'(Z/pZ)× で、Gal(K/Q) は (p−1)次巡回群。

—2014年度秋期 代数3 (担当: 角皆) 2—

(3)

17. 前問の状況で、G := Gal(K/Q) とおき、a = amodp (Z/pZ)× に対し、

σa∈Gσa(ζp) = ζpa で定める。

(1) (p 1) 次巡回群 (Z/pZ)× の生成元(法 p に関する原始根)を一つ取って g = g modp とする; (Z/pZ)× =hgi。(Z/pZ)× の指数 2 の部分群Hg で表せ。

(2) ξi :=

(pX1)/21

j=0

ζpg2j+i (i= 0,1) とする。ξi ∈KH を示し、σg(ξ0), σg(ξ1)を求めよ。

(3) ξ0+ξ1, ξ0ξ1 ∈KG =Qを示し、その値を求めよ。

(4) ξ0−ξ1 =

p2

X

i=0

(1)iζpgi は Gauss 和(次問参照)である。(ξ0−ξ1)2 = ? (5) Qの 2 次拡大KH を求めよ。

18. p を奇素数、

µ· p

を平方剰余記号(Lagrange記号)、ζp を1の原始p 乗根(一 つ取って固定)とする。G(p) :=

p1

X

a=1

µa p

ζpaGauss(Gaussian sum)と言う。

(1) (k, p) = 1 のとき、

p1

X

a=1

µa p

(ζpk)a = µk

p

G(p) (2) G(p)2 =

µ1 p

p (=:p)

(3) l : 奇素数に対し、平方剰余の相互律 µl

p

= µp

l

を示せ。

(4) ζp = exp³2πi p

´C に取るとき、G(p) の符号(偏角)を決定せよ。

19. pを奇素数、ζp を1の原始 p乗根の一つとし、K :=Q(ζp)とおく。p−1の各 約数 d に対し、K/Qd 次中間体が唯一つ存在する。その典型的な生成元を見付けよ。

20. m, n を互いに素な自然数とする。

(1) (中国式剰余定理)自然にZ/mnZ 'Z/mZ×Z/nZ(環同型)、および(Z/mnZ)×' (Z/mZ)××(Z/nZ)× (群同型)。

(2) Q(ζmn) = Q(ζm, ζn) である。

(3) 上記2 つを円分体のGalois対応の下で結び付けよ。

(4) Q(ζm)Q(ζn) =Q である。

21. (例えば n= 5,7,8,9,12,15など) 色々なn に対し、(Z/nZ)× の群構造を決定 し、部分群を列挙すると共に、対応する Q(ζn) の部分体とその適切な生成元の最小多項 式を求めよ。

22. 次の値を求めよ。(特に、“綺麗な”値になる理由を Galois理論から説明せよ。) (1) cos 20cos 40cos 80

(2) cos2π

7 cos4π

7 cos8π 7

23. 次の Q上の多項式f Q[X]について、Q上の最小分解体K := Spl(f /Q)を

求めよ。(簡単な生成元(複数可)を添加する形で表示せよ。)そのQ上の拡大次数[K :Q]

は ? また、K/Q上のGalois群 G= Gal(K/Q)の群構造を決定した上で、K/Qの全て の部分体を、Gの部分群とのGalois対応を明らかにして求めよ。

(1) f(X) =X3 2 (2) f(X) =X5 2 (3) f(X) =X3 3X+ 1 (4) f(X) =X4 10X2+ 1 (5) f(X) =X4 20X2+ 32 (6) f(X) =X4 10X2+ 5

—2014年度秋期 代数3 (担当: 角皆) 3—

(4)

24. f(X) Q[X] を Q 上の既約monic多項式、α をその根の一つとして、根体 K := Q(α) を考える。K の元は或る g(X) Q[X] を用いて g(α) の形で表せるが、

g(α) 6= 0 のとき、この逆元 g(α)1 K を計算して具体的に表す方法を述べよ。(即ち、

g(α)1 =h(α)となる h(X)Q[X] を計算する具体的な方法を与えよ。)

25. n 次対称群 Sn について、α = (1 2 · · · n), β = (1 2) Sn とするとき、

Sn=hα, βi となることを示せ。また、n 次交代群 An について、これと似たような生成 系で表すことを考えよ。

26. p を素数とする。Hp次対称群 Sp の可移部分群とする。

(1) Hp次巡換を含むことを示せ。

(2) H が互換を 1 つでも含めば、H =Sp であることを示せ。

問27. 上問を踏まえて、

(1) f(X) =X5 20X+ 5Q[X]について、Gal(f /Q)'S5 であることを示せ。

(2) Gal(f /Q)'S7 となる 7 次式f(X)Q[X]の例を作れ。

28. K =C(t) を C 上の一変数有理関数体(tC 上超越的な元)とする。

(1) KC 上の自己同型 σσ(t) :=ζnt で定めると、σ は位数 n で、G :=hσi は 位数n の巡回群。このとき KGによる固定体 KG は?

(2) KC 上の自己同型 τσ(t) :=t1 で定めると、τ は位数 2 で、H :=hτi は 位数2 の巡回群。このとき KH による固定体KH は?

29. K =C(x, y)をC 上の2変数有理関数体(x, yC 上代数的独立な元)とする。

(1) KC 上の自己同型 σσ(x) :=−x, σ(y) :=−y で定めると、σ は位数 2 で、

G:=hσiは位数 2 の巡回群。このとき KG による固定体KG は?

(2) KC 上の自己同型τσ(x) :=x1, σ(y) :=y1 で定めると、τ は位数2 で、

H :=hτiは位数 2 の巡回群。このとき KH による固定体KH は?

—2014年度秋期 代数3 (担当: 角皆) 4—

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