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6.意思決定を支援する分析 【動画 a】

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13-1

6.意思決定を支援する分析 【動画 a】

6.1 ISMInterpretive Structure Modeling

ISMは要素と要素の間の直接的な関係から、要素間の階層や構造を見つけ、それを図示す る手法です。演説や文章の中からキーワードを抜き出し、キーワード間の関係から文章の構 造をモデル化して調べるようなことにも使われます。ISM の目的を列挙すると以下になり ます。

要素間の隣接的な関係から、

①間接的な影響を重視した階層構造モデルを示す。

②階層性を重視した構造モデルを示す。

③階層構造図や構造図を描く手助けをする。

簡単な例を使ってISMについて考えてみましょう。

以下の主張から要素を選び出し、それらの関係についてその構造をISM によってモデル化 せよ。

• わが社の経営は利益の追求と社会への貢献を目的としている。

• わが社の利益の追求の方針は廉価販売である。また、廉価販売によって利益の追求の効 果が上がっている。

• 廉価販売によって広く良い商品が普及し、社会への貢献となる。

これらの関係を図式化すると以下の構造図になります。

②利益の追求

④廉価販売 ③社会貢献

①会社の経営

構造図

手順と理論

ここでは、上の例に従って、C.Analysisにより、ISMの流れを見て行きましょう。メニュ ー[分析-意思決定支援-ISM]を選択すると以下のような分析実行画面が表示されます。

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13-2

図1 ISM分析実行画面 1)隣接行列を設定する。

データは構造行列の形で与えられます。メニュー[ファイル-新規作成]で表示されるフ ァイルの新規作成画面で、文章などから得た要素の数を、行数と列数に設定します。この例 の場合は両方4で、「OK」ボタンをクリックします。作成されたグリッドエディタ画面のメ ニュー[編集-行名入力]で、要素名を以下のように入力します。

図2 新規作成画面と行名入力画面

行名が入ったら、[編集-行列名揃そろえ]で、行名と列名を同じにします。結果は以下のよう になります。

図3 グリッドエディタ

このグリッドエディタにデータの構造を入れて行きます。入力方法はAHPで学んだ方法 と同じで、左の行名から上の列名に矢印が付くものとします。以下それぞれの主張から、次 のような構造にします。

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• わが社の経営は利益の追求と社会への貢献を目的としている。

「会社の経営」→「利益の追求」、「会社の経営」→「社会貢献」

• わが社の利益の追求の方針は廉価販売である。また、廉価販売によって利益の追求の効 果が上がっている。

「利益の追求」→「廉価販売」、「廉価販売」→「利益の追求」

• 廉価販売によって広く良い商品が普及し、社会への貢献となる。

「廉価販売」→「社会貢献」

入力結果を示すと以下のようになります。

図4 構造入力

「変数選択」ですべての変数を選び、分析実行画面の「隣接行列」ボタンをクリックする と以下の結果になります。

図5 隣接行列

このように、直接的に影響する要因間を1でつなぎ、対角成分(自分自身への影響)を1 とした行列を隣接行列といいいます。この行列を以下のように書いておきましょう。



 



 

=

1 1 1 0

0 1 0 0

1 0 1 0

0 1 1 1

A

2)可到達行列を求める。

計算方法は省略しますが、行列A同士の掛け算に似た演算A Aを考えます。

1 1 1 1 0 1 1 1 0 0 1 0 0 1 1 1

 

 

 

 =  

 

 

A A

この行列A A は最大2つのパスを通って到達できる要因間を 1 で繋いでいます。同様に してA A A  を計算します。これは3つまでのパスをつなぐ行列になるはずです。

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13-4

1 1 1 1 0 1 1 1 0 0 1 0 0 1 1 1

 

 

 

  = =  

 

 

 

A A A A A R

しかし、これは

A A 

と同じであり、

A

をいくら掛けてもこれ以上の関係は作れません。こ の

R

を可到達行列と言います。この行列はどの要素間に直接・間接を含めた影響があるか を示しています。これをプログラムで見てみましょう。

隣接行列は影響を表すパスが 1 本だけでつながる関係でしたが、パスを 2本までつない だ影響は、分析実行画面の「次へ」ボタンをクリックして得られます。

図6 パスを2本まで介した関係

さらに、もう一度「次へ」ボタンをクリックすると以下のような表示が得られます。

図7 可到達行列

これが最終的な可到達行列で、その最大パスは2であることを示しています。可到達行列は 直接「可到達行列」ボタンをクリックしても表示することができます。

3)階層化可到達行列を求める。

可到達行列の行と列の成分の並べ替えで、階層化された要素間の間接的なつながりがは っきりと見えてきます。例えば、(1,2,3,4)を(1,2,4,3)と並べ替えると行列Rは以下のようにな ります。

3 4 2 1

1 0 0 0

1 1 1 0

1 1 1 0

1 1 1 1



 



 

= R

この行列

R

を階層化可到達行列といい、四角で囲まれた部分が相互に影響しあう要素の 集まりです。ここでは2と4がグループを作っています。

隣接行列の行と列をこの階層順に並べたらどうなるのでしょうか。これが分ると「構造図」

などを描く際に便利です。このような行列

A

を「階層化隣接行列」と呼びます。
(5)

13-5

3 4 2 1

1 0 0 0

1 1 1 0

0 1 1 0

1 0 1 1



 



 

= A

これを元に描いたものが次の図になります。

②利益の追求

④廉価販売 ③社会貢献

①会社の経営

図8 階層化構造図

プログラムでは階層化可到達行列と階層化隣接行列は、分析実行画面でその名前の通り のボタンをクリックすることで以下のように表示されます。

図9 階層化可到達行列と階層化隣接行列

構造図は「構造図」ボタンで、以下の左のように表示されますが、マウスで要素をドラッグ することで、右のように見易くできます。

図10 構造図

ここで、要素の高さに注目して下さい。このプログラムでは、同じ階層は同じ高さで描くよ うにしています。

4)その他の行列を求める。

要素 2 と要素 4 は互いに影響を及ぼし合うひとまとまりの要素なので、これをひとつに まとめておくと行列が簡単になります。この行列

R ~

を「縮約階層化行列」と呼びます。これ に似たものとして、隣接行列で直接結ばれた関係だけを残した「縮約隣接行列」

A

やそれ を元にした「縮約構造図」などは構造を知る上で非常に役に立ちます。この例では縮約隣接 行列は、縮約階層化行列と同じ形になります。この他、階層を飛び越えたパスを省略する「構
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13-6

造化行列」Sや、それを図にした「階層構造図」などがあります。以下にこれらの行列とこ れらの構造図の例を示しておきます。

3 4 2

1

1 0 0

1 1 0

1 1 1

~ +





=

R

1 1 1 1 0 1 1 2 4 0 0 1 3

 

 

=  +

 

 

A





=

1 0 0

1 1 0

0 1 1 S

縮約階層化行列 縮約隣接行列 構造化行列

②利益の追求

④廉価販売

③社会貢献

①わが社の経営

②利益の追求

④廉価販売

③社会貢献

①わが社の経

図11 縮約構造図と階層構造図

最後に、ここで述べた行列や図をプログラムから示しておきましょう。

図12 縮約隣接行列と構造化行列

図13 縮約構造図と階層構造図

まとめ

直接影響を及ぼす要素間の関係は → 隣接行列(関係行列)

直接の影響をたどって到達できる要素間の関係は → 可到達行列 可到達行列を階層的に見やすく表示するには → 階層化可到達行列 隣接行列を階層的に見やすく表示するには → 階層化隣接行列(造語)

相互に影響を与え合う要素を1まとめにすると → 縮約階層化行列(造語)

縮約階層化行列で直接の影響だけ残すと → 縮約隣接行列(造語)

縮約階層化行列で階層的に飛びのない関係だけ残すと → 構造化行列

注)(造語)というのはこの分析プログラムを作る際に新しく作った用語です。

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13-7 問題1 【動画b】

以下の関係を隣接行列に直して質問に答えよ。

①→②、②→④⑤、③→④、④→⑤、⑤→②⑥ 1)隣接行列(左)と可到達行列(右)を求めよ。

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ① ② ③ ④ ⑤ ⑥

① ①

② ②

③ ③

④ ④

⑤ ⑤

⑥ ⑥

2)要素名を記して階層化可到達行列(左)と「階層化隣接行列」(右)を求めよ。

① ①

① ①

3)要素名を記して「縮約階層化行列」(左)と「縮約隣接行列」(右)を求めよ。

① ①

① ①

4)「縮約隣接行列」の関係から「縮約構造図」を描け。但し、ひとかたまりになった要素 は要素名を並べて丸で囲むこと。

① ③

(8)

13-8 問題1解答

以下の関係を隣接行列に直して質問に答えよ。

①→②、②→④⑤、③→④、④→⑤、⑤→②⑥ 1)隣接行列(左)と可到達行列(右)を求めよ。

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ① ② ③ ④ ⑤ ⑥

① 1 1 ① 1 1 1 1 1

② 1 1 1 ② 1 1 1 1

③ 1 1 ③ 1 1 1 1 1

④ 1 1 ④ 1 1 1 1

⑤ 1 1 1 ⑤ 1 1 1 1

⑥ 1 ⑥ 1

2)要素名を記して階層化可到達行列(左)と「階層化隣接行列」(右)を求めよ。

① ③ ② ④ ⑤ ⑥ ① ③ ② ④ ⑤ ⑥

① 1 1 1 1 1 ① 1 1

③ 1 1 1 1 1 ③ 1 1

② 1 1 1 1 ② 1 1 1

④ 1 1 1 ④ 1 1

⑤ 1 1 1 ⑤ 1 1 1

⑥ 1 ⑥ 1

3)要素名を記して「縮約階層化行列」(左)と「縮約隣接行列」(右)を求めよ。

① ③ ②④⑤ ⑥ ① ③ ②④⑤ ⑥

① 1 1 1 ① 1 1

③ 1 1 1 ③ 1 1

②④⑤ 1 1 ②④⑤ 1 1

⑥ 1 ⑥ 1

4)「縮約隣接行列」の関係から「縮約構造図」を描け。但し、ひとかたまりになった要素 は要素名を並べて丸で囲むこと。(パソコンの図)

Referensi

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